JP2013137009A - プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置 - Google Patents

プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013137009A
JP2013137009A JP2011289381A JP2011289381A JP2013137009A JP 2013137009 A JP2013137009 A JP 2013137009A JP 2011289381 A JP2011289381 A JP 2011289381A JP 2011289381 A JP2011289381 A JP 2011289381A JP 2013137009 A JP2013137009 A JP 2013137009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller fan
blade
radial direction
outer edge
blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011289381A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyosato Yokose
清識 横瀬
Shimei Tei
志明 鄭
Masaru Nakagawa
優 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2011289381A priority Critical patent/JP2013137009A/ja
Publication of JP2013137009A publication Critical patent/JP2013137009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】後縁から回転方向に略平行に延びる圧力面側への節部を有する羽根を備えたプロペラファンであって、回転時に羽根がプロペラファンの径外方向に伸び難いプロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、筒状のハブ14と、ハブ14に設けられた複数の羽根20、20Aとを備えたプロペラファン12であって、羽根20、20Aは、後縁22から回転方向αと略平行に延び、圧力面24側に突出する一方負圧面25側が凹む節部26をプロペラファン12の半径方向Rにおいて1つ又は複数有し、当該羽根20、20Aには、同一半径位置における厚みの平均値である平均翼厚の半径方向Rの外側への減少勾配が他の部位よりも大きな減肉部位30が、半径方向Rにおける最も外側の前記節部26の外側に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置に関する。
従来から、特許文献1に開示されるプロペラファンが知られている。このプロペラファンは、図8に示されるように、モータ等の回転軸に取り付けられる筒状のハブ102と、ハブ102の側面102aに配設された複数の羽根104、104、…とを備える。各羽根104は、回転方向(図8の矢印α)における後側の縁である後縁105から前記回転方向と略平行に延び、圧力面106側へ突出する一方負圧面109側が凹む2つの節部107、107を有する。即ち、この節部107が設けられている羽根104の後縁では、図9に示されるように、半径方向(プロペラファン100の半径方向)の各位置における厚み(肉厚)が一定の波形となっている。
このプロペラファン100によれば、回転時に、各節部107によって圧力面106に沿った半径方向の外側(径外方向)への空気の流れを抑制することができ、これにより、羽根104の外縁(プロペラファン100の半径方向における外側の縁)108での渦流の発生を抑制すると共に、送風性能が向上する。具体的には、上記のプロペラファン100では、プロペラファン100の回転時に、遠心力によって圧力面106に沿って生じる径外方向への空気の流れが、各節部107の半径方向の内側の部位107aに押し付けられることによって抑制される。このように、プロペラファン100の外縁108に向かう空気の流れが抑制されることにより、外縁108において圧力面106側から負圧面109側に回り込む漏れ空気の渦流によって生じる送風音を低減することができる。また、プロペラファン100の外縁108に向かう空気の流れが抑制されることで、羽根104の回転方向αに沿った空気の流れが増えるため、各羽根104がスパン方向の全体に亘って均一に仕事するようになり、その結果、送風性能が向上する。
特開2009−185803号公報
しかし、上記のプロペラファン100では、プロペラファン100が回転して羽根104の各部位に遠心力が加わったときに、自重によって各羽根104の外縁108側の部位(詳しくは、前記半径方向における最も外側の節部107の外側の部位)が径外方向に伸びるように撓む(図9の破線参照)。これにより、上記のプロペラファン100では、回転時にプロペラファン100の直径が大きくなる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、後縁から回転方向に略平行に延びる圧力面側への節部を有する羽根を備えたプロペラファンであって、回転時に羽根がプロペラファンの径外方向に伸び難いプロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置を提供することを課題とする。
上記課題を解消すべく、本発明は、モータ(50)の回転軸(52)に取り付けられる筒状のハブ(14)と、前記ハブ(14)に設けられた複数の羽根(20、20A)とを備えたプロペラファン(12)であって、前記羽根(20、20A)は、後縁(22)から回転方向(α)と略平行に延び、圧力面(24)側に突出する一方負圧面(25)側が凹む節部(26)をプロペラファン(12)の半径方向(R)において1つ又は複数有し、当該羽根(20、20A)には、同一半径位置における厚みの平均値である平均翼厚の前記半径方向(R)の外側への減少勾配が他の部位よりも大きな減肉部位(30)が、前記半径方向(R)における最も外側の前記節部(26)の外側に設けられている。
本発明によれば、プロペラファン(12)の回転時に、節部(26)によって圧力面(24)に沿った前記半径方向(R)の外側(径外方向)への空気の流れを抑制して送風性能を向上させつつ、前記半径方向(R)における最も外側の節部(26)の外側に前記減肉部位(30)を設けて当該外縁側の部位(前記減肉部位(30)が設けられている部位)を軽くすることにより羽根(20、20A)の前記外縁側の部位に加わる遠心力を抑え、これにより、当該外縁側の部位の遠心力による撓みに起因する羽根(20、20A)の径外方向への伸びを防ぐことができる。
即ち、前記半径方向(R)の最も外側の節部(26)の外側(外縁(23)側ほど遠心力が大きいため、プロペラファン(12)の回転時に前記最も外側の節部(26)を基点に撓み、径外方向に伸びやすい部位)に減肉部位(30)を設けることによって、厚み(肉厚)が基部(28)から外縁(23)まで一定である羽根、又は一定の減少勾配である羽根に比べ、前記伸びやすい部位(減肉部位(30)の設けられた部位)を薄くすることができ、これによって当該伸びやすい部位を軽くして当該部位におけるプロペラファン(12)の回転時の遠心力を効果的に抑え、その結果、この遠心力による撓みに起因する羽根(20、20A)の径外方向への伸びを防ぐことができる。
本発明に係るプロペラファン(12)においては、前記羽根(20A)は、前記半径方向(R)における前記減肉部位(30)の外側に当該減肉部位(30)よりも前記減少勾配の小さな部位(32)を有し、当該羽根(20A)の前記半径方向(R)の外側の縁である外縁(23)における前記半径方向(R)に沿った断面形状が円弧状となっていてもよい。
かかる構成によれば、減肉部位(30)によって遠心力による撓みに起因する羽根(20A)の径外方向への伸びを防止しつつ、減肉部位(30)の外側に当該減肉部位(30)よりも前記減少勾配の小さな部位(32)を設けることによって外縁(23)の厚みを確保することにより、羽根(20A)の外縁(23)における圧力面(24)側から負圧面(25)側に回り込む気流の乱れ(例えば、渦流等)の発生を抑えて当該乱れによって生じる送風音を低減することができる。
即ち、減肉部位(30)の外側に、径外方向への厚み(肉厚)の減少勾配の小さな部位(32)を設け、外縁部に減肉部位(30)だけが設けられた場合よりも外縁(23)端における厚みを確保(大きく)することによって、羽根外縁(23)の前記半径方向(R)の断面形状における前記円弧の半径を大きくすることができ、これにより、圧力面(24)側から負圧面(25)側に回りこむ気流の流れを滑らかにして外縁(23)における渦流等の乱流の発生を抑える。その結果、外縁(23)において圧力面(24)側から負圧面(25)側に回り込む気流の乱れに起因する送風音を効果的に低減することができる。
また、上記課題を解消すべく、本発明は、送風装置(10)であって、上記いずれかのプロペラファン(12)と、前記プロペラファン(12)を回転させるモータ(50)と、を備える。
かかる構成によれば、モータ(50)によってプロペラファン(12)が回転させられた時に、節部(26)によって圧力面(24)に沿った径外方向への空気の流れを抑制して送風性能を向上させつつ、プロペラファン(12)の半径方向(R)における最も外側の節部(26)の外側に減肉部位(30)を設けて当該外縁側の部位(前記減肉部位(30)が設けられている部位)を軽くすることにより羽根(20、20A)の前記外縁側の部位に加わる遠心力を抑え、これにより、当該外縁側の部位の遠心力による撓みに起因する羽根(20、20A)の径外方向への伸びを防ぐことができる。その結果、プロペラファン(12)の回転時における、前記伸びによる羽根(20、20A)の外縁(23)とベルマウス(55)との接触を防ぐことができる。
以上より、本発明によれば、後縁から回転方向に略平行に延びる圧力面側への節部を有する羽根を備えたプロペラファンであって、回転時に羽根がプロペラファンの径外方向に伸び難いプロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置を提供することができる。
本実施形態に係る送風装置におけるプロペラファン周辺の中央縦断面図である。 前記プロペラファンの正面図(圧力面側)である。 前記プロペラファンの羽根の拡大斜視図である。 図2のIV−IV拡大端面図である。 前記羽根の半径方向における平均翼厚の分布を示す図である。 他実施形態に係るプロペラファンの羽根の半径方向における平均翼厚の分布を示す図である。 他実施形態に係るプロペラファンの羽根の半径方向に沿った断面形状を模式的に示した図である。 従来のプロペラファンの正面図(圧力面側)である。 従来のプロペラファンの羽根の断面形状を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る送風装置は、例えば、換気扇や空気調和装置の室外機等において空気の流れを形成するために用いられる。尚、送風装置は、前記換気扇及び前記室外機以外の他の装置において用いられてもよい。
送風装置は、図1に示されるように、プロペラファン12と、モータ50と、ベルマウス55と、を備える。これら各構成部材12、50、55は、図略の筐体に配置されている。また、前記筐体には、モータ50の回転数等を制御する制御部等が配置されている。
プロペラファン12は、図2乃至図4にも示されるように、ハブ14と、3枚の羽根20、20、20とを備える。本実施形態では、ハブ14と各羽根20とが一体成型された樹脂製のプロペラファン12である。尚、プロペラファン12の羽根20は、3枚に限定されず、2枚又は4枚以上であってもよい。即ち、プロペラファン12は、複数枚の羽根20、20、…を備えていればよい。また、ハブ14と羽根20とが別部材であってもよく、材質が異なっていてもよい。
ハブ14は、モータ50に連結され、モータからの回転動力を各羽根20に伝達する円筒状の部位である。ハブ14の側面(周面)16から各羽根20が延び、モータ50からの回転動力によって回転軸Aを回転中心にして回転する。
3枚の羽根20、20、20は、互いに同一形状である。これら3枚の羽根20、20、20は、ハブ14の側面16にそれぞれ接続されている。そして、3枚の羽根20、20、20は、ハブ14の周方向において等間隔となるようにハブ14(詳しくは、ハブ14の回転軸A)を中心にして放射状に配置されている。
各羽根20は、回転軸Aに対して傾斜するようにそれぞれ配置されている。具体的に、各羽根20は、その前縁21が回転軸Aの一方側(プロペラファン12の回転方向側)に位置し、後縁22が回転軸Aの他方側(プロペラファン12の回転方向と反対側)に位置するように、回転軸Aに対して傾斜している。
尚、本実施形態において、羽根20の前縁21とは、プロペラファン12の回転方向α(以下、単に、「回転方向」と称する。:図1及び図2の矢印α参照)における羽根20の前側の縁であり、羽根20の後縁22とは、回転方向αにおける後側の縁であり、羽根20の外縁23とは、プロペラファン12の半径方向Rにおける外側の縁である。また、羽根20の圧力面24とは、プロペラファン12を回転させることによって形成される空気の流れ(図1の矢印β参照)における下流側(図1における右側)の面であり、羽根20の負圧面25とは、前記空気の流れにおける上流側(図1における左側)の面である。
各羽根20は、図3にも示されるように、後縁22から回転方向αと略平行に延び、圧力面24側へ突出する一方負圧面25側が凹む2つの節部26、26を有する。各節部26の圧力面24側へ突出する高さは、回転方向αと略平行に後縁22から前縁21側へ進むに従って徐々に低くなり、後縁22と前縁21との中間位置で他の部位と同じ高さとなっている。これら2つの節部26、26は、半径方向Rに間隔をおいて並んでいる。これにより、各羽根20の後縁22側における節部26の設けられている部位(以下、「後縁側部位」と称する。)の半径方向Rの断面形状は波形となっている(図4参照)。
本実施形態の2つの節部26、26は、半径方向Rの断面形状が互いに異なる。具体的には、羽根20の基部28側(ハブ14側)の節部26は、外側の節部26に比べて、突出量が大きく且つ頂き(最も突出している部位)が急角度となっている。尚、節部26の具体的な数は限定されない。本実施形態の節部26の数は2つであるが、1つでもよく、3つ以上でもよい。また、複数の節部26が設けられる場合、互いに異なる形状であってもよく、同じ形状であってもよい。
各羽根20は、半径方向Rにおける最も外側の節部26の外側に減肉部位30を有する。この減肉部位30は、羽根20の同一半径位置における厚みの平均値である平均翼厚の径外方向への減少勾配が他の部位よりも大きくなっている部位である。
具体的には、各羽根20の半径方向Rにおける平均翼厚の分布は、図5に示すようになっている。羽根20の基部(ハブ14側の端部)28から、半径方向Rにおける最も外側の節部26のすぐ外側の屈曲位置B(半径方向Rにおける最も外側の節部26の最も高い位置から半径方向Rに所定の距離だけ離れた位置)までの平均翼厚の減少勾配は一定であり、屈曲位置Bよりも外縁23側の部位の平均翼厚の減少勾配は、基部28から屈曲位置Bまでの減少勾配よりも大きくなっている。この半径方向Rにおいて平均翼厚の減少勾配が他の部位よりも大きな部位(本実施形態では、屈曲位置Bから外縁23までの部位)が減肉部位30である。即ち、本実施形態では、減肉部位30の内端(屈曲位置B)は、半径方向Rにおける最も外側の節部26のすぐ外側の位置である。
羽根20の外縁23における半径方向Rに沿った断面形状は、円弧状になっている(図4参照)。詳しくは、負圧面25が圧力面24よりも径外方向へ延び、径外方向へ向かって負圧面25からの厚みが小さくなることにより前記断面が半径rの円弧状になっている。外縁23の半径方向Rに沿った断面形状がこのような円弧状に形成されることにより、プロペラファン12の回転時の外縁23における圧力面24側から負圧面25側に回り込む空気(漏れ空気)の流れが滑らかになって外縁23における渦流等の発生が抑えられる。これにより、前記渦流等に起因する送風音が低減される。
尚、外縁23の半径方向Rに沿った断面形状は、単に径外方向に膨出する円弧状(半円形状等)であってもよい。即ち、外縁23の半径方向Rに沿った断面形状は、外縁23において圧力面24側から負圧面25側に回りこむ漏れ空気の流れを滑らかにして渦流等の乱れが生じ難い形状であればよい。
モータ50は、モータ本体51と、回転軸52とを有する(図1参照)。モータ本体51は、外部から電力を供給されることによって回転軸52を回転させる。回転軸52は、ハブ14に連結され、モータ本体51からの回転動力をハブ14に伝える。尚、本実施形態では、モータ50の回転軸52がハブ14に直接連結されているが、この構成に限定されない。即ち、ハブ14とモータ50との間に複数の歯車や伝動ベルト等が配置され、これら歯車や伝導ベルトを介して、モータ50からの回転動力がハブ14に伝達される構成であってもよい。
ベルマウス55は、プロペラファン12を外周に沿って囲む部材である。このベルマウス55は、プロペラファン12に流入する空気の流れ、及び当該プロペラファン12から送り出される空気の流れを整える。回転軸Aを通る断面(図1の紙面)において、羽根20の外縁23近傍に位置する円弧状、又は円弧形状と回転軸Aに平行な直線部とを含んだ形状(即ち、回転軸Aに平行な直線部の両端が円弧状)の周壁部56と、周壁部56から回転軸Aと直交する方向に広がる壁部57とを有する。周壁部56は、回転軸Aと中心が一致するように、プロペラファン12を周方向に囲む。また、周壁部56は、回転方向αの各位置における羽根の外縁23の最も半径方向外側の部位との間隔が一定となるようにプロペラファン12を囲む。
以上の送風装置10によれば、プロペラファン12の回転時に、節部26によって圧力面24に沿った径外方向への空気の流れを抑制して送風性能を向上させつつ、半径方向Rにおける最も外側の節部26よりも外側に減肉部位30を設けて当該外縁23側の部位(本実施形態では減肉部位30)を軽くすることにより羽根20の前記外縁23側の部位に加わる遠心力を抑え、これにより、当該外縁23側の部位の遠心力による撓みに起因する羽根20の径外方向への伸びを防ぐことができる。
即ち、半径方向Rの最も外側の節部26の外側(外縁23側ほど遠心力が大きいため、プロペラファン12の回転時に前記最も外側の節部26を基点に撓み、径外方向に伸びやすい部位)に減肉部位30を設けることによって、厚み(肉厚)が基部から外縁まで一定である羽根、又は一定の減少勾配である羽根に比べ、前記伸びやすい部位(減肉部位30の設けられた部位)を薄くすることができ、これによって当該伸びやすい部位を軽くして当該部位におけるプロペラファン12の回転時の遠心力を効果的に抑え、その結果、この遠心力による撓みに起因する羽根20の径外方向への伸びを防ぐことができる。
これにより、本実施形態のようにベルマウス55が設けられた送風装置においても、プロペラファン12の回転時における前記伸びによる羽根20の外縁23とベルマウス55(詳しくは周壁部56)との接触を確実に防ぐことができる。
尚、本発明のプロペラファン、及びこのプロペラファンを備える送風装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態のプロペラファン12の羽根では、屈曲位置Bから外縁までが減肉部位であるが、この構成に限定されない。例えば、図6及び図7に示されるように、羽根において、減肉部位30の外側に、当該減肉部位30よりも半径方向における平均翼厚の減少勾配の小さな部位(肉厚確保部位)32が設けられてもよい。
このような構成によれば、減肉部位30によって遠心力による撓みに起因する羽根20Aの径外方向への伸びを防止しつつ、減肉部位30の外側に肉厚確保部位32(減肉部位30よりも半径方向Rにおける平均翼厚の減少勾配の小さな部位)を設けることによって外縁23の厚みを確保することにより、羽根20Aの外縁23における圧力面24側から負圧面25側に回り込む気流の乱れ(例えば、渦流等)の発生を抑えて当該乱れによって生じる送風音を低減することができる。
即ち、上記の構成によれば、減肉部位30が設けられているため、その外側に肉厚確保部位32が設けられていても、羽根20Aの外縁側の部位(半径方向Rにおける最も外側の凸部の外側の部位)が、減肉部位30が設けられていない場合(図7の一点鎖線参照)に比べて薄くなる(厚みが小さくなる)ため、当該部位(前記外縁側の部位)が軽くなり、その結果、プロペラファン12の回転時の遠心力に起因する撓みによる羽根20Aの径外方向への伸びを好適に抑えることができる。しかも、減肉部位30の外側に、肉厚確保部位32を設けることによって、外縁部に減肉部位30だけが設けられた場合よりも外縁端における厚みが確保(大きく)され、これにより、羽根外縁23の半径方向Rに沿った断面形状における円弧の半径rを大きくすることができる。ここで、図7において、rが屈曲位置Bから外縁23まで減肉部位30が設けられた場合の前記円弧の半径であり、rが減肉部位30の外側に肉厚確保部位32を設けることによって外縁23端における厚み(肉厚)を確保した場合の前記円弧の半径である。これにより、圧力面24側から負圧面25側に回りこむ気流の流れが滑らかになって外縁23における渦流等の乱流の発生が抑えられる。その結果、外縁23において圧力面24側から負圧面25側に回り込む気流の乱れに起因する送風音を効果的に低減することができる。
また、上記実施形態のプロペラファン12は、基部28から屈曲位置Bまで半径方向の平均翼厚が一定の割合で減少しているが、基部28から屈曲位置Bまで半径方向の平均翼厚が一定であってもよい。この場合でも、屈曲位置B(半径方向Rにおける最も外側の節部26)よりも外縁23側に減肉部位30を設けることにより、前記最も外側の節部26よりも外側の部位を薄くして当該部位に加わる遠心力を抑えることができる。
また、上記実施形態の送風装置10には、ベルマウス55が設けられているが、なくてもよい。
また、上記実施形態の送風装置10には、1つのプロペラファン12が配置されているが、複数のプロペラファン12、12、…が配置されていてもよい。また、プロペラファン12の回転軸は、水平方向に限定されず、垂直方向等の他の方向であってもよい。
ここで、上記実施形態のプロペラファンの効果を確認するために、上記実施形態のプロペラファンと、半径方向における羽根の厚み分布が基部から外縁まで一定の減少勾配である(即ち、減肉部位を有していない)構成以外の構成が上記実施形態のプロペラファンと同一である比較用のプロペラファンと、を用い、回転時の直径の変化を測定した。このときの、各プロペラファンの回転数は、900[rpm]である。尚、上記実施形態のプロペラファンにおける羽根の基部から減肉部位手前までの半径方向の各位置の平均翼厚、及び半径方向における平均翼厚の減少勾配と、比較用のプロペラファンにおける羽根の対応する部位の半径方向の各位置の平均翼厚、及び半径方向における平均翼厚の減少勾配とは同一である。
以下にその結果を示す。
Figure 2013137009
尚、表1において上記実施形態のプロペラファンと比較用のプロペラファンとの最大外径が異なっているが、この差は成型時の製造誤差の範囲内である。
表1に示されるように、プロペラファンの回転時における半径の最大変形量が、比較用のプロペラファンに比べて20%低減していることが分かる。
以上の結果から、上記実施形態のプロペラファンでは、半径方向において基部から外縁までの厚みの減少勾配が一定のプロペラファンに比べ、遠心力による撓みに起因する径外方向への羽根の伸びを防ぐことができることが確認できた。
10 送風装置
12 プロペラファン
14 ハブ
16 ハブの側面
20、20A 羽根
21 羽根の前縁
22 羽根の後縁
23 羽根の外縁
24 羽根の圧力面
25 羽根の負圧面
26 節部
28 羽根の基部
30 減肉部位
32 肉厚確保部位
50 モータ
52 回転軸
55 ベルマウス
R プロペラファンの半径方向
α プロペラファンの回転方向

Claims (3)

  1. モータ(50)の回転軸(52)に取り付けられる筒状のハブ(14)と、前記ハブ(14)に設けられた複数の羽根(20、20A)とを備えたプロペラファン(12)であって、
    前記羽根(20、20A)は、後縁(22)から回転方向(α)と略平行に延び、圧力面(24)側に突出する一方負圧面(25)側が凹む節部(26)をプロペラファン(12)の半径方向(R)において1つ又は複数有し、
    当該羽根(20、20A)には、同一半径位置における厚みの平均値である平均翼厚の前記半径方向(R)の外側への減少勾配が他の部位よりも大きな減肉部位(30)が、前記半径方向(R)における最も外側の前記節部(26)の外側に設けられている、プロペラファン。
  2. 前記羽根(20A)は、前記半径方向(R)における前記減肉部位(30)の外側に当該減肉部位(30)よりも前記減少勾配の小さな部位(32)を有し、
    当該羽根(20A)の前記半径方向(R)の外側の縁である外縁(23)における前記半径方向(R)に沿った断面形状が円弧状となっている、請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 請求項1又は2に記載のプロペラファン(12)と、
    前記プロペラファン(12)を回転させるモータ(50)と、を備える、送風装置。
JP2011289381A 2011-12-28 2011-12-28 プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置 Pending JP2013137009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011289381A JP2013137009A (ja) 2011-12-28 2011-12-28 プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011289381A JP2013137009A (ja) 2011-12-28 2011-12-28 プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013137009A true JP2013137009A (ja) 2013-07-11

Family

ID=48912908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011289381A Pending JP2013137009A (ja) 2011-12-28 2011-12-28 プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013137009A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11333168B2 (en) Propeller fan
US9394911B2 (en) Axial flow fan
JP5273475B2 (ja) 直列式軸流ファン
JP2017040179A (ja) 軸流送風機及び直列型軸流送風機
JP2014080970A (ja) プロペラファン及びこれを備える空気調和機
AU2006270875A1 (en) Axial flow fan
JP6604981B2 (ja) 軸流送風機の羽根車、及び軸流送風機
KR101251130B1 (ko) 프로펠러 팬
JP6405529B2 (ja) 送風装置
US11333165B2 (en) Propeller fan
JP2016102467A (ja) 送風装置
JP2014231747A (ja) 軸流または斜流ファン及びこれを備えた空気調和機
JP4818310B2 (ja) 軸流送風機
JP2012233420A (ja) 送風機
JP2006322378A (ja) 送風機羽根車
KR20170102097A (ko) 누류 및 와류 억제용 축류팬
JP6060370B2 (ja) 送風装置
JP6531457B2 (ja) プロペラファン
JP2006125229A (ja) シロッコファン
JP2013137009A (ja) プロペラファン、及びこのプロペラファンを備えた送風装置
JP6930644B1 (ja) プロペラファン
JP2014227891A (ja) 遠心送風機
WO2021033383A1 (ja) 軸流ファン
US11209014B2 (en) Axial flow fan
JP2012012942A (ja) プロペラファン