JP2013150036A - テレビジョン装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ早いタイミングで地震の発生をユーザーに報知することが可能なテレビジョン装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】テレビジョン装置1は、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出するか、或いは加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G1以上の場合に、地震の発生を報知する。具体的には、制御部10は、OSD処理部19に指示をして、地震の発生を警告するメッセージ画像を入力映像上に重畳して表示させるとともに、音声合成処理部23に指示をして、地震の発生を警告する音声メッセージを出力させる。また、テレビジョン装置1は、加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G2(G2>G1)以上の場合には、メッセージ画像及び音声メッセージによって大地震の発生を警告した後で、商用電源を遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビ放送信号を受信して映像を表示するテレビジョン装置及びその制御方法に関する。
近年、防災意識の高まりを受けて、防災機能を備えた電子機器が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載の表示装置は、加速度センサーを備えており、加速度センサーによって検出された加速度に基づいて地震の発生を判定し、地震に対する処理(例えば、ユーザーへの警告)を行うことが可能になっている。
特開2006−284626号公報
しかしながら、加速度センサーの検出結果に基づいて地震の発生を判定する態様では、既に地震の揺れが開始している状況下での判定であるため、対処が間に合わない場合が生じ得る。このため、できるだけ早いタイミングで地震の発生を判定することが可能な技術が求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るテレビジョン装置は、テレビ放送信号を受信するチューナーと、前記テレビ放送信号に基づくテレビ放送の映像を表示する表示部と、前記テレビ放送で報じられる緊急地震速報を検出する地震速報検出部と、地震の発生を感知する地震感知部と、前記地震速報検出部による前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知部による前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記地震の発生を報知する報知部と、を備えたことを特徴とする。
このテレビジョン装置によれば、テレビ放送の緊急地震速報を検出する地震速報検出部と、地震の発生を感知する地震感知部とを備えており、緊急地震速報の検出、及び地震の感知のいずれかがなされた場合に地震の発生を報知するため、できるだけ早いタイミングで地震の発生をユーザーに報知することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るテレビジョン装置において、前記チューナーは、複数のチューナーを含んで構成され、前記表示部は、前記複数のチューナーのいずれかが受信するテレビ放送信号に基づく映像を表示し、前記地震速報検出部は、前記複数のチューナーが受信するテレビ放送信号に基づいて前記緊急地震速報を検出することが望ましい。
このテレビジョン装置によれば、地震速報検出部は、複数のチューナーが受信するテレビ放送信号に基づいて緊急地震速報を検出するため、緊急地震速報の検出漏れを防ぐことができる。例えば、表示部に表示しているテレビ放送が緊急地震速報を報じていない場合でも、他のチューナーが受信するテレビ放送に基づいて緊急地震速報を検出することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るテレビジョン装置において、前記表示部は、前記地震速報検出部が前記緊急地震速報を検出した場合に、前記緊急地震速報が検出されたテレビ放送の映像を表示することが望ましい。
このテレビジョン装置によれば、地震速報検出部が緊急地震速報を検出した場合に、表示部は、緊急地震速報が検出されたテレビ放送の映像を表示するため、ユーザーは、報知部による報知に引き続いて、テレビ放送によって地震に関する情報を得ることが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るテレビジョン装置において、前記地震感知部が感知した前記地震が所定のレベル以上の場合に、電源からの電力供給を遮断する電力供給遮断部をさらに備えることが望ましい。
このテレビジョン装置によれば、地震感知部が感知した地震が所定のレベル以上の場合に電源からの電力の供給を遮断するため、安全性が向上する。
[適用例5]上記適用例に係るテレビジョン装置において、前記表示部による前記映像の表示を停止しているスタンバイ状態において、前記地震速報検出部による前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知部による前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記表示部による前記映像の表示が可能な電源オン状態に移行させる制御部をさらに備え、前記報知部は、前記電源オン状態に移行した後で、前記表示部によって前記地震の発生を報知することが望ましい。
このテレビジョン装置によれば、スタンバイ状態において、地震速報検出部による緊急地震速報の検出、及び地震感知部による地震の感知のいずれかがなされた場合に、制御部は、スタンバイ状態から電源オン状態に移行させる。そして、報知部は、電源オン状態に移行した後で表示部によって地震の発生を報知するため、スタンバイ状態で地震が発生した場合でも、地震の発生を報知することが可能となる。
[適用例6]上記適用例に係るテレビジョン装置において、前記地震速報検出部は、前記テレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて前記緊急地震速報を検出することが望ましい。
このテレビジョン装置によれば、地震速報検出部がテレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて緊急地震速報を検出するため、映像に基づいて検出する場合に比べて検出処理が容易である。
[適用例7]上記適用例に係るテレビジョン装置において、前記地震感知部は、P波とS波とを区別して前記地震を感知し、前記報知部は、前記P波を感知した場合と前記S波を感知した場合とで異なる報知を行うことが望ましい。
このテレビジョン装置によれば、地震感知部は、P波とS波とを区別して地震を感知し、報知部は、P波を感知した場合とS波を感知した場合とで異なる報知を行うようにしているため、地震の状況に応じた適切な報知を行うことが可能となる。
[適用例8]本適用例に係るテレビジョン装置の制御方法は、テレビ放送信号を受信するチューナーと、前記テレビ放送信号に基づくテレビ放送の映像を表示する表示部とを備えたテレビジョン装置の制御方法であって、前記テレビ放送で報じられる緊急地震速報を検出する地震速報検出ステップと、地震の発生を感知する地震感知ステップと、前記地震速報検出ステップでの前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知ステップでの前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記地震の発生を報知する報知ステップと、を備えたことを特徴とする。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、地震速報検出ステップでの緊急地震速報の検出、及び地震感知ステップでの地震の感知のいずれかがなされた場合に地震の発生を報知するため、できるだけ早いタイミングで地震の発生をユーザーに報知することが可能となる。
[適用例9]上記適用例に係るテレビジョン装置の制御方法において、前記チューナーは、複数のチューナーを含んで構成され、前記地震速報検出ステップでは、前記複数のチューナーが受信するテレビ放送信号に基づいて前記緊急地震速報を検出することが望ましい。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、地震速報検出ステップでは、複数のチューナーが受信するテレビ放送信号に基づいて緊急地震速報を検出するため、緊急地震速報の検出漏れを防ぐことができる。例えば、視聴しているテレビ放送が緊急地震速報を報じていない場合でも、他のチューナーが受信するテレビ放送に基づいて緊急地震速報を検出することが可能となる。
[適用例10]上記適用例に係るテレビジョン装置の制御方法において、前記地震速報検出ステップで前記緊急地震速報が検出された場合に、前記緊急地震速報が検出されたテレビ放送の映像を前記表示部が表示する表示ステップをさらに備えることが望ましい。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、地震速報検出ステップで緊急地震速報が検出された場合に、緊急地震速報が検出されたテレビ放送の映像を表示部が表示するため、ユーザーは、報知ステップでの報知に引き続いて、テレビ放送によって地震に関する情報を得ることが可能となる。
[適用例11]上記適用例に係るテレビジョン装置の制御方法において、前記地震感知ステップで感知した前記地震が所定のレベル以上の場合に、電源からの電力供給を遮断する電力供給遮断ステップをさらに備えることが望ましい。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、地震感知ステップで感知した地震が所定のレベル以上の場合に電源からの電力の供給を遮断するため、安全性が向上する。
[適用例12]上記適用例に係るテレビジョン装置の制御方法において、前記表示部による前記映像の表示を停止しているスタンバイ状態において、前記地震速報検出ステップでの前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知ステップでの前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記表示部による前記映像の表示が可能な電源オン状態に移行させる電源オンステップをさらに備え、前記報知ステップでは、前記電源オン状態に移行した後で、前記表示部によって前記地震の発生を報知することが望ましい。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、スタンバイ状態において、地震速報検出ステップでの緊急地震速報の検出、及び地震感知ステップでの地震の感知のいずれかがなされた場合に、スタンバイ状態から電源オン状態に移行させる電源オンステップを備えている。そして、報知ステップでは、電源オン状態に移行した後で、表示部によって地震の発生を報知するため、スタンバイ状態で地震が発生した場合でも、地震の発生を報知することが可能となる。
[適用例13]上記適用例に係るテレビジョン装置の制御方法において、前記地震速報検出ステップでは、前記テレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて前記緊急地震速報を検出することが望ましい。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、地震速報検出ステップでは、テレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて緊急地震速報を検出するため、映像に基づいて検出する場合に比べて処理が容易である。
[適用例14]上記適用例に係るテレビジョン装置の制御方法において、前記地震感知ステップでは、P波とS波とを区別して前記地震を感知し、前記報知ステップでは、前記P波を感知した場合と前記S波を感知した場合とで異なる報知を行うことが望ましい。
このテレビジョン装置の制御方法によれば、地震感知ステップでは、P波とS波とを区別して地震を感知し、報知ステップでは、P波を感知した場合とS波を感知した場合とで異なる報知を行うようにしているため、地震の状況に応じた適切な報知を行うことが可能となる。
また、上述したテレビジョン装置及びその制御方法がコンピューターを用いて構築されている場合には、上記形態及び上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやハードディスク、CDやDVD等の光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性の半導体メモリーを搭載したメモリーカードやUSBメモリー、テレビジョン装置の内部記憶装置(RAMやROM等の半導体メモリー)等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
第1実施形態のテレビジョン装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る電源オン状態におけるテレビジョン装置の動作を説明するためのフローチャート。 第1実施形態に係るスタンバイ状態におけるテレビジョン装置の動作を説明するためのフローチャート。 第2実施形態に係る電源オン状態におけるテレビジョン装置の動作を説明するためのフローチャート。 変形例に係るテレビジョン装置の概略構成を示すブロック図。
(第1実施形態)
以下、テレビ放送信号を受信して映像を表示するテレビジョン装置の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のテレビジョン装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、テレビジョン装置1は、制御部10と、入力操作部11と、地上放送チューナー12と、地上放送デコーダー13と、衛星放送チューナー14と、衛星放送デコーダー15と、映像信号選択部16と、音声信号選択部17と、映像信号処理部18と、OSD処理部19と、表示駆動部20と、表示部21と、音声信号処理部22と、音声合成処理部23と、音声出力部24と、スピーカー25と、加速度センサー26と、地震速報検出部27と、電源部28と、電磁ブレーカー29と、を備えている。なお、これらのうち、制御部10、地上放送チューナー12、地上放送デコーダー13、衛星放送チューナー14、衛星放送デコーダー15、映像信号処理部18、OSD処理部19、音声信号処理部22、及び音声合成処理部23は、制御用バス30を介して互いに接続されている。
制御部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、CPUが、ROMに記憶されている制御プログラムを実行し、必要な情報をRAMに一時記憶しながら演算処理を行うことによってテレビジョン装置1の動作を制御する。つまり、制御部10は、コンピューターとして機能する。
入力操作部11は、ユーザーの入力操作を受け付けるものであり、ユーザーがテレビジョン装置1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。入力操作部11に備わる操作キーとしては、電源のオンとオフとを切り替えるための電源キーや、地上放送及び衛星放送のいずれか1つを選択するための放送選択キー、チャンネルを選択するための選局キー、音量を調整するための音量調整キー等がある。ユーザーが入力操作部11の各種操作キーを操作すると、入力操作部11は、この操作を受け付けて、操作された操作キーに対応する制御信号を制御部10に出力する。そして、制御部10は、入力操作部11から制御信号が入力されると、入力された制御信号に基づく処理を行って、テレビジョン装置1の動作を制御する。なお、入力操作部11として、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しない受信部がこれを受信して制御部10に伝達する。
地上放送チューナー12は、地上放送受信用のアンテナA1に接続されており、アンテナA1により地上放送のテレビ放送信号を受信するとともに、受信したテレビ放送信号から、ユーザーによって選局されたチャンネルの信号を抽出して復調し、地上放送デコーダー13に出力する。
地上放送デコーダー13は、地上放送チューナー12で復調されたテレビ放送信号を映像信号と音声信号とに分離するとともに、それぞれを復号化する。そして、復号化された映像信号を映像信号選択部16に出力し、復号化された音声信号を音声信号選択部17及び地震速報検出部27に出力する。
衛星放送チューナー14は、衛星放送受信用のアンテナA2に接続されており、アンテナA2により衛星放送のテレビ放送信号を受信するとともに、受信したテレビ放送信号から、ユーザーによって選局されたチャンネルの信号を抽出して復調し、衛星放送デコーダー15に出力する。
衛星放送デコーダー15は、衛星放送チューナー14で復調されたテレビ放送信号を映像信号と音声信号とに分離するとともに、それぞれを復号化する。そして、復号化された映像信号を映像信号選択部16に出力し、復号化された音声信号を音声信号選択部17及び地震速報検出部27に出力する。
映像信号選択部16は、地上放送デコーダー13及び衛星放送デコーダー15から入力される映像信号のうち、放送選択キーで選択されている放送の映像信号を選択して、映像信号処理部18に出力する。
音声信号選択部17は、地上放送デコーダー13及び衛星放送デコーダー15から入力される音声信号のうち、放送選択キーで選択されている放送の音声信号を選択して、音声信号処理部22に出力する。
映像信号処理部18は、映像信号選択部16から入力される映像信号を、表示駆動部20で処理可能な形式の映像信号に変換する。さらに、映像信号処理部18は、制御部10の指示に基づいて、変換した映像信号に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等の画質を調整するための画質調整処理等を行い、処理後の映像信号をOSD処理部19に出力する。
OSD処理部19は、制御部10の指示に基づいて、映像信号処理部18から入力される映像信号に基づく映像(入力映像)上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理部19は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。制御部10が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部19は、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、入力映像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、映像信号処理部18から入力される映像信号にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された映像信号は、表示駆動部20に出力される。なお、制御部10からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部19は、映像信号処理部18から入力される映像信号を、そのまま表示駆動部20に出力する。
表示駆動部20は、OSD処理部19から入力される映像信号に基づいて表示部21を駆動し、映像信号に基づく映像を表示部21に表示させる。
表示部21は、例えば、液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等の表示デバイスを備えて構成され、表示駆動部20の駆動により、映像信号に基づく映像を表示する。つまり、表示部21は、地上放送チューナー12又は衛星放送チューナー14が受信したテレビ放送信号に基づくテレビ放送の映像を表示するとともに、必要に応じてOSD画像を重畳表示する。
音声信号処理部22は、D/A変換回路等を含んで構成され、音声信号選択部17から入力されるデジタルの音声信号をアナログに変換して、音声出力部24に出力する。
音声合成処理部23は、音声メッセージを表す音声データが格納された図示しない音声メモリーを備えており、この音声メモリーから、制御部10の指示に基づく音声データを読み出して音声出力部24に出力する。
音声出力部24は、増幅器等を含んで構成され、音声信号処理部22及び音声合成処理部23から入力される音声信号(音声データ)に基づく音声をスピーカー25から出力する。つまり、音声出力部24は、地上放送チューナー12又は衛星放送チューナー14が受信したテレビ放送信号に基づくテレビ放送の音声を出力するとともに、音声メモリーに格納されている音声メッセージを必要に応じて出力する。
加速度センサー26は、テレビジョン装置1に加わる加速度を検出するものであり、例えば、上下方向の加速度を検出可能に配置されている。加速度センサー26は、周期的に加速度を検出して、検出結果を制御部10に出力する。そして、制御部10は、加速度センサー26の検出結果に基づいて、地震によるテレビジョン装置1の揺れを検知することができる。つまり、制御部10は、加速度センサー26によって地震の発生を感知することができる。
地震速報検出部27は、地上放送デコーダー13及び衛星放送デコーダー15から入力される音声信号に基づいて、受信中のテレビ放送で報じられている緊急地震速報を検出し、検出結果を制御部10に出力する。緊急地震速報とは、地震の発生直後に、日本の気象庁が震源に近い地震計で観測された初期微動(P波)の観測データに基づいて震源の位置や地震の規模を推定し、大きな揺れ(S波)の到達を事前に発表する速報である。公共放送局であるNHK(日本放送協会)では、テレビ放送(地上放送及び衛星放送)及びラジオ放送において、所定の報知音(チャイム音)を鳴らしたうえで緊急地震速報を報じるようにしている。また、多くの民間放送局でも同一の報知音を用いて緊急地震速報を報じるようにしている。このため、地震速報検出部27は、入力される音声信号に基づく音声内に上記の報知音が含まれている場合に、緊急地震速報が報じられていると判断する。
電源部28には、電磁ブレーカー29を介して外部からAC100V等の商用電源が供給される。電源部28は、商用電源(交流電源)を所定の電圧の直流電源に変換して、テレビジョン装置1の各部に電力を供給する。具体的には、電源部28は、制御部10、入力操作部11、地上放送チューナー12、地上放送デコーダー13、衛星放送チューナー14、衛星放送デコーダー15、加速度センサー26、及び地震速報検出部27を含む第1の回路群31を動作させるための第1の電力P1を生成して、第1の回路群31の各部に供給する。また、電源部28は、映像信号処理部18、OSD処理部19、表示駆動部20、音声信号処理部22、音声合成処理部23、及び音声出力部24を含む第2の回路群32を動作させるための第2の電力P2を生成して、第2の回路群32の各部に供給する。また、電源部28は、表示部21で映像を表示するために必要な第3の電力P3を生成して、表示駆動部20及び表示部21に供給する。
さらに、電源部28は、制御部10の指示に基づいて、電源オン状態と、電源オフ状態(「スタンバイ状態」とも呼ぶ。)とを切り替えることができる。ここで、電源オン状態は、電源部28が、第1の電力P1、第2の電力P2、及び第3の電力P3を、それぞれ対応する各部に供給する状態であり、映像表示や音声出力が可能な状態である。一方、スタンバイ状態は、第1の電力P1が第1の回路群31の各部に供給されるものの、第2の電力P2及び第3の電力P3の供給は停止して、映像表示や音声出力が不能な状態であり、電源をオンにするための操作(オン操作)を待機する状態である。
電磁ブレーカー29は、電磁石の動作によって電路を開閉することが可能な遮断器であり、商用電源を電源部28に供給する電路に配置されている。商用電源から電源部28に電力が供給されている状態において、電磁ブレーカー29は、制御部10の制御に基づいて電磁石を動作させることにより、商用電源からの電力供給を遮断することができる。
次に、テレビジョン装置1の動作について説明する。
テレビジョン装置1に商用電源が供給されると、電源部28は、第1の回路群31の各部に第1の電力P1の供給を行う。そして、制御部10は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、テレビジョン装置1は、スタンバイ状態であり、ユーザーによる入力操作部11の電源キーの操作(オン操作)を待機している。そして、オン操作がなされると、制御部10は、電源部28に指示をして第2の電力P2及び第3の電力P3の供給を開始させ、テレビジョン装置1を電源オン状態に移行させる。そして、テレビジョン装置1が電源オン状態に移行すると、選局されているチャンネルの映像が表示部21によって表示され、選局されているチャンネルの音声がスピーカー25から出力される。
図2は、電源オン状態におけるテレビジョン装置1の動作を説明するためのフローチャートである。ユーザーによりオン操作がなされて電源オン状態に移行すると、制御部10は、図2に示すフローに従って動作する。
図2に示すように、ステップS101では、制御部10は、加速度センサー26によって検出された加速度の変動に基づいて、テレビジョン装置1に加わる加速度の周期、即ちテレビジョン装置1の揺れの周期を導く。
ステップS102では、制御部10は、導出した加速度の周期が、地震が疑われる所定の範囲(時間t1〜t2)内であるか否か、即ち時間t1(例えば、0.1秒)以上で、且つ時間t2(例えば、4秒)未満であるか否かを判断する。そして、加速度の周期が所定の範囲内、即ち時間t1以上且つ時間t2未満である場合には、ステップS104に移行する。一方、加速度の周期が所定の範囲外、即ち時間t1未満又は時間t2以上である場合にはステップS103に移行する。
加速度の周期が所定の範囲外であってステップS103に移行した場合には、制御部10は、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出したか否かを判断する。そして、緊急地震速報を検出していない場合にはステップS101に戻り、緊急地震速報を検出した場合にはステップS106に移行する。
ステップS102で加速度の周期が所定の範囲内であってステップS104に移行した場合には、制御部10は、検出された加速度の大きさ(振幅)が、非常に大きな地震(大地震)が疑われる所定の値G2以上であるか否かを判断する。そして、所定の値G2以上である場合には、大地震が発生したものとみなしてステップS107に移行する。一方、所定の値G2未満である場合にはステップS105に移行する。
加速度の大きさが所定の値G2未満であってステップS105に移行した場合には、制御部10は、加速度の大きさが、比較的大きな地震が疑われる所定の値G1以上(且つ所定の値G2未満)であるか否かを判断する。そして、所定の値G1以上である場合には、地震が発生したものとみなしてステップS106に移行する。一方、所定の値G1未満である場合にはステップS101に戻る。
ステップS103で緊急地震速報が検出されるか、或いはステップS105で加速度の大きさが所定の値G1以上であってステップS106に移行した場合には、制御部10は、地震の発生をユーザーに報知する。具体的には、制御部10は、OSD処理部19に指示をして、地震の発生を警告するメッセージ画像を入力映像上に重畳して表示させるとともに、音声合成処理部23に指示をして、地震の発生を警告する音声メッセージを出力させる。例えば、制御部10は、「地震の恐れがあります。ご注意ください。」というメッセージを報知する。その後、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を行いながらステップS101に戻り、上記の処理を繰り返す。そして、図示は省略するが、制御部10は、報知を開始してから所定時間経過後に、メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を停止する。
ステップS104で加速度の大きさが所定の値G2以上であってステップS107に移行した場合には、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージにより、大地震の発生をユーザーに報知するとともに、電源をオフにしてテレビジョン装置1の動作を停止する旨をユーザーに予告する。例えば、制御部10は、「大地震が発生しました。注意して行動してください。テレビの電源をオフにします。」というメッセージを報知する。
メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を所定時間継続させた後、ステップS108では、制御部10は、テレビジョン装置1の電源をオフにする。即ち、電源部28に指示して第2の電力P2及び第3の電力P3の供給を停止させ、テレビジョン装置1をスタンバイ状態に移行させる。なお、表示部21が液晶表示装置である場合には、スタンバイ状態に移行する前に、画素に残留する電荷を放電することによって、画素の焼き付きを防止することが望ましい。
そして、ステップS109では、制御部10は、電磁ブレーカー29を制御して商用電源からの電力供給を遮断させて、フローを終了する。
このように、本実施形態のテレビジョン装置1は、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出するか、或いは加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G1以上である場合に、メッセージ画像及び音声メッセージによって地震の発生を報知する。また、テレビジョン装置1は、加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G2(G2>G1)未満の場合には、その後も動作を継続するものの、所定の値G2以上の場合には、メッセージ画像及び音声メッセージによって大地震の発生を報知した後で、商用電源を遮断する。
次に、スタンバイ状態におけるテレビジョン装置1の動作について説明する。
上述したように、第1の回路群31、即ち制御部10、入力操作部11、地上放送チューナー12、地上放送デコーダー13、衛星放送チューナー14、衛星放送デコーダー15、加速度センサー26、及び地震速報検出部27には、スタンバイ状態でも第1の電力P1が供給される。このため、テレビジョン装置1は、加速度センサー26による地震の感知と、地震速報検出部27による緊急地震速報の検出を、スタンバイ状態でも行うことができる。
図3は、スタンバイ状態におけるテレビジョン装置1の動作を説明するためのフローチャートである。スタンバイ状態において、制御部10は、図3に示すフローに従って動作する。
図3に示すように、ステップS111では、制御部10は、加速度センサー26によって検出された加速度の変動に基づいて、テレビジョン装置1に加わる加速度の周期、即ちテレビジョン装置1の揺れの周期を導く。
ステップS112では、制御部10は、導出した加速度の周期が、地震が疑われる所定の範囲(時間t1〜t2)内であるか否か、即ち時間t1以上で、且つ時間t2未満であるか否かを判断する。そして、加速度の周期が所定の範囲内、即ち時間t1以上且つ時間t2未満である場合には、ステップS114に移行する。一方、加速度の周期が所定の範囲外、即ち時間t1未満又は時間t2以上である場合にはステップS113に移行する。
加速度の周期が所定の範囲外であってステップS113に移行した場合には、制御部10は、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出したか否かを判断する。そして、緊急地震速報を検出していない場合にはステップS111に戻り、緊急地震速報を検出した場合にはステップS116に移行する。
ステップS112で加速度の周期が所定の範囲内であってステップS114に移行した場合には、制御部10は、検出された加速度の大きさ(振幅)が、非常に大きな地震(大地震)が疑われる所定の値G2以上であるか否かを判断する。そして、所定の値G2以上である場合には、大地震が発生したものとみなしてステップS119に移行する。一方、所定の値G2未満である場合にはステップS115に移行する。
加速度の大きさが所定の値G2未満であってステップS115に移行した場合には、制御部10は、加速度の大きさが、比較的大きな地震が疑われる所定の値G1以上(且つ所定の値G2未満)であるか否かを判断する。そして、所定の値G1以上である場合には、地震が発生したものとみなしてステップS116に移行する。一方、所定の値G1未満である場合にはステップS111に戻る。
ステップS113で緊急地震速報が検出されるか、或いはステップS115で加速度の大きさが所定の値G1以上であってステップS116に移行した場合には、制御部10は、テレビジョン装置1の電源をオンにする。即ち、電源部28に指示して第2の電力P2及び第3の電力P3の供給を開始させ、テレビジョン装置1を電源オン状態に移行させる。
ステップS117では、制御部10は、地震の発生をユーザーに報知する。具体的には、制御部10は、OSD処理部19に指示をして、地震の発生を警告するメッセージ画像を入力映像上に重畳して表示させるとともに、音声合成処理部23に指示をして、地震の発生を警告する音声メッセージを出力させる。例えば、制御部10は、「地震の恐れがあります。ご注意ください。」というメッセージを報知する。
そして、ステップS118では、制御部10は、地震の発生の報知を開始してから所定時間が経過した後で、テレビジョン装置1の電源をオフにする。即ち、電源部28に指示して第2の電力P2及び第3の電力P3の供給を停止させ、テレビジョン装置1をスタンバイ状態に移行させて、ステップS111に戻る。なお、地震発生の報知中に入力操作部11に所定の入力操作がなされた場合等、特定の条件下では電源オン状態を維持するようにして、引き続きテレビ放送を視聴できるようにしてもよい。
ステップS114で加速度の大きさが所定の値G2以上であってステップS119に移行した場合には、制御部10は、電磁ブレーカー29を制御して商用電源からの電力供給を遮断させて、フローを終了する。
このように、本実施形態のテレビジョン装置1は、スタンバイ状態において、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出するか、或いは加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G1以上である場合には、電源をオンにして、メッセージ画像及び音声メッセージによって地震の発生を報知する。ただし、テレビジョン装置1は、加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G2(G2>G1)以上の場合には、安全を優先させ、電源をオンにすることなく商用電源を遮断する。
以上説明したように、本実施形態のテレビジョン装置1よれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のテレビジョン装置1によれば、加速度センサー26によって地震の発生を感知可能であるうえ、テレビ放送の緊急地震速報を検出する地震速報検出部27を備えている。そして、加速度センサー26による地震の感知と、緊急地震速報の検出のいずれかがなされた場合に地震の発生を報知するようにしているため、できるだけ早いタイミングで地震の発生をユーザーに報知することが可能となる。
(2)本実施形態のテレビジョン装置1によれば、地震速報検出部27は、地上放送チューナー12及び衛星放送チューナー14の2つのチューナーによって受信されるテレビ放送信号に基づいて緊急地震速報を検出するため、緊急地震速報の検出漏れを防ぐことができる。例えば、視聴しているテレビ放送が緊急地震速報を報じていない場合でも、他のチューナーが受信するテレビ放送に基づいて緊急地震速報を検出することが可能となる。
(3)本実施形態のテレビジョン装置1によれば、加速度センサー26によって検出された加速度の大きさが所定の値G2以上の場合、即ち感知した地震が所定のレベル以上の場合に、電磁ブレーカー29によって商用電源からの電力供給を遮断するため、安全性が向上する。なお、スタンバイ状態では、一部の機能を動作させる必要があるため通電した状態になっているが、電磁ブレーカー29によって電力供給を遮断した状態は、非通電状態であり、スタンバイ状態よりも安全性が高い。
(4)本実施形態のテレビジョン装置1によれば、スタンバイ状態において、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出するか、或いは加速度センサー26で検出された加速度の大きさが所定の値G1以上の場合には、制御部10は、スタンバイ状態から電源オン状態に移行させ、メッセージ画像及び音声メッセージによって地震の発生を報知するため、スタンバイ状態で地震が発生した場合でも、地震の発生を報知することが可能となる。
(5)本実施形態のテレビジョン装置1によれば、地震速報検出部27が、テレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて緊急地震速報を検出するため、映像に基づいて検出する場合に比べて検出処理が容易である。
なお、本実施形態では、加速度センサー26、及び加速度センサー26の検出結果に基づいて地震を感知する際の制御部10が地震感知部に相当する。また、電磁ブレーカー29が電力供給遮断部に相当する。また、メッセージ画像を重畳表示するOSD処理部19、及び音声メッセージを出力する音声合成処理部23が報知部に相当する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態のテレビジョン装置1について説明する。
本実施形態のテレビジョン装置1は、第1実施形態のテレビジョン装置1と同様の構成(図1参照)を有しているが、加速度センサー26として、3方向の加速度を検出可能な3軸加速度センサーを用いている点が第1実施形態とは異なっている。このため、本実施形態の加速度センサー26は、上下方向の加速度のみならず、上下方向に垂直な水平方向の加速度も検出することができる。
ここで、地震のP波は、地震の伝搬方向と平行に振動する縦波であり、地表に到達すると、主に上下方向の小さな揺れとなって観測される。一方、S波は、地震の伝搬方向と垂直に振動する横波であり、伝搬速度はP波に比べて遅いが、地表に到達すると、主に水平方向の大きな揺れとなって観測される。
上述したように、本実施形態の加速度センサー26は、3方向の加速度を検出可能であるため、制御部10は、上下方向の揺れと水平方向の揺れ、即ちP波とS波とを区別して地震を感知することできる。そして、本実施形態のテレビジョン装置1は、P波を感知した場合とS波を感知した場合で異なる動作を行うようになっている。
図4は、本実施形態に係る電源オン状態におけるテレビジョン装置1の動作を説明するためのフローチャートである。ユーザーによりオン操作がなされて電源オン状態に移行すると、制御部10は、図4に示すフローに従って動作する。
図4に示すように、ステップS201では、制御部10は、加速度センサー26によって検出された上下方向及び水平方向の加速度の変動に基づき、P波及びS波のそれぞれについて、テレビジョン装置1に加わる加速度の周期、即ちテレビジョン装置1の揺れの周期を導く。
ステップS202では、制御部10は、導出したP波の加速度の周期が、地震が疑われる所定の範囲(時間tp1〜tp2)内であるか否か、即ち時間tp1以上で、且つ時間tp2未満であるか否かを判断する。そして、P波の加速度の周期が所定の範囲内、即ち時間tp1以上且つ時間tp2未満である場合には、ステップS205に移行する。一方、P波の加速度の周期が所定の範囲外、即ち時間tp1未満又は時間tp2以上である場合にはステップS203に移行する。
P波の加速度の周期が所定の範囲外であってステップS203に移行した場合には、制御部10は、地震速報検出部27が緊急地震速報を検出したか否かを判断する。そして、緊急地震速報を検出していない場合にはステップS204に移行し、緊急地震速報を検出した場合にはステップS207に移行する。
ステップS204に移行した場合には、制御部10は、ステップS201で導出したS波の加速度の周期が、地震が疑われる所定の範囲(時間ts1〜ts2)内であるか否か、即ち時間ts1以上で、且つ時間ts2未満であるか否かを判断する。そして、S波の加速度の周期が所定の範囲内、即ち時間ts1以上且つ時間ts2未満である場合にはステップS208に移行する。一方、S波の加速度の周期が所定の範囲外、即ち時間ts1未満又は時間ts2以上である場合にはステップS201に戻る。
ステップS202でP波の加速度の周期が所定の範囲内であってステップS205に移行した場合には、制御部10は、検出されたP波の加速度の大きさ(振幅)が、非常に大きな地震(大地震)が疑われる所定の値Gp2以上であるか否かを判断する。そして、所定の値Gp2以上である場合には、大地震が発生したものとみなしてステップS211に移行する。一方、所定の値Gp2未満である場合にはステップS206に移行する。
P波の加速度の大きさが所定の値Gp2未満であってステップS206に移行した場合には、制御部10は、P波の加速度の大きさが、比較的大きな地震が疑われる所定の値Gp1以上(且つ所定の値Gp2未満)であるか否かを判断する。そして、所定の値Gp1以上である場合には、地震が発生したものとみなしてステップS207に移行する。一方、所定の値Gp1未満である場合にはステップS201に戻る。
ステップS203で緊急地震速報が検出されるか、或いはステップS206でP波の加速度の大きさが所定の値Gp1以上であってステップS207に移行した場合には、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージによって地震の発生をユーザーに報知する。具体的には、制御部10は、OSD処理部19に指示をして、地震の発生を警告するメッセージ画像を入力映像上に重畳して表示させるとともに、音声合成処理部23に指示をして、地震の発生を警告する音声メッセージを出力させる。なお、この段階では、まだ大きな揺れ(S波)が感知されていないため、制御部10は、例えば「地震の恐れがあります。ご注意ください。」というメッセージを報知する。その後、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を行いながら、上述したステップS204に移行し、S波の加速度の周期が所定の範囲(時間ts1〜ts2)内であるか否かを判断する。なお、図示は省略するが、制御部10は、報知を開始してから所定時間経過後に、メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を停止する。
ステップS204でS波の加速度の周期が所定の範囲内であってステップS208に移行した場合には、制御部10は、S波の加速度の大きさが、大地震が疑われる所定の値Gs2以上であるか否かを判断する。そして、所定の値Gs2以上である場合には、大地震が発生したものとみなしてステップS211に移行する。一方、所定の値Gs2未満の場合にはステップS209に移行する。
S波の加速度の大きさが所定の値Gs2未満であってステップS209に移行した場合には、制御部10は、S波の加速度の大きさが、比較的大きな地震が疑われる所定の値Gs1以上(且つ所定の値Gs2未満)であるか否かを判断する。そして、所定の値Gs1以上である場合には、地震が発生したものとみなしてステップS210に移行する。一方、所定の値Gs1未満である場合にはステップS201に戻る。
S波の加速度の大きさが所定の値Gs1以上であってステップS210に移行した場合には、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージによって地震の発生をユーザーに報知する。ここでは、既にS波が検出されているため、制御部10は、例えば「地震が発生しました。注意して行動してください。」というメッセージを報知する。その後、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を行いながらステップS201に戻り、上記の処理を繰り返す。そして、制御部10は、報知を開始してから所定時間経過後に、メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を停止する。
ステップS205でP波の加速度の大きさが所定の値Gp2以上であるか、或いはステップS208でS波の加速度の大きさが所定の値Gs2以上であってステップS211に移行した場合には、制御部10は、メッセージ画像及び音声メッセージにより、大地震の発生をユーザーに報知するとともに、電源をオフにしてテレビジョン装置1の動作を停止する旨をユーザーに予告する。例えば、制御部10は、「大地震が発生しました。注意して行動してください。テレビの電源をオフにします。」というメッセージを報知する。
メッセージ画像及び音声メッセージによる報知を所定時間継続させた後、ステップS212では、制御部10は、テレビジョン装置1の電源をオフにする。即ち、電源部28に指示して第2の電力P2及び第3の電力P3の供給を停止させ、テレビジョン装置1をスタンバイ状態に移行させる。
そして、ステップS213では、制御部10は、電磁ブレーカー29を制御して商用電源からの電力供給を遮断させて、フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態のテレビジョン装置1よれば、第1実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のテレビジョン装置1によれば、3方向の加速度を検出可能な加速度センサー26によってP波とS波とを区別して地震を感知するようになっており、P波を感知した場合(ステップS207)と、S波を感知した場合(ステップS210)とで異なるメッセージを報知するようにしているため、地震の状況に応じた適切なメッセージを報知することが可能となる。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、地震を感知するためのセンサーとして、加速度センサー26を用いているが、角速度センサー(ジャイロセンサー)を用いるようにしてもよい。角速度センサーを用いる場合には、角速度センサーが検出する角速度の変動周期や、角速度の大きさ(振幅)に基づいて地震を感知すればよい。また、速度センサーや磁気センサーを用いることも可能である。
上記実施形態において、民間放送では、緊急地震速報を報じなかったり、報じても所定の報知音を使用しなかったりする可能性がある。このため、衛星放送及び地上放送のうち、放送選択キーで選択されていない放送、即ちユーザーが視聴していない放送のチューナーでは、常にNHKを選局させるようにしてもよい。
上記実施形態において、衛星放送及び地上放送のうち、放送選択キーで選択されている放送、即ちユーザーが視聴している放送で緊急地震速報が検出されず、放送選択キーで選択されていない放送、即ちユーザーが視聴していない放送で緊急地震速報が検出された場合には、放送の選択を切り替えて、緊急地震速報をユーザーに視聴させるようにしてもよい。この場合には、ユーザーは、メッセージ画像や音声メッセージによる報知に引き続いて、テレビ放送によって地震に関する情報を得ることが可能となる。
上記実施形態において、緊急地震速報を検出するための専用のチューナーやデコーダーをさらに備えるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、アンテナA3で受信したテレビ放送信号から常にNHKを選局して復調する専用チューナー41と、専用チューナー41で復調されたテレビ放送信号から音声信号を抽出して復号化する専用デコーダー42とを備え、専用デコーダー42が復号化した音声信号を地震速報検出部27に入力する態様とすることも可能である。なお、この場合において、スタンバイ状態でも緊急地震速報を検出できるようにするためには、専用チューナー41及び専用デコーダー42にもスタンバイ状態で第1の電力P1を供給する必要がある。ただし、地上放送チューナー12、地上放送デコーダー13、衛星放送チューナー14、及び衛星放送デコーダー15には、スタンバイ状態で電力を供給する必要はなく、電源オン状態で電力(例えば、第2の電力P2)が供給されるようにすればよい。
上記実施形態では、加速度の周期と、加速度の大きさ(振幅)によって地震を感知しているが、地震と、地震以外の振動や衝撃等とを高い精度で識別可能であれば、他のアルゴリズムを採用してもよい。
上記実施形態では、メッセージ画像と、音声メッセージの双方によって地震の発生を報知しているが、いずれか一方のみで報知するようにしてもよい。
上記実施形態では、地震速報検出部27は、入力される音声信号に基づく音声内に所定の報知音が含まれている場合に、緊急地震速報が報じられていると判断しているが、この態様に限定されない。例えば、緊急地震速報が所定の画像パターンの表示とともに報じられる場合には、地震速報検出部27に映像信号を入力させて、この映像信号に基づく映像内に上記の画像パターンが含まれる場合に、緊急地震速報が報じられていると判断するようにしてもよい。
上記実施形態では、地上放送と衛星放送のチューナーを1つずつ備えた構成を示したが、チューナーの数はこれに限定されない。例えば、いずれか一方のチューナーを1つのみ備えた構成であってもよいし、双方のチューナーをそれぞれ複数備えた構成であってもよい。
上記実施形態において、大地震の発生を警告するメッセージと、電源オフを予告するメッセージとを、メッセージ画像によってユーザーに報知する際には、双方のメッセージを同時に表示するようにしてもよいし、それぞれを順番に表示するようにしてもよい。
上記実施形態において、テレビジョン装置1が、揺れを受けやすい場所(例えば、軟弱な地盤上や、交通量の多い道路脇等)に設置された場合等には、地震の感知において誤判定を生じやすい。このため、設置状態等に応じて地震の判定基準(所定の値G1,Gp1、及びGs1)をユーザーが調整できるような構成にしてもよい。
1…テレビジョン装置、10…制御部、11…入力操作部、12…地上放送チューナー、13…地上放送デコーダー、14…衛星放送チューナー、15…衛星放送デコーダー、16…映像信号選択部、17…音声信号選択部、18…映像信号処理部、19…OSD処理部、20…表示駆動部、21…表示部、22…音声信号処理部、23…音声合成処理部、24…音声出力部、25…スピーカー、26…加速度センサー、27…地震速報検出部、28…電源部、29…電磁ブレーカー、30…制御用バス、31…第1の回路群、32…第2の回路群、41…専用チューナー、42…専用デコーダー、A1…アンテナ、A2…アンテナ、P1…第1の電力、P2…第2の電力、P3…第3の電力。

Claims (14)

  1. テレビ放送信号を受信するチューナーと、
    前記テレビ放送信号に基づくテレビ放送の映像を表示する表示部と、
    前記テレビ放送で報じられる緊急地震速報を検出する地震速報検出部と、
    地震の発生を感知する地震感知部と、
    前記地震速報検出部による前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知部による前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記地震の発生を報知する報知部と、
    を備えたことを特徴とするテレビジョン装置。
  2. 請求項1に記載のテレビジョン装置であって、
    前記チューナーは、複数のチューナーを含んで構成され、
    前記表示部は、前記複数のチューナーのいずれかが受信するテレビ放送信号に基づく映像を表示し、
    前記地震速報検出部は、前記複数のチューナーが受信するテレビ放送信号に基づいて前記緊急地震速報を検出することを特徴とするテレビジョン装置。
  3. 請求項2に記載のテレビジョン装置であって、
    前記表示部は、前記地震速報検出部が前記緊急地震速報を検出した場合に、前記緊急地震速報が検出されたテレビ放送の映像を表示することを特徴とするテレビジョン装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のテレビジョン装置であって、
    前記地震感知部が感知した前記地震が所定のレベル以上の場合に、電源からの電力供給を遮断する電力供給遮断部をさらに備えたことを特徴とするテレビジョン装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のテレビジョン装置であって、
    前記表示部による前記映像の表示を停止しているスタンバイ状態において、前記地震速報検出部による前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知部による前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記表示部による前記映像の表示が可能な電源オン状態に移行させる制御部をさらに備え、
    前記報知部は、前記電源オン状態に移行した後で、前記表示部によって前記地震の発生を報知することを特徴とするテレビジョン装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のテレビジョン装置であって、
    前記地震速報検出部は、前記テレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて前記緊急地震速報を検出することを特徴とするテレビジョン装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のテレビジョン装置であって、
    前記地震感知部は、P波とS波とを区別して前記地震を感知し、
    前記報知部は、前記P波を感知した場合と前記S波を感知した場合とで異なる報知を行うことを特徴とするテレビジョン装置。
  8. テレビ放送信号を受信するチューナーと、前記テレビ放送信号に基づくテレビ放送の映像を表示する表示部とを備えたテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記テレビ放送で報じられる緊急地震速報を検出する地震速報検出ステップと、
    地震の発生を感知する地震感知ステップと、
    前記地震速報検出ステップでの前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知ステップでの前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記地震の発生を報知する報知ステップと、
    を備えたことを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載のテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記チューナーは、複数のチューナーを含んで構成され、
    前記地震速報検出ステップでは、前記複数のチューナーが受信するテレビ放送信号に基づいて前記緊急地震速報を検出することを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載のテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記地震速報検出ステップで前記緊急地震速報が検出された場合に、前記緊急地震速報が検出されたテレビ放送の映像を前記表示部が表示する表示ステップをさらに備えたことを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載のテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記地震感知ステップで感知した前記地震が所定のレベル以上の場合に、電源からの電力供給を遮断する電力供給遮断ステップをさらに備えたことを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか一項に記載のテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記表示部による前記映像の表示を停止しているスタンバイ状態において、前記地震速報検出ステップでの前記緊急地震速報の検出、及び前記地震感知ステップでの前記地震の感知のいずれかがなされた場合に、前記表示部による前記映像の表示が可能な電源オン状態に移行させる電源オンステップをさらに備え、
    前記報知ステップでは、前記電源オン状態に移行した後で、前記表示部によって前記地震の発生を報知することを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか一項に記載のテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記地震速報検出ステップでは、前記テレビ放送に含まれる所定の報知音に基づいて前記緊急地震速報を検出することを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか一項に記載のテレビジョン装置の制御方法であって、
    前記地震感知ステップでは、P波とS波とを区別して前記地震を感知し、
    前記報知ステップでは、前記P波を感知した場合と前記S波を感知した場合とで異なる報知を行うことを特徴とするテレビジョン装置の制御方法。
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CN108391177A (zh) * 2018-02-07 2018-08-10 广州视源电子科技股份有限公司 电视预警方法及系统
CN109410611A (zh) * 2018-09-21 2019-03-01 南京理工大学 一种高速公路沿线地震检测和预警装置及方法

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