JP2013148005A - 翼根バネ、これを備えているタービンロータ及びガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータディスクに対して動翼を径方向外側に付勢する力を十分に且つ安定して発生させる。
【解決手段】動翼21の翼根25における底面26、及びロータディスク12の翼根溝15における底面16は、径方向に垂直な平面で形成されている。翼根溝の底面と翼根の底面との間には、径方向をバネ高さ方向Dhとし、バネ高さ方向の一方の側を開口31とした略C型断面形状の翼根バネ30が挿入されている。翼根バネ30における開口31の両縁に臨む両端部側には、翼根の底面26に接する開口側接触部32が形成され、翼根バネ中で開口と対向する底部33で、周方向で互いに離間している二箇所には、翼根溝15の底面16に接触する対向側接触部34が形成されている。翼根バネ30中で、開口側接触部32と対向側接触部34との間の側部35は、翼根溝の側面17から離れている。
【選択図】図4

Description

本発明は、動翼の翼根と共にロータディスクの翼根溝に挿入される翼根バネ、これを備えているタービンロータ及びガスタービンに関する。
ガスタービンのタービンロータは、回転軸線を中心とするロータディスクと、このロータディスクの翼根溝にその翼根が挿入される動翼と、を備えている。
ロータディスクの翼根溝と動翼の翼根との間には、組み付け後の位置精度を確保しつつ着脱の容易性等を確保するために、僅かな隙間が存在する。ところで、ガスタービンの定常運転時は、回転軸線を中心としてタービンロータが高速回転するため、動翼には自重を無視し得るほどの大きな遠心力が作用する。このため、ロータディスクの翼根溝と動翼の翼根との間に僅かな隙間が存在しても、ガスタービンの定常運転時には、この遠心力により、翼根溝内の翼根の位置が規定の位置に収まっている。
しかしながら、タービンロータが低速で回転する予備的な運転時等には、動翼に作用する遠心力が小さくなるため、遠心力に対する自重の大きさが無視できなくなり、遠心力が作用する向きと重力が作用する向きが一致するときと、遠心力が作用する向きと重力が作用する向きが逆向きのときとでは、翼根溝内の翼根の位置が変化してしまう。つまり、タービンロータが一回転する間に、回転軸線に対して鉛直下方側に動翼が位置するときと、鉛直上方側に動翼が位置するときとでは、翼根溝内の翼根の位置が変化してしまう。
このように、タービンロータが一回転する間に翼根溝内の翼根の位置が変化すると、不要な振動が発生する上に、翼根溝と翼根との双方に局所的な磨耗が生じてしてしまう。さらに、翼根溝及び翼根の局所的な磨耗が進むと、ガスタービンの定常運転時においても、翼根溝内の翼根の位置が規定の位置に収まらなくなり、不要な振動を招くおそれもある。
そこで、例えば、以下の特許文献1では、翼根の径方向内側の面である底面と翼根溝の径方向内側の底面との間に、径方向に弾性力を発生する翼根バネを配置して、ロータディスクに対して動翼を径方向外側に付勢し、ガスタービンの定常運転時でも予備的な運転時でも、常に、翼根溝内の翼根の位置が規定の位置に収まるようにしている。
特開2005−273646号公報 図2、図5、図6
上記特許文献1に記載の翼根バネは、バネ高さ方向の一方の端部が翼根の底面に接触し、バネ高さ方向の他方の端部が翼根溝の溝に接触すると共に、翼根バネの側部が翼根溝の側面にも接触又は固着し、この翼根溝の側面との接触部分での弾性変形が規制されている。また、この翼根バネは、バネ高さ方向の一方の端部がバネ高さ方向に対して傾斜した翼根の底面に接触し、荷重の作用点における荷重の方向がバネ高さ方向に対して傾斜している。このため、翼根バネの側部を翼根溝の側面に接触させる向きの力が大きくなり、翼根バネに作用する荷重が変化すると、翼根バネの側部と翼根溝の側面との接触量が変化し、翼根バネ中で弾性変形が規制される部分も変化する。
よって、上記特許文献1に記載の翼根バネは、バネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができない上に、その弾性力の管理が極めて難しく、動翼に作用する遠心力が小さいタービンの予備的な運転時等に、翼根溝内の翼根の位置を安定して規定の位置に収めることが難しいという問題点がある。さらに、上記特許文献1に記載の翼根バネは、翼根バネの側部が翼根溝の側面にも接触又は固着しているため、翼根バネの位置が安定するものの、バネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができない関係上、翼根バネが局部的にへたり易く、翼根バネの寿命が短いという問題点もある。
そこで、本発明は、バネ寿命を長くすることができると共に、動翼に作用する遠心力が小さいタービンの予備的な運転時等を含めて、常に、ロータディスクに対して動翼を径方向外側に付勢する力を十分に且つ安定して発生させ、翼根溝内の翼根の位置を安定して規定の位置に収めることができる、翼根バネ、これを備えているタービンロータ及びガスタービンを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係るタービンロータは、
回転軸線を中心とするロータディスクと、該ロータディスクの翼根溝に翼根が挿入されて該ロータディスクに取り付けられる動翼と、を備えているタービンロータにおいて、前記翼根の前記回転軸線に対する径方向内側の面である底面、及び前記翼根溝の該径方向内側の底面は、互いに該径方向に離間し且つ該径方向に垂直な平面で形成され、前記翼根溝の底面と前記翼根の底面との間には、前記径方向をバネ高さ方向とし、前記回転軸線に垂直な断面形状が該バネ高さ方向の一方の側に開口を有する環状の翼根バネが挿入され、前記翼根バネにおける前記開口の両縁に臨む両端部側のそれぞれには、前記翼根の底面と前記翼根の底面とのうちの一方の底面に接する開口側接触部が形成され、前記翼根バネ中で前記開口と対向する底部において、前記回転軸線に対する周方向で互いに離間している二箇所には、前記翼根の底面と前記翼根溝の底面とのうちの他方の底面に接触する対向側接触部が形成され、前記翼根バネ中で、前記開口側接触部と前記対向側接触部との間であって前記周方向で互い対向する一対の側部は、前記翼根溝の該周方向で対向する一対の側面から離れていることを特徴とする。
当該タービンロータにおいて、翼根バネは、そのバネ高さ方向の一方の端部の二箇所で翼根の底面に接触し、バネ高さ方向の他方の端部の二箇所で翼根溝の溝に接触する一方、翼根バネの一対の側部はそれぞれ翼根溝の側面から離れている。すなわち、当該翼根バネは、バネ高さ方向の両端部間の側部が翼根溝の側面から離れ、バネ高さ方向の両端部のみが荷重の作用点になる。このため、当該タービンロータでは、翼根バネのバネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができる。
また、当該翼根バネにおけるバネ高さ方向の両端部は、このバネ高さ方向、つまり径方向に対して垂直な翼根溝の底面及び翼根の底面に接し、荷重の作用点における荷重の作用方向がバネ高さ方向になる。このため、翼根バネをそのバネ幅方向に広げようとする力を小さく抑えることができ、翼根バネに比較的大きな荷重が作用して翼根バネが比較的大きく弾性変形しても、翼根バネの側部と翼根溝の側面との接触を回避することができる。よって、当該タービンロータでは、翼根バネが弾性変形した際の弾性力を管理し易く、しかも、翼根バネに比較的大きな荷重が作用したときでも、翼根バネのバネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができる。また、当該タービンロータでは、翼根バネのバネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができるため、翼根バネの局部的なへたりを抑えることができ、バネ寿命を長くすることができる。
ここで、前記タービンロータにおいて、前記翼根バネの前記開口側接触部は、前記翼根の底面に接触していてもよい。この場合、前記ロータディスクには、前記翼根溝内で該翼根溝の底面と前記翼根の底面との間に冷却空気を導く空気路が形成されており、前記動翼は、前記翼根と、該翼根の径方向外側に位置する動翼本体とを有し、該翼根の底面中で前記翼根バネの前記開口に対向する位置から該動翼本体内に延びる空気路が形成されていてもよい。
当該タービンロータでは、翼根溝内に翼根バネを収めている状態でも、翼根溝内に流入した冷却空気を動翼に導くことができる。
また、前記タービンロータにおいて、前記周方向における前記開口の中心を通って前記バネ高さ方向に延びるバネ中心線を基準にして、前記翼根バネは線対称な形状を成し、
二箇所の前記対向側接触部相互間の距離と二つの前記開口側接触部相互間の距離とのうちの大きい方に対する両距離差の絶対値の比率は、前記径方向の前記翼根バネのバネ高さ寸法に対する、該翼根バネの一対の側部相互間の距離であるバネ幅寸法の半分の比率よりも小さくてもよい。
当該タービンロータでは、バネ中心線を基準にして、一方の側に存在する対向側接触部と開口側接触部との間のバネ幅方向に距離が小さくなるよう設定される。このため、当該タービンロータでは、開口側接触部にバネ高さ方向の荷重が作用した際、この対向側接触部を基準にして翼根バネをそのバネ幅方向に広げる方向に作用するモーメントを小さく抑えることができる。よって、当該タービンロータによれば、より効果的に、翼根バネの側部と翼根溝の側面との接触を回避することができる。
また、上記問題点を解決するための発明に係るガスタービンは、
前記タービンロータと、前記タービンロータを回転可能に覆うケーシングと、前記ケーシングの内側に取り付けられ、前記動翼の上流側に配置されている静翼と、を備えていることを特徴とする。
当該ガスタービンは、前記タービンロータを備えているので、翼根バネが弾性変形した際の弾性力を管理し易く、しかも、翼根バネに比較的大きな荷重が作用したときでも、翼根バネのバネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができる。したがって、動翼に作用する遠心力が小さいタービンの予備的な運転時等を含めて、常に、ロータディスクに対して動翼を径方向外側に付勢する力を十分に且つ安定して発生させ、翼根溝内の翼根の位置を安定して規定の位置に収めることができる。
また、上記問題点を解決するための発明に係る翼根バネは、
回転軸線に対する径方向に延びる動翼の翼根と共に、該翼根の径方向内側に配置されて該回転軸線を中心とするロータディスクの翼根溝に挿入される翼根バネにおいて、バネ中心線を含む断面の形状が、該バネ中心線を基準にして線対称で且つ該バネ中心線を通る開口を有する環状に形成され、前記開口の両縁に臨む両端部側のそれぞれには、前記翼根の底面と前記翼根溝の底面とのうちの一方の底面に接し、且つ接触部分での法線方向がバネ高さ方向になる開口側接触部が形成され、前記開口と対向する底部中で、前記バネ中心線に対して垂直な方向のバネ幅方向で互いに離間している二箇所のそれぞれには、前記翼根の底面と前記翼根溝の底面とのうちの他方の底面に接触し、且つ接触部分での法線方向がバネ高さ方向になる対向側接触部が形成され、二箇所の前記対向側接触部相互間の距離と二つの前記開口側接触部相互間の距離とのうちの大きい方に対する両距離差の絶対値の比率は、前記バネ中心線が延びる方向のバネ高さ寸法に対する、前記バネ幅方向のバネ幅寸法の半分の比率よりも小さいことを特徴とする。
当該翼根バネでは、そのバネ高さ方向の両端部が垂直な翼根溝の底面又は翼根の底面に接し、荷重の作用点における荷重の作用方向がバネ高さ方向になる。このため、翼根バネをそのバネ幅方向に広げようとする力を小さく抑えることができる。また、当該翼根バネでは、バネ中心線を基準にして、一方の側に存在する対向側接触部と開口側接触部との間のバネ幅方向に距離が小さくなるよう設定される。このため、当該翼根バネでは、開口側接触部にバネ高さ方向の荷重が作用した際、この対向側接触部を基準にして翼根バネをそのバネ幅方向に広げる方向に作用するモーメントを小さく抑えることができる。
よって、当該翼根バネによれば、翼根バネの側部と翼根溝の側面との接触を回避することができ、弾性変形した際の弾性力を管理し易く、しかも、比較的大きな荷重が作用したときでも、バネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができる。
ここで、前記タービンロータの前記翼根バネを前記翼根溝から外すバネ外し治具は、該翼根溝内に挿入可能な大きさであって、該翼根溝内に挿入した際に該翼根溝の前記底面及び前記側面との最大隙間寸法が前記翼根バネの板厚で最も薄い板厚寸法よりも小さい、ことが好ましい。
当該バネ外し治具では、この治具で翼根溝から翼根バネを押し出す際、翼根バネがバネ外し治具と翼根溝の底面及び側面の隙間に入り込んで局部的に変形してしまうことを防ぐことができる。
本発明では、翼根バネの側部と翼根溝の側面との接触を回避することができ、弾性変形した際の弾性力を管理し易く、しかも、比較的大きな荷重が作用したときでも、バネ高さ方向の全体をバネとして機能させることができる。
したがって、本発明によれば、動翼に作用する遠心力が小さいタービンの予備的な運転時等を含めて、常に、ロータディスクに対して動翼を径方向外側に付勢する力を十分に且つ安定して発生させ、翼根溝内の翼根の位置を安定して規定の位置に収めることができる。さらに、本発明によれば、翼根バネの局部的なへたりを抑えることができ、バネ寿命を長くすることができる。
本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの要部を切り欠いた全体側面図である。 本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの要部断面図である。 本発明に係る一実施形態における動翼、翼根バネ、及びロータディスクの分解斜視図である。 本発明に係る一実施形態における翼根、翼根バネ及び翼根溝の正面図である。 本発明に係る一実施形態における翼根、翼根バネ、翼根溝、及びバネ外し治具の正面図である。
以下、本発明に係るガスタービンの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態のガスタービンは、図1に示すように、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機1と、燃料供給源からの燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器2と、燃焼ガスにより駆動するタービン3と、を備えている。
タービン3は、ケーシング4と、このケーシング4内で回転するタービンロータ10とを備えている。このタービンロータ10は、例えば、このタービンロータ10の回転で発電する発電機(図示されていない。)と接続されている。なお、以下では、タービンロータ10の回転中心となる回転軸線Arが延びている方向を軸線方向Daとする。また、回転軸線Arに対する径方向Drで、回転軸線Arに近づく側を径方向内側Dri、回転軸線Arから遠ざかる側を径方向外側Droとする。さらに、燃焼ガスの流れの軸線方向Daにおける上流側及び軸線方向Daにおける下流側を、単に、上流側、下流側ということにする。
タービンロータ10は、回転軸線Arを中心として、この軸線方向Daに延びているロータ本体11と、軸線方向Daに並んでロータ本体11に取り付けられている複数の動翼段20と、を備えている。各動翼段20は、いずれも、回転軸線Arに対する周方向Dcに並んでいる複数の動翼21を有している。ロータ本体11は、各動翼段20毎に、動翼段20を構成する複数の動翼21が取り付けられるロータディスク12を有している。ロータ本体11は、この各動翼段20毎のロータディスク12が軸線方向Daに並んで相互に接続されることで構成されている。
ケーシング4の内周側には、軸線方向Daに並んだ複数の静翼段5が固定されている。各静翼段5は、いずれも、いずれかの動翼段20の上流側に配置されている。各静翼段5は、回転軸線Arに対する周方向Dcに並んでいる複数の静翼6を有している。
静翼6の径方向内側Driには、図2に示すように、シールリング保持環7が固定されている。このシールリング保持環7には、ロータ本体11との間をシールするためのシール部材8が設けられている。
動翼21が取り付けられるロータディスク12には、その上流側から上流側に突出した上流側リム部13と、その下流側から下流側に突出した下流側リム部14とが形成されている。上流側リム部13は、このロータディスク12の上流側に隣接する他のロータディスク12の下流側リム部14と軸線方向Daで対向し、両者間にはエアーバッフル19が設けられている。また、下流側リム部14は、このロータディスク12の下流側に隣接する他のロータディスク12の上流側リム部13と軸線方向Daで対向し、この両者間にもエアーバッフル19が設けられている。静翼6のシールリング保持環7に設けられているシール部材8は、このロータディスク12の上流側リム部13、及びこのロータディスク12の上流側に隣接する他のロータディスク12の下流側リム部14と径方向Drで対向し、これらロータディスク12の各リム部13,14との間をシールする。また、この静翼6の下流側に隣接する他の静翼6のシールリング保持環7に設けられているシール部材8は、このロータディスク12の下流側リム部14、及びこのロータディスク12の下流側に隣接する他のロータディスク12の上流側リム部13と径方向Drで対向し、これらロータディスク12の各リム部13,14との間をシールする。
このロータディスク12と、このロータディスク12の上流側に隣接する他のロータディスク12との間であって、これらのロータディスク12の各リム部13,14よりも径方向内側Driには、圧縮機1からの圧縮空気が冷却空気Aとして供給されるマニホールド9が形成されている。また、このロータディスク12と、このロータディスク12の下流側に隣接する他のロータディスク12との間であって、これらのロータディスク12の各リム部13,14よりも径方向内側Driにも、圧縮機1からの圧縮空気が冷却空気Aとして供給されるマニホールド9が形成されている。
このロータディスク12には、上流側リム部13及び下流側リム部14よりも径方向外側Droの位置に、動翼21を取り付けるための翼根溝15が形成されている。さらに、このロータディスク12には、マニホールド9内の冷却空気Aを翼根溝15内に導く空気路18が形成されている。この空気路18の翼根溝15側の開口は、この翼根溝15の径方向内側Driの面である底面16に形成されている。
動翼21は、図3及び図4に示すように、径方向Drに延びる動翼本体22と、この動翼本体22の径方向内側Driに設けられているプラットフォーム23と、プラットフォーム23の径方向内側Driに設けられているシャンク24と、シャンク24の径方向内側Driに設けられている翼根25と、を有している。動翼本体22の上流端と下流端とを結んだ翼弦Bは、回転軸線Arに対して僅かに傾斜した方向に伸び、回転軸線Arに対してねじれ位置関係になっている。翼根25は、この翼弦Bが伸びている翼弦方向Dbに対して垂直な断面形状が径方向内側Driに向って拡幅部25aと縮幅部25bとが交互に繰り返されるクリスマスツリー形状を成している。
動翼21には、翼根25の径方向内側Driの底面26、つまり翼根25中で最も径方向内側Driに位置する拡幅部25a(以下、内側拡幅部25aiとする)の底面26から、径方向外側Droに向って動翼本体22中にまで延びる複数の空気路27が形成されている。複数の空気路27は、翼弦方向Dbに並んでいる。
ロータディスク12の前述の翼根溝15は、翼根25のクリスマスツリー形状の断面形状に対応した形状を成している。よって、この翼根溝15は、径方向内側Driに向って、翼根25の拡幅部25aが収まる拡幅室15aと翼根25の縮幅部25bが収まる縮幅室15bとが交互に繰り返す形状を成している。翼根溝15の各拡幅室15a及び各縮幅室15bは、基本的に翼根25中で対応する拡幅部25a又は縮幅部25bのサイズよりも僅かに大きく形成されている。翼根溝15中で、翼根25の内側拡幅部25aiが収まる最も径方向内側Driの拡幅室15aである内側拡幅室15aiは、その径方向Drの寸法が内側拡幅部25aiの径方向Drの寸法よりも遥かに大きく形成されている。このため、ロータディスク12の翼根溝15に動翼21の翼根25が差し込まれた際、翼根溝15の前述の底面16、つまり内側拡幅室15aiの底面16と、翼根25の内側拡幅部25aiの底面26との間は、径方向Drに離間することになり、両底面16,26間に空間が生じる。本実施形態では、この空間に、動翼21をロータディスク12に対して径方向外側Droに付勢する翼根バネ30が差し込まれる。
また、この翼根溝15は、ロータディスク12の下流面から前述の翼弦方向Dbに向かって延び、上流面に至るまで形成されている。そこで、本実施形態では、動翼21の翼根25及び翼根バネ30は、ロータディスク12の下流側又は上流側からこのロータディスク12の翼根溝15内に差し込まれる。
図4に示すように、翼根溝15の底面16及び翼根25の底面26は、いずれも、径方向Drに対して垂直な平面を成している。
翼根バネ30は、金属製の板材により、そのバネ中心線Cを含む断面の形状が、バネ中心線Cを基準にして線対称で且つバネ中心線Cを通る開口31を有する環状に形成されている。つまり、この翼根バネ30は、金属製の板材により、略C字型に形成されたものである。なお、図4中、想像線で描かれているものは、荷重がかかっていない自然状態の翼根バネ30を示している。
翼根バネ30の開口31の両縁に臨む両端部側のそれぞれには、翼根25の底面26と面接触し、接触部分での法線方向がバネ高さ方向Dhになる開口側接触部32が形成されている。なお、バネ高さ方向Dhとは、この翼根バネ30における主要な弾性変形方向のことである。また、バネ中心線Cとは、バネ高さ方向Dhに延びる仮想線で、且つこの仮想線を基準にして翼根バネ30が線対称になる線のことである。また、以下では、バネ中心線Cに対して垂直な方向をバネ幅方向Dwとし、バネ高さ方向Dh及びバネ幅方向Dwに垂直な方向をバネ奥行き方向とする。
翼根バネ30の開口31と対向する底部33中で、バネ幅方向Dwで互いに離間している二箇所のそれぞれには、翼根溝15の底面16に接触し、且つ接触部分での法線方向がバネ高さ方向Dhになる対向側接触部34が形成されている。なお、二つの開口側接触部32は、バネ中心線Cからの距離が互いに同じ距離である。また、二つの対向側接触部34も、バネ中心線Cからの距離が互いに同じ距離である。
バネ幅方向Dwの開口31の幅寸法d2は、翼根25に形成されている空気路27の径d1よりも大きい。これは、翼根25に形成されている空気路27の開口31を翼根バネ30で塞がないためである。
また、二箇所の対向側接触部34相互間の距離L1と二つの開口側接触部32相互間の距離L2とのうちの大きい方(max(L1,L2))に対する両距離差の絶対値(|L1−L2|)の比率(|L1−L2|/max(L1,L2))は、以下の式1に示すように、バネ高さ寸法Hに対する一対の側部35相互間の距離であるバネ幅寸法Wの半分(W/2)の比率((W/2)/H)よりも小さい。すなわち、式1は、二箇所の対向側接触部34相互間の距離L1と二つの開口側接触部32相互間の距離L2との差を、当該翼根バネ30に関する所定値よりも小さくする旨を定めた式である。
|L1−L2|/max(L1,L2)<(W/2)/H ・・・・・・(1)
なお、上記式1中のmax(L1,L2)は、L1とL2とのうちの大きいほうを意味する。また、二つの開口側接触部32相互間の距離L2は、一方の開口側接触部32のバネ幅方向Dwの中点と他方の開口側接触部32のバネ幅方向Dwの中点との間の距離である。
この翼根バネ30のバネ幅寸法Wは、この翼根バネ30が翼根溝15の内側拡幅室15aiに差し込まれた際、翼根バネ30が弾性変形しても、翼根バネ30の側部35が内側拡幅室15aiの側面17に接触し得ない寸法に設定されている。なお、以上における翼根バネ30の各寸法は、いずれも、翼根バネ30に荷重がかかっていない自然状態での寸法である。また、この翼根バネ30の奥行き方向の寸法は、図2に示すように、翼根溝15の翼弦方向Dbの長さ寸法より短い。これは、翼根溝15の底面16に形成されている空気路18の開口を翼根バネ30の底部33で塞がないためのである。
本実施形態の翼根バネ30及び動翼21の翼根25は、前述したように、ロータディスク12の下流側又は上流側から、ロータディスク12の翼根溝15内に差し込まれる。この際、翼根バネ30は、そのバネ高さ方向Dhがロータディスク12の径方向Drに一致し、且つ翼根バネ30の開口31が径方向外側Droを向き翼根バネ30の底部33が径方向内側Driを向くように、翼根溝15が内側拡幅室15aiに差し込まれる。なお、翼根溝15内に差し込まれた翼根バネ30は、回転軸線Arに垂直な断面形状が一部に開口31を有する環状を成していることになる。また、翼根バネ30のバネ幅方向Dwは、ロータディスク12の周方向Dcとほぼ一致する。
この結果、翼根バネ30は、二つの開口側接触部32が翼根25の底面26に面接触し、翼根25羽の二つの対向側接触部34が翼根溝15の底面16に接触し、この状態の翼根バネ30のバネ高さ方向Dhの寸法が前述のバネ高さH寸法よりも小さくなる。このため、この状態の翼根バネ30には、バネ高さ方向Dhに弾性力が生じている。よって、動翼21は、この翼根バネ30により、ロータディスク12に対して径方向外側Droに付勢される。
また、この状態の翼根バネ30の一対の側部35は、いずれも、それぞれ翼根溝15の内側拡幅室15aiの側面17との間に隙間があり、この側面17に接触していない。
以上のように、本実施形態の翼根バネ30は、そのバネ高さ方向Dhの一方の端部の二箇所で翼根25の底面26に接触し、バネ高さ方向Dhの他方の端部の二箇所で翼根溝15の溝に接触する一方、翼根バネ30の一対の側部35はそれぞれ翼根溝15の側面17から離れている。すなわち、この翼根バネ30は、バネ高さ方向Dhの両端部間の側部35が翼根溝15の側面17から離れ、バネ高さ方向Dhの両端部のみが荷重Fの作用点になっている。このため、本実施形態では、翼根バネ30のバネ高さ方向Dhの全体をバネとして機能させることができる。
また、この翼根バネ30におけるバネ高さ方向Dhの両端部は、このバネ高さ方向Dhである径方向Drに対して垂直な翼根溝15の底面16及び翼根25の底面26に接し、荷重Fの作用点における荷重Fの作用方向がバネ高さ方向Dhになる。このため、荷重Fの作用方向が径方向内側Driに向かうに連れてバネ中心線Cから遠ざかる向きに傾斜している場合よりも、翼根バネ30をそのバネ幅方向Dwに広げようとする力を小さく抑えることができる。これにより、本実施形態では、翼根バネ30に比較的大きな荷重が作用して翼根バネ30が比較的大きく弾性変形しても、翼根バネ30の側部35と翼根溝15の側面17との接触を回避することができる。よって、本実施形態では、翼根バネ30が弾性変形した際の弾性力を管理し易く、しかも、翼根バネ30に比較的大きな荷重が作用したときでも、翼根バネ30のバネ高さ方向Dhの全体をバネとして機能させることができる。
さらに、本実施形態では、式1を用いて前述したように、二箇所の対向側接触部34相互間の距離L1と二つの開口側接触部32相互間の距離L2との差の絶対値(|L1−L2|)は、この翼根バネ30に関する所定値よりも小さくなるように設定されている。すなわち、本実施形態では、バネ中心線Cを基準にして、一方の側に存在する対向側接触部34と開口側接触部32との間のバネ幅方向Dwに距離が小さくなるよう設定される。このため、開口側接触部32にバネ高さ方向Dhの荷重Fが作用した際、この対向側接触部34を基準にして翼根バネ30をそのバネ幅方向Dwに広げる方向に作用するモーメントMtを小さく抑えることができる。よって、本実施形態では、より効果的に、翼根バネ30の側部35と翼根溝15の側面17との接触を回避することができる。
また、本実施形態では、式1に示すように、バネ高さ寸法Hが大きくなるほど、|L1−L2|の値が小さくなるように設定される。仮に、バネ高さ寸法Hが大きくなると、対向側接触部34から開口側接触部32までの最短距離Rが長くなり、この対向側接触部34を基準にして翼根バネ30をそのバネ幅方向Dwに広げる方向に作用するモーメントMtが増加する。そこで、本実施形態では、バネ高さ寸法Hが大きくなることによるモーメントMtの増加を抑えるために、バネ高さ寸法Hが増大に対して|L1−L2|の値が減少するように設定される。
修理点検時に、ロータディスク12から動翼21及び翼根バネ30を外す際には、図6に示すバネ外し治具40を用いる。このバネ外し治具40は、その断面形状が翼根溝15の内側拡幅室15aiの形状に対応した形状であって、この内側拡幅室15aiに挿入可能なサイズである。但し、このバネ外し治具40を内側拡幅室15aiに挿入した際、この内側拡幅室15aiの底面16及び内側拡幅室15aiの側面17との各隙間寸法I1,I2,I3のうちで最大隙間寸法が翼根バネ30の板厚寸法tよりも小さい。
ロータディスク12から動翼21及び翼根バネ30を外す際、ロータディスク12の上流側又は下流側から翼根溝15の内側拡幅室15aiにこのバネ外し治具40を押し込むことで、ロータディスク12の下流側又は上流側から翼根バネ30を押し出す。この際、前述したように、バネ外し治具40と内側拡幅室15aiの底面16及び内側拡幅室15ai側面の17との各隙間寸法I1,I2,I3のうちで最大隙間寸法が翼根バネ30の板厚寸法tよりも小さいため、翼根バネ30がバネ外し治具40と内側拡幅室15aiの底面16及び内側拡幅室15aiの側面17の隙間に入り込んで局部的に変形してしまうことを防ぐことができる。
以上のように、ロータディスク12の翼根溝15から翼根バネ30を外した後、ロータディスク12から動翼21を外す。この際、動翼21をロータディスク12に対する径方向への付勢力がなくなるため、動翼21を翼根溝15から比較的容易に外すことができる。
以上、本実施形態では、翼根バネ30が弾性変形した際の弾性力を管理し易く、しかも、翼根バネ30に比較的大きな荷重Fが作用したときでも、翼根バネ30のバネ高さ方向Dhの全体をバネとして機能させることができる。よって、本実施形態では、動翼21に作用する遠心力が小さいタービン3の予備的な運転時等を含めて、常に、ロータディスク12に対して動翼21を径方向外側Driに付勢する力を十分に且つ安定して発生させ、翼根溝15内の翼根25の位置を安定して規定の位置に収めることができる。さらに、本実施形態では、翼根バネ30の局部的なへたりを抑えることができ、バネ寿命を長くすることができる。
なお、以上の実施形態では、翼根バネ30の開口31が径方向外側Droを向き翼根バネ30の底部33が径方向内側Driを向くように、翼根バネ30を翼根溝15の内側拡幅室15ai内に差し込んでいる。しかしながら、これは、内側拡幅室15aiに流入した冷却空気Aを翼根バネ30の開口31を介して、動翼21の空気路27に導くためである。このため、動翼21内に冷却空気Aを導く必要性がない場合には、翼根バネ30の開口31が径方向内側Driを向き翼根バネ30の底部33が径方向外側Droを向くように、この翼根バネ30を翼根溝15の内側拡幅室15ai内に差し込んでもよい。この場合、翼根バネ30の開口側接触部32は翼根溝15の底面16に接触し、翼根バネ30の対向側接触部34は翼根25の底面26に接触することになる。
また、以上の実施形態のタービンロータ10は、式1で寸法規定されている翼根バネ30を用いている。しかしながら、本発明に係るタービンロータは、翼根バネが、そのバネ高さ方向Dhの一方の端部の二箇所で翼根25の底面26に接触し、バネ高さ方向Dhの他方の端部の二箇所で翼根溝15の溝に接触する一方、翼根バネの一対の側部がそれぞれ翼根溝15の側面17から離れていればよく、式1で規定される寸法外の翼根バネを用いてもよい。
1:圧縮機、2:燃焼器、3:タービン、4:ケーシング、6:静翼、10:タービンロータ、11:ロータ本体、12:ロータディスク、15:翼根溝、15ai:内側拡幅室、16:底面、17:側面、18:空気路、21:動翼、22:動翼本体、25:翼根、25ai:内側拡幅部、26:底面、27:空気路、30:翼根バネ、31:開口、32:開口側接触部、33:底部、34:対向側接触部、35:側部、40:バネ外し治具

Claims (6)

  1. 回転軸線を中心とするロータディスクと、該ロータディスクの翼根溝に翼根が挿入されて該ロータディスクに取り付けられる動翼と、を備えているタービンロータにおいて、
    前記翼根の前記回転軸線に対する径方向内側の面である底面、及び前記翼根溝の該径方向内側の底面は、互いに該径方向に離間し且つ該径方向に垂直な平面で形成され、
    前記翼根溝の底面と前記翼根の底面との間には、前記径方向をバネ高さ方向とし、前記回転軸線に垂直な断面形状が該バネ高さ方向の一方の側に開口を有する環状の翼根バネが挿入され、
    前記翼根バネにおける前記開口の両縁に臨む両端部側のそれぞれには、前記翼根の底面と前記翼根の底面とのうちの一方の底面に接する開口側接触部が形成され、前記翼根バネ中で前記開口と対向する底部において、前記回転軸線に対する周方向で互いに離間している二箇所には、前記翼根の底面と前記翼根溝の底面とのうちの他方の底面に接触する対向側接触部が形成され、
    前記翼根バネ中で、前記開口側接触部と前記対向側接触部との間であって前記周方向で互い対向する一対の側部は、前記翼根溝の該周方向で対向する一対の側面から離れている、
    ことを特徴とするタービンロータ。
  2. 請求項1に記載のタービンロータにおいて、
    前記翼根バネの前記開口側接触部は、前記翼根の底面に接触している、
    ことを特徴とするタービンロータ。
  3. 請求項2に記載のタービンロータにおいて、
    前記ロータディスクには、前記翼根溝内で該翼根溝の底面と前記翼根の底面との間に冷却空気を導く空気路が形成されており、
    前記動翼は、前記翼根と、該翼根の径方向外側に位置する動翼本体とを有し、該翼根の底面中で前記翼根バネの前記開口に対向する位置から該動翼本体内に延びる空気路が形成されている、
    ことを特徴とするタービンロータ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のタービンロータにおいて、
    前記周方向における前記開口の中心を通って前記バネ高さ方向に延びるバネ中心線を基準にして、前記翼根バネは線対称な形状を成し、
    二箇所の前記対向側接触部相互間の距離と二つの前記開口側接触部相互間の距離とのうちの大きい方に対する両距離差の絶対値の比率は、前記径方向の前記翼根バネのバネ高さ寸法に対する、該翼根バネの一対の側部相互間の距離であるバネ幅寸法の半分の比率よりも小さい
    ことを特徴とするタービンロータ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のタービンロータと、
    前記タービンロータを回転可能に覆うケーシングと、
    前記ケーシングの内側に取り付けられ、前記動翼の上流側に配置されている静翼と、
    を備えていることを特徴とするガスタービン。
  6. 回転軸線に対する径方向に延びる動翼の翼根と共に、該翼根の径方向内側に配置されて該回転軸線を中心とするロータディスクの翼根溝に挿入される翼根バネにおいて、
    バネ中心線を含む断面の形状が、該バネ中心線を基準にして線対称で且つ該バネ中心線を通る開口を有する環状に形成され、
    前記開口の両縁に臨む両端部側のそれぞれには、前記翼根の底面と前記翼根溝の底面とのうちの一方の底面に接し、且つ接触部分での法線方向がバネ高さ方向になる開口側接触部が形成され、
    前記開口と対向する底部中で、前記バネ中心線に対して垂直な方向のバネ幅方向で互いに離間している二箇所のそれぞれには、前記翼根の底面と前記翼根溝の底面とのうちの他方の底面に接触し、且つ接触部分での法線方向がバネ高さ方向になる対向側接触部が形成され、
    二箇所の前記対向側接触部相互間の距離と二つの前記開口側接触部相互間の距離とのうちの大きい方に対する両距離差の絶対値の比率は、前記バネ中心線が延びる方向のバネ高さ寸法に対する、前記バネ幅方向のバネ幅寸法の半分の比率よりも小さい、
    ことを特徴とする翼根バネ。
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