JP2013134398A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】バックライトの輝度変化をより自然に感受できるヘッドマウントディスプレイを提供する。
【解決手段】バックライト41の輝度は所定の輝度間隔を有する64段階で設定されている。バックライト41の輝度レベルの調節は輝度ダイヤル63で行う。輝度ダイヤル63は輝度レベルを8段階で調節可能である。CPU31は輝度割付テーブルに基づき、輝度ダイヤル63で調節された輝度レベルに対して、バックライト41の64段階の輝度をドライバ設定値で割り付ける。輝度割付テーブルは各輝度レベルに対応するドライバ設定値を夫々記憶する。ドライバ設定値はバックライト41の輝度を設定する。各輝度レベルに対する輝度の割り付けはγ=2.2の曲線に対応する。これはバックライト41の輝度変化に対して人間がリニアな変化として感受できる曲線である。使用者は輝度変化を自然に感受できる。
【選択図】図4

Description

本発明はヘッドマウントディスプレイに関する。
従来、使用者の眼の前方に画像として視認されるように画像を表示するヘッドマウントディスプレイ(以下HMDという)が知られている(例えば特許文献1参照)。HMDは、例えば液晶部、接眼光学系、偏向部材を備える。液晶部は例えばバックライトを備える。接眼光学系は例えばレンズ群である。偏向部材は例えばハーフミラーである。ハーフミラーは液晶部からレンズ群を通して射出された画像光を使用者の眼に入射する。使用者はハーフミラーを通して前方の外光を同時に視認できる。バックライトの輝度レベルは例えば操作ダイヤルにより所定の輝度間隔毎に段階的に調節可能である。故にバックライトの輝度レベルは操作ダイヤルの調節に応じて所定の輝度間隔毎にリニア(直線的)に変化する。
特開2010−175829号公報
しかしながら、人間の眼の明暗の判定はバックライトの輝度変化に対してリニアではない。例えば明るい場所では人間の眼は輝度変化に対して鈍くなる。それとは逆に、暗い場所では人間の眼は輝度変化に対して敏感になる。故にバックライトの輝度がリニアに変化する場合、その変化する輝度範囲によっては使用者の眼ではその変化がわかりにくいという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、バックライトの輝度変化をより自然に感受できるヘッドマウントディスプレイを提供することである。
本発明の第1態様に係るヘッドマウントディスプレイは、液晶部と、前記液晶部に設けられたバックライトと、前記バックライトの輝度を所定の輝度間隔で段階的に設定可能な設定手段と、前記設定手段よりも少ない段階数で、前記バックライトの輝度レベルを外部から受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付ける前記輝度レベルに対して、前記設定手段によって設定された前記輝度を、前記輝度の明るい側ほど輝度間隔を少なくとも等間隔以上に広くして割り付ける割付手段とを備える。
第1態様に係るヘッドマウントディスプレイは、例えば以下の様な効果を奏する。人間の眼の明暗の判定は輝度に対してリニアではない。例えば明るい場所では輝度の変化に対して鈍くなる。それとは逆に暗い場所では輝度の変化に対して敏感になる。本態様の割付手段は、受付手段によって受け付ける輝度レベルに対して、設定手段によって設定された輝度を、輝度の明るい側ほど輝度間隔を少なくとも等間隔以上に広くして割り付ける。故に、使用者は、受付手段によって受け付けられる輝度レベルを変化させた場合に、バックライトの輝度変化を自然に捉えることができる。
また、輝度の調整できる段階の数が多いと輝度変化が連続的になる。この場合、使用者は輝度が変化していることを認識しづらく、過度に明るく或いは暗くしてしまうことがある。例えばダイヤル等で輝度を調整する場合、ヘッドマウントディスプレイの装着状態ではダイヤルの目盛が視認できず、輝度の変化を別のダイヤル目盛などの別の尺度でも捉えにくいこともある。例えばハーフミラーのようなシースルー等では外光の影響があるので、特に輝度変化が認識しにくい。本態様では輝度の調整できる段階数を減らすことで、輝度の変化がはっきりわかる不連続変化として使用者が認識できるので、適切な調整を行うことができる。
また第1態様において、前記受付手段によって受付可能な輝度レベルの最大値及び最小値は条件の異なる外光からの眼に対する入射照度に基づいて割り付けられているとよい。故に使用者は外光の影響を受けることなく輝度変化を良好に認識できる。
また第1態様において、所定の照度範囲のうち最大照度の条件下において、外光からの眼に対する入射照度と同じ又はそれ以上である前記バックライトからの眼に対する入射照度が、前記割付手段によって割り付けられる前記輝度の最大値に対応するように設定されているとよい。これにより、例えば工場等の作業場の明るさを所定の照度範囲と仮定した場合、その範囲のうち最大照度の条件下において、外光からの眼に対する入射照度は、バックライトからの眼に対する入射照度を超えない。故に使用者は外光の影響を受けることなく輝度変化を良好に認識できる。
また第1態様において、前記最大照度よりも低い照度の条件下において、外光からの眼に対する入射照度と同じ又はそれ以上である前記バックライトからの眼に対する入射照度が、前記割付手段によって割り付けられる前記輝度の最小値に対応するように設定されているとよい。これにより、例えば工場等の作業場よりも照度の低い条件下において、外光からの眼に対する入射照度は、バックライトからの眼に対する入射照度を超えず、かつ明る過ぎることもない。故に使用者は外光の影響を受けることなく輝度変化を良好に認識できる。
また第1態様において、前記設定手段によって設定される前記輝度の最大値よりも小さい輝度を、前記受付手段によって受け付ける最大の輝度レベルに設定することを特徴とする。故にバックライトの個体差に影響されることなく上記記載の効果を得られる。
また第1態様において、前記液晶部からの画像光を集光する接眼光学系と、前記接眼光学系から出射した画像光の少なくとも一部を眼に導くと共に、外光の少なくとも一部を透過して眼に導く偏向部材とを備えるとよい。故に使用者は自己の視野において実像に重畳して画像を視認できる。
また第1態様において、前記割付手段は、前記バックライトの輝度変化に対して人間が直線的な輝度変化として感受可能な輝度間隔となるように割り付けるとよい。故に使用者はバックライトの輝度変化を直線的な輝度変化として感受できる。
HMD1を取り付けた眼鏡91の斜視図である。 投影装置100の平面図である。 図2のI−I線矢視方向断面図である。 HMD1の電気的構成を示すブロック図である。 輝度割付テーブル321の概念図である。 輝度レベルと眼における入射照度との関係を示すグラフである。 輝度割付処理のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態であるヘッドマウントディスプレイ1(以下HMD1という)について、図面を参照して説明する。図1に示すHMD1は、使用者の眼の前方に画像として視認されるように画像を表示するものである。以下説明では、図1の上方向、下方向、右斜め下方向、左斜め上方向、右斜め上方向、左斜め下方向が、夫々、HMD1の上方向、下方向、前方向、後ろ方向、右方向、左方向である。
先ず、HMD1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1に示すように、HMD1は投影装置100及び制御装置200を備える。投影装置100は専用の装着具である眼鏡91に装着して使用される。但し、投影装置100は使用者が日常的に使用する眼鏡に取り付けられても差し支えない。投影装置100は使用者の眼に画像光を照射する。投影装置100はハーネス150を介して制御装置200と着脱可能に接続する。制御装置200は例えば使用者の腰ベルト等に装着して使用される。制御装置200は投影装置100を制御する。
次に、投影装置100の構成について説明する。以下説明では、図2の下方向、上方向、右方向、左方向が、夫々、投影装置100の前方向、後ろ方向、右方向、左方向である。図3の上方向、下方向、右方向、左方向が、夫々、投影装置100の上方向、下方向、右方向、左方向である。図1,図2に示すように、投影装置100は筐体2を備える。筐体2は四角筒状の樹脂部材であり、平面視L字型である(図2参照)。筐体2は投影ユニット10(図3参照)を内蔵する。図3に示すように、投影ユニット10は画像光を生成し、筐体2の左端側の開口部7を介して左方向に出射する。筐体2の左側の開口部7にはハーフミラーホルダ5(以下HMホルダ5という)が固定されている。HMホルダ5は樹脂である。図1〜図3に示すように、HMホルダ5はハーフミラー8(以下HM8という)を保持する。HM8は樹脂である。HM8は投影ユニット10の出射光の少なくとも一部(例えば半分)を反射して使用者の左の眼球(図示略)に入射する。使用者は自己の視野において実像に重畳して画像を視認できる。図1,図2に示すように、筐体2の前面における左右方向中央部にはスリット9Aが設けられている。スリット9Aにはアジャスタ16の一部が露出する。使用者はアジャスタ16を指で上下方向に回転させることによりHM8で視認できる画像のピント調整ができる。
次に、投影ユニット10の構成について説明する。図3に示すように、投影ユニット10は、レンズホルダ15、アジャスタ16、液晶ホルダ17を備える。レンズホルダ15は接眼光学系120を保持する。液晶ホルダ17は液晶装置12を保持する。液晶装置12はバックライト41(図4参照)とLCD42(図4参照)を備える。液晶装置12は画像光を出射する。接眼光学系120は、複数のレンズ(図示略)を収容し、液晶装置12から出射される画像光を集光して筐体2の開口部7に導く。なお、「集光」とは、拡散する画像光の拡散度合いを低減する光学的作用のことを意味する。すなわち、「集光」とは、接眼光学系120によって、画像光が収束光又は平行光に変換される構成に限定されない。アジャスタ16はリング状である。アジャスタ16は液晶ホルダ17に外挿して取り付けられている。液晶ホルダ17の外周面には螺旋状の溝カム17Aが設けられている。アジャスタ16の内周面には係合部(図示略)が設けられている。係合部は液晶ホルダ17の溝カム17Aに係合し、溝カム17Aに沿って移動する。アジャスタ16は筐体2内で上下左右方向に位置決めされている。故にアジャスタ16を回転させると、溝カム17Aの働きによって液晶ホルダ17が左右方向に移動する。これにより液晶装置12と接眼光学系120との距離が変わるので、HM8で視認できる画像のピント調整ができる。
次に、眼鏡91について説明する。図1に示すように、眼鏡91は、左フレーム部92、右フレーム部93、中央フレーム部94、及び支持部96を備える。左フレーム部92は使用者の左耳に掛けられる部分である。右フレーム部93は使用者の右耳に掛けられる部分である。中央フレーム部94は、左フレーム部92の前端部と、右フレーム部93の前端部との間に渡設されている。中央フレーム部94は長手方向中央部に一対の鼻当て部95(図1では一方のみ図示)を備えている。支持部96は使用者側から見て中央フレーム部94の上面左端側(図1における上面右端)に設けられる。支持部96は下方延出部98を備える。下方延出部98は使用者の顔の左前方において上下方向に延出する。下方延出部98の前面にはノコギリ状の凹凸を有する歯部(図示略)が長手方向に刻設されている。
図1,図2に示すように、筐体2の眼鏡91に対向する部分には取付部49が設けられる。取付部49は上下方向に沿ったU字溝49A(図2参照)を内側に備える。U字溝49Aの底部には板バネ49Bが設けられている。U字溝49Aには、眼鏡91の支持部96に設けられた下方延出部98が内挿される。板バネ49Bは下方延出部98に設けられた歯部の何れかの山に係止する。それ故、投影装置100は使用者の頭部における上下方向の所定範囲内において位置決め可能である。
次に、制御装置200の構成について説明する。図1に示すように、制御装置200は例えば略直方体状のシステムボックスである。制御装置200は、例えば電源スイッチ62、輝度ダイヤル63、及び操作部64(図4参照、図1では図示略)等を備える。電源スイッチ62はHMD1の電源をオンオフする。輝度ダイヤル63はバックライト41の輝度を例えばレベル1〜8までの8段階で調節可能である。なお、輝度レベルの段階数はこれに限られない。バックライト41の輝度は例えばレベル1からレベル8に向かうに従って高くなる。なお、輝度ダイヤル63はボタン式でもよく、これ以外の形態であってもよい。操作部64は例えば投影装置100における画像選択、各種モード切り替え等の各種操作が可能である。
次に、制御装置200の電気的構成について、図4を参照して説明する。制御装置200は、例えばCPU51、ROM52、RAM53、HDMI(登録商標)トランスミッタ54、電源IC55、出力部56等を備える。ROM52、RAM53、HDMIトランスミッタ54、及び出力部56等はCPU51に接続される。電源スイッチ62、輝度ダイヤル63、操作部64はCPU51に接続される。CPU51は制御装置200を統括制御する。ROM52は各種プログラム等を記憶する。RAM53は各種データを一時的に記憶する。HDMIトランスミッタ54は出力部56に接続される。HDMIトランスミッタ54は例えばCPU51から入力される画像データをデジタルのシリアル信号に変換し、出力部56とハーネス150を介して投影装置100に送信する。
CPU51は輝度ダイヤル63の目盛り調節に合わせて輝度レベル信号を生成する。CPU51は生成した輝度レベル信号を出力部56とハーネス150を介して投影装置100に送信する。電源IC55は出力部56に接続されている。電源IC55は電池ACアダプタ61から供給される非安定な電圧を安定した電圧へと変換する。安定した電圧で電力が、制御装置200の各種電子部品の他、出力部56、ハーネス150を介して投影装置100に供給される。
次に、投影装置100の電気的構成について、図4を参照して説明する。投影装置100はコントローラ11と液晶装置12を備える。コントローラ11は例えばCPU31、ROM32、RAM33、HDMIレシーバ34、バックライトドライブIC35、入力部37、LCDコントローラ36、及び電源IC38等を備える。液晶装置12はバックライト41と液晶ディスプレイ(以下「LCD」と呼ぶ)42を備える。
ROM32、RAM33、HDMIレシーバ34、バックライトドライブIC35、LCDコントローラ36、及び入力部37等はCPU31に接続される。入力部37には電源IC38、HDMIレシーバ34等が接続されている。HDMIトランスミッタ54からの出力ラインは、CPU31を介さずにHDMIレシーバ34に入力される。CPU31は投影装置100を統括制御する。ROM32は各種プログラムの他、後述する輝度割付テーブル321(図5参照)等を記憶する。RAM33は各種データを一時的に記憶する。HDMIレシーバ34は制御装置200から送信されるシリアル信号を復元することで、画像データを受信する。HDMIレシーバ34にはLCDコントローラ36が接続される。HDMIレシーバ34は復号化された画像データをLCDコントローラ36に出力する。LCDコントローラ36は画像データに基づき、LCD42を駆動制御する。バックライトドライブIC35は定電流制御により、バックライト41の輝度を例えば64段階で設定する。64段階は所定の輝度間隔かつ等間隔である。定電流制御は電圧を一定として電流を可変にして行う制御である。電源IC38は、制御装置200の電源IC55からハーネス150を介して供給される電力を投影装置100の各種電子部品に供給する。
次に、人間の眼のγ(ガンマ)特性について説明する。人間が感じる明るさ(入力値)と眼に対する入射照度(出力値)との関係は一次関数で示される関係ではなく、例えば以下の(1)式で示すことができる。なお入射照度は単位面積に対して眼に入射する光エネルギーである。
・(人間が感じる明るさ)=(入射照度)・・・(1)
このときa=0.33〜0.45であり、上に凸(膨らむ)形状のグラフ曲線となる。ここで、輝度は単位面積から単位立体角に対して照射される光エネルギーである。故に入射照度は輝度に対応すると見なすことができる。(1)式からも分かるように、人間の眼は、暗いほど輝度変化を敏感に感受し、明るいほど輝度変化に鈍くなる。そこで、輝度変化に対して人間がリニアに感受できるようにする為に、以下の(2)式を定義する。
・(信号強度)γ≒輝度=入射照度=(人間が感じる明るさ)1/a ・・・(2)
信号強度とは本実施形態でいえば例えば輝度レベル1から8までの数値に相当する。ここでa=0.45とした場合、1/a=1/0.45=2.2・・・である。従って、γ=2.2に設定すれば、光源の輝度変化に対して人間はリニアに感受できるようになる。
次に、輝度割付テーブル321について、図5を参照して説明する。上述の通り、バックライト41の輝度レベルは輝度ダイヤル63によってレベル1〜8の8段階で調節可能である。他方、バックライト41の輝度はバックライトドライブIC35により例えば64段階で設定される。投影装置100のCPU31は、輝度ダイヤル63により調節される輝度レベルに対して64段階の輝度を夫々割り付ける。このときCPU31はROM32に記憶した輝度割付テーブル321を参照する。輝度割付テーブル321は、輝度レベル1〜8に夫々対応するドライバ設定値を夫々記憶する。ドライバ設定値は例えばバックライトドライブIC35に設定を指示する輝度の段階数である。輝度レベルに対してドライバ設定値を割り当てることによってバックライトドライブIC35が設定する輝度を間接的に割り付けることができる。輝度レベル1を最小の明るさ、輝度レベル8を最大の明るさとする。輝度レベル1から8に向かうにつれて輝度は上昇する。
例えば輝度レベル1に対応するドライバ設定値は8である。輝度レベル2に対応するドライバ設定値は9である。輝度レベル3に対応するドライバ設定値は11である。輝度レベル4に対応するドライバ設定値は16である。輝度レベル5に対応するドライバ設定値は23である。輝度レベル6に対応するドライバ設定値は32である。輝度レベル7に対応するドライバ設定値は44である。輝度レベル8に対応するドライバ設定値は59である。
なお本実施形態ではバックライトドライブIC35が設定する1〜64段階のうち上限に余裕を持たせる為に輝度割付テーブル321では1〜59段階を割り付けている。それ故、例えばバックライト41の個体差のバラツキによる影響を回避できる。各輝度レベルに対する輝度の割り付けは、例えば上記のγ=2.2の曲線に対応させている。バックライトドライブIC35は輝度割付テーブル321によって割り付けられたドライバ設定値に従い、バックライト41を駆動制御する。
図6のグラフは、輝度ダイヤル63で調節される1〜8の各輝度レベルと、該輝度レベルに調節したときの実際の眼に対する入射照度との関係を示す。本実施形態の輝度の割付曲線についてはγ=2.2である。このグラフ曲線は下に凸(膨らむ)形状である。これは(1)式のグラフ曲線とは対称的である。つまり輝度レベルが低ければ低いほど、輝度レベルの変化に対して入射照度の変化は小さくなる。一方、輝度レベルが高ければ高いほど、輝度レベルの変化に対して入射照度の変化は大きくなる。従って、例えば輝度レベルを1から8に順に変化させていくと、人間は輝度変化をリニアに感受できる。
次に、入射照度の最大値、最小値の決定方法について説明する。本実施形態のHMD1はモバイル機器である。モバイル機器は例えば移動性・携帯性・機動性等を有する。使用環境は工場内、屋外、水中等の多岐に渡る。その際重要になるのが視認性である。視認性は液晶装置12のバックライト41の輝度に依存する。HMD1を工場内で使用する場合、その使用用途に応じて照度の最大値、最小値を求める必要がある。工場内の作業標準は例えば工場の照度基準JIS Z91110に規定されている。例えば最大値最小値は以下の決定基準によって夫々決定される。
[最大値決定基準]工場等の作業場500−1000lxの環境下でHM8を介して眼に入射する画像が十分に視認できること。
[最小値決定基準]例えば暗室の間接照明の輝度(例えば20lx)でも明る過ぎず、HM8を介して眼に入射する画像が視認できること。
先ず、最大値の決定方法について説明する。例えば上記範囲の最大値である1000lxの環境下において、外光からの眼に対する入射照度と同じ又はそれ以上であるバックライト41からの眼に対する入射照度が、輝度割付テーブル321によって割り付けられる輝度の最大値に対応するように入射照度の最大値を決定する。例えば1000lxをカンデラ毎平方メートル(cd/m)に変換すると318(cd/m)となる。つまり318(cd/m)の外光が入ってくる。外光はHM8を透過することで、その半分の約160(cd/m)となる。液晶装置12から射出される画像光もHM8において約半分になる。それ故、眼における画像光の入射照度は少なくとも眼における外光の入射照度である160(cd/m)以上にすることが必要である。更に、HM8の特性や、接眼光学系120のレンズ群の特性等による損失分を考慮し、例えば眼における画像光の入射照度は180(cd/m)以上にするのが望ましい。なお、バックライト41の輝度については、HM8の特性や、接眼光学系120のレンズ群の特性等による損失分を考慮すると、例えば680(cd/m)程度にするとよい。
なお、バックライト41の特性、及びバックライトドライブIC35の特性には夫々バラツキがある。これらのバラツキを考慮し、本実施形態では、バックライト41の輝度レベルを最大のレベル8に調節した場合の眼における入射照度を277(cd/m)となるようにバックライト41の輝度を設定する。
次に、最小値の決定方法について説明する。例えば暗室の中でPCを操作する状況を想定する。このときに眼における照度を20lx程度とする。その20lxの環境下において、外光からの眼に対する入射照度と同じ又はそれ以上であるバックライト41からの眼に対する入射照度が、輝度割付テーブル321によって割り付けられる輝度の最小値に対応するように入射照度の最小値を決定するとよい。上記の最大値の決定方法と同様に算出すると、眼における画像光の入射照度は少なくとも眼における外光の入射照度である6.4(cd/m)以上にすることが必要である。なおバックライト41の特性、及びバックライトドライブIC35の特性のバラツキを考慮し、本実施形態では、バックライト41の輝度レベルを最小のレベル1に調節した場合の眼における入射照度を38(cd/m)となるようにバックライト41の輝度を設定する。
次に、CPU31による割付処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。CPU31は、制御装置200の電源スイッチ62がONされると、ROM32に記憶された輝度割付プログラムを呼び出し、本処理を実行する。使用者は輝度ダイヤル63で輝度レベルを調節する。制御装置200のCPU51は輝度ダイヤル63の調節に応じて輝度レベル信号を投影装置100に送信する。CPU31は輝度レベル信号を受信したか否か判断する(S1)。輝度レベル信号は、例えば輝度レベル1〜8の情報を含む。CPU31は輝度レベル信号を受信するまでは(S1:NO)、待機状態となる。CPU31は輝度レベル信号を受信したと判断した場合(S1:YES)、ROM32に記憶した輝度割付テーブル321(図5参照)を参照し、輝度レベルに対応するドライバ設定値を決定する(S2)。例えば、輝度ダイヤル63によって輝度レベル6に調節された場合、ドライバ設定値は32に決定される。
次いで、CPU31はドライバ設定値を32とするドライバ設定信号をバックライトドライブIC35に出力する(S3)。従って、輝度ダイヤル63によって調節された輝度レベルに対して、バックライトドライブIC35によって設定される輝度を割り付けることができる。バックライトドライブIC35はドライバ設定信号に基づき、ドライバ設定値を32としてバックライト41を駆動制御する。その結果、眼における入射照度は155(cd/m)となる。CPU31は電源OFFか否か判断する(S4)。CPU31は電源がONの間は(S4:NO)、S1に戻って上記処理を繰り返す。CPU31は輝度ダイヤル63の調節に応じて、輝度割付テーブル321を参照して輝度レベルに対応するドライバ設定信号を決定する(S1〜S3)。眼に対する入射照度は、輝度ダイヤル63による輝度レベルの変化に応じて、γ=2.2の曲線に応じて変化する。使用者は輝度レベルの変化をリニアに感受できる。それ故、使用者は画像光の明暗の変化を十分に認識できる。
以上説明において、図3に示す液晶装置12が本発明の「液晶部」の一例である。図3に示すバックライトドライブIC35が本発明の「設定手段」の一例である。輝度ダイヤル63が本発明の「受付手段」の一例である。図7のS2の処理を実行するCPU31が本発明の「割付手段」の一例である。
以上説明したように、本実施形態のHMD1は、投影装置100と制御装置200を備える。投影装置100はコントローラ11と液晶装置12を備える。液晶装置12はバックライト41を備える。バックライト41の輝度はバックライトドライブIC35によって例えば64段階で設定されている。64段階は所定の輝度間隔である。バックライト41の輝度レベルの調節は、制御装置200に設けられた輝度ダイヤル63で行う。輝度ダイヤル63はバックライト41の輝度レベルを例えば8段階で調節可能である。コントローラ11のCPU31は、輝度ダイヤル63で調節された輝度レベルに対して、ROM32に記憶された輝度割付テーブル321に基づき、バックライト41の64段階の輝度を割り付ける。
輝度割付テーブル321は各輝度レベルに対応するバックライト41の輝度を設定する為のドライバ設定値を記憶している。各輝度レベルに対する輝度の割り付けは、例えば上記のγ=2.2の曲線に対応させている。このグラフ曲線は下に凸形状である。これは輝度レベルが低ければ低いほど、輝度レベルの変化に対して入射照度の変化が小さくなる。一方、輝度レベルが高ければ高いほど、輝度レベルの変化に対して入射照度の変化が大きくなる。これはバックライト41の輝度変化に対して人間がリニアな輝度変化として感受可能な輝度間隔を有する曲線である。従って、輝度レベルの変化に対して人間はリニアに感受できる。よって、使用者は画像光の明暗の変化を自然かつ十分に認識できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、使用者の左眼前方にHM8を配置するタイプのHMD1を説明したが、右眼前方にHMを配置するタイプのHMDでも本発明は適用可能である。
また上記実施形態では、輝度ダイヤルで調節された輝度レベルに対して、64段階で設定され輝度を、輝度の明るい側ほど輝度間隔を広くして割り付けているが、少なくとも等間隔以上であればよい。例えば、輝度ダイヤルで受け付ける輝度レベルの少なくとも一部において、明るい側ほど輝度間隔が広いという関係が成り立つようにしてもよい。
また上記実施形態では、HMD1は眼鏡91に取り付けられるものとして説明したが、例えば、ヘッドバンド、ヘッドホン、又はヘルメット等の頭部に装着する装着部材にも取り付けることができる。
1 ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
12 液晶装置
31 CPU
32 ROM
35 バックライトドライブIC
63 輝度ダイヤル
321 輝度割付テーブル

Claims (7)

  1. 液晶部と、
    前記液晶部に設けられたバックライトと、
    前記バックライトの輝度を所定の輝度間隔で段階的に設定可能な設定手段と、
    前記設定手段よりも少ない段階数で、前記バックライトの輝度レベルを外部から受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付ける前記輝度レベルに対して、前記設定手段によって設定された前記輝度を、前記輝度の明るい側ほど輝度間隔を少なくとも等間隔以上に広くして割り付ける割付手段と
    を備えたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記受付手段によって受付可能な輝度レベルの最大値及び最小値は条件の異なる外光からの眼に対する入射照度に基づいて割り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 所定の照度範囲のうち最大照度の条件下において、外光からの眼に対する入射照度と同じ又はそれ以上である前記バックライトからの眼に対する入射照度が、前記割付手段によって割り付けられる前記輝度の最大値に対応するように設定されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記最大照度よりも低い照度の条件下において、外光からの眼に対する入射照度と同じ又はそれ以上である前記バックライトからの眼に対する入射照度が、前記割付手段によって割り付けられる前記輝度の最小値に対応するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記設定手段によって設定される前記輝度の最大値よりも小さい輝度を、前記受付手段によって受け付ける最大の輝度レベルに設定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記液晶部からの画像光を集光する接眼光学系と、
    前記接眼光学系から出射した画像光の少なくとも一部を眼に導くと共に、外光の少なくとも一部を透過して眼に導く偏向部材と
    を備えたことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記割付手段は、
    前記バックライトの輝度変化に対して人間が直線的な輝度変化として感受可能な輝度間隔となるように割り付けることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
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