JP2013135757A - カテーテル - Google Patents

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Nobumasa Tsutsui
宣政 筒井
Yasuhiro Tsutsui
康弘 筒井
Kazunori Dan
和則 團
Takashi Kumeno
孝志 粂野
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Abstract

【課題】長手方向に貫通するメインルーメンを有するカテーテルシャフトの中途位置にワイヤールーメンが形成されたカテーテルにおいて、ワイヤールーメンにワイヤーを導入する作業を容易に実施可能とすること。
【解決手段】カテーテル1は、カテーテルシャフト3と、コネクタ5を備えている。カテーテルシャフト3には、カテーテルシャフト3を長手方向に貫通するメインルーメン11と、カテーテルシャフト3をメインルーメン11側である内周側から外周側へと貫通するワイヤールーメン13が形成されている。ワイヤールーメン13には、線材15が挿入されている。線材15の一端にワイヤーデバイスが備えるワイヤーを連結して、線材15をワイヤールーメン13からカテーテルシャフト3の外周側へと引き抜くと、ワイヤーをワイヤールーメン内へと誘導することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーデバイスと併用されるカテーテルに関する。
従来、ワイヤーの遠位端付近にフィルターが取り付けられた構造とされたワイヤーデバイスを血管内へ導入し、血管壁等から遊離する異物(以下、遊離物ともいう。)をフィルターで捕捉、除去する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
例えば、特許文献1の図5Aには、支持ワイヤ(25)及びフィルタ(50)を備えるワイヤーデバイスが開示されている。また、特許文献1の図5Aにおいて、フィルタ(50)は、長尺管状部材(10)が備えるルーメン(11)内に収容されている。この他、特許文献1の図5B及び図5Cにも同種の構造が開示され、特許文献2の図5にも同種の構造が開示されている。
特許第4647884号公報 特開2009−95682号公報
ところで、上記特許文献1,2に記載の技術においては、長尺管状部材(10)の両端間にある中途位置に第三開口部(17)が設けられていて、この第三開口部(17)に支持ワイヤ(25)が通されている。
このような中途位置にある第三開口部(17)へ支持ワイヤ(25)を通す方法としては、支持ワイヤ(25)の基端側(近位端側)を第一開口部(15)へ挿入するとともに、ルーメン(11)経由で第三開口部(17)からルーメン(11)の外部へと導出する方法(以下、第一の方法と称する。)か、フィルタ(50)が設けられた支持ワイヤ(25)の先端側(遠位端側)を第三開口部(17)へ挿入する方法(以下、第二の方法と称する。)を考え得る。
しかし、上述の第一の方法で支持ワイヤ(25)を第三開口部(17)へ通すには、ルーメン(11)内の奥まった位置で、支持ワイヤー(25)の近位端を第三開口部(17)へ挿し込む作業が必要となるため、そのような作業は、第三開口部(17)の内径が細径化されると、きわめてやりにくくなる、という問題がある。また、上記特許文献1,2に記載の技術においては、長尺管状部材(10)の第一開口部(15)と第三開口部(17)との間にある中途位置に第二開口部(16)が設けられていて、この長尺管状部材(10)が予め血管内に配置されたガイドワイヤ(20)に沿って血管内に挿入される時、ガイドワイヤ(20)の基端部は長尺管状部材(10)の第一開口部(15)、ルーメン(11)、第二開口部(16)を通過する。このとき、ガイドワイヤ(20)の基端部を第二開口部(16)へ挿し込む作業が必要となるため、前述の問題と同様に、このような作業はきわめてやりにくい、という問題がある。
一方、上述の第二の方法で支持ワイヤ(25)を第三開口部(17)へ通す場合には、フィルタ(50)を第三開口部(17)に通さなければならないので、これは第三開口部(17)の内径をある程度大きくせざるを得ず、流体又は血液の吸引に適応しているルーメンを備える場合には十分な吸引性能を発揮することができない、という問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、長手方向に貫通するメインルーメンを有するカテーテルシャフトの中途位置に、当該カテーテルシャフトをメインルーメン側である内周側から外周側へと貫通するワイヤールーメンが形成されてなるカテーテルにおいて、ワイヤールーメンにワイヤーを導入する作業を容易に実施可能とすることにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明のカテーテルは、長手方向に貫通するメインルーメンを有するカテーテルシャフトと、前記カテーテルシャフトを前記メインルーメン側である内周側から外周側へと貫通するワイヤールーメンと、前記メインルーメン遠位端側の開口部から前記メインルーメン内へと挿入されるワイヤーデバイスを、前記メインルーメンから分岐する前記ワイヤールーメンへと導入する際に、前記ワイヤーデバイスを前記ワイヤールーメン内へと誘導するワイヤーデバイス誘導手段とを備えたことを特徴とする。
このように構成されたカテーテルによれば、メインルーメン遠位端側の開口部からメインルーメン内へと挿入されるワイヤーデバイスを、メインルーメンから分岐するワイヤールーメンへと導入する際には、ワイヤーデバイス誘導手段を利用して、ワイヤーデバイスをワイヤールーメン内へと誘導することができる。
したがって、ワイヤーデバイス誘導手段を備えていない従来品に比べ、ワイヤーデバイスが備えるワイヤーをワイヤールーメンへ導入する作業を容易に実施できるようになる。また、ワイヤーデバイス誘導手段を備えていない従来品の場合、ワイヤールーメンの内径をある程度大きめにせざるを得なかったが、ワイヤーデバイス誘導手段を備える本発明の場合は、ワイヤールーメンの内径を従来品以上に細径化することができる。
ところで、本発明のカテーテルにおいて、前記ワイヤーデバイス誘導手段は、前記ワイヤールーメンを貫通して、その一端が前記メインルーメン経由で前記メインルーメン遠位端側の開口部から前記メインルーメンの外部へと引き出される一方、他端が前記ワイヤールーメン外周側の開口部から前記ワイヤールーメンの外部へと引き出された線材を備え、前記線材の一端に前記ワイヤーデバイスを連結し、その状態で前記線材を前記ワイヤールーメンから前記カテーテルシャフトの外周側へと引き抜くことにより、前記線材に連結された前記ワイヤーデバイスを前記ワイヤールーメンへと導入可能に構成されていると好ましい。
このように構成されたカテーテルによれば、線材の一端にワイヤーデバイスを連結し、その状態で線材をワイヤールーメンからカテーテルシャフトの外周側へと引き抜けば、線材に連結されたワイヤーデバイスがワイヤールーメンへと導入される。
したがって、メインルーメン内において手探りでワイヤーデバイスをワイヤールーメンに挿し込むといった面倒且つ困難な作業を行わなくても、ワイヤーデバイスと線材をメインルーメンの外部で連結して、その線材を引き抜くといったごく簡単な作業により、ワイヤーデバイスをワイヤールーメンに通すことができる。
また、このような作業であれば、ワイヤールーメンの内径がワイヤー径と同程度でも、問題なくワイヤーデバイスをワイヤールーメンに通すことができるので、ワイヤールーメンの細径化を図ることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、前記線材は、少なくとも前記一端が筒状に形成されており、当該筒状部分に前記ワイヤーデバイスを挿し込むことにより、当該ワイヤーデバイスを前記一端に連結可能な構造とされていると好ましい。また、当該筒状部分の内腔はストレート形状であっても傾斜を有する形状であっても良い。
このように構成されたカテーテルによれば、筒状部分にワイヤーデバイスを挿し込む、といった簡単な作業で、ワイヤーデバイスを線材の一端に連結することができる。
なお、このような線材としては、細長いパイプ状の線材などを利用すればよく、細くても十分な強度を確保しやすい金属製パイプ(例えば、ステンレスパイプ)などが好適である。あるいは、強度や材質に問題がなければ樹脂製のパイプなどであってもよい。また、線材が全長にわたってパイプ状のものであってもよいが、少なくとも一端が筒状になっていれば、全長にわたって筒状になっているか否かは任意である。
また、本発明のカテーテルにおいて、前記ワイヤーデバイス誘導手段は、前記ワイヤールーメンに連続する第一の位置から、当該第一の位置よりも前記開口部に近い第二の位置にわたって形成された溝を備え、前記溝は、前記第二の位置において前記ワイヤールーメンよりも幅が広く、且つ、前記第二の位置から前記第一の位置に向かって徐々に幅が狭まる形状とされていると好ましい。
このように構成されたカテーテルによれば、溝に沿ってワイヤーデバイスを押し込めば、ワイヤールーメンに向かって徐々に幅が狭まる溝に案内されて、ワイヤーデバイスがワイヤールーメンへと導入される。
したがって、メインルーメン内において手探りでワイヤーデバイスをワイヤールーメンに挿し込むといった面倒且つ困難な作業を行わなくても、ワイヤーデバイスを溝に沿わせるようにして押し込むといったごく簡単な作業により、ワイヤーデバイスをワイヤールーメンに通すことができる。
また、このような作業であれば、ワイヤールーメンの内径がワイヤー径と同程度でも、問題なくワイヤーデバイスをワイヤールーメンに通すことができる。なお、このような溝は、上述の線材と併用することもでき、この場合、上述の線材を容易にワイヤールーメンへと導入できる。
また、本発明のカテーテルにおいて、前記メインルーメンを介して血管内に存在する異物を吸引可能な吸引カテーテルであると好ましい。
このように構成されたカテーテルによれば、上述の通り、ワイヤールーメンの細径化を図ることができ、これにより、ワイヤールーメンを介して吸引される血液の量を低減できるので、その分だけカテーテル先端における血液の吸引量を増大させることができ、吸引性能が良好な吸引カテーテルとすることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、前記ワイヤーデバイスは、ワイヤーと、当該ワイヤーに取り付けられたフィルターとを備え、前記フィルターを血管内に留置した際に、当該留置位置で血管内に存在する異物を捕捉するデバイスであり、前記カテーテルシャフトは、前記ワイヤールーメンへと導入された前記ワイヤーデバイスの前記ワイヤーを前記カテーテルシャフトの外周側へと引っ張った際に、前記メインルーメンの遠位端側にある開口部から前記メインルーメン内へ前記フィルターを引き込み可能に構成されていると好ましい。
このように構成されたカテーテルによれば、ワイヤーデバイスが備えるフィルターをカテーテル内に引き込むことができるので、ワイヤーデバイスを体外へ抜去する際に、フィルターが、自身の周囲にあるもの(例えば、血管壁やステントなどの留置物)と接触するのを防止できる。
(a)は本発明の第一実施形態として例示するカテーテルの正面図、(b)は図1(a)に示すP部の拡大図、(c)は図1(b)にA−A線で示す切断面の端面図、(d)は図1(b)にA−A線で示す切断面の別の例を示す端面図。 (a)はワイヤーデバイスと線材を連結する前の状態を示す説明図、(b)はワイヤーデバイスと線材を連結した後の状態を示す説明図、(c)は線材を引っ張ってワイヤーデバイスをワイヤールーメンに導入した状態を示す説明図、(d)はワイヤーデバイスと線材の連結を解除した状態を示す説明図、(e)はワイヤーデバイスを引っ張ってフィルターをメインルーメン内へ引き込んだ状態を示す説明図。 (a)は本発明の第二実施形態として例示するカテーテルの正面図、(b)は図3(a)に示すQ部の拡大図、(c)は図3(b)にB−B線で示す切断面の端面図、(d)は図3(b)にC−C線で示す切断面の端面図、(e)は図3(b)にD−D線で示す切断箇所での断面図。 (a)はワイヤーデバイスをワイヤールーメンに挿し込むときの様子を図3(b)と同方向から見た説明図、(b)はワイヤーデバイスをワイヤールーメンに挿し込むときの様子を図3(e)と同方向から見た説明図、(c)は図3(b)にB−B線で示す切断面の別の例を示す端面図、(d)は図3(b)にB−B線で示す切断面のさらに別の例を示す端面図。
次に、本発明の実施形態について、具体的な例を挙げて説明する。
[第一実施形態]
まず、第一実施形態について説明する。
図1(a)〜同図(d)に示すカテーテル1は、血管形成術、アテローム切除術、ステント留置術などを実施する際に、経皮的に血管内に挿入されて、血管壁等からの遊離物を吸引する吸引カテーテルである。
このカテーテル1は、近位端側が体外に残される状態で、遠位端側が経皮的に血管内に挿入されるカテーテルシャフト3と、カテーテルシャフト3の近位端側に設けられたコネクタ5を備えている。
カテーテルシャフト3は、合成樹脂製のチューブ材で、例えば、ポリアミド、ポリエチレン、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、又はポリプロピレンなどによって形成されている。
このカテーテルシャフト3には、カテーテルシャフト3を長手方向に貫通するメインルーメン11と、カテーテルシャフト3をメインルーメン11側である内周側から外周側へと貫通するワイヤールーメン13が形成されている。
カテーテルシャフト3において、メインルーメン11及びワイヤールーメン13が並列に形成されている部分の断面形状は、図1(c)に示すように、メインルーメン11及びワイヤールーメン13の内周が略円形で、外周形状が異形となっているが、図1(d)に示すように、外周形状が円形で、その外周形状に合わせてメインルーメン11の内周が異形になっていてもよい。
コネクタ5は、シリンジ等の吸引器具や吸引装置を接続可能な部分で、このコネクタ5に接続された吸引器具等で吸引を行うことにより、メインルーメン11内に負圧をかけることができる。
また、このカテーテル1において、ワイヤールーメン13には、線材15(本発明でいうワイヤーデバイス誘導手段に相当。)が挿入されている。本実施形態において、線材15は、ステンレスパイプで構成されている。
この線材15は、図2(a)〜同図(e)に示すように、ワイヤールーメン13にワイヤーデバイス20を導入する際に使用されるものである。より詳しくは、ワイヤーデバイス20は、ワイヤー21と、ワイヤー21の遠位端側に取り付けられたフィルター23とを備える器具で、このワイヤーデバイス20を経皮的に血管内へ挿入してフィルター23を血管内の所定位置に留置することにより、その留置位置へ流れてくる異物をフィルター23で捕捉することができる。
このワイヤーデバイス20が備えるワイヤー21を、ワイヤールーメン13に導入するには、次のような作業を行う。まず、図2(a)及び同図(b)に示すように、ワイヤー21の近位端を線材15の一端に連結する。本実施形態において、線材15は、ステンレスパイプであり、線材15の先端部分は筒状になっているので、その筒状部分にワイヤー21の近位端を挿し込むだけで、両者を連結することができる。ちなみに、図2(b)には、線材15の先端部分が円筒状になっているものを例示してあるが、筒状部分にワイヤー21の近位端を挿し込むことができれば、円筒状とするか否かは任意である。例えば、筒状部分の内周面に先端側ほど内径が大きくなるテーパを付与してあってもよく、このようなテーパを付与することで、ワイヤー21を線材15に挿し込みやすくすることができる。
このような連結作業を終えたら、図2(c)に示すように、線材15をワイヤールーメン13からカテーテルシャフト3の外周側へと引き抜く。これにより、線材15に連結されたワイヤーデバイス20(ワイヤー21)は、ワイヤールーメン13へと導入される。後は、図2(d)に示すように、線材15とワイヤー21の連結を解除すれば、ワイヤーデバイス20の導入は完了する。
なお、カテーテル1及びワイヤーデバイス20を血管内へ導入して実際に使用する際には、フィルター23がカテーテル1の遠位端よりもさらに遠位端側に位置する状態で使用される。
一方、カテーテル1及びワイヤーデバイス20を血管外へと抜去する際には、図2(e)に示すように、フィルター23がカテーテル1の遠位端側の開口部11aからカテーテル1の内部(メインルーメン11内)へと引き込まれる。この状態でカテーテル1及びワイヤーデバイス20がまとめて体外に抜去される。
このようにすれば、ワイヤーデバイス20を単独で抜去する場合に比べ、ワイヤーデバイス20のフィルター23が、その周囲にあるものに引っ掛かる可能性を低減でき、また、フィルター23で捕捉済みの異物を流出させてしまう可能性も低減することができる。
以上説明したとおり、このカテーテル1によれば、メインルーメン11の遠位端側の開口部11aからメインルーメン11内へと挿入されるワイヤーデバイス20を、メインルーメン11から分岐するワイヤールーメン13へと導入する際には、線材15を利用して、ワイヤーデバイス20をワイヤールーメン13内へと誘導することができる。
したがって、このような線材15を備えていない従来品に比べ、ワイヤーデバイス20が備えるワイヤー21をワイヤールーメン13へ導入する作業を容易に実施できるようになる。
また、線材15を備えていない従来品の場合、ワイヤールーメン13の内径をある程度大きめにせざるを得なかったが、線材15を備えるカテーテル1の場合は、ワイヤールーメン13の内径を従来品以上に細径化することができる。
したがって、カテーテル1で異物の吸引を行うに当たっては、ワイヤールーメン13を介して血管内から吸引される血液を従来品よりも減少させることができるので、その分、メインルーメン11の遠位端側の開口部11aから吸引される血液が増大し、吸引カテーテルとしての吸引性能が向上する。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。
図3(a)〜同図(e)に示すカテーテル31は、第一実施形態同様の用途で使用される吸引カテーテルである。
このカテーテル31は、カテーテルシャフト33と、コネクタ35を備えている。これらカテーテルシャフト33及びコネクタ35それぞれの材質や機能は、第一実施形態と同等なものである。
また、カテーテルシャフト33には、カテーテルシャフト33を長手方向に貫通するメインルーメン41と、カテーテルシャフト33をメインルーメン41側である内周側から外周側へと貫通するワイヤールーメン43が形成されている。
また、メインルーメン41の内周面上には、溝45(本発明でいうワイヤーデバイス誘導手段に相当。)が形成されている。この溝45は、ワイヤールーメン43に連続する第一の位置45aから、当該第一の位置45aよりもメインルーメン41の遠位端側の開口部41aに近い第二の位置45bにわたって形成されている。また、溝45は、第二の位置45bにおいてワイヤールーメン43よりも幅が広く、且つ、第二の位置45bから第一の位置45aに向かって徐々に幅が狭まる形状とされている(図2(e)参照。)。
このように構成されたカテーテル31においては、上述のような溝45が設けてあるので、図1で例示したようなワイヤーデバイス20が備えるワイヤー21を、ワイヤールーメン13に容易に導入することができる。
具体的には、図4(a)及び同図(b)に示すように、ワイヤー21の先端を溝45の最深部に当接させ、その当接を維持したままワイヤー21をメインルーメン41の近位端側へと押し込む。すると、ワイヤー21の先端は、徐々に幅が狭くなる溝45に案内されて、第二の位置45b側から第一の位置45a側へと押し進められ、最終的にワイヤー21の先端がワイヤールーメン43の入り口に到達する。
したがって、後は、ワイヤー21をさらに押し込むだけで、ワイヤールーメン43内へと導入することができ、以降は、ワイヤー21がワイヤールーメン43を貫通したところで、ワイヤー21をカテーテル31の外側へ引き出せばよい。なお、このようにしてカテーテル31にワイヤーデバイス20を装着した後は、第一実施形態と同様の手順ないし用途で、カテーテル31及びワイヤーデバイス20それぞれを使用することができる。
なお、溝45の断面形状は、ワイヤー21の先端を適切に誘導できる形状であれば、その具体的な形状は任意であり、例えば、図3(c)に例示したような断面形状の他、図4(c)に例示するような断面形状でもよいし、図4(d)に例示するような断面形状でもよい。
以上説明したとおり、このカテーテル31でも、メインルーメン41の遠位端側の開口部41aからメインルーメン41内へと挿入されるワイヤーデバイス20を、メインルーメン41から分岐するワイヤールーメン43へと導入する際には、溝45を利用して、ワイヤーデバイス20をワイヤールーメン43内へと誘導することができる。
したがって、このような溝45を備えていない従来品に比べ、ワイヤーデバイス20が備えるワイヤー21をワイヤールーメン43へ導入する作業を容易に実施できるようになる。
また、溝45を備えていない従来品の場合、ワイヤールーメン13の内径をある程度大きめにせざるを得なかったが、溝45を備えるカテーテル31の場合は、ワイヤールーメン43の内径を従来品以上に細径化することができる。
したがって、カテーテル31で異物の吸引を行うに当たっては、ワイヤールーメン43を介して血管内から吸引される血液を従来品よりも減少させることができるので、その分、メインルーメン41の遠位端側の開口部41aから吸引される血液が増大し、吸引カテーテルとしての吸引性能が向上する。
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、カテーテル1,31が吸引カテーテルとして利用される事例について説明したが、上記カテーテル1,31は、吸引カテーテル以外の用途で用いることもできる。具体的な例を挙げれば、例えば、メインルーメン11,41を介して薬液を供給する薬剤投与カテーテルとしても利用できる。
このような場合でも、ワイヤールーメン13,43を介して血管内へ放出される薬液を従来品よりも減少させることができるので、その分、メインルーメン11,41遠位端側の開口部11a,41aから放出される薬液が増大し、薬剤投与カテーテルとしての薬剤投与性能が向上することになる。
また、上記実施形態では、ワイヤーデバイス誘導手段の具体例として、線材15と溝45をそれぞれ個別に示したが、これらは双方を備えていてもよい。この場合は、線材がワイヤールーメンから引き抜かれても、溝を利用して容易に線材をワイヤールーメンへ導入できるので、万一、線材をワイヤールーメンから引き出してしまっても、容易に対処することができる。また、万一、線材をワイヤールーメンから引き出してしまった際には、溝を利用してワイヤーデバイスを直接ワイヤールーメンへ導入することもできる。
また、上記実施形態では、特定形状のフィルター23を備えるワイヤーデバイス20を例示したが、フィルター23相当物の具体的形状は任意に変更してもよい。例えば、フィルター23相当物として、先端付近に螺旋状(コイル状)構造部分を有するワイヤーデバイスを利用してもよく、この場合、螺旋状(コイル状)構造部分で血栓等の異物を捕捉することができる。あるいは、フィルター23相当物として、先端付近にバルーンを有するワイヤーデバイスを利用してもよく、この場合、血管内への留置後にバルーンを拡張させることにより、そのバルーン部分で血栓等の異物を捕捉することができる。
あるいは、フィルター23相当物として、先端付近にバスケット状(籠状)構造部分を有するワイヤーデバイスを利用してもよく、この場合、バスケット状(籠状)構造部分で血栓等の異物を捕捉することができる。さらに、フィルター23相当物として、先端付近に自己拡張型のステント状構造部を有するワイヤーデバイスを利用してもよく、この場合、除去対象となる血栓等のある箇所にステント状構造部を留置した後、ステント部の周囲を拘束していたシースを後退させることで、ステント状構造部を自己拡張させて、そのステント状構造部で血栓等の異物を捕捉することができる。
これらいずれの事例においても、各フィルター23相当物で異物を捕捉する際には、上述の実施形態で例示したカテーテル1を利用して、血管壁等からの遊離物を吸引することができ、また、各ワイヤーデバイスのフィルター23相当物をカテーテル1の遠位端側の開口部11aからカテーテル1の内部(メインルーメン11内)へと引き込んで、カテーテル1及びワイヤーデバイスをまとめて体外に抜去することができる。
1,31・・・カテーテル、3,33・・・カテーテルシャフト、5,35・・・コネクタ、11,41・・・メインルーメン、11a,41a・・・開口部、13,43・・・ワイヤールーメン、15・・・線材、20・・・ワイヤーデバイス、21・・・ワイヤー、23・・・フィルター、45・・・溝、45a・・・第一の位置、45b・・・第二の位置。

Claims (6)

  1. 長手方向に貫通するメインルーメンを有するカテーテルシャフトと、
    前記カテーテルシャフトを前記メインルーメン側である内周側から外周側へと貫通するワイヤールーメンと、
    前記メインルーメン遠位端側の開口部から前記メインルーメン内へと挿入されるワイヤーデバイスを、前記メインルーメンから分岐する前記ワイヤールーメンへと導入する際に、前記ワイヤーデバイスを前記ワイヤールーメン内へと誘導するワイヤーデバイス誘導手段と
    を備えたことを特徴とするカテーテル。
  2. 前記ワイヤーデバイス誘導手段は、前記ワイヤールーメンを貫通して、その一端が前記メインルーメン経由で前記メインルーメン遠位端側の開口部から前記メインルーメンの外部へと引き出される一方、他端が前記ワイヤールーメン外周側の開口部から前記ワイヤールーメンの外部へと引き出された線材を備え、前記線材の一端に前記ワイヤーデバイスを連結し、その状態で前記線材を前記ワイヤールーメンから前記カテーテルシャフトの外周側へと引き抜くことにより、前記線材に連結された前記ワイヤーデバイスを前記ワイヤールーメンへと導入可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記線材は、少なくとも前記一端が筒状に形成されており、当該筒状部分に前記ワイヤーデバイスを挿し込むことにより、当該ワイヤーデバイスを前記一端に連結可能な構造とされている
    ことを特徴とする請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記ワイヤーデバイス誘導手段は、前記ワイヤールーメンに連続する第一の位置から、当該第一の位置よりも前記開口部に近い第二の位置にわたって形成された溝を備え、
    前記溝は、前記第二の位置において前記ワイヤールーメンよりも幅が広く、且つ、前記第二の位置から前記第一の位置に向かって徐々に幅が狭まる形状とされている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のカテーテル。
  5. 前記メインルーメンを介して血管内に存在する異物を吸引可能な吸引カテーテルである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のカテーテル。
  6. 前記ワイヤーデバイスは、ワイヤーと、当該ワイヤーに取り付けられたフィルターとを備え、前記フィルターを血管内に留置した際に、当該留置位置で血管内に存在する異物を捕捉するデバイスであり、
    前記カテーテルシャフトは、前記ワイヤールーメンへと導入された前記ワイヤーデバイスの前記ワイヤーを前記カテーテルシャフトの外周側へと引っ張った際に、前記メインルーメンの遠位端側にある開口部から前記メインルーメン内へ前記フィルターを引き込み可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のカテーテル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113545910A (zh) * 2021-08-03 2021-10-26 黄慧娟 一种产后出血的血液收集器

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CN113545910A (zh) * 2021-08-03 2021-10-26 黄慧娟 一种产后出血的血液收集器

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