JP2013141135A - アンテナ装置、およびキーレスエントリーシステム - Google Patents

アンテナ装置、およびキーレスエントリーシステム Download PDF

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Abstract

【課題】部品コストを抑えつつアンテナの放射効率および電波の伝播状況を改善することができるアンテナ装置、およびキーレスエントリーシステムを提供する。
【解決手段】一端に接地点に接続する接地部を形成し、他の一端に送信回路からの送信電力が入力される給電部を形成するアンテナ素子と、アンテナ装置に電力を供給する電池と、を備え、接地部は、電池の負極を接地点とすることを特徴とし、キーレスエントリーシステムの携帯機は、このアンテナ装置を用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナ装置、およびこのアンテナ装置を用いたキーレスエントリーシステムに関する。
自動車関連技術の分野においては、キーレスエントリーシステムが既に実用化されている。このシステムには、利用者が携帯機(携帯キーともいう)のボタン操作を行うことで、車両の操作(ロック、アンロック等)ができるシステムであるリモートキーレスエントリーシステムや、利用者が携帯機のボタン操作を行わなくても、携帯機を所持しているだけで、携帯機と車載装置との間で無線通信による認証を行い、認証が成立すれば車両の操作(ロック、アンロック等)ができるシステムであるスマートキーレスエントリーシステムがある。
このようなキーレスエントリーシステムにおいては、携帯機が、ボタン操作あるいは車両から送信されたLF(Low Frequency:長波)帯の信号に対応して、RF(Radio Frequency:高周波)帯の信号で送信を行う仕組みを用いている。ここで、携帯機が返信するRF信号は、数百メガヘルツの周波数を利用した信号であり、このRF信号用のアンテナとしては、プリント配線基板上に形成された導体パターンを用いることが一般的である。
プリント配線基板の導体パターンを利用してRF信号用のアンテナを形成する場合、アンテナが特定の平面内に収まる構造になるので、その平面に直交する高さ方向へは、アンテナのエレメントを伸ばすことができない構造となる。そして、このような平面的な構造のアンテナには、プリント配線基板に平行あるいは垂直な特定の偏波面を持つ電波は出しやすいものの、そのような特定の偏波面に交差するような角度の偏波面を持つ電波は出しにくいという特性がある。
そこで、LFアンテナがケースまたはモールド樹脂からなる外装体の内部に収容され、RFアンテナは、外装体に設けられた導体とプリント配線基板上に形成された導体パターンとを電気的に接続した構造をとる複合アンテナが考案されている(特許文献1参照)。
特開2009−212923号公報
特許文献1のように、RFアンテナを立体形状とした場合、上記の問題については改善することができる。しかし、立体形状のアンテナ部品を追加することで、導体パターンをアンテナとする構成と比較すると、コストの面で不利となる。また、アンテナ装置自体も大型化してしまう。
上述のキーレスエントリーシステムでは、ユーザの携帯機の操作状況(例えば、携帯機の持ち方)により、携帯機から送信される電波の偏波面は一定しない。このため、水平偏波および垂直偏波の発生割合が一定しない。一方、車両側の受信アンテナは、位置が固定していて特定の偏波しか受信できないので、電波の偏波面の角度によっては受信が困難となる場合がある。このとき、ユーザが携帯機を操作しても、その操作に応じて車両側が動作せず、ユーザの利便性を損なうことになる。
一般的に、アンテナは小型化すると、すなわち、アンテナの実効長をλ/2π以下とすると(λ:波長)、放射抵抗の低下により導体損の割合を増大させ利得が低下する。とりわけ、アンテナ装置自体の小型化が必須な上記の携帯機では、この傾向が顕著で、アンテナの放射効率および電波の伝播状況の改善は急務となっている。
上記問題点を背景として、本発明の課題は、部品コストを抑えつつアンテナの放射効率および電波の伝播状況を改善することができるアンテナ装置、およびキーレスエントリーシステムを提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するためのアンテナ装置は、一端に接地点に接続する接地部を形成し、他の一端に送信回路からの送信電力が入力される給電部を形成するアンテナ素子と、アンテナ装置に電力を供給する電池と、を備え、接地部は、電池の負極を接地点とすることを特徴とする。
電池の負極は、一般的に他の接地点よりも面積が大きい。上記構成によって、電池の負極を等電位面に見立てることもでき、アンテナ素子の接地がより安定し、接地抵抗も低減できるので、アンテナ素子の放射効率が改善され、さらに、各放射方向の偏波の出力も改善・安定することができる。
また、本発明のアンテナ装置は、回路基板を備え、回路基板上に電池の負極が接触する導体パターンである負極端子パターンを形成し、接地部は、負極端子パターンに接続される。
上記構成によって、アンテナ素子は、電池の形状や電池の基板への取り付け形態に関係なく、安定した接地環境を得ることができる。
また、本発明のアンテナ装置は、回路基板と、回路基板上に実装された、電池を収容する電池ホルダと、を備え、接地部は、電池ホルダに含まれる、電池の負極に接触する負極端子に接続される。
上記構成によっても、アンテナ素子は、電池の形状や電池の基板への取り付け形態に関係なく、安定した接地環境を得ることができる。
また、本発明のアンテナ装置におけるアンテナ素子は、回路基板の上面に空隙を空けて該回路基板に略平行に配線された水平面部と、水平面部に連続し該回路基板に向けて略垂直に折曲げて形成された少なくとも1個の垂直面部と、を有する。
上記構成によって、立体形状の接地型アンテナを用いた場合、アンテナ素子の接地がより安定し、アンテナ素子の放射効率を改善できる。さらに、各放射方向の偏波の出力も改善・安定することができる。
また、本発明のアンテナ装置におけるアンテナ素子は、回路基板の表面上に形成された導体パターンにより構成される第1のアンテナ素子と、回路基板の裏面上に形成された導体パターンにより構成される第2のアンテナ素子とを、回路基板を厚み方向に貫通するスルーホールにより電気的に接続することにより構成される。
上記構成によって、導体パターンにより構成される接地型アンテナを用いた場合、アンテナ素子の接地がより安定し、アンテナ素子の放射効率が改善され、さらに、各放射方向の偏波の出力も改善・安定することができる。
上記課題を解決するためのキーレスエントリーシステムは、車両に搭載される車載装置と、利用者が携帯する携帯機とで構成され、車載装置と携帯機との間で無線通信を行うことにより、車載装置に各種制御を実行させるキーレスエントリーシステムであって、携帯機は、上述のアンテナ装置のいずれかを含むことを特徴とする。
上記構成によって、アンテナ素子の放射効率が改善されているので、水平偏波および垂直偏波の発生割合に差が生じたとしても、車両側の受信アンテナでの受信状態が改善されるので、ユーザが携帯機を操作しても、その操作に応じて車両側が動作せず、ユーザの利便性を損なうことを解消または低減できる。
本発明のアンテナ装置をキーレスエントリーシステムに適用した例を示す図。 図1のRF送信部の周辺の詳細構成を示す図。 図1の電池周辺の配線パターンを示す図。 図2のA−A(図3のB−B)断面図。 RFアンテナの構成の別例を示す図。 電池周辺の配線パターンの別例を示す図。 図6のC−C断面図。 電池ホルダの構成の別例を示す図。
以下、図面を用いて本発明のアンテナ装置の構成について述べる。図1に、本発明のアンテナ装置をキーレスエントリーシステムに適用した例を示す。キーレスエントリーシステムは、車両の正規利用者が所持する特定の携帯機が車両周囲の無線通信エリア内に入ったときにドアのアンロック等の制御を実行する機能(いわゆるスマートキーレスエントリー機能)と、携帯機でのボタン操作に応じてドアのロック/アンロック等の制御を実行する機能(いわゆるリモートキーレスエントリー機能)とのうちの少なくとも一方備えたものである。
キーレスエントリーシステムは、車両に搭載される車載装置1と、携帯機2とを含んで構成される。なお、図1では、上述のスマートキーレスエントリー機能およびリモートキーレスエントリー機能の両方を備えた例を示している。そして、携帯機2に本発明のアンテナ装置を適用している。なお、リモートキーレスエントリー機能は、図1で、車載装置1のLF送信部11、および、携帯機2の、LF受信部21、LFアンテナ22を含まない構成である。
車載装置1は、制御部10、および制御部10に接続されたLF送信部11、RF受信部13、エンジンスイッチ15、ドアスイッチ16などを備えている。制御部10は、車載装置1側全体の動作を制御するマイクロコンピュータおよびその周辺回路を含んで構成される。
LF送信部11は、LF帯の電波を使って、携帯機2に対して無線信号(例えば、IDコード要求信号)を送信する。このLF送信部11から送信される無線信号は、車室外、ドア近傍、車室内、トランク内、車室外トランク近傍など、限られた通信エリア内に対してのみ到達するように構成されている。
RF受信部13は、RF帯の電波を使って携帯機2から送信されてくる無線信号(例えば、IDコード)を受信する。そして、IDコードを受信したとき、制御部10は、IDコードを自身が記憶するマスタデータと照合し、その称号結果に基づいて、例えば、以下のまた、エンジンの始動、ドアロックの解錠/施錠のような、車両に備えられた機能の実行を許可するか否かを判定する。
エンジンスイッチ15は、エンジンを始動する際に利用者が操作するスイッチで、利用者がエンジンスイッチ15を操作したことが、エンジンスイッチ15からの信号によって検知された場合、制御部10はエンジン始動が許可される状態にあるか否かを判断する。そして、エンジン始動が許可される状態にあれば、制御部10からエンジン制御系へエンジン始動信号が伝達されるようになっている。
ドアスイッチ16は、ドアを開く際に利用者が操作するドアハンドルに設けられたスイッチで、利用者がドアハンドルを操作したことが、ドアスイッチ16からの信号によって検知された場合、制御部10はドア開錠が許可される状態にあるか否かを判断する。そして、ドア開錠が許可される状態にあれば、制御部10からドアロック制御系へアンロック信号が伝達されるようになっている。
携帯機2は、制御回路20、および制御回路20に接続されたLF受信部21、LFアンテナ22、RF送信部23、RFアンテナ24、スイッチ25、電池27などを備えている。
制御回路20は、携帯機2の各種機能を制御する回路である。LF受信部21は、LFアンテナ22を介して車載装置1から送信されてくる無線信号を受信する。
RF送信部23は、周知の整合回路23aを含み、整合回路23aに接続されたRFアンテナ24を介して車載装置1に対して無線信号を送信する。なお、RFアンテナ24が本発明のアンテナ素子に相当する。
スイッチ25は、リモートキーレスエントリー機能を利用する際にトリガーとなる信号を発生させる手段で、例えば、利用者がスイッチ25に対して所定の操作を加えると、車載装置1側においてドアのロック/アンロック制御が行われる仕組みになっている。
図2〜図4を用いて、図1の携帯機2の構成のうち、RFアンテナ24周辺の詳細構成を説明する。LF受信部21、スイッチ25等は、割愛してある。図2に、RFアンテナ24の構成の詳細を示す。また、図3に、電池27の下の、基板30上の導体パターンの配設例を示す。また、図4に、図2のA−A方向(あるいは図3のB−B方向)の断面図を示す。
RFアンテナ24は、いわゆる「接地型アンテナ」であり、回路基板あるいはプリント配線基板ともいわれる基板30上の周縁部近傍に配設された導体パターン(以下、単に「パターン」ともいう)として構成される。その一端には、RF送信部23の整合回路23aに接続する給電部24gを形成し、RF送信部23から送信電力の供給を受けて電波を送信する。なお、整合回路23aと給電部24gとの接続部が給電点に相当する。
RFアンテナ24は、基板30の表面上に形成されたパターン24aおよびパターン24e、基板30の裏面上に形成されたパターン24c、基板30を厚み方向へ貫通してパターン24aとパターン24cとを電気的に接続するスルーホール24b、基板30を厚み方向へ貫通してパターン24cとパターン24eとを電気的に接続するスルーホール24dを含んで構成される。
さらに、RFアンテナ24の他の一端(すなわち、パターン24eの先端)には、負極端子パターン31(詳細は後述)に接続する接地部24fを形成している。なお、と負極端子パターン31の周縁部パターン31bにおける接地部24fとの接続箇所が、接地点に相当する。
周知の略円盤形状のボタン型電池である電池27は、基板30に取り付けられた、例えば樹脂製の電池ホルダ28に、図2の矢印方向から挿入されて固定・収納される。電池ホルダ28は、例えば、樹脂等の絶縁部材で形成され、ガイド部28b、ストッパ部28c、突出部28d(図4参照)が設けられ、電池27を略「コ」の字形状に囲むように構成されている。突出部28dは、電池27の正極27aの基板30との対向面と、基板30との間に、負極27bの側面に当接するように突出するように設けられている。さらに、ガイド部28bの一端(ストッパ部28cに接続されていない側)には、例えば板ばね形状の弾性力を有する絶縁部材で形成されたストッパ28aが設けられている。
また、図4のように、ガイド部28b、ストッパ部28cは、断面が略「コ」の字形状となっており、電池27の基板30の表面上方方向への脱落を防止している。
図2において、電池27を矢印方向から挿入したとき、ストッパ28aは、電池27によってガイド部28b側に押され、電池27はガイド部28bに沿ってストッパ部28cに当接する。その後、ストッパ28aは、その弾性力により元の位置に戻って電池27に当接し、電池27の矢印の逆方向への脱落を防止する。なお、2つのガイド部28bの間隔は、電池27が当接しながら通過できる値に設定されている。
基板30の、電池27との対向面には、電池27の負極27bと接触する導体パターンである負極端子パターン31が配置されている。負極端子パターン31は、電池27の負極27bの略中心部分、およびその近傍が接触する中央部パターン31a、電池27の負極27bの周縁部が接触する周縁部パターン31b、および中央部パターン31aと周縁部パターン31bを連結する連結部パターン31cを含んで構成されている。なお、負極端子パターンの形状は、中央部パターン31aおよび連結部パターン31cのみとしてもよいし、電池27の負極27bの全面に接触する略円形状としてもよい。
ガイド部28bの一方(すなわち、RFアンテナの接地部24fが周縁部パターン31bに接続していない側)、の一部(図3の例では、ガイド部28bの略中央部)には、正極端子33が、電池27の正極27aの側面に接触するように設けられている。正極端子33の底面は電池ホルダ28の底面と同じ高さであり、電池ホルダ28を基板30上に載置すると正極端子33の底面も基板30の、携帯機2の全体に電力を供給するための電源パターン32に接触するようになっている。
電池27の底面の負極27bは、その略中心部分およびその近傍が、上述の負極端子パターン31の中央部パターン31aに接触し、その周縁部が周縁部パターン31bに接触している。また、周縁部パターン31bには、RFアンテナ24や他の回路(RF送信部23等)の接地部からの配線パターン35が接続される。
図5に、RFアンテナの構成の別例を示す。なお、RFアンテナ以外の構成は、上述の構成と同様であるので、ここでの詳細な説明は割愛する。RFアンテナ40は、平板状金属からなり、基板30の面に略平行な同一面上に形成された水平面部40bと、その水平面部40bの両端で、水平面部40bから基板30に向けて略垂直に折曲げて形成された垂直面部40a、40cと、を有している。そして、垂直面部40aの先端部は、負極端子パターン31の周縁部パターン31bに接続する接地部40fとなっている。また、垂直面部40aの先端部は、RF送信部23(すなわち、整合回路23a)に接続する給電部40gとなっている。なお、周縁部パターン31bにおける接地部40fの接続箇所が、接地点に相当する。
なお、垂直面部40a、40cの折曲げ角度は、RFアンテナ40の特性や周波数に応じて、略垂直以外の角度としてもよい。
図6、図7を用いて、本発明の構成の別例について説明する。なお、本構成例は、図3、図4の変形例であるため、相違点のみを述べ、同一の構成については、同一の符号を付与して説明を割愛する。図6に、電池27周辺の配線パターンを示し、図7に、図6のC−C断面図を示している。
電池ホルダ28のガイド部28bの一方には正極端子33、他の一方には電池ホルダ28の底面から上方に斜めに突出する形状の負極端子34が取り付けられている。また、正極端子33が取り付けられたガイド部28bに沿って、電池27の負極27bと基板30とに接触する、樹脂製のスペーサ28eが形成されている。このスペーサ28eの基板30の面方向に対する高さは、負極端子34と負極27bとの接触を妨げないように設定されている。
上述の構成では、電池27が電池ホルダ28に収納されると、電池27の底面の負極27bにより電池ホルダ28の負極端子34の先端部34aが下方に押された状態で両者が接触し、かつ、電池27の側面の正極27aが正極端子33に接触した状態になる。
そして、負極端子34の基端部34bが、RFアンテナ24の接地部24fに接続される。すなわち、アンテナの接地部が、電池ホルダの負極端子を介して、電池の負極に接続する構成である。なお、RFアンテナ24や他の回路(RF送信部23等)の接地部からの配線パターン36も、基端部34bに接続される。なお、基端部34bにおける接地部24fとの接続箇所が、接地点に相当する。
図6、図7の構成で、負極端子34をRFアンテナ24の一部に含むとしてもよい。すなわち、アンテナ素子の接地部は、電池の負極に直接接続する構成である。このとき、負極27bにおける先端部34a(アンテナに含まれる場合には、接地部に相当)との接続箇所が、接地点に相当する。
なお、図4、図7の電池ホルダの構成の詳細については、特開2002−075312号公報に述べられている。
図8を用いて、本発明の構成の別例について説明する。なお、本構成例は、アンテナの接地部が、電池ホルダの負極端子を介して、電池の負極に接続する構成であり、図3、図4の変形例であるため、相違点のみを述べ、同一の構成については、同一の符号を付与して説明を割愛する。
図8は、電池ホルダ50および電池27の収納構成を示すもので、略直方体状に成形された絶縁ハウジング51と、絶縁ハウジング51に固定された正極端子52および負極端子53で構成されている。絶縁ハウジング51には、上面に開口する収容凹部54が凹設され、電池27を上方から挿入し、位置決め収容するようになっている。
正極端子52は、絶縁ハウジング51に固着される支持部52aと、支持部52aの一側から基板30の表面側に突出する正極半田接続部52bと、支持部52aに片持ち支持され、収容凹部54内に突出する板バネ片52cが導電性金属板で一体に形成されている。
また、負極端子53も、絶縁ハウジング51に固着される支持部53aと、支持部53aの一側から基板30の表面側に突出する負極半田接続部53bと、支持部53aに片持ち支持され、正極端子52の板バネ片52cと対向する収容凹部54内に突出する板バネ片53cが導電性金属板で一体に形成されている。
このように構成された電池ホルダ50は、正極半田接続部52bと負極半田接続部53bをそれぞれ基板30の表面に形成された正極パターンと負極パターン(いずれも図示せず)へ半田接続し、電気的に接続されるとともに、全体が基板30上に固定される。また、RFアンテナ24の接地部24fが負極半田接続部53bに接続される。つまり、負極半田接続部53bと接地部24fとの接続箇所が、接地点に相当する。
収容凹部54に収容される電池27は、下面(図では右側の面)に負極27bが露出し、側面と上面の全体に正極27aが露出している。したがって、図8に示す電池ホルダ50は、縦向きとして上方から収容凹部54内に収容され、収容された電池27の正極27aと負極27bに、対向面に臨む正極端子52の板バネ片52cと負極端子53の板バネ片53cがそれぞれ弾性接触する。
図8の電池ホルダの構成の詳細については、特開2007−005078号公報あるいは特開2003−157818号公報に述べられている。具体的には、上下の面が電極となり断面がほぼ台形状のボタン形電池が枠体の開口部から内部に装着され、この枠体がプリント基板に実装される基板実装用ボタン形電池ホルダにおいて、装着されるボタン形電池の下面を斜面部で案内するストッパを開口部の片方の入口に設けるとともに、この開口部の片方と他方にボタン形電池の電極と接触する負極端子と正極端子を収納し、斜面部を経て挿入されるボタン形電池の側面が当接し案内する接触部を開口部の他方の負極端子または正極端子に形成したことを特徴としている。
また、図8の電池ホルダ50は、正極端子52と負極端子53との距離を調整することで、ボタン型電池以外の他に、いわゆる円筒型乾電池にも適用可能である。
車両のキーレスエントリーシステムの他に、アンテナの実効長の比較的短い接地型アンテナを備え、電池を電源として用いる送信装置に適用可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 車載装置
2 携帯機
23 RF送信部
24 RFアンテナ(アンテナ素子)
24a,24c パターン(第1のアンテナ素子)
24b,24d スルーホール
24e パターン(第2のアンテナ素子)
27 電池
27a 正極
27b 負極
28 電池ホルダ
30 基板
31 負極端子パターン
31a 中央部パターン
31b 周縁部パターン
31c 連結部パターン

Claims (6)

  1. アンテナ装置であって、
    一端に接地点に接続する接地部を形成し、他の一端に送信回路からの送信電力が入力される給電部を形成するアンテナ素子と、
    前記アンテナ装置に電力を供給する電池と、
    を備え、
    前記接地部は、前記電池の負極を前記接地点とすることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 回路基板を備え、
    前記回路基板上に前記電池の負極が接触する導体パターンである負極端子パターンを形成し、
    前記接地部は、前記負極端子パターンに接続される請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 回路基板と、
    前記回路基板上に実装された、前記電池を収容する電池ホルダと、を備え、
    前記接地部は、前記電池ホルダに含まれる、前記電池の負極に接触する負極端子に接続される請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ素子は、前記回路基板の上面に空隙を空けて該回路基板に略平行に配線された水平面部と、前記水平面部に連続し該回路基板に向けて略垂直に折曲げて形成された少なくとも1個の垂直面部と、を有する請求項2または請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナ素子は、前記回路基板の表面上に形成された導体パターンにより構成される第1のアンテナ素子と、前記回路基板の裏面上に形成された導体パターンにより構成される第2のアンテナ素子とを、前記回路基板を厚み方向に貫通するスルーホールにより電気的に接続することにより構成される請求項2または請求項3に記載のアンテナ装置。
  6. 車両に搭載される車載装置と、利用者が携帯する携帯機とで構成され、前記車載装置と前記携帯機との間で無線通信を行うことにより、前記車載装置に各種制御を実行させるキーレスエントリーシステムであって、
    前記携帯機は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置を含むことを特徴とするキーレスエントリーシステム。
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