JP2013141175A - 超音波送受信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
弾性率の低い樹脂材料を樹脂板または有底筒状ケースを使用した反射感度の高い超音波送受信器を実現する。
【解決手段】
樹脂材料からなる有底筒状ケースの底面に金属板を接着し、金属板に圧電素子を接着し超音波送受信器において、有底筒状ケースの底面と金属板との間に、閉じたループ状の隙間を形性する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、圧電素子を用いた空中用の超音波送受信器に関するものである。
従来から、圧電素子を金属からなる板に接着したユニモルフ振動子が広く利用されている。例えば、両面電極の設けられた圧電素子を金属からなる有底筒状ケースの底面に接着したユニモルフ振動子が、自動車のバックセンサー用として大量に生産されている。
低コスト化の為に、有底筒状ケースの材料として樹脂材料が検討されている。例えば、特許文献1に記載の発明では、エポキシ樹脂に多量のシリカを充填した材料を有底筒状ケースの材料に使用している。この材料は金属に近い弾性率を有し、40kHz程度の比較的低い周波数帯では金属(例えばアルミニウム合金)からなる有底筒状ケースを使用した超音波送受信器よりも良好な超音波特性がえられてる。
上記の材料は超音波特性に優れるが、衝撃に対して強度が低いという問題がある。また特殊な材料であるために一般的な樹脂材料に比べると入手性が悪いという問題がある。ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのより一般的なエンジニアリングプラスチックを有底筒状ケースの材料として使用するための検討を行ってきた。またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)などのスーパーエンジニアリングプラスチックを有底筒状ケースの材料として検討してきた。これらの材料の中には衝撃に強く割れにくい、入手性が良いなどのメリットを有する材料があるが、いずれも金属材料に比べて弾性率が著しく低い為に、圧電素子を直接、樹脂材料に接着しても十分な超音波特性を得ることが出来なかった。アルミ合金の弾性率が60GPa以上であるのに対して、例えばガラス強化されたPBTの弾性率が4GPa程度(GF15%強化の場合)である。
一般的な樹脂材料を有底筒状ケースの意匠面部に使用する方法として、樹脂からなる有底筒状ケースの底面にアルミニウム合金などの金属材料を貼り合わせた合板構造を検討してきた。しかし、圧電素子を接着した金属板の振動が、接着した樹脂によって妨げられる結果となり、十分な超音波特性を得ることが出来なかった。
図1に樹脂からなる有底筒状ケース1の底面1aにアルミ合金からなる金属板14を接着した合板構造の超音波送受信器15の構造を示す。有底筒状ケースの底面1aに平坦な金属板14が接着されている。金属板14の上に折り返し電極の施された圧電素子3が接着されている。圧電素子3の+側と−側の電極にリード線5が半田付けされている。圧電素子3の上にシリコーン発泡体からなる吸音材6が敷かれている。有底筒状ケース1の内部がシリコーン7で充填されている。
別の課題として、車の外装部に超音波送受信器が露出することで車の意匠性が悪くなるという問題がある。この問題の対策として、車のボディーを構成する樹脂板の背面に超音波送受信器を取り付けて、意匠面から超音波送受信器が見えない構造が検討された(例えば特許文献2に記載の発明など)。しかし、PPなどの一般的な樹脂材料に超音波送受信器の振動面を接着すると、超音波送受信器の振動が著しく抑制されて為に、実用化が出来るだけの十分な特性が得られなかった。
特開2011−35465 特開2008−145391
金属材料や弾性率の高い特殊な樹脂材料に圧電素子を貼り合わせた構造の超音波送受信器に比べて、弾性率が低い樹脂材料に圧電素子を貼り合わせた構造の超音波送受信器では十分な超音波特性が得られていない。弾性率が低い樹脂材料に金属板を張り合わせた合板に圧電素子を貼り合わせた構造の超音波送受信器でも十分な超音波特性が得られていない。いずれも超音波送受信器も反射感度が低いという問題がある。
請求項1の発明では、樹脂板と、樹脂板に固着された金属板と、金属板に固着された両面に電極の施された圧電素子と、からなる超音波送受信器において、金属板が樹脂板と固着される面に閉じたループ状の溝を有し、金属板の外周部と閉じたループ内の少なくとも一部が樹脂板に固着されて、金属板の閉じたループ状の溝部と樹脂板の間に隙間があることを特徴とする。
請求項2の発明では、樹脂板と、樹脂板に固着された金属板と、金属板に固着された両面に電極の施された圧電素子と、からなる超音波送受信器において、金属板が樹脂板と固着される面に凹みを有する有底筒状で、樹脂板が金属板に固着される面に突出した突出部を有し、樹脂板の突出部の端面が有底筒状の金属板の内側底面部に固着され、有底筒状の金属板の開口部側の端面が樹脂板に固着され、固着された金属板の開口部側の端面部と中央部の間に隙間があることを特徴とする。
請求項3の発明では、前述樹脂板が、有底筒状ケースの底面部であることを特徴とする。
請求項1の発明では、平坦な接着面を有する金属板を樹脂板に固着した超音波送受信器に比べて、高い反射感度を得ることができる。
請求項2の発明では、平坦な接着面を有する金属板を樹脂板に固着した超音波送受信器に比べて、高い反射感度を得ることができる。
請求項3の発明では、樹脂板を有底筒状ケースにすることで意正面側が樹脂からなる密閉型の超音波送受信器を実現する。
従来の平坦は金属板を接着した超音波送受信器(比較例) 実施例1の構造の超音波送受信器 比較例と実施例の(a)周波数−インピーダンス特性と(b)反射波形 測定回路 実施例2の構造の超音波送受信器 実施例3の構造の超音波送受信器 実施例4の構造の超音波送受信器 楕円状の金属板を用いた超音波送受信器の例
図2に本発明の実施例を示す。ガラス強化されたポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる有底筒状ケース1の底面1aに、アルミ合金からなる金属板2が接着剤で接着されている。金属板2の上に折り返し銀電極の施された圧電素子3が接着剤で接着されている。どちらもエポキシ接着剤で接着されている。寸法例をつぎに示す。有底筒状ケース1は外径Φ16.4mm、内径Φ15mm、高さ9mmで、厚さ0.6mmの平坦で均一な底面を有する。
金属板2は外径Φ14mm、厚さ1mmの円盤形である。圧電素子3を接着する面2aは平坦である。有底筒状ケースに接着する面に、外径φ13mm、内径φ1mm、深さ0.25mmのリング状の溝2cを有する。圧電素子3はφ5.0mmの薄い円盤形状である。折り返し電極が設けられている。
有筒状ケースの底面1aに金属板2と圧電素子3が、下から有底筒状ケースの底面1a、金属板2、圧電素子3の順で有底筒状ケース2の同心円上に接着されている。このとき、金属板2の接着面に設けられた溝2cによって、有底筒状ケース1と金属板2の間に閉じた1本のループ状の隙間4が形成される。圧電素子3の+側の電極と−側の電極にはそれぞれリード線5が半田付けされている。圧電素子3の上に外径Φ15mm、厚さ2mmのシリコーン発泡体からなる吸音材6がしかれている。有底筒状ケースの内部にはシリコーン7が充填されて硬化している。
実施例の接着面に溝2cがある金属板2を使用した超音波送受信器8と、平坦な金属板を使用した超音波送受信器で、超音波送受信器の電気特性と音響特性の比較を行った。
比較に使用した平坦な金属板14を使用した超音波送受信器15の構造図を図1に示す。実施例と同じ有底筒状ケース1の底面1aに、平坦な金属板14が接着されている。平坦な金属板14は、アルミ合金からなるφ14mm、均一な厚さ0.75mmをもつ円盤形である。金属板14の上に実施例と同じ圧電素子3が接着されている。実施例と同じく、圧電素子3の+側の電極と−側の電極にはそれぞれリード線5が半田付けされている。圧電素子3の上に外径Φ15mm、厚さ2mmのシリコーン発泡体からなる吸音材6がしかれ、有底筒状ケースの内部はシリコーン7が充填されている。
実施例と比較例の超音波送受信器の周波数−インピーダンス特性図と反射感度の測定結果を図3に示す。平坦な金属板を接着した比較例に比べて、実施例の超音波送受信器には顕著な共振特性を見ることができる。実施例は38kHzに共振ピークを有する。比較例は48kHz付近にわずかな共振ピークを有する。
実施例と比較例の超音波送受信器を使用して超音波の反射感度を測定した。測定条件を図4に示す。超音波送受信器を構成する有底筒状ケースの天面1bから30cmの位置に平板を設置し、超音波送受信器にパルス数16発のバースト電圧の印加する。電圧を印加することで超音波送受信器の天面(有底筒状ケースの天面1b)から超音波が発信される。発信された超音波が前方に設置された平板に反射して天面1bに返ってくることで超音波送受信器の圧電素子に電位差が生じる。反射して返ってきた超音波によって超音波送受信器に生じる電位差(反射感度)を測定した。バースト電圧の周波数は、それぞれの超音波送受信器の反射感度が最大になる周波数で測定を行った。実施例は41kHz、比較例は48kHzの電圧を加えて測定を行った。比較例では1.0mVp−pの反射感度が得られたのに対して、実施例では5.0mVp−pの反射感度が得られた(図3bにそれぞれの測定結果をしめす)。実施例の超音波送受信器は、比較例に比べた高い反射感度を得ることができる。これは、実施例の超音波送受信器は比較例の超音波送受信器より遠距離の物体を検知できることを示している。
実施例の超音波送受信器8で比較例の超音波送受信器15に比べて高い反射感度が得られる理由をつぎのように考察している。まず、実施例の超音波送受信器8は、金属板2の接着面側に溝2cがあるために、比較例の超音波送受信器15に比べて振動源である圧電素子3が接着された金属板2と、振動の負荷である有底筒状ケース1との接触面積が小さい。このため、金属板2と圧電素子3に有底筒状ケースの底面1aを接着した状態でも顕著の共振特性(周波数−インピーダンス特性)が得られていると考えられる。また、金属板の外周部2bと中央部2dが有底筒状ケースの底面1aに固定されて、金属板2と有底筒状ケースの間に閉じたループ状の溝4を有するという形状的な特徴がつぎの効果を生んでいると考えられる。金属板の外周部2bが有底筒状ケースの底面1aに接着されることで、金属板2の厚さ0.75mmの円盤部2eに外周部2bを節とした振動モードが発生する。このモードの振動は、金属板の中央にあるφ1mmの円柱部2dを介して有底筒状ケースの底面1aに伝達される。φ1mmの円柱部2dが、有底筒状ケースの底面1aを押し引きすることで有底筒状ケースの底面1aに天面振動が発生する。金属板2の接着面に溝2cがあることで、金属板2の円盤部2eが単純な円盤で有る場合より自由に振動し、その振動が単純な円盤が接着されている場合よりも自由に振動できる有底筒状ケースの底面1aに、φ1mmの円柱部2dを介して効率的に伝達される。これらによって、超音波を外部に放出するために有利な結果が得られていると考えられる。また逆に、超音波を受信することにおいても、単純な円盤を接着した場合よりも容易に振動できる有底筒状ケースの底面1aに伝達した超音波振動が、φ1.0mmの金属板の円柱部2dに集約されて、金属板の振動部2eに伝達するために、高い感度が得られていると考えら得る。結果として単純な円盤を接着した場合に比べて高い反射感度が得られたと考えられる。
実施例の金属板2は、アルミ合金を切削またはプレスすることで成形できる。より安価にするためにプレスによる成形が望ましい。
プレスによる金属板の成形工程を示す。均一な厚さにカットされた円盤形のアルミ合金を用意する。円盤を金型に設置し上下からプレスする。プレスすることでアルミ合金の円盤に溝2cをつける。
図5に本発明の実施例を示す。ポリフェニレンスルファイド(PPS)からなる有底筒状ケース9の底面9aに、実施例1と同じく接着面に閉じたループ状の溝10cを有する金属板10が接着剤で接着されている。金属板の接着面に設けられた溝10cによって、有底筒状ケースと金属板の間に閉じた1本のループ状の隙間11が形成される。隙間に、シリコーンの発泡体12が挿入されている。金属板10の上に折り返し銀電極の施された圧電素子3が接着剤で接着されている。寸法例をつぎに示す。有底筒状ケース9は外径Φ16.4mm、内径Φ15mm、高さ9mmで、厚さ0.7mmの平坦で均一な底面を有する。金属板10は外径φ15mm、厚さ3mmの円盤形である。圧電素子を接着する面10aは平坦である。有底筒状ケースに接着する面に、外径φ13mm、内径φ1mm、深さ2.25mmのリング状の溝10cを有する。圧電素子3はφ5.0、厚さ0.15mmである。折り返し電極が設けられている。金属板の接着面に設けられた溝10cによって、有底筒状ケース9と金属板10の間に閉じた1本のループ状の隙間11が形成される。隙間内はシリコーンの発泡体12で埋められている。圧電素子3の+側の電極と−側の電極にはそれぞれリード線5が半田付けされている。圧電素子3の上に外径Φ15mm、厚さ2mmのシリコーン発泡体からなる吸音材6がしかれている。有底筒状ケースの内部にはシリコーン7が充填されて硬化している。
隙間に埋められたシリコーンの発泡体12によって、隙間内で発生する超音波の乱反射を防ぐことができる。
図6に本発明の実施例を示す。ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)からなる有底筒状ケース16の底面16aに、金属板17が接着剤で接着されている。金属板の上に折り返し銀電極の施された圧電素子3が接着剤で接着されている。寸法例をつぎに示す。有底筒状ケース16は外径Φ16.4mm、内径Φ15mm、高さ9mmである。有底筒状ケースの底面16aの中央にφ1mm、底面から高さ0.5mmの円柱形の突起部16cを有する。突起部16cを除いた有底筒状ケースの底面16aは、0.7mmの平坦な底面である。金属板17は外径φ14mm、厚さ1.25mmの円盤形である。圧電素子3を接着する面17aは平坦である。有底筒状ケース16に接着する面に、内径φ13mm、深さ0.5mmの凹み17cを有する。圧電素子3はφ5.0、厚さ0.15mmである。折り返し電極が設けられている。有筒状ケースの底面16aに金属板17と圧電素子3が、下から有底筒状ケースの底面16a、金属板17、圧電素子3の順で有底筒状ケース16の同心円上に接着されている。このとき、金属板17と有底筒状ケース16の間に外径φ13mm、内径φ1mm、幅0.5mmの閉じた1本のループ状の隙間19が形成される。。圧電素子3の+側の電極と−側の電極にはそれぞれリード線5が半田付けされている。圧電素子3の上に外径Φ15mm、厚さ2mmのシリコーン発泡体からなる吸音材6がしかれている。有底筒状ケースの内部にはシリコーン7が充填されて硬化している。
実施例の超音波送受信器20は、金属板17と有底筒状ケース16の間に閉じた1本のループ状の隙間19が形成されるために、比較例の超音波送受信器15に比べて振動源である圧電素子3を接着された金属板17と、振動の負荷である有底筒状ケース16との接触面積が小さい。このため、金属板17と圧電素子3に有底筒状ケース16を接着した状態でも顕著の共振特性(インピーダンス波形に見られる共振ピーク)が得られる。また、金属板の外周部17bと中央部が有底筒状ケースの底面16aと突起部16cに固定されて、金属板17と有底筒状ケース16の間に閉じたループ状の隙間19を有するという形状的な特徴がつぎの効果を生んでいると考えられる。金属板の外周部17bが有底筒状ケースの底面16aに接着されることで、金属板17の厚さ0.75mmの円盤部17dに外周部17bを節とした振動モードが発生する。このモードの振動は、金属板17の中央に接着されたφ1mmの円柱部16cを介して有底筒状ケースの底面16aに伝達される。φ1mmの円柱部16cが、有底筒状ケースの底面16aを押し引きすることで天面振動が発生する。金属板17と有底筒状ケース16の間に閉じた1本のループ状の隙間18が形成されることで、金属板17の円盤部17dが単純な円盤で有る場合より自由に振動し、その振動が単純な円盤が接着されている場合よりも自由に振動できる有底子筒状ケースの底面16aに、φ1mmの円柱部16cを介して効率的に伝達されるために、超音波を外部に放出するために有利な結果が得られていると考えられる。また逆に、超音波を受信することにおいても、単純な円盤を接着した場合よりも容易に振動できる有底筒状ケースの天面16bに伝達した超音波振動が、φ1.0mmの樹脂からなる円柱部16cに集約されて、金属板の振動部17dに伝達するために、高い感度が得られていると考えら得る。結果として単純な円盤を接着した場合に比べて高い反射感度が得られると考えられる。
実施例の金属板17は、アルミ合金を切削またはプレスすることで成形できる。より安価にするためにプレスによる成形が望ましい。
プレスによる金属板の成形工程を示す。均一な厚さにカットされた円盤形のアルミ合金を用意する。円盤を金型に設置し上下からプレスする。プレスすることでアルミ合金の内側に凹み17cを形成する。
ループ状の隙間19にシリコーンの発泡体からなる吸音材を入れることで、ループ状の隙間19の内部での超音波の反射を防ぎ、ノイズの発生を抑えることができる。
図7に本発明の実施例を示す。ガラス強化されたポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる樹脂板21に、アルミ合金からなる金属板10が接着剤で接着されている。金属板10の上に折り返し銀電極の施された圧電素子3が接着剤で接着されている。どちらもエポキシ接着剤で接着されている。寸法例をつぎに示す。樹脂板21の意匠面21bは平坦で、背面21aには外径Φ16.4mm、内径Φ15mm、高さ9mmの筒21cが突出している。樹脂板21の厚さは筒21cの内部では0.7mmである。筒21cの外側では0.7mmより厚い。例えば厚さ3mmである。金属板10は外径φ15mm、厚さ3mmの円盤形である。圧電素子3を接着する面10aは平坦である。樹脂板の背面21aに接着する面に、外径φ13mm、内径φ1mm、深さ2.25mmのリング状の溝10cを有する。圧電素子3はφ5.0、厚さ0.15mmである。折り返し電極が設けられている。金属板10の接着面に設けられた溝10cによって、樹脂板21と金属板10の間に閉じた1本のループ状の隙間22が形成される。隙間内はシリコーンの発泡体12で埋められている。圧電素子3はΦ5mm、厚さ0.15mmである。金属板21の同心円上の位置に接着されている。圧電素子3の+側の電極と−側の電極にはそれぞれリード線5が半田付けされている。圧電素子3の上に外径Φ15mm、厚さ2mmのシリコーン発泡体6からなる吸音材がしかれている。樹脂板の円筒内はシリコーン7が充填されている。
広い樹脂板21の一部分を使用した樹脂からなる超音波送受信器23を構成する。
樹脂板の材料として
ポリエチレン、ポリプロピレン 、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、GF強化ポリエチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン、シンジオタクチックポリスチレン、非晶ポリアリレート、ポリスルホン、ポリイミドなどが考えられる。
金属板の材料として真鍮、ステンレスなどが考えられる。
金属板の他の形状として例えばつぎの形状が考えられる。金属板25は、外周がφ14mm、幅8mmの楕円状である。有底筒状ケース24は内径φ15mm、幅12mmの楕円状の底面を有する。有底筒状ケース24と接する面に外周にそった凹みを有し、中央に円柱形の突起を有する。楕円状の外周部25aと中央の突起が有底筒状ケース24の底面に接着されている。有底筒状ケース24の楕円状の底面と金属板の楕円状の外周部25aによって、異方性のある指向性を実現する。
1 有底筒状ケース
1a 有底筒状ケースの底面
1b 有底筒状ケースの天面(意匠面)
2 金属板
2a 金属板の圧電素子の貼り合わせ面
2b 金属板の外周部
2c 金属板の溝
2d 金属板の突起部
2e 金属板の振動部
3 圧電素子
4 閉じたループ状の隙間
5 リード線
6 吸音材
7 シリコーン
8 実施例1の超音波送受信器
9 有底筒状ケース
9a 有底筒状ケースの底面
9b 有底筒状ケースの天面(意匠面)
10 金属板
10a 金属板の圧電素子の貼り合わせ面
10b 金属板の外周部
10c 金属板の溝
10d 金属板の突起部
10e 金属板の振動部
11 閉じたループ状の隙間
12 シリコーンからなる発泡体
13 実施例2の超音波送受信器
14 平坦な金属板
15 平坦は金属板を使用した超音波送受信器(比較例)
16 有底筒状ケース
16a 有底筒状ケースの底面
16b 有底筒状ケースの天面(意匠面)
16c 有底筒状ケースの突出した円柱部
17 金属板
17a 金属板の圧電素子の貼り合わせ面
17b 金属板の外周部
17c 金属板の凹み部
17d 金属板の振動部
19 閉じたループ状の隙間
20 実施例3の超音波送受信器
21 樹脂板
21a 樹脂板の意匠面
21b 樹脂板の背面
21c 樹脂板の筒部
22 閉じたループ状の隙間
23 実施例4の超音波送受信器
24 有底筒状ケース
25 楕円状の金属板
25a 楕円状の金属板の外周部

Claims (3)

  1. 樹脂板と、
    前述樹脂板に固着された金属板と、
    前述金属板に固着された両面に電極の施された圧電素子と
    からなる超音波送受信器において、
    前述金属板が前述樹脂板と固着される面に少なくとも1つの閉じたループ状の溝を有し、
    前述金属板の外周部の面と閉じたループの内側の面とが前述樹脂板に固着されて、
    前述金属板の閉じたループ状の溝部で前述金属板と前述樹脂板との間に隙間があることを特徴とする超音波送受信器
  2. 樹脂板と、
    前述樹脂板に固着された金属板と、
    前述金属板に固着された両面に電極の施された圧電素子と
    からなる超音波送受信器において、
    前述金属板が前述樹脂板と固着される面に凹みを有する有底筒状で、
    前述樹脂板が前述金属板に固着される面に突出した突出部を有し、
    前述樹脂板に設けられた突出部の端面が有底筒状の前述金属板の内側底面部に固着され、
    有底筒状の前述金属板の開口部側の端面が前述樹脂板に固着され、
    固着された前述金属板の開口部側の端面部と突出部が固着部分との間に少なくとも一つの閉じたループ状の隙間を有することを特徴とする超音波送受信器
  3. 前述樹脂板が、有底筒状ケースの底面部であることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波送受信器
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