JP2013144300A - 自動車車体のヘミング部構造および成形方法 - Google Patents

自動車車体のヘミング部構造および成形方法 Download PDF

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敬三 熊本
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Abstract

【課題】スプリングバックによるヘミング部の開きを防ぎ、接着剤の充填を確実にしてヘミング部内側への水分の侵入を阻止し、防錆性能を向上させた自動車車体のヘミング部構造および成形方法を提供する。
【解決手段】アウターパネル1とインナーパネル2の間に接着剤4を介在させる一方、前記アウターパネル1の縁部1aを、前記インナーパネル2の縁部2aを包み込むように折り返してヘミング部3を成形し、前記ヘミング部3を成形した後、前記ヘミング部3のヘムプレス面12を前記折返し方向にさらに折り曲げる曲げ加工を実施するものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車車体を構成する部品のヘミング部構造およびその成形方法に係り、特に、自動車車体の内装板および外装板内等への雨水の付着、侵入等を阻止し、防錆性能の向上が図れる自動車車体のヘミング部構造および同構造の成形方法に関するものである。
自動車の車体には、例えばボンネットフード,ドア,フェンダ,バックドア等、多くの車体構成部品が装着されており、これら各構成部品の車体内外部には、それぞれインナーパネルおよびアウターパネルが設けられている。
上記ボンネットフード,ドア,フェンダおよびバックドア等の車体構成部品には、これらの構成部品に形成されているインナーパネルの縁部を包み込むようにアウターパネルの縁部を折り返すことによってヘミング部を形成し、ヘミング部のインナーパネルとアウターパネルとの間に接着剤を介在させて接合することが行なわれている。
このような車体構成部品のヘミング部の形成を行うための従来技術について、図4(a),(b),(c)を参照して説明する。
図4(a)には、自動車車体のヘミング部のヘム加工が行われるヘムプレス装置を示している。
このヘムプレス装置は、加工対象物を載置する下型101を備えており、この下型101の上方に配置される上型(パッド型)102と、この上型102に水平方向で対向する仮曲げ刃103とが設置される。また、下型101の上にはアウターパネル105とインナーパネル104とが水平配置で設置され、アウター、インナーの両パネル間に接着剤108が介装される。
また、インナーパネル104の縁部104aには、昇降するパネル曲げ加工用の本刃である曲げ刃106をインナーパネル104の上方に配置しておき、折曲げ作用時に下降させて、インナーパネル104の縁部104aに当接させるように構成している。
図4(b)には、アウターパネル105の折曲げ作用を行う際の状態を示している。この折曲げ作業においては図4(a)に示した準備状態から、仮曲げ刃103により横方向(図示右向き)に押動して曲げ作用を開始し、その際にアウターパネル105の先端部105aが傾斜状に押し曲げられ、インナーパネル104の縁部を包み込むように折り返えされる状態を示している。
図4(c)には、アウターパネル105のヘミング部107が水平状態まで折り曲げられた状態を示している。この折り曲げ状態では、仮曲げ刃103を後退(図示の左方に移動)させ、その後、加工する押し型としての本刃106を上方から下方に移動させ、本刃106の下降によりアウターパネル105の折り返された縁部105aがインナーパネル104の縁部104a側に加圧して、接着剤108を潰す状態で接着を行なわせる。
これにより、アウターパネル105の端部がインナーパネル104の端部を包み込むようにして折り曲げられて重合され、ヘミング部107が形成される。
上記のように、従来技術では自動車の車体構成部品であるボンネットフード、ドア、フェンダ、およびバックドア等は、それらの構成部品端末を図4(a),(b),(c)に示した工程によって、アウターパネル105の縁部がインナーパネル104の縁部104aを包み込むように折り返すことでヘミング部107を形成し、このヘミング部107のインナーパネル104とアウターパネル105との間に接着剤108を介在させた接合構造に構成される。
この場合、上記の接着剤108として熱硬化性樹脂を用い、ヘミング加工後にオーブン等の加熱手段で加熱し硬化させることが行なわれる。
ところで、車体構成部品のヘミング部の成形において、ヘミング加工を行ってオーブン等の加熱手段まで搬送する際に、ヘミング部107のインナーパネル104とアウターパネル105とが相対移動することで、インナーパネル104とアウターパネル105の両パネル間のクリアランスC,C,Cが頻繁に変化する現象が生じてしまう。
図5(a)に示すように、アウターパネル105のヘミング部107については、ヘムプレス時に本刃106を上動させ復帰させると、アウターパネル105の縁部105aにスプリングバック110(仮想線参照)が生じ、アウターパネル105のヘミング部107はパネル板面に沿う方向(図5(a)の矢印y方向)にインナーパネル104との間で相対的な動きが生じ易い。
また、図5(b)に示すように、ヘムプレス装置の押圧力(矢印x)を高めてスプリングバック110の発生を防ごうとすると、アウターパネル105に額縁状の折れ111が生じ、外観を重視する車体構成部品としての役目を果たさなくなる可能性がある。
また、ヘムプレス装置による多少の押圧力の増加を行なった程度では、ヘミング部107のインナーパネル104とアウターパネル105の相対的動きを止めるための十分な結合効果は得られない。
さらに、大きなクリアランスC,C,Cの変化(図4参照)により、アウターパネル105とインナーパネル104との両パネル間に塗布された接着剤108については、図6(a),(b)に示すように、塗布面上での移動が広域になり、図6(c)に示すように、接着剤108は焼付け後の穴あき(空間)112の発生原因となり、塗布面の接着バランスが均一でなく、限定される。
さらにまた、クリアランスC,C,Cの変化により、接着剤108に発生した穴あき(空間)112に起因して雨水等が浸入し、ヘムフランジ内部から錆が発生する可能性がある。
特開2011−078992号公報 特開2011−168126号公報
上述のように、従来技術では自動車のインナーパネル104の縁部をアウターパネル105の縁部が包み込むように折り返すことによりヘミング部107を形成し、ヘミング部107のインナーパネル104とアウターパネル105の両パネル間に熱硬化性樹脂の接着剤108を介在させたヘミング部接合構造となっており、この接着剤108として熱硬化性樹脂を用い、ヘミング加工後にオーブン等の加熱手段で加熱して硬化させ、ヘミング加工を行っている。
オーブン等の加熱手段までの搬送時に、ヘミング部107のインナーパネル104とアウターパネル105が相対移動して、インナー・アウターの両パネル間のクリアランスC,C,Cが頻繁に変化し、アウターパネル105のヘミング部107がヘムプレス時にスプリングバック110を生じてパネル面に沿う水平方向の動きが生じ易い。ヘムプレスの押圧力を高めてスプリングバック110の発生を防ごうとすると、押圧荷重でアウターパネル105に額縁状の折れ111が生じる可能性がある。
また、アウター,インナーの両パネル間のクリアランス変化により、アウターパネル104とインナーパネル105の間の接着剤の塗布面上での移動が広域になり、接着剤は焼付け後の穴あきの発生原因となる。
さらに、クリアランス変化により接着剤108に発生した穴あき部112へ雨水等が浸入し、ヘムフランジ内部から錆が発生してしまう可能性がある。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、スプリングバックによるヘミング部の開きを防ぎ、接着剤の充填を確実にしてヘミング部内側への水分の侵入を阻止し、防錆性能を向上させた自動車車体のヘミング部構造および成形方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、アウターパネルの縁部を、インナーパネルの縁部を包み込むように折り返してヘミング部を構成し、ヘミング部のアウターパネルとインナーパネルとの間に接着剤を介在させて接合した自動車車体のヘミング部構造において、前記ヘミング部の一部を前記折返し方向にさらに折り曲げる曲げ加工を実施して曲げ部を構成したことを特徴とする自動車車体のヘミング部構造を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するために、アウターパネルとインナーパネルの間に接着剤を介在させる一方、前記アウターパネルの縁部を、前記インナーパネルの縁部を包み込むように折り返してヘミング部を成形し、前記ヘミング部を成形した後、前記ヘミング部のヘムプレス面を前記折返し方向にさらに折り曲げる曲げ加工を実施することを特徴とする自動車車体のヘミング部成形方法を提供する。
本発明によれば、従来技術にて発生するヘムプレス除荷後の鋼板の反り(スプリングバック)によるアウターパネルとインナーパネル間のクリアランスの増加を防ぐことができる。スプリングバックによるヘミング部の開きを防ぐことができ、接着剤の充填を確実にして雨水の侵入を阻止することができる。
また、ヘミング加工に加えてヘミング部のヘムプレス面に曲げ加工を実施することで、ヘミング部内側への水(雨水等)の浸入を阻止することができ、車体部品に対する錆の発生を防止し、防錆効果を向上させることができる。
また、アウターパネルとインナーパネルとの間のクリアランス変化が少ないことから、パネル間に塗布した接着剤の塗布面上での移動範囲が最小に抑えられ、焼付け後の穴あき(空間)の発生を防止することが可能となる。
ヘミング部のヘムプレス面の曲げは、部品内側方向に曲げ込むことが望ましい。これにより、ヘムプレス面の曲げが部品内側を向き、部品外観を悪くすることがない。
なお、アウターパネルとインナーパネルとの間に接着剤を介在する構造の場合、接着剤の焼付け後の穴あき発生防止や接着面積確保等を可能とすることができる。
本発明の一実施形態によるヘミング部成形工程の手順を示す工程図。 (a)〜(c)は本発明の一実施形態によるヘミング部成形工程の説明図。 (a),(b)は図2に続く成形工程の説明図。 (a),(b),(c)は、従来のヘムプレス装置によるヘミング部成形工程を示す図。 (a),(b)は、従来のヘムプレス装置によるヘミング部成形工程を示す図。 (a),(b),(c)は、従来例による課題を説明するための断面図。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態は、自動車車体のヘミング部構造およびその成形方法を示すものである。
図1は、本実施形態によるヘミング部成形工程の手順を示す工程図である。
本実施形態においては、ヘミング部成形工程として、ヘムプレス等の機器を設置する準備工程(S1)、インナーパネルを成形したり、アウターパネルを成形してその縁部を板厚方向に曲げるヘミング前工程(S2)、このヘミング前工程後にさらに外装品であるアウターパネルの縁部に曲げを加えるヘミング部成形工程(S3)を実施する。
そして、上記のヘミング部成形工程(S3)では、内装品であるインナーパネルの縁部を包み込むように外装品であるアウターパネルの縁部を折り返すことにより、ヘミング部をヘムプレス装置により成形するヘミング部成形工程(S3)を実施する。ヘムプレス装置でヘミング部を成型した後、ヘムプレス面にヘミング加工と異なる成形金型を用いて曲げ加工を行う。
図2(a),(b),(c)は、上記のヘミング部成形工程(S3)におけるヘミング加工を具体的に説明するための模式図である。
図2(a)には、ヘミング加工のヘミング部成形工程(S3)を実施するヘミング加工(曲げ)処理の対象となるアウターパネルやインナーパネルの材料およびヘムプレス装置の構成およびそれらの配置を示している。
このヘムプレス装置では、作業用架台である下型6上に、所定長さを有する平板材からなる外装品のアウターパネル1および内装品のインナーパネル2が設けられる。アウターパネル1の先端部1aは、上方に向って直立状に立ち上がる形状に成形されており、このアウターパネル1の先端部1aに近い部位の上面には接着剤4が配置される。
この両パネル1,2の設置状態においては、図2(a)に示すように、インナーパネル2の本体部分と、アウターパネル1との間隙C´およびアウターパネル1とインナーパネル2の縁部2aとの隙間C´がそれぞれ形成されている。
また、アウターパネル1の上方には、このアウターパネル1と平行にインナーパネル2が配置される。このインナーパネル2は、アウターパネル1の先端部1aに仮曲げ刃10によって受ける曲げ作用に対して一定の余裕空間を保持するため、アウターパネル1の先端部1aとインナーパネル2の先端部2aとの対向部位において、若干の対向隙間C4が空けられる。
図2(b)には、ヘムプレス加工における曲げ作用の開始状態を示している。
この図2(b)に示すように、ヘムプレス加工においては、上型8に下向き(矢印y方向)の荷重をかけ、上型8の下降によってインナーパネル2の縁部2aに圧下作用を付加し、インナーパネル2をアウターパネル1側(下向き)に押圧させる。
この押圧作用により、インナーパネル2が下降してアウターパネル1との間隔が狭まり、接着剤4が圧潰される状態となる。そして、アウターパネル1に対するインナーパネル2の縁部2aとの上下方向間隔C´が狭まるとともに、仮曲げ刃10をアウターパネル1の表面に沿う方向(図示右方;x方向)に移動させ、仮曲げ刃10の下向き傾斜面からなる刃面10aによってアウターパネル1の縁部1aがインナーパネル2の縁部2aを上面側から覆うように曲げられる(傾倒する)。
図2(c)は、アウターパネル1のヘミング部3が水平状態まで折り曲げられた状態を示している。この折り曲げ状態では、仮曲げ刃9を後退させ、その後、押し型としての本刃9を上方から下方に移動させる。本刃9の下降によりアウターパネル1の折り返された縁部1aがインナーパネル2の縁部2a側を加圧し、熱硬化性樹脂材料製の接着剤(シール剤)4を押し潰す状態で接着される。
この図2(c)に示すように、アウターパネル1の先端部1aがインナーパネル2の端部を包み込むようにして折り曲げられて重合され、ヘミング部3が形成される。
図3(a),(b)は、ヘミング部成形工程(S3)の終了後に、ヘミング加工時とは異なる成形金型を用いて、ヘミング部3のヘムブレス面12に曲げ加工が実施される。
まず、ヘミング部成形工程(S3)で、インナーパネル2の縁部2aを包み込むようにアウターパネル1の縁部1aを折り返すことにより、ヘミング部3を形成した後、ヘミング部3のヘムプレス面12にヘミング加工とは異なるヘムプレスの成形金型13を用いて曲げ加工(S4)が行なわれる。
ヘミング部3のヘムプレス面12の曲げ加工では、図3(a)に示すようにインナーパネル2のヘミング部3の上方に押え型14が配置されており、この押え型14の先端部(下端部)には下向き傾斜を持つ傾斜面14aが形成されている。
一方、ヘミング部3の下方には上方向きの刃面15aを有する曲げ刃(本刃)15が下型16に昇降可能に配置される。この曲げ刃15が下型16に形成されるガイド面(ガイド孔)17に沿って昇降可能に保持される。
本実施形態においては、上記構成の下で、図3(b)に示すように、上昇する曲げ刃15の刃面15aがヘミング部3の先端側を押し上げ、曲げ刃15と押え型14とのプレス曲げ成形により、ヘミング部3の先端側を斜め上方に折り曲げ、立ち上がる傾斜面3bを形成する。ヘミング部3の先端側(外側縁側)を押し上げ、ヘミング部3の傾斜面3bを、曲げ刃15の傾斜面15aと押え型14の刃面14aによってアウターパネル1およびインナーパネル2の先端部は曲げ加工成形され、重合された状態で、アウターパネル1とインナーパネル2の先端部(ヘミング部3の先端側)が、さらに上方に傾斜角度をもって曲げられる。
このように、曲げ加工工程(S4)では、インナーパネル2の縁部2aを包み込むようにアウターパネル1の縁部1aを折り返すことにより、ヘミング部3が成型された後、ヘムプレス面12にヘミング加工のヘムプレス装置とは構造が異なる成形金型13により曲げ加工を行う。
このアウターパネル1のヘミング部3に対して、そのヘムプレス面12にヘミング加工に加えて曲げ加工を実施することで、ヘミング部内側への水(雨水等)の浸入による錆の発生を防止することができる。
上記構成により、本実施形態によれば、従来技術にて発生するヘムプレス除荷後の鋼板の反り(スプリングバック110:図5参照)によるアウターパネル1とインナーパネル2間のクリアランスC´,C´,C´の増加を防ぐことができる。
また、ヘミング加工に加えてヘムプレス面12に曲げ加工を実施することで、ヘミング部内側への水(雨水等)の浸入を阻止することができ、車体部品に対する錆の発生を防止でき、防錆効果を向上させることができる。
さらに、ヘミング加工を行った後、オーブン等で焼付けを行うまでの搬送時のアウターパネル1に対するインナーパネル2の移動を抑えることが可能となる。
これにより、従来では接着剤4が完全に硬化するまでヘミング部3を固定保持するために必要となっていたスポット溶接、ミグ溶接およびその溶接の際に発生した熱歪に対する表面仕上げの工程を削減することができる。
また、アウターパネル1とインナーパネル2との間のクリアランス変化が少ないことから、パネル間に塗布した接着剤4の塗布面上での移動範囲が最小に抑えられ、焼付け後の穴あき(空間)の発生を防止することが可能となる。
ヘミング部3に追設されるヘムプレス面12の曲げは、部品内側方向に曲げ込むことが望ましい。これにより、ヘムプレス面12の曲げが部品内側を向き、部品外観の美観を損なうことがない。
なお、本実施形態において、アウターパネル1とインナーパネル2との間に接着剤4が介在する構造の場合、接着剤4の焼付け後の穴あき発生防止や接着面積確保等を可能とすることができる。
本実施形態によれば、アウターパネル1とインナーパネル2のヘミング加工に加えて、ヘミング部3のヘムプレス面12の曲げ加工を行なうので、スプリングバックによる折り曲げ部の開きをなくし、シール剤の充填を確実にすることができる。従来技術において発生していたヘムプレス除荷後の鋼板の反りによるアウターパネル1とインナーパネル2との間のクリアランス増加を防ぐことができる。また、ヘミング部3内側への雨水等の侵入を阻止してシール剤の充填を確実にすることができ、防錆性能を向上することができる。
そして、自動車フード、ドア等におけるアウターパネルとインナーパネル(リンフォース)とのクリアランス増加を防ぎ、接着剤(ヘミングシーラー)の焼付け後の穴あき発生防止や接着面積確保等が可能となる。
1…アウターパネル、1a…アウターパネル縁部、2…インナーパネル、2a…インナーパネルの縁部、3…ヘミング部、4…接着剤、6…下型、8…パッド型、9…本刃、10…仮曲げ刃、12…ヘムプレス面、13…成形金型、14…押え型、15…曲げ刃(本刃)、15a…上向き刃面、16…下型、17…ガイド面(ガイド孔)、101…下型、102…パッド型、103…仮曲げ刃、104…インナーパネル、105…アウターパネル、106…曲げ刃、107…ヘミング部、108…接着剤、110…スプリングバック、111…額縁状の折れ、112…穴空き空間、C,C,C,C´,C´,C´…クリアランス。

Claims (4)

  1. アウターパネルの縁部を、インナーパネルの縁部を包み込むように折り返してヘミング部を構成し、ヘミング部のアウターパネルとインナーパネルとの間に接着剤を介在させて接合した自動車車体のヘミング部構造において、前記ヘミング部の一部を前記折返し方向にさらに折り曲げる曲げ加工を実施して曲げ部を構成したことを特徴とする自動車車体のヘミング部構造。
  2. アウターパネルとインナーパネルの間に接着剤を介在させる一方、前記アウターパネルの縁部を、前記インナーパネルの縁部を包み込むように折り返してヘミング部を成形し、
    前記ヘミング部を成形した後、前記ヘミング部のヘムプレス面を前記折返し方向にさらに折り曲げる曲げ加工を実施することを特徴とする自動車車体のヘミング部成形方法。
  3. 前記アウターパネルとインナーパネルとをヘムプレス装置でヘミング加工を実施してヘミング部を成形した後、前記ヘミング部のヘムプレス面に前記ヘミング加工とは異なる成形金型を用いて前記ヘミング部のヘムプレス面をさらに折り曲げる曲げ加工を実施する請求項2に記載の自動車車体のヘミング部成形方法。
  4. 前記ヘミング部のヘムプレス面の曲げ加工は、前記ヘミング部を成形するヘミング部成形工程の終了後に曲げ加工工程で実施する請求項3に記載の自動車車体のヘミング部成形方法。
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