JP2013146060A - 定位向上補聴器 - Google Patents

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Abstract

【課題】音源定位が向上されるBTE型補聴器を提供する。
【解決手段】BTE型補聴器10は、BTE型補聴器ハウジングと、BTE型マイクロホン14,16と、難聴補正するプロセッサ18と、前記BTE型補聴器ハウジングから使用者の外耳道へ音声信号伝送を行う音声信号伝送部材と、前記音声信号伝送部材を固定および保持する目的で外耳道内に挿入されるイヤピースと、難聴補正済み信号を出力する出力変換器22と、ITE型マイクロホン26を収容するITE型マイクロホンハウジングと、を含み、さらに、適応キューフィルタ42,44を含む。前記適応キューフィルタ42,44は、前記BTE型マイクロホン14,16それぞれの出力信号が与えられる入力38,40と、前記ITE型マイクロホン26の出力52と前記適応キューフィルタ42,44の結合出力56との差が最小になるように適応されるフィルタ係数と、を有する。
【選択図】図7

Description

新規の補聴器の装着者に関連した音源定位の向上が得られる新規の耳かけ(BTE)型補聴器が提供される。
補聴器の使用者には、補聴器を装着していない時と比較して、補聴器を装着している際に音源定位能力が劣ることが報告されている。このことは、軽度から中等度の聴覚障害者にとっては深刻な問題を示している。
さらに、補聴器は通常、使用者が定位されるべき音源を頭の中で知覚するように音を再現する。音は、外在化されるのではなく、内在化されると考えられている。「騒音問題の中で会話を聞くこと」に関する補聴器使用者の共通の不満は、たとえ信号対雑音比(SNR)が必要とされる会話明瞭度の提供に十分なものであったとしても、言われていることを理解することが非常に困難であるという点である。この事実に対する大きな寄与因子は、補聴器が内在化された音場を再現するという点である。これにより、補聴器使用者の認知的負荷が増大し、聞き取りによる疲労が生じ、最終的には、使用者が1つまたは複数の補聴器を取り外す結果となり得る。
従って、音源定位が向上した新規の補聴器に対するニーズが存在する。すなわち、新規の補聴器は、補聴器の装着者の頭部の配向に関連して音環境内の各音源の方向および距離の情報を保存する。
人間は、人の持つバイノーラル音声の定位能力を利用して、3次元空間で音源の検出および定位を行う。
聴覚への入力は、2つの信号、つまり、以下ではバイノーラル音声信号と称する、各鼓膜における音圧から成る。従って、ある空間的音場によって発生した鼓膜における音圧が、正確に鼓膜で再現されると、人の聴覚系は、再現された音と、空間的音場自体によって発生した実際の音とを区別できない。
人の聴覚系が音源に対する距離および方向に関する情報をどのように引き出すかは完全に分かってはいないが、人の聴覚系が、この決定において多数のキューを使用することは分かっている。それらのキューの中には、スペクトルキュー、残響キュー、両耳間時間差(ITD)、両耳間位相差(IPD)、および両耳間レベル差(ILD)がある。
聞き手の左耳および右耳に関連してある方向および距離に位置する音源からの音波の伝達は、音色変化、両耳間時間差、および両耳間スペクトル差等の何らかの直線歪みを含む、2つの伝達関数(一方は左耳用で、他方は右耳用)の形で表現される。一方が左耳用で、他方が右耳用であるこのような2つの伝達関数のセットは、頭部伝達関数(HRTF)と呼ばれる。HRTFの各伝達関数は、基準に対する、関係する外耳道内またはその付近の特定点において平面波によって発生した音圧p(左の外耳道ではpであり、右の外耳道ではpである)の比として定義される。従来的に選択される基準は、聞き手が不在の状態で、頭部のちょうど真ん中の位置で平面波によって発生したであろう音圧pである。
HRTFは、頭部の周囲の回折、肩からの反射、外耳道内の反射等を含む、聞き手の耳への音伝達に関連する全ての情報を含み、従って、HRTFは、個人ごとに異なる。
以下では、HRTFの伝達関数の1つを、便宜上、HRTFとも称する。
補聴器関連の伝達関数は、HRTFと同様に、つまり、平面波に応答して関係する外耳道内の特定点において補聴器によって発生した音圧pと、基準との比として定義される。従来的に選択される基準は、聞き手が不在の状態で、頭部のちょうど真ん中の位置で平面波によって発生したであろう音圧pである。
HRTFは、聞き手の両耳に関連した音源の方向および距離と共に変化する。どのような方向および距離に関しても、HRTFの測定が可能であり、例えば電子的に、例えばフィルタを用いて、HRTFをシミュレーションすることが可能である。このようなフィルタが、テープレコーダ等の再生装置と、聞き手が使用するヘッドホンとの間の信号経路に挿入される場合、聞き手は、耳の中の音圧が実際通りに再現されるので、ヘッドホンによって生成された音が、問題のHRTFをシミュレートするフィルタの伝達関数によって定義される距離および方向に位置する音源からのものであると知覚することができる。
空間的に符号化された情報を読み取る際の脳によるバイノーラル処理により、幾つかのプラスの効果、つまり、より良い信号対雑音比(SNR)、到来方向(DOA)推定、奥行き/距離知覚、および視覚系および聴覚系間の相乗効果が生じる。
耳の複雑な形状は、聞き手の個々の空間−スペクトルキュー(ITD、ILD、およびスペクトルキュー)の主な寄与因子である。従って、耳の後ろで音を拾う装置は、スペクトルに関する詳細のほとんどが失われる、またはかなり歪曲されるので、HRTFの再現において不利である。
このことは、オープンイヤ、すなわち、閉塞されていない耳の角度−周波数スペクトルを示す図1に例示され、この測定は、同じ耳を用いた耳かけ型装置(BTE)の前方マイクロホンにおける対応する測定と共に示される。オープンイヤスペクトルは詳細であるが、BTEの結果は、はるかに不明瞭であり、スペクトルに関する詳細のほとんどが失われている。
従って、補聴器の1つまたは複数のマイクロホンを、使用者に到達した音の空間的キューが保存される補聴器の使用者に関連した1つまたは複数の位置に配置させることが望ましい。例えば、耳に到達した音の空間的キューを保存するために、耳介の前の使用者の外耳に、例えば外耳道への入口に、または、外耳道の内部に、マイクロホンを配置することは、耳の後ろのマイクロホンを用いた場合に可能である程度と比較してかなり高程度に有利である。三角窩の下の位置は、空間的キューの保存に関して有利であるということも証明されている。
マイクロホンを外耳道への入口または外耳道内に位置決めすることにより、マイクロホンが補聴器の音声発生装置の近くに移動し、それによってフィードバックが生じる危険性が増し、今度は、補聴器に規定可能な最大安定利得が制限されるという問題が生じる。
この問題を解決する一般的な方法は、あつらえたモールドを用いて外耳道を完全に封鎖することである。しかしながら、これにより、閉塞効果並びに湿度および熱に関する快適性の問題が生じる。
比較のため、耳の後ろに配置される前方および後方マイクロホンを備えたBTE型補聴器、および外耳道内に配置されるオープンフィットのマイクロホンを備えた耳穴(ITE)型補聴器の最大安定利得を図3に示す。ITE型補聴器は、ほとんど全ての周波数に関して、前方および後方BTE型マイクロホンと比較して、ずっと低い最大安定利得(MSG)を有することが分かる。
新規の補聴器では、マイクロホンの任意の構成の出力信号は、空間的キューが保存され、補聴器の使用者に伝達されるように信号処理を受ける。出力信号は、空間的キューを保存するように構成されたフィルタを用いてフィルタリングされる。
新規のBTE型補聴器は、従来通り配置されるBTE型補聴器のマイクロホンに加えて、使用中に、使用者の耳に到達し、音環境中の音源定位に関連する所望の空間情報を含む音を記録するために、耳介の前の使用者の外耳において、または外耳道の内部に配置されるよう意図された少なくとも1つのITE型マイクロホンを設けることにより、使用者に対して定位の向上を提供することができる。
新規のBTE型補聴器の信号プロセッサは、空間的キューが保存されるように、使用者の外耳における少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号を、従来通り配置されたBTE型補聴器の1つまたは複数のマイクロホンの1つまたは複数のマイクロホン信号と結合させる。
従って、BTE型補聴器は、
使用者の耳介の後ろに装着されるBTE型補聴器ハウジングと、
音声信号を各オーディオ音声信号に変換するための、全方向性マイクロホン、指向性マイクロホン、埋め込み型補聴器用の変換器、テレコイル、デジタルオーディオデータストリームのレシーバ等の少なくとも1つのBTE型音声入力変換器と、
オーディオ音声信号に基づいて難聴補正済みの出力信号を生成するように構成されたプロセッサと、
音声信号伝送部材の第1の端部におけるBTE型補聴器ハウジングの音声出力から、音声信号伝送部材の第2の端部における使用者の外耳道への難聴補正済みの出力信号を表す信号の伝送を行うための音声信号伝送部材と、
使用者の外耳道内の意図された位置に音声信号伝送部材を固定および保持する目的で使用者の外耳道内に挿入されるように構成されたイヤピースと、
難聴補正済みの出力信号を人の聴覚系が受け取り可能な聴覚出力信号に変換するための出力変換器と、
少なくとも1つのITE型マイクロホンを収容し、少なくとも1つのITE型マイクロホンを意図された位置に固定および保持する目的で使用者の外耳に配置されるように構成されたITE型マイクロホンハウジングと、
を含み、
プロセッサは、難聴補正済みの出力信号が、少なくとも1つのITE型マイクロホンによって記録された、または少なくとも1つのITE型マイクロホンおよび少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の組み合わせによって記録された空間的キュー等の空間的キューを実質的に保存するように、少なくとも1つのITE型マイクロホンおよび少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の出力信号を処理するようにさらに構成された、BTE型補聴器が提供される。
BTE型補聴器は、処理される信号が複数の周波数チャネルに分割され、信号が各周波数チャネルにおいて個別に処理されるマルチチャネル補聴器でもよい。
プロセッサは、難聴補正済みの出力信号が選択周波数帯域で空間的キューを実質的に保存するように、少なくとも1つのITE型マイクロホンおよび少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の出力信号を処理するように構成されてもよい。
選択周波数帯域は、周波数チャネルの内の1つまたは複数、あるいは、全ての周波数チャネルを含んでいてもよい。選択周波数帯域は、断片化が行われてもよい、すなわち、選択周波数帯域は、連続した周波数チャネルを含む必要がない。
複数の周波数チャネルは、歪曲周波数チャネルを含むことが可能で、例えば、全ての周波数チャネルが歪曲周波数チャネルでもよい。
選択周波数帯域外では、少なくとも1つのITE型マイクロホンが、従来のように入力源として補聴器の信号プロセッサに接続されてもよく、周知の方法で補聴器の信号プロセッサと連携してもよい。
このように、少なくとも1つのITE型マイクロホンは、この構成を用いて所望の利得を補聴器が提供可能な周波数で、補聴器に入力を供給する。この構成を用いて所望の利得を補聴器が提供できない選択周波数帯域内においては、BTE型補聴器ハウジングのマイクロホンが、上記に開示したような信号処理に含まれる。このように、少なくとも1つのITE型マイクロホンによって提供される音環境に関する空間情報を維持すると同時に、利得を増加させることができる。
補聴器は、例えば、プロセッサ入力と、少なくとも1つのITE型マイクロホンとをつなぐ第1のフィルタ、およびプロセッサ入力と、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の結合出力とをつなぐ第2の補完フィルタを含んでいてもよく、これらのフィルタは、少なくとも1つのITE型マイクロホンおよび少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の結合出力の一方が、1つの周波数帯域でプロセッサ入力に供給される入力信号の主要部分を構成し、少なくとも1つのITE型マイクロホンおよび少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の結合出力の他方は、補完周波数帯域でプロセッサ入力に供給される入力信号の主要部分を構成するように、補完周波数帯域の周波数の通過および遮断を行う。
このように、少なくとも1つのITE型マイクロホンは、ある周波数帯域でプロセッサへの唯一の入力源として用いることができ、難聴補正に必要とされる利得は、少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号に適用することができる。この周波数帯域外では、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の結合出力信号は、必要とされる利得を提供するために、信号プロセッサに印加される。
少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の結合出力信号は、本明細書の他の箇所に記載の方法で適応フィルタリングを受けることができる。信号の組み合わせは、例えば、異なる種類のバンドパスフィルタリングに基づいてもよい。
本開示全体を通して、「少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号」は、少なくとも1つのITE型マイクロホンの前処理済み出力信号を含み、少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力からプロセッサの入力までの信号経路の一部を形成するアナログまたはデジタル信号の識別に使用することができる。
同様に、「少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の出力信号」は、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の前処理済み出力信号を含み、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器からプロセッサの入力までの信号経路の一部を形成するアナログまたはデジタル信号の識別に使用することができる。
使用の際は、少なくとも1つのITE型マイクロホンは、入ってくる音に応じて生成される少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号が、使用者のHRTFに近い近似を成す伝達関数を有するように配置される。信号プロセッサは、プロセッサの難聴補正済みの出力信号もまた、使用者のHRTFに近い近似を成す伝達関数を獲得し、それによって、定位の向上が使用者にもたらされるように、少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号に含まれる方向に関する情報を、プロセッサの結果として得られた難聴補正済みの出力信号に伝達する。
BTE(耳かけ)型補聴器は、当該分野では周知のものである。BTE型補聴器は、使用者の耳介の後ろに装着されるように成形されたBTE型ハウジングを有する。BTE型ハウジングは、難聴補正用の構成要素を収容する。音声信号伝送部材、すなわち、音響管または導電体は、BTE型ハウジングから使用者の外耳道内へと難聴補正済みの音声を表す信号を伝送する。
音声信号伝送部材を使用者の外耳道の入口にしっかりと快適に配置させるためには、オープン解決法を構成する、使用者の外耳道内に挿入するためのイヤピース、シェル、またはイヤモールドを提供することができる。オープン解決法では、イヤピース、シェル、またはイヤモールドは、外耳道内の意図された作動位置に配置された場合、外耳道を塞ぐことがない。より正確に言えば、イヤピース、シェル、またはイヤモールドを通る、または、外耳道壁の一部と、イヤピース、シェル、またはイヤモールドの一部との間に通路が存在し、それによって、鼓膜とイヤピース、シェル、またはイヤモールドとの間にあるイヤピース、シェル、またはイヤモールドの後方から、通路を通って、使用者の周囲へと音波が抜け出ることが可能となる。このように、閉塞効果は、実質的に取り除かれる。
一般的に、イヤピース、シェル、またはイヤモールドは、使用者の耳にフィットして、音声信号伝送部材を外耳道内の意図された位置に十分固定し、例えば使用者が顎を動かした際にイヤピースが耳から抜け落ちることがないように、個別にオーダーメイドされる、または多数の標準サイズで製造される。
出力変換器は、BTE型補聴器ハウジング内に配置されるレシーバでもよい。この場合、音声信号伝送部材は、音響音声信号をBTE型補聴器ハウジング内に配置されたレシーバから音響管を通して使用者の外耳道内に配置および保持されたイヤピースまで伝搬させ、外耳道内の鼓膜へと音響音声信号を伝送する出力ポートを備えた音響管を含む。
出力変換器は、イヤピース内に配置されるレシーバでもよい。この場合、音声信号伝送部材は、BTE型補聴器ハウジング内の信号プロセッサの出力から、導体を通して、イヤピース内に配置されたレシーバへとオーディオ音声信号を伝搬させ、イヤピースの出力ポートから音を発生させる導電体を含む。
少なくとも1つのITE型マイクロホンを収容するITE型マイクロホンハウジングは、イヤピースが外耳道内の意図された位置に固定された際に少なくとも1つのマイクロホンが外耳道の入口近くに配置されるように、イヤピースと一体化される、またはイヤピースによって構成されてもよい。
ITE型マイクロホンハウジングは、耳介の内側、例えば、対耳輪に隣接する耳甲介の周囲に配置され、かつ、使用者の外耳内でその位置を保持する目的で、少なくとも部分的に対耳輪によって覆われることが意図されたアーム、場合により、可撓性アームを用いてイヤピースに接続されてもよい。アームは、製造中に、アームが耳介の意図された位置へと簡単にフィットするように、好ましくは、対耳輪の曲率より僅かに大きな曲率を有するアーチ形状に予め成形することができる。一例では、アームは、三角窩の真下の作動位置での少なくとも1つのITE型マイクロホンの位置決めを容易にする長さおよび形状を有する。
信号プロセッサは、BTE型補聴器ハウジング内またはイヤピース内に収容されてもよく、あるいは、信号プロセッサの一部が、BTE型補聴器ハウジング内に収容され、かつ信号プロセッサの一部が、イヤピース内に収容されてもよい。BTE型補聴器ハウジングの回路とイヤピースの回路との間に、片方向または双方向の通信リンクが存在する。このリンクは、有線または無線でもよい。
同様に、BTE型補聴器ハウジングの回路と少なくとも1つのITE型マイクロホンの回路との間に、片方向または双方向の通信リンクが存在する。このリンクは、有線または無線でもよい。
信号プロセッサは、補聴器の最適な空間的性能のための音環境の空間情報を維持すると同時に、可能な限り大きな最大安定利得を提供しながら、難聴補正を行うように動作する。
イヤピースの少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号は、幾つかの前処理済みITE型マイクロホン信号の組み合わせ、または、少なくとも1つのITE型マイクロホンの内の1つのITE型マイクロホンの出力信号でもよい。イヤピースの少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号のある時点の短時間スペクトルは、SIEC(f,t)(IEC=In the Ear Component)で示される。
少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の1つまたは複数の出力信号が提供される。これらの信号のスペクトルは、S BTEC(f,t)およびS BTEC(f,t)等(BTEC=Behind The Ear Component)で表示される。出力信号は、前処理が行われてもよい。前処理には、いずれの形態の処理も除外されることなく、適応および/または静的フィードバック抑制、適応または固定ビーム形成、およびプレフィルタリングが含まれ得る。
適応フィルタは、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の電子出力信号が少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号と可能な限り近く一致するように、それらの電子出力信号の適応フィルタリングを行うように構成されてもよい。適応フィルタG、G、・・・、Gは、それぞれの伝達関数:G(f,t)、G(f,t)、・・・、G(f,t)を有する。
少なくとも1つのITE型マイクロホンは、現在の音環境の所望の空間情報を備えた電子音声信号の生成を行う1つまたは複数のモニタマイクロホンとして動作する。
少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の各出力信号は、それぞれの適応フィルタを用いてフィルタリングされ、そのフィルタ係数は、少なくとも1つのITE型マイクロホンによって供給される電子音声信号に可能な限り近く類似する1つまたは複数の適応フィルタの結合出力信号を提供するように適応される。
フィルタ係数は、以下の最小化問題:
に対する厳密または近似解を得るように適応が行われ、pは、ノルムである。好ましくは、p=2である。
適応を制御するアルゴリズムは、例えば、最小二乗平均(LMS)または再帰的最小二乗(RLS)に基づく、場合により正規化された、p=2の最適化法でもよい(それに限定されることはない)。
様々な重みを上記の最小化問題に組み込んで、重みの値が規定するように、解を最適化することができる。例えば、周波数重みW(f)は、特定の1つまたは複数の周波数範囲において、解を最適化することができる。従って、最小化問題は、
に変形可能である。
さらに、1つまたは複数の選択周波数範囲において、位相は無視して、伝達関数の大きさのみを最小化の際に考慮に入れてもよい、すなわち、1つまたは複数の選択周波数範囲において、伝達関数は、その絶対値で置き換えられる。
適応フィルタリングに続いて、1つまたは複数の適応フィルタの結合出力信号は、例えば圧縮器を用いて、さらなる難聴補正処理に回される。このように、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器からの信号のみが、難聴補正の結果として増幅され得るが、少なくとも1つのITE型マイクロホンの電子出力信号は、難聴補正処理の影響を受けず、それによって、出力変換器から少なくとも1つのITE型マイクロホンへの起こり得るフィードバックが最小限に抑えられ、大きな最大安定利得を得ることができる。
例えば、1つのITE型マイクロホンおよび少なくとも1つのBTE型音声入力変換器を構成する2つのBTE型マイクロホンを備えた補聴器において、入射音場が一人の話者から発せられた音声から成り、発せられた音声が、短時間スペクトルX(f,t)を有する場合には、ITE型マイクロホン信号に関して前処理が行われず、かつ、ITE型マイクロホンが実際のHRTFを完全に再現すると仮定すると、以下の信号:
が与えられ、式中、H1,2(f)は、2つのBTE型マイクロホンの補聴器関連の伝達関数である。
十分な適応を行った後、結果として生じた適応済みフィルタを用いて畳み込みが行われ、合計された補聴器インパルス応答は、実際のHRTFに等しく、
である。
話者が移動し、それによって、HRTFが変化すると、適応フィルタ、すなわち、フィルタ係数を調整するアルゴリズムは、式1の新しい最小値に向けて適応を行う。適応の時定数は、現在の音環境の変化に適切に対応するように設定される。
本明細書において使用される、「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「制御装置」、「システム」等の用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかのCPU関連の構成要素を指すように意図されたものである。
例えば、「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「制御装置」、「システム」等は、プロセッサで実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、および/またはプログラムでもよいが、それらに限定されることはない。
例として、「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「制御装置」、「システム」等の用語は、プロセッサで実行中のアプリケーションおよびハードウェアプロセッサの両方を指す。1つまたは複数の「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「制御装置」、「システム」等、またはそれらのどのような組み合わせも、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在してもよく、1つまたは複数の「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「制御装置」、「システム」等、またはそれらのどのような組み合わせも、1つのハードウェアプロセッサ上に、場合によっては、他のハードウェア回路との組み合わせで局在してもよく、および/または2つ以上のハードウェアプロセッサ間で、場合によっては、他のハードウェア回路との組み合わせで分配されてもよい。
以下では、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照してより詳細に説明する。
オープンイヤの角度周波数スペクトルのプロットを示す。 同じ耳に装着されたBTE型前方マイクロホンの角度周波数スペクトルのプロットを示す。 BTE型前方および後方マイクロホンと、外耳道内に配置されたオープンフィットのITE型マイクロホンの最大安定利得のプロットを示す。 新規のBTE型補聴器の一例を概略的に示す。 新規のBTE型補聴器の別の一例を概略的に示す。 ITE型マイクロホンが使用者の外耳に位置する新規のBTE型補聴器を遠近法で示す。 適応フィルタを備えた新規のBTE型補聴器の一例の概略のブロック図を示す。 任意数のマイクロホンを備えた新規のBTE型補聴器の一例の概略のブロック図を示す。 新規のマルチチャネルBTE型補聴器の一例の概略のブロック図を示す。
本発明の実施形態例を示す添付の図面を参照して、以下に、本発明のより完全な説明を行う。しかしながら、本発明は、異なる形態で実施可能であり、本明細書に記載の実施形態に限定されると見なされるものではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示内容が徹底的かつ完全なものとなり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えられるように提供されるものである。同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を示す。従って、各図面の説明に関して、同様の要素の詳細な説明は行わない。
図4は、使用者の耳介100の後ろに装着されるBTE型補聴器ハウジング12(図示しない−内部部品が目に見えるように外壁を除去している)を含むBTE型補聴器10を概略的に示している。BTE型ハウジング12は、音声信号をマイクロホンオーディオ音声信号に変換するための前方マイクロホン14および後方マイクロホン16を備えた少なくとも1つのBTE型音声入力変換器14、16、各マイクロホンオーディオ音声信号をフィルタリングするための任意のプレフィルタ(図示しない)、各マイクロホンオーディオ音声信号を、入力されたデジタルオーディオ音声信号に基づいて難聴補正済みの出力信号を生成するように構成されたプロセッサ18に入力されるそれぞれのデジタルマイクロホンオーディオ音声信号へと変換するためのA/D変換器(図示しない)を収容する。
難聴補正済みの出力信号は、音声信号伝送部材20内に包含される電線を通して、難聴補正済みの出力信号を音響出力信号に変換して使用者の鼓膜に向けて伝送を行い、かつ、BTE型補聴器の分野において周知の通り、使用者の外耳道の意図された位置に音声信号伝送部材を固定および保持する目的で使用者の外耳道に快適に配置されるように成形(図示しない)されたイヤピース24内に包含されるレシーバ22へと伝送される。
イヤピース24は、イヤピースが使用者の外耳道の意図された位置に配置された場合に外耳道の入口に位置する1つのITE型マイクロホン26も保持している。ITE型マイクロホン26は、音声伝送部材20内に包含される電線(目に見えない)を用いて、A/D変換器(図示しない)と、任意で、BTE型ハウジング12内のプレフィルタ(図示しない)とに接続される。
BTE型補聴器10は、電池28によって電力の供給を受ける。
プロセッサ18の様々な可能な機能を上記に開示したが、これらの内の幾つかを以下により詳細に開示する。
図5は、図5ではレシーバ22がイヤピース24内ではなく、補聴器ハウジング12内に配置されることにより、レシーバ22によって出力された音響音声が、イヤピース24が使用者の外耳道の意図された位置に配置された場合に、音響管20を通して、使用者の鼓膜に向けて伝送されるという違いを除いては、図4に示す補聴器に類似した別のBTE型補聴器10を概略的に示している。
図4および図5のBTE型補聴器10を使用した際に、使用者の外耳道への入口に隣接するITE型マイクロホン26の位置決めは、使用者のHRTFの良好な再現につながると考えられている。
図6は、作動位置にあるBTE型補聴器10を示し、この位置では、BTE型ハウジング12が使用者の耳の後ろ、すなわち、耳介100の後ろに存在する。図示されたBTE型補聴器10は、ITE型マイクロホン26が、アーム30の自由端において、外耳道の外側の使用者の外耳に配置されるという事実を除いては、図4および図5に示される補聴器と類似したものである。アーム30は可撓性があり、アーム30は、耳介100の内側、例えば、耳珠104および対耳珠106の後部で、対耳輪108に隣接する耳甲介102の周囲に配置され、かつ、使用者の外耳においてその位置を保持する目的で、少なくとも部分的に対耳輪によって覆われることが意図されている。アームは、製造中に、アーム30が耳介内の意図された位置へと簡単にフィットするように、好ましくは、対耳輪108の曲率より僅かに大きな曲率を有するアーチ形状に予め成形することができる。アーム30は、ITE型マイクロホン26をBTE型補聴器回路の他の部品と相互接続させるための電線(目に見えない)を含む。
一例では、アーム30は、三角窩の下の作動位置へのITE型マイクロホン26の位置決めを容易にする長さおよび形状を有する。
図7は、新規のBTE型補聴器10における信号処理の一例を示すブロック図である。BTE型補聴器10は、マイクロホン14、16に達した音声信号をマイクロホンオーディオ音声信号に変換する前方マイクロホン14および後方マイクロホン16を有する。さらに、ITE型マイクロホン26は、使用者の外耳に配置されるイヤピース内に存在する。マイクロホンオーディオ音声信号は、デジタル化され、各プリプロセッサ32、34、36において、プレフィルタリング等の前処理が行われる。前方および後方マイクロホン14、16のマイクロホンオーディオ音声信号38、40は、適応フィルタ42、44においてフィルタリングされ、適応フィルタリングが行われた信号は、加算器46において互いに加算され、難聴補正用のプロセッサ18に入力される。難聴補正済みの信号は、その信号を音響信号に変換して使用者の鼓膜に向けて伝送を行うレシーバ22に出力される。
適応フィルタ42、44のフィルタ係数の適応は、加算器46の出力と、減算器54が供給するITE型マイクロホンオーディオ音声信号52との差50を最小限に抑えるようにフィルタ係数の適応を制御する適応制御装置48によって制御される。このように、プロセッサ18への入力信号56は、ITE型マイクロホン26のマイクロホンオーディオ音声信号52をモデル化し、従って、使用者のHRTFも実質的にモデル化する。
イヤピースのITE型マイクロホン26の前処理済み出力信号52は、SIEC(f,t)(IEC=In the Ear Component)で表示される短時間スペクトルを持つ。
前方および後方マイクロホン14、16の前処理済みオーディオ音声信号38、40のスペクトルは、S BTEC(f,t)およびS BTEC(f,t)(BTEC=Behind The Ear Component)で表示される。前処理には、いずれの形態の処理も除外されることなく、適応および/または静的フィードバック抑制、適応または固定ビーム形成、およびプレフィルタリングが含まれてもよい。
適応制御装置48は、適応フィルタ42、44のフィルタ係数を、それらの合計出力56がITE型マイクロホン26の前処理済み出力信号52に可能な限り近く一致するように制御するよう構成される。
適応フィルタ42、44は、各自の伝達関数G(f,t)およびG(f,t)を有する。
ITE型マイクロホン26は、現在の音環境の所望の空間情報を備えた電子音声信号56の生成を行うモニタマイクロホンとして動作する。
従って、フィルタ係数は、以下の最小化問題:
に対する厳密または近似解を得るように適応が行われる。
pは、好ましくは、p=2のノルム係数である。
適応を制御するアルゴリズムは、例えば、最小二乗平均(LMS)または再帰的最小二乗(RLS)に基づく、場合により正規化された、p=2の最適化法でもよい(それに限定されることはない)。
様々な重みを上記の最小化問題に組み込んで、重みの値が規定するように、解を最適化することができる。例えば、周波数重みW(f)は、特定の1つまたは複数の周波数範囲において、解を最適化することができる。従って、最小化問題は、
に変形可能である。
適応フィルタリングに続いて、1つまたは複数の適応フィルタの結合出力信号は、例えば圧縮器を用いて、さらなる難聴補正処理に回される。このように、前方および後方マイクロホン14、16からの信号のみが、難聴補正の結果として増幅され得るが、ITE型マイクロホン26の電子出力信号は、難聴補正処理の影響を受けず、それによって、出力変換器22からITE型マイクロホン26への起こり得るフィードバックが最小限に抑えられ、大きな最大安定利得を得ることができる。
例えば、入射音場が一人の話者から発せられた音声から成り、発せられた音声が、短時間スペクトルX(f,t)を有する場合には、ITE型マイクロホン信号52に関して前処理が行われず、かつ、ITE型マイクロホン26が実際のHRTFを完全に再現すると仮定すると、以下の信号:
が与えられ、式中、H1,2(f)は、2つのBTE型マイクロホン14、16の補聴器関連の伝達関数である。
十分な適応を行った後、結果として生じた適応済みフィルタを用いて畳み込みが行われ、合計された補聴器インパルス応答は、実際のHRTFに等しく、
である。
話者が移動し、それによって、HRTFが変化すると、適応フィルタ42、44、すなわち、フィルタ係数を調整する制御装置48は、式1の新しい最小値に向けて適応を行う。適応の時定数は、現在の音環境の変化に適切に対応するように設定される。
図7に示される新規のBTE型補聴器回路は、BTE型補聴器10の周波数範囲全体で作動可能である。
図7に示されるBTE型補聴器10は、処理されるマイクロホンオーディオ音声信号38、40、52が複数の周波数チャネルに分割され、各周波数チャネルにおいて信号を個別に処理するマルチチャネル補聴器でもよい。
マルチチャネルBTE型補聴器10の場合、図7は、単一の周波数チャネルにおける回路および信号処理を示していてもよい。回路および信号処理は、複数の周波数チャネルにおいて、例えば、全ての周波数チャネルにおいて重複してもよい。
例えば、図7に示される信号処理は、例えば、販売所で特定の使用者に対して補聴器のフィッティングを行う際に選択される、選択周波数帯域で行われてもよい。
選択周波数帯域は、周波数チャネルの内の1つまたは複数、あるいは、全ての周波数チャネルを含んでいてもよい。選択周波数帯域は、断片化が行われてもよい、すなわち、選択周波数帯域は、連続した周波数チャネルを含む必要がない。
複数の周波数チャネルは、歪曲周波数チャネルを含むことが可能で、例えば、全ての周波数チャネルが歪曲周波数チャネルでもよい。
選択周波数帯域外では、少なくとも1つのITE型マイクロホンが、従来のように入力源として補聴器の信号プロセッサに接続されてもよく、周知の方法で補聴器の信号プロセッサと連携してもよい。
このように、少なくとも1つのITE型マイクロホンは、この構成を用いて所望の利得を補聴器が提供可能な周波数で、補聴器に入力を供給する。この構成を用いて所望の利得を補聴器が提供できない選択周波数帯域内においては、BTE型補聴器ハウジングのマイクロホンが、上記に開示したような信号処理に含まれる。このように、少なくとも1つのITE型マイクロホンによって提供される音環境に関する空間情報を維持すると同時に、利得を増加させることができる。
図8は、任意数NのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−N、および任意数MのBTE型マイクロホン14−1、14−2、・・・、14−Mを含むように回路を一般化した事実を除いては、図7に示す補聴器10に類似し、図7に示す補聴器10と類似の方法で作動する新規のBTE型補聴器10を示すブロック図である。図7においては、N=1およびM=2である。図8においては、NおよびMは、いずれの非負整数でもよい。
N個のITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nからの出力信号は、プリプロセッサ32−1、32−2、・・・、32−Nにおける前処理後に、遅延器44−1、44−2、・・・、44−Nにおいて遅延され、適応キューフィルタ42−1、42−2、・・・、42−Mによって生じたM個のBTE型マイクロホン14−1、14−2、・・・、14−Mからの出力信号の遅延が補償される。遅延器44−1、44−2、・・・、44−Nは、ビーム形成に用いることもできる。N個のITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nからの出力信号は、信号結合器64において、例えば加重和として、さらに結合され、信号結合器64の出力52は、図7の回路に類似した減算器54に供給される。
同様に、M個のBTE型マイクロホン14−1、14−2、・・・、14−Mからの出力信号は、プリプロセッサ34−1、34−2、・・・、34−Mにおいて前処理され、それぞれの適応キューフィルタ42−1、42−2、・・・、42−Mにおいてフィルタリングされ、信号結合器58において、例えば加重和として結合され、信号結合器58の出力56は、図7の回路に類似した減算器54および補聴器プロセッサ18に供給される。
適応制御装置48は、減算器54によって提供されるBTE型信号結合器58およびITE型信号結合器64の出力間の差32を最小限に抑えるように、適応キューフィルタ42−1、42−2、・・・、42−Mのフィルタ係数の適応を制御する。このように、プロセッサ18への入力信号56は、ITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nのマイクロホンオーディオ音声信号をモデル化し、従って、使用者のHRTFも実質的にモデル化する。
図8に示される新規のBTE型補聴器回路は、BTE型補聴器10の周波数範囲全体で作動可能である。
図8に示されるBTE型補聴器10は、処理されるマイクロホンオーディオ音声信号38−1、38−2、・・・、38−N、40−1、40−2、・・・、40−Mが複数の周波数チャネルに分割され、各周波数チャネルにおいて信号38−1、38−2、・・・、38−N、40−1、40−2、・・・、40−Mを個別に処理するマルチチャネル補聴器でもよい。
マルチチャネルBTE型補聴器10の場合、図8は、単一の周波数チャネルにおける回路および信号処理を示していてもよい。回路および信号処理は、複数の周波数チャネルにおいて、例えば、全ての周波数チャネルにおいて重複してもよい。
例えば、図8に示される信号処理は、例えば、販売所で特定の使用者に対して補聴器のフィッティングを行う際に選択される、選択周波数帯域で行われてもよい。
選択周波数帯域は、周波数チャネルの内の1つまたは複数、あるいは、全ての周波数チャネルを含んでいてもよい。選択周波数帯域は、断片化が行われてもよい、すなわち、選択周波数帯域は、連続した周波数チャネルを含む必要がない。
複数の周波数チャネルは、歪曲周波数チャネルを含んでもよく、例えば、全ての周波数チャネルが歪曲周波数チャネルでもよい。
選択周波数帯域外では、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nが、従来のように入力源として補聴器10の信号プロセッサ18に接続されてもよく、周知の方法で補聴器10の信号プロセッサ18と連携してもよい。
このように、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nは、この構成を用いて所望の利得を補聴器10が提供可能な周波数で、補聴器10に入力を供給する。この構成を用いて所望の利得を補聴器10が提供できない選択周波数帯域内においては、BTE型補聴器ハウジングのマイクロホン14−1、14−2、・・・、14−Mが、上記に開示したような信号処理に含まれる。このように、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nによって提供される音環境に関する空間情報を維持すると同時に、利得を増加させることができる。
信号結合器66がプロセッサ18(図示しない)の前に挿入された事実を除いては、図8の補聴器に類似した補聴器を示す図9に示されるように、プロセッサ入力と、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nの信号結合器64の出力とをつなぐ第1のフィルタ、およびプロセッサ入力と、少なくとも1つのBTE型マイクロホン14−1、14−2、・・・、14−Mの信号結合器58の出力とをつなぐ第2の補完フィルタとを含み、これらのフィルタは、それぞれ、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nの信号結合器64の出力が1つまたは複数の第1の周波数帯域でプロセッサ入力に供給される入力信号の主要部分を構成し、少なくとも1つのBTE型マイクロホン14−1、14−2、・・・、14−Mの信号結合器58の出力が1つまたは複数の第2の補完周波数帯域でプロセッサ入力に供給される入力信号の主要部分を構成するように、補完周波数帯域の周波数の通過および遮断を行う。
このように、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nは、1つまたは複数の周波数帯域でプロセッサ18への唯一の入力源として用いることができ、難聴補正に必要とされる利得は、少なくとも1つのITE型マイクロホン26−1、26−2、・・・、26−Nの出力信号に適用することができる。これらの1つまたは複数の周波数帯域外では、少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の結合出力信号56は、必要とされる利得を提供するために、信号プロセッサ18に印加される。
信号の組み合わせは、例えば、異なる種類のバンドパスフィルタリングに基づいてもよい。

Claims (9)

  1. BTE型補聴器であって、
    使用者の耳介の後ろに装着されるBTE型補聴器ハウジングと、
    音響音声をオーディオ音声信号に変換するための少なくとも1つのBTE型音声入力変換器と、
    前記オーディオ音声信号に基づいて難聴補正済みの出力信号を生成するように構成されたプロセッサと、
    音声信号伝送部材の第1の端部における前記BTE型補聴器ハウジングの音声出力から、前記音声信号伝送部材の第2の端部における前記使用者の外耳道への音声信号の伝送を行うための音声信号伝送部材と、
    前記使用者の前記外耳道内の意図された位置に前記音声信号伝送部材を固定および保持する目的で前記使用者の前記外耳道内に挿入されるように構成されたイヤピースと、
    前記難聴補正済みの出力信号を人の聴覚系が受け取り可能な聴覚出力信号に変換するための出力変換器と、
    少なくとも1つのITE型マイクロホンを収容し、前記少なくとも1つのITE型マイクロホンを意図された位置に固定および保持する目的で前記使用者の外耳に配置されるように構成されたITE型マイクロホンハウジングと、
    を含み、
    少なくとも1つの適応キューフィルタであって、前記少なくとも1つの適応キューフィルタの各々が、
    前記少なくとも1つのBTE型音声入力変換器のそれぞれからの出力信号が与えられる入力と、
    前記少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力と、前記少なくとも1つの適応キューフィルタの結合出力の差が最小限に抑えられるように適応されるフィルタ係数と、
    を有することを特徴とする、BTE型補聴器。
  2. 前記少なくとも1つのBTE型音声入力変換器が第1および第2のBTE型音声入力変換器によって構成され、
    前記少なくとも1つの適応キューフィルタは、第1および第2の適応キューフィルタによって構成され、
    前記第1の適応キューフィルタは、前記第1のBTE型音声入力変換器からの出力信号が与えられる入力を有し、
    前記第1の適応キューフィルタのフィルタ係数は、前記少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力と、前記第1および第2の適応キューフィルタの結合出力の差が最小限に抑えられるように適応され、
    前記第2の適応キューフィルタは、前記第2のBTE型音声入力変換器からの出力信号が与えられる入力を有し、
    前記第2の適応キューフィルタのフィルタ係数は、前記少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力と、前記第1および第2の適応キューフィルタの結合出力の差が最小限に抑えられるように適応される、
    請求項1に記載の補聴器。
  3. 前記少なくとも1つの適応キューフィルタの前記フィルタ係数は、
    の解に向けて適応され、
    式中、SIEC(f,t)は、前記少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力信号の時間tにおける短時間スペクトルであり、
    BTEC(f,t),S BTEC(f,t),…,S BTEC(f,t)は、前記少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の出力信号の時間tにおける短時間スペクトルであり、
    BTEC(f,t),G BTEC(f,t),…,G BTEC(f,t)は、前記少なくとも1つのBTE型音声入力変換器の各出力に接続された前処理フィルタの伝達関数であり、
    pは、ノルム係数であり、
    W(f)は、周波数重み付け係数である、
    請求項2に記載の補聴器。
  4. p=2である、請求項3に記載の補聴器。
  5. W(f)=1である、請求項3または4に記載の補聴器。
  6. 1つのITE型マイクロホンおよび2つのBTE型音声入力変換器を有する、請求項3〜5の何れか1項に記載の補聴器。
  7. 前記フィルタ係数の値が大幅な変化を停止すると、前記少なくとも1つの適応フィルタがさらに適応されることが防止される、請求項1〜6の何れか1項に記載の補聴器。
  8. 前記オーディオ音声信号が複数の周波数チャネルに分割され、前記少なくとも1つの適応キューフィルタは、選択周波数チャネルにおいて前記オーディオ音声信号を個別に処理するように構成される、請求項1〜7の何れか1項に記載の補聴器。
  9. 前記少なくとも1つのBTE型マイクロホンは、難聴補正が前記少なくとも1つのITE型マイクロホンの出力のみに基づくように、選択周波数チャネルにおいて前記プロセッサから切断される、請求項8に記載の補聴器。
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