JP2013138574A - 双方向チョッパ回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】昇圧または降圧時において、補助スイッチ(昇圧時:第1の補助スイッチ17a、降圧時:第2の補助スイッチ17b)をオンしてから第1のコンデンサ(昇圧時:第1のスナバコンデンサ18、降圧時:第2のスナバコンデンサ19)の電圧が最小となる時点で第1のスイッチ(昇圧時:昇圧用スイッチ13、降圧時:降圧用スイッチ14)をオンするまでの間に、第1のコンデンサに蓄えられた電荷と同等またはより大きい逆極性の電荷を第2のコンデンサ(昇圧時:第2のスナバコンデンサ19、降圧時:第1のスナバコンデンサ18)に供給するエネルギーを補助リアクトル16に蓄えるまで第2のスイッチ(昇圧時:降圧用スイッチ14、降圧時:昇圧用スイッチ13)をオンにするスイッチ制御部を具備する。
【選択図】図1
Description
(1)昇圧率2.0以上の場合
[1]ターンオン:完全ソフトスイッチング(ZVZCT:Zero Voltage and Zero Current Transition)
[2]ターンオフ:完全ソフトスイッチング(ZVS:Zero Voltage Switching)
(2)昇圧率1.0以上〜2.0未満、かつある一定負荷以上〜定格負荷の場合
[1]ターンオン:部分ハードスイッチング(不完全ソフトスイッチング)
[2]ターンオフ:完全ソフトスイッチング(ZVS)
(3)昇圧率1.0以上〜2.0未満,かつある一定負荷以下の軽負荷の場合
[1]ターンオン:部分ハードスイッチング(不完全ソフトスイッチング)
[2]ターンオフ:部分ZVS (不完全ソフトスイッチング)
上述したように(2)の場合にはターンオフ、(3)の場合にはターンオン及びターンオフにおいて完全ソフトスイッチングを実現できない。常に,完全ソフトスイッチングが達成できなければ運用上、効率が向上しないというわけではないが,幅広い動作条件の運用に適用するには,完全ソフトスイッチング可能な領域が広いほうが運用上得策といえる。このように上記従来技術には、スナバダイオード備えない場合に、ある動作条件(例えば、昇圧率1.0以上〜2.0未満)においてソフトスイッチングを実現することできないという問題が存在する。
前記第3のスイッチに並列接続される第3のコンデンサと、前記第4のスイッチに並列接続されると共に前記第3のコンデンサに直列接続される前記第4のコンデンサと、前記第3のスイッチに逆並列接続される第3のダイオードと、前記第4のスイッチに逆並列接続される第4のダイオードと、前記リアクトルの他端と、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点との間に接続される第2の補助リアクトルと、前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点と、前記リアクトルと前記第2の補助リアクトルとの接続点との間に接続され、第3のスイッチに対応する第3の補助スイッチング手段を有する第2の補助回路とをさらに具備し、前記補助リアクトルは、前記リアクトルの一端と、前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点と間に接続され、前記スイッチ制御部は、前記第3のスイッチを駆動して昇圧または降圧する際に、前記第3の補助スイッチング手段をオンしてから前記第3のコンデンサの電圧が最小となる時点で前記第3のスイッチをオンするまでの間に、第3のコンデンサに蓄えられた電荷と同等またはより大きい逆極性の電荷を前記第4のコンデンサに供給するエネルギーを前記第2の補助リアクトルに蓄えるまで前記第4のスイッチをオンにする、という手段を採用する。
本実施形態に係る双方向チョッパ回路Aは、図1に示すように、端子T11,T12(第1の入出力端子)及び端子T21,T22(第2の入出力端子)を備えており、電圧を変換しつつ端子T11,T12側から端子T21,T22側へ、あるいは端子T21,T22側から端子T11,T12側へ直流電力の供給を行う。
第1の平滑コンデンサ11は、端子T11,T12間に接続されており、端子T21,T22側から供給されて端子T11,T12から出力すべき電力を平滑化して直流電力にする。また、第1の平滑コンデンサ11は、端子T11,T12側から供給される直流電力に重畳されているノイズの除去も行う。
昇圧用スイッチ13は、端子T11,T12間に供給される直流電力の電圧を昇圧して端子T21,T22から出力する際に駆動されるスイッチであり、ダイオードd1が逆並列接続されて一体化されている。
これに対し、降圧用スイッチ14は、端子T21,T22間に供給される直流電力の電圧を降圧して端子T11,T12から出力する際に駆動されるスイッチであり、ダイオードd2が逆並列接続されて一体化されている。
補助リアクトル16は、端子T11と主リアクトル12の一端との間に接続されており、昇圧用、降圧用スイッチ13,14や補助回路17に設けられる第1、第2の補助スイッチ17a,17b(詳細は後述する)のスイッチング動作に応じて電力の蓄積や放出を行う。
第1の補助スイッチ17aは、昇圧用スイッチ13に対応させて、つまり昇圧用スイッチ13のソフトスイッチングを実現するために設けられた補助スイッチであり、一端が第2の補助スイッチ17bに接続され、他端が後述する第1のスナバコンデンサ18と第2のスナバコンデンサ19との接続点P2に接続されている。また、第1の補助スイッチ17aには、ダイオードd3がカソード電極を接続点P2に接続されるように逆並列接続されている。
第2のスナバコンデンサ19は、降圧用スイッチ14に対して並列接続されると共に第1のスナバコンデンサ18に直列接続されている。このような第2のスナバコンデンサ19は、降圧用スイッチ14のスイッチング動作によって生じる過度的な高電圧を吸収するために設けられる保護回路である。このような第1のスナバコンデンサ18と第2のスナバコンデンサ19との静電容量は同等である。
昇圧動作においては、スイッチ制御部20が、昇圧のために昇圧用スイッチ13を駆動すると共に、第1のスナバコンデンサ18に蓄積された電荷を完全に放電してソフトスイッチングを実現するために第1の補助スイッチ17a及び降圧用スイッチ14を駆動する。すなわち、双方向チョッパ回路Aの昇圧動作は、以下に説明する第1〜第7動作モードの7つの動作モードからなり、これら第1〜第7動作モードを繰り返すことにより昇圧用スイッチ13のソフトスイッチングを実現する。例えば、昇圧動作では、端子T11,T12間にバッテリが接続され、端子T21,T22間に負荷が接続されている。
降圧動作においては、スイッチ制御部20が、降圧のために降圧用スイッチ14を駆動すると共に、第2のスナバコンデンサ19に蓄積された電荷を完全に放電してソフトスイッチングを実現するために第2の補助スイッチ17b及び昇圧用スイッチ13を駆動する。すなわち、双方向チョッパ回路Aの降圧動作は、以下に説明する第1〜第7動作モードの7つの動作モードからなり、これら第1〜第7動作モードを繰り返すことにより降圧用スイッチ14のソフトスイッチングを実現する。例えば、降圧動作では、端子T11,T12間に負荷が接続され、端子T21,T22間にバッテリが接続されている。
(1)上記実施形態においては、昇圧用、降圧用スイッチ13,14の各々に対応させて第1、第2の補助スイッチ17a,17bを設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上述した降圧動作を行わず、昇圧動作のみを行う場合には、昇圧用、降圧用スイッチ13,14のうちの昇圧用スイッチ13に対応した第1の補助スイッチ17aのみを設けるようにしてもよい。このような場合には、第1のスナバコンデンサ18と第2のスナバコンデンサ19との静電容量が等しくなくてもよく、第2のスナバコンデンサ19の静電容量が、第1のスナバコンデンサ18よりも大きければよい。
例えば、図7に示す双方向チョッパ回路B及び図8に示す双方向チョッパ回路Cに双方向チョッパ回路Aに実行させた昇圧動作及び降圧動作を実行させるようにしてもよい。
これに対し、第2の降圧用スイッチ22は、端子T11,T12間に供給される直流電力の電圧を降圧して端子T21,T22から出力する際に駆動されるスイッチであり、ダイオードd12が逆並列接続されて一体化されている。
第4のスナバコンデンサ24は、第2の降圧用スイッチ22に対して並列接続されると共に第3のスナバコンデンサ23に直列接続され、第2の降圧用スイッチ22のスイッチング動作によって生じる過度的な高電圧を吸収するために設けられる保護回路である。
第3の補助スイッチ26aは、第2の昇圧用スイッチ21に対応させて、つまり第2の昇圧用スイッチ21のソフトスイッチングを実現するために設けられた補助スイッチであり、一端が第4の補助スイッチ26bに接続され、他端が第3のスナバコンデンサ23と第4のスナバコンデンサ24との接続点P11に接続されている。また、第3の補助スイッチ26aには、ダイオードd13がカソード電極を接続点P11に接続されるように逆並列接続されている。
Claims (9)
- 一対の第1の入出力端の一方に一端が接続されるリアクトルと、一対の第2の入出力端の間に直列接続される第1、第2のスイッチとを備え、前記リアクトルの他端が第1、第2のスイッチの接続点に接続されている双方向チョッパ回路において、
前記一対の第1の入出力端の一方と前記リアクトルの一端との間に接続される補助リアクトルと、
前記第1のスイッチに並列接続される第1のコンデンサと、
前記第2のスイッチに並列接続されると共に前記第1のコンデンサに直列接続される前記第2のコンデンサと、
前記第1、第2のスイッチそれぞれに逆並列接続されるダイオードと、
前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点と前記リアクトルと前記補助リアクトルとの接続点との間に接続され、第1のスイッチに対応する補助スイッチング手段を有する補助回路と、
前記一対の第1の入出力端間及び前記一対の第2の入出力端間それぞれに接続される平滑コンデンサと、
前記第1のスイッチを駆動して昇圧または降圧する際に、前記補助スイッチング手段をオンしてから前記第1のコンデンサの電圧が最小となる時点で前記第1のスイッチをオンするまでの間に、第1のコンデンサに蓄えられた電荷と同等またはより大きい逆極性の電荷を前記第2のコンデンサに供給するエネルギーを前記補助リアクトルに蓄えるまで前記第2のスイッチをオンにするスイッチ制御部とを具備することを特徴とする双方向チョッパ回路。 - 前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの静電容量は同等であることを特徴とする請求項1に記載の双方向チョッパ回路。
- 前記第1,第2のスイッチと前記ダイオードとは、逆並列ダイオード付きスイッチとして一体化されていることを特徴とする請求項1または2に記載の双方向チョッパ回路。
- 前記補助回路においては、前記第2のスイッチに対応した第2の補助スイッチング手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の双方向チョッパ回路。
- 一対の第1の入出力端の間に直列接続される第3、第4のスイッチと、
前記第3のスイッチに並列接続される第3のコンデンサと、
前記第4のスイッチに並列接続されると共に前記第3のコンデンサに直列接続される前記第4のコンデンサと、
前記第3のスイッチに逆並列接続される第3のダイオードと、
前記第4のスイッチに逆並列接続される第4のダイオードと、
前記リアクトルの他端と、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点との間に接続される第2の補助リアクトルと、
前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点と、前記リアクトルと前記第2の補助リアクトルとの接続点との間に接続され、第3のスイッチに対応する第3の補助スイッチング手段を有する第2の補助回路と
をさらに具備し、
前記補助リアクトルは、前記リアクトルの一端と、前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点と間に接続され、
前記スイッチ制御部は、前記第3のスイッチを駆動して昇圧または降圧する際に、前記第3の補助スイッチング手段をオンしてから前記第3のコンデンサの電圧が最小となる時点で前記第3のスイッチをオンするまでの間に、第3のコンデンサに蓄えられた電荷と同等またはより大きい逆極性の電荷を前記第4のコンデンサに供給するエネルギーを前記第2の補助リアクトルに蓄えるまで前記第4のスイッチをオンにすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の双方向チョッパ回路。 - 一対の第1の入出力端の間に直列接続される第3、第4のスイッチと、
前記第3のスイッチに並列接続される第3のコンデンサと、
前記第4のスイッチに並列接続されると共に前記第3のコンデンサに直列接続される前記第4のコンデンサと、
前記第3のスイッチに逆並列接続される第3のダイオードと、
前記第4のスイッチに逆並列接続される第4のダイオードと
をさらに具備し、
前記補助回路においては、前記補助スイッチング手段が前記第1,4のスイッチに対応したものであると共に、前記第2,3のスイッチ対応した第2の補助スイッチング手段が設けられ、
前記補助リアクトルは、前記補助スイッチング手段と前記第2の補助スイッチング手段との間に接続され、
前記主リアクトルは、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点と、前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点との間に接続され、
前記スイッチ制御部は、前記第3のスイッチを駆動して昇圧または降圧する際に、前記第2の補助スイッチング手段をオンしてから前記第3のコンデンサの電圧が最小となる時点で前記第3のスイッチをオンするまでの間に、第3のコンデンサに蓄えられた電荷と同等またはより大きい逆極性の電荷を前記第4のコンデンサに供給するエネルギーを前記補助リアクトルに蓄えるまで前記第4のスイッチをオンにすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の双方向チョッパ回路。 - 前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの静電容量は同等であることを特徴とする請求項5または6に記載の双方向チョッパ回路。
- 前記第3のスイッチ及び前記第3のダイオードと、前記第4のスイッチ及び前記第4のダイオードとは、それぞれ逆並列ダイオード付きスイッチとして一体化されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の双方向チョッパ回路。
- 前記第2の補助回路においては、前記第4のスイッチに対応した第4の補助スイッチング手段が設けられ、前記スイッチ制御部は、前記第4のスイッチを駆動して昇圧または降圧する際に、前記第4の補助スイッチング手段をオンしてから前記第4のコンデンサの電圧が最小となる時点で前記第4のスイッチをオンするまでの間に、第4のコンデンサに蓄えられた電荷と同等またはより大きい逆極性の電荷を前記第3のコンデンサに供給するエネルギーを前記第2の補助リアクトルに蓄えるまで前記第3のスイッチをオンにすることを特徴とする請求項5に記載の双方向チョッパ回路。
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