JP2013139012A - 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置 - Google Patents

海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013139012A
JP2013139012A JP2012000921A JP2012000921A JP2013139012A JP 2013139012 A JP2013139012 A JP 2013139012A JP 2012000921 A JP2012000921 A JP 2012000921A JP 2012000921 A JP2012000921 A JP 2012000921A JP 2013139012 A JP2013139012 A JP 2013139012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seawater
chamber
electrode
energy recovery
concentrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012000921A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimizu Takahashi
圭瑞 高橋
Kazuaki Maeda
和昭 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2012000921A priority Critical patent/JP2013139012A/ja
Publication of JP2013139012A publication Critical patent/JP2013139012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination
    • Y02A20/131Reverse-osmosis

Abstract

【課題】エネルギー回収チャンバー内の濃縮海水量と海水量の割合に応じた電気抵抗を検出し、この検出された電気抵抗をエネルギー回収チャンバーへの濃縮海水と海水の給排水の切り替えを行う制御に利用することができるエネルギー回収装置を提供する。
【解決手段】内部に濃縮海水および海水を収容する空間を有したチャンバー20と、チャンバー20の一端部に設けられ、濃縮海水の給排水を行う濃縮海水ポートP1と、チャンバー20の他端部に設けられ、海水の給排水を行う海水ポートP2と、チャンバー20内の一端側に設けられた第1電極31と、チャンバー20内の他端側に設けられた第2電極32と、第1電極と第2電極とに接続され、第1電極および第2電極に交流電流を供給することにより、第1電極と第2電極との間の電気抵抗を測定する検出器35とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、海水から塩分を除去して海水を淡水化する海水淡水化システムおよび該海水淡水化システムに好適に用いられるエネルギー回収装置に関するものである。
従来、海水を淡水化するシステムとして、海水を逆浸透膜分離装置に通水して脱塩する海水淡水化システムが知られている。この海水淡水化システムにおいては、取水された海水は、前処理装置により一定水質の条件に整えられたのち、高圧ポンプにより加圧され、逆浸透膜分離装置へと圧送され、逆浸透膜分離装置内の高圧海水の一部は、逆浸透圧力に打ち勝って逆浸透膜を通過し、塩分が除去された淡水として取り出される。その他の海水は、塩分濃度が高くなり濃縮された状態で逆浸透膜分離装置から濃縮海水(ブライン)として排出される。ここで、海水淡水化システムにおける最大の運転コストは電力費であり、前処理後の海水を浸透圧に打ち勝てる圧力即ち逆浸透圧まで上昇させるためのエネルギー、つまり高圧ポンプによる加圧エネルギーに大きく依存する。
すなわち、海水淡水化プラントにおける電力費の半分以上は、高圧ポンプによる加圧に費やされることが多い。従って、逆浸透膜分離装置から排出される高塩分濃度で高圧の濃縮海水が保有する圧力エネルギーを、海水の一部を昇圧するのに利用することが行われている。そして、逆浸透膜分離装置から吐出される濃縮海水の圧力エネルギーを海水の一部を昇圧するのに利用する手段として、円筒の筒内に移動可能に嵌装されたピストンによって円筒の内部を2つの空間に分離し、2つの空間の一方に濃縮海水の出入りを行う濃縮海水ポートを設け、もう一方に海水の出入りを行う海水ポートを設けたエネルギー回収チャンバーを利用することが行われている。
図10は、従来の海水淡水化システムの構成例を示す模式図である。図10に示すように、取水ポンプ(図示しない)により取水された海水は、前処理装置により浮遊物等が除去されて所定の水質条件に整えられたのち、海水供給ライン1を介してモータMが直結された高圧ポンプ2へ供給される。高圧ポンプ2で昇圧された海水は吐出ライン3を介して逆浸透膜(RO膜)を備えた逆浸透膜分離装置4に供給される。逆浸透膜分離装置4は、海水を塩分濃度の高い濃縮海水と塩分濃度の低い淡水に分離し海水から淡水を得る。この時、塩分濃度の高い濃縮海水が逆浸透膜分離装置4から排出されるが、この濃縮海水は依然高い圧力を有している。逆浸透膜分離装置4から濃縮海水を排出する濃縮海水ライン5は、制御弁6を介してエネルギー回収チャンバー10の濃縮海水ポートP1へ接続している。前処理された低圧の海水を供給する海水供給ライン1は、高圧ポンプ2の上流で分岐してバルブ7を介してエネルギー回収チャンバー10の海水ポートP2へ接続している。エネルギー回収チャンバー10は、内部にピストン12を備え、ピストン12はエネルギー回収チャンバー10内を二つの容積室に分離しながら移動可能に嵌装されている。
エネルギー回収チャンバー10において濃縮海水の圧力を利用して昇圧された海水は、バルブ7を介してブースターポンプ8に供給される。そして、ブースターポンプ8によって海水は高圧ポンプ2の吐出ライン3と同じレベルの圧力になるようにさらに昇圧され、昇圧された海水はバルブ9を介して高圧ポンプ2の吐出ライン3に合流して逆浸透膜分離装置4に供給される。
上述した従来のエネルギー回収チャンバーにおいては、エネルギー回収チャンバー内のピストンはシリンダ内壁と摺動することになり、ピストンの摺動部材が摩耗するので定期的な交換が必要であり、また長尺のチャンバーの内径をピストンの外形に合わせて精度よく加工する必要があり、加工コストが非常に高価であった。
そのため、本件出願人は、特許文献1において円筒形長尺のチャンバーを圧力交換チャンバーとし、チャンバー内に複数の区画された流路を設けて逆浸透膜(RO膜)から排出される高圧の濃縮海水で直接海水を加圧する方式を採用することにより、ピストンの無い形態のエネルギー回収チャンバーを提案した。
ピストンを有する従来のエネルギー回収チャンバーにおいては、ピストンに磁石を内蔵し、チャンバー外部に磁気を検出するマグネットスイッチを設けてピストンの位置を検知していた。ピストンが濃縮海水と海水を分離しながら移動するので、このマグネットスイッチをチャンバーの両端近傍に設けてピストンの移動方向を制御弁などで切り替えてチャンバー内で往復させることがすなわち海水と濃縮海水の給排水の切り替えを行う制御となっていた。
一方、ピストンの無い形態のエネルギー回収チャンバーは、ピストンがないため同様の方法で給排水量を制御することができない。このため、給排水の切り替えを行う制御を別な手段、手法で行う必要がある。
特開2010−284642号公報
特許文献1に開示されているエネルギー回収チャンバーは、円筒形長尺のチャンバー内を複数の区画された流路とすることで、濃縮海水と海水の2流体の接触する界面での混合を抑制しながら、高圧の濃縮海水から低圧の海水へ圧力伝達を行うというものである。
本発明者らは、特許文献1に開示されているような、濃縮海水と海水の界面が濃縮海水と海水の双方の圧力バランスによりチャンバー内を移動する方式のエネルギー回収チャンバーを更に発展させる形態を研究する過程で、濃縮海水と海水の接触する界面での混合を抑制しながら、チャンバー内の濃縮海水と海水の押し引き(濃縮海水と海水の給排水)を制御する新たな方式を着想し、本発明の創案に至ったものである。
すなわち、本発明は、エネルギー回収チャンバー内の濃縮海水量と海水量の割合に応じた電気抵抗を検出することにより、電気抵抗の変化をエネルギー回収チャンバーへの濃縮海水と海水の給排水の切り替えを行う制御に利用することができるエネルギー回収装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明のエネルギー回収装置は、ポンプによって昇圧した海水を逆浸透膜分離装置に通水して淡水と濃縮海水に分離して海水から淡水を生成する海水淡水化システムにおいて、前記逆浸透膜分離装置から吐出される濃縮海水の圧力エネルギーを前記海水の昇圧に利用するエネルギー回収装置であって、内部に濃縮海水および海水を収容する空間を有したチャンバーと、前記チャンバーの一端部に設けられ濃縮海水の給排水を行う濃縮海水ポートと、前記チャンバーの他端部に設けられ海水の給排水を行う海水ポートと、前記チャンバー内の一端側に設けられた第1電極と、前記チャンバー内の他端側に設けられた第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とに接続され、前記第1電極および前記第2電極に電流を供給することにより、前記第1電極と前記第2電極との間に存在する濃縮海水及び/又は海水の電気抵抗を測定する検出器とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、検出器で測定されるチャンバー全体の電気抵抗は濃縮海水と海水の間の電気抵抗値となり、チャンバー内の濃縮海水量と海水量の割合が押し引き(濃縮海水と海水の給排水)によって変化すると、電気抵抗もその割合によって変化する。この電気抵抗の大きさを測定することで、チャンバー内の濃縮海水と海水の割合を推定することができる。チャンバー内の濃縮海水の割合が大きくなると、全体の電気抵抗値は小さくなり、このときに濃縮海水をチャンバーから排出する工程に切換える。そしてチャンバー内に海水の割合が多くなると電気抵抗値が大きくなり、濃縮海水をチャンバーに導入する工程に切換えるように制御する。仮に、全体が濃縮海水の塩分濃度になったまま、いつまで経過しても海水の塩分濃度にならないような場合はエラーとして検出することも可能である。また、エネルギー交換チャンバーを起動する際には、チャンバー内は海水で満たされるが、この状態も電気抵抗の変化で検出することができ、いつまで経過しても濃縮海水と海水の間の電気抵抗値とならないような場合はエラーとして検出することも可能である。
本発明の好ましい態様によれば、前記第1電極および前記第2電極に供給する電流は、交流電流であることを特徴とする。
本発明によれば、第1電極および第2電極に交流電流を供給するため、チャンバー内の海水が電気分解されることがなく、電極表面近傍に気泡が生じて付着することもないので海水及び又は濃縮海水の電気抵抗を安定して検出することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記チャンバーの内面は絶縁体で構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、チャンバーの内面が絶縁体で構成されているため、第1電極、濃縮海水、チャンバー、海水、第2電極という電流のルートができることがなく、チャンバー内の流体の電気抵抗のみを正確に測定することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記第1電極および前記第2電極は、カーボン又は表面に金めっきを施した金属からなることを特徴とする。
本発明によれば、濃縮海水および海水中による電極の腐食を防止できるので、海水及び又は濃縮海水の電気抵抗を安定して検出することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記チャンバーの長手方向を鉛直に配置し、前記チャンバー内の濃縮海水ポート側に上下に間隔をおいて水平方向に配置され、チャンバー内に流入した濃縮海水を前記チャンバー内の水平方向に亘って分散させる多孔板を設け、前記チャンバー内の海水ポート側に上下に間隔をおいて水平方向に配置され、チャンバー内に流入した海水を前記チャンバー内の水平方向に亘って分散させる多孔板を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、濃縮海水ポート側に上下に間隔をおいて水平方向に多孔板を配置することによって、小径のポートから流入する流れを大径のチャンバー内に均一に流入させるようにする。多孔板でチャンバー内に均一に流入した濃縮海水と海水は、比重の差により濃縮海水が下方向に海水が上方向に分離しようとし、同時にチャンバーの上下方向に一様な流れが形成されるので、濃縮海水と海水の境界部が維持され、全体として濃縮海水と海水の境界部(境界領域)を維持したまま、すなわち濃縮海水と海水の混合を抑制しながら、濃縮海水によって海水を加圧して押し出すことができる。このため、エネルギー回収装置から濃度の高い海水を逆浸透膜分離装置に送ってしまうことがない。海水が上方の海水ポートから多孔板を通ってチャンバー内に流入する場合も同様の整流効果を奏する。
本発明の好ましい態様によれば、前記チャンバーに濃縮海水の給排水を行う制御弁を設け、前記検出器の出力信号に基づいて前記制御弁を制御する制御部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、検出器で求めた電気抵抗に基づいてエネルギー回収チャンバー内の海水と濃縮海水との容積割合を判断し、制御弁を制御してエネルギー回収チャンバーへの濃縮海水の供給と排出(給排水)を切り替えることができる。制御弁は、例えば、供給ポート、制御ポート、戻りポートを備え、供給ポートに接続した高圧の濃縮海水の流路を制御ポートに連通させて濃縮海水をチャンバー内に導入(濃縮海水を供給)し、弁位置を切り替えて制御ポートから戻りポートに濃縮海水を排出する三方弁である。好ましくは弁の開度を制御信号の大きさに応じて任意に調整することができる制御弁である。
本発明は、ポンプによって昇圧した海水を逆浸透膜分離装置に通水して淡水と濃縮海水に分離して海水から淡水を生成する海水淡水化システムにおいて、前記逆浸透膜分離装置から吐出される濃縮海水の圧力エネルギーを前記海水の一部を昇圧するのに利用する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエネルギー回収装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、以下に列挙する効果を奏する。
1)エネルギー回収チャンバーに第1電極と第2電極との間に存在する濃縮海水及び/又は海水の電気抵抗を測定する検出器を設けたので、チャンバー内の濃縮海水量と海水量の割合に応じた電気抵抗を検出することができる。
2)エネルギー回収チャンバー内の濃縮海水量と海水量の割合に応じた電気抵抗が検出できるため、電気抵抗の変化をエネルギー回収チャンバーへの濃縮海水と海水の給排水の切り替えを行う制御に利用することができる。
3)エネルギー回収チャンバー内への濃縮海水と海水の給排水の切り替えを正確なタイミングで行うことができるため、塩分濃度の高い海水を逆浸透膜分離装置に送ってしまうことがないので、逆浸透膜分離装置の性能を十分に発揮することができるとともに、逆浸透膜自体の交換周期を長くすることができる。
4)内部に多孔板を備えたエネルギー回収チャンバーをその長手方向が鉛直になるように配置し、チャンバーの下方から濃縮海水を給排水し、上方から海水を給排水することにより、濃縮海水と海水との比重差を利用して濃縮海水と海水を上下に分離しながら2流体の接触する境界部での混合を抑制しながら、高圧の濃縮海水から海水へ圧力伝達を行うことができる。
図1は、本発明の海水淡水化システムの構成例を示す模式図である。 図2は、本発明のエネルギー回収チャンバーの構成例を示す断面図である。 図3は図2のIII-III線断面図である。 図4(a),(b)は、チャンバーに配置された第1電極と第2電極の作用(及び、濃縮海水と海水の押し引きの様子)を説明する模式図である。 図5は、図2に示すエネルギー回収チャンバーに多孔板を配置したエネルギー回収チャンバーを示す図である。 図6は多孔板を示す平面図である。 図7は、図2乃至図6に示すように構成されたエネルギー回収チャンバーを複数備え、複数のエネルギー回収チャンバーへの濃縮海水の給排水を制御する制御弁と制御弁の動作を制御する制御部とを備えたエネルギー回収装置を示す模式図である。 図8は、検出器により測定された電気抵抗値に基づいて濃縮海水のエネルギー回収チャンバーへの給排水を制御する例を示すタイムチャートである。 図9は、エネルギー回収チャンバーを3個備えた場合の制御例を示すタイムチャートである。 図10は、従来の海水淡水化システムの構成例を示す模式図である。
以下、本発明に係る海水淡水化システムの実施形態について図1乃至図9を参照して説明する。なお、図1乃至図9において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の海水淡水化システムの構成例を示す模式図である。図1に示すように、取水ポンプ(図示しない)により取水された海水は、前処理装置により前処理されて所定の水質条件に整えられたのち、海水供給ライン1を介してモータMが直結された高圧ポンプ2へ供給される。高圧ポンプ2で昇圧された海水は吐出ライン3を介して逆浸透膜(RO膜)を備えた逆浸透膜分離装置4に供給される。逆浸透膜分離装置4は、海水を塩分濃度の高い濃縮海水と塩分濃度の低い淡水に分離し、海水から淡水を得る。この時、塩分濃度の高い濃縮海水が逆浸透膜分離装置4から排出されるが、この濃縮海水は依然高い圧力を有している。逆浸透膜分離装置4から濃縮海水を排出する濃縮海水ライン5は、制御弁6を介してエネルギー回収チャンバー20の濃縮海水ポートP1へ接続している。前処理された低圧の海水を供給する海水供給ライン1は、高圧ポンプ2の上流で分岐してバルブ7を介してエネルギー回収チャンバー20の海水ポートP2へ接続している。エネルギー回収チャンバー20は、濃縮海水と海水の境界領域によって二流体を分離しながらエネルギー伝達を行うものである。
エネルギー回収チャンバー20において濃縮海水の圧力を利用して昇圧された海水は、バルブ7を介してブースターポンプ8に供給される。そして、ブースターポンプ8によって海水は高圧ポンプ2の吐出ライン3と同じレベルの圧力になるようにさらに昇圧され、昇圧された海水はバルブ9を介して高圧ポンプ2の吐出ライン3に合流して逆浸透膜分離装置4に供給される。一方、海水を昇圧してエネルギーを失った濃縮海水は、エネルギー回収チャンバー20から制御弁6を介して濃縮海水排出ライン17に排出される。
高圧ポンプ2の吐出ライン3の圧力が例えば6.5MPaとすると、逆浸透膜分離装置4のRO膜モジュールの圧力損失で僅かに圧力が低下し6.4MPaの濃縮海水が逆浸透膜分離装置4から排出される。この濃縮海水圧力の圧力を海水に作用すると海水が等圧(6.4MPa)に昇圧されるが、エネルギー回収装置を流れる際にエネルギー回収装置自体の圧力損失分が低下し、例えば6.3MPaの海水がエネルギー回収装置から排出される。ブースターポンプ8は6.3MPaの海水を6.5MPaの圧力に僅かに昇圧して高圧ポンプ2の吐出ライン3に合流して逆浸透膜分離装置4に供給される。ブースターポンプ8はこのように僅かな圧力損失分を昇圧するだけでよく、ここで消費されるエネルギーは僅かである。
逆浸透膜分離装置4に10割の量の海水を供給した場合、淡水が得られる割合は4割程度である。他の6割が濃縮海水として逆浸透膜分離装置4から排出されるが、この6割の濃縮海水の圧力をエネルギー回収装置によって海水に圧力伝達して排出することで、ブースターポンプの僅かな消費エネルギーで高圧ポンプ相当量の海水を得ることができる。このため、エネルギー回収装置が無い場合に対して同じ量の淡水を得るための高圧ポンプのエネルギーをほぼ半分にすることができる。
図2は、本発明のエネルギー回収チャンバー20の構成例を示す断面図である。図2に示すように、エネルギー回収チャンバー20は、長尺の円筒形状のチャンバー本体21と、チャンバー本体21の両開口端を閉塞するフランジ23を備えている。チャンバー本体21内にはチャンバーCHが形成され、一方のフランジ23の位置に濃縮海水ポートP1が形成され、他方のフランジ23の位置に海水ポートP2が形成される。チャンバー本体21には両端部の外径が中央部より大きな大径部21aが形成され、ここにスタッドボルト14が埋め込まれる。スタッドボルト14はフランジ23の端部から突出するように固定されており、このスタッドボルト14にナット15を締め込むことにより、フランジ23がチャンバー本体21に固定される。
図2に示すように、チャンバーCHの両端部のポート付近に第1電極31と第2電極32とが配置されており、両電極31,32間の電気抵抗(または、電気伝導率)を測定するようになっている。各電極31,32は絶縁材33によって他の導電体とは絶縁するように構成されている。すなわち、各電極31,32とフランジ23との間に絶縁材33が配置されている。電極31,32は、濃縮海水ポートP1の配管24および海水ポートP2の金属(ステンレス)製の配管24とも接触しないように構成されている。すなわち、各電極31,32は絶縁材33により保持され、電極31,32は濃縮海水ポートP1の配管24および海水ポートP2の配管24と接触しないようになっている。絶縁材33はリング状をなし、絶縁材33の外径側はチャンバー本体21の内径側と密接し、絶縁材33の内径側は配管24の外径側と密接し、チャンバーCH内の濃縮海水や海水が外部に漏れることを防止している。なお、電気抵抗測定のためチャンバーCH内面は絶縁体により構成されている。
図3は図2のIII-III線断面図である。図3に示すように、円筒形の断面を有する海水ポートP2の配管24の外周側に円板状の第2電極32が配置され、第2電極32の背面に円板状の絶縁材33が配置されている。絶縁材33の外周とチャンバー本体21の内周とは接触している。濃縮海水ポートP1の配管24、第1電極31、絶縁材33、チャンバー本体21との関係も図3と同様である。
図4(a),(b)は、チャンバーCH内における濃縮海水と海水の押し引きの様子を説明する模式図である。図4(a),(b)に示すように、第1電極31および第2電極32には検出器35が接続されている。エネルギー回収チャンバー20と検出器35とによりエネルギー回収装置が構成されている。検出器35により第1電極31および第2電極32に交流電流を供給することにより、2つの電極31,32の間に存在する濃縮海水及び/又は海水の電気抵抗を測定している。直流にすると塩水が電気分解されるために交流としている。海水の電気分解によって電極表面近傍に気泡が生じて付着することもないので海水及び又は濃縮海水の電気抵抗を安定して検出することができる。
図4(a)には、チャンバーCHに濃縮海水がチャンバー容積の30%、海水が70%を占めている状態が示されている。図4(b)には、チャンバーCHに濃縮海水がチャンバー容積の75%、海水が25%を占めている状態が示されている。
図4(a)に示す状態から濃縮海水が左側から右側に動いて図4(b)に示す状態になったとき、電気抵抗が小さい濃縮海水量が増えるので、第1電極31と第2電極32の間の電気抵抗は小さくなる。
海水の塩分濃度は地域差もあるが、3.5%〜4.0%程度で、これに対して濃縮海水は6〜7%程度である。理想的な状態の塩化ナトリウム水溶液の電気伝導率は、3.5%塩化ナトリウム水溶液で58mS/cm(25℃)、同じく7%塩化ナトリウム水溶液で106mS/cm(25℃)であり、すなわち、塩分濃度の違いにより電気抵抗の違いが生じる。実際の海水の電気伝導率は、含まれる塩化ナトリウム以外の成分によってばらつきがあるが、塩分濃度の差を電気抵抗の違いとして検出することができる。この電気抵抗の違いを利用すれば、チャンバーCH内の濃縮海水量と海水量の割合に応じた電気抵抗の変化が検出できるので、電気抵抗の変化を濃縮海水と海水の押し引き(濃縮海水と海水の給排水)の切換えを行う制御に利用することができる。
検出器35で測定されるチャンバー全体の電気抵抗は濃縮海水と海水の間の電気抵抗値となり、チャンバーCH内の濃縮海水量と海水量の割合が押し引き(濃縮海水と海水の給排水)によって変化すると、電気抵抗もその割合によって変化する。この電気抵抗の変化を利用することで、チャンバーCH内の濃縮海水と海水の割合を推定することができる。チャンバーCH内の濃縮海水の割合が大きくなると、全体の電気抵抗値は小さくなるので、このときに海水をチャンバーCH内に導入する工程に切換える。そしてチャンバーCH内に海水の割合が多くなると電気抵抗値が大きくなるので、濃縮海水をチャンバーに導入する工程に切換えるように制御する。仮に、全体が濃縮海水の塩分濃度になって、いつまで経過しても海水濃度にならない場合はエラーとして検出することも可能である。また、エネルギー交換チャンバー20を起動する際には、チャンバー内は海水で満たされるが、この状態も電気抵抗の変化で検出することができ、いつまで経過しても濃縮海水と海水の間の電気抵抗値とならない場合はエラーとして検出することも可能である。
塩分を検出するセンサは市販でも存在するが、一般的には2個以上の電極を1つの検出プローブに設けて、比較的短い距離(数ミリメートル、数センチメートル)で電気抵抗を計測するものがある。塩分濃度センサは、直流電源を用いると計測対象の塩水が電気分解するので、交流電源が用いられる。この交流電源をこの装置に適用し、長尺のチャンバー全体の電気抵抗を測定する場合は、その領域の容積によって生じる静電容量(コンデンサ成分)を考慮して、検出器の電源容量や補正回路などを調整する。
電極31,32は海水中で腐食しないように、金めっきを施した金属やカーボンを利用する。なるべく電極の表面積を大きくすることもキーポイントである。
チャンバー本体21はFRP(Fiber Reinforced Plastic=繊維強化プラスチック)を用いている。FRPは絶縁体なのでチャンバーを設置する架台や抑える金具からも絶縁されるので好都合である。金属(例えば、ステンレス鋼)製チャンバーでは、第1電極31、濃縮海水、チャンバー、海水、第2電極32というチャンバーを通るルートができるので、チャンバー内の流体の電気抵抗のみを正確に測定するにはFRP製チャンバーが有効である。
図5は、図2に示すエネルギー回収チャンバー20と図4に示す検出器35とを備えたエネルギー回収装置に多孔板を配置したエネルギー回収装置を示す図である。図5に示すように、本実施形態においては、エネルギー回収チャンバー20は縦置きに設置されている。すなわち、長尺の円筒形状のチャンバー本体21は、チャンバーの長手方向が垂直方向に配置されており、濃縮海水ポートP1はチャンバーCHの下側で濃縮海水を給排水するようにポートP1が下側に設けられ、海水ポートP2はチャンバーCHの上側で海水を給排水するようにポートP2が上側に設けられている。チャンバー本体21内には、濃縮海水ポートP1および海水ポートP2の近傍に流体の整流を行う多孔板36が2枚ずつ配置されている。多孔板36はポートP1,P2から所定の距離を離して配置されている。電極31,32、絶縁材33、検出器35等は、図2および図4に示す実施形態のものと同様の構成である。
図6は、多孔板36を示す平面図である。図6に示すように、多孔板36は円形状の平板に小径の孔hが均等間隔で多数形成された、いわゆるパンチングプレートからなっている。このように、各ポートP1,P2の近傍に流体の整流を行う多孔板36を2枚ずつ配置することによって、小径のポートP1,P2から流入する流れを大径のチャンバーCH内に均一に流入させるようにする。
ここで、均一な流れとはチャンバーCH内のある水平断面での流れ速度と方向が一様であることを意味する。すなわち、図5におけるチャンバーCH内における縦方向の任意の水平断面(評価断面)での流れが図示した矢印の長さを流速、向きを流れ方向とすると、いずれの矢印も同じ長さで同じ向きであることを意味する。この流れはチャンバーCH内に配置した多孔板36の空孔率とポートP1,P2からの2枚の多孔板36の配置位置により調整可能であり、解析などにより最適な寸法、配置位置を決定する。
多孔板36でチャンバーCH内に均一に流入した濃縮海水と海水は、比重の差により上下に分離しようとし、同時にチャンバー断面積で上下方向に一様な流れが形成されるので、濃縮海水と海水の境界部Iが維持され、全体として濃縮海水と海水の境界部Iを維持したまま、すなわち濃縮海水と海水の混合を抑制しながら、濃縮海水によって海水を加圧し押し出すことができる。海水が上方の海水ポートP2から多孔板36を通ってチャンバー内に流入する場合も同様の整流効果を奏する。
次に、図2乃至図6に示すように構成されたエネルギー回収チャンバー20を複数個備え、複数のエネルギー回収チャンバー20への濃縮海水の給排水を制御する制御弁と制御弁の動作を制御する制御部とを備えたエネルギー回収装置について図7を参照して説明する。
図7においては、エネルギー回収チャンバー20を2個備えた例が図示されているが、エネルギー回収チャンバー20を3個以上備えていてもよい。エネルギー回収チャンバー20を複数個備えている場合、そのうちの1つのエネルギー回収チャンバー20に電極31,32および検出器35が設置される。検出器35は制御部40に接続される。また、エネルギー回収チャンバー20への濃縮海水の供給およびエネルギー回収チャンバー20からの濃縮海水の排出を切換える制御弁6は、制御部40に接続されている。制御弁6は、供給ポート、制御ポート、戻りポートを備え、弁開度を制御部40からの制御信号に応じて任意に調整することができる三方弁である。エネルギー回収チャンバー20への海水の供給およびエネルギー回収チャンバー20からの海水の排出用のバルブ7は、チェック弁を2個備えたチェック弁モジュールである。
制御部40は、検出器35からの信号によりエネルギー回収チャンバー20内の海水と濃縮海水との容積比を判断し、制御弁6を制御し、エネルギー回収チャンバー20への濃縮海水、海水の供給と排出(給排水)を切り替える。検出器35が設置されていないエネルギー回収チャンバー20の制御弁6における濃縮海水の供給/排出の切り替えは、検出器35が設置されたエネルギー回収チャンバー20の制御弁6における濃縮海水の供給/排出の切り替えに対して位相が所定周期だけずれるように制御される。例えば、図7に示す2つのチャンバーの場合は、制御弁6の切り替えの位相を1/2周期ずらして制御し、3つのチャンバーの場合はそれぞれ1/3周期ずつずらすように制御する。
なお、制御弁は各チャンバーに対して個別に設けるのではなく、複数の制御弁を一体化して各チャンバーに対する給排水を所定周期ずれるように構成しておき、制御部40からの単一の信号により複数のチャンバーに対する濃縮海水の給排水を制御しても良い。なお、複数のエネルギー回収チャンバー20の全てに電極31、32及び検出器35を設けて制御を行う事もできる。
図8は、検出器35により測定された電気抵抗値に基づいて濃縮海水及び海水のエネルギー回収チャンバー20への給排水を制御する例を示すタイムチャートである。図8において、上の点線は電極間が海水で満たされているときの電気抵抗値Rであり、下の点線は電極間が濃縮海水で満たされているときの電気抵抗値Rである。図8に示すように、濃縮海水がチャンバー内に供給されて、チャンバー内の濃縮海水量が増加すると、それに比例して電気抵抗値は減少していく。逆に、濃縮海水がチャンバー内から排出されて、チャンバー内の濃縮海水量が減少すると、電気抵抗値は比例的に増加していく。
図8に示すように、チャンバー内に濃縮海水を供給しチャンバーから海水を排出している状態で電気抵抗値が所定の値(図中、三角波の谷底)まで低くなると、制御弁6を切り替えて、チャンバー内から濃縮海水を排出しチャンバーに海水を供給する。図8において左下の図は、電気抵抗値が所定の値(三角波の谷底)まで低くなったときのチャンバー内の濃縮海水と海水の境界領域の位置を模式的に示している。境界領域はチャンバーの全長に比較して狭い領域であり、この境界領域では、濃縮海水と海水とが所定の割合で混合している。例えば、境界領域中、濃縮海水ポートP1に最も近い側では濃縮海水が100%〜90%、海水ポートP2側に向かうにつれて濃縮海水の割合が減少していき、海水ポートP2に最も近い側では海水が100%〜90%である。濃縮海水を排出している状態で電気抵抗値が所定の値(図中の三角波の頂上)まで高くなると、制御弁6を切り替えて、濃縮海水をチャンバー内に供給する。図8において右上の図は、電気抵抗値が所定の値(三角波の頂上)まで高くなったときのチャンバー内の濃縮海水と海水の境界領域の位置を模式的に示している。上述したように、この境界領域では、濃縮海水と海水とが所定の割合で混合している。例えば、境界領域中、濃縮海水ポートP1に最も近い側では濃縮海水が100%〜90%、海水ポートP2側に向かうにつれて濃縮海水の割合が減少していき、海水ポートP2に最も近い側では海水が100%〜90%である。図8に示すように、以下、この操作を繰り返して制御を行う。
図8では縦軸を電気抵抗として図示しているが、電気抵抗と電圧,電流との間には所定の関係があるため、また、チャンバーの断面、電極間の距離は予め決まっているため、「電気抵抗値を測定する」というのは、「電流,電圧を測定する」あるいは「電気伝導率を測定する」と同義である。電気伝導率は電気抵抗率の逆数として与えられる。
図9はエネルギー回収チャンバー20を3個備えた場合の制御例を示すタイムチャートである。図9において左側の図に示すように、3個のエネルギー回収チャンバー20のうちの1つのエネルギー回収チャンバー20に電極31,32および検出器35が設置されている。検出器35が設置されているチャンバーの制御弁6は、測定された電気抵抗値の頂上と谷底で濃縮海水、海水の供給、排出が切り替えられる。その他のチャンバーは所定の周期ずつ(この例では1/3周期ずつ)制御の周期がずらされて、濃縮海水、海水の供給、排出が切り替えられる。図9に示す例では、制御部40は3つの制御弁6に制御信号1,2,3を出力する。制御信号1,制御信号2,制御信号3は、図9において右側のタイムチャートに示すように、1/3周期ずつずれている。
図9の左側の図は、タイムチャートの時刻t(検出器35が設置されているチャンバーにおいて、制御弁6が濃縮海水の排出から供給に切り替わる瞬間)における境界領域の位置と移動方向を模式的に示している。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことはいうまでもなく、例えば、エネルギー回収チャンバーの形態等は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 海水供給ライン
2 高圧ポンプ
3 吐出ライン
4 逆浸透膜分離装置
5 濃縮海水ライン
6 制御弁
7 バルブ
8 ブースターポンプ
9 バルブ
14 スタッドボルト
15 ナット
17 濃縮海水排出ライン
20 エネルギー回収チャンバー
21 チャンバー本体
21a 大径部
23 フランジ
24 配管
31 第1電極
32 第2電極
33 絶縁材
35 検出器
36 多孔板
40 制御部

Claims (7)

  1. ポンプによって昇圧した海水を逆浸透膜分離装置に通水して淡水と濃縮海水に分離して海水から淡水を生成する海水淡水化システムにおいて前記逆浸透膜分離装置から吐出される濃縮海水の圧力エネルギーを前記海水の昇圧に利用するエネルギー回収装置であって、
    内部に濃縮海水および海水を収容する空間を有したチャンバーと、
    前記チャンバーの一端部に設けられ濃縮海水の給排水を行う濃縮海水ポートと、
    前記チャンバーの他端部に設けられ海水の給排水を行う海水ポートと、
    前記チャンバー内の一端側に設けられた第1電極と、
    前記チャンバー内の他端側に設けられた第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極とに接続され、前記第1電極および前記第2電極に電流を供給することにより、前記第1電極と前記第2電極との間に存在する濃縮海水及び/又は海水の電気抵抗を測定する検出器とを備えたことを特徴とするエネルギー回収装置。
  2. 前記第1電極および前記第2電極に供給する電流は、交流電流であることを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収装置。
  3. 前記チャンバーの内面は絶縁体で構成されていることを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収装置。
  4. 前記第1電極および前記第2電極は、カーボン又は表面に金めっきを施した金属からなることを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収装置。
  5. 前記チャンバーの長手方向を鉛直に配置し、
    前記チャンバー内の濃縮海水ポート側に上下に間隔をおいて水平方向に配置され、チャンバー内に流入した濃縮海水を前記チャンバー内の水平方向に亘って分散させる多孔板を設け、
    前記チャンバー内の海水ポート側に上下に間隔をおいて水平方向に配置され、チャンバー内に流入した海水を前記チャンバー内の水平方向に亘って分散させる多孔板を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエネルギー回収装置。
  6. 前記チャンバーに濃縮海水の給排水を行う制御弁を設け、前記検出器の出力信号に基づいて前記制御弁を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエネルギー回収装置。
  7. ポンプによって昇圧した海水を逆浸透膜分離装置に通水して淡水と濃縮海水に分離して海水から淡水を生成する海水淡水化システムにおいて、
    前記逆浸透膜分離装置から吐出される濃縮海水の圧力エネルギーを前記海水の一部を昇圧するのに利用する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエネルギー回収装置を備えたことを特徴とする海水淡水化システム。
JP2012000921A 2012-01-06 2012-01-06 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置 Pending JP2013139012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000921A JP2013139012A (ja) 2012-01-06 2012-01-06 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000921A JP2013139012A (ja) 2012-01-06 2012-01-06 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013139012A true JP2013139012A (ja) 2013-07-18

Family

ID=49036979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012000921A Pending JP2013139012A (ja) 2012-01-06 2012-01-06 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013139012A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014141872A1 (ja) * 2013-03-11 2014-09-18 株式会社 荏原製作所 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
WO2015060337A1 (ja) * 2013-10-23 2015-04-30 株式会社 荏原製作所 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
JP6412233B1 (ja) * 2017-09-22 2018-10-24 株式会社電業社機械製作所 エネルギー回収装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519172A (ja) * 1998-06-30 2002-07-02 アベロ,マニュエル バレット 加圧連続運動サイクル・主要チャンバを備えた逆浸透淡水化プラント
JP2009243368A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ebara Corp 動力回収チャンバー
JP2009297671A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Ebara Corp 容積形エネルギー回収装置
JP2010284642A (ja) * 2009-05-15 2010-12-24 Ebara Corp 海水淡水化システムおよびエネルギー交換チャンバー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519172A (ja) * 1998-06-30 2002-07-02 アベロ,マニュエル バレット 加圧連続運動サイクル・主要チャンバを備えた逆浸透淡水化プラント
JP2009243368A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ebara Corp 動力回収チャンバー
JP2009297671A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Ebara Corp 容積形エネルギー回収装置
JP2010284642A (ja) * 2009-05-15 2010-12-24 Ebara Corp 海水淡水化システムおよびエネルギー交換チャンバー

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014141872A1 (ja) * 2013-03-11 2014-09-18 株式会社 荏原製作所 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
JPWO2014141872A1 (ja) * 2013-03-11 2017-02-16 株式会社荏原製作所 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
US9957169B2 (en) 2013-03-11 2018-05-01 Ebara Corporation Seawater desalination system and energy recovery apparatus
WO2015060337A1 (ja) * 2013-10-23 2015-04-30 株式会社 荏原製作所 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
CN105658311A (zh) * 2013-10-23 2016-06-08 株式会社荏原制作所 海水淡化系统以及能量回收装置
JPWO2015060337A1 (ja) * 2013-10-23 2017-03-09 株式会社荏原製作所 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
US10532321B2 (en) 2013-10-23 2020-01-14 Ebara Corporation Seawater desalination system and energy recovery device
JP6412233B1 (ja) * 2017-09-22 2018-10-24 株式会社電業社機械製作所 エネルギー回収装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6057267B2 (ja) 電解イオン水生成方法と電解イオン水生成装置
WO2012148709A3 (en) Flow-through electrode capacitive desalination
JP2013139012A (ja) 海水淡水化システムおよびエネルギー回収装置
US9586841B2 (en) Process and apparatus for osmotic flow control in electrodialysis systems
JP2020142208A (ja) 水素付加装置及び水素透過膜の消耗度判定方法
US10640401B2 (en) Reactive electrochemical membrane filtration
CN202185260U (zh) 一种正向渗透设备
CN103736397B (zh) 一种正渗透膜性能测试装置
CN112203751A (zh) 氢气溶解装置
KR20140024922A (ko) 전해수 생성 장치
JP4353159B2 (ja) 電解水生成装置
CN203938502U (zh) 一种连续闭路循环脉冲脱盐系统
KR101286271B1 (ko) 이온수기 유로 시스템
CN113396009A (zh) 加氢装置以及氢透过膜的消耗度判定方法
CN204563944U (zh) 一体化新型电渗析装置
KR101882807B1 (ko) 전기 흡착모듈의 세정 제어장치
JP2007090147A (ja) 電解水生成装置
RU179630U1 (ru) Проточный электролитический элемент модульного типа для обработки скисающего молока
JP2006175360A (ja) 溶液のpH制御方法および装置
CN209815744U (zh) 一种适用于食品领域的电渗透析设备
Goncharuk et al. Water purification of hydroxocomlexes of heavy metals by electromicrofiltration using inorganic membranes
CN106977020A (zh) 苦咸水处理系统
CZ31525U1 (cs) Zařízení pro zvyšování a/nebo snižování obsahu solí ve vodném prostředí pomocí kapacitní deionizace
WO2023281815A1 (ja) 溶存ガス濃度測定方法、溶存水素濃度測定装置及び透析液調製用水製造装置
CN209989475U (zh) 一种新型水解臭氧发生器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160112