JP2013141354A - 風力発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の利用率が高い風力発電システムを提供する。
【解決手段】この風力発電システムでは、風車3の回転停止時は、コンバータ15,17などによって無停電電源装置を構成する。無停電電源装置は、通常時は電力系統1からの交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ20および電解コンデンサ16に貯えるとともに、交流電力に変換して負荷2に供給する。停電時は、バッテリ20および電解コンデンサ16の直流電力を交流電力に変換して負荷2に供給する。したがって、風車3の回転停止時はシステム全体が停止していた従来に比べ、装置の利用率が高くなる。
【選択図】図1

Description

この発明は風力発電システムに関し、特に、風車によって回転駆動される交流励磁型発電機を備えた風力発電システムに関する。
風力発電システムにおいては、交流励磁型発電機の回転子巻線にすべり周波数(系統周波数と風車の回転数の差の周波数)の交流励磁電流を供給することにより、系統周波数と同じ周波数の交流電力を固定子巻線に発生させている。交流励磁電流は、直流電力を所望の周波数の交流電力に変換する励磁用コンバータによって生成される。このため、風速などに応じて風車の回転数を変更することができ、励磁用コンバータの容量を発電機の容量に比べて小さくすることができるという利点がある。
また、欧州などでは、系統事故時に風力発電システムを系統から解列せずに運転を継続しなければならないという規格が定められており、風力発電システムが電力系統に与える影響を小さくするような運用が求められてきている。
しかし、電力系統の地絡事故などに起因して電力系統の電圧が低下したときに交流励磁型発電機を電力系統から解列しないと、交流励磁型発電機は事故点に電流を供給しようと動作し、交流励磁型発電機の回転子巻線に過大な交流電流が誘起される。その交流電流は、励磁用コンバータによって整流されて平滑コンデンサに流入し、平滑コンデンサの端子間電圧が過大になってしまう。
この対策として特許文献1には、励磁用コンバータの前段の平滑コンデンサの端子間電圧が過大になった場合、平滑コンデンサに蓄えられた直流電力を過電流消費装置によって消費させて、平滑コンデンサの端子間電圧を低下させる方法が開示されている。
特開2008−306776号公報
しかし、特許文献1の風力発電システムでは、平滑コンデンサの直流電力を過電流消費装置によって無駄に消費していたので効率が低いという問題があった。
また、風車の点検、台風などの理由により風車の回転が停止された場合は、風力発電システム全体が停止されることとなり、装置の利用率が低いという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、装置の利用率が高い風力発電システムを提供することである。
この発明に係る風力発電システムは、固定子巻線が電力系統に接続され、回転子巻線が風車によって回転駆動される交流励磁型発電機と、電力系統からの交流電力を直流電力に変換する第1のコンバータと、第1のコンバータによって生成される直流電力によって駆動され、すべり周波数の交流励磁電流を生成して回転子巻線に与える第2のコンバータとを備えた風力発電システムにおいて、第1のコンバータによって生成される直流電力を貯える電力貯蔵装置を備えたものである。風車の回転が停止されている場合は、第1および第2のコンバータおよび電力貯蔵装置によって無停電電源装置が構成される。無停電電源装置を構成する第1のコンバータは、電力系統から交流電力が供給されている通常時は電力系統からの交流電力を直流電力に変換して電力貯蔵装置および第2のコンバータに供給し、電力系統からの交流電力の供給が停止された停電時は運転を停止する。無停電電源装置を構成する第2のコンバータは、通常時は第1のコンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給し、停電時は電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する。
好ましくは、風車が回転されている場合において電力系統からの交流電力の供給が停止されたときは、回転子巻線に発生した交流電流が第2のコンバータによって整流されて電力貯蔵装置に供給され、第1のコンバータは、電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する。
また好ましくは、さらに、電力系統と負荷の間に接続され、電力系統から交流電力が供給され、かつ風車が回転されている場合に導通し、第1または第2のコンバータから負荷に交流電力が供給される場合に非導通になるスイッチを備える。
また好ましくは、電力貯蔵装置はバッテリを含む。
この発明に係る風力発電システムでは、風車の回転が停止されている場合は、第1および第2のコンバータおよび電力貯蔵装置によって無停電電源装置が構成される。したがって、風車の回転が停止されている場合は風力発電システム全体が停止されていた従来に比べ、装置の利用率を高めることができる。
この発明の一実施の形態による風力発電システムの構成を示す回路ブロック図である。 図1に示したコンバータ15,17の構成を示す回路図である。 図1に示した分流回路の構成を示す回路図である。 実施の形態の比較例を示す回路ブロック図である。
本発明の一実施の形態による風力発電システムは、図1に示すように、電力系統1に接続される電源端子T1と、負荷2に接続される負荷端子T2と、風車3と、交流励磁型発電機5とを備える。電力系統1は、送電線、発電所、変電所などを含む。負荷2は、たとえば半導体製造装置、液晶パネル製造装置などの重要負荷である。風車3は、複数の翼、回転軸などを含み、風力によって回転される。交流励磁型発電機5は回転子および固定子を含む。回転子および固定子には、それぞれ回転子巻線6および固定子巻線7が設けられている。
風車3の回転軸は、ギア4などを介して交流励磁型発電機5の回転子に結合されている。発電機5の回転子巻線6にすべり周波数(系統周波数と風車の回転数の差の周波数)の交流励磁電流を供給すると、系統周波数と同じ周波数の交流電力が固定子巻線7に発生する。
風車3は、風車制御装置8によって制御される。風車制御装置8は、風速、風向きなどに基づいて風車3の翼の角度などを変更し、風車3の回転数などを設定する。また、風車制御装置8は、風車3の回転数などを示す信号を制御装置9に与える。
発電機5の固定子巻線7は、スイッチS1、系統連係用トランスTR1、および遮断器B1を介して電源端子T1に接続される。遮断器B1は、通常はオンされており、過大な電流から風力発電システムを保護するときなどにオフされる。スイッチS1は、通常はオンされており、発電機5の固定子巻線7の電圧を系統電圧に同期させるときや、点検、台風などのために風車3を停止させるときなどにオフされる。系統連係用トランスTR1は、電力系統1と風力発電システムとの間で交流電力の授受を行なう。
系統連係用トランスTR1とスイッチS1の間には電流検出器10および電圧検出器11が設けられ、スイッチS1と固定子巻線7の間には電圧検出器12および電流検出器13が設けられる。電流検出器10は、システム電流を検出し、検出結果を示す信号を制御装置9に与える。電圧検出器11は、系統電圧を検出し、検出結果を示す信号を制御装置9に与える。電圧検出器12は、固定子巻線7の出力電圧を検出し、検出結果を示す信号を制御装置9に与える。電流検出器13は、固定子巻線7の出力電流を検出し、検出結果を示す信号を制御装置9に与える。
制御装置9は、検出器10〜13の出力信号および風車制御装置8からの信号に基いて、風力発電システム全体を制御する。特に制御装置9は、電圧検出器10によって検出された系統電圧が所定の電圧よりも高い場合は、電力系統1から正常に交流電力が供給されていると判別し、電圧検出器10によって検出された系統電圧が所定の電圧よりも低下した場合は、電力系統1からの交流電力の供給が停止された、すなわち停電が発生したと判別する。制御装置9は、電力系統1が正常であるか否かの判別結果に基づいて、風力発電システム全体を制御する。また、制御装置9は、点検、台風などの理由で風車3の回転を停止させる必要がある場合は、翼の角度などを調整して風車3の回転を停止させるとともに、風力発電システムを無停電電源装置として動作させる。
スイッチS1のトランスTR1側の端子と発電機5の回転子巻線6の間には、スイッチS2、交流フィルタ14、コンバータ15、コンバータ17、スイッチS3,およびコイル18が直列接続されている。コンバータ15と17の間のノードは、電解コンデンサ16に接続されるとともに、遮断器B2を介してバッテリ20に接続されている。回転子巻線6には分流回路19が接続されている。
スイッチS2は、風車3が回転されている場合において、電力系統1から正常に交流電力が供給されている通常時はオンされ、電力系統1からの交流電力の供給が停止された停電時はオフされる。また、スイッチS2は、風車3の回転が停止されている場合は常時オンされている。交流フィルタ14は、コイル、コンデンサなどを含む低域通過フィルタであり、電力系統1からの商用周波数の交流電力はコンバータ15に通過させ、コンバータ15で発生した高い周波数のスイッチングノイズを吸収し、スイッチングノイズが電力系統1や負荷2に漏れるのを防止する。
コンバータ15は、電力系統1が正常である通常時は、風車3の回転の有無に関係なく、電力系統1から遮断器B1、トランスTR1、スイッチS2、および交流フィルタ14を介して与えられる交流電力を直流電力に変換してバッテリ20、電解コンデンサ16およびコンバータ17に与える。バッテリ20および電解コンデンサ16は、コンバータ15と17の間のノードの電圧を平滑化させるとともに、直流電力を蓄える。遮断器B2は、通常はオンされており、バッテリ20に過電流が流れた場合やバッテリ20の交換時などにオフされる。また、コンバータ15は、停電時においては、風車3が回転している場合は、バッテリ20および電解コンデンサ16の直流電力を交流電力に変換して交流フィルタ14側に出力し、風車3の回転が停止されている場合は電力変換動作を停止する。
スイッチS3は、風車3が回転されている場合はオンし、風車3の回転が停止されている場合はオフする。コンバータ17は、風車3が回転されている場合において、電力系統1が正常である通常時は、コンバータ15によって生成された直流電力によって駆動され、発電機5のすべり周波数の交流励磁電流を生成し、その交流励磁電流をスイッチS3およびコイル18を介して発電機5の回転子巻線6に出力する。コンバータ17の出力電圧の急激な変化は、コイル18によって抑制される。
また、風車3が回転されている場合において停電時は、コンバータ17の運転が停止される。この場合にコンバータ17は、回転子巻線6に発生した過剰な交流電流を整流して電解コンデンサ16およびコンバータ15に与える。分流回路19は、停電時に発生した過大な交流電流を吸収する。
また、コンバータ17は、風車3の回転が停止されている場合において、電力系統1が正常である通常時は、コンバータ15で生成された直流電力を商用周波数の交流電力に変換する。また、コンバータ17は、風車3の回転が停止されている場合において停電時は、コンバータ15および電解コンデンサ16からの直流電力を商用周波数の交流電力に変換する。
スイッチS2の交流フィルタ14側の端子と負荷端子T2との間には、スイッチS4、トランスTR2、およびスイッチS5が直列接続されている。スイッチS4は、風車3が回転している場合は、電力系統1が正常である通常時はオフし、停電時はオンし、風車3の回転が停止されている場合は常時オフする。スイッチS5は、風車3が回転している場合は、電力系統が正常である通常時はオフし、停電時はオンし、風車3の回転が停止されている場合は常時オンする。高速遮断スイッチS6は、電源端子T1と負荷端子T2の間に接続され、風車3が回転している場合は、電力系統1が正常である通常時はオンし、停電が発生した場合に高速にオフし、風車3が回転されていない場合は常時オフする。
また、スイッチS3のコンバータ17側の端子とスイッチS4のトランスTR1側の端子との間に、スイッチS7、交流フィルタ21、およびスイッチS8が直列接続される。スイッチS7,S8の各々は、風車3が回転されている場合はオフし、風車3の回転が停止されている場合はオンする。交流フィルタ21は、コイル、コンデンサなどを含む低域通過フィルタであり、コンバータ17からの商用周波数の交流電力はトランスTR1に通過させ、コンバータ17で発生した高い周波数のスイッチングノイズを吸収し、スイッチングノイズが負荷2に漏れるのを防止する。
図2は、コンバータ15,17の構成を示す回路図である。ここでは、風力発電システムが三相交流電力を発生する場合におけるコンバータ15,17の構成が示されている。図2において、コンバータ15は、トランジスタQ1〜Q6およびダイオードD1〜D6を含む。トランジスタQ1〜Q3のコレクタはともに直流正母線L1に接続され、それらのエミッタはそれぞれU相ラインUL、V相ラインVL、およびW相ラインWLに接続される。トランジスタQ4〜Q6のコレクタはそれぞれU相ラインUL、V相ラインVL、およびW相ラインWLに接続され、それたのエミッタはともに直流負母線L2に接続される。トランジスタQ1〜Q6のゲート電圧は、制御装置9によって制御される。
ダイオードD1〜D6のアノードはそれぞれトランジスタQ1〜Q6のエミッタに接続され、ダイオードD1〜D6のカソードはそれぞれトランジスタQ1〜Q6のコレクタに接続される。遮断器B2およびバッテリ20は、直流正母線L1および直流負母線L2間に直列接続される。遮断器B2は、通常はオンされ、バッテリ20に過電流が流れたときなどにオフされる。電解コンデンサ16は、直流正母線L1および直流負母線L2間に接続される。
電力系統1が正常である通常時は、風車3の回転の有無に関係なく、電力系統1から三相遮断器B1、三相トランスTR1、三相スイッチS2、三相交流フィルタ14、および三相交流ラインUL,VL,WLを介してコンバータ15に三相交流電力が与えられる。トランジスタQ1〜Q6が所定のタイミングでオン/オフされ、三相交流電力が直流電力に変換されて、直流正母線L1および直流負母線L2間に出力される。直流電力は、バッテリ20および電解コンデンサ16に蓄えられるとともに、コンバータ17に供給される。
停電時において風車3が回転している場合は、トランジスタQ1〜Q6が所定のタイミングでオン/オフされ、バッテリ20、電解コンデンサ16およびコンバータ17から供給される直流電力が商用周波数の三相交流電力に変換されて三相交流ラインUL,VL,WLに供給される。また、停電時において風車3が回転していない場合は、トランジスタQ1〜Q6がオフ状態に固定される。
コンバータ17は、トランジスタQ11〜Q16およびダイオードD11〜D16を含む。トランジスタQ11〜Q13のコレクタはともに直流正母線L1に接続され、それらのエミッタはそれぞれR相ラインRL、S相ラインSL、およびT相ラインTLに接続される。トランジスタQ14〜Q16のコレクタはそれぞれR相ラインRL、S相ラインSL、およびT相ラインTLに接続され、それらのエミッタはともに直流負母線L2に接続される。トランジスタQ11〜Q16のゲート電圧は、制御装置9によって制御される。ダイオードD11〜D16のアノードはそれぞれトランジスタQ11〜Q16のエミッタに接続され、ダイオードD11〜D16のカソードはそれぞれトランジスタQ11〜Q16のコレクタに接続される。
風車3が回転されている場合、電力系統1が正常である通常時は、トランジスタQ11〜Q16が所定のタイミングでオン/オフされ、コンバータ15から供給される直流電力がすべり周波数の三相交流励磁電流に変換される。三相交流励磁電流は、交流ラインRL,SL,TL、三相スイッチS3および三相コイル18を介して発電機5の三相回転子巻線6に供給される。
風車3が回転されている場合、停電時は、発電機5の回転子巻線6で過大な三相交流電流が発生し、三相コイル18、三相スイッチS3および三相交流ラインRL,SL,TLを介してコンバータ17に三相交流電流が与えられる。コンバータ17の運転は停止されるが、三相交流電流は、ダイオードD11〜D16によって整流されて直流電流に変換され、直流正母線L1および直流負母線L2間に出力される。直流電流は、バッテリ20および電解コンデンサ16に蓄えられるとともに、コンバータ15に供給される。
風車3の回転が停止されている場合、電力系統1が正常である通常時は、トランジスタQ11〜Q16が所定のタイミングでオン/オフされ、コンバータ15から供給される直流電力が商用周波数の三相交流電力に変換される。コンバータ17で生成された三相交流電力は、交流ラインRL,SL,TL、三相スイッチS7、三相交流フィルタ21、三相スイッチS8、三相トランスTR1、および三相スイッチS5を介して負荷2に供給される。
風車3の回転が停止されている場合、停電時は、トランジスタQ11〜Q16が所定のタイミングでオン/オフされ、バッテリ20および電解コンデンサ16から供給される直流電力が商用周波数の三相交流電力に変換される。コンバータ17で生成された三相交流電力は、交流ラインRL,SL,TL、三相スイッチS7、三相交流フィルタ21、三相スイッチS8、三相トランスTR1、および三相スイッチS5を介して負荷2に供給される。したがって、停電時でもバッテリ20および電解コンデンサ16に直流電力が貯えられている間は、負荷2の運転を継続することができる。
図3は、分流回路19の構成を示す回路図である。ここでは、風力発電システムが三相交流電力を発生する場合における分流回路19の構成が示されている。図3において、分流回路19は、ダイオードD21〜D26、抵抗素子22、コンデンサ23、およびサイリスタ24を含む。ダイオードD21〜D23のアノードは三相コイル18と三相回転子巻線6との間の交流ラインRL,SL,TLにそれぞれ接続され、それらのカソードはともにノードN1に接続される。ダイオードD24〜D26のアノードはともにノードN2に接続され、それらのカソードはそれぞれダイオードD21〜D23のアノードに接続される。抵抗素子22およびコンデンサ23は、ノードN1,N2間に直列接続される。サイリスタ24のアノードはノードN1に接続され、そのカソードはノードN2に接続され、そのゲート電圧は制御装置9によって制御される。
風車3が回転されている場合において、電力系統1が正常である通常時は、サイリスタ24はオフされ、コンバータ17によって生成された三相交流励磁電流がダイオードD21〜D26によって整流され、抵抗素子22を介してコンデンサ23に充電される。コンデンサ23が交流ラインRL,SL,TLの最大線間電圧に充電されると、分流回路19への三相交流励磁電流の流入は停止され、三相交流励磁電流は三相回転子巻線6に流入する。
風車3が回転されている場合において、停電時は、三相回転子巻線6に発生した三相交流電流がダイオードD21〜D26によって整流され、抵抗素子22を介してコンデンサ23に充電される。図2の直流正母線L1および直流負母線L2間の電圧VCが上限値を超えると、サイリスタ24がオンされ、コンデンサ23が放電され、三相回転子巻線6に発生した三相交流電流が分流回路19に流入する。これにより、コンバータ17を介してバッテリ20および電解コンデンサ16に流入する電流が減少し、直流正母線L1および直流負母線L2間の電圧VCが上限値以下に制限される。なお、図2および図3では、本願発明が三相交流電力を発生する風力発電システムに適用された場合について説明したが、本願発明は単相交流電力を発生する風力発電システムにも適用可能であることは言うまでもない。
次に、図1〜図3で示した風力発電システムの動作について説明する。まず、風車3が回転されている場合について説明する。電力系統1が正常である通常時は、遮断器B1,B2、スイッチS1〜S3,S6がオンする。風力によって風車3が回転され、発電機5の固定子巻線7に交流電力が発生する。この交流電力は、スイッチS1、トランスTR1、および遮断器B1を介して電力系統1に供給される。また、発電機5の固定子巻線7に発生した交流電力の一部は、スイッチS1,S2および交流フィルタ14を介してコンバータ15に供給され、コンバータ15によって直流電力に変換される。
コンバータ15によって生成された直流電力は、バッテリ20および電解コンデンサ16に貯えられるとともに、コンバータ17に与えられる。コンバータ17は、コンバータ15、バッテリ20、および電解コンデンサ16からの直流電力に基づいて、すべり周波数の交流励磁電流を生成し、スイッチS3およびコイル18を介して発電機5の回転子巻線6に供給する。これにより、発電機5の固定子巻線7に商用周波数の交流電力が発生する。
風車3が回転している場合において、停電時、たとえば電力系統1で地絡事故が発生して系統電圧が所定電圧よりも低下したときは、瞬時にスイッチS6がオフする。また、スイッチS2がオフし、スイッチS4,S5がオンする。系統電圧が低下すると、発電機5の回転子巻線6に大きな交流電流が発生し、その交流電流がコンバータ17で整流されてバッテリ20および電解コンデンサ16に流入し、直流正母線L1および直流負母線L2間の電圧VCが上昇する。
これに応じてコンバータ17の運転が停止されるとともに、コンバータ15のトランジスタQ1〜Q6が所定のタイミングでオン/オフされる。これにより、バッテリ20および電解コンデンサ16の直流電力がコンバータ15によって交流電力に変換され、その交流電力は交流フィルタ14、スイッチS4、トランスTR2、およびスイッチS5を介して負荷2に供給される。また、直流正母線L1および直流負母線L2間の電圧VCが上限値を越えた場合は、分流回路19のサイリスタ22がオンされ、電圧VCが上限値以下に制限される。
電力系統1が正常状態に回復した場合は、スイッチS4,S5がオフするとともにスイッチS2,S6がオンする。また、コンバータ15の動作モードが直流−交流変換モードから交流−直流変換モードに変更され、電力系統1からの交流電力がコンバータ15によって直流電力に変換される。また、コンバータ17の運転が再開されて交流励磁電流が回転子巻線6に供給され、発電機5で生成された交流電力が電力系統1に供給される。
次に、風車3の回転が停止された場合について説明する。電力系統1が正常である通常時は、遮断器B1,B2、スイッチS2,S7,S8,S5がオンする。交流フィルタ14,21、コンバータ15,17、バッテリ20および電解コンデンサ16は、無停電電源装置を構成する。電力系統1からの交流電力は、コンバータ15によって直流電力に変換される。
コンバータ15によって生成された直流電力は、バッテリ20および電解コンデンサ16に貯えられるとともに、コンバータ17に与えられる。コンバータ17は、コンバータ15、バッテリ20、および電解コンデンサ16からの直流電力を商用周波数の交流電力に変換する。コンバータ17で生成された交流電力は、スイッチS7,交流フィルタ21、スイッチS8,トランスTR2、およびスイッチS5を介して負荷2に供給される。
風車3の回転が停止している場合において、停電時、たとえば電力系統1で地絡事故が発生して系統電圧が所定電圧よりも低下したときは、コンバータ15が停止する。また、バッテリ20および電解コンデンサ16の直流電力がコンバータ17によって商用周波数の交流電力に変換される。コンバータ17で生成された交流電力は、スイッチS7,交流フィルタ21、スイッチS8,トランスTR2、およびスイッチS5を介して負荷2に供給される。したがって、電力系統1で停電が発生した場合でも、バッテリ20および電解コンデンサ16に直流電力が貯えられている限りは、負荷2の運転を継続することができる。
電力系統1が正常状態に回復した場合は、コンバータ15の運転が再開され、電力系統1からの交流電力がコンバータ15によって直流電力に変換され、その直流電力がバッテリ20、電解コンデンサ16およびコンバータ17に供給される。コンバータ17は、直流電力を交流電力に変換して負荷2に供給する。
図4は、この実施の形態の比較例を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。図4を参照して、この比較例が実施の形態と異なる点は、スイッチS6が遮断器B3で置換され、スイッチS3〜S5,S7,S8、トランスTR2、遮断器B2、バッテリ20、および交流フィルタ21が除去され、スイッチS9および抵抗素子25が追加されている点である。スイッチS9は、たとえばトランジスタとダイオードを含み、制御装置9によって制御される。
遮断器B3は、通常はオンされ、たとえば負荷2に過大な電流が流れたときにオフされる。風車3が回転されている場合において、電力系統1が正常である通常時は、実施の形態と同様に動作する。風車3が回転されている場合において、停電時は、コンバータ15,17の運転が停止され、スイッチS9がオンされる。これにより、電解コンデンサ16の直流電力がスイッチS9および抵抗素子25を介して放電され、電解コンデンサ16の電圧VCが上限値以下に制限される。また、風車3の回転が停止された場合は、風力発電システム全体が停止される。
この比較例では、停電時に、電解コンデンサ16の直流電力をスイッチS6および抵抗素子25を介して放電させるので、直流電力が無駄に消費され、効率が低くなる。また、停電時は、負荷2に電力が供給されず、負荷2の運転が停止される。また、風車3の回転が停止された場合は風力発電システム全体が停止されるので、装置の利用率が低い。
これに対して本実施の形態では、停電時は、バッテリ20および電解コンデンサ16の直流電力を交流電力に変換して負荷2に供給する。したがって、比較例よりも効率が高くなる。また、停電時でも、バッテリ20および電解コンデンサ16に直流電力が貯えられている期間は負荷2の運転を継続することができる。また、風車3の回転が停止されている場合は、無停電電源装置として動作するので、装置の利用率が高い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力系統、2 負荷、3 風車、4 ギア、5 交流励磁型発電機、6 回転子巻線、7 固定子巻線、8 風車制御装置、9 制御装置、10,13 電流検出器、11,12 電圧検出器、14,21 交流フィルタ、15,17 コンバータ、16 電解コンデンサ、18 コイル、19 分流回路、22,25 抵抗素子、23 コンデンサ、24 サイリスタ、B 遮断器、D ダイオード、L1 直流正母線、L2 直流負母線、Q トランジスタ、RL,SL,TL 三相交流ライン、S スイッチ、TR トランス。

Claims (4)

  1. 固定子巻線が電力系統に接続され、回転子巻線が風車によって回転駆動される交流励磁型発電機と、前記電力系統からの交流電力を直流電力に変換する第1のコンバータと、前記第1のコンバータによって生成される直流電力によって駆動され、すべり周波数の交流励磁電流を生成して前記回転子巻線に与える第2のコンバータとを備えた風力発電システムにおいて、
    前記第1のコンバータによって生成される直流電力を貯える電力貯蔵装置を備え、
    前記風車の回転が停止されている場合は、前記第1および第2のコンバータおよび前記電力貯蔵装置によって無停電電源装置が構成され、
    前記無停電電源装置を構成する前記第1のコンバータは、前記電力系統から交流電力が供給されている通常時は前記電力系統からの交流電力を直流電力に変換して前記電力貯蔵装置および前記第2のコンバータに供給し、前記電力系統からの交流電力の供給が停止された停電時は運転を停止し、
    前記無停電電源装置を構成する前記第2のコンバータは、前記通常時は前記第1のコンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給し、前記停電時は前記電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給する、風力発電システム。
  2. 前記風車が回転されている場合において前記電力系統からの交流電力の供給が停止されたときは、前記回転子巻線に発生した交流電流が前記第2のコンバータによって整流されて前記電力貯蔵装置に供給され、前記第1のコンバータは、前記電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給する、請求項1に記載の風力発電システム。
  3. さらに、前記電力系統と前記負荷の間に接続され、前記電力系統から交流電力が供給され、かつ前記風車が回転されている場合に導通し、前記第1または第2のコンバータから前記負荷に交流電力が供給される場合に非導通になるスイッチを備える、請求項2に記載の風力発電システム。
  4. 前記電力貯蔵装置はバッテリを含む、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の風力発電システム。
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