JP2013150055A - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】視差画像間での色バランス崩れが生じる。
【解決手段】画像処理装置は、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データを出力する撮像素子から前記視差画像データを取得する画像データ取得部と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得部と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正部とを備える。
【選択図】図20

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムに関する。
2つの撮影光学系を用いて、右目用の画像と左目用の画像とから成るステレオ画像を撮像するステレオ撮像装置が知られている。このようなステレオ撮像装置は、2つの撮像光学系を一定の間隔で配置することにより、同一の被写体を撮像して得られる2つの画像に視差を生じさせる。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開平8−47001号公報
しかしながら、2つの撮像光学系等の複雑な構成を用いることにより、2つの視差画像間での色のバランス、例えば、緑色、青色及び赤色のバランスが崩れる色バランス崩れが生じるといった課題がある。
本発明の第1の態様においては、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データと、1つの視差無し画像データとを出力する撮像素子から前記視差画像データと前記視差無し画像データとを取得する画像データ取得部と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得部と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正部とを備える画像処理装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データと、1つの視差無し画像データとを出力する撮像素子から前記視差画像データと前記視差無し画像データとを取得する画像データ取得段階と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得段階と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正段階とを備える画像処理方法を提供する。
本発明の第3の態様においては、視差画像データをコンピュータに補正させるプログラムであって、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データと、1つの視差無し画像データとを出力する撮像素子から前記視差画像データと前記視差無し画像データとを取得する画像データ取得機能と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得機能と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正機能とコンピュータに実行させるプログラムを提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成を説明する図である。 本発明の実施形態に係る撮像素子の断面を表す概略図である。 撮像素子の一部を拡大した様子を表す概略図である。 視差画素と被写体の関係を説明する概念図である。 視差画像を生成する処理を説明する概念図である。 繰り返しパターンの他の例を示す図である。 二次元的な繰り返しパターンの例を示す図である。 開口部の他の形状を説明する図である。 ベイヤー配列を説明する図である。 ベイヤー配列に対する視差画素の割り振りについて、視差画素の種類が2つである場合のバリエーションを説明する図である。 バリエーションの一例を示す図である。 他のバリエーションの一例を示す図である。 他のバリエーションの一例を示す図である。 他のカラーフィルタ配列を説明する図である。 図14の他のカラーフィルタ配列を採用する場合の、W画素と視差画素の配列の一例を示す図である。 視差無し画素の開口部104が瞳面に投影された像である開口部像304及び視差Rt画素の開口部104が瞳面に投影された像である開口部像404と、絞り50との関係を示す正面図である。 入射光の主光線の入射角度と画素感度の依存性との関係を示すグラフである。 絞り値と各画素の信号量との関係を示すグラフである。 補正メモリ248に記憶された補正テーブルを説明する図である。 視差画像データの色バランス崩れの補正処理のフローチャートである。 補正メモリ248に記憶された別の補正テーブルを説明する図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
撮像装置の一形態である本実施形態に係るデジタルカメラは、複数の視点数の画像を一度の撮影により生成し、画像データセットとして保存する。互いに視点の異なるそれぞれの画像を視差画像と呼ぶ。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する図である。デジタルカメラ10は、本体ユニット15と、撮影光学系としての撮影レンズ20及び絞り50を有するレンズユニット40とを備える。撮影レンズ20は、光軸21に沿って入射する被写体光束を撮像素子100へ導く。絞り50は、面積を変更可能な開口によって設定された絞り値に基づいて、撮像素子100に入射する入射光である被写体光束の光量を絞る。撮影レンズ20は、本体ユニット15に対して絞り50とともに着脱できる交換式レンズであってもよく、本体ユニット15と一体であってもよい。本体ユニット15は、撮像素子100、制御部201、A/D変換回路202、メモリ203、駆動部204、画像処理部205、メモリカードIF207、操作部208、表示部209、LCD駆動回路210、AFセンサ211および保存制御部238を備える。レンズユニット40は、撮影レンズ20に加えて、レンズ制御部231、レンズメモリ232、絞り制御部235、及び、絞りメモリ236を備える。
なお、図示するように、撮像素子100へ向かう光軸21に平行な方向をz軸プラス方向と定め、z軸と直交する平面において紙面手前へ向かう方向をx軸プラス方向、紙面上方向をy軸プラス方向と定める。撮影における構図との関係はx軸が水平方向、y軸が垂直方向となる。以降のいくつかの図においては、図1の座標軸を基準として、それぞれの図の向きがわかるように座標軸を表示する。
撮影レンズ20は、複数の光学レンズ群から構成され、被写体光束をその焦点面近傍に結像させる。なお、図1では撮影レンズ20を説明の都合上、瞳近傍に配置された仮想的な1枚のレンズで代表して表している。撮像素子100は、撮影レンズ20の焦点面近傍に配置されている。撮像素子100は、二次元的に複数の光電変換素子が配列された、例えばCCD、CMOSセンサ等のイメージセンサである。撮像素子100は、駆動部204によりタイミング制御されて、受光面上に結像された被写体像を画像信号に変換してA/D変換回路202へ出力する。撮像素子100が出力する画像信号には、少なくとも2つの視差画像データの元となる視差画素信号が含まれる。
A/D変換回路202は、撮像素子100が出力する画像信号をデジタル信号に変換してRAW元画像データとしてメモリ203へ出力する。画像処理部205は、メモリ203をワークスペースとして種々の画像処理を施し、画像データを生成する。画像処理部205は、画像データ取得部242と、絞り値取得部244と、補正部246と、記憶部の一例である補正メモリ248とを有する。画像データ取得部242は、制御部201を介して、撮像素子100から視差画像データを取得する。絞り値取得部244は、撮像素子100に入射する入射光を絞る絞り値を取得する。補正部246は、絞り値等に基づいて、補正メモリ248に格納された補正値または補正関数に基づいて、視差画像データに生じる絞り値ごとの照明光源に対する色バランス崩れを補正する。補正メモリ248は、絞り値と照明光源に対する色バランス崩れを補正する補正値とを関連付けた補正値を含む補正テーブル、または、絞り値を変数とした補正関数であって、照明光源に対する色バランス崩れを補正する補正関数を記憶する。
画像処理部205は、他にも選択された画像フォーマットに従って画像データを調整するなどの画像処理一般の機能も担う。生成された画像データは、LCD駆動回路210により表示信号に変換され、表示部209に表示される。また、上記種々の画像データは保存制御部238によりメモリカードIF207に装着されているメモリカード220に記録される。
AFセンサ211は、被写体空間に対して複数の測距点が設定された位相差センサであり、それぞれの測距点において被写体像のデフォーカス量を検出する。一連の撮影シーケンスは、操作部208がユーザの操作を受け付けて、制御部201へ操作信号を出力することにより開始される。撮影シーケンスに付随するAF,AE等の各種動作は、制御部201に制御されて実行される。例えば、制御部201は、AFセンサ211の検出信号を解析して、撮影レンズ20の一部を構成するフォーカスレンズを移動させる合焦制御を実行する。尚、後述する視差画素が、AFセンサ211の機能を兼用するように構成してもよい。この場合、AFセンサ211は、省略できる。
レンズ制御部231は、撮影レンズ20の制御を司る。例えば、レンズ制御部231は、合焦制御信号を制御部201から受信して、フォーカスレンズを移動させる。また、レンズ制御部231は、フォーカスレンズを含む撮影レンズ20の現在位置を検出して制御部201へ送信する。レンズメモリ232は、焦点距離等の撮影レンズ20に関する各種特性値を記憶している不揮発性メモリである。レンズ制御部231は、制御部201の要求に従って、撮影レンズ20の位置情報、レンズメモリ232が記憶している各種特性値等をレンズ情報として制御部201へ送信する。
絞り制御部235は、絞り50の制御を司る。例えば、絞り制御部235は、絞り制御信号を制御部201から受信して、絞り50の開口を拡大・縮小させる。また、絞り制御部235は、絞り50の絞り値を検出して制御部201へと送信する。絞りメモリ236は、絞り50に関する各種特性値を記憶する不揮発性メモリである。絞り制御部235は、制御部201の要求に従って、絞り50の絞り値、絞りメモリ236が記憶している各種特性値等を絞り情報として制御部201へ送信する。
次に、撮像素子100の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態に係る撮像素子の断面を表す概略図である。図2(a)は、カラーフィルタ102と開口マスク103が別体で構成される撮像素子100の断面概略図である。また、図2(b)は、撮像素子100の変形例として、カラーフィルタ部122と開口マスク部123が一体的に構成されたスクリーンフィルタ121を備える撮像素子120の断面外略図である。
図2(a)に示すように、撮像素子100は、被写体側から順に、マイクロレンズ101、カラーフィルタ102、開口マスク103、配線層105および光電変換素子108が配列されて構成されている。光電変換素子108は、入射する光を電気信号に変換するフォトダイオードにより構成される。光電変換素子108は、基板109の表面に二次元的に複数配列されている。
光電変換素子108により変換された画像信号、光電変換素子108を制御する制御信号等は、配線層105に設けられた配線106を介して送受信される。また、各光電変換素子108に一対一に対応して設けられた開口部104を有する開口マスク103が、配線層に接して設けられている。カラーフィルタ102と、視差特性を持たせる開口マスク103とが、同一の光電変換素子108上に積層されている。開口部104は、後述するように、対応する光電変換素子108ごとにシフトさせて、相対的な位置が厳密に定められている。詳しくは後述するが、この開口部104を備える開口マスク103の作用により、光電変換素子108が受光する被写体光束に視差が生じる。
一方、視差を生じさせない光電変換素子108上には、開口マスク103が存在しない。別言すれば、対応する光電変換素子108に対して入射する被写体光束を制限しない、つまり有効光束の全体を通過させる開口部104を有する開口マスク103が設けられているとも言える。視差を生じさせることはないが、実質的には配線106によって形成される開口部107が入射する被写体光束を規定するので、配線106を、視差を生じさせない有効光束の全体を通過させる開口マスクと捉えることもできる。尚、開口部107は、配線層105の上層の配線106に形成してもよい。開口マスク103は、各光電変換素子108に対応して別個独立に配列しても良いし、カラーフィルタ102の製造プロセスと同様に複数の光電変換素子108に対して一括して形成しても良い。
カラーフィルタ102は、開口マスク103上に設けられている。カラーフィルタ102は、各光電変換素子108に対して特定の波長帯域を透過させるように着色された、光電変換素子108のそれぞれに一対一に対応して設けられるフィルタである。尚、カラーフィルタ102は、一部の光電変換素子108のみに対応して設けてもよい。カラー画像を出力するには、互いに異なる少なくとも3種類のカラーフィルタが配列されれば良い。これらのカラーフィルタは、カラー画像を生成するための原色フィルタと言える。原色フィルタの組み合わせは、例えば赤色波長帯を透過させる赤フィルタ、緑色波長帯を透過させる緑フィルタ、および青色波長帯を透過させる青フィルタである。これらのカラーフィルタは、後述するように、光電変換素子108に対応して格子状に配列される。カラーフィルタは原色RGBの組合せのみならず、YCMgの補色フィルタの組合せであっても良い。
マイクロレンズ101は、カラーフィルタ102上に設けられている。マイクロレンズ101は、入射する被写体光束のより多くを光電変換素子108へ導くための集光レンズである。マイクロレンズ101は、光電変換素子108のそれぞれに一対一に対応して設けられている。尚、マイクロレンズ101は、一部の光電変換素子108のみに対応して設けてもよい。マイクロレンズ101は、撮影レンズ20の瞳中心と光電変換素子108の相対的な位置関係を考慮して、より多くの被写体光束が光電変換素子108に導かれるようにその光軸がシフトされていることが好ましい。さらには、開口マスク103の開口部104の位置と共に、後述の特定の被写体光束がより多く入射するように配置位置が調整されても良い。
このように、各々の光電変換素子108に対応して一対一に設けられる開口マスク103、カラーフィルタ102およびマイクロレンズ101の一単位を画素と呼ぶ。特に、視差を生じさせる開口マスク103が設けられた画素を視差画素、視差を生じさせる開口マスク103が設けられていない画素を視差なし画素と呼ぶ。例えば、撮像素子100の有効画素領域が24mm×16mm程度の場合、画素数は1200万程度に及ぶ。
なお、集光効率、光電変換効率が良いイメージセンサの場合は、マイクロレンズ101を設けなくても良い。また、裏面照射型イメージセンサの場合は、配線層105が光電変換素子108とは反対側に設けられる。
カラーフィルタ102と開口マスク103の組み合わせには、さまざまなバリエーションが存在する。図2(a)において、開口マスク103の開口部104に色成分を持たせれば、カラーフィルタ102と開口マスク103を一体的に形成することができる。また、特定の画素を被写体の輝度情報を取得する画素とする場合、その画素には、対応するカラーフィルタ102を設けなくても良い。あるいは、可視光のおよそ全ての波長帯域を透過させるように、着色を施さない透明フィルタを配列しても良い。
輝度情報を取得する画素を視差画素とする場合、つまり、視差画像を少なくとも一旦はモノクロ画像として出力するのであれば、図2(b)として示す撮像素子120の構成を採用し得る。すなわち、カラーフィルタとして機能するカラーフィルタ部122と、開口部104を有する開口マスク部123とが一体的に構成されたスクリーンフィルタ121を、マイクロレンズ101と配線層105の間に配設することができる。
スクリーンフィルタ121は、カラーフィルタ部122において例えば青緑赤の着色が施され、開口マスク部123において開口部104以外のマスク部分が黒の着色が施されて形成される。スクリーンフィルタ121を採用する撮像素子120は、撮像素子100に比較して、マイクロレンズ101から光電変換素子108までの距離が短いので、被写体光束の集光効率が高い。
次に、開口マスク103の開口部104と、生じる視差の関係について説明する。図3は、撮像素子100の一部を拡大した様子を表す概略図である。ここでは、説明を簡単にすべく、カラーフィルタ102の配色については後に言及を再開するまで考慮しない。カラーフィルタ102の配色に言及しない以下の説明においては、同色(透明である場合を含む)のカラーフィルタ102を有する視差画素のみを寄せ集めたイメージセンサであると捉えることができる。したがって、以下に説明する繰り返しパターンは、同色のカラーフィルタ102における隣接画素として考えても良い。
図3に示すように、開口マスク103の開口部104は、それぞれの画素に対して相対的にシフトして設けられている。そして、隣接する画素同士においても、それぞれの開口部104は互いに変位した位置に設けられている。
図の例においては、それぞれの画素に対する開口部104の位置として、互いに紙面左右方向にシフトした6種類の開口マスク103が用意されている。そして、撮像素子100の全体は、紙面左側から右側へ徐々にシフトする開口マスク103をそれぞれ有する6つの視差画素を一組とする光電変換素子群が、二次元的かつ周期的に配列されている。つまり、撮像素子100は、一組の光電変換素子群を含む繰り返しパターン110が、周期的に敷き詰められて構成されていると言える。
図4は、視差画素と被写体の関係を説明する概念図である。特に図4(a)は撮像素子100のうち撮影光軸21と直交する中心に配列されている繰り返しパターン110tの光電変換素子群を示し、図4(b)は周辺部分に配列されている繰り返しパターン110uの光電変換素子群を模式的に示している。図4(a)、(b)における被写体30は、撮影レンズ20に対して合焦位置に存在する。図4(c)は、図4(a)に対応して、撮影レンズ20に対して非合焦位置に存在する被写体31を捉えた場合の関係を模式的に示している。
まず、撮影レンズ20が合焦状態に存在する被写体30を捉えている場合の、視差画素と被写体の関係を説明する。被写体光束は、撮影レンズ20の瞳を通過して撮像素子100へ導かれるが、被写体光束が通過する全体の断面領域に対して、6つの部分領域Pa〜Pfが規定されている。そして、例えば繰り返しパターン110t、110uを構成する光電変換素子群の紙面左端の画素は、拡大図からもわかるように、部分領域Pfから射出された被写体光束のみが光電変換素子108へ到達するように、開口マスク103の開口部104fの位置が定められている。同様に、紙面右端の画素に向かって、部分領域Peに対応して開口部104eの位置が、部分領域Pdに対応して開口部104dの位置が、部分領域Pcに対応して開口部104cの位置が、部分領域Pbに対応して開口部104bの位置が、部分領域Paに対応して開口部104aの位置がそれぞれ定められている。
別言すれば、例えば部分領域Pfと紙面左端画素の相対的な位置関係によって定義される、部分領域Pfから射出される被写体光束の主光線Rfの傾きにより、開口部104fの位置が定められていると言っても良い。そして、合焦位置に存在する被写体30からの被写体光束を、開口部104fを介して光電変換素子108が受光する場合、その被写体光束は、点線で図示するように、光電変換素子108上で結像する。同様に、紙面右端の画素に向かって、主光線Reの傾きにより開口部104eの位置が、主光線Rdの傾きにより開口部104dの位置が、主光線Rcの傾きにより開口部104cの位置が、主光線Rbの傾きにより開口部104bの位置が、主光線Raの傾きにより開口部104aの位置がそれぞれ定められていると言える。
図4(a)で示すように、合焦位置に存在する被写体30のうち、光軸21と交差する被写体30上の微小領域Otから放射される光束は、撮影レンズ20の瞳を通過して、繰り返しパターン110tを構成する光電変換素子群の各画素に到達する。すなわち、繰り返しパターン110tを構成する光電変換素子群の各画素は、それぞれ6つの部分領域Pa〜Pfを介して、一つの微小領域Otから放射される光束を受光している。微小領域Otは、繰り返しパターン110tを構成する光電変換素子群の各画素の位置ずれに対応する分だけの広がりを有するが、実質的には、ほぼ同一の物点と近似することができる。同様に、図4(b)で示すように、合焦位置に存在する被写体30のうち、光軸21から離間した被写体30上の微小領域Ouから放射される光束は、撮影レンズ20の瞳を通過して、繰り返しパターン110uを構成する光電変換素子群の各画素に到達する。すなわち、繰り返しパターン110uを構成する光電変換素子群の各画素は、それぞれ6つの部分領域Pa〜Pfを介して、一つの微小領域Ouから放射される光束を受光している。微小領域Ouも、微小領域Otと同様に、繰り返しパターン110uを構成する光電変換素子群の各画素の位置ずれに対応する分だけの広がりを有するが、実質的には、ほぼ同一の物点と近似することができる。
つまり、被写体30が合焦位置に存在する限りは、撮像素子100上における繰り返しパターン110の位置に応じて、光電変換素子群が捉える微小領域が異なり、かつ、光電変換素子群を構成する各画素は互いに異なる部分領域を介して同一の微小領域を捉えている。そして、それぞれの繰り返しパターン110において、対応する画素同士は同じ部分領域からの被写体光束を受光している。つまり、図においては、例えば繰り返しパターン110t、110uのそれぞれの紙面左端の画素は、同じ部分領域Pfからの被写体光束を受光している。
撮影光軸21と直交する中心に配列されている繰り返しパターン110tにおいて紙面左端画素が部分領域Pfからの被写体光束を受光する開口部104fの位置と、周辺部分に配列されている繰り返しパターン110uにおいて紙面左端画素が部分領域Pfからの被写体光束を受光する開口部104fの位置は厳密には異なる。しかしながら、機能的な観点からは、部分領域Pfからの被写体光束を受光するための開口マスクという点で、これらを同一種類の開口マスクとして扱うことができる。したがって、図4の例では、撮像素子100上に配列される視差画素のそれぞれは、6種類の開口マスクの一つを備えると言える。
次に、撮影レンズ20が非合焦状態に存在する被写体31を捉えている場合の、視差画素と被写体の関係を説明する。この場合も、非合焦位置に存在する被写体31からの被写体光束は、撮影レンズ20の瞳の6つの部分領域Pa〜Pfを通過して、撮像素子100へ到達する。ただし、非合焦位置に存在する被写体31からの被写体光束は、光電変換素子108上ではなく他の位置で結像する。例えば、図4(c)に示すように、被写体31が被写体30よりも撮像素子100に対して遠い位置に存在すると、被写体光束は、光電変換素子108よりも被写体31側で結像する。逆に、被写体31が被写体30よりも撮像素子100に対して近い位置に存在すると、被写体光束は、光電変換素子108よりも被写体31とは反対側で結像する。
したがって、非合焦位置に存在する被写体31のうち、微小領域Ot'から放射される被写体光束は、6つの部分領域Pa〜Pfのいずれを通過するかにより、異なる組の繰り返しパターン110における対応画素に到達する。例えば、部分領域Pdを通過した被写体光束は、図4(c)の拡大図に示すように、主光線Rd'として、繰り返しパターン110t'に含まれる、開口部104dを有する光電変換素子108へ入射する。そして、微小領域Ot'から放射された被写体光束であっても、他の部分領域を通過した被写体光束は、繰り返しパターン110t'に含まれる光電変換素子108へは入射せず、他の繰り返しパターンにおける対応する開口部を有する光電変換素子108へ入射する。換言すると、繰り返しパターン110t'を構成する各光電変換素子108へ到達する被写体光束は、被写体31の互いに異なる微小領域から放射された被写体光束である。すなわち、開口部104dに対応する108へは主光線をRd'とする被写体光束が入射し、他の開口部に対応する光電変換素子108へは主光線をRa+、Rb+、Rc+、Re+、Rf+とする被写体光束が入射するが、これらの被写体光束は、被写体31の互いに異なる微小領域から放射された被写体光束である。このような関係は、図4(b)における周辺部分に配列されている繰り返しパターン110uにおいても同様である。
すると、撮像素子100の全体で見た場合、例えば、開口部104aに対応する光電変換素子108で捉えた被写体像Aと、開口部104dに対応する光電変換素子108で捉えた被写体像Dは、合焦位置に存在する被写体に対する像であれば互いにずれが無く、非合焦位置に存在する被写体に対する像であればずれが生じることになる。そして、そのずれは、非合焦位置に存在する被写体が合焦位置に対してどちら側にどれだけずれているかにより、また、部分領域Paと部分領域Pdの距離により、方向と量が定まる。つまり、被写体像Aと被写体像Dは、互いに視差像となる。この関係は、他の開口部に対しても同様であるので、開口部104aから104fに対応して、6つの視差像が形成されることになる。また、部分領域Pa〜Pfの配列方向を視差方向と呼ぶ。この例の場合はx軸方向である。
したがって、このように構成されたそれぞれの繰り返しパターン110において、互いに対応する画素の出力を寄せ集めると、視差画像が得られる。つまり、6つの部分領域Pa〜Pfうちの特定の部分領域から射出された被写体光束を受光した画素の出力は、視差画像を形成する。これにより、複雑な光学系を必要とすることなく、一の撮影レンズ20によって視差画像を撮像することができる。
図5は、視差画像を生成する処理を説明する概念図である。図は、紙面左列から順に、開口部104fに対応する視差画素の出力を集めて生成される視差画像データIm_fの生成の様子、開口部104eの出力による視差画像データIm_eの生成の様子、開口部104dの出力による視差画像データIm_dの生成の様子、開口部104cの出力による視差画像データIm_cの生成の様子、開口部104bの出力による視差画像データIm_bの生成の様子、開口部104aの出力による視差画像データIm_aの生成の様子を表す。まず開口部104fの出力による視差画像データIm_fの生成の様子について説明する。
6つの視差画素を一組とする光電変換素子群から成る繰り返しパターン110は、x軸方向に平行な紙面横一列に配列されている。したがって、開口部104fを有する視差画素は、撮像素子100上において、x軸方向に6画素おき、かつ、y軸方向に連続して存在する。これら各画素は、上述のようにそれぞれ異なる微小領域からの被写体光束を受光している。したがって、これらの視差画素の出力を寄せ集めて配列すると、x軸方向、つまり水平視差画像が得られる。
しかし、本実施形態における撮像素子100の各画素は正方画素であるので、単に寄せ集めただけでは、x軸方向の画素数が1/6に間引かれた結果となり、y軸方向に縦長の画像データが生成されてしまう。そこで、補間処理を施してx軸方向に6倍の画素数とすることにより、本来のアスペクト比の画像として視差画像データIm_fを生成する。ただし、そもそも補間処理前の視差画像データがx軸方向に1/6に間引かれた画像であるので、x軸方向の水平解像度は、y軸方向の垂直解像度よりも低下している。つまり、生成される視差画像データの数と、解像度は相反関係にあると言える。
同様にして、視差画像データIm_e〜視差画像データIm_aが得られる。すなわち、デジタルカメラ10は、x軸方向に視差を有する6視点の水平視差画像を生成することができる。
上記の例では、x軸方向に平行な紙面一列を繰り返しパターン110として周期的に配列される例を説明したが、繰り返しパターン110はこれに限らない。図6は、繰り返しパターン110の他の例を示す図である。
図6(a)は、y軸方向6画素を繰り返しパターン110とした例である。ただし、それぞれの開口部104は、紙面上端の視差画素から下に向かって、紙面左側から右側へ徐々にシフトするように位置が定められている。このように配列された繰り返しパターン110によっても、x軸方向に視差を与える6視点の水平視差画像を生成することができる。この場合は、図3の繰り返しパターン110に比較すると、y軸方向の垂直解像度を犠牲にする代わりにx軸方向の水平解像度を維持する繰り返しパターンであると言える。
図6(b)は、紙面斜め方向に隣接する6画素を繰り返しパターン110とした例である。それぞれの開口部104は、紙面左上端の視差画素から右下に向かって、紙面左側から右側へ徐々にシフトするように位置が定められている。このように配列された繰り返しパターン110によっても、x軸方向に視差を与える6視点の水平視差画像を生成することができる。この場合は、図3の繰り返しパターン110に比較すると、y軸方向の垂直解像度およびx軸方向の水平解像度をある程度維持しつつ、水平視差画像の数を増やす繰り返しパターンであると言える。
図3の繰り返しパターン110、および図6(a)(b)の繰り返しパターン110をそれぞれ比較すると、いずれも6視点の視差画像を生成する場合において、視差画像でない全体から一枚の画像を出力する場合の解像度に対し、y軸方向、x軸方向のいずれの方向の解像度を犠牲にするかの違いであると言える。図3の繰り返しパターン110の場合は、x軸方向の水平解像度を1/6とする構成である。図6(a)の繰り返しパターン110の場合は、y軸方向の垂直解像度を1/6とする構成である。また、図6(b)の繰り返しパターン110の場合は、y軸方向を1/3、x軸方向を1/2とする構成である。いずれの場合も、一つのパターン内には、各画素に対応して開口部104a〜104fが一つずつ設けられており、それぞれが対応する部分領域Pa〜Pfのいずれかから被写体光束を受光するように構成されている。したがって、いずれの繰り返しパターン110であっても視差量は同等である。
上述の例では、水平方向に視差を与える水平視差画像を生成する場合について説明したが、もちろん垂直方向に視差を与える垂直視差画像を生成することもできるし、水平垂直の二次元方向に視差を与える水平垂直視差画像を生成することもできる。図7は、二次元的な繰り返しパターン110の例を示す図である。
図7の例によれば、y軸6画素x軸6画素の36画素を一組の光電変換素子群として繰り返しパターン110を形成する。それぞれの画素に対する開口部104の位置として、互いにy軸x軸方向にシフトした36種類の開口マスク103が用意されている。具体的には、各開口部104は、繰り返しパターン110の紙面上端画素から下端画素に向かって、紙面上側から下側へ徐々にシフトすると同時に、紙面左端画素から右端画素に向かって、紙面左側から右側へ徐々にシフトするように位置決めされている。
このような繰り返しパターン110を有する撮像素子100は、垂直方向および水平方向に視差を与える、36視点の視差画像を出力することができる。もちろん図7の例に限らず、さまざまな視点数の視差画像を出力するように繰り返しパターン110を定めることができる。
以上の説明においては、開口部104の形状として矩形を採用した。特に、水平方向に視差を与える配列においては、シフトさせるx軸方向である左右方向の幅よりも、シフトさせないy軸方向の幅を広くすることにより、光電変換素子108へ導く光量を確保している。しかし、開口部104の形状は矩形に限定されない。
図8は、開口部104の他の形状を説明する図である。図においては、開口部104の形状を円形とした。円形とした場合、半球形状であるマイクロレンズ101との相対的な関係から、予定外の被写体光束が迷光となって光電変換素子108へ入射することを防ぐことができる。
次に、カラーフィルタ102と視差画像について説明する。図9は、ベイヤー配列を説明する図である。図示するように、ベイヤー配列は、緑フィルタが紙面左上と右下の2画素に、赤フィルタが紙面左下の1画素に、青フィルタが紙面右上の1画素に割り当てられる配列である。ここでは、緑フィルタが割り当てられた紙面左上の画素をGb画素と、同じく緑色フィルタが割り当てられた紙面右下の画素をGr画素とする。また、赤色フィルタが割り当てられた画素をR画素と、青色が割り当てられた画素をB画素とする。そして、Gb画素およびB画素が並ぶ紙面横方向をGb行とし、R画素およびGr画素が並ぶ紙面横方向をGr行とする。また、Gb画素およびR画素が並ぶ紙面縦方向をGb列とし、B画素およびGr画素が並ぶ紙面縦方向をGr列とする。
このようなカラーフィルタ102の配列に対して、視差画素と視差なし画素を、何色の画素にどのような周期で割り振っていくかにより、膨大な数の繰り返しパターン110が設定され得る。視差なし画素の出力を集めれば、通常の撮影画像と同じく視差のない撮影画像データを生成することができる。したがって、相対的に視差なし画素の割合を増やせば、解像度の高い2D画像を出力させることができる。この場合、視差画素は相対的に少ない割合となるので、複数の視差画像からなる3D画像としては立体情報が減少する。逆に、視差画素の割合を増やせば、3D画像としては立体情報が増加するが、視差なし画素は相対的に減少するので、解像度の低い2D画像が出力される。
このようなトレードオフの関係において、何れの画素を視差画素とするか、あるいは視差なし画素とするかにより、様々な特徴を有する繰り返しパターン110が設定される。図10は、ベイヤー配列に対する視差画素の割り振りについて、視差画素の種類が2つである場合のバリエーションを説明する図である。この場合の視差画素は、開口部104が中心よりもx軸左側に偏心した視差Lt画素と、同じくx軸右側に偏心した視差Rt画素を想定している。つまり、このような視差画素から出力される2視点の視差画像は、いわゆる立体視を実現する。
それぞれの繰り返しパターンに対する特徴の説明は図に示す通りである。例えば、視差なし画素が多く割り振られていれば高解像度の2D画像データとなり、RGBのいずれの画素に対しても均等に割り振られていれば、色ずれの少ない高画質の2D画像データとなる。一方、視差画素が多く割り振られていれば立体情報の多い3D画像データとなり、RGBのいずれの画素に対しても均等に割り振られていれば、3D画像でありながら、高品質のカラー画像データとなる。
以下にいくつかのバリエーションについて説明する。図11は、バリエーションの一例を示す図である。図11のバリエーションは、図10における繰り返しパターン分類A−1に相当する。
図の例においては、ベイヤー配列と同じ4画素を繰り返しパターン110とする。R画素とB画素は視差なし画素であり、Gb画素を視差Lt画素に、Gr画素を視差Rt画素に割り当てる。この場合、同一の繰り返しパターン110に含まれる視差Lt画素と視差Rt画素が、被写体が合焦位置に存在するときに、同じ微小領域から放射される光束を受光するように開口部104が定められる。
図の例においては、視感度の高い緑画素であるGb画素およびGr画素を視差画素として用いるので、コントラストの高い視差画像を得ることが期待できる。また、同じ緑色画素であるGb画素およびGr画素を視差画素として用いるので、これら2つの出力から視差のない出力に変換演算がし易く、視差なし画素であるR画素およびB画素の出力と共に、高画質の2D画像データを生成できる。
図12は、他のバリエーションの一例を示す図である。図12のバリエーションは、図10における繰り返しパターン分類B−1に相当する。
図の例においては、ベイヤー配列の4画素が紙面左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。8画素のうち、紙面左側のGb画素に視差Lt画素を、右側のGb画素に視差Rt画素を割り当てる。このような配列においては、Gr画素を視差なし画素としたことにより、図10の例よりも、更に2D画像の高画質化が望める。
図13は、更に他のバリエーションの一例を示す図である。図13のバリエーションは、図10における繰り返しパターン分類D−1に相当する。
図の例においては、ベイヤー配列の4画素が紙面左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。8画素のうち、左側のGb画素に視差Lt画素を、右側のGb画素に視差Rt画素を割り当てる。さらに、左側のR画素に視差Lt画素を、右側のR画素に視差Rt画素を割り当てる。さらに、左側のB画素に視差Lt画素を、右側のB画素に視差Rt画素を割り当てる。2つのGr画素には視差なし画素を割り当てる。
2つのGb画素に割り当てられた視差Lt画素と視差Rt画素は、被写体が合焦位置に存在するときに、同じ微小領域から放射される光束を受光する。また、2つのR画素に割り当てられた視差Lt画素と視差Rt画素は、Gb画素のそれとは異なる一つの微小領域から放射される光束を受光し、2つのB画素に割り当てられた視差Lt画素と視差Rt画素は、Gb画素およびR画素のそれとは異なる一つの微小領域から放射される光束を受光する。したがって、図12の例に比較して、3D画像としての立体情報が縦方向に3倍となる。しかも、RGBの3色の出力が得られるので、カラー画像としての3D画像として高品質である。
なお、上述のように視差画素の種類を2つにすれば2視点の視差画像が得られるが、もちろん視差画素の種類は、出力したい視差画像数に合わせて、図3、図7、図8などで説明したような様々な数を採用し得る。視点数が増えていっても、さまざまな繰り返しパターン110を形成することができる。したがって、仕様、目的等に応じた繰り返しパターン110を選択することができる。
上述の例では、カラーフィルタ配列としてベイヤー配列を採用した場合について説明したが、もちろん他のカラーフィルタ配列であっても差し支えない。このとき、一組の光電変換素子群を構成する視差画素のそれぞれは、互いに異なる部分領域を向く開口部104を有する開口マスク103を備えると良い。
したがって、撮像素子100は、入射光を電気信号に光電変換する、二次元的に配列された光電変換素子108と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられた開口マスク103と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられたカラーフィルタ102とを備え、隣接するn個(nは3以上の整数)の光電変換素子108のうち、少なくとも2つ(3つ以上であっても良い)に対応して設けられたそれぞれの開口マスク103の開口部104は、互いに異なる波長帯域を透過させる少なくとも3種類のカラーフィルタ102から構成されるカラーフィルターパターンの一パターン内に含まれると共に、入射光の断面領域内の互いに異なる部分領域からの光束をそれぞれ通過させるように位置づけられ、n個の光電変換素子108を一組とする光電変換素子群が周期的に配列されていれば良い。
図14は、他のカラーフィルタ配列を説明する図である。図示するように、他のカラーフィルタ配列は、図9で示したベイヤー配列のGr画素を緑フィルタが割り当てられるG画素として維持する一方、Gb画素をカラーフィルタが割り当てられないW画素に変更した配列である。なお、W画素は、上述のように、可視光のおよそ全ての波長帯域を透過させるように、着色を施さない透明フィルタが配列されていても良い。
このようなW画素を含むカラーフィルタ配列を採用すれば、撮像素子が出力するカラー情報の精度は若干低下するものの、W画素が受光する光量はカラーフィルタが設けられている場合に比較して多いので、精度の高い輝度情報を取得できる。W画素の出力を寄せ集めれば、モノクロ画像を形成することもできる。
W画素を含むカラーフィルタ配列の場合、視差画素と視差なし画素の繰り返しパターン110は、さらなるバリエーションが存在する。例えば、比較的暗い環境下で撮影された画像であっても、カラー画素から出力された画像に比較してW画素から出力された画像であれば、被写体像のコントラストが高い。そこで、W画素に視差画素を割り振れば、複数の視差画像間で行う補完処理において、精度の高い演算結果が期待できる。後述するように、補完処理は、視差画素量を取得する処理の一環として実行される。したがって、2D画像の解像度および視差画像の画質への影響に加え、抽出される他の情報への利害得失も考慮して、視差画素と視差なし画素の繰り返しパターン110が設定される。
図15は、図14の他のカラーフィルタ配列を採用する場合の、W画素と視差画素の配列の一例を示す図である。図15のバリエーションは、ベイヤー配列における図12の繰り返しパターン分類B−1に類似するので、ここではB'−1とする。図の例においては、他のカラーフィルタ配列の4画素が紙面左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。8画素のうち、左側のW画素に視差Lt画素を、右側のW画素に視差Rt画素を割り当てる。このような配列において撮像素子100は、視差画像をモノクロ画像として出力し、2D画像をカラー画像として出力する。
この場合、撮像素子100は、入射光を電気信号に光電変換する、二次元的に配列された光電変換素子108と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられた開口マスク103と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられたカラーフィルタ102とを有し、隣接するn個(nは4以上の整数)の光電変換素子108のうち、少なくとも2つに対応して設けられたそれぞれの開口マスク103の開口部104は、互いに異なる波長帯域を透過させる少なくとも3種類のカラーフィルタ102から構成されるカラーフィルターパターンの一パターン内には含まれず、かつ、入射光の断面領域内の互いに異なる部分領域からの光束をそれぞれ通過させるように位置づけられ、n個の光電変換素子108を一組とする光電変換素子群が周期的に配列されていれば良い。
図16は、視差無し画素の開口部104が瞳面に投影された像である開口部像304及び視差Rt画素の開口部104が瞳面に投影された像である開口部像404と、絞り50との関係を示す正面図である。図16(a)は、図11に示す例ではR画素またはB画素の視差無し画素の図であって、図16(b)は、図11に示す例ではGr画素の視差Rt画素の図である。図16(b)に示す視差Rt画素の開口部104の開口部像404は、図16(a)に示す視差無し画素の開口部104の開口部像304の右半分の領域に配置され、大きさは約半分である。図16(a)に示す実線から点線に絞り50が変化することに伴って、絞り値が変化した場合、視差無し画素では、一様に被写体光束の通過領域が減少していく。一方、図16(b)に示す実線から点線に絞り50が変化することに伴って、絞り値が変化した場合、視差Rt画素では、被写体光束の通過領域の減少が、視差無し画素とは異なることがわかる。従って、絞り値が変化すると、視差無し画素と、視差Rt画素及び視差Lt画素との間での光量の変化率が異なる。上記の例において、Gr画素とR画素及びB画素のバランスが崩れる。このため、特定の絞り値の範囲において、緑色画素、赤色画素、青色画素の感度バランスが崩れる為、照明光源に対する色バランス崩れが生じる。更に、絞り50の絞り値が変化した場合、視差Rt画素では、各絞り値に対して各光電変換素子108から出力される信号量を一律に補正できない。尚、視差Lt画素についても、視差Rt画素と同様のことが生じる。尚、図11に示す例以外の撮像素子においても同様である。
次に、2つの視差画素と視差無し画素との間の画素感度の角度依存性の変化の差を参照しつつ、信号量の補正について説明する。図17は、図11に示す撮像素子における入射光の主光線の入射角度と画素感度の角度依存性との関係を示すグラフである。図17に示すように、主光線の入射角度の変化に伴って、視差無し画素、視差Rt画素、視差Lt画素が出力する信号量は変化する。ここで、同じ入射角度において、視差Rt画素の信号量と視差Lt画素の信号量との和は、視差無し画素の信号量とはならないことが図17からわかる。例えば、入射角度が0°の場合、視差無し画素の信号量が約1.0となっているが、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量は約0.3となっており、視差Rt画素の信号量と視差Rt画素の信号量との和が、視差無し画素の信号量とはならないことがわかる。
図18は、図11に示す撮像素子における絞り値と各画素の信号量との関係を示すグラフである。視差無し画素(1/2)の曲線は、視差無し画素の信号量の半分にした曲線である。図18に示すように、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量は、多くの絞り値の領域において、視差無し画素(1/2)の信号量と異なることがわかる。また、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量と、視差無し画素(1/2)の信号量は、絞り値によって、大小関係が逆転することがわかる。具体的には、絞り値が極めて大きい領域(a)の場合、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量は、視差無し画素(1/2)の信号量よりも小さい。一方、絞り値が小さくなると、ある絞り値以下の領域(b)の場合、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量が、視差無し画素(1/2)の信号量よりも大きくなる。更に、絞り値が小さくなり、ある絞り値以下の領域(c)の場合、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量が、視差無し画素(1/2)の信号量と略等しくなる。また、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量と視差無し画素(1/2)の信号量との差は、絞り値によって異なることがわかる。ここで、図11に示す撮像素子においては、視差Rt画素及び視差Lt画素が、Gb画素及びGr画素であり、視差無し画素がB画素及びR画素である。したがって、絞り値の変化に伴って、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量を一律の定数によって補正すると、赤色及び青色に対する緑色の色バランス崩れを充分に補正できないことがわかる。これにより、照明光源に対するホワイトバランス補正が崩れることになる。
次に、具体的な信号量の補正に伴う色バランス崩れの補正について説明する。図19は、補正メモリ248に記憶された補正テーブルを説明する図である。図19に示すように、視差Rt画素及び視差Lt画素用の補正テーブル250は、複数の補正値Af(f=1.2、1.4・・)を有する。補正値Afは、視差Rt画素及び視差Lt画素から出力された信号量を絞り値に基づいて補正する。
例えば、それぞれの補正値Afは、視差Rt画素及び視差Lt画素の光量と、視差無し画素の光量との比の逆数に基づいて設定される。各補正値Afは、いずれかの絞り値と関連付けられている。ここで図18に示す領域(a)では、視差Rt画素及び視差Lt画素から出力された信号量を大きくする補正値が設定され、図18に示す領域(b)では、視差Rt画素及び視差Lt画素から出力された信号量を小さくする補正値が設定される。尚、補正値Afは、撮影レンズ20の光学特性、撮像素子100の光電変換素子108の感度の角度依存性等を考慮して設定されることが好ましい。補正部246は、絞り値取得部244が取得した絞り値に対応する補正値Afを補正テーブル250から取得して、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量を補正する。この結果、赤色及び青色に対する緑色の色バランス崩れが、補正部246によって補正される。
図19に示す補正テーブル250に基づいた、画像処理部205による視差画像データの色バランス崩れの補正について説明する。図20は、視差画像データの色バランス崩れの補正処理のフローチャートである。コンピュータの一例である画像処理部205は、補正メモリ248から画像処理用のプログラムを読み込んで、色バランス崩れの補正処理を実行する。まず、撮像素子100が、被写体の画像を撮像して画像信号を出力した後、A/D変換回路202が画像信号をデジタル変換した視差画像データを含む画像データをメモリ203に格納する。ここで、R画素及びB画素の視差無し画素に色バランス崩れが生じている場合、それぞれの信号量を補正して、この段階で色バランス崩れを補正することが好ましい。尚、R画素及びB画素が視差無し画素の場合、図18に示す絞り値が大きい領域では、信号量が原点を通る直線なので、1度補正すればよい。また、ここでのR画素及びB画素の信号量の補正は、既知のホワイトバランスによって設定された、絞り値に依存性のない固定の補正値によって補正される。
この状態で、画像データ取得部242は、撮像素子100が出力した視差画像信号に基づく、視差画像データをメモリ203から取得して、補正部246へと出力する(S10)。絞り値取得部244は、撮像素子100に入射する入射光を絞る絞り50の絞り値を取得して、補正部246へと出力する(S12)。
補正部246は、絞り値に対応する補正値Af及びL補正値を補正メモリ248に格納されたR補正テーブル250及びL補正テーブルから取得する(S14)。補正部246は、絞り値に基づいて、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量を補正して、視差画像データに生じる絞り値ごとの色バランス崩れを補正する(S16)。補正部246は、補正した視差画像データをメモリカード220に格納する(S18)。
上述したように、画像処理部205では、補正部246が絞り値に対応する補正値によって信号量を補正することにより、色バランス崩れを補正できる。これにより、絞りの変化に伴う色バランス崩れに起因する、視差画像の画質の低下を低減できる。
図21は、補正メモリ248に記憶された別の補正テーブルを説明する図である。尚、図21に示す補正テーブル251は、撮影レンズ20が被写体像を拡大・縮小可能な場合であって、焦点距離によって瞳形状が変化する場合に適用される。図21に示すように、補正テーブル251は、複数の補正値Af、m(m=1、2・・)を有する。各補正値Af、mは、いずれかの絞り値と、撮影レンズ20の焦点距離Dn(n=1、2・・)とに関連付けられている。補正部246は、絞り値取得部244が取得した絞り値及び焦点距離に対応する補正値Af、mを、補正部246に格納された補正テーブル251から取得して、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量を補正する。
上述の実施形態では、図11に示す撮像素子を例に信号量の補正を説明したが、図11に示す撮像素子以外の撮像素子においても同様である。尚、G画素以外の複数色の画素を視差画素とする場合、カラーフィルタ毎に補正テーブルを設けることが好ましい。
上述した実施形態では、補正部246が、補正メモリ248に格納された補正テーブル250に基づいて、色バランス崩れを補正したが、補正関数に基づいて補正してもよい。補正関数は、補正メモリ248に格納すればよい。例えば、補正関数は、絞り値の関数である。補正部246は、絞り値取得部244が取得した絞り値を補正関数に代入して、視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量を補正することにより、色バランス崩れを補正する。尚、補正関数は、絞り値及び焦点距離の関数であってもよい。
上述の実施形態では、視差画素が視差Rt画素及び視差Lt画素の2種類の場合について説明したが、視差画素が3種類以上の場合においても、上述した補正処理を適用してもよい。この場合、視差画素の開口部104の開口偏位の大きさによって補正値を設定する必要がある。従って、補正テーブル250は、それぞれの視差Rt画素及び視差Lt画素の開口偏位毎に設定される。開口部104の開口偏位とは、撮像素子100における開口マスク103の開口部104の基準位置から開口部104の重心までの距離とを含む情報である。基準位置の一例は、視差無し画素の光電変換素子108における開口部104の重心である。例えば、視差Rt画素の開口偏位が複数設定されている場合、視差Rt画素の補正値を含む補正テーブルを開口偏位毎に複数設定する。この場合、基準位置からの開口部104の開口偏位の大きさが大きい視差Rt画素の補正値は、小さい視差Rt画素の補正値よりも大きく設定する。これにより、補正部246は、視差Rt画素の開口部104の開口偏位が大きくなるに連れて、画素から出力される信号量及び色バランスを大きく補正する。尚、開口偏位を図16に示すように、開口部104を瞳面に投影した開口部像404に基づいて、設定してもよい。
また、補正部246が、撮像素子100内における光電変換素子108の位置に対応して色バランス崩れを補正するように構成してもよい。この場合、補正メモリ248は、撮像素子100の重心の近傍の光電変換素子108に対応する視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量の補正値と、撮像素子100の重心の近傍の光電変換素子108に対応する視差Rt画素及び視差Lt画素の信号量の補正値とが異なる補正テーブルを格納する。各補正値は、撮像素子100内における視差Rt画素及び視差Lt画素の位置及び絞り値と関連付けられている。補正部246は、視差Rt画素及び視差Lt画素の位置及び絞り値に対応する補正値に基づいて信号量を補正することにより、色バランス崩れを補正する。
レンズ交換式のデジタルカメラ10においては、補正テーブルは各撮影レンズ20に対応付けて補正メモリ248に格納される。この場合、補正値は、撮影レンズ20の光学特性等に関連付けて設定される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 デジタルカメラ
15 本体ユニット
20 撮影レンズ
21 光軸
30 被写体
31 被写体
50 絞り
40 レンズユニット
100 撮像素子
101 マイクロレンズ
102 カラーフィルタ
103 開口マスク
104 開口部
105 配線層
106 配線
107 開口部
108 光電変換素子
109 基板
110 パターン
120 撮像素子
121 スクリーンフィルタ
122 カラーフィルタ部
123 開口マスク部
201 制御部
202 A/D変換回路
203 メモリ
204 駆動部
205 画像処理部
207 メモリカードIF
208 操作部
209 表示部
210 LCD駆動回路
211 AFセンサ
220 メモリカード
231 レンズ制御部
232 レンズメモリ
235 絞り制御部
236 メモリ
238 保存制御部
242 画像データ取得部
244 値取得部
246 補正部
248 補正メモリ
250 補正テーブル
251 補正テーブル
304 開口部像
404 開口部像
本発明の第1の態様においては、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データを出力する撮像素子から前記視差画像データを取得する画像データ取得部と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得部と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正部とを備える画像処理装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データを出力する撮像素子から前記視差画像データを取得する画像データ取得段階と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得段階と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正段階とを備える画像処理方法を提供する。
本発明の第3の態様においては、視差画像データをコンピュータに補正させるプログラムであって、少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データを出力する撮像素子から前記視差画像データを取得する画像データ取得機能と、前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得機能と、前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正機能とコンピュータに実行させるプログラムを提供する。

Claims (9)

  1. 少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データと、1つの視差無し画像データとを出力する撮像素子から前記視差画像データと前記視差無し画像データとを取得する画像データ取得部と、
    前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得部と、
    前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記絞り値と色バランス崩れを補正する補正値とを関連付けた補正値を含む補正テーブルを記憶する記憶部を更に備え、
    前記補正部は、前記補正テーブルの前記補正値に基づいて色バランス崩れを補正する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記絞り値を変数とし、前記色バランス崩れを補正する補正関数を記憶する記憶部を更に備え、
    前記補正部は、前記補正関数に基づいて、前記色バランス崩れを補正する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正部は、前記撮像素子内における前記光電変換素子の位置に対応して前記色バランス崩れを補正する請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正部は、前記撮像素子における前記開口マスクの開口部の基準位置からの開口偏位に基づいて、色バランス崩れを補正する請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記開口部の前記開口偏位が大きくなるに連れて、前記補正部は前記色バランス崩れを大きく補正する請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記カラーフィルタと、視差特性を持たせる前記開口マスクとが同一の前記光電変換素子上に積層されている請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データと、1つの視差無し画像データとを出力する撮像素子から前記視差画像データと前記視差無し画像データとを取得する画像データ取得段階と、
    前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得段階と、
    前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正段階と
    を備える画像処理方法。
  9. 視差画像データをコンピュータに補正させるプログラムであって、
    少なくとも一部の光電変換素子のそれぞれに対応してカラーフィルタと開口マスクを備え、少なくとも2つの視差画像データと、1つの視差無し画像データとを出力する撮像素子から前記視差画像データと前記視差無し画像データとを取得する画像データ取得機能と、
    前記撮像素子に入射する入射光を絞る絞り値を取得する絞り値取得機能と、
    前記絞り値に基づいて、前記視差画像データに生じる前記絞り値ごとの色バランス崩れを補正する補正機能と
    コンピュータに実行させるプログラム。
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