JP2013147262A - 保冷容器 - Google Patents

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一雄 田島
Tatsuya Yoshihiro
辰也 吉弘
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Abstract

【課題】容器内部に収納した各種果菜類を適度に押さえることができ、収納物を安定性よく保持できる発泡樹脂製容器を提供する。
【解決手段】容器本体10と蓋体30とからなり、果菜類を収納して蓋体を被着した状態で容器本体の一側壁が底になるように横向きに立てた状態にして物流に供する容器において、蓋体30の内面に凸面部37が形成され、凸面部37に凹部39が形成され、凹部39に一部が弾力的に嵌合可能で、かつ凸面部37より内方に突出する発泡樹脂製の押さえ部材40を有し、果菜類を収納して蓋体30を被着したとき、凹部39に嵌合した押さえ部材40により果菜類を押さえるようにする。
【選択図】図12

Description

本発明は、主としてアスパラガス等の各種果菜類の輸送、保管、特には保冷状態での輸送のための保冷容器として好適に使用される発泡樹脂製容器に関するものである。
従来より、アスパラガス等の果菜類の保管及び輸送に際しては、断熱性のある発泡樹脂製の容器本体と蓋体とからなる容器が使用され、通常、前記果菜類は形状維持等の理由から上下方向を揃えて立てた状態で収容されていた。例えば、アスパラガスは、容器への収納後の輸送中においても僅かに成長することから、穂先の側を上にして立てた状態を保持するようにして取り扱われる。
果菜類を立てた状態で容器内に順次収納するのは、収納作業に手数が掛かり、かつ果菜類同士が擦れたりして傷みが生じる等の問題がある。そのため、アスパラガス等の果菜類を、一旦横方向で揃えて容器本体内に寝かせて収納し蓋体を被着した後、該果菜類の基部側の容器本体の一側壁が底になるように横向きにして立てた状態で、保管や輸送等の物流に供するようにした容器が提案されている(特許文献1〜3)。
ところで、アスパラガス等の果菜類を収納して横向きに立てたときに、収納されている果菜類が不安定になり、輸送中の揺動等のために茎が折れたり、アスパラガスの穂先などの先端部を傷めるおそれがある。特に、茎部下端側ほど太くなっているアスパラガスを収納した場合、出荷、輸送の際に容器を横向きに立てると、アスパラガス等の穂先側の近傍に隙間を生じ、不安定になり安定性よく保持できないことになる。従来は、アスパラガス等を収納した後、段ボールのカット品を詰めて空間を埋めるようにしていたが、輸送中の振動によりアスバラガス等に擦れが生じるといった問題がある。
そのため、特許文献1のように、容器本体の底壁内面と、蓋体の内面とに、収納される果菜類の上部側ほど高くなっている複数の突条を設けるか、あるいは特許文献2のように傾斜した形態の凸部を設けることが行われている。
しかしながら、収納されるアスパラガス等の果菜類は、常に一定の成長度合いであるとは限らず、収納した状態での嵩や隙間の大きさは一定ではない。そのため、前記のように突条や凸部が形成されていても、収納物(果菜類)の保持が不安定になり、輸送中の揺動を抑制できない虞がある。
また、特許文献3には、例えば蓋部材の壁部に、外方からの押し込みにより弾性変型可能な当接部を設け、容器に蓋を被着した状態で前記当接部を押し込んで、収納物を押さえるようにしているが、押しこみ形態は常に一定になるため、押さえが強くなりすぎたり、あるいは収納物の保持の効果が不十分になることがあるばかりか、前記当接部の弾性変形の押し込みにより、該当接部が割れや折損が生じる虞があり、耐久性にも問題がある。
特開2002−104542号公報 特開2011−148548号公報 特許第4558101号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、主としてアスパラガス等の果菜類を収納して蓋体を被着した状態で輸送、保管等の物流に供する容器、特には、一側壁が底になるように横向きに立てた状態にして内部の果菜類を立て姿勢に保持して物流に供する容器において、容器内部に収納した各種果菜類を適度に押さえることができ、収納物を安定性よく保持して物流に供することができる発泡樹脂製容器を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の発泡樹脂製容器は、上方に開口する平面矩形の発泡樹脂製の容器本体と、容器本体に被着自在な発泡樹脂製の蓋体とからなり、果菜類を収納して蓋体を被着した状態で、容器本体の一側壁が底になるように横向きに立てた状態にして物流に供する容器であって、蓋体の内面に果菜類の形態に応じた凸面部が形成され、該凸面部に凹部が形成されており、該凹部に対して一部が弾力的に嵌合可能であり、かつ嵌合状態において該凸面部より内方に突出する発泡樹脂製の押さえ部材を有し、容器本体内に果菜類を収納して蓋体を被着したとき、凹部に嵌合した押さえ部材により果菜類を押さえるように構成されてなることを特徴とする。
この発泡樹脂製容器によれば、容器本体内に果菜類を収納して蓋体を被着する際に、蓋体内面側の凸面部に有する凹部に発泡樹脂製の押さえ部材を嵌合し、凸面部より内方へ適度に突出した状態に装着しておくことにより、蓋体被着状態において収納されている果菜類を前記押さえ部材により押さえて保持することができる。しかも、前記押さえ部材は、発泡体特有の弾性変形を利用した嵌合操作により容易に装着でき、弾力的な嵌合位置の調整により押さえ部材の突出の程度も調整できるので、収納した果菜類の量や嵩に応じた突出量にしておくことにより、収納した果菜物を適度に押さえて安定性よく保持できる。
前記の発泡樹脂製容器において、容器本体の底部内面に、前記一側壁と対向する側壁との間に所要の間隔をあけて、収納される果菜類の形態に応じた凸面部が設けられ、蓋体の前記凸面部が前記容器本体の凸面部と相対向して設けられてなるものとすることができる。これにより、前記底部の凸面部と蓋体の凸面部で果菜類の茎部を両側から支えて立て姿勢に保持できるとともに、この状態での前記押さえ部材による押さえ作用により、茎部下部側で太くなっているアスパラガス等の果菜類を立て姿勢に安定性よく保持できる。
前記の発泡樹脂製容器において、前記凹部が横向きに立てた状態の容器幅方向に延びる溝状をなし、前記押さえ部材が前記溝状の凹部に一側端部が弾力的に嵌合できる厚みの板状をなしているものが好ましい。これにより、押さえ部材としては発泡樹脂の単純なカット品を使用でき、容易にコスト安価に製作できる。
前記の発泡樹脂製容器において、前記凹部が開口側ほど拡がったテーパ状をなし、凹部に対する前記押さえ部材の嵌合位置をテーパ状面と発泡樹脂の弾性変形により調整可能であるものとすることができる。また、前記凹部の内側面の所要の個所に、嵌合される押さえ部材に対し弾力的に圧接する突部が設けられ、嵌合される押さえ部材を任意の嵌合位置に保持できるものとすることもできる。これにより、収納した果菜類の量や嵩に応じて蓋体被着前に押さえ部材の突出量を容易に調整することができる。
前記の発泡樹脂製容器において、容器本体の前記一側壁と対向する側壁の内面が、開口側から内奥側に向かって内方に傾斜した傾斜面をなし、前記横向きに立てた状態において該側壁内面に生じる結露水を容器本体の内奥側に伝い流せるように形成されてなるものとすることができる。これにより、収納したアスパラガス等の果菜類を立て姿勢に保持するように、容器を横向きに立てた状態にしての輸送や保管等の物流作業において、立て姿勢に保持されている果菜類の穂先側の天井部、すなわち容器本体の側壁内面に結露が生じても、この結露水は該側壁内面の傾斜面により周辺部に伝い流れるため、アスパラガス等の果菜類の穂先部分に結露による水滴が落下することがない。
前記の発泡樹脂製容器において、前記容器本体の底部内面の凸面部及び蓋体内面の凸面部は、横向きに立てた状態の上端側面が幅方向中央部に向かって傾斜するとともに、該凸面部の幅方向中央部に底部内面および蓋体の内面を伝い流れる結露水を前記一側壁の側に導く凹溝が形成されてなるものとすることができる。この場合、蓋体の凸面部に形成された押さえ部材を嵌合する溝状の凹部が、前記結露水を導く凹溝より浅く形成されてなるものが好ましい。すなわち、前記凹部に押さえ部材を嵌合し装着した状態においても、前記凹溝の底部に結露水が流れる空隙を保有できることになる。
上記したように本発明の発泡樹脂容器は、例えばアスパラガス等の果菜類を収納して蓋体を被着した後、一側壁が底になるように横向きに立てた状態にして内部の果菜類を立て姿勢に保持して輸送、保管等の物流に供する容器において、容器内部に収納した各種果菜類等の収納物を、蓋体の凸面部に装着した押さえ部材により押さえることにより、収納物の種類や収納状態に適した状態で押さえることができ、収納物を安定性よく保持して物流に供することができ、果菜類の保護を良好になすことができる。しかも、前記押さえ部材は、蓋体被着操作の際に蓋体の内面の凸面部に有する凹部に嵌合し装着するだけでよく、装着操作が容易であり、また、発泡樹脂の板状のカット品を利用できることもあって、コスト安価に製作でき、容易に実施できる。さらに、横向きに立てた状態での天井面となる側壁内面を傾斜面にし、結露の水を周辺部に伝い流し、さらには底になる一側壁の側に導くことができるようにした場合は、収納された果菜類の水滴落下による果菜類の傷みを防くこともできる。
本発明の発泡樹脂製容器の1実施例を示す容器本体と蓋体の斜視図である。 裏返した蓋体の押さえ部材装着前の斜視図である。 容器本体と蓋体の正面図である。 容器本体と蓋体の側面図である。 容器本体と蓋体の断面図である。 前図L1−L1線の断面図である。 容器本体の平面図(a)と底面図(b)である。 蓋体の平面図(a)と底面図(b)である。 容器本体に蓋体を被着した状態の断面図である。 一部の拡大断面図である。 他の実施例を示す一部の拡大斜視図である。 果菜類を収納して横向きに立てた状態の断面図である。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
この実施例の発泡樹脂製容器A(単に容器Aともいう)は、主に保冷容器等として使用する発泡樹脂を素材として型成形された容器であって、図に示すように、基本的に上方に開口する平面正方形や長方形等の平面矩形の容器本体10と、該容器本体10の開口端部10aに対し嵌合被着される蓋体30とよりなる。
この発泡樹脂製容器Aは、前記容器本体10の開口を上方に向けた状態で、内部に果菜類Bとして例えばアスパラガスを揃えて収納し、蓋体30を被着した後、前記果菜類Bの茎部下端側に対向する前記容器本体10の一側壁12aが底になるように横向きに立てた状態にし、収納したアスパラガス等の果菜類Bを立て姿勢に保持して、保管や輸送等の物流に供することができるように構成されている。
前記容器本体10は、底部11と四方の側壁、例えば短辺側の相対向する側壁12a,12bと長辺側の相対向する側壁13a,13bとからなり、果菜類Bを容器長手方向に揃えて収納するように形成されている。前記容器本体10の側壁12a,12bの外面の少なくとも一部は、抜き勾配のないフラット面ををなしており、容器Aを横向きに立てた状態で段積みできるようになっている。また、収納した果菜類Bの茎部下端側に対向する短辺側の前記一側壁12aの内面には、少なくとも容器深さ方向、好ましくは図のように容器深さ方向と横方向の溝14により画された複数の凸起15が形成されており、容器Aを立てた状態において果菜類Bの茎部下端が凸起15に当接するようになっている。
図示する実施例の容器本体10の場合、前記一側壁12aと対向する側壁12b、すなわち収納した果菜類Bの穂先側が対向する側壁12bの内面12b’は、該側壁内面12b’の部分に生じる結露水を内奧側に伝い流せるように、容器本体10の開口側から内奥側に向かって内方に傾斜した傾斜面をなしている。符号16は、前記側壁内面12b’の傾斜方向に沿う溝であり、内奧側面(底部内面)にまで連続して形成されている。
また、前記容器本体10の開口側よりみて内奥側の底部11の内面には、前記側壁12bの内面12b’との間に少なくとも果菜類Bの穂先部分を収納できる所要の間隔をあけて、収納される果菜類Bの形態に応じて主として茎部の受け支えるための凸面部17が設けられている。この凸面部17としては、収納される果菜類Bその他の収納物の種類に応じた任意の形状にして実施できる。例えば、図の場合は、果菜類Bが茎部下端側ほど太くなっているアスパラガス等の収納に適するように、果菜類Bの茎部の下部を受ける側ほど低く、つまり前記一側壁12aの側ほど低く傾斜した凸面部17とされており、容器Aを横向きに立てた状態においてアスパラガス等の果菜類Bを程好い立て姿勢に保持できるようになっている。
前記凸面部17は、前記側壁内面12b’と対向する側の端面17aが底部11から凸面部17の前面に曲面で連続するとともに、容器幅方向中央部に向かって傾斜している。さらに、前記凸面部17には、前記端面17aの容器幅方向中央部から前記一側壁12aにまで連続する凹溝18が形成されており、前記側壁12bから伝い流れる結露水を凸面部17の端面17aの部分から前記凹溝18を通して側壁12aの側に導くように形成されている。前記の凹溝18は、凸面部17の幅方向に間隔を開けて複数形成しておくこともできる。
また、前記容器本体10の長辺側の側壁13a,13bの内面における幅方向中央部の領域が上下方向の凹条19と凸条20とによる波形凹凸状をなしており、上下方向の凸条20が、段積み荷重等の上方からの荷重や側壁13a,13bの内外方向への曲げ荷重に対して、補強リブ的な作用を果たすようになっている。
前記蓋体30には、前記容器本体10の開口端部10aに嵌合する周縁部30aを除く内方部31に、前記容器本体10の底部11の凸面部17と対向して、収納した果菜類Bの茎部の押さえあるいは支えとなるように凸面部37が突出形成されている。この凸面部37の形態についても、収納される果菜類Bの種類に応じた形態にできるが、基本的には、前記容器本体10の凸面部17と対応した形状で同様の突出形態をなしており、容器本体10に対する蓋体30の被着状態において側壁12bの内面12b’との間に間隔をおいて前記凸面部17と対称の配置にあり、かつ果菜類Bの茎部の下部を受ける前記一側壁12aの側ほど低く傾斜した形状の凸面部とされている。さらに前記凸面部37の端面37aが幅方向中央部に向かって傾斜するとともに、幅方向中央部には前記凹溝18に対応する凹溝38も同様に形成され、結露水を凹溝38を通じて側壁12aの側に流せるようになっている。なお、容器本体10の凸面部17については、これを省略して実施する場合もある。
前記蓋体30の凸面部37には、横向きに立てた状態の高さ方向の中間部領域、好ましくはやや端面37a側の位置に、容器幅方向に延びる溝状をなす凹部39が設けられ、該凹部39に対し別体の発泡樹脂製の押さえ部材40が嵌合装着自在に設けられている。前記のように凸面部37に結露水を流す凹溝38が形成されている場合は、図のように該凹溝38を挟んで両側に溝状の凹部39が設けられる。前記押さえ部材40は、前記両側の凹部39に対し一部が嵌合可能でかつ嵌合状態において前記凸面部37より容器内方に突出状態となる形態、例えば図のように比較的単純な形状の板状をなしており、容器本体10内に果菜類Bを収納して蓋体30を被着したとき、前記凹部39に嵌合した前記押さえ部材40により果菜類Bを押さえるように構成されている。前記凹溝38を有する場合、前記凹部39を凹溝38より浅くしておくことにより、押さえ部材40を凹部39の底部位置まで嵌合した状態においても、前記凹溝38の底部側に結露水を導く空隙を保有できる。
前記凹部39は、図10に拡大して示すように、開口側ほど拡がったテーパ状をなすものとし、前記凹部39に対する前記押さえ部材40の嵌合位置をテーパ面と発泡樹脂の弾性変形により調整可能にしておくのが、収納した果菜類Bの量や嵩に応じて蓋体被操作の前に押さえ部材40の突出量を容易に調整することができ好ましい。また、図11に拡大して示すように、前記凹部39の内側面の所要の個所に、嵌合される押さえ部材40に対し弾力的に強く圧接する突部41を設けておき、押さえ部材40を任意の嵌合位置に保持できるようにすることもできる。前記の突部41の配置及び形状は、嵌合される押さえ部材40の保持状態を考慮して適宜決定でき、例えば、図11のように対向両側面に互い違いの位置に配置する等、種々の実施が可能である。
なお、押さえ部材40としては、前記凹部39の形状や押さえ対象の果菜類Bの種類に応じて種々の形態での実施が可能であるが、実施上は図のような単純な形状でよく、例えば発泡樹脂の板状のカット品を用いることができ、容易に実施できる。また、前記凹部39は、図のような溝状をなすものに限らず、凸面部37における容器幅方向中央部の凹溝38を挟んで両側部分にそれぞれ独立した凹部を設け(図示せず)、該凹部に前記押さえ部材40の一部を嵌合し装着するようにして実施することもできる。
前記容器本体10と蓋体30との嵌合構造としては、例えば、容器本体10の開口端部10aと、これに対応する蓋体30の周縁部30aの下面とに、全周にわたって連続する凸縁と切欠段部とによる相欠き形状の嵌合部を設けておく等、横向きに立てた状態においても被着状態が容易に外れないような種々の嵌合構造による実施が可能であるが、図示する実施例の場合は、次のような構成をなしている。
前記容器本体10の各コーナー部の上面には平面L形の嵌合凸部22が形成され、蓋体30の各コーナー部の下面には前記嵌合凸部22に嵌合する嵌合凹部32が設けられている。前記嵌合凸部22の側面と前記嵌合凹部32の内側面には、逆テーパ等によるアンダーカットの形状で弾力的に嵌合できかつ嵌合状態において抜脱方向に係合する係合凸部22a,32aが設けられており、これにより、嵌合状態で容器Aを横向に立てたときにも妄りに蓋体30が外れないようになっている。
また、前記容器本体10の開口端部10aの各辺部の中央部に切り欠き部23が形成されるとともに、これに対応する蓋体30の周縁部30aの各辺部の下面中央部に前記切り欠き部23に嵌合する垂下片33が設けられている。さらに前記各切り欠き部23の端縁部分と前記垂下片33の端縁部分とが、相欠き形状の凸縁24、34と段部25,35とにより嵌合可能に設けられている。図の場合は、前記切り欠き部23の端縁部分の外側に凸縁24、内側に段部25、垂下片33の端縁部分の外側に段部35、内側に凸縁34を有する相欠き形状をなしている。これにより、果菜類Bを収納した容器本体10を積み重ねて予冷する際には、各容器本体10をずらせたりせずに切り欠き部23から冷気を取り込むことができ、かつ、蓋体30を被着した状態においては、両者の前記凸縁24,34と前記段部35,25とが相互に嵌合することで、密封状態を良好に保持できるようになっている。なお、凸縁24、34と段部25,35との嵌合面に、逆テーパ等のアンダーカットの形状による係合手段を設けておくことができる。
本発明の場合、少なくとも一辺部の前記切り欠き部23と垂下片33との嵌合部外側、好ましくは縦横の少なくとも一方の相対向する両辺部(図の場合四方の各辺部)の前記切り欠き部23と垂下片33との嵌合部外側には、容器幅方向センター位置から一方のコーナー部寄りの位置、特に相対向両辺部で線対称の位置に、開蓋操作時の指掛用凹部42が設けられている。これにより、開蓋操作の際に一つのコーナー部の嵌合凸部22と嵌合凹部32とによる嵌合構造に近い個所で蓋体30を持ち上げて、嵌合を離脱させることができるようになっている。
前記指掛用凹部42は、前記切り欠き部23と垂下片33とが、図のように垂下片33の端縁部分の外側に段部35、内側に凸縁34を有する相欠き形状をなしている場合、該垂下片33の段部35の外側に切欠形成した前記指掛用凹部42を設けるのが、垂下片33として十分な厚みを有する個所を切欠することになり、切欠による端縁部分の弱体化を抑制でき好ましい。
なお、蓋体30の垂下片33に指掛用凹部42を設ける場合、容器本体10の切り欠き部23の端縁部分には、指掛用の凹部を形成する必要はないが、図のように、少なくとも一辺部、好ましくは縦横の少なくとも一方の相対向する両辺部(図の場合四方の各辺部)の前記切り欠き部23の凸縁24における前記指掛用凹部42との対応位置、すなわち容器幅方向センターから一方のコーナー部寄りの位置に、位置合わせのための凹部26を設けておくのがよい。この場合も、前記凹部26は相対向両辺部では線対称の位置に設けられる。これにより、例えば、横向きに立てた状態で物流に供される容器のために方向性を有した構造の蓋体30を容器本体10に被着する際、前記指掛用凹部42を前記凹部26の位置に合わせることで、蓋体30の方向を合わせることができる。
図の場合、前記容器本体10の側壁12bに対応する辺部の側の前記垂下片33は、横向に立てた状態において該垂下片33の内面に生じる結露水を蓋体30の内方部下面に伝い流せるように、該垂下片33の内側から蓋体30の内方部下面に連続する傾斜面とされ、該垂下片33の内面から内方部下面に連続する溝36が形成されており、蓋体30の垂下片33の内面に生じる結露水や、前記側壁12bから蓋体30側に伝い流れる結露水を下方に導き易くなっている。
前記容器本体10及び蓋体30、並びに押さえ部材40の構成材である発泡樹脂としては、例えば、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、あるいはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の各種の熱可塑性の合成樹脂の発泡体を用いることができる。中でも、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡による成形体が好適に用いられる。前記発泡体の発泡倍率は10〜70倍が好ましい。
上記した本発明の実施例の発泡樹脂製容器Aによれば、上向きに開口している容器本体10内に、アスパラガス等の果菜類Bを、上下方向を揃えて、例えばアスパラガスの場合は穂先の側を揃えて、茎部下端側を一側壁12aの側にして、底部11に有する凸面部17上に茎部を置くように寝かせて収納する。この状態で必要に応じて予冷を行って、あるいは予冷しないで、蓋体30を容器本体10の開口端部10aに嵌合被着する。このとき、前記蓋体30の内側の凸面部37に形成された凹部39に、別体の発泡樹脂製の押さえ部材40を嵌合装着しておき、蓋体30を被着することにより、収納されている果菜類Bを前記押さえ部材40により押さえるようにする。特に、前記押さえ部材40は、発泡体特有の弾性変形を利用して容易に嵌合して装着できるとともに、嵌合位置の調整も容易であり、押さえ部材40の突出の程度を収納した果菜類Bの量や嵩に応じた突出量にしておくことにより、収納した果菜物Bを適度に押さえて安定性よく保持できる。
前記の収納後、前記果菜類Bの茎部下端側と対向する側壁12aが底になるように横向きに立てた状態にして(図12)、内部の果菜類Bを立て姿勢に保持し、出荷、輸送及び保管等の物流に供する。この輸送等の際、内部の果菜類Bは押さえ部材40により押さえられているために、輸送時の振動により収納された果菜類Bが揺動したり、保持状態が不安定になったりすることがなく、果菜類の保護を良好になし得る。
また、上記の実施例では、収納物としてアスパラガス等の果菜類Bを収納し、果菜類Bの茎部下端側と対向する側壁12aが底になるように横向きに立てた状態で出荷、輸送する容器の場合を例示したが、他の種々の収納物を収納する容器、横向きに立てないで通常の状態で使用する容器においても、内部の収納物の揺動を規制する必要がある場合に好適に利用できる。
A…発泡樹脂製容器、B…果菜類、10…容器本体、10a…開口端部、11…底部、12a,12b…側壁、12b’…内面、13a,13b…側壁、14…溝、15…凸起、16…溝、17…凸面部、18…凹溝、19…凹条、20…凸条、22…嵌合凸部、23…切欠き部、24…凸縁、25…段部、26…凹部、30…蓋体、30a…周縁部、31…内方部、32…嵌合凹部、33…垂下片、34…凸縁、35…段部、36…溝、37…凸面部、38…凹溝、39…凹部、40…押さえ部材、41…突部、42…指掛用凹部。

Claims (8)

  1. 上方に開口する平面矩形の発泡樹脂製の容器本体と、容器本体に被着自在な発泡樹脂製の蓋体とからなり、果菜類を収納して蓋体を被着した状態で、容器本体の一側壁が底になるように横向きに立てた状態にして物流に供する容器であって、
    蓋体の内面に果菜類の形態に応じた凸面部が形成され、該凸面部に凹部が形成されており、該凹部に対して一部が弾力的に嵌合可能であり、かつ嵌合状態において該凸面部より内方に突出する発泡樹脂製の押さえ部材を有し、容器本体内に果菜類を収納して蓋体を被着したとき、凹部に嵌合した押さえ部材により果菜類を押さえるように構成されてなることを特徴とする発泡樹脂製容器。
  2. 容器本体の底部内面に、前記一側壁と対向する側壁との間に所要の間隔をあけて、収納される果菜類の形態に応じた凸面部が設けられ、蓋体の前記凸面部が前記容器本体の凸面部と相対向して設けられてなる請求項1に記載の発泡樹脂製容器。
  3. 前記凹部が横向きに立てた状態の容器幅方向に延びる溝状をなし、前記押さえ部材が前記溝状の凹部に一側端部が弾力的に嵌合できる厚みの板状をなしている請求項1又は2に記載の発泡樹脂製容器。
  4. 前記凹部が開口側ほど拡がったテーパ状をなし、凹部に対する前記押さえ部材の嵌合位置をテーパ状面と発泡樹脂の弾性変形により調整可能である請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡樹脂製容器。
  5. 前記凹部の内側面の所要の個所に、嵌合される押さえ部材に対し弾力的に圧接する突部が設けられ、嵌合される押さえ部材が任意の嵌合位置に保持できる請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡樹脂製容器。
  6. 容器本体の前記一側壁と対向する側壁の内面が、開口側から内奥側に向かって内方に傾斜した傾斜面をなし、前記横向きに立てた状態において該側壁内面に生じる結露水を容器本体の内奥側に伝い流せるように形成されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の発泡樹脂製容器。
  7. 前記容器本体の底部内面の凸面部及び蓋体内面の凸面部は、横向きに立てた状態の上端側面が幅方向中央部に向かって傾斜するとともに、該凸面部の幅方向中央部に底部内面および蓋体の内面を伝い流れる結露水を前記一側壁の側に導く凹溝が形成されてなる請求項2に記載の発泡樹脂製容器。
  8. 蓋体の凸面部に形成された押さえ部材を嵌合する溝状の凹部が、前記結露水を導く凹溝より浅く形成されてなる請求項6に記載の発泡樹脂製容器。
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