JP2013146225A - β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ - Google Patents

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Abstract

【課題】 キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る際に有用な、食品由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを提供すること。
【解決手段】 本発明によれば、シイタケ由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼが提供される。本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、3糖以上のキチンオリゴ糖に対しても優れた分解活性を有するものであり、また、シイタケ由来であることから安全かつ安心なものであるので、医薬品、食品、化粧品などの分野において利用されるN−アセチルグルコサミンのキチンからの製造に適したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る際に有用な、シイタケ由来の新規なβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼに関する。
キチン(β−1,4−ポリ−N−アセチル−D−グルコサミン)は、エビやカニのような甲殻類をはじめとして、昆虫、貝、キノコにいたるまで、極めて多くの生物に含まれている生物資源であり、地球上における産生量は年間1000億トンにも及ぶと推測されている。しかしながら、キチンは、一般的な溶媒に溶けない高分子多糖であるため、その利用が困難とされているが、キチンの構成単糖であるN−アセチルグルコサミンは、変形性関節症の予防や治療に有効である他、美肌効果などの機能性を有していることから、医薬品、食品、化粧品などの分野において有用であることは周知の通りであり、キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る方法が各種提案されている。例えば特許文献1には、塩酸を用いてキチンを部分加水分解することでキチンオリゴ糖を得た後、キチンオリゴ糖に対して加水分解能を有する酵素を作用させてN−アセチルグルコサミンを製造する方法が記載されている。また、自然界からの新規なキチナーゼ(キチン分解酵素)の探索や遺伝子工学的手法による酵素の改変方法などの研究も行われており、例えば特許文献2には、超好熱菌由来のキチナーゼ遺伝子を改変することで得られる高活性で耐熱性のキチナーゼが記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法のような塩酸を用いる方法は、環境負荷が大きいのでその対策を講じる必要があるといった問題がある。また、N−アセチルグルコサミンの利用分野を考えると、製造されたN−アセチルグルコサミン自体はもちろんのこと、その製造方法も人体にとって安全かつ安心なものであるべき点に鑑みれば、酵素を利用してN−アセチルグルコサミンを製造する場合、利用する酵素は、非食品由来の酵素や遺伝子改変酵素などよりも食品由来の酵素が望ましい。けれども、食品由来の酵素の探索については必ずしも十分な研究成果が得られていないのが現状である。
特公平5−33037号公報 特開2009−171858号公報
そこで本発明は、キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る際に有用な、食品由来の酵素を提供することを目的とする。
高分子多糖であるキチンは、エンドキチナーゼによってランダムに分解され、様々な長さのキチンオリゴ糖の生成を経て、キチン2糖であるキトビオースがβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの作用でN−アセチルグルコサミンに分解されることが知られている。β−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、これまでにも様々な生物から見出されているが、その多くは、キチン2糖であるキトビオースに対しては分解活性が高いものの、3糖以上のキチンオリゴ糖に対しては分解活性が低い。本発明者らは、上記の点に鑑みて、キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る際に有用な、食品由来の酵素の探索を鋭意行った結果、3糖以上のキチンオリゴ糖に対しても優れた分解活性を有するβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼがシイタケに含まれていることを見出した。
上記の知見に基づいてなされた本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、請求項1記載の通り、以下の(a)〜(f)の性質を有するものである。
(a)分子量は79kDaである(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)による測定)
(b)N末端に配列番号1で表されるアミノ酸配列を有する
(c)酵素至適pHは3〜6である
(d)pH5〜8で安定である
(e)酵素至適温度は約50℃である
(f)60℃で失活する
また、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、請求項2記載の通り、以下の(a)又は(b)のタンパク質からなるものである。
(a)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列のタンパク質
(b)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質
また、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子は、請求項3記載の通り、以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードするものである。
(a)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列のタンパク質
(b)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質
また、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子は、請求項4記載の通り、以下の(a)又は(b)のDNAを含むものである。
(a)配列番号3で表される塩基配列を含むDNA
(b)配列番号3で表される塩基配列を含むDNAと相補的な塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質をコードするDNA
また、本発明の組換えベクターは、請求項5記載の通り、請求項3又は4記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含むものである。
また、本発明の形質転換体は、請求項6記載の通り、請求項5記載の組換えベクターを含むものである。
また、本発明の請求項1又は2記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの取得方法は、請求項7記載の通り、請求項6記載の形質転換体を培養することで得られる培養物から単離精製することによるものである。
また、本発明の請求項1又は2記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの取得方法は、請求項8記載の通り、担子菌からの単離精製によるものである。
また、本発明のN−アセチルグルコサミンの製造方法は、請求項9記載の通り、請求項1又は2記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを単独で用いるかキチナーゼとともに用いてキチンを分解することによるものである。
また、本発明のN−アセチルグルコサミンの製造方法は、請求項10記載の通り、担子菌の水溶性抽出物を単独で用いるかキチナーゼとともに用いてキチンを分解することによるものである。
本発明によれば、キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る際に有用な、食品由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼとして、シイタケ由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを提供することができる。本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、3糖以上のキチンオリゴ糖に対しても優れた分解活性を有するものであり、また、シイタケ由来であることから安全かつ安心なものであるので、医薬品、食品、化粧品などの分野において利用されるN−アセチルグルコサミンのキチンからの製造に適したものである。
実施例1における本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼのSDS−PAGEの写真である(左レーンが分子量マーカーで右レーンが本発明の酵素)。 実施例3において本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの酵素活性に対するpH及び温度の影響を調べた結果である。 実施例4における本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼのコロイダルキチンに対する分解活性の高速液体クロマトグラフィーによる分析結果である。 実施例6におけるシイタケの水溶性抽出物のキチン分解活性を示すグラフである。
本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、N−アセチルグルコサミン系基質(pNP−GlcNAc)のみならず、N−アセチルガラクトサミン系基質(pNP−GalNAc)も分解する作用を有し、グルコース系基質(pNP−Glc)を分解する作用を有しないことから、β−N−アセチルヘキソサミニダーゼであると同定されたものである。
本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、シイタケ(レンチヌラ・エドデス:Lentinula edodes)由来のものである。しかしながら、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、シイタケ由来のものに限定されるわけではなく、他の担子菌由来のものなどであってもよい。なお、担子菌由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼとしては、Ohtakaraらによって報告されている朱茸(Pycnoporus cinnabarinus)由来のもの(Agric.Biol.Chem.,45:239−247,1981)や、Soneらによって報告されているシロキクラゲ(Tremella fuciformis)由来のもの(J Biochem.,83:1135−1144,1978)などがあるが、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの分子量は79kDa(SDS−PAGEによる測定)であるのに対し、Ohtakaraらによって報告されているβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの分子量は65kDa(SDS−PAGEによる測定)であり、Soneらによって報告されているβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの分子量は125kDa(サイズ排除クロマトグラフィーによる測定。この分子量が2量体の分子量であると仮定した場合には1分子の分子量は62.5kDa)である。従って、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、既に知られているこれらの担子菌由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼとは異なるものである。
本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼのシイタケからの単離精製は、担子菌由来の酵素を単離精製するための自体公知の方法に順じ、例えば以下の方法に従って行うことができる。まず、シイタケの子実体を水や緩衝液に懸濁してシイタケ抽出液を得る。シイタケの子実体は、収穫された直後のナマのものであってもよいし、凍結保存されたものや乾燥後に粉砕されたものなどであってもよい。次に、得られたシイタケ抽出液に対して硫安沈殿や遠心分離などを行うことによって不溶物を除去し、上清を粗酵素液として得る。粗酵素液からの酵素の精製は、疎水カラム、限外濾過フィルタ、陰イオン交換カラム、ゲル濾過カラムなどを適宜組み合わせ、酵素活性を指標にして粗酵素液を分画することで行うことができる。こうしてシイタケから単離精製された本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、以下の(a)〜(f)の性質を有する。
(a)分子量は79kDaである(SDS−PAGEによる測定)
(b)N末端に配列番号1で表されるアミノ酸配列を有する
(c)酵素至適pHは3〜6である
(d)pH5〜8で安定である
(e)酵素至適温度は約50℃である
(f)60℃で失活する
本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、基質特異性が広く、キチン2糖であるキトビオースに対してのみならず、3糖以上のキチンオリゴ糖、さらにはコロイダルキチンや微粉砕キチンに対しても優れた分解活性を有する。但し、甲殻類の殻などを構成する結晶性キチンに対しては分解活性を有しない。興味深い点は、3〜6糖のキチンオリゴ糖に対するK値がキチン2糖に対するK値よりも小さい点であり、これは即ち、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、キチン2糖に対するよりも3〜6糖のキチンオリゴ糖に対する方が高い親和性を有する(少なくとも2倍以上である)ことを意味している。前述のOhtakaraらやSoneらによって報告されている担子菌由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼについては、このような3糖以上のキチンオリゴ糖に対する高い親和性は知られていない。従って、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、N−アセチルグルコサミンをキチンから製造する際、キチンが結晶性キチンである場合にはエンドキチナーゼとともに用いることで、エンドキチナーゼによってキチンが分解されて生成したキチンオリゴ糖を効果的に分解することができる。また、結晶性キチンを予めコロイダルキチンや微粉砕キチンに加工しておけば、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを単独で用いてキチンを分解することができる。
シイタケから単離精製された本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、食品由来の酵素であるので、安全かつ安心なものである。従って、医薬品、食品、化粧品などの分野において利用されるN−アセチルグルコサミンのキチンからの製造に適したものである。本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを用いてキチンからN−アセチルグルコサミンを製造する際、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは高度に精製されたものを用いてもよいし、粗精製段階のものを用いてもよい。また、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを含むシイタケ抽出物を用いてもよい。本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを含むシイタケ抽出物を用いた場合、N−アセチルグルコサミンとシイタケ抽出物に含まれるシイタケ由来の有効成分を含んだ組成物を得ることができ、こうした組成物は、例えば機能性食品素材などとして利用することができる。また、シイタケの水溶性抽出物は、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを含んでいるので、シイタケの水溶性抽出物を単独で用いるかエンドキチナーゼとともに用いることで、N−アセチルグルコサミンをキチンから製造することができる。
また、本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、以下の(a)のタンパク質や(b)のタンパク質からなる。(a)のタンパク質は、上述のN末端に配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するシイタケ由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼに相当し、配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列の最初の部分が、配列番号1で表されるアミノ酸配列に対応する。配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から1〜17番目のアミノ酸からなる部分は、シグナルペプチドと推定される部分である。(b)のタンパク質において規定される「数個」は、30個までが望ましく、20個までがより望ましく、10個までが最も望ましい。
(a)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列のタンパク質
(b)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質
上記の(a)のタンパク質や(b)のタンパク質は、これらのタンパク質をコードするβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子、具体的には、以下の(a)のDNAや(b)のDNAを含むβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を利用して、自体公知の遺伝子工学的手法によって産生することができる。配列番号3で表される塩基配列は、配列番号2で表されるアミノ酸配列のタンパク質をコードしている(終止コドンを含む)。(b)のDNAにおいて規定されるストリンジェントな条件とは、いわゆる特異的なハイブリッドが形成され、非特異的なハイブリッドが形成されない条件、例えば、相同性(塩基が一致する割合)が高いDNA同士(例えば90%以上の相同性を有するDNA同士)がハイブリダイズし、それより相同性が低いDNA同士がハイブリダイズしない条件を意味し、具体的には、60℃、1×SSC、0.1%SDSに相当する塩濃度でハイブリダイズする条件が挙げられる。
(a)配列番号3で表される塩基配列を含むDNA
(b)配列番号3で表される塩基配列を含むDNAと相補的な塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質をコードするDNA
上記の(a)のDNAや(b)のDNAは、配列番号3で表される塩基配列に基づいて、シイタケをはじめとする担子菌などのゲノム遺伝子から、PCRやDNA断片をプローブとするハイブリダイゼーションなどの自体公知の方法によって調製することができる他、化学合成によっても調製することができる。また、例えば市販の突然変異誘発キットを用いることで、これらのDNAから、β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有する人工改変タンパク質をコードするDNAを得ることができる。
上記の(a)のタンパク質や(b)のタンパク質からなるβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含む組換えベクターを含む形質転換体を培養することで得られる培養物から単離精製することによって得ることができる。β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含む組換えベクターは、(a)のタンパク質や(b)のタンパク質を宿主細胞内で発現させることができる発現系を含むベクター、具体的には、細菌プラスミド由来、酵母プラスミド由来、SV40のようなパポバウイルス由来、ワクシニアウイルス由来、アデノウイルス由来、レトロウイルス由来などのベクターを用いて自体公知の方法によって構築することができる。組換えベクターには発現を調節する制御配列が含まれていてもよい。β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含む組換えベクターを含む形質転換体は、Davisら(BASIC METHODS IN MOLECULAR BIOLOGY,1986)やSambrookら(MOLECULAR CLONING:A LABORATORY MANUAL,2nd Ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,1989)などの多くの標準的な実験室マニュアルに記載されている方法、例えば、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、トランスベクション(transvection)、マイクロインジェクション、カチオン性脂質媒介トランスフェクション、エレクトロポレーション、形質導入、スクレープローディング(scrape loading)、弾丸導入(ballistic introduction)などの方法により、β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含む組換えベクターを宿主細胞に導入することによって得ることができる。宿主細胞としては、大腸菌などの細菌原核細胞、酵母などの真菌細胞、CHO細胞などの動物細胞を用いることができる。β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含む組換えベクターを含む形質転換体の培養方法は、宿主細胞に応じた自体公知の方法によって行えばよい。形質転換体を培養することで得られる培養物からの(a)のタンパク質や(b)のタンパク質の単離精製は、自体公知の方法によって培養物からタンパク質成分を回収した後、硫安沈殿や遠心分離、疎水カラム、限外濾過フィルタ、陰イオン交換カラム、ゲル濾過カラムなどを適宜組み合わせ、酵素活性を指標にして行うことができる。こうして得られたβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、N−アセチルグルコサミンのキチンからの製造に用いることができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
実施例1:本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの単離精製
(1)粗酵素液の調製
レンチヌラ・エドデス(H600)株を用い、菌傘の膜が切れた段階で子実体を収穫し、−80℃にて保存した。子実体320gを液体窒素内で粉砕し、320mLの10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)を加え、30分間撹拌することでタンパク質を抽出した。抽出したタンパク質は70%飽和硫酸アンモニウムで沈殿化し、遠心分離(30min,4,500xg)により回収した。回収した沈殿を50mLの10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)で溶解し、遠心分離(30min,10,000xg)後の上清を粗酵素液とした。
(2)酵素の精製
粗酵素液に30%飽和硫酸アンモニウムを加え、30%飽和硫酸アンモニウムを含む10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)で平衡化したPhenyl−Toyopearl column(1.6x10cm、東ソー)に流速1.5mL/minで供した。キチンオリゴ糖分解活性を示したカラム未吸着画分を回収し、Amicon(登録商標)Ultra,5,000 NMWL filter(Millipore)を用いた限外濾過により濃縮及び脱塩処理を行った後、MonoQ 5/50 GL anion exchange column(0.5x5cm、GE Healthcare)に流速0.5mL/minで供した。カラム吸着画分を緩衝液(10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0))中のNaCl濃度を直線的に増加(0−0.5M)させることで溶出させた。キチンオリゴ糖分解活性を示した画分を回収し、上述の限外濾過により濃縮及び脱塩処理を行った後、さらにDEAE−TOYOPEARL PAK 650S(0.8x 7.5cm、東ソー)に流速0.5mL/minで供した。カラム吸着画分を緩衝液(10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0))のNaCl濃度を直線的に増加(0−0.5M)させることで溶出させた。キチンオリゴ糖分解活性を示した画分を回収し、濃縮後、さらにSuperdex 75 10/30 gel filtration column(1.0x30cm、GE Healthcare)に、0.1M NaClを含む10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)を移動相として流速0.4mL/minで供することで、目的とする本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを得た。こうして得られた精製酵素は、SDS−PAGE(アトー、パジェル、アクリルアミド濃度10%)で分離し、単一バンドであることを確認した。この精製酵素の分子量はSDS−PAGE上で79kDaであった(図1:左レーンが分子量マーカーで右レーンがこの精製酵素)。この精製酵素のN末端のアミノ配列をペプチドシークエンスサービス(ニッピ)にて解析したところ、LWPLPTDFSTGTAAL(配列番号1)であった。なお、キチンオリゴ糖分解活性は、0.32mMの4−methylumbelliferyl−β−D−N,N’,N”−triacetylchitotrioside(4MU−GlcNAc、Sigma−Aldrich)を基質として用い、20mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)中、37℃で15分間測定し、等量の0.4M NaCOを加えることで反応を停止させることで行った。遊離したMUは分光光度計により測定した(excitation at 365nm and emission at 445nm)。
実施例2:本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの基質特異性
(方法)
p−nitrophenyl−N−acetyl−β−D−glucosaminide(pNP−GlcNAc、Sigma−Aldrich)、p−nitrophenyl−N−acetyl−β−D−galactosaminide(pNP−GalNAc、Sigma−Aldrich)、p−nitrophenyl−β−D−glucoside(pNP−Glc、Sigma−Aldrich)、chitooligosaccharides(GlcNAc2−6、Seikagaku Biobusiness)、カニ殻由来結晶性キチン(Wako)、コロイダルキチン(Hsu and Lockwood,1975)、微粉砕キチン(コンバージミル粉砕物)を基質として用い、実施例1で得た精製酵素の基質特異性を評価した。β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性は、20mM酢酸ナトリウム緩衝液pH4.2中、37℃で15分間測定し、等量の0.4M NaCOを加えることで反応を停止させることで行った。pNP−GlcNAc、pNP−GalNAc、pNP−Glcを基質とした測定においては、遊離したpNPを分光光度計により測定した。pNPの吸光係数は17,100M−1cm−1とした。GlcNAc2−6及びキチンからのGlcNAcの生成量の測定は、Nematら(JBC 271,1996)の手順に沿ったMorgan−Elson法により行った。精製酵素の速度パラメータは、0.05−0.5mMの各基質に対する3.1nMの精製酵素の活性測定値をもとに、Lineweaver−Burkプロットを用いて算出した。
(結果)
この精製酵素は、N−アセチルグルコサミン系基質(pNP−GlcNAc)のみならず、N−アセチルガラクトサミン系基質(pNP−GalNAc)も分解する作用を有し、グルコース系基質(pNP−Glc)を分解する作用を有しないことから、β−N−アセチルヘキソサミニダーゼであると同定された。β−N−アセチルヘキソサミニダーゼは、これまでにも様々な生物から見出されているが、その多くは、キチン2糖であるキトビオースに対しては分解活性が高いものの、3糖以上のキチンオリゴ糖に対しては分解活性が低い。しかしながら、この精製酵素は、基質特異性が広く、キチン2糖であるキトビオースに対してのみならず、3糖以上のキチンオリゴ糖、さらにはコロイダルキチンや微粉砕キチンに対しても優れた分解活性を有することがわかった(コロイダルキチンと微粉砕キチンに対する比活性(タンパク質重量比)はそれぞれ46.3U/mgと39.9U/mg)。pNP−GlcNAc、pNP−GalNAc、キチンオリゴ糖(2−6糖)を基質とした場合のこの精製酵素の速度パラメータを算出したところ、この精製酵素は、短鎖の基質(pNP−GlcNAc及びキチン2糖であるキトビース)に対して高いkcat値を示すとともに、キチン6糖であるキトヘキサオースに対してもキチン2糖であるキトビオースに対するkcat値の約40%のkcat値を示した。一方で、キチン2糖であるキトビオースに対するK値と比較して、キチン4糖であるキトテトラオースに対するK値は6.0倍低く、キチン6糖であるキトヘキサオースに対するK値は4.3倍低いことから、この精製酵素は、キチン2糖に対するよりも3−6糖のキチンオリゴ糖に対する方が高い親和性を有することがわかった(表1)。
実施例3:本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの酵素活性に対するpH及び温度の影響
0.32mMの4MU−GlcNAcを基質として用い、実施例1で得た精製酵素の酵素活性に対するpH及び温度の影響を調べた。pHの影響は、50mMクエン酸−リン酸ナトリウム緩衝液(pH3.0−5.0)、50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0−6.0)、50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.0−8.0)、50mM Tris/HCl緩衝液(pH8.0−9.0)を用いて調べた。各緩衝液中で酵素活性を37℃において測定した結果、この精製酵素の至適pHは3−6であることがわかった(酵素反応時間20分間)。各pHで酵素液を4℃で24時間処理し、残存活性を測定することでpH安定性を評価したところ、この精製酵素はpH5−8で安定であることがわかった。また、至適温度を評価するため、10−80℃における酵素活性を50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)中で測定した結果、この精製酵素は50℃で最も高い酵素活性を示した(酵素反応時間20分間)。さらに、温度安定性を評価するため、各温度で酵素液を30分間インキュベートし、残存活性を測定したところ、この精製酵素は10−40℃までは安定であったが、60℃における処理で酵素活性はほぼ失活した(図2)。
実施例4:本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼのコロイダルキチンに対する分解活性の高速液体クロマトグラフィーによる分析
コロイダルキチン(2%)と実施例1で得た精製酵素(0.92nM)を、20mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)中、30℃で反応させた。反応液の上清をTSKgel Amide−80 column(4.6x250mm、東ソー)を用いたHPLCシステムに供した。移動相として65%のアセトニトリルを用い、流速は1.0mL、カラム温度は80℃とした。キチン分解物はUV205nmにおいて検出した。その結果、N−アセチルグルコサミンが唯一の生成物として得られ、その生成量は経時的に増加した。よって、この精製酵素は、非晶性キチンに対してエキソ型のキチナーゼ活性を有することが推定された。反応開始から3時間後における反応液中のN−アセチルグルコサミン濃度は0.2mMであった(図3)。
実施例5:本発明のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの遺伝子のクローニング
レンチヌラ・エドデス(H600)株の子実体より、Yeast RNA extraction kit(EPICENTRE Biotechnologies)を用いて全RNAを抽出した。3’RACE用のcDNAをSMART RACEキット(BD Biosciences)を用いてマニュアルに従って合成した。実施例1で得た精製酵素のN末端配列をもとに作製した遺伝子に特異的なプライマー(chi4−3U:5’−ACNGYNGYNATGGTNTGGAT−3’(配列番号4)及びchi4−4U:5’−TGGTGYGAYCCNTTYAARAC−3’(配列番号5))と、UPM(BD Biosciences:universal primer mix:5’−CTAATACGACTCACTATAGGGCAAGCAGTGGTATCAACGCAGAGT−3’(配列番号6)及び5’−CTAATACGACTCACTATAGGGC−3’(配列番号7))を用い、変性94℃30秒間,アニーリング55℃30秒間、伸長反応72℃1分間で、Ex−Taqを用いてPCRを行った。5’RACE用のcDNAはGeneRACERキット(Invitrogen)を用いてマニュアルに従って合成した。1stPCRではGeneRacer 5’primer及びGeneRacer 5’Nested Primerと、遺伝子に特異的なプライマー(chi4−56−RACEL:5’−AGTTTAGCTTGAGCATCAGTCAAAT−3’(配列番号8)及びchi4−93−RACEL:5’−CTCGGTCCAAAGTAGGTGTTCT−3’(配列番号9))を用い、変性94℃30秒間、アニーリング55℃30秒間、伸長反応72℃1分間で、Ex−Taqを用いてPCRを行った。得られたDNA断片はTAクローニングキット(Invitrogen)でクローニング後、シークエンス反応を行い、1659bpからなるこの精製酵素の遺伝子配列をApplied Biosystems 3130xl ジェネティックアナライザにより決定した(配列番号3:終止コドンを含むため1662bp)。この塩基配列から、この精製酵素のアミノ酸配列は、配列番号2で表される553残基のアミノ酸配列であることが推定されたが、この精製酵素のN末端のアミノ酸配列(配列番号1)及びSignalP 4.0 Server(http://www.cbs.dtu.dk/services/SignalP/)による解析結果から、N末端から1〜17番目のアミノ酸からなる部分はシグナルペプチド、成熟タンパク質はN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるものと考えられた。ゲノムデータベースとの照合から、この精製酵素は、糖質加水分解酵素(GH:Glycoside hydrolase)ファミリー20に属するものであり、NCBI BLAST(初期設定)にて相同性の高いタンパク質を検索したところ、Coprinopsis cinerea(ウシグソヒトヨタケ、XP 001835638)、Postia placenta(XP 002472465)、Serpula lacrymans(ナミダタケ、EGN97893)などの担子菌由来のものが見出された。また、DOE Joint Genome Institute(JGI)で公開されている担子菌のゲノムデータベースとの照合から、相同性の高いタンパク質として、Fomitopsis pinicola(ツガサルノコシカケ、ID number from DOE JGI 129075)、Heterobasidion annosum(マツノネクチタケ、151266)、Agaricus bisporus(マッシュルーム、120598)などが見出された(相同性はいずれも60%程度)。前述のOhtakaraらやSoneらによって報告されている担子菌由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの遺伝子クローニングは行われていない。従って、この実験は、担子菌由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの遺伝子クローニングによる同定を行った初めての成功例となった。
実施例6:シイタケの水溶性抽出物のキチン分解活性
実施例1で得た粗酵素液(シイタケ子実体抽出液、タンパク質含量:1.6μg)、市販キチナーゼ(Streptomyces属由来、SIGMA、タンパク質含量:2.4μg)、これらの2つの混合酵素液のそれぞれに対し、カニ殻由来の結晶性キチン(Wako、1mg)を混合し、0.1mLの50mM酢酸アンモニウム緩衝液(pH4.2)中、37℃で反応させた。その結果、実施例1で得た粗酵素液のみを作用させた場合には結晶性キチンからN−アセチルグルコサミンはほとんど生成しなかったが、市販キチナーゼとともに作用させると、市販キチナーゼのみを作用させた場合よりも生成量が大幅に増大し、反応開始から3時間後における生成量は、市販キチナーゼのみを作用させた場合の生成量の14.4倍に達した(図4)。以上の結果から、シイタケの水溶性抽出物をキチナーゼとともに用いることで、結晶性キチンを効率的に分解してN−アセチルグルコサミンを製造できることがわかった。
本発明は、キチンを分解することでN−アセチルグルコサミンを得る際に有用な、食品由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼとして、シイタケ由来のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。

Claims (10)

  1. 以下の(a)〜(f)の性質を有するβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ。
    (a)分子量は79kDaである(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による測定)
    (b)N末端に配列番号1で表されるアミノ酸配列を有する
    (c)酵素至適pHは3〜6である
    (d)pH5〜8で安定である
    (e)酵素至適温度は約50℃である
    (f)60℃で失活する
  2. 以下の(a)又は(b)のタンパク質からなるβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ。
    (a)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列のタンパク質
    (b)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質
  3. 以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードするβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子。
    (a)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列のタンパク質
    (b)配列番号2で表されるアミノ酸配列におけるN末端から18番目のアミノ酸からはじまる536残基のアミノ酸からなるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質
  4. 以下の(a)又は(b)のDNAを含むβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子。
    (a)配列番号3で表される塩基配列を含むDNA
    (b)配列番号3で表される塩基配列を含むDNAと相補的な塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ活性を有するタンパク質をコードするDNA
  5. 請求項3又は4記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ遺伝子を含む組換えベクター。
  6. 請求項5記載の組換えベクターを含む形質転換体。
  7. 請求項6記載の形質転換体を培養することで得られる培養物から単離精製することによる請求項1又は2記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの取得方法。
  8. 担子菌からの単離精製による請求項1又は2記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼの取得方法。
  9. 請求項1又は2記載のβ−N−アセチルヘキソサミニダーゼを単独で用いるかキチナーゼとともに用いてキチンを分解することによるN−アセチルグルコサミンの製造方法。
  10. 担子菌の水溶性抽出物を単独で用いるかキチナーゼとともに用いてキチンを分解することによるN−アセチルグルコサミンの製造方法。
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