JP2013149552A - 冷蔵庫、貯蔵庫などに用いられる面状発熱体 - Google Patents
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Abstract
【課題】面状発熱体の作製において、用いる金属箔及び接着テープを減らすことができる面状発熱体を提供する。
【解決手段】面状発熱体20は、略平行に配置した2本のヒータ線21、2本のヒータ線21に接して配置した金属箔2及び接着テープから構成される面状発熱体であって、金属箔2は、2本のヒータ線21を外側から包み込むように折返したものであり、接着テープは、金属箔2の折返した面及び該折返した面の間にある面に貼り付けた。
【選択図】図3
【解決手段】面状発熱体20は、略平行に配置した2本のヒータ線21、2本のヒータ線21に接して配置した金属箔2及び接着テープから構成される面状発熱体であって、金属箔2は、2本のヒータ線21を外側から包み込むように折返したものであり、接着テープは、金属箔2の折返した面及び該折返した面の間にある面に貼り付けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、冷蔵庫、貯蔵庫などに用いられる面状発熱体に関するものである。
近年、床暖房、便座、冷蔵庫などの凍結防止用、温度補償用、結露防止用の目的に用いる面状発熱体として、ヒータ線、アルミ箔及び両面接着テープを組み合わせた面状発熱体が、構造が簡単で、設置場所に合わせて形状が容易に変更できる利点から用いられている。
たとえば、実開平4−136895号公報(特許文献1)では、図7(a)、(b)に示すように、ヒータ線としてのコード状ヒータ71を片面に離型紙72の付いた面状体の両面接着テープ73の接着面に蛇行配線し、その上に他の面状体のアルミ箔74を貼り付けて、コード状ヒータ71を挟持した構成の面状発熱体が開示されている。
さらにコード状ヒータ71を冷蔵庫内部の断熱のための可燃性の発泡ウレタン樹脂に接して用いられる場合、コード状ヒータ71の短絡等における安全性確保のため、コード状ヒータ71を面状体のアルミ箔で両面から挟持して用いられている。
面状発熱体をアルミ箔で両面から挟持する方法として、図7の(b)から離型紙72をはがし、代わりに面状体の不図示のアルミ箔を貼り付けた後、さらにアルミ箔の上面に、面状体である不図示の両面接着テープを貼り付ける。両面接着テープの他方の接着面は、発泡ウレタン樹脂を発泡充填する空間を囲む不図示の側壁面等に貼り付けることで、面状発熱体が固定される。
しかしながら、コード状ヒータ71を面状体のアルミ箔で両面から挟持した面状発熱体では、アルミ箔74、コード状ヒータ71、両面接着テープ73、不図示のアルミ箔、不図示の両面接着テープの順に重ねた構成となっているので、面状体のアルミ箔及び両面接着テープをそれぞれ2枚用いなければならないという不具合があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、2本のヒータ線からなる面に接するように配置した面状の金属箔で、2本のヒータを線間の外側から内側に包み込むように折返し、アルミ箔の端面同士は接しないようにした。次に2本のヒータ線の線間にまたがる折返した側のアルミ箔上面に面状体の接着テープを貼り付けることで、用いる面状体のアルミ箔と接着テープはそれぞれ1枚のみとになり、アルミ箔と接着テープの使用量を減らした面状発熱体を提供するものである。
本発明に係る冷蔵庫は、略平行に配置した2本のヒータ線、2本のヒータ線に接して配置した金属箔及び接着テープから構成される面状発熱体であって、金属箔は、2本のヒータ線を外側から包み込むように折返したものであり、接着テープは、金属箔の折返した面及び該折返した面の間にある面に貼り付けたものであることを特徴とする。
本発明によれば、面状発熱体において、金属箔の両端は、2本のヒータ線の線間の外側から内側に包み込むように折返した後、折り返した金属箔の上面に接着テープを貼り付けたことで、用いる面状体の金属箔と接着テープはそれぞれ1枚のみとになり、金属箔と接着テープの使用量を減らすことができる。
以下、本発明の実施例を示す図面に基づいて説明する。その他の構成については、冷蔵庫の一般的な技術が適用できることはいうまでもない。
<実施例1>
図1は、第1の実施例となる冷蔵庫1を示す正面図である。冷蔵庫1は、貯蔵室の前側に観音開き式の一対の右扉2と左扉3を備える。右扉2及び左扉3の先端面は、閉状態で互いに対向している。
<実施例1>
図1は、第1の実施例となる冷蔵庫1を示す正面図である。冷蔵庫1は、貯蔵室の前側に観音開き式の一対の右扉2と左扉3を備える。右扉2及び左扉3の先端面は、閉状態で互いに対向している。
図2は、第1の実施例となる冷蔵庫1の側断面図である。冷蔵庫1は、右扉2、外箱4、内箱5、発泡断熱材6、給水タンク7、仕切壁8、送風機9、制御基板10、コンプレッサ11、冷蔵室12、上部冷凍室13、下部冷凍室14、野菜室15、発泡断熱材16、面状発熱体17、18、20等から構成される。外箱4は、金属板で形成されている。内箱5は、材料が樹脂で、真空成形により形成されている。発泡断熱材6は、外箱4と内箱5との間の空間に形成されたウレタン断熱層である。発泡断熱材6は、ウレタンを主成分とする発泡ウレタン樹脂が注入され、内部で発泡充填されることにより形成されたウレタン断熱層である。給水タンク7は、不図示の製氷皿に水を供給するためのタンクである。仕切壁8は、冷蔵室12と上部冷凍室13、及び下部冷凍室14と野菜室15を仕切る壁である。仕切壁8の内部空間には、発泡ウレタン樹脂が注入され、内部で発泡充填されてウレタン断熱層が形成されている。送風機9は、各貯蔵室に冷気を送風する送風機である。制御基板10は、冷蔵庫1に配置された不図示の電装部品を制御する。コンプレッサ11は、不図示の冷凍サイクルの一部を構成する。冷蔵室12、上部冷凍室13、下部冷凍室14、野菜室15は、内箱5の内側にある仕切られた室を上段から下段に配列されている。発泡断熱材16は、右扉2の外の面に囲まれた空間に形成されたウレタン断熱層である。発泡断熱材16は、発泡断熱材6と同じウレタン断熱層である。
面状発熱体17は、給水タンク7の凍結防止用の目的で用いられて、冷蔵室12と上部冷凍室13との仕切壁8の内部に埋設されている。このため面状発熱体17は、外箱4の形成時に仕切壁8に埋設されて、仕切壁8の成形後は取り外しできないようになっている。面状発熱体18は、温度補償用の目的で用いられて、下段の野菜室15の発泡断熱材6に埋設されている。このため面状発熱体18は、外箱4の形成時に発泡断熱材6に埋設され、発泡断熱材6の成形後は取り外しできないようになっている。面状発熱体20は、結露防止用の目的で用いられて、右扉2の形成時に発泡断熱材16に埋設され、このため発泡断熱材16の成形後は取り外しできないようになっている。
図3は、第1の実施例となる右扉のA−A’断面図である。
面状発熱体20は、左扉3に対向する右扉2の側面内部の発泡断熱材16に埋設されている。面状発熱体20の一方の面は、不図示の両面接着テープで右扉2の側面内部の側壁面に貼り付けられ、他方の面は、発泡断熱材16に接している。面状発熱体20は、ヒータ線21、アルミ箔22、絶縁部材23、リード線24、圧着端子25から構成されている。ヒータ線21とリード線24との接続箇所は、圧着端子25で圧着され、接続されている。絶縁部材23は、材料が耐熱性の塩ビ製チューブで、ヒータ線21とリード線24の接続箇所の外側を包み込み、接続箇所の密封と絶縁を行なっている。なお、ヒータ線21とリード線24の接続は圧着端子を用いているが、半田付けなどを用いてもよい。リード線24は、右扉2上端の不図示の回転軸の内部空洞に配線して、冷蔵室12上部の内部を経由して配線され、面状発熱体20を制御する制御基板10に接続されている。
面状発熱体20は、左扉3に対向する右扉2の側面内部の発泡断熱材16に埋設されている。面状発熱体20の一方の面は、不図示の両面接着テープで右扉2の側面内部の側壁面に貼り付けられ、他方の面は、発泡断熱材16に接している。面状発熱体20は、ヒータ線21、アルミ箔22、絶縁部材23、リード線24、圧着端子25から構成されている。ヒータ線21とリード線24との接続箇所は、圧着端子25で圧着され、接続されている。絶縁部材23は、材料が耐熱性の塩ビ製チューブで、ヒータ線21とリード線24の接続箇所の外側を包み込み、接続箇所の密封と絶縁を行なっている。なお、ヒータ線21とリード線24の接続は圧着端子を用いているが、半田付けなどを用いてもよい。リード線24は、右扉2上端の不図示の回転軸の内部空洞に配線して、冷蔵室12上部の内部を経由して配線され、面状発熱体20を制御する制御基板10に接続されている。
図4は、第1の実施例となる面状発熱体20の平面図と側断面図である。(a)は面状発熱体20の平面図であり、(b)は側断面図であり、(c)は(b)に両面接着テープ23を追加した側断面図である。
(a)に示すように、面状発熱体20は、ヒータ線21、アルミ箔22、絶縁部材23及びリード線24から構成される。ヒータ線21は、円形の芯線に抵抗線を巻き付け、抵抗線の外周に絶縁体のポリ塩化ビニル(PVC;Polyvinyl chloride)樹脂を被覆して形成されている。ヒータ線21は、一本の線をU字状に曲げてできた2本の線が略平行に配置されている。面状発熱体20は、ヒータ線21の発熱による熱を周囲に接しているアルミ箔22に伝え、さらにアルミ箔22全体に伝えている。なお、本実施例では、金属箔の一例として、アルミ箔22を用いたが、材料としてアルミ以外の金属又はアルミを含む合金としてもよい。
次にこの構成から成る面状発熱体20の作製について説明する。
まずアルミ箔22とヒータ線21とを溶着させる冶具として、不図示のプレス冶具に直線のヒータ線21をU字状に曲げて配置する。U字状に配置したヒータ線21の下側に接して、加熱で溶融し冷却すると固まる接着剤が塗布されたアルミ箔22を置く。プレス冶具は、設置したアルミ箔22を加熱して接着剤を溶かし、次に加圧してアルミ箔22とヒータ線21とを溶着させる。アルミ箔22は、2本のヒータ線21の外側の部分が、ヒータ線21より外側に突き出した折返し部22aで折返され、端部22bは、略平行なヒータ線21間の内側にヒータ線21を包み込むように折返した。折返された端部22b間同士は互いに接しないように配置した。次に、ヒータ線21のUの字形状の部分をU字部Eと定義する。アルミ箔22は、図面でU字部Eの頂点より上側にあるアルミ箔22の折返し部22cで折返された。折返された端部22dは、ヒータ線21に密着してU字部Eより下側に配置された。ヒータ線21のU字部Eは、アルミ箔22の折返し部22c、端部22d、図面の左右の折返し部22aからできる4直線で囲まれた長方形で覆われた。ヒータ線21のU字部Eは、アルミ箔で周囲も含めて覆われて、可燃性である発泡断熱材16に触れることなく隔離させることができた。面状発熱体20のヒータ線21は、すべてアルミ箔に覆われた。なお、アルミ箔22に塗布された接着剤及び両面接着テープに使用された接着剤は、隔離させる材料から除外した。
まずアルミ箔22とヒータ線21とを溶着させる冶具として、不図示のプレス冶具に直線のヒータ線21をU字状に曲げて配置する。U字状に配置したヒータ線21の下側に接して、加熱で溶融し冷却すると固まる接着剤が塗布されたアルミ箔22を置く。プレス冶具は、設置したアルミ箔22を加熱して接着剤を溶かし、次に加圧してアルミ箔22とヒータ線21とを溶着させる。アルミ箔22は、2本のヒータ線21の外側の部分が、ヒータ線21より外側に突き出した折返し部22aで折返され、端部22bは、略平行なヒータ線21間の内側にヒータ線21を包み込むように折返した。折返された端部22b間同士は互いに接しないように配置した。次に、ヒータ線21のUの字形状の部分をU字部Eと定義する。アルミ箔22は、図面でU字部Eの頂点より上側にあるアルミ箔22の折返し部22cで折返された。折返された端部22dは、ヒータ線21に密着してU字部Eより下側に配置された。ヒータ線21のU字部Eは、アルミ箔22の折返し部22c、端部22d、図面の左右の折返し部22aからできる4直線で囲まれた長方形で覆われた。ヒータ線21のU字部Eは、アルミ箔で周囲も含めて覆われて、可燃性である発泡断熱材16に触れることなく隔離させることができた。面状発熱体20のヒータ線21は、すべてアルミ箔に覆われた。なお、アルミ箔22に塗布された接着剤及び両面接着テープに使用された接着剤は、隔離させる材料から除外した。
(b)は、B−B′断面図である。アルミ箔22は、アルミ箔22を曲げるための冶具として、不図示の曲げ治具を用いて縁部22aで折返した。アルミ箔22の端部22bは、略平行なリード線間の内側に配置された。
(c)は、(b)の面状発熱体20に両面接着テープ23を追加した側断面図である。両面接着テープ23は、アルミ箔22の上面に接着されている。両面接着テープ23により、アルミ箔22の端部22bの浮き上がりを防止している。なお、面状発熱体20の固定の一例として、両面接着テープ23を用いているが、片面接着テープでもよい。なお、両面接着テープ23は、接着面に離型紙が付いていてもよい。
本実施例では、両面接着テープの枚数を2枚から1枚に減らすことができ、使用量を減らすことができた。
ヒータ線21を包み込むように、アルミ箔22を縁部22aで折返したことで、面状のアルミ箔で挟持した場合と比べて、面状のアルミ箔の枚数を2枚から1枚に減らすことができ、使用量を減らすことができた。
<実施例2>
図5は、第2の実施例となる面状発熱体30の平面図と側断面図である。(a)は、面状発熱体30の平面図であり、(b)は、側断面図であり、(c)は(b)に両面接着テープ33を追加した側断面図である。
<実施例2>
図5は、第2の実施例となる面状発熱体30の平面図と側断面図である。(a)は、面状発熱体30の平面図であり、(b)は、側断面図であり、(c)は(b)に両面接着テープ33を追加した側断面図である。
(a)に示すように、面状発熱体30は、ヒータ線21、アルミ箔32、絶縁部材23及びリード線24から構成される。
面状発熱体30の作製において、アルミ箔32は、2本のヒータ線21の外側の部分が折返し部32aで折返され、端部32bは、略平行なヒータ線21間の内側に配置した。面状のアルミ箔32をヒータ線21の外周に接して折返した以外は、第1の実施例と同一とした。
(b)は、C−C′断面図である。アルミ箔32をヒータ線21の円形の外周に接して折返した。
(c)は、(b)の面状発熱体30に両面接着テープ33を追加した側断面図である。なお、両面接着テープ33のアルミ箔32上面への接着は、第1の実施例と同一とした。
本実施例では、外縁部32aで折返すことで、両面接着テープ33の枚数を2枚から1枚に減らすことができた。
アルミ箔32をヒータ線21の円形の外周に接して折返したことにより、アルミ箔32の使用量を第1の実施例からさらに減らすことができた。アルミ箔32をヒータ線21の円形の外周に接して折返したことで、面状発熱体30はヒータ線21の略直線方向と同じアルミ箔32の短辺寸法が短くなり、設置幅が狭い場所でも設置が可能となった。
<実施例3>
図6は、第3の実施例となる面状発熱体40の平面図と側断面図である。(a)は、面状発熱体40の平面図であり、(b)は、側断面図であり、(c)は(b)に両面接着テープ43を追加した側断面図である。
<実施例3>
図6は、第3の実施例となる面状発熱体40の平面図と側断面図である。(a)は、面状発熱体40の平面図であり、(b)は、側断面図であり、(c)は(b)に両面接着テープ43を追加した側断面図である。
(a)に示すように、面状発熱体40は、ヒータ線21、アルミ箔42、絶縁部材23及びリード線24から構成される。面状のアルミ箔42をヒータ線21の外周に接して巻いたこと及びヒータ線21のU字部Eでの折返し方法を変えたこと以外は、第1の実施例と同一とした。
面状発熱体40の作製において、面状のアルミ箔42は、2本のヒータ線21の外側の部分が外縁部42aで巻かれ、端部42bは、それぞれのヒータ線21の外周に接して巻き、外縁部42aの内側に配置させた。面状のアルミ箔42の展開寸法の横幅、すなわち端部42bから巻きはじめる前の横幅は、外縁部42eとした。まず、ヒータ線21のU字部Eに近い直線部でアルミ箔42に切れ目Fを入れ、端部42bから巻いた。次に、ヒータ線21のU字部Eの上側にあるアルミ箔42は、折返し部42cで折返された。端部42dは、ヒータ線21に密着してヒータ線21のU字部Eより下側に配置された。切れ目Fの線は、端部42dと同一の線上とした。すなわちヒータ線21のU字部Eは、アルミ箔42の折返し部42c、端部42d、図面の左右の外縁部42eからできる4直線で囲まれた長方形で覆われた。ヒータ線21に面状のアルミ箔を巻いたことにより、ヒータ線21は可燃性である発泡断熱材16から触れないように隔離させることができた。面状発熱体40のヒータ線21は、すべてアルミ箔に覆われた。
(b)は、D−D′断面図である。アルミ箔42をヒータ線21の外周に接して巻いたことと、アルミ箔42をヒータ線21に溶着しないようにした。
(c)は、(b)の面状発熱体40に両面接着テープ43を追加した側断面図である。なお、両面接着テープ43のアルミ箔42上面への接着は、第1の実施例と同一とした。
本実施例では、外縁部42aで折返すことで、両面接着テープ43の枚数を2枚から1枚に減らすことができた。
アルミ箔42をヒータ線21の外周に接して巻いたことにより、アルミ箔42の使用量を第1の実施例からさらに減らすことができた。アルミ箔42をヒータ線21の外周に接して巻いたので、面状発熱体30はヒータ線21の略直線方向と同じアルミ箔42の短辺寸法が短くなり、設置幅が狭い場所でも設置が可能となった。ヒータ線21は、アルミ箔42にU字状に形成及び固定するために、接着剤の付いたアルミ箔42にヒータ線21を溶着していたが、巻くことにより溶着が不要となった。このためアルミ箔とヒータ線を溶着させるプレス冶具が不要となった。アルミ箔42をヒータ線21の円形の外周に接して巻くことで、面状発熱体40のヒータ線21間側のアルミ箔42の幅が短くなり、幅の狭い箇所でも設置が可能となった。
実施例1〜3は、面状発熱体を結露防止用の目的として用いたが、凍結防止用、温度補償用の目的として用いてもよい。実施例は、冷蔵室、冷凍室、野菜室に限定するものでなく、面状発熱体を使用する貯蔵室であればよく、また図示した設置場所以外でもよい。実施例1〜3において、面状のアルミ箔の形状は2本のヒータ線の直線方向中央の左右で対称としたが、実施例1と2、実施例1と3、実施例2と3のそれぞれ片側の左右を組み合わせることで、左右非対称としてもよい。
ヒータ線のU字部形状は、U字形状にしているが、コの字、V字、蛇行状等に形成してもよい。ヒータ線の被覆の材質は、PVC以外にシリコン、難燃ポリエチレン等を用いてもよい。ヒータ線の形状は、コード状のヒータ、抵抗線または本発明の実施例1〜3となるU字状に形成できるヒータであればよい。
実施例1、2では、固定方法としてヒータ線とアルミ箔とを溶着していたが、接着剤、接着テープ等の固定させることができるものであればよい。なお、ヒータ線とアルミ箔との固定を面状でなく、部分的に複数の箇所に分けて、接着してもよい。面状発熱体は、不図示の側壁面等への固定に接着テープを用いていたが、液体または固体の接着剤、固定具等で固定できるものでもよい。
以上で説明した実施例はあくまで本発明を実施するにあたっての例であって、本発明はそれらに限定されるものではない。本発明の実施例に開示された技術的手段に周知慣用技術を適宜組み合わせて得られる態様についても本発明の実施例となる技術的範囲に含まれる。
本発明の面状発熱体は、ヒータ線を面状体の金属箔で包み込んでいるので、冷蔵庫、貯蔵庫などの可燃性のウレタン断熱層に接して配置しても安全に用いることが可能である。
1 冷蔵庫
2 右扉
3 左扉
4 外箱
5 内箱
6、16 発泡断熱材
7 給水タンク
8 仕切壁
9 送風機
10 制御基板
11 コンプレッサ
12 冷蔵室
13 上部冷凍室
14 下部冷凍室
15 野菜室
17、18、20、30、40 面状発熱体
21 ヒータ線
22、32、42 アルミ箔
22a、22c、32c、42c 折返し部
22b、22d、32b、32d、42b、42d 端部
23、33、43 両面接着テープ
32a、42a、42e 外縁部
2 右扉
3 左扉
4 外箱
5 内箱
6、16 発泡断熱材
7 給水タンク
8 仕切壁
9 送風機
10 制御基板
11 コンプレッサ
12 冷蔵室
13 上部冷凍室
14 下部冷凍室
15 野菜室
17、18、20、30、40 面状発熱体
21 ヒータ線
22、32、42 アルミ箔
22a、22c、32c、42c 折返し部
22b、22d、32b、32d、42b、42d 端部
23、33、43 両面接着テープ
32a、42a、42e 外縁部
Claims (7)
- 略平行に配置した2本のヒータ線、前記2本のヒータ線に接して配置した金属箔及び接着テープから構成される面状発熱体であって、
前記金属箔は、前記2本のヒータ線を外側から包み込むように折返したものであり、
前記接着テープは、前記金属箔の折返した面及び該折返した面の間にある面に貼り付けたものであることを特徴とする面状発熱体。 - 前記金属箔は、前記2本のヒータ線の線間の幅よりも広い幅で折返し、前記ヒータ線を包み込んだものであることを特徴とする請求項1記載の面状発熱体。
- 前記金属箔は、前記ヒータ線の外周に接して折返し、前記ヒータ線を包み込んだものであることを特徴とする請求項1記載の面状発熱体。
- 前記面状発熱体は、冷蔵庫の発泡断熱材内に設けたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の面状発熱体。
- 略平行に配置した2本のヒータ線、前記2本のヒータ線に接して配置した金属箔及び接着テープから構成される面状発熱体であって、
前記金属箔は、前記2本のヒータ線を外側から前記ヒータ線の外周に接して巻き込んだものであり、
前記接着テープは、前記巻き込んだ金属箔の上面及び該上面の間にある面に貼り付けたものであることを特徴とする面状発熱体。 - 前記金属箔は、材料がアルミであることを特徴とする請求項1、2、3、5に記載の面状発熱体。
- 請求項1から6までのいずれか1項に記載の前記面状発熱体を備えたことを特徴とする冷蔵庫または貯蔵庫。
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