JP2013150524A - 電気自動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧の異なる2種類の補機電源系を備えつつ、電圧コンバータの数は増やさすに済む技術を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車2は、メインバッテリ5と、第1補機19と、第1補機の動作電圧よりも高い電圧で動作する第2補機51と、外部電源接続用コネクタ33と、電圧コンバータ17と、充電器40を備える。電圧コンバータ17は、メインバッテリ5の電圧を降圧して第1補機へ供給する。充電器40は、その高電圧側端子THがメインバッテリ5に接続されており、その低圧側端子TLが切換器32を介して第2補機51と外部電源接続用コネクタ33に選択的に接続される。充電器40は、低電圧側端子TLに印加された電力をメインバッテリの充電用の電力に変換して高電圧側端子THに出力する機能と、高電圧側端子THに印加されたメインバッテリの電力を第2補機の駆動に適した電圧に変換して低電圧側端子TLに出力する機能を有する。
【選択図】図1
【解決手段】ハイブリッド車2は、メインバッテリ5と、第1補機19と、第1補機の動作電圧よりも高い電圧で動作する第2補機51と、外部電源接続用コネクタ33と、電圧コンバータ17と、充電器40を備える。電圧コンバータ17は、メインバッテリ5の電圧を降圧して第1補機へ供給する。充電器40は、その高電圧側端子THがメインバッテリ5に接続されており、その低圧側端子TLが切換器32を介して第2補機51と外部電源接続用コネクタ33に選択的に接続される。充電器40は、低電圧側端子TLに印加された電力をメインバッテリの充電用の電力に変換して高電圧側端子THに出力する機能と、高電圧側端子THに印加されたメインバッテリの電力を第2補機の駆動に適した電圧に変換して低電圧側端子TLに出力する機能を有する。
【選択図】図1
Description
本明細書が開示する技術は、外部電源を使ってモータ駆動用のバッテリ(メインバッテリ)を充電することができる電気自動車に関する。本明細書における「電気自動車」には、車輪駆動用のモータとエンジンを共に備えるとともに、外部電源を使ってモータ駆動用のバッテリを充電することができるいわゆるプラグインハイブリッド車を含む。
電気自動車は、モータ駆動用のバッテリ(メインバッテリ)に加えてサブバッテリを備えていることが多い。サブバッテリは、メインバッテリの出力電圧よりも低い電圧で動作する電気デバイスに電力を供給するために備えられている。メインバッテリの出力電圧は、通常、100ボルト以上である。サブバッテリの出力電圧は、通常、100ボルト未満であり、多くの場合、50ボルト未満である。メインバッテリの出力電圧よりも低い電圧で動作する電気デバイスには、例えば、カーオーディオ、ナビゲーション、ランプ、ワイパ、パワーウインドウなどがあり、それらは「補機」と総称される。12〜14ボルト、あるいは、24ボルト程度の電圧で動作する各種のコントローラ(CPU)も補機のカテゴリに含まれる。補機に電力を供給するサブバッテリは、通常、補機バッテリと呼ばれることがある。本明細書でも、「補機」、「補機バッテリ」という呼称を用いる。
補機、あるいは、補機バッテリに関する従来技術として、動作電圧の異なる複数の補機を備える電気自動車や(特許文献1)、外部の電源を使ってメインバッテリを充電する際に補機バッテリを効率よく充電する電気自動車(特許文献2、特許文献3)が知られている。補機バッテリの容量は小さく、走行中は、メインバッテリの電圧を降圧して補機に電力を供給するとともに、補機バッテリを充電するようになっている。
従来の電気自動車は、モータを駆動するメインバッテリと、補機を駆動する補機バッテリの2電源系を有していた。補機といっても様々であり、カーオーディオやカーナビなど、従来の12〜14Vボルトが適している補機もあれば、デフォッガ、電動パワーステアリング、車内ヒータなど、さらに高い電圧、例えば42ボルト程度が好ましい補機もある。それゆえ、モータを駆動するメインバッテリのほか、電圧の異なる2種類の補機バッテリを備え、合計で3電源系とする案もある。しかしながら、補機バッテリへの充電はメインバッテリの電圧を降圧して行うため、補機への電力供給を2系統にするには、2つの補機バッテリの夫々の電圧に応じて2種類の電圧コンバータが必要となる。本明細書は、電圧の異なる2種類の補機電力供給系を備えつつ、電圧コンバータの数は増やさずに済む技術を提供する。
電気自動車は、外部電源から供給される電圧(電力)を、メインバッテリの充電に適した電圧に変換する充電器を備える。充電器は、主たる回路として、AC/DC変換回路、DC/AC変換回路、昇圧回路、整流回路などを有する。そのような充電器は、少しの電子部品を追加するだけで、直流電圧を降圧する降圧コンバータ機能を併せ持つことができる。本明細書が開示する技術は、充電器の回路を利用し、充電器を、メインバッテリの電圧を2系統の補機系一方へ供給するための電圧コンバータとして利用する。
本明細書が開示する電気自動車は、メインバッテリ、第1補機、第2補機、第1コンバータ、第2コンバータ(充電器)、および、切換器を備える。メインバッテリは、車輪駆動用のモータに電力を供給するためのバッテリである。第1補機は、メインバッテリの出力電圧よりも低い電圧で動作する補機である。第2補機もメインバッテリの出力電圧よりも低い電圧で動作するが、その動作電圧は第1補機の動作電圧よりも高い。外部電源接続用コネクタは、外部電源の電力供給プラグを接続するためのコネクタである。第1コンバータは、高電圧側端子がメインバッテリに接続されているとともに低電圧側端子が第1補機に接続されており、メインバッテリの出力電圧を降圧して出力する。第2コンバータは、いわゆる充電器であり、高電圧側端子がメインバッテリに接続されているとともに低電圧側端子が切換器を介して第2補機と外部電源接続用コネクタに接続される。この第2コンバータは、低電圧側端子に印加された電力をメインバッテリの充電用の電力に変換して高電圧側端子に出力する機能と、高電圧側端子に印加されたメインバッテリの電力を第2補機の駆動に適した電圧に変換して低電圧側端子に出力する機能を有する。
上記の電気自動車は、第2コンバータ(充電器)が、メインバッテリの電圧を降圧して第2補機へ供給するDCDCコンバータを兼ねる。それゆえ、第2補機専用の個別のDCDCコンバータを備える必要がない。さらに外部電源の電圧は100ボルト以上であることが多い。それゆえ、充電器(第2コンバータ)が兼ねる降圧コンバータの出力電圧のレベルを、第1補機の動作電圧ではなくそれよりも高い第2補機の動作電圧とすることによって、充電機能を併せ持つ降圧コンバータ機能における降圧比を小さくすることができ、第2コンバータの効率低下を抑制することができる。
さらに、2種類の補機系のうち、動作電圧の高い第2補機の代表的なものは、前述したように、車内ヒータ、デフォッガ、パワーステアリングなどであり、それらは、外部電源を使って充電している間に必要とされることがほとんどない。充電時に同時に必要とされる可能性が第1補機群よりも小さい第2補機群を、充電器を利用した電力供給の対象に選択したことも、ユーザの利便性の上で有効である。さらに、第2補機群は、車両システムが起動していない間は使われることがほとんどないので、上記の電気自動車は、第2補機群用のバッテリ(第2補機バッテリ)を備えずともよい。あるいは、備えても容量の小さいバッテリで済む。
充電器(第2コンバータ)の接続先を切り換える切換器は、充電器の低電圧側端子を、第2補機と外部電源接続用コネクタのいずれか一方に選択的に切り換えるデバイスであってよい。切換器は、典型的には、1つの入力端子の接続先を2つの出力端子のいずれかに選択的に切り換えることができ、その入力端子が充電器の低電圧側端子に接続されており、2つの出力端子が夫々第2補機と外部電源接続用コネクタに接続されているものであってよい。なお、切換器における「入力端子」と「出力端子」は、単に切換器の一方側の端子と他方側の端子を区別する便宜上の呼称であり、電流(あるいは信号)の流れる方向を特定するものではないことに留意されたい。
あるいは、切換器は、充電器(第2コンバータ)の低電圧側端子と第2補機を接続したり切断したりする第1リレーと、充電器の低電圧側端子と外部電源接続用コネクタを接続したり切断したりする第2リレーで構成されていてもよい。第1リレーを閉じて第2リレーを開放すれば、充電器は第2補機と接続され、外部電源接続用コネクタとは遮断される。逆に、第1リレーを開放して第2リレーを閉じれば、充電器は第2補機とは遮断され、外部電源接続用コネクタと接続される。さらに、外部電源接続用コネクタは、外部電源が接続されなければ開放端に相当するので、外部電源が接続されていない間は、第2リレーは閉じていても差し支えない。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
図面を参照して実施例の電気自動車を説明する。実施例の電気自動車は、走行用として、モータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車2である。ハイブリッド車2は、家庭用交流電源など外部電源を使ってバッテリを充電するための充電器を備えている、いわゆるプラグインタイプである。
図1にハイブリッド車2の駆動系のブロック図を示す。ハイブリッド車2は、駆動源として、モータ12とエンジン16を備えている。モータ12の出力トルクとエンジン16の出力トルクは、動力分配機構14で適宜に分配/合成され、車軸15へ伝達される。即ち、車輪を駆動する。
モータ12を駆動するための電力はメインバッテリ5から供給される。メインバッテリ5の出力電圧は例えば300ボルトである。メインバッテリ5は、システムメインリレー7を介してインバータ9に接続される。システムメインリレー7は、メインバッテリ5と車両の駆動系を接続したり切断したりするスイッチである。システムメインリレー7は、コントローラ4によって切り換えられる。
インバータ9は、メインバッテリ5の電圧をモータ駆動に適した電圧(例えば600ボルト)まで昇圧した後、直流電力を所定の周波数の交流電力に変換してモータ12へ供給する。なお、ハイブリッド車2は、エンジン16の駆動力、あるいは、車両の減速エネルギを利用してモータ12で発電することもできる。モータ12が発電する場合、インバータ9は、交流を直流に変換し、さらに、メインバッテリ5よりも僅かに高い電圧まで降圧し、メインバッテリ5へ供給する。メインバッテリ5よりも僅かに高い電圧とは、例えばメインバッテリ5の定格出力電圧プラス5ボルト以内である。
メインバッテリ5の出力はまた、電圧コンバータ17へも送られる。電圧コンバータ17は、メインバッテリ5の出力電圧(例えば300ボルト)を、他の電子デバイスを駆動するのに適した電圧(例えば12ボルト)に降圧する降圧DCDCコンバータである。ここで、他のデバイス、即ち、モータ12を駆動するための電圧よりも低い電圧で動作するデバイスを「補機」と総称する。補機の代表的な例には、エアコン19、ヘッドライト20、カーナビゲーション21などがある。また、車載の様々なコントローラの回路(モータ駆動電流が流れる部品を除く)も、カーナビゲーションなどと同じレベルの電圧で動作するので補機のカテゴリに含まれる。インバータ9や電圧コンバータ17への指令であるPWM信号を生成するコントローラ4も補機のカテゴリに含まれる。電圧コンバータ17が第1電圧コンバータの一例に相当する。
補機への電力供給ラインAPLには、補機バッテリ18も接続されている。電圧コンバータ17の出力は、その電力供給ラインAPLに接続されている。即ち、電圧コンバータ17の出力端は補機バッテリ18に並列に接続されており、電圧コンバータ17の出力は補機バッテリ18にも供給される。ハイブリッド車2は、モータ駆動用の高出力高容量のメインバッテリ5を使って、補機バッテリ18の充電と、補機への電力供給を行う。補機バッテリ18は、メインバッテリ5あるいは発電機としてのモータ12からの電力供給を受けられないときに補機へ電力を供給する目的で備えられている。
ハイブリッド車2は、補機バッテリ18あるいは電圧コンバータ17による電力供給ラインAPL(第1電力供給ライン)とは別の電力供給ラインSPL(第2電力供給ライン)を有している。この電力供給ラインSPLには、デフォッガ51や車内ヒータ52など、前述したカーナビゲーションなどの補機よりも動作電圧が高いデバイスが接続されている。ただし、それらのデバイスも補機のカテゴリに含まれる。電力供給ラインAPLに接続されている補機を第1補機と称し、電力供給ラインSPLに接続されている補機を第2補機と称する。第2補機は、メインバッテリ5の出力電圧よりも低いが、第1補機よりも高い電圧で動作するデバイスである。
電力供給ラインSPL(即ち第2補機群)へは、メインバッテリ5から充電器40、及び、切換器32を介して電力が供給される。
次に、充電器40と切換器32について説明する。充電器40は、第一に、外部電源91の電力をメインバッテリ5の充電に適した直流電力に変換する機能を有する。外部電源91は、メインバッテリ5の出力電圧よりも低い電圧を供給する。通常、外部電源91の出力電圧は100ボルト〜200ボルトである。それゆえ、充電器40のメインバッテリ5側の端子を高電圧側端子THと称し、外部電源91側の端子を低電圧側端子TLと称する。
充電器40の高電圧側端子THは、サブリレー31を介してメインバッテリ5に接続される。サブリレー31は、メインバッテリ5と、外部電源あるいは第2補機群との間を遮断するために設けられている。サブリレー31は、コントローラ4によって切り換えられる。
充電器40の低電圧側端子TLは、切換器32の入力端子c1、c2に接続している。切換器32は、1入力2出力である。接点c1、c2が入力端に相当し、接点a1、a2のセット、及び、b1、b2のセットが出力端に相当する。ただし、「入力端」、「出力端」との呼称は、切換器の一方側の端子とそれに接続される他方側の端子を区別するための便宜上のものであり、電流(あるいは信号)の流れる方向を規定するものではないことに留意されたい。切換器32の一つの出力端子a1、a2は、外部電源接続用のコネクタ33に接続している。外部電源91のプラグ90を外部電源接続用コネクタ33に接続することによって、物理的には、外部電源91と車両2が接続される。切換器32の他方の出力端子b1、b2は、第2の電力供給ラインSPLに接続している。充電器40は、低電圧側端子TLに入力された電力をメインバッテリ5の充電に適した直流電力に変換する機能と、高電圧側端子THに入力されるメインバッテリ5の電力を、第2補機を駆動するのに適した電力に変換する機能を兼ね備えている。コントローラ4は、外部電源91によってメインバッテリ5を充電するときには(外部電源91のプラグ90が外部電源接続用コネクタ33に接続されているときには)、充電器40の低電圧側端子TLを外部電源接続用コネクタ33に接続するように切換器32を制御する。他方、コントローラ4は、外部電源91のプラグ90が外部電源接続用コネクタ33に接続されていないときには、充電器40の低電圧側端子TLを第2電力供給ラインSPLに接続するように切換器32を制御する。充電器40の低電圧側端子TLは、切換器32を介して、外部電源接続用コネクタ33と、第2の電力供給ラインSPL(即ち第2補機)とに並列に接続される。
切換器32が第2電力供給ラインSPL側に切り換えられている間、充電器40は、高電圧側端子THに入力されるメインバッテリ5の電力を、第2補機(デフォッガ51や車内ヒータ52)の駆動に適した電圧に変換して低電圧側端子から出力する。そのように双方向の電力変換を行う充電器40の回路構成の一例を図2に示す。充電器40は、低電圧側端子TLから高電圧側端子THに向かって、コイルL、ACDC変換回路41、昇降圧回路42、DCAC変換回路43、トランスTs、及び、整流回路44で構成されている。各回路に含まれているトランジスタは、コントローラ4によって適宜に駆動される。
外部電源91の交流電力をメインバッテリ5の充電に適した電力へ変換する際の充電器40の動作を概説する。充電器40の低電圧側端子TLには、外部電源91の交流電力が入力される。コイルLは、外部電源91の交流電力に含まれる高周波成分を除去する。ACDC変換回路41は、外部電源91から供給される交流電力を直流電力に変換する。昇降圧回路42は、このとき、ACDC変換回路41が出力した直流電圧を、メインバッテリ5の充電に適した電圧に昇圧する。DCAC変換回路43は、昇圧された直流電力を再び交流に変換する。これは、次のトランスTsにて絶縁状態で電力を伝達するためである。トランスTsを介して、DCAC変換回路43が出力した交流電力が整流回路44に伝達される。整流回路44は、2つのスイッチング回路44a、44bを有している。この場合(外部電源の電力を充電用電力に変換する場合)は、スイッチング回路44a、44bは、開かれたままであり、還流トランジスタが機能し、トランス側の交流電力が直流に変換されて高電圧側端子THから出力される。
メインバッテリ5の出力電圧を第2補機の駆動に適した電圧に変換する際の充電器40の動作を概説する。高電圧側端子THには、メインバッテリ5の直流電力が印加される。コントローラ4は、整流回路44のスイッチング回路44a、44bに適宜の駆動指令(PWM信号)を出力し、メインバッテリ5の直流電力を、トランスTsの図中右側に交流電力に変換して出力する。コントローラ4は、スイッチング回路44aのトランジスタと、スイッチング回路44bのトランジスタを交互にON/OFFさせればよい。そうするだけで、トランスTsの右側には交流電流が流れるようになる。交流電力はトランスTsによって絶縁状態で伝達され、回路43に入力される。この場合、回路43は、図中の右側から入力される交流電力を直流に変換して左側へ出力するACDC変換回路として機能する。交流に変換された電力は、昇降圧回路42にて降圧される。回路41は、全てのスイッチング回路がOFFに維持されており、昇降圧回路42が出力する直流電力がそのまま低電圧側端子TLへと出力される。前述したように、充電器40がメインバッテリ5の電力を第2補機の駆動に適した電圧へ降圧する場合は、コントローラ4は、充電器40の低電圧側端子TLを第2電力供給ラインSPLに接続するように切換器32を制御する。なお、図2に示す回路構成は一例であり、ハイブリッド車2が備える充電器40は、図2の回路に限定されるものではないことに留意されたい。
上記したように、ハイブリッド車2は、外部電源91から充電を受ける場合には、充電器40の低電圧側端子TLを外部電源接続用コネクタ33に接続するように切換器32を制御し、そうでない場合には、充電器40の低電圧側端子TLを第2電力供給ラインSPLに接続するように切換器32を制御する。
例えば、コントローラ4は、外部電源接続用コネクタ33のプラグ90が差し込まれた場合に、充電器40の接続先を第2補機から外部電源接続用コネクタ33に切り換え、プラグ90が引き抜かれたことを検知した場合に、充電器40の接続先を第2補機から外部電源接続用コネクタ33に切り換えるようにしてもよい。
切換器は、上記した1入力2出力の構成(切換器32)に限られない。図3に、別の構成の切換器132を備えたハイブリッド車2aのブロック図を示す。図3は、切換器132以外は、図1と同じである。図3に示すように、切換器132は、第1リレー132aと第2リレー132bで構成されてもよい。ここで、第1リレー132aは、充電器40の低電圧側端子TLを第2電力供給ラインSPL(即ち第2補機)に接続したり遮断したりする。第2リレー132bは、充電器40の低電圧側端子TLを外部電源接続用コネクタ33に接続したり遮断したりする。第1リレー132aと第2リレー132bはコントローラ4によって制御される。第1リレー132aを閉じて第2リレー132bを開放すれば、充電器40は第2補機と接続され、外部電源接続用コネクタ33とは遮断される。逆に、第1リレー132aを開放して第2リレー132bを閉じれば、充電器40は第2補機とは遮断され、外部電源接続用コネクタ33と接続される。さらに、外部電源接続用コネクタ33は、外部電源が接続されなければ開放端に相当する。それゆえ、外部電源が接続されていない間は、第2リレー132bは閉じていても差し支えない。
実施例の技術の利点/留意点を説明する。ハイブリッド車2は、電圧の異なる2系統の補機電力供給ライン(APLとSPL)を有する。第1補機よりも動作電圧の高い第2補機へは、充電器40を使ってメインバッテリ5から電力が供給される。充電器40に、充電用と補機への電力供給用の機能を兼ねさせることによって、2系統の補機電力供給ラインの一方について専用の電圧コンバータを備えずに済む。また、2系統の補機電力供給ラインのうち、電圧が高い方(第2補機群)を充電器40に割り当てた。これにより次の利点が得られる。第1補機群よりも動作電圧の高い第2補機は、デフォッガや車内ヒータなど、停車中(充電中)に使われる可能性は、第1補機よりも低い。それゆえ、充電と第2補機への電力供給が同時に生じる可能性が小さく、ユーザに不便を強いる虞が小さい。
電圧コンバータ17が第1コンバータの一例に相当する。充電器40が第2コンバータの一例に相当する。本明細書が開示する技術はエンジンを搭載しない電気自動車に適用することも可能である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
4:コントローラ
5:メインバッテリ
7:システムメインリレー
9:インバータ
12:モータ
14:動力分配機構
16:エンジン
17:電圧コンバータ(第1コンバータ)
18:補機バッテリ
19:エアコン(第1補機)
20:ヘッドライト(第1補機)
21:カーナビゲーション(第1補機)
31:サブリレー
32、132:切換器
33:外部電源接続用コネクタ
40:充電器
41:ACDC変換回路
42:昇降圧回路
43:DCAC変換回路
44:整流回路
51:デフォッガ(第2補機)
52:車内ヒータ(第2補機)
90:外部電源のプラグ
91:外部電源
4:コントローラ
5:メインバッテリ
7:システムメインリレー
9:インバータ
12:モータ
14:動力分配機構
16:エンジン
17:電圧コンバータ(第1コンバータ)
18:補機バッテリ
19:エアコン(第1補機)
20:ヘッドライト(第1補機)
21:カーナビゲーション(第1補機)
31:サブリレー
32、132:切換器
33:外部電源接続用コネクタ
40:充電器
41:ACDC変換回路
42:昇降圧回路
43:DCAC変換回路
44:整流回路
51:デフォッガ(第2補機)
52:車内ヒータ(第2補機)
90:外部電源のプラグ
91:外部電源
Claims (3)
- 車輪駆動用のモータに電力を供給するメインバッテリと、
メインバッテリの出力電圧よりも低い電圧で動作する第1補機と、
メインバッテリの出力電圧よりも低く第1補機の動作電圧よりも高い電圧で動作する第2補機と、
外部電源の電力供給プラグを接続する外部電源接続用コネクタと、
高電圧側端子がメインバッテリに接続されているとともに低電圧側端子が第1補機に接続されており、メインバッテリの出力電圧を降圧して出力する第1コンバータと、
高電圧側端子がメインバッテリに接続されているとともに低電圧側端子が第2補機と外部電源接続用コネクタに接続されており、低電圧側端子に印加された電力をメインバッテリの充電用の電力に変換して高電圧側端子に出力する機能と、高電圧側端子に印加されたメインバッテリの電力を第2補機の駆動に適した電圧に変換して低電圧側端子に出力する機能を有する第2コンバータと、
を備えていることを特徴とする電気自動車。 - 第2コンバータの低電圧側端子は、切換器を介して第2補機と外部電源接続用コネクタに接続されており、
当該切換器は、第2コンバータの低電圧側端子を、第2補機と外部電源接続用コネクタのいずれか一方に選択的に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車。 - 前記切換器は、1つの入力端子の接続先を2つの出力端子のいずれかに選択的に切り換えるデバイスであり、入力端子が第2コンバータの低電圧側端子に接続されており、2つの出力端子の夫々が第2補機と外部電源接続用コネクタに接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電気自動車。
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JP2012011548A JP2013150524A (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | 電気自動車 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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