JP2013149525A - 電磁継電器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁気特性の優劣によらず、安定して動作する電磁継電器を提供する。
【解決手段】 常閉固定接点5aを有する常閉固定接点部材5と、常開固定接点6aを有する常開固定接点部材6と、常閉固定接点5aおよび常開固定接点6aの各々に面対向する可動接点3aを有する可動接点ばね3と、可動接点ばね3を結合した接極子4と、接極子4を吸引するためのコイルを巻回した鉄芯9とを有し、接極子4は、鉄芯に近接する近接部として飛出し部分4aを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】 常閉固定接点5aを有する常閉固定接点部材5と、常開固定接点6aを有する常開固定接点部材6と、常閉固定接点5aおよび常開固定接点6aの各々に面対向する可動接点3aを有する可動接点ばね3と、可動接点ばね3を結合した接極子4と、接極子4を吸引するためのコイルを巻回した鉄芯9とを有し、接極子4は、鉄芯に近接する近接部として飛出し部分4aを有する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電磁継電器に関する。
図4は、特許文献1で開示された、従来の電磁継電器の動作を示す部分側面図である。図4において、可動接点3aは可動接点ばね3の力によって常閉固定接点5aに押圧されて接触している。ここで、図示しないコイルに所定の電流を流すと、接極子4はコイルと鉄芯9による電磁気的な吸引力を受ける。この吸引力が可動接点ばね3の力を上回ると、可動接点3aは吸引力により常開固定接点6aに押圧されて接触する。
しかし、上記構成において、接極子4、鉄芯9および継鉄2に磁気特性、特に、B−H特性の劣る材料を使用すると、所定のコイル電流を印加しても、可動接点ばね3の弾性力を上回るほどの電磁気的な吸引力を励起できず、電磁継電器が動作しなくなる問題があった。
すなわち、本発明の課題は、磁気材料の優劣によらず安定して動作する電磁継電器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による電磁継電器は、常閉固定接点を有する常閉固定接点部材と、常開固定接点を有する常開固定接点部材と、前記常閉固定接点および常開固定接点の各々に面対向する可動接点を有する可動接点ばねと、前記可動接点ばねを結合した接極子と、前記接極子を吸引するためのコイルを巻回した鉄芯とを有し、前記コイルへの励磁電流によって、前記可動接点ばねの弾性力と前記励磁電流による電磁気的な吸引力との相互作用により、前記常閉固定接点もしくは前記常開固定接点のいずれかと、前記可動接点を接触させることにより断続させる電磁継電器であって、前記接極子は、前記鉄芯に近接する近接部を有することを特徴とする。
上記の構成とすることで電磁気的吸引力の増強が可能となるため、磁気材料の優劣によらずに安定して動作する電磁継電器が得られる。また、磁気特性で劣る材料への置換が可能になるため、安価な電磁継電器が得られる。また、材料の置換は行わずにコイル電流をより小さく抑える設計が可能になるため、消費電力の小さい電磁継電器が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明による電磁継電器の構造を示す斜視図である。図1において、 ベース7上にコイル1を設け、継鉄2および接極子4を介して、可動接点ばね3が設けられている。可動接点ばね3の端部は図示しない可動接点として機能し、前記可動接点は、対向して設けられた常閉固定接点部材5および常開固定接点部材6と、電磁継電器10として作動する。接極子4は、図示しない鉄芯に近接する近接部として、飛出し部分4aを有する。可動接点ばね3による弾性力と、コイル1へ所定の電流を印加することにより生じる電磁気的な吸引力の相互作用により接極子4が動作し、図示しない可動接点は前記常閉固定接点部材5もしくは前記常開固定接点部材6の間を往復移動する。
図2は、本発明による電磁継電器の構造を示す分解斜視図である。図2において、可動接点ばね3はコイル1に設けられたスプール8および鉄芯9と接触子4を介して接触する。飛出し部分4aは、接極子4の一部として一体成形して得られる。可動接点ばね3の弾性力に対して十分大きな電磁気的な吸引力を得るために、飛出し部分4aと鉄芯9との間の距離は可能な限り短くすることが望ましい。本実施の形態において、飛出し部分4aは接極子4の先端部にのみ設けられているが、これに限らず、例えば鉄芯9の一部または全体を覆うように近接させる構成としても良い。
図3は、本発明による電磁継電器の動作を示す部分側面図である。図3において、図示しないコイルに電流が流れていない場合は、可動接点ばね3の力によって可動接点3aが常閉固定接点5a側に押圧されて接触している。可動接点ばね3の加工精度により生じる可動接点3aと鉄芯9の間隔のばらつきは、常閉固定接点5aが可動接点3aを押圧することで解消される。
このとき、図示しないコイルに所定の電流が流れると、接極子4および飛出し部分4aに電磁気的な吸引力が働く。この吸引力が可動接点ばね3の弾性力を上回ると、接極子は矢印Aの方向に回転動作し、やがて鉄芯9に接触する。このとき可動接点3aが常開固定接点6aに押圧されて接触する。従って、可動接点3aの動作が妨げられないよう、飛出し部分4aは接極子4の回転動作の経路上で鉄芯9の頭部と干渉しない構成とすることが望ましい。
図5は、接極子および鉄芯に従来よりB−H特性の劣る材料をそれぞれ使用した場合の、飛出し部分の有無による、接極子に働く力の違いを比較したグラフである。図5において、F1は従来の構成による電磁継電器、すなわち接極子に飛出し部分が存在しない電磁継電器に所定のコイル電流を印加して生じる電磁気的な吸引力、F2は本発明による電磁継電器、すなわち接極子に近接部が存在する電磁継電器に所定のコイル電流を印加して生じる電磁気的な吸引力、F3は可動接点ばねの弾性力をそれぞれ表している。F1およびF2は常閉固定接点から常開固定接点に向かう方向を正とし、F3は常開固定接点から常閉固定接点に向かう方向を正としている。また、B点は可動接点が常閉固定接点に押圧されて電磁継電器が遮断している状態、C点では可動接点が常閉固定接点から離れ始める状態、D点は可動接点が常開固定接点に接触する状態、E点は可動接点が常開固定接点に押圧されて電磁継電器が導通している状態にそれぞれ対応する。通常は、C点すなわち可動接点が常閉固定接点に接触しているときに、所定のコイル電流を印加して生じる電磁気的な吸引力が可動接点ばねの弾性力をわずかに上回るよう設計される。C点とD点の間の領域において、F1、F2の大きさは、概ね鉄芯と接極子の最短距離の二乗に反比例し、F3は概ね接極子の自由位置を基点とした接極子のストロークに比例する。
ここで、F1すなわち従来の構成による電磁継電器の場合は、C点とD点の間にF1とF3がほぼ等しくなる領域が存在することが分かる。つまり、この領域では、電磁気的な吸引力と弾性力が釣り合ってしまい、可動接点が動かなくなる。一方、F2すなわち本発明による電磁継電器では、F2はC点とD点の間で常にF3より大きいため、可動接点が確実に動作する。
以上より、接極子に近接部を設けることにより、飛出し部分がない時に比べて接極子と鉄芯との間の距離が小さくなるため、接極子に作用する電磁気的な吸引力が増加する。すなわち、磁気特性の劣る材料であっても正常に動作する電磁継電器が得られることがわかる。例えば、接極子と鉄芯の材料を純鉄よりも磁気特性で劣る、SPCCなどの冷間圧延鋼に置換しても、純鉄と同様の動作が実現できるため、より安価な電磁継電器が得られる。また、材料の置換は行わずにコイルに印加する電流を小さくすることで、電磁継電器の駆動電力を小さくすることもできる。
以上、例を挙げて、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれることは勿論である。
1 コイル
2 継鉄
3 可動接点ばね
3a 可動接点
4 接極子
4a 飛出し部分
5 常閉固定接点部材
5a 常閉固定接点
6 常開固定接点部材
6a 常開固定接点
7 ベース
8 スプール
9 鉄芯
10 電磁継電器
2 継鉄
3 可動接点ばね
3a 可動接点
4 接極子
4a 飛出し部分
5 常閉固定接点部材
5a 常閉固定接点
6 常開固定接点部材
6a 常開固定接点
7 ベース
8 スプール
9 鉄芯
10 電磁継電器
Claims (1)
- 常閉固定接点を有する常閉固定接点部材と、常開固定接点を有する常開固定接点部材と、前記常閉固定接点および常開固定接点の各々に面対向する可動接点を有する可動接点ばねと、前記可動接点ばねを結合した接極子と、周囲に前記接極子を吸引するためのコイルを巻回した鉄芯とを有し、前記コイルへの励磁電流によって、前記可動接点ばねの弾性力と前記励磁電流による電磁気的な吸引力との相互作用により、前記常閉固定接点もしくは前記常開固定接点のいずれかと、前記可動接点を接触させることにより断続させる電磁継電器であって、前記接極子は、前記鉄芯に近接する近接部を有することを特徴とする電磁継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012009988A JP2013149525A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | 電磁継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012009988A JP2013149525A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | 電磁継電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013149525A true JP2013149525A (ja) | 2013-08-01 |
Family
ID=49046830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012009988A Pending JP2013149525A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | 電磁継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013149525A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107931922A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-04-20 | 贵州航天电器股份有限公司 | 一种继电器衔铁组合点焊的夹具 |
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2012
- 2012-01-20 JP JP2012009988A patent/JP2013149525A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107931922A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-04-20 | 贵州航天电器股份有限公司 | 一种继电器衔铁组合点焊的夹具 |
CN107931922B (zh) * | 2017-11-17 | 2019-06-04 | 贵州航天电器股份有限公司 | 一种继电器衔铁组合点焊的夹具 |
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