JP2013148351A - 透水試験装置及び透水試験設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースが小さいにもかかわらず、両透水試験が可能な透水試験装置及び透水試験設備を提供する。
【解決手段】透水試験装置は、定水位透水試験が可能な状態と変水位透水試験が可能な状態とで切り替え自在な透水試験機40と、透水試験機40を制御する透水試験制御機50とを備える。透水試験機40は、試料90を収納する試料容器41と、側部に排出口を有し、試料容器41の上端から起立した姿勢の貯水筒42と、貯水筒42の排出口に設けられた排出管43と、側部に採水口を有し、試料容器41が浸水するように試験用水を貯める貯水タンク44と、貯水タンク44の採水口に設けられた採水管45と、貯水筒42や貯水タンク44へ試験用水を供給する水供給機47と、水位センサユニット48と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料の透水試験を行う透水試験装置、及び透水試験装置を有する透水試験設備に関する。
従来、土壌の透水係数を測定する方法として、一定の水位差の下、一定時間内に土壌に浸透する水量を測定する定水位透水試験や、ある水位差を初期状態として土壌に浸透するときの水位の降下量及びその降下に要した時間を測定する変水位透水試験が知られている(例えば、非特許文献1)。一般に、定水位透水試験は、透水係数が比較的大きい土に、変水位透水試験は、透水係数が比較的小さい土に適用される。したがって、この透水試験を行う場合には、土壌の透水性に応じて、定水位透水試験装置及び変水位透水試験装置のいずれかを選択していた。
これらの透水試験は非常に専門的な試験であること、及び、各透水試験を行うものが土壌物理の研究者またはこの研究者の指導を受けた者等(以下、土壌物理専門家と称する)に限られていたため、従来の透水試験は、土壌物理専門家によるマニュアル操作で十分であった。また、透水試験を開始すべきタイミング(土壌を浸透する水の量がある程度安定した状態)であるか否かは、土壌物理専門家による目視によって判断していた。
土の透水試験方法(JIS A 1218 2009)
近年、環境調査などを目的として、土壌の性質の計測の需要が高まっているため、前述したような土壌物理専門家以外のものが透水試験を行うケースが増えてきている。しかしながら、土壌物理専門家以外の者がマニュアル操作で試験を行うと、精度の高い測定結果を得ることができない。
また、前述のとおり、両透水試験は、それぞれ専用の装置が必要であるため、あらゆる土壌の透水係数を測定するためには、両方の装置をそれぞれ用意する必要がある。このため、あらゆる土壌の透水試験に対応するためには、非常に大きな設置スペースが必要となってしまう。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、設置スペースが小さいにもかかわらず、両透水試験が可能な透水試験装置及び透水試験設備を提供することを目的としている。
本発明者の鋭意研究により、上記目的は以下の手段によって達成される。
試料の透水試験を行う透水試験装置であって、前記試料を収容し水が透過可能な透水部を上部及び下部に有する試料容器と、起立する姿勢で配され、下方の開口端が前記試料容器の上部に当接し、側部に排水口が形成された貯水筒と、前記試料容器の下部よりも上方に位置する側部に採水口を有し、内部に収容された前記試料容器の下部から出た水を貯めて前記採水口から出す貯水タンクと、前記貯水タンクまたは前記貯水筒へ前記水を供給する水供給機と、前記貯水筒における複数の水位を検知する水位センサと、前記水供給機の運転・停止を制御する水供給制御部及び前記水位センサから出力されたセンシング信号の有無を検知する信号検知部を有する試験ユニットと、を備え、前記試験ユニットは、前記貯水筒の水位が前記排水口に達している状態で、試験時間内に前記採水口から出た前記水の量を測定する第1試験状態、及び前記貯水筒における水位の降下量及び当該降下に要した時間を前記水位センサによって測定する第2試験状態の間で遷移自在であることを特徴とする。
前記排水口の開閉操作を行う排水口開閉具と、前記採水口の開閉操作を行う採水口開閉具と、前記採水口開閉具及び排水口開閉具の開閉操作を行う開閉制御部と、を備えたことが好ましい。また、前記試験時間及び前記降下に要した時間を測定するタイマと、前記試験時間において前記採水口から出た前記水の量を測定する水量計測機と、を備えたことが好ましい。
前記透水試験に関する測定結果を出力する結果出力機を備え、前記第1試験状態に関する測定結果には、前記試験時間と当該試験時間内に前記採水口から出た前記水の量とが含まれ、前記第2試験状態に関する測定結果には、前記水位センサによって検知された前記複数の水位間の変動に要する時間が含まれることが好ましい。また、前記第1試験状態に関する測定結果には、前記試験時間内において前記水量計測機が検知した前記水の量の履歴が含まれることが好ましい。
前記排水口は、前記貯水筒の周方向に延びるように開口することが好ましい。また、前記貯水筒の周方向における前記排水口の長さは、前記貯水筒の内径以上であることが好ましい。
前記水供給機及び前記貯水タンクをつなぎ、前記試料容器の下部から水を供給するタンク給水配管を備えたことが好ましい。また、前記貯水タンクの底部は下方に向かって内径が漸減するテーパ状に形成され、前記タンク給水配管の一端がテーパ面に開口することが好ましい。さらに、前記貯水タンクの底面から突出し、前記底面の中心部の周囲を回りながら、前記中心部に近づくように延びるらせん突起を有することが好ましい。
前記試料容器内の前記試料が前記水に浸された状態で、前記試料容器の上部に設けられた前記貫通孔を介して前記試料容器内の気体を吸引することにより、前記試料への前記水の浸透を促進させる浸透促進ユニットを備えたことが好ましい。
透水試験設備は、上記の透水試験装置と、前記透水試験装置の前記水供給機へ送るための前記水をつくる調製装置と、を備え、前記調製装置は、前記水を貯留する予備タンクと、前記予備タンクに貯留する前記水を超音波振動させる超音波振動機と、前記予備タンク及び前記水供給機をつなぐ予備タンク給水配管と、を備えることを特徴とする。
また、前記予備タンクに対して前記透水試験装置が並列に接続されていることが好ましい。
本発明によれば、1台で両透水試験が可能となるため、あらゆる土壌の透水係数の測定が可能でありながら、設置スペースは従来に比べて小さくて済む。
透水試験設備の概要を示す説明図である。 操作パネル、調製装置、及び調製制御機の概要を示す機能ブロック図である。 透水試験機の概要を示す断面図である。 側部に排水口を有する貯水筒の概要を示す斜視図である。 操作パネル、透水試験機、及び透水試験制御機の概要を示す機能ブロック図である。 吸水口を底部の斜面に有する貯水タンクの概要を示す断面図である。 貯水タンクの底部の概要を示すVII−VII線断面図である。 調製装置に対し透水試験装置が並列に接続された透水試験設備の概要を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、透水試験設備10は、水源(例えば、水道水)から供給された水を用いて試験用水をつくる調製装置20と、調製装置20を制御する調製制御機30と、試験用水を用いて試料の透水係数を測定する透水試験機40と、透水試験機40を制御する透水試験制御機50と、調製装置20及び透水試験機40の操作を行うための操作パネル70と、を備える。なお、透水試験装置60は、透水試験機40と透水試験制御機50とからなる。
操作パネル70は、調製制御機30及び透水試験制御機50と電気的に接続する。操作パネル70は、定水位透水試験・変水位透水試験のいずれかを選択するための試験選択ボタン71と、選択された試験を実行するための実行ボタン72と、を有する。実行ボタン72が操作されると、試験選択ボタン71の操作によって選択された透水試験の実行信号が、調製制御機30及び透水試験制御機50へ出力される。
調製装置20は、水を貯留する予備タンク21と、水源から予備タンク21へ水を供給する給水機22と、予備タンク21に貯留する水を超音波振動させる超音波振動機23と、予備タンク21に貯留する試験用水を透水試験機40へ送るための送水管24と、減圧機26と、を有する。
予備タンク21は、温度センサ21Tと、水位センサ21Sとを有する。温度センサ21Tは、予備タンク21に貯留する水の温度を測定する。水位センサ21Sは予備タンク21における水位を測定する。給水機22は、水源及び予備タンク21をつなぐ給水管22Aと、給水管22Aに設けられ、給水管22Aを閉状態・開状態に切り替える弁22Bと、有する。超音波振動機23は、超音波振動子を内蔵し、予備タンク21(例えば、底面)に取り付けられる。超音波振動機23は、超音波振動子の駆動により、予備タンク21を所定の周波数で振動可能である。
減圧機26は、予備タンク21内のガスを吸引して、予備タンク21内を減圧するものであり、真空ポンプ26Pと、予備タンク21の天井部に開口する真空口及び真空ポンプ26Pを連通する真空配管26Tと、を有する。真空ポンプ26Pは、例えば、真空度80kPa以上を保持できることが好ましい。真空ポンプ26Pを運転すると、予備タンク21内が減圧される。予備タンク21内の減圧の結果、予備タンク21にたまった水に含まれるガス成分は、予備タンクから真空配管26Tを通って、外部へ放出される。ここで、ガス成分は、気体として含まれるもの、水に溶解しているものを含む。
図2に示すように、調製制御機30は、操作パネル70からの透水試験実行信号を受信する受信部31と、弁22Bや真空ポンプ26Pを制御する弁・ポンプ制御部32と、温度センサ21Tや水位センサ21Sからのセンシング信号を受信するセンサ受信部33と、超音波振動機23を制御する超音波制御部34と、各部31〜34を統括するメインコントローラ部39とを有する。
図1に戻って、透水試験機40は、試料90を収納する試料容器41と、側部に排出口を有し、試料容器41の上端から起立するように設けられた貯水筒42と、貯水筒42の排出口に設けられる排出管43と、側部に採水口を有し、試料容器41が浸水するように試験用水を貯める貯水タンク44と、貯水タンク44の採水口に設けられる採水管45と、採水管45から送り出された水を受ける水量検知機46と、貯水筒42や貯水タンク44へ試験用水を供給する水供給機47と、貯水筒42内の水位を検知するための水位センサユニット48と、測定結果の履歴を出力する結果出力機49とを備える。
図3に示すように、試料90を収容する試料容器41は、垂直方向に起立する姿勢で配された筒本体41Cと、筒本体41Cの上方開口端に設けられた上蓋ユニット41Uと、筒本体41Cの下方開口端に設けられた下蓋ユニット41Dと、を有する。そして、筒本体41C、上蓋ユニット41U及び下蓋ユニット41Dに囲まれた部分に、試料90の収容スペースが形成される。以後、収容スペースに収容された試料90を試料体と称する。なお、筒本体41Cは斜め方向に起立する姿勢で配されていてもよい。
筒本体41Cは、試料90の最大粒径に比べて十分に大きい内径(例えば、10cm)及び長さ(例えば、12cm)を持つ円筒形である。筒本体41Cの内径及び長さは、試料90の最大粒径の10倍以上である。なお、粒径幅の広い試料に関しては、筒本体41Cの内径及び長さが試料90の最大粒径の5倍以上としてもよい。
上蓋ユニット41Uは、水が透過可能な、すなわち透水性を有するものであり、フィルタ41UFと、金網41UNと、有孔板41UBとを有する。フィルタ41UFと、金網41UNと、有孔板41UBとは、下から上に向かってこの順に重なる。同様に、下蓋ユニット41Dは、透水性を有するものであり、フィルタ41DF、金網41DN、有孔板41DBが、上から下に向かってこの順に重なる。
フィルタ41UF、41DFは、試料90の10倍以上の透水係数をもつ粗砂または多孔板で、その合計長さは、試料体の長さLの0.2倍以下のものが好ましい。金網41UN、41DNは、耐食性を有し、その目の開きは、通常425μmである。有孔板41UB、41DBは、耐食性を有し、水平に配され、厚み方向、すなわち垂直方向へ延びる貫通孔41UX、41DXが形成される。
垂直方向に起立する姿勢で配された貯水筒42は、高さ方向において内径が一定の上筒部42Uと、下方の開口径は上蓋ユニット41Uに、上方の開口径は上筒部42Uにほぼ等しい下筒部42Dとを有する。下筒部42Dの下方開口端は、貯水筒42の中空部が有孔板41UBの貫通孔31UXと連通するように、有孔板41UBと当接する。変水位透水試験において水位の変動を検知しやすくするために、貯水筒42の内径は小さい方が好ましい。したがって、下筒部42Dは、下から上に向かうにしたがって内径が漸減することが好ましい。上筒部42Uの側部には、貯水筒42にたまった水を外部へ排出するための排水口42UYが開口する。
排出管43は、貯水筒42にたまった水の流路を形成する管本体43Aと、排水弁43Bとを有する。排水弁43Bは、管本体43Aを閉状態・開状態に切り替える自在である。管本体43Aは、ほぼ直線状に形成され、排水口42UYと連通する一の開口端は、他の開口端よりも高い位置となる。一の開口端は、排水口42UY全体を覆うような形状に形成される。これにより、排水口42UYからあふれ出た試験用水は管本体43A内を流通する。
水位センサユニット48は、上筒部42U内に設けられるものであり、排水口42UYとほぼ同じ高さに位置する定水位センサ48Tと、定水位センサ48T及び筒給水口42UXの間において上から下に向かってこの順で並ぶ変水位第1センサ48A〜変水位第3センサ48Cとを有する。上筒部42U内には、第1水位48ASと第2水位48BSと第3水位48CSとが、上から下に向かってこの順で並ぶ。なお、定水位センサ48Tと、変水位第1センサ48A〜変水位第3センサ48Cとが一体に形成されていてもよい。
定水位センサ48Tは、貯水筒42内における水位が排水口42UYの下端42UBに位置するか否かを検知するものである。なお、排水口42UYは、定水位透水試験のために、採水口44DYから下端42UBまでの高さが所定の高さとなるように設定される。 また、変水位第1センサ48Aは、貯水筒42内における水位が予め設定された第1水位48ASに位置することを検知したときに、所定の検知信号を出力する。同様に、変水位第2センサ48Bは、貯水筒42内における水位が予め設定された第2水位48BSに位置することを検知したときに、変水位第3センサ48Cは、貯水筒42内における水位が予め設定された第3水位48CSに位置することを検知したときに、それぞれ所定の検知信号を出力する。
図4に示すように、排水口42UYは、上筒部42Uの周方向に長く延びる。上筒部42Uの内周方向における排水口42UYの開口長さL42UYは、できるだけ長い方が好ましく、例えば、上筒部42Uの内径以上であることが好ましい。また、上筒部42Uの内周の全長をL42Uとすると、開口率(=L42UY/L42U)は、例えば、35%以上であることが好ましい。
図3に戻って、排水口42UYよりも下方に位置する上筒部42Uの側部には、筒給水口42UXが開口する。筒給水口42UXは、貯水筒42の中心部分を介して、排水口42UYと対向することが好ましい。
円筒状の貯水タンク44は、試料容器41の下部から出た試験用水を貯めて採水口44DYから出すものであり、下筒部42Dの下方部分及び試料容器41を収容する下方タンク部44Dと、下筒部42Dの上方部分及び上筒部42Uを収容する上方タンク部44Uと、を備える。下方タンク部44Dは、下方に向かって内径が漸減するテーパ状の底部を有する下方タンク本体44DAと、下方タンク本体44DA内に配され、試料容器41を支持する支持板44DBと、を有する。下方タンク本体44DAは、底面にタンク給水口44DXを有し、側部に採水口44DYを有する。採水口44DYは、試料容器41の下部(例えば、下蓋ユニット41D)よりも上方に形成される。略円板状に形成された支持板44DBは、試料容器41を上面で支持するように水平に配され、その周縁部が下方タンク部44Dの側部に取り付けられる。これにより、支持板44DBは、底部から離隔するように下方タンク部44Dに設けられる。こうして、下方タンク本体44DAと試料容器41との間には、貯水ゾーン44Zが形成される。また、支持板44DBには、厚み方向、すなわち垂直方向へ延びる貫通孔44DEが形成される。こうして、タンク給水口44DXから供給された試験用水は、貫通孔44DEを通り、次いで試料容器41の貫通孔41DXを通って、試料90へ到達可能となる。
採水管45は、下方タンク本体44DAからあふれ出る水の流路を形成する管本体45Aと、採水弁45Bとを有する。採水弁45Bは、管本体45Aを閉状態・開状態に切り替え自在である。採水管45は、ほぼ直線状に形成され、採水口44DYと連通する一の開口端は、他の開口端よりも高い位置となる。
水量検知機46は、採水管45から送り出された水を受ける容器46Aと、容器46Aにたまった水の質量を測定する質量測定部46Bと、を有する。容器46Aは、採水管45の他の開口端の下方に配されるため、他の開口端から落下した水を受けることができる。
図1に戻って、水供給機47は、第1〜第3の口(図示しない)を有し第1の口が送水管24に接続する三方弁47Bと、三方弁47Bの第2の口及びタンク給水口44DX(図3参照)を連通する下方給水配管47TDと、三方弁47Bの第3の口及び筒給水口42UX(図3参照)を連通する上方給水配管47TUと、送水管24に設けられた給水ポンプ47Pと、を備える。三方弁47Bは、送水管24及び下方給水配管47TDをつなぐ下方給水状態と、送水管24及び上方給水配管47TUをつなぐ上方給水状態と、3つの各配管24、47TU、47TDがすべて遮断された状態(遮断状態)との間を遷移自在である。
また、貯水筒42の上方開口端は、真空配管26Uによって真空ポンプ26Pと接続する。真空配管26Uは上方タンク部44U(図3参照)の上部を貫通して真空ポンプ26Pまで延びるため、貯水筒42(図3参照)の中空部は真空ポンプ26Pと連通する。真空配管26Uには真空弁26UBが設けられる。真空弁26UBは、真空配管26Uの開閉を行う。真空ポンプ26Pと真空配管26Uと弁26UBとは、試料90への試験用水の浸透を促進する浸透促進機構28を構成する。
また、下方給水配管47TDには給排切換弁47CBが設けられる。給排切換弁37CBは、予備タンク21からの試験用水を下方タンク部44Dへ供給する給水状態と、下方タンク部44Dにたまった試験用水を外部へ排出する排水状態との間で遷移自在である。
結果出力機49は、測定結果及び測定時刻を出力する。出力する形態としては、測定結果及び測定時刻を紙(例えば、チャート紙)へ出力するものでもよいし、メモリやハードディスクなどの記憶装置に記憶させるものでもよい。
図5に示すように、透水試験制御機50は、操作パネル70からの透水試験実行信号を受信する受信部51と、各弁26UB、43B、45B、47B、47CBや、各ポンプ26P、47Pを制御する弁・ポンプ制御部52と、水位センサユニット48や温度センサ21Tからのセンシング信号を受信するセンサ受信部53と、水量検知機46を制御する水量検知制御部54と、所定の時間を計測するタイマ55と、結果出力機49を制御する出力制御部56と、各部51〜56を統括するメインコントローラ部59とを有する。なお、図5では、温度センサ21Tが透水試験機40に含まれないように示しているが、温度センサ21Tを透水試験機40に含めてもよい。また、センサ受信部53と、水量検知機46を制御する水量検知制御部54とから試験ユニットが構成される。また、試験ユニットに弁・ポンプ制御部52を含めてもよい。
次に、透水試験機40において行われる透水試験、及び透水試験に先立って行われる準備工程について説明する。
準備工程では、水を予備タンク21に注ぐ注水工程と、試験用水をつくるための脱気工程と、試料90を試験用水によって十分に湿った状態(飽和状態)にする飽和工程とが行われる。以下、図1〜2を用いて、脱気工程及び飽和工程を説明する。
注水工程では、まず、試料容器41内に試料90を収容する。操作パネル70から出力された透水試験の実行信号が調製制御機30に入力される。受信部31が透水試験の実行信号の入力を検知すると、メインコントローラ部39は、弁・ポンプ制御部32を介して、弁22Bを開く。こうして、水源からの水が予備タンク21にたまる。予備タンク21における水位が、あらかじめ設定された基準水位に到達すると、予備タンク21に設けられた水位センサ21Sは、基準水位に到達した旨を検知する。水位センサからの検知信号を受信したメインコントローラ部39は、弁・ポンプ制御部32を介して、弁22Bを閉じる。
注水工程の終了後、脱気工程が行われる。
脱気工程では、まず、メインコントローラ部39が、超音波制御部34を介して、超音波振動子を駆動する。この結果、予備タンク21にたまった水は、超音波振動される。所定の時間が経過後、メインコントローラ部39は、超音波制御部34を介して超音波振動子を停止する。水の超音波振動により、予備タンク21にたまった水からガス成分を取り除くことができる。ガス成分が取り出された水は、試料に浸透しやすい。このため、ガス成分が取り出された水を試験用水として用いると、飽和工程の短縮化を図ることができる。また、後述の飽和工程において、脱気工程を経ていない試験用水、すなわちガス成分を含む試験用水を用いた場合、試験用水に含まれるガス成分と試料に含まれるガス成分とが結合する結果、より大きな体積を占めるガス成分(以下、ガスクラスターと称する)ができてしまう。このガスクラスターは、試験用水や試料に含まれるガス成分を取り込むことによって成長しながら、浮力によって上方に向かって移動しようとする。このようなガスクラスターの生成・移動によって、試料の物理的状態が変化する結果、当初状態の試料における透水係数を測定することができなくなってしまう。そこで、飽和工程に先立って脱気工程を行う、すなわちガス成分が取り出された水を用いて飽和工程を行えば、ガスクラスターの生成を抑える結果、当初の状態の試料について透水係数を測定することができる。
なお、脱気工程において、減圧機26を用いて、予備タンク21内を減圧してもよい。
メインコントローラ部39は、弁・ポンプ制御部32を介して、真空ポンプ26Pを運転することにより、予備タンク21内を減圧することができる。予備タンク21の減圧により、より短時間のうちにガス成分を予備タンク21内の水から取り出すことができる。予備タンク21内の減圧は、予備タンク21内にある水の超音波振動と同時に行ってもよいし、水の超音波振動よりも先または後に行ってもよい。脱気工程の終了時、メインコントローラ部39は、弁・ポンプ制御部32を介して、真空ポンプ26Pを停止する。
脱気工程の終了後、飽和工程が行われる。
図1、3、5に示すように、飽和工程では、まず、メインコントローラ部59は、給水ポンプ47Pを運転するとともに、弁47Bを下方給水状態に、給排切換弁47CBを給水状態にセットする。これにより、試験用水、すなわち脱気工程が行われた水が、貯水タンク44へ供給される。メインコントローラ部59は、水量検知機46において質量変動があったことを検知したのち、弁・ポンプ制御部52を介して、弁45Bを閉じる。これにより、試験用水を採水口44DYまで貯めることができる。なお、弁45Bは、飽和工程の当初から閉じておいてもよい。
図1、3に示すように、下方給水配管47TDを介して行われる試験用水の供給は、水位センサユニット48によって所定の水位(例えば、第1水位48AS〜第3水位48CS)に到達するまで行われる。例えば、下方給水配管47TDを介して行われる試験用水の供給を、貯水筒42における水位が第3水位48CSに到達するまで行う場合に、次のようにすればよい。図3、5に示すように、変水位第3センサ48Cが、貯水筒42内における水位が第3水位48CSに到達したことを検知した場合には、メインコントローラ部59は、弁・ポンプ制御部52を介して、弁47Bを上方給水状態にする。これにより、第3水位48CSよりも下方にある筒給水口42UXから、試験用水を供給することができるため、貯水筒42にたまる試験用水にあらたなガス成分を含ませることなく、試験用水を供給することができる。定水位センサ48Tの検知信号が入力されると、メインコントローラ部59は、排水弁43Bを閉じる。なお、排水弁43Bは、飽和工程の当初から閉じておいてもよい。
次に、メインコントローラ部59は、弁26UBを開くとともに、真空ポンプ26Pを運転する。真空ポンプ26Pの運転により、貯水筒42内を減圧することができる。貯水筒42内の減圧により、試料90に含まれるガス成分を短時間に取り出すことができる。真空ポンプ26P等を有する浸透促進機構28によって、試料90を短時間で飽和状態に到達させることができる。メインコントローラ部59は、貯水筒42内の減圧開始から所定の時間が経過すると、弁26UBを閉じるとともに、真空ポンプ26Pを停止する。
飽和工程の終了後、メインコントローラ部59は、操作パネル70からの透水試験実行信号に基づいて、定水位透水試験と変水位透水試験とのうちいずれか一方を行う。
次に、定水位透水試験について説明する。まず、メインコントローラ部59は、弁47Bを上方給水状態にセットし、給水ポンプ47Pを運転する。さらに、メインコントローラ部39は、各弁43B、45Bを開く。給水ポンプ47Pは、採水口44DYからあふれでる試験用水の量に比べて多量の試験用水を供給するため、貯水筒42における水位は、排水口42UYの下端42UBのままとなる。メインコントローラ部59は、貯水筒42内における水位が排水口42UYの下端42UBに位置することを定水位センサ48Tが検知した状態で、定水位透水試験を開始する。
定水位透水試験の開始後、メインコントローラ部59は、採水口44DYからあふれでた試験用水の質量を、水量検知機46から読み取る。水量検知機46から試験用水の質量Wを読み取るタイミングは、一定期間ごと(例えば、0.1秒ごと)に、または連続的のいずれでもよい。メインコントローラ部59による試験用水の質量の読み取りは、予備タンク21における試験用水がなくなるまで、また、採水口44DYからあふれ出た試験用水の質量が一定値(例えば、300g)に達するまで行われる。
さらに、定水位透水試験中において、メインコントローラ部59は、タイマ55から測定時刻Tを読み込む。予備タンク21における試験用水がなくなるか、採水口44DYからあふれ出た試験用水の質量が一定値(例えば、300g)に達すると、定水位透水試験が終了する。
定水位透水試験の終了後、メインコントローラ部59は、給水ポンプ47Pを停止するとともに、各弁43B、45Bを閉じ、給排切換弁47CBを排水状態にする。
メインコントローラ部59は、読み取った試験用水の質量Wと、質量Wを読み取ったときにタイマ55から読み取った測定時刻Tとを対にして内蔵メモリに格納する。その後、出力制御部56は、内蔵メモリに格納された試験用水の質量W及び測定時刻Tを対にして、結果出力機49へ出力する。
温度T(℃)における透水係数k(m/秒)は、JIS A 1218(2009)に従う次式より求められる。
Figure 2013148351
ここで、hは水位差(単位;cm)である。また、Wは、採水量(単位;g)、tは定水位透水試験の開始時間(単位;秒)、tは、定水位透水試験の終了時間(単位;秒)である。
水位差hは、採水口44DYの下端から排水口42UYの下端42UBまでの高さである。採水量Wは、水量検知機46において、試験開始時を基準としたときの試験用水の質量Wの増加量である。
なお、採水量Wは、読み取った試験用水の質量ではなく、採水口からあふれでた試験用水の体積としてもよい。この場合において、予備タンク21における試験用水がなくなるまで、また、採水口44DYからあふれ出た試験用水の体積が一定値(例えば、300ml)に達するまで行ってもよい。
次に、変水位透水試験について説明する。
メインコントローラ部59は、弁47Bを上方給水状態にセットし、ポンプ47Pを運転する。さらに、メインコントローラ部59は、各弁43B、45Bを開く。給水ポンプ47Pは、採水口44DYからあふれでる試験用水の量に比べて多量の試験用水を供給するため、貯水筒42における水位は、排水口42UYの下端42UBで維持される(S1)。
メインコントローラ部59は、定水位センサ48Tからの検知信号が受信部51に入力されている状態で、ポンプ47Pを停止する。ポンプ47Pの停止により、変水位透水試験が開始する(S2)。
変水位透水試験の開始後、メインコントローラ部59は、変水位第1センサ48A〜変水位第3センサ48Cからの検知信号の有無を判定する(S3)。メインコントローラ部59は、変水位第1センサ48Aからのセンシング信号を検知すると、タイマ55から測定時刻を読み取る。変水位第1センサ48Aからのセンシング信号を検知したときの測定時刻を第1測定時刻T1とする(S4)。メインコントローラ部59は、変水位第2センサ48Bからのセンシング信号を検知すると、タイマ55から測定時刻(第2測定時刻T2)を読み取り(S5)、変水位第3センサ48Cからのセンシング信号を検知すると、タイマ55から測定時刻(第3測定時刻T3)を読み取る(S6)。上述したS1〜S6までを複数回(例えば、3回)繰り返してもよい。
その後、メインコントローラ部59は、給排切換弁37CBを排水状態にする。
メインコントローラ部59は、タイマ55から読み取った第1測定時刻T1〜第3測定時刻T3と、採水口44DYの下端から第1水位48ASまでの高さhと、採水口44DYの下端から第2水位48BSまでの高さhと、採水口44DYの下端から第3水位48CSまでの高さhと、を互いに対応付けた状態で、内蔵メモリに格納する。その後、出力制御部56は、内蔵メモリに格納された第1測定時刻T1〜第3測定時刻T3、高さh〜hを対にして、結果出力機49へ出力する。
温度T(℃)における透水係数k(m/秒)は、JIS A 1218(2009)に従う次式より求められる。
Figure 2013148351
ここで、aは、貯水筒42の中空部の断面積(単位;cm)である。また、Lは供試体の長さ(単位;cm)、Aは供試体の断面積(単位;cm)、Hは基準水位差(単位;cm)、Hは終了水位差(単位;cm)、Tは基準時刻(単位;秒)、Tは終了時刻(単位;秒)である。
基準水位差Hは、高さh、hのいずれかを選択することができる。基準時刻Tは、基準水位差Hが高さhのとき第1測定時刻T1であり、基準水位差Hが高さhのとき第2測定時刻T2である。また、終了水位差Hは、基準水位差Hよりも小さい高さ、すなわち高さh、hのいずれかである。終了時刻Tは、終了水位差Hが高さhのとき第2測定時刻T2であり、基準水位差Hが高さhのとき第3測定時刻T3である。
試料90の透水係数kが比較的大きい場合には、基準水位差Hとして高さhを、終了水位差Hとして高さhを選択することが好ましい。透水係数kが比較的小さい場合には、基準水位差Hとして高さhを、終了水位差Hとして高さhを選択する、あるいは、基準水位差Hとして高さhを、終了水位差Hとして高さhを選択することが好ましい。このように、試料90の透水係数kの大まかな傾向に応じて、基準水位差H及び終了水位差Hを選択することにより、透水係数kを効率よく測定することができる。
このように、透水試験装置60は、メインコントローラ部68により、定水位透水試験が可能な状態と変水位透水試験が可能な状態との間で切り替え自在となるため、両試験についての専用装置を別個に用意せずに済む。その結果、あらゆる土壌の透水試験の対応が可能でありながら、小さな設置スペースで済む。
また、いずれの透水試験も、操作パネル70の操作により、準備工程から選択された透水試験まで自動で行われる。このため、オペレータは、実行ボタン72の操作後、操作パネル70から離れることができる。つまり、透水試験装置60を用いることにより、従来の透水試験装置では試験中に行えなかった別の作業(例えば、透水試験に付帯する作業や透水試験と関連しない他の作業等)を、試験中に行うことができる。したがって、オペレータの作業効率が向上する。
従来の脱気工程では、予備タンク21内に水を貯めた後、ガス成分が十分に抜けるまで放置していたが、透水試験設備10によれば、超音波振動機23や減圧機26により、脱気工程を短縮することができる。また、従来の飽和工程では、貯水タンク44に試験用水を貯めた後、試験用水が試料90に十分に浸透するまで放置していたが、透水試験設備10によれば、真空ポンプ26Pと真空配管26Uと弁26UBとを有する浸透促進機構28により、飽和工程を短縮することができる。
また、結果出力機49は、定水位透水試験に関しては、試験用水の質量W及び測定時刻Tを対にして出力可能であり、変水位透水試験に関しては、第1測定時刻T1〜第3測定時刻T3、高さh〜hを対にして、出力可能である。また、定水位透水試験における試験用水の質量Wの経時変化、すなわち試験用水の質量Wの履歴を出力可能である。したがって、初めて透水試験を行う者でも、結果出力機49によって出力された測定結果に基づいて透水係数を算出することにより、土壌物理専門家と同精度の透水係数を得ることができる。
また、図6に示すように、上記実施形態では、下方タンク本体44DAの底面にタンク給水口44DXを設けたが、本発明はこれに限られない。下方タンク本体44DAのテーパ面44DTにタンク給水口44DXを形成させることが好ましい。これにより、あらたなガス成分の発生を抑えつつ、試験用水を下方タンク本体44DAへ供給することができる。また、この場合において、テーパ状の下方タンク本体44DAの底面に排水口44HYを形成し、排水口44HYに接続する排水管44HAと、排水管44HAの開閉を行う弁44HBとを設けてもよい。
さらに、図6〜7に示すように、下方タンク本体44DAのテーパ面44DTにて、タンク給水口44DXの下方側にらせん突起44DSを設けてもよい。らせん突起44DSは、下方タンク本体44DAのテーパ面44DTから突出し、下方タンク本体44DAの中心部(例えば、平らな底面部分)の周囲を回りながら、中心部に近づくように延びる。タンク給水口44DXから出た試験用水はらせん突起44DSによって、下方タンク本体44DAの底面まで流れる。らせん突起44DSにより、あらたなガス成分の発生を抑えつつ、試験用水を下方タンク本体44DAへ供給することができる。したがって、注水工程において、あらたなガス成分が、試験用水に含まれにくくなるため、飽和工程のさらなる短縮化を図ることができる。
また、図8に示すように、1つの調製装置20(または、予備タンク21)に対して、複数の透水試験機40を接続してもよい。特に、1つの調製装置20(または、予備タンク21)に対して、複数の透水試験機40を並列に接続することが好ましい。調製装置20には調製制御機30が接続し、複数の透水試験機40には、それぞれ透水試験制御機50が接続する。また、1つの操作パネル70には、調製制御機30及び複数の透水試験制御機50が接続する。1つの調製装置20に対し、複数の透水試験装置60を並列に接続することにより、複数の透水試験(異なった種類の透水試験、または同じ種類の透水試験)を同時に行うことが可能になる。
10 透水試験設備
20 調製装置
21 予備タンク
22 給水機
23 超音波振動機
24 送水管
26 減圧機
28 浸透促進機構
30 調製制御機
40 透水試験機
41 試料容器
42 貯水筒
42DX 筒給水口
42UX 筒給水口
42UY 排水口
43 排出管
44 貯水タンク
45 採水管
46 水量検知機
47 水供給機
48 水位センサユニット
49 結果出力機
50 透水試験制御機
51 受信部
52 弁・ポンプ制御部
53 センサ受信部
54 水量検知制御部
55 タイマ
56 出力制御部
59 メインコントローラ部
60 透水試験装置
68 メインコントローラ部
70 操作パネル
90 試料

Claims (13)

  1. 試料の透水試験を行う透水試験装置であって、
    前記試料を収容し水が透過可能な透水部を上部及び下部に有する試料容器と、
    起立する姿勢で配され、下方の開口端が前記試料容器の上部に当接し、側部に排水口が形成された貯水筒と、
    前記試料容器の下部よりも上方に位置する側部に採水口を有し、内部に収容された前記試料容器の下部から出た水を貯めて前記採水口から出す貯水タンクと、
    前記貯水タンクまたは前記貯水筒へ前記水を供給する水供給機と、
    前記貯水筒における複数の水位を検知する水位センサと、
    前記水供給機の運転・停止を制御する水供給制御部及び前記水位センサから出力されたセンシング信号の有無を検知する信号検知部を有する試験ユニットと、を備え、
    前記試験ユニットは、前記貯水筒の水位が前記排水口に達している状態で、試験時間内に前記採水口から出た前記水の量を測定する第1試験状態、及び前記貯水筒における水位の降下量及び当該降下に要した時間を前記水位センサによって測定する第2試験状態の間で遷移自在であることを特徴とする透水試験装置。
  2. 前記排水口の開閉操作を行う排水口開閉具と、
    前記採水口の開閉操作を行う採水口開閉具と、
    前記採水口開閉具及び排水口開閉具の開閉操作を行う開閉制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の透水試験装置。
  3. 前記試験時間及び前記降下に要した時間を測定するタイマと、
    前記試験時間において前記採水口から出た前記水の量を測定する水量計測機と、を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の透水試験装置。
  4. 前記透水試験に関する測定結果を出力する結果出力機を備え、
    前記第1試験状態に関する測定結果には、前記試験時間と当該試験時間内に前記採水口から出た前記水の量とが含まれ、
    前記第2試験状態に関する測定結果には、前記水位センサによって検知された前記複数の水位間の変動に要する時間が含まれることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の透水試験装置。
  5. 前記第1試験状態に関する測定結果には、前記試験時間内において前記水量計測機が検知した前記水の量の履歴が含まれることを特徴とする請求項4記載の透水試験装置。
  6. 前記排水口は、前記貯水筒の周方向に延びるように開口することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれかに記載の透水試験装置。
  7. 前記貯水筒の周方向における前記排水口の長さは、前記貯水筒の内径以上であることを特徴とする請求項6記載の透水試験装置。
  8. 前記水供給機及び前記貯水タンクをつなぎ、前記試料容器の下部から水を供給するタンク給水配管を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれかに記載の透水試験装置。
  9. 前記貯水タンクの底部は下方に向かって内径が漸減するテーパ状に形成され、
    前記タンク給水配管の一端がテーパ面に開口することを特徴とする請求項8記載の透水試験装置。
  10. 前記貯水タンクの底面から突出し、前記底面の中心部の周囲を回りながら、前記中心部に近づくように延びるらせん突起を有することを特徴とする請求項9記載の透水試験装置。
  11. 前記試料容器内の前記試料が前記水に浸された状態で、前記試料容器の上部に設けられた前記貫通孔を介して前記試料容器内の気体を吸引することにより、前記試料への前記水の浸透を促進させる浸透促進ユニットを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の透水試験装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の透水試験装置と、
    前記透水試験装置の前記水供給機へ送るための前記水をつくる調製装置と、を備え、
    前記調製装置は、
    前記水を貯留する予備タンクと、
    前記予備タンクに貯留する前記水を超音波振動させる超音波振動機と、
    前記予備タンク及び前記水供給機をつなぐ予備タンク給水配管と
    を備えることを特徴とする透水試験設備。
  13. 前記予備タンクに対して前記透水試験装置が並列に接続されていることを特徴とする請求項12記載の透水試験設備。
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