JP2013144770A - 熱硬化性シリコーン樹脂組成物、該組成物から成形された成形物、光半導体装置、及び熱硬化性シリコーン樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

熱硬化性シリコーン樹脂組成物、該組成物から成形された成形物、光半導体装置、及び熱硬化性シリコーン樹脂組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体粉末(特にはシリケート系蛍光体粉末)を含有する、耐湿性に優れた熱硬化性シリコーン樹脂組成物、該組成物から成形された成形物、前記組成物又は前記成形物で封止された光半導体装置、及び該組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 蛍光体粉末表面にポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有するものであることを特徴とする熱硬化性シリコーン樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱硬化性シリコーン樹脂組成物、該組成物から成形された成形物、前記組成物又は前記成形物で封止された光半導体装置、及び前記組成物の製造方法に関する。
最近、高輝度の発光ダイオード(以下、特に断りのない限り「LED」という)が商品化され、液晶テレビや携帯電話のBLU(Back Light Unit)以外にも、一般照明等にも省資源、省エネ対策として幅広く使用されるようになってきた。
なかでも、白色LEDは照明用として需要が増大しているが、照明用に要求される特性は非常に厳しく、長期間にわたり安定した発光が求められている。照明として使用するためには、通常、青色LEDにYAGなどの黄色蛍光体を添加し、波長変換することで白色光を得ている。
しかし、蛍光体の種類によっては、水と反応して劣化することで光の発光効率が低下したり、変色したりするなどの不具合が生じている。特にシリケート系蛍光体と呼ばれる蛍光体は、吸湿条件での蛍光体の変換効率が著しく低下することが知られている。従来の技術としては、特許文献1に示されるように、蛍光体の粒子表面に珪素、アルミニウム、チタンまたはジルコニウムのいずれかの元素を含む化合物からなる被膜を形成することで蛍光体を改質することが知られている。しかし、金属アルコキシドなどで処理しているので、完全に吸湿を防げるわけでもなく、蛍光体の改質にまではいたっていない。
また、特許文献2に示されるように、LED封止材にガス透過性が低いエポキシ樹脂を用いることで、問題を解決しようとしていた。しかし、エポキシ樹脂は耐熱・耐光性が悪いため、照明用の高輝度LEDでは封止したエポキシ樹脂の変色や熱劣化によりクラックが発生することがあった。
また、特許文献3では、蛍光体粒子に金属アルコキシド化合物を添加・攪拌し、高温で減圧乾燥することにより表面に皮膜を形成することで、耐湿性を高めている。しかし、この種のアルコキシド化合物では、均一で欠陥のない皮膜を形成することが困難で、蛍光体の耐湿性を改善するには不十分であった。
さらに、特許文献4では、蛍光体にアルコキシシランで一層目の皮膜を形成し、その上にポリシラザンで二層目の皮膜をコートしている。しかし、一層目の皮膜形成時にアミン系触媒を用い、低温で縮合させているため、残存するアミン系触媒がシリコーンの付加反応阻害を起こすことがあり、モノマー付加硬化型シリコーン樹脂に該蛍光体を添加するには不適合であった。また、アルコキシシランを加水分解させてコートしても、完全にアルコキシ基が消失することが無いため、耐湿性を改善するには不十分であった。
さらに、特許文献5では、蛍光体の表面をポリシラザンでコートした表面処理方法が記載されている。しかし実施例では、蛍光体をバインダ樹脂としてエチルセルロースを用い300℃で加熱焼成させて膜形成を行っているので、蛍光体膜自体には柔軟性がなく、耐熱・耐光性などの信頼性は非常に低いものであった。
特開2006−124680号公報 特許第4578188号公報 特開2007−091874号公報 特許第4023184号公報 特許第4157243号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体粉末(特にはシリケート系蛍光体粉末)を含有する、耐湿性に優れた熱硬化性シリコーン樹脂組成物、該組成物から成形された成形物、前記組成物又は前記成形物で封止された光半導体装置、及び前記組成物の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によれば、蛍光体粉末表面にポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有するものであることを特徴とする熱硬化性シリコーン樹脂組成物を提供する。
本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物は、均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体粉末(被覆蛍光体)を含有する。このような熱硬化性シリコーン樹脂組成物は、含有する蛍光体粉末の耐湿性が改善されたものとなり、発光半導体装置の封止材等として非常に有効である。
またこの場合、前記熱硬化性シリコーン樹脂組成物は、前記被覆蛍光体に加え、更に、熱硬化性シリコーン樹脂、及び、硬化触媒を含有するものとすることができる。またこの場合、前記熱硬化性シリコーン樹脂は、縮合型若しくは付加型のシリコーン樹脂、又はエポキシ・シリコーンハイブリッド樹脂であることが好ましい。
また、この場合、前記熱硬化性シリコーン樹脂組成物が、(A)1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合したアルケニル基を有するシリコーン樹脂、(B)1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び(C)付加反応触媒を含有するものであることが好ましい。
本発明に示された方法で調製された、蛍光体粉末表面にポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体は、従来組み合わせることが困難であった、付加型の熱硬化性シリコーン樹脂等とも組み合わせて使用することが可能となる。
またこの場合、前記二酸化ケイ素硬化被膜は、400〜500nmの波長領域において、光透過率が98%以上であることが好ましい。
このような透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体は、高い耐湿性を有し、かつ輝度の低下や発光色の劣化が非常に少ないものとなる。
また、本発明では、前記熱硬化性シリコーン樹脂組成物から成形された成形物を提供する。この場合、前記成形物はシート状又はフィルム状とすることができる。
本発明の成形物は、均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体粉末(被覆蛍光体)を含有する。このような熱硬化性シリコーン成形物は、含有する蛍光体粉末の耐湿性が改善されたものとなり、発光半導体装置の波長変換シート又はフィルムとして非常に有効である。
また、本発明では、前記熱硬化性シリコーン樹脂組成物又は前記成形物で封止された光半導体装置を提供する。
本発明の二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有した熱硬化性シリコーン樹脂組成物又は成形物で封止された光半導体装置(特に発光半導体装置)は、高温高湿下においても長期間にわたり輝度の低下や発光色の劣化が非常に少なく、かつ機械的特性、耐熱性、電気絶縁性に優れている。
また、本発明では、蛍光体粉末表面にポリシラザンを塗布し、反応硬化させることよって得られる、膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を、少なくとも熱硬化性シリコーン樹脂と混合して熱硬化性シリコーン樹脂組成物を得ることを特徴とする熱硬化性シリコーン樹脂組成物の製造方法を提供する。
このように、蛍光体粉末の表面にポリシラザンを塗布し、反応硬化させ、蛍光体粉末の表面に直に二酸化ケイ素硬化被膜が形成された被覆蛍光体は、均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆され、従来の被覆蛍光体に比べて耐湿性が大幅に改善されたものとなる。従って、該被覆蛍光体を用いた熱硬化性シリコーン樹脂組成物の硬化物は、高温高湿下においても長期間にわたり輝度の低下や発光色の劣化が非常に少ないものとなる。
本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物及び該組成物から成形された成形物は、均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体粉末を含有し、耐湿性に優れる。従って、このような組成物や成形物で封止された光半導体装置は、高温高湿下においても長期間にわたり輝度の低下や発光色の劣化が非常に少なく、かつ機械的特性、耐熱性、電気絶縁性に優れているものとなる。
上記のように、従来の被覆蛍光体は、シリコーン樹脂との組み合わせが好ましくなく、また、蛍光体の耐湿性を十分に改善することが出来なかった。そこで、均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体を含有する、耐湿性に優れた熱硬化性シリコーン樹脂組成物や成形物が求められていた。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明は、蛍光体粉末表面にポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有する熱硬化性シリコーン樹脂組成物である。
本発明に係る蛍光体粉末としては、例えば、窒化物系半導体を発光層とする半導体発光ダイオードからの光を吸収し、異なる波長の光に波長変換するものが挙げられる。例えば、Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される窒化物系蛍光体・酸窒化物系蛍光体、Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に賦活されるアルカリ土類金属ハロゲンアパタイト蛍光体、アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光体、アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体、アルカリ土類金属ケイ酸塩蛍光体、アルカリ土類金属硫化物蛍光体、アルカリ土類金属チオガレート蛍光体、アルカリ土類金属窒化ケイ素蛍光体、ゲルマン酸塩蛍光体、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される希土類アルミン酸塩蛍光体、希土類ケイ酸塩蛍光体又はEu等のランタノイド系元素で主に賦活される有機及び有機錯体蛍光体、Ca−Al−Si−O−N系オキシ窒化物ガラス蛍光体等から選ばれる少なくともいずれか1種以上であることが好ましい。具体例として、下記の蛍光体を使用することができるが、これに限定されない。
Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される窒化物系蛍光体は、MSi:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。)などがある。また、MSi:EuのほかMSi10:Eu、M1.8Si0.2:Eu、M0.9Si0.110:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。)などもある。
Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される酸窒化物系蛍光体は、MSi:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。)などがある。
Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に賦活されるアルカリ土類金属ハロゲンアパタイト蛍光体には、M(POX:R(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種である。Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1種以上である。)などがある。
アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光体には、MX:R(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種である。Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1以上である。)などがある。
アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体には、SrAl:R、SrAl1425:R、CaAl:R、BaMgAl1627:R、BaMgAl1612:R、BaMgAl1017:R(Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1種以上である。)などがある。
アルカリ土類金属硫化物蛍光体には、LaS:Eu、YS:Eu、GdS:Euなどがある。
Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される希土類アルミン酸塩蛍光体には、YAl12:Ce、(Y0.8Gd0.2Al12:Ce、Y(Al0.8Ga0.212:Ce、(Y,Gd)(Al,Ga)12の組成式で表されるYAG系蛍光体などがある。また、Yの一部若しくは全部をTb、Lu等で置換したTbAl12:Ce、LuAl12:Ceなどもある。
その他の蛍光体には、ZnS:Eu、ZnGeO:Mn、MGa:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。)などがある。
上述の蛍光体は、所望に応じてEuに代えて、又は、Euに加えてTb、Cu、Ag、Au、Cr、Nd、Dy、Co、Ni、Tiから選択される1種以上を含有させることもできる。
Ca−Al−Si−O−N系オキシ窒化物ガラス蛍光体とは、モル%表示で、CaCOをCaOに換算して20〜50モル%、Alを0〜30モル%、SiOを25〜60モル%、AlNを5〜50モル%、希土類酸化物または遷移金属酸化物を0.1〜20モル%とし、5成分の合計が100モル%となるオキシ窒化物ガラスを母体材料とした蛍光体である。尚、オキシ窒化物ガラスを母体材料とした蛍光体では、窒素含有量が15wt%以下であることが好ましく、希土類酸化物イオンの他に増感剤となる他の希土類元素イオンを希土類酸化物として蛍光ガラス中に0.1〜10モル%の範囲の含有量で共賦活剤として含むことが好ましい。
シリケート系蛍光体としては、(BaSrMg)Si:Pb、(BaMgSrZnCa)Si:Pb、ZnSiO:Mn、(BaMg)Si:Eu、YSiO:Ce,Tb,(BaSrCa)SiO:Eu、BaSi:Pbなどが挙げられる。
また、上記蛍光体粉末以外の蛍光体であって、同様の性能、効果を有する蛍光体も使用することができる。
上記蛍光体粉末の形状は、特に限定されるものではなく、具体的には球形、非球形などが挙げられる。その粒径の平均粒径は0.01〜200μmが好ましく、より好ましくは0.01μm〜100μmが好ましい。
本発明では、ポリシラザンと呼ばれる(Si−N−Si)結合を有する化合物を使用して、膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を上記蛍光体粉末表面に形成する。本発明で使用するポリシラザンとして、原料であるジクロルシランとアンモニアガスを反応させることで得られる下記構造のものが挙げられる。
Figure 2013144770
ポリシラザンが水と反応することにより、純粋な二酸化ケイ素硬化被膜(SiO膜)が形成されることになる。従来シランカップリング剤として用いられてきたアルコキシシランを用いると、アルコキシ基や、水酸基が被膜中に残存するので、吸湿性の高い蛍光体などでは耐湿性の改善には寄与しない。クロロシランでも同様に、完全にアルコキシ基および水酸基が消失することがなく残存するために、厳しい高温高湿条件下などでの点灯試験では、十分な耐湿性を付与しない。
このポリシラザンを、脱水処理した有機溶剤やシリコーン系溶剤と混合して使用する。本発明に係る10nm〜10μmの膜厚の硬化被膜を作成するには0.5〜20質量%の濃度にしたものを使用することが好ましい。尚、従来、100〜300nm程度の膜厚の硬化被膜を作製するには20質量%より高く30質量%以下の濃度にしたものが使用される。
尚、使用する溶剤としては極性溶剤、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル誘導体、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤やテトラメチルジシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサンなどの環状シロキサン等が使用可能である。
ポリシラザンを原料にSi−O−Si結合を形成するには、空気中の水分などと反応させたり、加熱したりすることでSi−H結合が酸化し緻密な二酸化ケイ素硬化被膜を形成することができる。
形成する透明な二酸化ケイ素硬化被膜は、400〜500nmの波長領域において、光透過率が98%以上であることが好ましい。
具体的な処理方法としては、ポリシラザンの濃度が0.5〜20質量%のシクロヘキサノンやトルエンなどの溶液中に、処理する蛍光体粉末を混合し、室温で十分混合した後、遠心分離などの方法で溶液と蛍光体とを分離し乾燥させる。次に、乾燥した蛍光体粉末を150℃〜500℃の乾燥機に入れ1〜8時間処理することで蛍光体粉末表面に二酸化ケイ素の硬化被膜を形成させる。該硬化皮膜の膜厚の制御はポリシラザンの濃度によって容易に調整することができる。
本発明における二酸化ケイ素硬化被膜は、膜厚が10nm〜10μmであるため、蛍光体への水分の透過を抑制することが可能である。該膜厚は、望ましくは10nm〜2μmである。10nm未満では膜厚が薄すぎて水分の透過を防ぐことが出来ない。また、10μmを越えると、被膜が厚すぎるためにクラックが入りやすく、緻密な被膜の形成が出来ない。本発明において、二酸化ケイ素硬化被膜の膜厚は、蛍光体粉末を球体と仮定し、処理された蛍光体粉末の質量増加分を二酸化ケイ素硬化被膜質量W(g)とし、二酸化ケイ素の密度d(≒2.2×10−6g/m)、蛍光体粉末の平均粒径r(m)、膜厚t(m)とした時の以下の関係式により求めた。
Figure 2013144770
本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物は、上記被覆蛍光体に加え、熱硬化性シリコーン樹脂及び硬化触媒を含有することが好ましい。ここで、本発明で使用する熱硬化性シリコーン樹脂としては、シリコーン樹脂、エポキシ・シリコーンハイブリッド樹脂などの透明な熱硬化性シリコーン樹脂が挙げられる。
シリコーン樹脂としては、縮合型や付加型の熱硬化性シリコーン樹脂が代表的なものとして例示することができる。
縮合型のシリコーン樹脂としては
Si(OR(OH)(4−a−b−c)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の炭素数1〜20の有機基、Rは同一又は異種の炭素数1〜4の有機基を示し、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、0.801≦a+b+c<2を満たす数である。)
で示されるようなシリコーン樹脂が挙げられる。本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物が該縮合型シリコーン樹脂を含有する場合には、更に硬化触媒(縮合触媒)を含有することが好ましい。
付加型シリコーン樹脂としては、ビニル基を含有するシリコーン樹脂が挙げられる。本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物が該付加型シリコーン樹脂を含有する場合には、更に、硬化剤としてのヒドロシリル基を有するシリコーン樹脂、硬化触媒としての白金触媒等を含有することが好ましい。
詳述すると、前記熱硬化性シリコーン樹脂組成物が、(A)1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合したビニル基等のアルケニル基を有するシリコーン樹脂、(B)1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素(ヒドロシリル基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び(C)付加反応触媒(硬化触媒)を含有するものであることが好ましい。
エポキシ・シリコーンハイブリッド樹脂としては、トリアジン誘導体エポキシ樹脂−シリコーン樹脂に代表される、熱硬化性エポキシ−シリコーンハイブリッド樹脂が挙げられ、この場合、本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物が更に、酸無水物、硬化触媒(硬化促進剤)を含むものであれば、硬化性に優れ、耐熱性、耐光性に優れると共に、良好な強度を有することから望ましい。
更に、本発明は成形性や良好な硬化物物性を得るために、エポキシ樹脂及び/又は一分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有するシリコーン樹脂と酸無水物を、あるいは一分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有するシリコーン樹脂と酸無水物とあらかじめ予備反応させ、重合度を高めたものを使用することもできる。
耐熱性や耐光性、機械的強度の面からシリコーン成分と有機樹脂成分の比率は質量比で20/80〜80/20の範囲のものが望ましい。
これらの透明な熱硬化性シリコーン樹脂において、特に好ましいのは耐熱性・耐光性に特に優れる縮合型又は付加型の熱硬化性シリコーン樹脂である。
本発明に示される透明な熱硬化性シリコーン樹脂には前述した蛍光体の他に無機質充填剤も使用することが出来る。無機質充填剤としては溶融シリカ粉末、結晶シリカ粉末、ヒュームドシリカ、微粉末シリカ、微粉末アルミナ、球状の溶融シリカやクリストバライト、アルミナ粉末、などが代表的なものである。これら粉末の平均粒径としては、2〜10μm程度のものが望ましい。微粉末シリカや微粉末アルミナは、蛍光体などの沈降防止のために、熱硬化性シリコーン樹脂に対して1〜10質量%使用することが望ましい。また、酸化チタン微粉末のような光散乱剤などを添加してもよい。
上記熱硬化性シリコーン樹脂を上記の被覆蛍光体と混合して熱硬化性シリコーン樹脂組成物で発光半導体装置を封止する場合、又は熱硬化性シリコーン樹脂組成物から成形物を成形し、該成形物を搭載して発光半導体装置を封止する場合、硬化物は透明であり、特に、該硬化物(0.01mm厚)の光透過率が、400〜500nmの波長領域において95〜100%、望ましくは98〜100%である。
本発明の熱硬化性シリコーン樹脂組成物は、未硬化状態において常温で液状、固体状若しくは半固体状である。なお、「常温」とは通常の状態における周囲温度を意味し、通常15〜30℃の範囲の温度であり、典型的には25℃である。「半固体状」とは可塑性を有し、特定の形状に成形されたときに少なくとも1時間、好ましくは8時間以上その形状を保持し得る物質の状態を言う。
上記被覆蛍光体を含有する熱硬化性シリコーン樹脂組成物の粘度は、発光半導体装置の封止方法によって要求される特性が異なるため、特に限定されるものではないが、注型でリフレクターのキャビティー内部に注入する場合は100〜10,000mPa・s、圧縮成形などで基板上にレンズ形状で封止する場合は5,000〜100,000mPa・sが望ましい。
また、本発明における被覆蛍光体を含有する熱硬化性シリコーン樹脂組成物で後述する成形物を成形する場合、該熱硬化性シリコーン樹脂組成物の粘度は、回転粘度計により測定した25℃における粘度が、100〜10,000,000mPa・s、特には300〜500,000mPa・s程度であるのが好ましい。
熱硬化性シリコーン樹脂組成物は、上述した各成分(被覆蛍光体、熱硬化性シリコーン樹脂、硬化触媒等)を同時に、又は別々に、必要により加熱処理を加えながら攪拌、溶解、混合、及び分散させることにより調製される。
例えば、付加型シリコーン樹脂を含む熱硬化性シリコーン樹脂組成物を製造する場合、使用前に硬化反応が進行しないように、上記成分(A)及び上記成分(C)と、上記成分(B)とを2液に分けて保存し、使用時に該2液を混合して硬化を行うこともできる。成分(B)と成分(C)を1液で保存すると脱水素反応を起こす危険性があるため、成分(B)と成分(C)を分けて保存するのがよい。また、アセチレンアルコール等の硬化抑制剤を少量添加して1液として用いることもできる。
本発明の二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有した熱硬化性シリコーン樹脂組成物の製造方法は、特に限定されないが、上記成分(被覆蛍光体、熱硬化性シリコーン樹脂、硬化触媒等)を攪拌、加熱装置を備えたライカイ機、3本ロール、ボールミル、プラネタリーミキサー等により常法に準じて混合することにより得ることができる。本発明の樹脂組成物の硬化条件は、常温でも十分硬化するが、必要に応じて加熱してもよく、この場合、60〜150℃、特に80〜120℃で、5〜120分間、特に10〜60分間加熱することにより硬化させることができる。
本発明では、上記熱硬化性シリコーン樹脂組成物で封止された光半導体装置を提供する。
本発明の蛍光体粉末表面にポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有した熱硬化性シリコーン樹脂組成物で封止した発光半導体装置は、高温高湿下においても長期間にわたり輝度の低下や発光色の劣化が非常に少なく、かつ機械的特性、耐熱性、電気絶縁性に優れている。
本発明は、上記熱硬化性シリコーン樹脂組成物から成形されたシート状またはフィルム状の成形物を提供する。
該成形物は、例えば液状の上記熱硬化性シリコーン樹脂組成物を、必要に応じて半硬化させ(Bステージ化)、シート状またはフィルム状に成形することで製造することができる。また、該成形物は、未硬化状態において固体又は半固体状の上記熱硬化性シリコーン樹脂組成物を成形することで製造することもできる。
フィルム状成形物の膜厚は0.1μm以上であるのが良く、好ましくは0.5μm〜500μm、より好ましくは0.8μm〜200μmである。シート状成形物の膜厚は、好ましくは500μm〜30mm、より好ましくは500μm〜15mmである。
成形方法は従来公知の方法を使用すればよい。例えば、ロールコーターやスピンコーターなどが使用できる。
成形条件は、特に制限されるものではないが、通常、50〜150℃、好ましくは60〜150℃で、10秒〜30分、好ましくは30秒〜10分である。成形物の製造には、必要に応じて、成形物を任意の大きさに切断する等、成形物を加工する工程を含んでいてもよい。500μmを超える厚さのシート状成形物を製造する場合は、フィルム状成形物の複数枚を積層し、従来公知の方法で圧着又は接着することによって製造してもよい。
該成形物は耐湿性に優れており、かつLCP等のパッケージ材料や金属基板および半導体素子などに非常によく接着する。
本発明では、上記成形物で封止された光半導体装置を提供する。
上記のように成形された未硬化状態(固体若しくは半固体)又は半硬化状態のシート状またはフィルム状成形物を、光半導体素子に搭載し、完全に硬化させて封止することができる。
本発明において成形物の硬化条件は特に制限されるものではないが、通常、40〜250℃、好ましくは60〜200℃で、5分〜10時間、好ましくは30分〜6時間程度で硬化させることができる。均一で欠陥のない被膜(皮膜)で被覆された蛍光体粉末(被覆蛍光体)を含有する、本発明のシート状またはフィルム状成形物は、含有する蛍光体粉末の耐湿性が改善されたものとなるため、水分との接触が多いLED用部材等の波長変換シート又はフィルムとして好適に使用できる。
以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
下記において重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレンを標準物質とした重量平均分子量であり、下記条件で測定したものである。
[測定条件]
展開溶媒:THF
流量:0.6mL/min
検出器:示差屈折率検出器(RI)
カラム:TSK Guardcolomn SuperH−L
TSKgel SuperH4000(6.0mmI.D.×15cm×1)
TSKgel SuperH3000(6.0mmI.D.×15cm×1)
TSKgel SuperH2000(6.0mmI.D.×15cm×2)
(いずれも東ソー社製)
カラム温度:40℃
試料注入量:20μL(濃度0.5質量%のTHF溶液)
(合成例1)
CASIN系蛍光体5.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、アクアミカNL110A−01(ポリシラザン1%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)5.0g、トルエン200gを加えて6時間加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去することで凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.1を得た。この蛍光体No.1の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は1.0μmであった。
(合成例2)
CASIN系蛍光体5.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、アクアミカNL110A−01(ポリシラザン1%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)2.5g、トルエン150gを加えて6時間加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去させ凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.2を得た。この蛍光体No.2の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は0.5μmであった。
(合成例3)
CASIN系蛍光体5.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、アクアミカNL110A−20(ポリシラザン20%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)2.5g、トルエン200gを加えて6時間加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去させ凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.3を得た。この蛍光体No.3の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は10.0μmであった。
(合成例4)
CASIN系蛍光体5.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、アクアミカNL110A−01(ポリシラザン1%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)0.05g、トルエン150gを加えて6時間加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去させ凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.4を得た。この蛍光体No.4の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は0.01μm(10.0nm)であった。
(合成例5)
YAG系蛍光体5.0g(平均粒径40μm、比表面積3.6m/g)に対し、アクアミカNL110A−01(ポリシラザン1%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)5.0g、トルエン200gを加えて6時間加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去することで凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたYAG蛍光体No.1を得た。この蛍光体No.1の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は0.8μmであった。
(合成例6)
フラスコにトルエン625g、水2215gを加え、フェニルトリクロロシラン952.5g(4.50mol)、D10Cl 398g(0.50mol DはMeSiO2/2単位を示す)、ビニルジメチルクロロシラン30.15g(0.25mol)、ビニルメチルジクロロシラン37.75g(0.25mol)、トルエン250gを混合したものを滴下した。滴下終了後3時間攪拌し、廃酸分離し水洗した。加圧濾過および減圧留去を行い、下記構造式で示されるフェニル基含有ビニルシリコーンレジンを得た。ビニル基含有量は0.105mol/100gであった。THFを溶媒として用いたGPC測定によるポリスチレン換算の重量平均分子量は18000であった。また、Si原子に結合しているOX基の量(即ち、SiOH基とSiOCH基の合計量)は、29Si-NMRを用いて測定したところ1.5mol%であった。
(PhSiO3/20.45(MeSiO2/20.50(ViMeSiO2/20.02(ViMeSiO1/20.02(OX)0.015
(合成例7)
フラスコにトルエン1575g、水1550gを加え、フェニルトリクロロシラン666.75g(3.00mol)、D10Cl 278.6g(0.33mol)、メチルジクロロシラン40.25g(0.33mol DはMeSiO2/2単位を示す)、トルエン175gを混合したものを滴下した。滴下終了後3時間攪拌し、廃酸分離し水洗した。加圧濾過および減圧留去を行い、下記構造式で示されるフェニル基含有シリコーンレジンを得た。SiH基含有量は0.105mol/100gであった。THFを溶媒として用いたGPC測定によるポリスチレン換算の重量平均分子量は10000であった。また、Si原子に結合しているOX基の量(即ち、SiOH基とSiOCH基の合計量)は、29Si-NMRを用いて測定したところ1.8mol%であった。
(PhSiO3/20.44(MeSiO2/20.49(MeHSiO2/20.05(OX)0.018
(比較合成例1)
CASIN系蛍光体15.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、アクアミカNL110A−01(ポリシラザン1%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)0.1g、トルエン200gを加えて6時間で加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去することで凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.6を得た。この蛍光体No.6の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は5nmであった。
(比較合成例2)
CASIN系蛍光体5.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、アクアミカNL110A−01(ポリシラザン1%溶液:AZエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)50.0g、トルエン200gを加えて6時間で加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去することで凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.7を得た。この蛍光体No.7の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は15μmであった。
(比較合成例3)
CASIN系蛍光体5.0g(平均粒径50μm、比表面積3.0m/g)に対し、テトラメトキシシラン2.0g、トルエン200gを加えて6時間で加熱還流させた。その後、溶剤を減圧留去することで凝集のない蛍光体粉末を得た。この粉末をオーブンで400℃/2時間焼成し、二酸化ケイ素硬化被膜が形成されたCASIN蛍光体No.9を得た。この蛍光体No.9の重量増加分から、二酸化ケイ素硬化被膜(ガラス皮膜)厚は5μmであった(尚、未処理のCASIN系蛍光体をCASIN蛍光体No.8とする)。
(実施例1)
合成例1で得られたCASIN蛍光体No.1 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.1を得た。
(実施例2)
合成例2で得られたCASIN蛍光体No.2 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.2を得た。
(実施例3)
合成例3で得られたCASIN蛍光体No.3 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.3を得た。
(実施例4)
合成例4で得られたCASIN蛍光体No.4 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.4を得た。
(実施例5)
合成例5で得られたYAG蛍光体No.1 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.5を得た。
(比較例1)
比較合成例1で得られたCASIN蛍光体No.6 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.6を得た。
(比較例2)
比較合成例2で得られたCASIN蛍光体No.7 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.7を得た。
(比較例3)
未処理品のCASIN系蛍光体(CASIN蛍光体No.8) 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gをあわとり錬太郎((株)シンキー製)で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.8を得た。
(比較例4)
比較合成例3で得られたCASIN蛍光体No.9 2.0gと、透明な付加型熱硬化性シリコーン樹脂組成物(商品名LPS−5547:信越化学工業(株)製)20.0gを自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.9を得た。
高温高湿点灯試験−熱硬化性シリコーン樹脂組成物評価−
底面に厚さ2μmの銀メッキを施した銅製リードフレームを配したカップ状のLED用プレモールドパッケージ(3.5mm×2.8mm×0.8mm、開口部の直径2.6mm)に対し、減圧下でArプラズマ(出力100W、照射時間10秒)処理を行い、前記底面の前記リードフレームにInGaN系青色発光素子の電極を、銀ペースト(導電性接着剤)を用いて接続すると共に、前記発光素子のカウンター電極を金ワイヤーにてカウンターリードフレームに接続し、実施例1〜5及び比較例1〜4のシリコーン樹脂組成物をそれぞれパッケージ開口部に充填し、60℃で1時間、更に150℃で4時間硬化させて封止した。
このようにして得られた光半導体装置を60℃/90%RH下で500時間LED点灯試験を行い、パッケージ界面の剥離及びクラックの有無、並びに輝度劣化率(不良率)を目視観察した。結果を表1に示す。
輝度測定−熱硬化性シリコーン樹脂組成物評価−
輝度測定は、浜松ホトニクス(株)製 LED全光束・効率測定装置 C9929−22を用いて、高温高湿点灯試験前後の全光束(lm/w)の低下率を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2013144770
表1に示すように、本発明のポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜で被覆された蛍光体を用いた樹脂組成物で封止されたLED(実施例1〜5)は、高温高湿下での不良率が激減し、全光束の低下も比較例1〜4に比べて非常に抑制されたものとなった。
(実施例6)
合成例1で得られたCASIN蛍光体No.1 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.10を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱して半硬化し、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物1を製造した。
(実施例7)
合成例2で得られたCASIN蛍光体No.2 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.11を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱して半硬化し、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物2を製造した。
(実施例8)
合成例3で得られたCASIN蛍光体No.3 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.12を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱して半硬化し、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物3を製造した。
(実施例9)
合成例4で得られたCASIN蛍光体No.4 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.13を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱してプレキュアーし、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物4を製造した。
(実施例10)
合成例5で得られたYAG蛍光体No.1 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.14を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱して半硬化し、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物5を製造した。
(比較例5)
比較合成例1で得られたCASIN蛍光体No.6 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.15を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱してプレキュアーし、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物6を製造した。
(比較例6)
比較合成例2で得られたCASIN蛍光体No.7 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.16を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱して半硬化し、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物7を製造した。
(比較例7)
未処理品のCASIN系蛍光体(CASIN蛍光体No.8) 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.17を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱してプレキュアーし、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物8を製造した。
(比較例8)
比較合成例3で得られたCASIN蛍光体No.9 2.0gと、合成例6の樹脂を10.0g、合成例7の樹脂を10.0g、反応抑制剤としてアセチレンアルコール系のエチニルシクロヘキサノール0.1g、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金濃度1質量%)0.02gを加えてベース組成物を調製した。自転・公転ミキサー[商品名:あわとり練太郎((株)シンキー製)]で攪拌1分/2000rpm、脱泡1分/2200rpmを行い、シリコーン樹脂組成物No.18を得た。該シリコーン樹脂組成物をコンプレッション成形機にて150℃、5分で圧縮成形し、その後150℃のオーブンにて5分間加熱してプレキュアーし、縦150mm×横150mm×厚み0.1mmを有するシート状成形物9を製造した。
高温高湿点灯試験−成形物評価−
上記実施例6〜10、比較例5〜8の成形物について、下記の評価試験をおこなった。
底面に厚さ2μmの銀メッキを施した銅製リードフレームを配したカップ状のLED用プレモールドパッケージ(3.5mm×2.8mm×0.8mm、開口部の直径2.6mm)に対し、減圧下でArプラズマ(出力100W、照射時間10秒)処理を行い、前記底面の前記リードフレームにInGaN系青色発光素子(フリップチップ)の電極を、銀ペースト(導電性接着剤)を用いて接続すると共に、実施例6〜10、比較例5〜8のシート状成形物1〜9をそれぞれチップ上部に貼り付けて、60℃で1時間、更に150℃で4時間硬化させて封止した。
このようにして得られた光半導体装置を60℃/90%RH下で500時間LED点灯試験を行い、パッケージおよびチップ界面の剥離及びクラックの有無、並びに輝度劣化率を目視観察した。結果を表2に示す。
輝度測定−成形物評価−
輝度測定は、浜松ホトニクス(株)製 LED全光束・効率測定装置 C9929−22を用いて、高温高湿点灯試験前後の全光束(lm/w)の低下率を測定した。結果を表2に示す。
Figure 2013144770
表2に示すように、本発明のポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜で被覆された蛍光体を用いた樹脂成形物で封止されたLED(実施例6〜10)は、高温高湿下での不良率が激減し、全光束の低下も比較例5〜8に比べて非常に抑制されたものとなった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に含有される。

Claims (9)

  1. 蛍光体粉末表面にポリシラザンの反応硬化物であり膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を含有するものであることを特徴とする熱硬化性シリコーン樹脂組成物。
  2. 前記被覆蛍光体に加え、更に、熱硬化性シリコーン樹脂、及び、硬化触媒を含有するものであることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性シリコーン樹脂組成物。
  3. 前記熱硬化性シリコーン樹脂は、縮合型若しくは付加型のシリコーン樹脂、又はエポキシ・シリコーンハイブリッド樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の熱硬化性シリコーン樹脂組成物。
  4. 前記熱硬化性シリコーン樹脂組成物が、(A)1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合したアルケニル基を有するシリコーン樹脂、(B)1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び(C)付加反応触媒を含有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の熱硬化性シリコーン樹脂組成物。
  5. 前記二酸化ケイ素硬化被膜は、400〜500nmの波長領域において、光透過率が98%以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の熱硬化性シリコーン樹脂組成物。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の熱硬化性シリコーン樹脂組成物から成形された成形物。
  7. 前記成形物はシート状又はフィルム状であることを特徴とする請求項6に記載の成形物。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の熱硬化性シリコーン樹脂組成物又は請求項6若しくは請求項7に記載の成形物で封止された光半導体装置。
  9. 蛍光体粉末表面にポリシラザンを塗布し、反応硬化させることよって得られる、膜厚10nm〜10μmの透明な二酸化ケイ素硬化被膜を有する被覆蛍光体を、少なくとも熱硬化性シリコーン樹脂と混合して熱硬化性シリコーン樹脂組成物を得ることを特徴とする熱硬化性シリコーン樹脂組成物の製造方法。
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