JP2013149504A - 多孔質半導体上で重合した色素による高耐久信頼型色素増感型光電変換装置 - Google Patents

多孔質半導体上で重合した色素による高耐久信頼型色素増感型光電変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多孔質半導体上で色素を重合させることで、色素増感現象により光電変換特性の熱耐久信頼性を向上させた色素増感型光電変換装置を提供する。
【解決手段】色素増感型光電変換装置の一方面に形成される解決手段透光性基板2と、前記透光性基板上2に形成される透光性導電層3と、前記透光性導電層上に形成される多孔質半導体層4と、前記多孔質半導体層4の表面に吸着され2種類の異なる色素増感剤が交互に並んだ状態で共重合した交互共重合体とを備える第一電極7と、前記第一電極7と対向するようにして形成される第二電極13と、前記第一電極7の前記透光性導電層3と前記第二電極13との間に形成される電荷輸送層8と、前記電荷輸送層8が系外に出ないよう前記第一電極7と前記第二電極13とを封止する封止部材9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、多孔質半導体上で重合した色素による高耐久信頼型色素増感型光電変換装置に関する。
近年になって、地球温暖化や化石燃料の埋蔵量などからエネルギー資源が見直されるようになり、その一つとして太陽光発電が注目を浴びている。太陽光は無尽蔵で、化石燃料のような枯渇の心配がなく、COを増やす事もない。地球に到達する太陽エネルギーは、地表や海面で熱に変わり、その一部は風や波、海流などを起こすエネルギー源となる。更に言えば、化石燃料も元を質せば太陽エネルギーが地中に蓄積されたものなのである。もし仮に地球全体に降り注ぐ太陽エネルギーを100%変換できる技術があるとすれば、世界の年間消費エネルギーを僅か1時間で賄う事ができる[非特許文献1]。
また、二酸化炭素削減の観点からは、1mの太陽電池(変換効率10%と仮定)は54mの植林に相当するとも言われている。これらから、太陽光が一次エネルギーとして有望である事が伺える[非特許文献1]。太陽光発電は電力需要の最も多い昼間に多く発電するため電力負荷平準化に貢献し、また太陽エネルギーは地域分散型のシステムなため、輸送によるエネルギー損失も抑えられるといった利点がある。
しかし現在主流であるシリコン系の太陽電池には、製造コストが高い等の課題が依然として多く、より低コスト・高効率の太陽電池が求められている。そこで、シリコンの利用量を減らした薄膜シリコン太陽電池やCIS(銅−インジウム)系など非シリコン系太陽電池の開発が進められている。その中で“グレッツェル・セル”あるいは“色素増感太陽電池”などと呼ばれる新型の有機系太陽電池はシリコンを使用せず、また他の太陽電池に比べて材料、製造プロセスが安価であり、低コストの太陽電池として注目されている[非特許文献2]。
色素増感太陽電池の構造と動作原理を説明する。導電性ガラス基板(FTOガラス)に酸化チタンペーストを印刷塗布して焼成するとメソポーラス酸化チタン電極ができる。それを色素溶液に浸漬すると、酸化チタン表面にエステル結合で色素が固定される。これを光電極として、導電性ガラス基板にPtを蒸着して作製した対極との間にスペーサーを挟みこみ、その間にヨウ素レドックス(I/I )を含むニトリル系電解質溶液を注入する。これで色素増感太陽電池が出来上がる。
酸化チタン表面に固定された色素は、太陽光を吸収して基底状態(HOMO)から励起状態(LUMO)になり、励起状態の電子は酸化チタンの伝導帯に注入され、導電性基板にたどり着く。その後、電子は外部結線を経由して対極に移動して、対極のPt表面でI を還元する。生成したIは、電解質溶液中を光電極まで移動して、酸化された色素を還元する。これが電子の一巡である。このように大気圧下で比較的簡単に作れ、原料も資源的制約が無いので、安価な製造が可能である[非特許文献3]。
それだけではなく、微弱光での良好な発電特性、カラフル性等の独自の特性を有しており、これらを生かした用途の開発も行われている。例えば、基板を樹脂化する事により軽量化、フレキシブル化を実現し、モバイル電源やスポーツ・アウトドア用品への適応・市場創成を図った開発等が挙げられる。色素増感太陽電池の歴史的背景について説明する。
1887年にJames Moserらが光励起された色素から半導体への電荷移動現象を報告し、これが色素増感太陽電池の原理となった。そして1976年に多孔性ZnO電極による色素増感太陽電池が発表され、その後も色素増感太陽電池に関する様々な研究が行われてきた。色素増感太陽電池の効率の発展の基礎となるものは、高い空孔度を持つナノ結晶TiO薄膜と関連付けられてきた。多孔質TiO薄膜の光電効果は、光吸収係数の高い光増感色素と共に高められてきた。そのために、TiO膜の製造技術は高効率の実現のために重要な要素である。
現在では、いくつかの研究機関で10%以上の変換効率が報告されている。現在の最高効率は2005年にGratzel教授らが報告した、N719色素による11.2%である。他の色素に関しては、シャープ株式会社がBlack dyeを用いて11.1%を報告している。10%以上の効率を報告している研究機関はその他にも種々存在する。[非特許文献3]。先述の通り色素増感太陽電池の光増感材には現在色素が使用されている。しかし、その多孔質酸化チタン上に吸着した色素は熱で脱離しやすいことが判明しており[非特許文献4]、熱で脱離をしない色素の開発が望まれている。
その一つとして末端アルキル基にビニル基が配位された光増感色素が検討されているが、室温での耐久性の確認にとどまるのみであった[非特許文献5]。さらにそれと同様の色素を積極的に熱で重合させて高分子化し、それを用いた色素増感型太陽電池の耐熱性試験行ったところ、これまで85℃までしか報告例が無かった色素増感型太陽電池の耐熱信頼性に対して120℃の耐久性の向上に成功している[非特許文献6]。しかし、そのような色素は2重結合を有する触媒を使う必要があり、熱では十分に重合しないことが考えられる。また、2重結合同士が何らかのラジカル反応をしてしまうと相互に重合反応が開始されてしまうために、その保存条件は非常に繊細となる。
内田 聡・瀬川 浩司・伊藤 省吾., 化学工学., 71(2007), 429., 色素増感太陽電池実用化に向けて 齊藤 恭輝., 化学工学.,71(2007),452, 色素増感太陽電池の電解質・対極材料開発 荒川 裕則., 化学工学., 71(2007), 424., 色素増感太陽電池の研究開発の現状と課題 関口 隆史、神戸 伸吾、谷 道彦、北垣 智弘、高濱 孝一、パナソニック電光技法 (Vol. 56 No. 4) 87、2008年 Liu, K.-Y., Hsu, C.-L., Chang, S.-H., Chen, J.-G., Ho,K.-C. & Lin K.-F. (2010). Synthesis and Characterization of Cross-Linkable Ruthenium Complex Dye and Its Application on Dye-Sensitized Solar Cells. J.Polymer Sci., (2010) 48, 366-372. S. Ito, 14th Asian Chemical Congress (5-8 September, 2011. Bangkok, Thailand).
従って、本発明の目的は、多孔質半導体層上で相互に重合できる二種類の色素を使用することで、熱耐久信頼性に優れた色素増感型光電変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
以下に、本発明にかかる実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1態様によれば、光エネルギーを電気エネルギーに変換する色素増感型光電変換装置であって、前記色素増感型光電変換装置の一方面に形成される透光性基板と、前記透光性基板上に形成される透光性導電層と、前記透光性導電層上に形成される多孔質半導体層と、前記多孔質半導体層の表面に吸着され2種類の異なる色素増感剤が交互に並んだ状態で共重合した交互共重合体とを備える第一電極と、前記第一電極と対向するようにして形成される第二電極と、前記第一電極の前記透光性導電層と前記第二電極との間に形成される電荷輸送層と、前記電荷輸送層が系外に出ないよう前記第一電極と前記第二電極とを封止する封止部材とを備える色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記交互共重合体は、第一色素増感剤と第二色素増感剤が多孔質半導体層の上に形成された後に重合してなる光電変換装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記透光性導電層は、水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)からなる色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記透光性導電層は、フッ素ドープ錫酸化物、インジウム錫酸化物、ガリウムドープ亜鉛酸化物、アルミドープ亜鉛酸化物、またはニオブドープチタン酸化物である色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記透光性基板は、ガラス、またはプラスチックである光色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記多孔質半導体層は、TiO、WO、ZnO、Nb、Ta、またはSrTiOOである色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記電荷輸送層は、沃化物、コバルト錯体、鉄錯体、CuI、CuSCN、または有機ホール輸送材である色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記第二電極に使用される触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンである色素増感型光電変換装置を提供する。
本発明の色素増感型光電変換装置によれば、色素増感剤をエポキシ樹脂のようにA分子とB分子というよう重合部位を2つの材料に分け、その2種の色素増感色素が多孔質半導体電極の表面に吸着した後に熱もしくは光などで色素同士の重合反応を開始するように構成した。その結果、熱刺激によって、色素が多孔質半導体層の表面から脱離するのを抑えられるので本発明の色素増感型光電変換装置は、熱耐久信頼性に優れたとなる。
本発明の色素増感型光電変換装置について実施の形態の一例を示す断面図である。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面および実験結果に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は入射光、2は透光性基板、3はITO(インジウムドープ錫酸化物)層もしくはFTO(フッ素ドープ錫酸化物)等から成る透光性導電層、4は多孔質半導体層、5は第一色素増感剤、6は第二色素増感剤、7は第一電極、8は電荷輸送層、9は封止部材、10は触媒層、11は導電層、12は基板、13は第二電極、14は電荷輸送層である。
図1を参照して、色素増感型光電変換装置は、電子が第一、第二色素増感剤5,6より構成される交互共重合体から多孔質半導体層4および透光性導電層3を通じ外部回路に向かって移動し、上記外部回路から移動してきた電子が第二電極13および電荷輸送層8を通じて酸化状態の上記交互共重合体に供給されることで発電する。なお、多孔質半導体層4は、上記交互共重合体によって増感されている。
1:第一電極
再び図1を参照して、第一電極7は、透光性基板2、透光性導電層3、多孔質半導体層4、及び第一色素増感剤5と第二色素増感剤6からなる交互共重合体がこの順番で形成された構成からなる。
1.1:透光性基板
透光性基板は、透明なガラス板やプラスチック板等から成り、厚みは0.1〜5mm程度である。
1.2:透光性導電層
透光性導電層としては、有機材料や無機材料を使用することができる。有機材料としては、導電性高分子材料を使用できる。上記導電性高分子材料の中でも、ポリスチレンスルホン酸(PSS)と3,4−エチレンジオキシチオフェン(EDOT)を用いて作成される水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)を用いることが好ましい。水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)は透明性が高く、導電性も高い。そのため、水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)を透光性導電層に用いることによって、色素増感型光電変換装置内に外部からの光を効率的に取り込むことができるとともに、第一、第二色素増感剤から構成される交互共重合体から発生した電子を効率的に外部回路に輸送することができる。その結果、エネルギー効率の高い色素増感型光電変換装置となるためである。また上記に加え、水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)は水溶性であるので、上記透光性基板の上に容易に透光性導電層を形成できるといった長所も有する。
無機材料としては、フッ素ドープ錫酸化物、インジウム錫酸化物、ガリウムドープ亜鉛酸化物、アルミドープ亜鉛酸化物、またはニオブドープチタン酸化物などの無機酸化物を使用することができる。なお、透光性導電層の厚みは0.3〜2μm程度が好ましい。0.3μm未満では、シート抵抗が高くなり、色素増感型光電変換装置の直列抵抗が高くなるため、フィルファクター特性が悪くなる傾向がある。透光性導電層は、CVD法、スパッタリング法、スプレー法等によって形成される。
さらに、透光性導電層はアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどのバインダー樹脂と、導電性ナノファイバーとから構成されていてもよい。透光性導電層の厚みは数十nmから数百nmの範囲で適宜設定可能である。なお、厚みが数十nmより薄いと層としての強度が不足し、厚みが数百nmより厚いと層としての柔軟性がなくなり加工が困難となる。導電性ナノファイバーを構成する材料としては、カーボンナノファイバーのほか、金、銀、白金、銅、パラジウムなどの金属イオンを担持した前駆体表面にプローブの先端部から印加電圧又は電流を作用させ連続的にひき出して作製した金属ナノワイヤや、透光性基板上に原料ガスを導入しCVD法により作製したグラファイトナノファイバー、ペプチド又はその誘導体が自己組織化的に形成したナノファイバーに金粒子を付加してなるペプチドナノファイバーなどが挙げられる。
1.3:多孔質半導体層
多孔質半導体層としては、酸化チタン(TiO)が最適であり、他の材料としては、チタン(Ti),亜鉛(Zn),錫(Sn),ニオブ(Nb),インジウム(In),イットリウム(Y),ランタン(La),ジルコニウム(Zr),タンタル(Ta),ハフニウム(Hf),ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba),カルシウム(Ca),バナジウム(V),タングステン(W)等の金属元素の少なくとも1種以上の金属酸化物半導体がよく、例えば、TiO、WO、ZnO、Nb、Ta、またはSrTiOOのうち少なくとも1つから成る。また窒素(N),炭素(C),フッ素(F),硫黄(S),塩素(Cl),リン(P)等の非金属元素の1種以上を含有していてもよい。酸化チタン等はいずれも電子エネルギーバンドギャップが可視光のエネルギーより大きい2〜5eVの範囲にあり、好ましい。また、多孔質半導体層40の材料は、電子エネルギー準位においてその伝導帯が上記交互共重合体の伝導帯よりも低いn型半導体がよい。
多孔質半導体層としては、上記材料からなるとともに内部に微細な空孔(空孔径が好ましくは10〜40nm程度のものであり、22nmのときに光電変換効率がピークを示す)を多数有する多孔質のn型酸化物半導体層等であるのがよい。多孔質半導体層の空孔径が10nm未満の場合、上記交互共重合体の浸透吸着が阻害され、上記交互共重合体について十分な吸着量が得られにくく、また、電解質の拡散が妨げられるために拡散抵抗が増大することから、光電変換効率が低下する傾向がある。40nmを超えると、多孔質半導体層の比表面積が減少するため上記交互共重合体の吸着量が減少し、さらに、光が透過しにくくなり、上記交互共重合体が光を吸収できなくなる。また、多孔質半導体層に注入された電荷の移動距離が長くなるため電荷の再結合によるロスが大きくなること、さらに、電解質の拡散距離も増大するため拡散抵抗が増大することから、やはり光電変換効率が低下する傾向がある。
多孔質半導体層は、粒状体、または針状体,チューブ状体,柱状体等の線状体またはこれら種々の線状体が集合してなるものであって、多孔質半導体層であることにより、交互共重合体を吸着する表面積が増え、光電変換効率を高めることができる。多孔質半導体層は、空孔率が20〜80%、より好適には40〜60%である多孔質半導体層であるのがよい。多孔質化により、緻密体である場合と比較して、光作用極層としての表面積を1000倍以上に高めることができ、光吸収と光電変換と電子伝導を効率よく行うことができる。
なお、多孔質半導体層の空孔率は、ガス吸着測定装置を用いて窒素ガス吸着法によって試料の等温吸着曲線を求め、BJH(Barrett-Joyner-Halenda)法,CI(Chemical Ionizati-on)法,DH(Dollimore-Heal)法等によって空孔容積を求め、これと試料の粒子密度から得ることができる。
多孔質半導体層の形状は、その表面積が大きくなりかつ電気抵抗が小さい方がよく、例えば微細粒子もしくは微細線状体からなるのがよい。その平均粒径もしくは平均線径は5〜500nmであるのがよく、より好適には10〜200nmがよい。ここで、平均粒径もしくは平均線径の5〜500nmにおける下限値は、これ未満になると材料の微細化ができず、上限値は、これを超えると接合面積が小さくなり、光電流が著しく小さくなることによる。
なお、多孔質半導体層を微粒子の多孔質半導体層とすることにより、微細孔に上記交互共重合体を担持し表面が凹凸状となり光閉じ込め効果をもたらすため、光電変換効率をより高めることができる。
また、多孔質半導体層の厚みは1〜15μmがよい。ここで、1〜15μmにおける下限値はこれより厚みが小さくなると光電変換作用が著しく小さくなって実用に適さず、上限値はこれを超えて厚みが厚くなると、多孔質半導体層と第二電極の絶縁が困難になる。
多孔質半導体層は、前記酸化物半導体を高分子および溶剤に分散させたペーストを印刷し、焼結させることにより形成する。例えば、多孔質半導体層が酸化チタンからなる場合、以下のようにして形成される。まず、TiOのアナターゼ粉末に酢酸を添加した後、脱イオン水とエタノールともに混練し、溶媒と高分子で安定化させた酸化チタンのペーストを調製する。調製したペーストをドクターブレード法やバーコート法等によって透光性導電層上に一定速度で塗布し、大気中で400〜600℃で、10〜60分、好適には20〜40分加熱処理することにより、多孔質半導体層を形成する。この手法は簡便であり、好ましい。
また、必要により多孔質半導体層に対して低温成長法にて後工程を行なってもよい。当該低温成長法としては、電析法、泳動電着法、水熱合成法等が好ましく、電子輸送特性を高めるための後処理としては、マイクロ波処理、CVD法によるプラズマ処理や熱触媒処理等、UV照射処理等がよい。低温成長法による多孔質半導体層としては、電析法による多孔質ZnO層、泳動電着法による多孔質TiO層等からなるものがよい。
多孔質半導体層と透光性導電層の間に、n型酸化物半導体から成る極薄(厚み200nm程度)の緻密層を挿入するとよく、逆電流が抑制できるので光電変換効率が高まる。
多孔質半導体層は、酸化物半導体微粒子の焼結体から成るとともに、酸化物半導体微粒子の平均粒径が透光性基板側より厚み方向に漸次大きくなっていることが好ましく、例えば多孔質半導体層が酸化物半導体微粒子の平均粒径が異なる2層の積層体からなるものとするのがよい。具体的には、透光性導電層上に平均粒径が小さい酸化物半導体微粒子を用い、その形成した半導体層の上に平均粒径が大きい酸化物半導体微粒子(散乱粒子)を用いることで、平均粒径が大きい多孔質半導体層によって光散乱と光反射による光閉じ込め効果が生じ、光電変換効率を高めることができる。
より具体的には、平均粒径が小さい酸化物半導体微粒子として、平均粒径が約20nmのものを100wt%(重量%)使用し、平均粒径が大きい酸化物半導体微粒子として、平均粒径が約10nmのものを10wt%及び平均粒径が約400nmのものを90wt%混合して使用すればよい。これらの重量比、平均粒径、それぞれの膜厚を変えることによって、最適な光閉じ込め効果が得られる。また、積層数を2層から3層以上の複数層に増やしたり、これらの境界が生じないように塗布形成したりすることにより、平均粒径を透光性導電層側から厚み方向に漸次大きくなるように形成することができる。
1.4:交互共重合体
交互共重合体は、第一色素増感剤と第二色素増感剤が交互に並んだ、下記化学式1で示される交互共重合体から構成される。
Figure 2013149504
なお上記化学式1中、Aは第一色素増感剤、Bは第二色素増感剤を示している。
第一、第二色素増感剤としては、それぞれ有機色素または金属錯体色素を使用することができ、有機色素としては、アクリジン系、アゾ系、インジゴ系、キノン系、クマリン系、メロシアニン系、フェニルキサンテン系の色素が挙げられ、金属錯体色素では、ルテニウム系色素が好ましく、特にルテニウム錯体であるルテニウムビピリジン色素およびルテニウムターピリジン色素が好ましい。例えば、酸化物半導体膜だけでは可視光(400〜800nm程度の波長)を殆ど吸収できないが、ルテニウム錯体を担持させることにより、大幅に可視光まで取り込んで光電変換できるようになる。
第一色素増感剤としては下記化学式2で示される分子から構成されることが好ましい。
Figure 2013149504
第二色素増感剤としては下記化学式3で示される分子から構成されることが好ましい。
Figure 2013149504
なお、上記化学式2、3中のRは、有機色素(アクリジン系、アゾ系、インジゴ系、キノン系、クマリン系、メロシアニン系、フェニルキサンテン系)か金属錯体色素(ルテニウム系色素)のいずれかから選択される色素本体を示している。
なお、第一色素増感剤と第二色素増感剤の好ましい組合せとしては、上記化学式で示したように第一色素増感剤を構成する末端基がエポキシ基であり、第二色素増感剤を構成する末端基がアミノ基である。
なお、上記交互共重合体を多孔質半導体層に吸着させるには、第一色素と第二色素を混合させたエタノール溶液中に多孔質半導体電極を浸漬して、各色素を多孔質半導体電極に化学吸着させたのち、ホットプレート上で加熱すればよい。
2:電荷輸送層
電荷輸送層の材質としては、液状電解質もしくはゲル状電解質を用いることが好ましい。電荷の輸送特性に優れる液状電解質もしくはゲル状電解質を用いることによって、光電変換効率が向上する。また、電荷輸送層はポリマー電解質等の固体電解質、ポリチオフェン・ポリピロール,ポリフェニレンビニレン等の導電性ポリマー、またはフラーレン誘導体,ペンタセン誘導体,ペリレン誘導体,トリフェニルジアミン誘導体等の有機分子電子輸送剤から成るものであってもよい。
なお、電荷輸送層はヨウ素/ヨウ化物塩,臭素/臭化物塩,コバルト錯体およびフェロシアン化カリウム等を含む。
電荷輸送層の厚みは0.001μm〜500μmであることが好ましい。500μmを超えると電荷輸送時に抵抗が大きくなり、色素増感型光電変換装置の高効率化ができない。
3:第二電極
再び図1を参照して、第二電極13は基板12の上に、導電層11と触媒層10が、この順番で形成された構成からなっている。
3.1:基板
基板は、ガラス板やプラスチック板等から成り、厚みは0.5〜20mm程度である。
3.2:導電層
導電層の材質としては、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、スズドープインジウム(ITO)アルミドープ亜鉛(AZO)、ガリウムドープ亜鉛(GZO)、ニオブドープ酸化チタン(NTO)などが挙げられる。上記の中でも、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)を用いることが好ましい。フッ素ドープ酸化スズ(FTO)を用いることによって、色素増感型光電変換装置の変換効率が向上する。
導電層の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましい。0.1μm未満では、高い導電度を得ることができない。10μmを超えると、色素増感型光電変換装置が光を透過することができない。なお導電層はケミカルベーパーディポジション(CVD)、スプレー熱分解法(SPD)、スパッタリングなどの方法によって、基板の上に形成される。
3.3:触媒層
触媒層の材質としては、白金、炭素、ポリチオフェン誘導体などが挙げられる。上記の中でも、白金を用いることが好ましい。白金を用いることによって、変換効率と透明性が向上する。
触媒層の厚みは0.1〜100 nmであることが好ましい。0.1μm未満では、電荷輸送層を構成する材料を還元できない。100μmを超えると、コストがかかりすぎる。さらには、光を透過する色素増感型光電変換装置を作成することができない。なお、触媒層はドクターブレード、スクリーン印刷、スプレー塗布、インクジェットなどの方法によって、導電層の上に形成される。
4:封止部材
封止部材は、電荷輸送層を色素増感型光電変換装置内に封止する部材である。封止部材が電荷輸送層を封止するため、光電変換素子の光照射および高温加熱に対する耐久性及び信頼性を有効に保持できる。即ち、電荷輸送層が光照射および高温加熱によって光電変換素子から漏出するのを有効に抑えることができる。
封止部材の材質としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂またはシリコーン樹脂等の樹脂接着剤、もしくはガラスフリット,セラミックス等の無機接着剤を挙げることができる。
封止部材の厚み(高さ)は、0.5〜500μmであることが好ましい。0.5μm未満では、酸化物多孔質半導体電極の厚さが0.5μm以下となり、色素が光を十分吸収できなくなってしまう。なお、500μmを超えると、電荷輸送層が500μm近くになり、内部抵抗が大きくなる。なお、封止部材はホットプレス、UV硬化などの方法によって形成される。
<製造例>
(1)材料および使用器具
valeronitrile(Aldrich)を真空蒸留によって精製した。acetonitrile(和光純薬工業株式会社)とHPtCl(東京化成工業株式会社)は、そのまま使用した。HOは蒸留とろ過によって精製した。TiCl(Aldrich)は0°C下で原液を2Mに希薄して使用した。電極の作製にスクリーン印刷用の版(株式会社セリテック)およびスキージ(NEWLONG)を用いる。また光電特性の測定には、ソーラーシュミレーター(YAMASITA DENSO)(AM1.5,100mW cm−2)を使用する。
(2)第一電極の作製
最初に光電極の導電性ガラスとしてFTOガラス(日本板硝子株式会社、厚さ4mm)を用意し、これを7.5×2.5cm角に切り、合成洗剤を用いて20分間超音波洗浄する。その後、水とエタノール(関東化学株式会社)で洗い流しオーブントースターに入れて250°Cで15分間、表面を加熱処理する。
そしてFTOガラス基板を40mMのTiCl水溶液に、70°Cで30分間浸し、取り出してから水とエタノールで洗い流す。スクリーン印刷によって、粒子サイズ20nmのTiOのペースト(18NR,株式会社日揮触媒化成)をFTO基板の上に5×5mm角の面積で塗り、クリーンボックスでラベリングをした後、125°Cで4分間乾燥させる。この作業を、膜厚が12〜14μmになるまで繰り返し行う。
その後、粒子サイズ400nmのTiOペーストをスクリーン印刷し、光散乱層を形成する。この膜厚は4〜5μ程度とする。そして電極を電気炉(AS ONE)に入れ450°Cで15分間乾燥させ焼結させる。電気炉から取り出し、再び40mMのTiCl4溶液に70°Cで30分間浸し、取り出して水とエタノールで洗い流して後に、450°Cで30分間乾燥させ焼結させる。
最後に、トリグリシルエーテル基を2個導入した色素酸Aとアミノ基を2個導入した色素酸Bを溶液中化学吸着方法で上記焼結させた材料に吸着させたのち、熱重合法で重合させて、第一電極を得る。
(3)第二電極の作製
第二対極としてFTOガラス(日本板硝子株式会社、厚さ2mm)を用意し電極作製時同様に7.5×2.5cm角に切り、ハンドドリル(U−hobby)で直径1mm程度の穴を開ける。合成洗剤を用いてこれを20分間超音波洗浄する。そして40mMのTiCl水溶液に70°Cで30分間浸し、取り出して水とエタノールで洗浄する。これをオーブントースターに入れ、250°Cで15分間表面を加熱処理する。そしてスクリーン印刷によりカーボンペーストをFTOガラス上に5×5mm角の面積で塗り、125°Cで4分間乾燥させる。この際、膜厚を変化させるためにそれぞれ、7.8μm、26.4μm、46.6μm、とペーストを塗る回数を変化させる。その後これを電気炉に入れて450°Cで15分間乾燥させ焼結させて第二電極を得る。
また比較のためにPt電極も作製する。FTOガラスを1.5×1.5cm角に切り、これもハンドドリルで穴を開ける。これを水および0.1MのHCLエタノール溶液で洗い、アセトンで15分間超音波洗浄する。その後15分間450°Cで加熱して残りの有機不純物を取り除き、HPtCl溶液(1mlのエタノール中2mgのPt)を一滴垂らしてコートすることでPt触媒をFTOガラスに堆積させ、再び15分間450°Cで加熱し、Pt電極を得る。
(4)セルの組み立て
TiO電極を色素溶液から取り上げ、これとカーボン電極とをサンドイッチ状に組み立てて色素増感型光電変換装置のセルを得る。まず、第一電極と第二電極を向かい合わせ、間にホットメルトフィルム(Bynel4164、DuPont)を挟み込み、これをホットプレートで加熱して第一電極と第二電極を接着する。この時、TiOレイヤーとカーボンレイヤーがずれないように接着する必要がある。なおここで使用するフィルムは幅1mm、開口がTiOレイヤーより2mm程大きくなるように、トムソン刃で切り取ったものである。
そして対極の穴をホットメルトフィルムにより封止し、針を用いてフィルムに穴を開ける。ここで用いるホットメルトフィルムは、5×5mm角で四角に切り取ったものである。この穴に電解液を一滴垂らし、逆真空移入によってセルの中に入れ、再びホットメルトフィルムとカバーガラスで穴を封止する。最後に電極および対極のFTOガラスの端にはんだを塗り、セルが完成する。Pt電極を対極として用いたセルの作製も同様の手順で行う。電解液は、イオン性液体を溶媒とした、蒸気圧の無い電解液を使用する。
<実施例1>
光電特性の測定
組み立てたセルにマスクを被せ、ソーラーシミユレーターで光を照射した状態で外部バイアスを印加してIV曲線およびセルの性能(電流密度JSC、開放電圧VOC、曲線因子FF、効率η)を測定した。またインピーダンス測定器(BioLogic)により、インピーダンスも測定した。なお、上記セルに被せるマスクは黒いビニールテープに6×6mm角の四角い穴を開け、それをセルに貼り付けて使用した。そして、120℃の電気炉内で上記色素増感型光電変換装置の熱耐久信頼性試験を行った。
<比較例1>
TiOのペーストの上に、アルキル基を持つルテニウム色素(Z901)を吸着させた以外は、製造例1と同様の方法で色素増感型光電変換装置を作成した。そして、実施例1と同様の方法で、色素増感型光電変換装置について熱耐久信頼性試験を行った。
結果と考察
製造例1と製造例2で作製された色素増感型光電変換装置について、熱耐久信頼性試験の結果を検討したところ、製造例1で作製した色素増感型光電変換装置は、製造例2で作製したものと比較して飛躍的に熱耐久性が向上し、本発明に係る色素増感型光電変換装置が、熱耐久信頼性に優れている事が確認できた。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
産業上利用可能性
本発明に係る色素増感型光電変換装置は、色素増感剤をエポキシ樹脂のようにA分子とB分子というよう重合部位を2つの材料に分け、その2種の色素増感色素が多孔質半導体電極の表面に吸着した後に熱もしくは光などで色素同士の重合反応を開始するように構成した。その結果、熱刺激によって、色素が多孔質半導体層の表面から脱離するのを抑えられるので、本発明の色素増感型光電変換装置は、熱耐久信頼性に優れ、有用である。
1:入射光
2:透光性基板
3:透光性導電層
4:多孔質半導体層
5:第一色素増感剤
6:第二色素増感剤
7:第一電極
8:電荷輸送層
9:封止部材
10: 触媒層
11:導電層
12:基板
13:第二電極
14:第一色素増感剤の結合部位
15:第二色素増感剤の結合部位
16:色素間の共有結合

Claims (8)

  1. 光エネルギーを電気エネルギーに変換する色素増感型光電変換装置であって、
    前記色素増感型光電変換装置の一方面に形成される透光性基板と、
    前記透光性基板上に形成される透光性導電層と、
    前記透光性導電層上に形成される多孔質半導体層と、
    前記多孔質半導体層の表面に吸着され2種類の異なる色素増感剤が交互に並んだ状態で共重合した交互共重合体とを備える第一電極と、
    前記第一電極と対向するようにして形成される第二電極と、
    前記第一電極の前記透光性導電層と前記第二電極との間に形成される電荷輸送層と、
    前記電荷輸送層が系外に出ないよう前記第一電極と前記第二電極とを封止する封止部材とを備える色素増感型光電変換装置。
  2. 前記交互共重合体は、第一色素増感剤と第二色素増感剤が多孔質半導体層の上に形成された後に重合してなる請求項1記載の色素増感型光電変換装置。
  3. 前記透光性導電層は、水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)からなる請求項1〜2記載の色素増感型光電変換装置。
  4. 前記透光性導電層は、フッ素ドープ錫酸化物、インジウム錫酸化物、ガリウムドープ亜鉛酸化物、アルミドープ亜鉛酸化物、またはニオブドープチタン酸化物である請求項1〜3記載の色素増感型光電変換装置。
  5. 前記透光性基板は、ガラス、またはプラスチックである請求項1〜4記載の色素増感型光電変換装置。
  6. 前記多孔質半導体層は、TiO、WO、ZnO、Nb、Ta、またはSrTiOOである請求項1〜5記載の色素増感型光電変換装置。
  7. 前記電荷輸送層は、沃化物、コバルト錯体、鉄錯体、CuI、CuSCN、または有機ホール輸送材である請求項1〜6記載の色素増感型光電変換装置。
  8. 前記第二電極に使用される触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の色素増感型光電変換装置。
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