JP2013141661A - 破砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸に対する回転刃板を高強度で取り付けでき、且つ回転軸に対する回転刃板の組み付けが容易に行われるシュレッダやクラッシャーなどの破砕機を提供すること。
【解決手段】回転刃板1の中心部に回転軸4に外嵌する軸取付孔5を設け、この軸取付孔5の孔内縁に回り止め部6を設け、この回り止め部6に面接係合する回り止め係合部7を回転軸4の外周面に設け、この回り止め係合部7は、回転軸4の軸方向に多数並設状態に設け、隣り合う各回り止め係合部7同士が位相差を有するように設け、この隣り合う各回り止め係合部7間に、回転刃板1の回転軸4に対する回転を許容する回転許容部8を設け、各回り止め係合部7位置に取り付けした多数の回転刃板1間の回転許容部8にスペーサー3を配置して回転カッターAを構成する。
【選択図】図4
【解決手段】回転刃板1の中心部に回転軸4に外嵌する軸取付孔5を設け、この軸取付孔5の孔内縁に回り止め部6を設け、この回り止め部6に面接係合する回り止め係合部7を回転軸4の外周面に設け、この回り止め係合部7は、回転軸4の軸方向に多数並設状態に設け、隣り合う各回り止め係合部7同士が位相差を有するように設け、この隣り合う各回り止め係合部7間に、回転刃板1の回転軸4に対する回転を許容する回転許容部8を設け、各回り止め係合部7位置に取り付けした多数の回転刃板1間の回転許容部8にスペーサー3を配置して回転カッターAを構成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、シュレッダやクラッシャーなどの破砕機に関するものである。
一般的なシュレッダは、一体形成あるいは継合形成によって、回転軸に所定厚の回転刃板を軸方向に一定間隔を置いて多数枚並設状態に突設し、この回転刃板を多数枚設けた二本の回転軸を対向状態に軸支すると共に、一方の回転軸の各回転刃板間に、他方の回転軸の各回転刃板の先端部が介存するように配設して、回転軸方向から見て回転刃板が交互に重合するように構成している。
従って、回転刃板が重合する部分に例えば紙片を上方から送り込むと、回転する回転刃板によって紙片が下方へ送られながら各回転刃板の重合位置で短冊状に細断され、この細断片は連続的に回転軸の回転刃板間から下方へと細断排出される。
また、従来から、実開昭62−160659号(特許文献1)のように、各回転刃板の外周部に鋭利な刃部が回転方向に間隔を置いて複数形成されていて、隣接する各回転刃板の刃部が回転軸を中心とする螺旋を描くように順次位相をずらしながら取り付けられたものが実施されており、このような構成を採用すると、紙片などを細断する際に回転刃板の各刃部が被細断物に一斉に噛み込まずに順番に噛み込むことになるので、駆動源(モータなど)への負荷を軽減できると共に、騒音の発生を抑制できて実用的である。
この特許文献1を具体的に説明すると、多数の回転刃板と回転軸とが別体で形成され、各回転刃板の中心部にはD形の軸取付孔が設けられ、回転軸は断面が略D形に形成されていて、各回転刃板の軸取付孔の平坦部分(刃板側平坦部分)を回転軸の平坦部分(軸側平坦部分)に係合させて軸取付孔を回転軸に外嵌すると、回転刃板が回転軸に対して相対回転不能状態で取り付けられるように構成されている。
また、回転軸の軸側平坦部分は、回転軸の軸方向に捩れながら連続するように形成されていて、この回転軸に多数の回転刃板を、その軸側平坦部分と刃板側平坦部分とが係合するようにして且つ各回転刃板間にリング状のスペーサーを挟むようにして順次外嵌取付すると、各回転刃板の互いに隣接する各刃部同士が、回転軸を中心とする緩やかな螺旋を描くようにして設けられる(隣接する各回転刃板の刃部が回転軸を中心とする螺旋を描くように順次位相をずらしながら取り付けられる)構成である。
上記特許文献1は、回転軸の軸側平坦部分が螺旋を描くように形成されているため、この軸側平坦部分は回転軸の軸回り方向には平坦であるものの、回転軸の軸方向には捩れながら曲面状に連続している(軸側平坦部分は、回転軸の軸方向に対しては平坦にならない。)。
一方、回転刃板は厚みがあり、これにより前記刃板側平坦部分も回転軸の軸方向に回転刃板の板厚幅と同等の幅を有している。
そのため、この板厚を有する回転刃板を回転軸に外嵌(嵌合)し刃板側平坦部分を曲面状の軸側平坦部分に係合させて回転刃板を回転軸の軸方向にスライド移動させるには、軸取付孔が回転軸断面と同一寸法形状では回転軸に挿入することすらできないので、回転刃板の軸取付孔を、回転軸の曲面状の軸側平坦部分が通過可能となるまで回転軸の外形より大きくする必要があり、してみると、刃板側平坦部分と、軸側平坦部分の曲面部とはぴったりと面接係合することができずに点接触による係合状態となってしまっていた。
即ち、事実上、点接触によって回転軸に回転刃板が相対回転不能状態に取り付けられているため、細断時に回転刃板に軸方向へのよじれ力や倒れ力が生じることから、回転軸に対する回転刃板の係止状態が不安定となるために、回転刃板の取付強度不足が懸念される。
この懸念は、刃板側平坦部分の形状を、回転軸の軸方向に捩れて曲面状となっている軸側平坦部分に常時面接可能になる曲面形状に形成することによって解消できると考えられるが、軸取付孔の孔内面部分を複雑な曲面形状に加工することは非常に厄介であり、現実的でない。
そこで出願人は、軸側平坦部分を、刃板側平坦部分と同形状の平坦面が段差を介して多数並設する形状に形成すれば、軸取付孔の形状を回転軸の外形と略同じ大きさに形成しても、多数の軸側平坦面と刃板側平坦面とが確実に面接係合できて回転刃板のよじれや倒れなどの問題や取付強度不足が解消され、また、回転軸に平坦面を多数形成することも容易に行われるのではないかと着眼したが、各平坦面間に段差を設けてしまうと、この段差に回転刃板の刃板側平坦面が引っ掛かって回転刃板を回転軸の軸方向にスライド移動させて取り付けることができなくなってしまうという問題点が生じる。
本発明は、このような問題点も解決したもので、回転軸に対する回転刃板の取付強度不足などを生じず、且つ回転軸に対してこの回転軸の軸方向に回転刃板をスライド移動させて取り付けすることも容易に可能となるシュレッダやクラッシャーなどの破砕機を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
外周部に複数の刃部2が設けられた板厚のある回転刃板1と、この回転刃板1間に配設して各回転刃板1間に間隔を介在させるスペーサー3とを、回転軸4に対しこの回転軸4の軸方向に交互に多数並設状態に設けると共に、各回転刃板1は、夫々の前記刃部2が回転軸4の軸回り方向に位相ずれするようにして回転軸4に設けて、多数の回転刃板1が回転軸4の軸方向に間隔を置いて並設する回転カッターAを構成し、この回転カッターAを対向状態に配設すると共に、各回転カッターAの前記回転刃板1の外周部が前記回転軸4の軸方向に交互に重合するように構成し、この対向する回転刃板1が交互に重合する部分に紙片などの被細断物を送り込み各回転刃板1の刃部2の重合によって切断するように構成したシュレッダやクラッシャーなどの破砕機Sにおいて、前記回転カッターAは、前記回転刃板1の中心部に前記回転軸4に外嵌する軸取付孔5を設け、この軸取付孔5は、回転軸4の外形状に略合致する孔形状に形成すると共に、この軸取付孔5の孔内面に、少なくとも回転軸4の軸方向には平坦な回り止め用孔内面6Aを有する回り止め部6を設け、この回り止め部6の回り止め用孔内面6Aと同形状であって少なくとも回転軸4の軸方向には平坦な回り止め用輪郭面7Aを有する回り止め係合部7を前記回転軸4の外周面に設けて、この回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合させて軸取付孔5を回転軸4に外嵌することで回転軸4に対し回転刃板1が相対回転不能状態で取り付けられるように構成し、この回り止め係合部7は、回転軸4の軸方向に多数並設状態に設けると共に、隣り合う各回り止め係合部7同士が回転軸4の軸回り方向に位相差を有するように設けて、この各回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを面接係合させて多数の回転刃板1を回転軸4に取り付けすると、各回転刃板1の前記刃部2が回転軸4の軸回り方向に位相ずれした状態で取り付けられるように構成し、この隣り合う各回り止め係合部7間に、回転刃板1の回転軸4に対する回転を許容する回転許容部8を設けて、回転刃板1を相対回転不能状態となる回り止め係合部7位置からこの回転許容部8に回転刃板1を移動配置することで回転刃板1が隣り合う回り止め係合部7の位相差分回転軸4に対して回転し得るように構成し、この回転許容部8位置で回転させた回転刃板1の前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを隣の回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合させてこの隣の回り止め係合部7位置へと回転刃板1を移動配置し得るように構成し、この各回り止め係合部7位置に取り付けした多数の回転刃板1間の前記回転許容部8に、前記スペーサー3を配置して回転軸4の軸方向に回転刃板1とスペーサー3とが多数交互に並設する構成としたことを特徴とする破砕機に係るものである。
また、前記回転刃板1の前記軸取付孔5は、前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aが前記回転軸4の前記回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合した状態で回転刃板1を回転軸4の軸方向にスライド移動可能な孔形状に形成して、この回転刃板1を前記回り止め係合部7位置から回転軸4の軸方向にスライドさせて隣の前記回転許容部8に移動配置し得るように構成し、この回転許容部8位置で隣り合う回り止め係合部7の位相差分回転軸4に対して回転させた回転刃板1を、回転軸4の軸方向にスライドさせつつ前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを隣の回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合させてこの隣の回り止め係合部7に回転刃板1を移動配置し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の破砕機に係るものである。
また、前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aは、前記回転刃板1の板厚寸法に合致する幅寸法を有する平坦面若しくは湾曲面に形成し、前記回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aは、前記回転軸4の軸方向に、前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aの幅寸法に略合致する幅を有する平坦面若しくは湾曲面に形成して、前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aが前記回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合し得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の破砕機に係るものである。
また、前記回転許容部8は、隣り合う前記各回り止め係合部7間に前記回転刃板1の回り止め部6の回り止め用孔内面6Aが面接係合できない凹所8Aを設けた構成とし、この凹所8Aでは、前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aが面接係合できずに回転刃板1が回転軸4に対して回転可能となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の破砕機に係るものである。
また、前記回り止め係合部7は、前記回転軸4を中心とする螺旋を描くようにして回転軸4の外周面に多数並設すると共に、隣り合う各回り止め係合部7同士が回転軸4の軸回り方向に位相差を有するように設けて、この各回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを面接係合させて多数の前記回転刃板1を回転軸4に取り付けすると、各回転刃板1の前記刃部2が、回転軸4の軸方向に回転軸4を中心とする螺旋状の軌跡を描くように位相ずれして並設する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の破砕機に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、回転刃板の回り止め部(回り止め用孔内面)が回転軸の回り止め係合部(回り止め用輪郭面)に面接係合して多数の回転刃板が回転軸に強固に相対回転不能状態に取り付けられた信頼性の高い回転カッターを構成でき、また、回転軸に回り止め係合部が位相差を有して多数並設する構成でありながら、回転刃板は回転許容部で回転させるだけの簡易操作で隣り合う回り止め係合部間を自由に移動可能であり、従って回転軸の多数の回り止め係合部位置に、回転刃板を簡易操作により順次取り付けできるために回転カッターの組み立て作業性に優れ、しかも回転軸には、少なくともその軸方向に平坦な回り止め用輪郭面(回り止め係合部)を多数形成するだけで良いため、複雑な捩れ曲面を形成する前記特許文献1に比して実現化が容易である上、この回り止め係合部の隣り合うもの同士が位相差を有する構成としたために、この各回り止め係合部に取り付けする多数の回転刃板は全て同一形状のものを使用可能でコスト安に構成可能であるなど、極めて実用性に優れた画期的な破砕機となる。
また、請求項2記載の発明においては、回転刃板を回転軸に対して「軸方向にスライドさせて回転させる」という単純な操作を繰り返すことによって回転刃板を回転軸に対して非常に容易に移動させることができる一層回転カッターの組み立て作業性に優れた破砕機となる。
また、請求項3記載の発明においては、幅のある回り止め部の回り止め用孔内面と回り止め係合部の回り止め用輪郭面の面接係合によって回転刃板を回転軸に極めて強固な相対回転不能状態に取り付けできる一層実用性に優れた破砕機となる。
また、請求項4記載の発明においては、前記作用・効果を確実に発揮する回転許容部を簡易構成により設計実現可能となる一層実用性に優れた破砕機となる。
また、請求項5記載の発明においては、回転軸を中心とする螺旋状の軌跡を描いて並設する回転刃板の各刃部が被細断物に順番に噛み込むこととなるので、駆動源の負荷が一層効果的に軽減されると共に、騒音の発生も一層効果的に抑制されるなど、極めて実用性に優れた構成の破砕機となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
回転刃板1の軸取付孔5を、例えば回転軸4の一端部側から外嵌することで多数の回転刃板1を回転軸4に順次取り付けして回転カッターAを組み立てるが、この際、軸取付孔5の回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを、回転軸4の軸方向に多数並設する回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合すると、この回転刃板1が回転軸4に対して相対回転不能状態で取り付けられる。また、各回転刃板1は、同形状の回り止め用孔内面6Aと回り止め用輪郭面7Aとが面接係合して回転軸4に相対回転不能状態で取り付けられるので、前記特許文献1のように点接触で回転刃板を回転軸に相対回転不能状態とする構成に比べて、回転軸4に対する各回転刃板1の取付強度が著しく高い。
また、各回り止め係合部7は、隣り合うもの同士が回転軸4の軸回り方向に位相差を有するため、この各回り止め係合部7に対して多数の回転刃板1を取り付けると、この多数の回転刃板1が回転軸4の軸方向に間隔を置いて並設すると共に、多数の回転刃板1の夫々の刃部2が回転軸4の軸回り方向に位相ずれした状態で取り付けられることになる。
以下、回転カッターAの組み立て方について更に具体的に説明すると、例えば回転軸4の一端部側から回転刃板1の軸取付孔5を外嵌し、この回転刃板1の回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを回転軸4の最も一端部寄りに位置する回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合すると、この回転刃板1が回転軸4に対して相対回転不能状態で取り付けられるが、この回り止め係合部7位置から回転軸4の他端部側に隣接している回転許容部8に回転刃板1を移動配置すると、この回転許容部8位置では回転刃板1を回転軸4に対して回転させることができる。
そのため、回転軸4の軸方向に並設する多数の回り止め係合部7は、隣り合うもの同士が回転軸4の軸回り方向に位相差を有しているが、この回転許容部8位置で回転刃板1を隣り合う回り止め係合部7の位相差分回転軸4に対して回転すると、この回転刃板1の前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aを、回転軸4の他端部側に隣接している回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合させることができる。即ち、回転許容部8位置で回転刃板1を回転させることにより、この回転許容部8位置から隣の回り止め係合部7位置へと回転刃板1を移動配置することができる。
この回転刃板1の回転軸4に対する移動操作を繰り返すと、回転刃板1を回転軸4の一端部側から他端部側へと若しくは回転軸4の他端部側から一端部側へと移動させて任意の回り止め係合部7位置へ配置することができ、このようにして多数の回転刃板1を多数の回り止め係合部7位置へと順次取り付けすることができる。
また、多数の回転刃板1間(多数の回り止め係合部7間)の前記回転許容部8には、前記スペーサー3を配置して、回転軸4の軸方向に回転刃板1とスペーサー3とが多数交互に並設する構造とする。すると、スペーサー3によって多数の回転刃板1が回転許容部8位置に移動することが防止され、多数の回転刃板1が回転軸4の軸方向に間隔を置いて並設すると共に、多数の回転刃板1の夫々の刃部2が回転軸4の軸回り方向に位相ずれした状態で相対回転不能状態に取り付けられた回転カッターAが完成する。
従って、多数の回転刃板1が回り止め部6の回り止め用孔内面6Aと回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aの面接係合によって回転軸4に強固に相対回転不能状態に取り付けられた回転カッターAとなり、また、回転軸4に回り止め係合部7が位相差を有して多数並設する構成でありながら、回転刃板1は、回転許容部8で回転操作することによって回転軸4に対し移動可能であるから、多数の回り止め係合部7位置に回転刃板1を順次取り付けでき、しかも、回転軸4には、ねじれ面のような複雑な曲面を形成する必要がなく、少なくとも回転軸4の軸方向には平坦な回り止め用輪郭面7Aを有する回り止め係合部7を多数形成するだけで良いため、容易に設計実現可能である上、隣り合う各回り止め係合部7同士が位相差を有する構成としたために、回転軸4に取り付けする多数の回転刃板1は、全て同一形状のものを使用しても各回転刃板1の刃部2が確実に回転軸4の軸回り方向に位相ずれした状態で取り付けられることになる。
この回転カッターAを対向状態に配設すると共に、各回転カッターAの前記回転刃板1の外周部が前記回転軸4の軸方向に交互に重合するように構成した本発明の破砕機Sは、対向する回転刃板1が交互に重合する部分に紙片などの被細断物を送り込むと、各回転刃板1の刃部2の重合によって被細断物が切断されると共に、多数の回転刃板1の刃部2が回転軸4の軸回り方向に位相ずれしているので、被細断物を細断する際に各刃部2が被細断物に一斉に噛み込むことがなく、これにより回転カッターAの駆動源(モータなど)への負荷が軽減されると共に、細断時の騒音の発生も抑制されることになる。
また、例えば、前記回転刃板1の前記軸取付孔5は、前記回り止め部6の回り止め用孔内面6Aが前記回転軸4の前記回り止め係合部7の回り止め用輪郭面7Aに面接係合した状態で回転刃板1を回転軸4の軸方向にスライド移動可能な孔形状に形成して、この回転刃板1を前記回り止め係合部7位置から回転軸4の軸方向にスライドさせて隣の前記回転許容部8に移動配置し得るように構成すれば、例えば回転軸4の一端部寄りの回り止め係合部7位置にある回転刃板1を回転軸4の軸方向(回転軸4の他端部側へ)にスライド移動させて隣の回転許容部8に配置することができ、この回転許容部8位置で回転させた回転刃板1を回転軸4の他端部側へとスライドさせて隣の回り止め係合部7へと移動配置することができる。即ち、回転刃板1を回転軸4に対して「軸方向にスライドさせて回転させる」という操作を繰り返すだけで、簡単に回転刃板1を回転軸4の任意の回り止め係合部7位置に移動させて取り付けることができる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図12に基づいて説明する。
本実施例の破砕機Sは、シュレッダ(以下、シュレッダSと称す。)に適用した場合を示している。
具体的には、図1に示すように装置本体11の上部に被細断物投入用の投入部12を設け、この投入部12の下方にクロスカット装置部9を設け、このクロスカット装置部9の下方に被細断物の細断屑を収納する箱形の収納容器13を設けた構成であって、投入部12から紙片などの被細断物を投入すると、クロスカット装置部9で被細断物が縦方向と横方向に切断されて細断屑が収納容器13に落下するように構成している。
また、クロスカット装置部9について説明すると、回転軸4に円板状の回転刃板1が多数並設状態に設けられた回転カッターAを二本平行に対向配設すると共に、各回転カッターAの夫々の回転刃板1を噛合状態に配設して、この噛合状態で回転する各回転刃板1間を被細断物が通過することで、縦方向に細断される構成としている。
また、各回転刃板1の外周部には、この回転刃板1の回転方向に所定間隔を置いた複数箇所(図面では七箇所)に凹状部10を設け、この各凹状部10の、回転刃板1回転方向の後側の縁部を刃部2として、この刃部2によって被細断物が横方向に細断される構成としている。
また、本実施例のクロスカット装置部9を更に具体的に説明すると、板厚のある前記回転刃板1と、この回転刃板1間に配設して各回転刃板1間に間隔を介在させるスペーサー3とを、前記回転軸4に対しこの回転軸4の軸方向に交互に多数並設状態に設けると共に、各回転刃板1は、夫々の前記刃部2(凹状部10)の位相が回転軸4の軸回り方向に少しずつずれていくようにして回転軸4に設けて、多数の回転刃板1が回転軸4の軸方向に間隔を置いて並設する前記回転カッターAを構成し、この回転カッターAを対向状態に配設すると共に、各回転カッターAの前記回転刃板1の外周部が前記回転軸4の軸方向に交互に重合するように構成し、この対向する回転刃板1が交互に重合する部分に紙片などの被細断物を送り込み各回転刃板1の刃部2の重合によって切断するように構成している。
以下、本実施例の要部である前記回転カッターAについて具体的に説明する。
本実施例の回転刃板1は、中心部に前記回転軸4に外嵌する軸取付孔5を設けている。
また、この軸取付孔5は、丸孔形状であってその孔内縁(内面)の一部を、円弧状でなくストレート縁(面)に形成して、回転刃板1の板面を直交方向から見た際にD形を呈する孔に構成している。
また、この軸取付孔5のストレート内縁(内面)は、その全範囲が回転軸4の軸方向に平坦となる回り止め用孔内面6Aに形成して、この回り止め用孔内面6Aを軸取付孔5の回り止め部6としている。
また、この回り止め部6(回り止め用孔内面6A)は、軸取付孔5の孔縁に沿った長さを有する長方形状の平坦面であって、その短辺方向の幅寸法が回転刃板1の板厚寸法に合致する幅寸法の平坦面に形成している。
本実施例の回転軸4は、丸棒状に形成し、その外周面の一部をストレート面に形成している。即ち、回転軸4は、断面円形でなく、円周(外周)の一部を軸回り方向にストレートにカットして、前記軸取付孔5と略同形状の断面D形の棒状体に構成している。
また、この回転軸4の外周のストレート面は、回転軸4の軸回り方向に長さを有する長方形状平坦面であって、前記回り止め用孔内面6Aと同形状の長方形状平坦面に形成し、更にこの平坦面は、その全範囲が回転軸4の軸方向に平坦となる回り止め用輪郭面7Aに形成して、この回り止め用輪郭面7Aを前記回り止め用孔内面6Aに面接係合する回り止め係合部7としている。
従って、この回り止め部6(回り止め用孔内面6A)の全範囲に回り止め係合部7(回り止め用輪郭面7A)の全範囲を面接係合させて軸取付孔5を回転軸4に外嵌することで、回転軸4に対し回転刃板1が強固な相対回転不能状態で取り付けられるように構成している。
また、この回り止め係合部7(回り止め用輪郭面7A)に前記回り止め部6(回り止め用孔内面6A)を面接係合させた状態で、回転刃板1を回転軸4の軸方向にはスライド移動可能となるように、前記軸取付孔5の形状を回転軸4の回り止め係合部7位置の断面形状と略合致する形状に形成している。
また、この回り止め係合部7は、回転軸4の軸回り方向が長辺方向となる長方形状とすると共に、短辺方向(回転軸4の軸方向)の幅寸法が、前記回り止め部6の短辺方向の幅寸法に略合致する幅寸法となる形状の平坦面に形成して、この回り止め係合部7を回転軸4の軸方向に多数並設状態に設けている。
また、この回り止め係合部7は、回転軸4を中心とする螺旋を描くようにして回転軸4の外周面に多数並設すると共に、隣り合う各回り止め係合部7同士が回転軸4の軸回り方向に僅かな位相差(角度のずれ)を有するように設けている。即ち、本実施例では、回転軸4の外周面に多数の回り止め係合部7が螺旋階段状に並設する構成として、この各回り止め係合部7(回り止め用輪郭面7A)に前記回り止め部6(回り止め用孔内面6A)を面接係合させて多数の前記回転刃板1を回転軸4に取り付けすると、各回転刃板1の前記刃部2が、回転軸4の軸方向に回転軸4を中心とする緩やかな螺旋状の軌跡を描くように位相ずれして並設する構成としている。概ね、隣り合う回り止め係合部7同士は、2〜20度位の角度のずれを有するように構成している。
また、この面接係合する回り止め部6と回り止め係合部7について更に具体的に説明すると、回り止め部6を構成する回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸方向と平行な直線の集合によるものとし、この回転軸4の軸方向と平行な直線が、軸方向と直交する方向に多数並設することによって平坦面を構成している。
また、回り止め部6を構成する回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸回り方向の両側に存するエッジ(縁)部分が回転軸4の中心軸と平行となる平坦面に形成している。
また、本実施例では、回転軸4の隣り合う各回り止め係合部7間に、回転刃板1の回転軸4に対する回転を許容する回転許容部8を設けて、回転刃板1が相対回転不能状態となる回り止め係合部7位置からこの回転許容部8に回転刃板1を移動配置することで回転刃板1を隣り合う回り止め係合部7の位相差分回転軸4に対して回転し得るように構成し、この回転許容部8位置で回転させた回転刃板1の前記回り止め部6(回り止め用孔内面6A)を隣の回り止め係合部7(回り止め用輪郭面7A)に面接係合させてこの隣の回り止め係合部7位置へと回転刃板1を移動配置し得るように構成している。即ち、本実施例の回転軸4には、その軸方向に回り止め係合部7と回転許容部8とが交互に並設する構成としている。
この回転許容部8は、隣り合う前記回り止め係合部7間に、この隣り合う回り止め係合部7の双方より回転軸4の軸心方向に凹んだ凹所8Aを形成して構成し、この回転許容部8に、隣の回り止め係合部7位置から前記回転刃板1を回転軸4の軸方向にスライド移動させて配置すると、この回転刃板1の前記回り止め部6(回り止め用孔内面6A)が前記平坦凹所8Aに面接係合できずに回転刃板1の回転軸4に対する回転が許容されるように構成している。
また、この回転許容部8を構成する凹所8Aは、回り止め係合部7に同調する長方形状の平坦面であって、その短辺方向(回転軸4の軸方向)の幅寸法が前記回り止め部6(回り止め係合部7)の短辺方向の幅寸法に略合致する幅寸法となる形状の平坦凹所8Aに形成している。従って、この平坦凹所8Aは、回転刃板1の板厚に略合致する幅を有しているので、この平坦凹所8Aで回転刃板1を回転軸4に対し回転操作可能となる構成としている。
また、図示した各平坦凹所8Aは、前記回転軸4の軸回り方向の一端部が隣り合う前記回り止め係合部7のいずれか一方の一端部と略面一となる形状とすると共に、他端部が隣り合う回り止め係合部7のいずれか他方の他端部と略面一となる形状に形成している。即ち、本実施例の平坦凹所8Aは、その長辺方向の中間部(回転軸4の軸回り方向の中間部)が隣り合う各回り止め係合部7より回転軸4の軸心方向に凹む形状に形成している。尚、この平坦凹所8Aは、隣接する回り止め係合部7と面一になる部分がないように深く凹設して形成しても良いが、本実施例のように隣接する回り止め係合部7と面一になる部分を設ければ、最低限の深さの凹設加工で良いことになる。
本実施例のスペーサー3は、前記回転刃板1と同等の板厚を有し且つ前記回転軸4の外径よりやや大きな外径寸法のリング状板体で構成し、中心の軸通し孔14を回転軸4に外嵌することで回転軸4に対して取り付けられる構成としている。
本実施例では、各回り止め係合部7位置に取り付けした多数の前記回転刃板1間の前記回転許容部8に、このスペーサー3を配置して回転軸4の軸方向に回転刃板1とスペーサー3とが多数交互に並設する構成としている。
次に、回転カッターAの組み立て方を説明する。
例えば回転軸4の一端部側から回転刃板1の軸取付孔5を外嵌して、最も一端部側に位置する回り止め係合部7(回り止め用輪郭面7A)に回り止め部6(回り止め用孔内面6A)を面接係合させ(図7参照)、そのまま回転刃板1を回転軸4の軸方向他端部側へとスライド移動させて隣の回転許容部8に移動配置する(図8,図9参照)。
この回転許容部8で回転刃板1を回転させて回り止め部6を隣(他端部側)に位置している回り止め係合部7に位相を合わせ(図10参照)、回転刃板1を回転軸4の軸方向他端部側へとスライド移動させて隣の回り止め係合部7位置へと配置させる(図11,図12参照)。
この移動操作を繰り返して最も他端部側に位置する回り止め係合部7に回転刃板1を取り付けする。
次いで、スペーサー3を回転軸4の一端部側から外嵌し、回転軸4の一端部から他端部側へと移動させて最も他端部側の回り止め係合部7の隣の回転許容部8に配置する。
以下、同様にして回転刃板1とスペーサー3とを回転軸4に順次取り付けし、回転軸4の全ての回り止め係合部7に回転刃板1を取り付けすると共に、全ての回転許容部8にスペーサー3を配置すると、前記回転カッターAが完成する。
本発明の具体的な実施例2について図13,図14に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、回り止め部6と回り止め係合部7の形状を異ならせた場合である。
具体的には、各回転刃板1の軸取付孔5の孔内縁(内面)の一部をストレート縁(面)に形成すると共に、このストレート面の中間部に角形凸部15を一体的に突設して、この孔内縁の一部を凸字状に形成している。
また、この孔内縁の凸字状の面は、複数の平坦面(図面では五つ)が孔縁方向に連設する形状に形成すると共に、各平坦面は、いずれも回転軸4の軸方向には平坦となる回り止め用孔内面6Aに形成して、この連設する複数の平坦な回り止め用孔内面6Aの集合を前記回り止め部6としている。
一方、回転軸4の外周面の一部をストレートにカットして平坦面に形成すると共に、この平坦面の軸回り方向の中間部に角形凹部16を設けて、この外周面の一部を凹字状に形成している。
また、この回転軸4外周の凹字状の面は、複数の平坦面(図面では五つ)が軸回り方向に連設する形状に形成すると共に、各平坦面は、いずれも回転軸4の軸方向には平坦となる回り止め用輪郭面7Aに形成して、この連設する複数の平坦な回り止め用輪郭面7Aの集合を、前記回り止め部6(回り止め用孔内面6A)が面接係合可能な前記回り止め係合部7としている。
即ち、回り止め部6を構成する五つの回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する五つの回り止め用輪郭面7Aとが互いに凹凸面接係合して、回転軸4に対し回転刃板1が相対回転不能状態で取り付けられるように構成している。
また、この回り止め部6を構成する各回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する各回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸方向と平行な直線の集合によるものとし、この回転軸4の軸方向と平行な直線が、軸方向と直交する方向に多数並設することによって前記五つの平坦面を構成している。
また、この回り止め部6を構成する各回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する各回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸回り方向の両側に存するエッジ(縁)部分が回転軸4の中心軸と平行となる平坦面に形成している。
また、本実施例では、回転許容部8を構成する平坦凹所8Aを、隣接する回り止め係合部7と面一になる部分がないように深く凹設して形成した場合を示している。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例3について図15,図16に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例2において、角形凸部15と角形凹部16の関係を逆にした場合である。
即ち、各回転刃板1の軸取付孔5の孔内縁に角形凹部16を形成し、この角形凹部16に凹凸係合する角形凸部15を回転軸4の外周面に形成した場合を示している。
また、本実施例では、角形凸部15の突出先端面と角形凹部16の凹設底面とを湾曲面に形成した場合した場合を示している。
更に詳しくは、この角形凸部15の突出先端面は、回転軸4の軸方向には平坦な直線の集合による曲面状の回り止め用輪郭面7Aに形成して回り止め係合部7の一部として機能するように構成すると共に、角形凹部16の凹設底面も、回転軸4の軸方向には平坦な直線の集合による曲面状の回り止め用孔内面6Aに形成して回り止め部6の一部として機能するように構成している。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例4について図17,図18に基づいて説明する。
本実施例も、前記実施例1において、回り止め部6と回り止め係合部7の形状を異ならせた場合である。
具体的には、回転刃板1の軸取付孔5の孔内縁の一部を、孔内方へ向けて角状(L字状)に凸設し、この角状凸部17の孔縁方向に連設する二つの平坦面を、いずれも回転軸4の軸方向には平坦となる回り止め用孔内面6Aに形成して、この連設する二面の回り止め用孔内面6Aを前記回り止め部6としている。
一方、回転軸4の外周面の一部を角状に凹設し、この角状凹部18の軸回り方向に連設する二つの平坦面を、いずれも回転軸4の軸方向には平坦となる回り止め用輪郭面7Aに形成して、この連設する二面の回り止め用輪郭面7Aを、前記回り止め部6が面接係合可能な前記回り止め係合部7としている。
即ち、回り止め部6を構成する二つの回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する二つの回り止め用輪郭面7Aとが互いに凹凸面接係合して、回転軸4に対し回転刃板1が相対回転不能状態で取り付けられるように構成している。
更に詳しくは、回り止め部6を構成する各回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する各回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸方向と平行な直線の集合によるものとし、この回転軸4の軸方向と平行な直線が、軸方向と直交する方向に多数並設することによって前記連設する平坦面(回り止め用孔内面6A,回り止め用輪郭面部7A)を構成している。
また、この回り止め部6を構成する回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸回り方向の両側に存するエッジ(縁)部分が回転軸4の中心軸と平行となる平坦面に形成している。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例4について図19,図20に基づいて説明する。
本実施例も、前記実施例1において、回り止め部6と回り止め係合部7の形状を異ならせた場合である。
具体的には、各回転刃板1の軸取付孔5の孔内縁(内面)の一部を、回転刃板の中心方向に向かって凸となる湾曲縁(面)に形成すると共に、この凸湾曲面を、回転軸4の軸方向には平坦となる回り止め用孔内面6Aに形成して、この回り止め用孔内面6Aを前記回り止め部6としている。
一方、回転軸4の外周面の一部を回転軸4の軸心方向に向かって凹となる湾曲面に形成すると共に、この凹湾曲面を、回転軸4の軸方向には平坦となる回り止め用輪郭面7Aに形成して、この回り止め用輪郭面7Aを、前記回り止め部6が面接係合可能な前記回り止め係合部7としている。
即ち、回り止め部6を構成する凸湾曲面と、回り止め係合部7を構成する凹湾曲面とが互いに凹凸面接係合して、回転軸4に対し回転刃板1が相対回転不能状態で取り付けられるように構成している。
更に詳しくは、回り止め部6を構成する回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸方向と平行な直線の集合によるものとし、この回転軸4の軸方向と平行な直線が、軸方向と直交する方向に多数並設することによって湾曲面を構成している。
また、この回り止め部6を構成する回り止め用孔内面6Aと、回り止め係合部7を構成する回り止め用輪郭面部7Aとは、回転軸4の軸回り方向の両側に存するエッジ(縁)部分が回転軸4の中心軸と平行となる平坦面に形成している。
また、図示した各平坦凹所8Aは、前記回転軸4の軸回り方向の中間部が隣り合う前記回り止め係合部7の中間部と略面一となる形状に形成している。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜5に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 回転刃板
2 刃部
3 スペーサー
4 回転軸
5 軸取付孔
6 回り止め部
6A 回り止め用孔内面
7 回り止め係合部
7A 回り止め用輪郭面
8 回転許容部
8A 凹所
A 回転カッター
S 破砕機
2 刃部
3 スペーサー
4 回転軸
5 軸取付孔
6 回り止め部
6A 回り止め用孔内面
7 回り止め係合部
7A 回り止め用輪郭面
8 回転許容部
8A 凹所
A 回転カッター
S 破砕機
Claims (5)
- 外周部に複数の刃部が設けられた板厚のある回転刃板と、この回転刃板間に配設して各回転刃板間に間隔を介在させるスペーサーとを、回転軸に対しこの回転軸の軸方向に交互に多数並設状態に設けると共に、各回転刃板は、夫々の前記刃部が回転軸の軸回り方向に位相ずれするようにして回転軸に設けて、多数の回転刃板が回転軸の軸方向に間隔を置いて並設する回転カッターを構成し、この回転カッターを対向状態に配設すると共に、各回転カッターの前記回転刃板の外周部が前記回転軸の軸方向に交互に重合するように構成し、この対向する回転刃板が交互に重合する部分に紙片などの被細断物を送り込み各回転刃板の刃部の重合によって切断するように構成したシュレッダやクラッシャーなどの破砕機において、前記回転カッターは、前記回転刃板の中心部に前記回転軸に外嵌する軸取付孔を設け、この軸取付孔は、回転軸の外形状に略合致する孔形状に形成すると共に、この軸取付孔の孔内面に、少なくとも回転軸の軸方向には平坦な回り止め用孔内面を有する回り止め部を設け、この回り止め部の回り止め用孔内面と同形状であって少なくとも回転軸の軸方向には平坦な回り止め用輪郭面を有する回り止め係合部を前記回転軸の外周面に設けて、この回り止め部の回り止め用孔内面を回り止め係合部の回り止め用輪郭面に面接係合させて軸取付孔を回転軸に外嵌することで回転軸に対し回転刃板が相対回転不能状態で取り付けられるように構成し、この回り止め係合部は、回転軸の軸方向に多数並設状態に設けると共に、隣り合う各回り止め係合部同士が回転軸の軸回り方向に位相差を有するように設けて、この各回り止め係合部の回り止め用輪郭面に前記回り止め部の回り止め用孔内面を面接係合させて多数の回転刃板を回転軸に取り付けすると、各回転刃板の前記刃部が回転軸の軸回り方向に位相ずれした状態で取り付けられるように構成し、この隣り合う各回り止め係合部間に、回転刃板の回転軸に対する回転を許容する回転許容部を設けて、回転刃板を相対回転不能状態となる回り止め係合部位置からこの回転許容部に回転刃板を移動配置することで回転刃板が隣り合う回り止め係合部の位相差分回転軸に対して回転し得るように構成し、この回転許容部位置で回転させた回転刃板の前記回り止め部の回り止め用孔内面を隣の回り止め係合部の回り止め用輪郭面に面接係合させてこの隣の回り止め係合部位置へと回転刃板を移動配置し得るように構成し、この各回り止め係合部位置に取り付けした多数の回転刃板間の前記回転許容部に、前記スペーサーを配置して回転軸の軸方向に回転刃板とスペーサーとが多数交互に並設する構成としたことを特徴とする破砕機。
- 前記回転刃板の前記軸取付孔は、前記回り止め部の回り止め用孔内面が前記回転軸の前記回り止め係合部の回り止め用輪郭面に面接係合した状態で回転刃板を回転軸の軸方向にスライド移動可能な孔形状に形成して、この回転刃板を前記回り止め係合部位置から回転軸の軸方向にスライドさせて隣の前記回転許容部に移動配置し得るように構成し、この回転許容部位置で隣り合う回り止め係合部の位相差分回転軸に対して回転させた回転刃板を、回転軸の軸方向にスライドさせつつ前記回り止め部の回り止め用孔内面を隣の回り止め係合部の回り止め用輪郭面に面接係合させてこの隣の回り止め係合部に回転刃板を移動配置し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の破砕機。
- 前記回り止め部の回り止め用孔内面は、前記回転刃板の板厚寸法に合致する幅寸法を有する平坦面若しくは湾曲面に形成し、前記回り止め係合部の回り止め用輪郭面は、前記回転軸の軸方向に、前記回り止め部の回り止め用孔内面の幅寸法に略合致する幅を有する平坦面若しくは湾曲面に形成して、前記回り止め部の回り止め用孔内面が前記回り止め係合部の回り止め用輪郭面に面接係合し得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の破砕機。
- 前記回転許容部は、隣り合う前記各回り止め係合部間に前記回転刃板の回り止め部の回り止め用孔内面が面接係合できない凹所を設けた構成とし、この凹所では、前記回り止め部の回り止め用孔内面が面接係合できずに回転刃板が回転軸に対して回転可能となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の破砕機。
- 前記回り止め係合部は、前記回転軸を中心とする螺旋を描くようにして回転軸の外周面に多数並設すると共に、隣り合う各回り止め係合部同士が回転軸の軸回り方向に位相差を有するように設けて、この各回り止め係合部の回り止め用輪郭面に前記回り止め部の回り止め用孔内面を面接係合させて多数の前記回転刃板を回転軸に取り付けすると、各回転刃板の前記刃部が、回転軸の軸方向に回転軸を中心とする螺旋状の軌跡を描くように位相ずれして並設する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の破砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012004275A JP2013141661A (ja) | 2012-01-12 | 2012-01-12 | 破砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012004275A JP2013141661A (ja) | 2012-01-12 | 2012-01-12 | 破砕機 |
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JP2013141661A true JP2013141661A (ja) | 2013-07-22 |
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JP2012004275A Pending JP2013141661A (ja) | 2012-01-12 | 2012-01-12 | 破砕機 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104190517A (zh) * | 2014-08-22 | 2014-12-10 | 四川省远大专用凭证印务有限公司 | 碎纸机刀轮机构 |
JP2015223645A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 株式会社テクノリンクス | 飲料容器の孔あけ装置 |
JP2016073913A (ja) * | 2014-10-06 | 2016-05-12 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 回転刃用のスペーサ及びこれを備えた破砕機 |
KR101655019B1 (ko) * | 2015-03-17 | 2016-09-06 | 황정호 | 문서 세단기용 회전축 |
KR102169392B1 (ko) * | 2020-04-16 | 2020-10-26 | 이영범 | 파쇄장치를 포함하는 제진기 |
-
2012
- 2012-01-12 JP JP2012004275A patent/JP2013141661A/ja active Pending
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KR101655019B1 (ko) * | 2015-03-17 | 2016-09-06 | 황정호 | 문서 세단기용 회전축 |
KR102169392B1 (ko) * | 2020-04-16 | 2020-10-26 | 이영범 | 파쇄장치를 포함하는 제진기 |
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