JP5895961B2 - 表示装置及びヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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本発明は、頭部に装着可能な表示装置、及び表示装置を備えたヘッドマウントディスプレイに関する。
使用者の頭部に装着され、外界からの光線に画像を重畳させて提示するヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、以下「HMD」ともいう。)が知られている。特許文献1は、外部環境から調光装置(ミラー部)を透過した光に基づく照度を測定する第2の照度センサを備えるHMDを開示する。特許文献1に記載のHMDは、第2の照度センサの測定結果に応じた電圧をミラー部に印加することで、ミラー部の透過率を制御する。特許文献1に記載のHMDは、第2の照度センサの測定結果に応じてHMDに表示する画像の輝度を制御する。
特開2012−252091号公報
特許文献1に記載のように、ミラー部に電圧を印加して、ミラー部の透過率を制御する方法もある。一方で、HMDによっては、反射率が異なる複数のミラー部のうちの1つを、HMDに取り付け可能にすることで、ミラー部の反射率を変える場合も考えられる。この場合、特許文献1に記載の方法では、複数のミラー部から選択された所定のミラー部の反射率をHMDが取得することができず、ミラー部の反射率に適した画像の輝度で画像を表示することができない。
本発明の目的は、複数のミラー部の1つを取り付け可能な表示装置において、取付部に取り付けられたミラー部に適した画像の輝度で画像を表示可能な表示装置及びヘッドマウントディスプレイを提供することである。
本発明の第1態様に係る表示装置は、筐体と、前記筐体内に設けられ、画像信号に従って表示面に画像を表示可能な表示部と、前記筐体内の端部に取り付け可能であって、前記表示部に表示された画像の画像光を所定の角度に反射可能な反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を前記筐体に取り付け可能な取付部と、前記取付部に取り付けられた前記ミラー部の前記反射面と対向する位置に設けられ、前記反射面に光を照射可能な照射部と、前記取付部に取り付けられた前記ミラー部の前記反射面と対向する位置に設けられた受光部と、前記ミラー部が前記取付部に取り付けられた状態を検知する検知部であって、前記筐体の前記端部に設けられた検知部と、前記照射部に前記光を前記反射面に向けて照射させる第1制御部と、前記検知部により前記ミラー部が検知されたとき、前記受光部により検知された光量に応じて、前記表示部に表示させる前記画像の輝度を、前記光量が小さいほど大きく設定し、設定した前記輝度により前記画像信号を示した画像を前記表示部に表示させる第2制御部とを備える。
第1態様の表示装置では、ミラー部によって反射された画像光によって形成される画像は、例えば、受光部により検知された光量が小さいほど、光量が大きい場合に比べ、暗く感じられる。表示装置は、例えば、検知部によりミラー部が検知されたとき、受光部により検知された光量に応じて、表示部に表示させる画像の輝度を、光量が小さいほど大きく設定する。表示装置は、例えば、受光部により検知された光量が比較的小さい場合にも、ミラー部によって反射された画像光によって形成される画像が暗く感じられることを抑制できる。つまり、表示装置は、取付部に取り付けられたミラー部に適した、画像の輝度を自動で設定可能である。
第1態様の表示装置において、前記検知部は、前記表示装置の電源がオンにされたタイミングで、前記ミラー部が前記取付部に取り付けられた状態を検知し、前記第2制御部は、前記検知部により前記ミラー部が検知されたとき、前記受光部により検知された前記光量に応じて、前記表示部に表示させる画像の輝度を、前記光量が小さいほど輝度を大きく設定した後に、設定した前記輝度により前記画像信号を示した画像表示を開始してもよい。この場合の表示装置は表示装置の電源がオンにされたタイミング、つまり使用開始直後から、受光部により検知された光量に応じて設定した輝度により画像信号を示した画像を表示部に表示させることができる。
第1態様の表示装置において、前記第1制御部は、前記検知部により前記ミラー部が検知された後、定期的に前記照射部に前記光を前記反射面に向けて照射させ、前記第2制御部は、前記受光部により検知された前記光量が閾値以下である場合に、前記表示部に画像を表示させる処理を停止してもよい。この場合の表示装置は、ミラー部が取付部から取り外されたことを受光部により検知された光量に基づき検知し、表示部に画像を表示させる処理を自動的に停止させることができる。
第1態様の表示装置において、前記照射部が照射する前記光は近赤外線であり、前記照射部と前記受光部は一体に形成された近赤外線センサであってもよい。この場合の表示装置は、照射部が反射面に向けて照射する光が可視光である場合に比べ、照射部が反射面に向けて照射した光の反射光の光量を受光部により適切に検知できる。
第1態様の表示装置において、前記受光部により検知された前記光量に応じて、前記取付部に取り付けられた前記ミラー部の反射率を特定する特定手段を備え、前記第2制御部は、特定された前記反射率に応じて、前記表示部に表示させる画像の輝度を、前記反射率が小さいほど大きく設定してもよい。この場合の表示装置は、複数のミラー部の1つを取り付け可能な場合にも、特定された反射率に応じて、表示部に表示させる画像の輝度を、反射率が小さいほど大きく設定することができる。
本発明の第2態様に係るヘッドマウントディスプレイは、第1態様の表示装置を備える。この場合のヘッドマウントディスプレイは、第1態様の表示装置と同様の効果が得られる。
ヘッドマウントディスプレイ1の斜視図である。 ヘッドディスプレイ10の平面図である。 図2のA−A線におけるヘッドディスプレイ10の矢視方向断面図である。 ミラー部24を筐体2から取り外した状態のHD10の斜視図である。 筐体2及びハーフミラーホルダ25の縦断面図である。 ヘッドマウントディスプレイ1の電気的構成を示すブロック図である。 回路23の説明図である。 プログラムROM53に記憶された輝度テーブルの説明図である。 第1実施形態の画像表示処理のフローチャートである。 第2実施形態のヘッドディスプレイ10の図2のA−A線における矢視方向断面図である。 第2実施形態の画像表示処理のフローチャートである。
以下、本発明の表示装置及びヘッドマウントディスプレイを具体化した一実施形態であるHD10及びヘッドマウントディスプレイ1(以下、「HMD1」という。)について、図面を参照して説明する。以下説明において、図1の上方、下方、右斜め下方、左斜め上方、右斜め上方、左斜め下方が、各々、HD10及びHMD1の上方、下方、前方、後方、右方、左方である。本実施形態において、種々の構成における位置関係及び方向関係の理解を助けるため、関連する図面において、HD10及びHMD1の上方、下方、前方、後方、右方及び左方は、三次元デカルト座標系の軸を参照して説明する。HD10及びHMD1が備える種々の構成が図1に示す位置関係及び方向関係にあるときを、頭部装着状態ともいう。
図1を参照して、第1実施形態のHMD1の構成を説明する。HMD1は、ヘッドディスプレイ10(以下、「HD10」という。)及び制御装置50(以下、「CB50」という。)を備える。図1に示す例では、HD10は、専用の装着具である眼鏡5に装着されて使用される。図1に示す眼鏡5は、使用者の頭部に装着されることで、HD10を使用者の頭部に保持可能である。眼鏡5はフレーム6、支持部4、左レンズ8A及び右レンズ8Bを備える。フレーム6の形状は通常の眼鏡と略同一である。フレーム6のうち、左レンズ8Aを支えるフレーム6の上面右端に支持部4が設けられる。支持部4はHD10の筐体2を保持する。支持部4はフレーム6に対する筐体2の保持位置を上下方向及び左右方向に移動可能である。使用者は、筐体2を上下方向及び左右方向に移動させることにより、左の眼球の位置とハーフミラー3の位置とが前後方向に並ぶように位置を調整できる。HD10は左レンズ8Aを通過して使用者の左の眼球(図示略)に画像光を照射する。HD10はハーネス7を介してCB50と着脱可能に接続される。CB50は、例えば、使用者の腰ベルト等に装着されて使用される。CB50はHD10を制御する。
図1〜図5を参照して、HD10の構成を説明する。図2及び図3に示すように、HD10は、筐体2と、ミラー部24とを備える。筐体2とミラー部24とは、眼鏡5に取り付けられる。また、筐体2とミラー部24とは、第1取付部274により互いに分離可能に連結される。筐体2は、図4に示すように、上板281、下板282、側壁283及び側壁284を備える、四角筒状の樹脂部材である。
図2及び図3に示すように、筐体2内には、投影ユニット30(図3)、電気基板205、近赤外線センサ20、及びセンサ基板201が設けられている。投影ユニット30は、レンズホルダ15、接眼光学部120、液晶ホルダ17、液晶装置(LCD)14、及びアジャスタ16等を備える。レンズホルダ15は筐体2の長手方向(左右方向)に延びる筒状に形成されている。接眼光学部120は、レンズホルダ15の内側に保持されている。接眼光学部120は、3枚のレンズ111,112,113を備える。レンズ111〜113の光軸は、レンズホルダ15の内部中心軸線上に位置する。接眼光学部120は、液晶装置14からミラー部24に向けて出射される画像光を集光して筐体2の左方向へ導く。「集光」とは、拡散する画像光の拡散度合いを低減する光学的作用のことを意味する。即ち、「集光」とは、接眼光学部120によって、画像光が収束光又は平行光に変換される構成に限定されない。
液晶ホルダ17は液晶装置14を保持する。液晶装置14は、筐体2内に設けられ、画像信号に従って表示面27に画像を表示可能である。画像信号は、画像を液晶装置14に表示させるための信号であり、例えば、画像フレームの各々に含まれる複数の画素の各々のRGB値を示す、周知のデジタル信号である。画像は静止画像又は動画像である。液晶装置14は液晶素子と光源とを備える。液晶装置14は、CB50からハーネス7を介して送信される画像信号に基づき、ミラー部24に向けて画像光を出射する。液晶装置14は他の空間変調素子であってもよい。例えば、液晶装置14は、画像信号に応じた強度のレーザ光を2次元走査して画像表示を行う網膜走査型表示部、及び有機EL(Organic Electro−luminescence)ディスプレイであってもよい。
アジャスタ16はリング状である。アジャスタ16は液晶ホルダ17の外周部に装着して取り付けられている。液晶ホルダ17の外周面には螺旋状の溝カム17Aが設けられている。アジャスタ16の内周面には係合部(図示略)が設けられている。係合部は液晶ホルダ17の溝カム17Aに係合し、溝カム17Aに沿って移動する。アジャスタ16は筐体2内で上下左右方向に位置決めされている。それ故、アジャスタ16はその位置で回転する。図1に示すように、筐体2の前面の左右方向中央部には縦長のスリット9が設けられ、スリット9にはアジャスタ16の一部が露出する。使用者は、アジャスタ16を指で上下方向に回転させることによって、使用者によって視認される画像のピント距離の調整を行う。アジャスタ16を一方向又は反対方向に回転させると、係合部が溝カム17Aを摺動し、液晶ホルダ17が左右方向に移動する。これにより、液晶装置14と接眼光学部120との距離が変わり、HMD1によって提示される画像のピント距離が調整される。「ピント距離」とは、使用者が認識する虚像の提示距離である。電気基板205は、投影ユニット30を電気的に制御する。電気基板205は、投影ユニット30の右側となる、筐体2の端部(右端部)に、液晶装置14の表示面27と略平行に設けられている。
図4に示すように、筐体2内の端部(左端部)には、ミラー部24を筐体2に取り付け可能な第1取付部274が設けられている。第1取付部274は、横断面が略横長長方形状である。具体的には、第1取付部274は頭部装着状態において前後方向に延びる上側水平エッジ276及び下側水平エッジ277と、上下方向に延び、且つ、略円弧状の前側垂直エッジ278及び後側垂直エッジ279を有する。
筐体2の第1取付部274のうち、上下方向に互いに対向する上板281と下板282とに片持ち状、且つ、一体的に受け部291,292が各々形成されている。受け部291,292には、凹部293,294が、各々形成されている。上側の凹部293及び下側の凹部294は、上側から下側に向けて見た場合において、互いに反対向きに開口している。受け部291,292は、筐体2からミラー部24に向かって、頭部装着状態において略左右方向に延び出している。
受け部291,292は、後述のフック301,302と同様に、筐体2から片持ち状に延び出している。しかし、受け部291,292は、フック301,302とは異なり、材料力学的構造により、実質的にほとんど弾性変形しない。即ち、受け部291,292は静止部材として作用するのに対し、フック301,302は可動部材として作用する。
ミラー部24は、筐体2の端部(左端部)に取り付け可能である。ミラー部24は、液晶装置14に表示された画像の画像光を所定の角度に反射可能な反射面3Aを有する。本実施形態のHMD1の第1取付部274には、反射面3Aの反射率が互いに異なる3種類のミラー部24のうちの選択された1つを取り付け可能である。ミラー部24は、ハーフミラーホルダ25と、ハーフミラー3とを備える。ハーフミラーホルダ25は、図4に示すように、上下方向に互いに対向する上板254と下板255とを備える樹脂製の部材であり、ハーフミラー3を保持する。ハーフミラー3は、樹脂製であり、投影ユニット30が発する画像光の少なくとも一部(例えば、30%、50%、100%の何れか)を左レンズ8A方向に反射する反射面3Aを有する。反射面3Aは、ミラー部24が筐体2に取り付けられている状態において、ハーフミラー3が備える面のうち、眼鏡5の左レンズ8A及び投影ユニット30(詳細には液晶装置14の表示面27)に対向する側に形成されている。ハーフミラー3は、外界の実像からの少なくとも一部の外界光を透過する。ハーフミラー3は、反射率が100%の場合(全反射のミラーの場合)は外界の実像からの外界光を透過しない。ミラー部24は、ハーフミラー3の代わりに、プリズム及び回折格子のような偏向部材を備えてもよい。
ハーフミラーホルダ25は、図4に示すように、第2取付部252を有する。第2取付部252は、端面が横長の略長方形状である。具体的には、第2取付部252は、頭部装着状態において、前後方向に延びる上側水平エッジ256及び下側水平エッジ257と、上下方向に延び、且つ、略円弧状の前側垂直エッジ258及び後側垂直エッジ259とから構成される。第2取付部252には、図4に示すように、上板254と下板255とに、片持ち状、且つ、一体的にフック301とフック302とが各々形成されている。フック301,302の先端部には凸部303,304が、各々形成されている。各フック301,302は、横長断面で薄板状を成し、ハーフミラーホルダ25から筐体2に向かって、頭部装着状態において略左右方向に延び出している。上側及び下側の凸部303,304は、上側から下側に見た場合において、互いに同じ位置、且つ、互いに対向する向きに突出している。
各フック301,302は、一例として合成樹脂製であり、ハーフミラーホルダ25と一体形成されている。各フック301,302は、各フック301,302の平面に直角な方向(図4における上下方向)に弾性変形することが可能である。したがって、各凸部303,304が、ハーフミラーホルダ25に対して相対的に略上下方向に弾性変位することが可能である。即ち、各フック301,302は、片持ち弾性梁として機能する。
ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられる場合、ハーフミラーホルダ25の上側水平エッジ256、下側水平エッジ257、前側垂直エッジ258及び後側垂直エッジ259と、筐体2の上側水平エッジ276、下側水平エッジ277、前側垂直エッジ278及び後側垂直エッジ279とが各々当接する。図5に示すように、凸部303,304が凹部293,294に嵌合することにより筐体2にミラー部24が取り付けられる。
HMD1が使用者に装着されている場合、反射面3Aで反射された画像光は、眼鏡5の左レンズ8A方向に向かい、左レンズ8Aを通過して使用者の左の眼球(図示略)に入射する。左の眼球に入射した画像光が、目の水晶体によって網膜上に結像されることで、虚像(画像)が使用者に視認される。ハーフミラー3は、ハーフミラー3の反射率が100%ではない場合には、外界の実像からの少なくとも一部の外界光を透過する。HMD1が使用者に装着されている場合、透過した外界光は、使用者の左の眼球(図示略)に入射する。よって、ハーフミラー3の反射率が100%ではない場合には、使用者は自己の視野内において外界の実像に重畳して画像を視認できる。
図2に示すように、近赤外線センサ20は、筐体2の第1取付部274に取り付けられたミラー部24の反射面3Aと対向する位置に設けられている。本実施形態の近赤外線センサ20は、筐体2の端部(左端部)に設けられている。近赤外線センサ20は、図6に示す照射部21と、受光部22とを備え、照射部21と、受光部22とが一体に形成されたセンサである。照射部21は、筐体2に取り付けられたミラー部24の反射面3Aに光を照射可能である。本実施形態の照射部21がミラー部24の反射面3Aに向けて照射する光は、近赤外線であり、好ましくは、波長が800nm〜900nmの光である。受光部22は、照射部21と近接して配置され、近赤外線の受光光量を検知可能である。センサ基板201は側壁283の内壁283A側に固定されている。センサ基板201には近赤外線センサ20が半田付けされている。センサ基板201は、近赤外線センサ20を固定するのみで、近赤外線センサ20の制御は電気基板205が行う。センサ基板201は、電気基板205と、配線202によって電気的に接続されている。内壁283Aには、第1取付部274側から電気基板205に向かう一対の壁204が内壁283Aに略垂直に形成されている。一対の壁204の間が溝203となっている。配線202は、側壁283の内壁283Aに沿って設けられた溝203内に設けられている。
ミラー部24が筐体2に取り付けられている場合には、照射部21から出た光の少なくとも一部は、ハーフミラー3の反射面3Aで反射され、受光部22に入光する。ハーフミラー3の反射率が100%ではない場合には、外光Cの少なくとも一部もハーフミラー3を透過して近赤外線センサ20に入光する。外光Cに含まれる近赤外線の光量は無視できる大きさである。ミラー部24が筐体2に嵌っている場合には、「受光部22で検知される近赤外線の光量=照射部21から出てハーフミラー3の反射面3Aで反射された光の光量=照射部21から出た近赤外線の光量×反射率」となる。これに対して、ミラー部24が筐体2に取り付けられていない場合には、照射部21から出た光は、受光部22に入光せず、外光Cのみ近赤外線センサ20に入光する。したがって、ミラー部24が筐体2に取り付けられていない場合には、近赤外線はほとんど検知されない。
図1を参照して、CB50の構成を説明する。CB50は、例えば使用者の腰ベルトや腕等に取り付けられる。CB50はHD10を制御する。CB50は、ハーネス7を介してHD10と着脱可能に接続する。CB50は、筐体60、操作スイッチ61、及び電源スイッチ62を主に備える。筐体60の形状は、縁部の丸い略直方体である。操作スイッチ61は、HD10における各種設定、及び使用時における各種操作等を行うためのスイッチである。電源スイッチ62は、HMD1の電源をオン又はオフするためのスイッチである。電源スイッチ62には、電源ランプ63が内蔵されている。
図6を参照し、HMD1の電気的構成を説明する。まず、HD10の電気的構成を説明する。HD10はCPU11を備える。CPU11には、RAM12、プログラムROM13、液晶装置14、インターフェイス18、及び接続コントローラ19が電気的に接続されている。RAM12は各種データを一時的に記憶する。プログラムROM13はCPU11が実行するプログラム、及びOS等を記憶する。プログラムはOS上で実行される。プログラム及びOSは、HMD1の出荷時にプログラムROM13に記憶される。接続コントローラ19は、ハーネス7を介してCB50の接続コントローラ58に接続し、有線通信を行う。CPU11、RAM12、プログラムROM13、インターフェイス18及び接続コントローラ19等は、図3に示す電気基板205上に設けられている。
近赤外線センサ20はインターフェイス18を介して、CPU11に電気的に接続されている。近赤外線センサ20の受光部22は、図7に例示する回路23を備える。回路23は、受光センサ32(フォトダイオード)、オペアンプ33、抵抗34を備える電流(I)−電圧(V)変換回路である。受光センサ32の一端は電源31に接続され、他端はオペアンプ33の反転入力端子(−)に接続される。オペアンプ33の非反転入力端子(+)は、シグナルグランド35に接続されている。受光部22の回路23から出力される電圧値は、受光部22の近赤外線の受光光量Pに応じた値である。本実施形態では、説明を簡単にするために受光部22の近赤外線の受光光量Pを、受光部22の回路23から出力される電圧値により表す。後述のCPU51は、回路23から出力される電圧値に基づき、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられているかを判定可能である。CPU51は、回路23から出力される電圧値に基づき、第1取付部274に取り付けられたミラー部24が有するハーフミラー3の反射面3Aの反射率を特定可能である。
次に、CB50の電気的構成を説明する。CB50はCPU51を備える。CPU51には、RAM52、プログラムROM53、フラッシュROM54、インターフェイス55、ビデオRAM56、画像処理部57、接続コントローラ58、及び無線通信部59が電気的に接続されている。RAM52は各種データを一時的に記憶する。プログラムROM53はCPU51が実行するプログラム、OS、及び輝度テーブル等を記憶する。プログラムはOS上で実行される。プログラム及びOSは、HMD1の出荷時にプログラムROM53に記憶される。プログラムROM53は、後述する画像表示処理プログラムを記憶する。図8に示すように、輝度テーブルは、近赤外線センサ20の受光部22により検知される受光光量Pと、ミラー部24が第1取付部274に取り付けられているかと、ミラー部24が第1取付部274に取り付けられている場合の、ハーフミラー3の反射率と、画像の輝度レベルとの対応を記憶する。輝度レベルは、液晶装置14に表示される画像の輝度を調整する際に用いられる。液晶装置14に表示される画像の輝度を調整する方法として公知の方法を適宜採用可能である。本実施形態のCPU51は、画像信号が示す複数の画素の各々のRGB値に、ハーフミラー3の反射率に応じた輝度レベル(例えば、減光率)を乗じることにより、画像の輝度レベルを調整する。本実施形態の輝度レベルは、例えば、調整後の画像の輝度が大きい順に中から大(例えば、減光率70%)、中(例えば、減光率50%)、小(例えば、減光率30%)の3段階で表される。
インターフェイス55は、操作スイッチ61、電源スイッチ62、及び電源ランプ63に接続し、信号の入出力を制御する。画像処理部57は、HD10の液晶装置14に表示する画像信号を処理し、ビデオRAM56に一時的に記憶する。接続コントローラ58は、ハーネス7を介してHD10の接続コントローラ19に接続し、有線通信を行う。無線通信部59は、インターネット、LAN等に接続されたアクセスポイント(図示略)を介して、インターネット、LAN等に接続された周辺機器と通信を行う。周辺機器の例として、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット型携帯端末、サーバ等が挙げられる。
図9に示すフローチャートを参照して、第1実施形態の画像表示処理について説明する。図9に示す画像表示処理は、HMD1(詳細にはCB50)の電源がオンにされたタイミングで起動される。CPU51は、電源オンを検知すると、図6に示すプログラムROM53のプログラム記憶エリアに記憶された画像表示処理を実行するためのプログラムをRAM52に読み出し、プログラムに含まれる指示に従って、以下に説明する各ステップの処理を実行する。処理の過程でCPU51が得た各種データは、適宜RAM52に記憶される。
図9に示すように、CB50のCPU51は、HD10のCPU11に対して、液晶装置14の画面の画像光の消灯を指示する指令を通知する(S1)。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、液晶装置14の画面の画像光を消灯する。CPU51は、CPU11に対して、近赤外線センサ20によるミラー部24に向けての近赤外線の照射と、近赤外線の受光光量の検知とを開始させる指令を通知する(S2)。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、近赤外線センサ20の照射部21に反射面3A側に向けて近赤外線を照射させる。CPU11は、照射部21が反射面3A側に向けて近赤外線を照射している期間中に、受光部22から出力される近赤外線の受光光量に応じた電圧値を取得し、取得された電圧値をCPU51に対して通知する。CPU51は、CPU11から通知された電圧値に基づき、受光部22が受光した近赤外線の受光光量Pを検知する(S3)。
CPU51は、検知された受光光量Pが閾値以上であるかを判定する(S4)。閾値は、プログラムROM53の輝度テーブルから取得される。一例として閾値は1.0Vである。受光光量Pが閾値より小さい場合(S4:NO)、CPU51は処理をS3に戻す。受光光量Pが閾値より小さい場合とは、第1取付部274にミラー部24が取り付けられていないと判断される場合である。
受光光量Pが閾値以上である場合(S4:YES)、CPU51は、液晶装置14に表示させる画像の輝度を、S3で検知された受光光量Pに応じた値に設定する(S5)。受光光量Pが閾値以上の場合とは、第1取付部274にミラー部24が取り付けられていると判断される場合、つまり近赤外線センサ20によりミラー部24が検知された場合である。S5の処理では、CPU51は、受光部22により検知された光量に応じて、液晶装置14に表示させる画像の輝度を、光量が小さいほど大きく設定する。具体的には、CPU51は、受光部22により検知された光量に応じて、第1取付部274に取り付けられたミラー部24の反射面3Aの反射率を特定する。受光光量Pが1.0V以上且つ1.5V未満である場合、CPU51は反射面3Aの反射率は30%であると特定する。受光光量Pが1.5V以上且つ2.0V未満である場合、CPU51は反射面3Aの反射率は50%であると特定する。受光光量Pが2.0V以上である場合、反射面3Aの反射率は100%であると特定する。CPU51は、特定された反射率に応じて、液晶装置14に表示させる画像の輝度を、特定された反射率が小さいほど大きく設定する。反射率が30%である場合、CPU51は液晶装置14に表示させる画像の輝度レベルを中から大(例えば、減光率70%)に設定する。反射率が50%である場合、CPU51は液晶装置14に表示させる画像の輝度レベルを中(例えば、減光率50%)に設定する。反射率が100%である場合、CPU51は液晶装置14に表示させる画像の輝度レベルを小(例えば、減光率30%)に設定する。つまり、受光光量Pが1.0V以上、1.5V未満である場合、CPU51は液晶装置14に表示させる画像の輝度レベルを中から大に設定する。受光光量Pが1.5V以上、2.0V未満である場合、CPU51は液晶装置14に表示させる画像の輝度レベルを中に設定する。受光光量Pが2.0V以上である場合、CPU51は液晶装置14に表示させる画像の輝度レベルを小に設定する。
CPU51は、CPU11に対して、近赤外線センサ20によるミラー部24への近赤外線の照射と、受光光量の検知とを停止させる指令を通知する(S6)。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、近赤外線センサ20の照射部21に反射面3A側に向けて近赤外線を照射させる処理を停止する。CPU11は受光部22から出力される受光光量に応じた電圧値を取得する処理を停止する。
CPU51は、S5の処理で設定された輝度により画像信号を示した画像を液晶装置14に表示させる処理を開始させる(S7)。具体的には、CPU51は、無線通信部59を制御して画像信号を外部のサーバ等から取得し、RAM52に記憶する処理を開始する。CPU51は、画像処理部57を制御して、RAM52に記憶された画像信号を読み出し、HD10の液晶装置14の画面に表示する画像信号をS5の処理で設定した輝度レベルで生成し、ビデオRAM56に一時的に記憶する。詳細にはCPU51は、RAM52から読み出した画像信号が示す複数の画素の各々のRGB値に、ハーフミラー3の反射率に応じた輝度レベルを乗じることにより、画像の輝度レベルを調整した画像信号を生成する。CPU51は、ビデオRAM56に記憶された画像信号をHD10に送信し、CPU11に対して、HD10の液晶装置14に画像信号を表示させる指令を通知する。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、画像信号を表示する。S7の処理によって開始される処理(S5の処理で設定された輝度により画像信号を示した画像を液晶装置14に表示させる処理)は、S12の処理の後にS1の処理が実行されるまで、継続して実行される。
CPU51は、定期タイマをオンにする(S8)。定期タイマをオンにされた場合、RAM52上の定期タイマのクロック値が所定期間毎(例えば、20ミリ秒毎)に1インクリメントされる。CPU51は、定期タイマを参照し、定期タイマイベント発生のタイミングかを判定する(S9)。定期タイマイベントとは、S10〜S12の処理である。CPU51は定期タイマが示す値が所定値以上であった場合を定期タイマイベント発生のタイミングであると判定する。所定値は例えばプログラムROM53から取得される。CPU51は、定期タイマイベント発生のタイミングとなるまで、ステップS9を繰り返し実行する(S9:NO)。定期タイマイベント発生のタイミングであると判定された場合(S9:YES)、CPU51は、CPU11に対して、近赤外線センサ20によるミラー部24への近赤外線の照射と、受光光量の検知とを開始させる指令を通知する(S10)。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、近赤外線センサ20の照射部21に反射面3A側に向けて近赤外線を照射させる。CPU11は受光部22から出力される近赤外線の受光光量Pに応じた電圧値を取得し、取得された電圧値をCPU51に対して通知する。CPU51は、CPU11から通知された電圧値に基づき、受光部22が受光した受光光量Pを検知する(S11)。
CPU51は、検知された受光光量Pが閾値以上であるかを判定する(S12)。S9〜S12の処理によって、ミラー部24が検知された後、定期的に照射部21によって光が反射面3Aに向けて照射され、受光部22により検知された受光光量Pが閾値以下かが判定される。S4の処理と同様に、閾値は、プログラムROM53の輝度テーブルから取得される。受光光量Pが閾値より小さい場合とは、第1取付部274からミラー部24が取り外されたと判断される場合である。受光光量Pが閾値より小さい場合(S12:NO)、CPU51は定期タイマをオフにし、CPU11に対して、近赤外線センサ20によるミラー部24への近赤外線の照射と、受光光量の検知とを停止させる指令を通知する(S13)。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、近赤外線センサ20の照射部21に反射面3A側に向けて近赤外線を照射させる処理を停止する。CPU11は受光部22から出力される受光光量に応じた電圧値を取得する処理を停止する。CPU51は、S13の処理の後、処理をS1に戻す。S1の処理によって、受光部22により検知された受光光量Pが閾値以下である場合、つまり第1取付部274からミラー部24が取り外されたと判断される場合に、液晶装置14に画像を表示させる処理が停止される。
受光光量Pが閾値以上である場合(S12:YES)、CPU51は、CPU11に対して、近赤外線センサ20によるミラー部24への近赤外線の照射と、受光光量の検知とを停止させる指令を通知する(S14)。CPU11は、CPU51から通知された指令に従って、近赤外線センサ20の照射部21に反射面3A側に向けて近赤外線を照射させる処理を停止する。CPU11は受光部22から出力される受光光量に応じた電圧値を取得する処理を停止する。CPU51は、定期タイマをリセットした後(S15)、処理をS9に戻す。CPU51は、HMD1(CB50)の電源がオフにされた場合に図9に示す画像表示処理を終了する。
図10を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態のHMD1のHD10は、第1実施形態のHD10の構成に加え、取付検知センサ29を備える点で第1実施形態のHD10と異なる。図示しないが、取付検知センサ29は、図6のインターフェイス18に電気的に接続される。取付検知センサ29は、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられていることを検知するセンサである。取付検知センサ29は、例えば、光量センサ、距離センサ、及び機械センサの何れかである。
光量センサとしては、例えば、フォトダイオードが用いられる。取付検知センサ29が光量センサである場合、CPU51は、液晶装置14を点灯した時と消灯した時とで、取付検知センサ29に入光する光量が変化するか否かに基づき、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられているかを判定する。CPU51は、液晶装置14を点灯した時と消灯した時とで、取付検知センサ29に入光する光量が変化した場合に、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられていると判定する。
距離センサとしては、例えば、赤外線を発光して距離を測定する赤外線距離センサ、又は超音波を発信して距離を測定する超音波距離センサ等が用いられる。ミラー部24が筐体2に取り付けられている場合には、取付検知センサ29の発光部(図示略)から発光された光(例えば、赤外線)は、例えば、ハーフミラーホルダ25の壁面253(図4参照)により反射されて、取付検知センサ29の受光部(図示略)により受光される。CPU51は、取付検知センサ29が距離センサである場合、取付検知センサ29が検知した距離が閾値Y0以下か否かに基づき、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられているかを判定する。CPU51は、取付検知センサ29が検知した距離が閾値Y0以下である場合に、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられていると判定する。
機械センサとしては、例えば、マイクロスイッチ等が用いられる。取付検知センサ29が機械センサである場合、CPU51は、機械センサが出力するオン又はオフの出力値に基づき、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられているかを判定する。CPU51は、機械センサの出力値がオンである場合に、ミラー部24が筐体2の第1取付部274に取り付けられていると判定する。
図11を参照して、第2実施形態の画像表示処理について説明する。第2実施形態の画像表示処理は、HMD1(詳細にはCB50)の電源がオンにされたタイミングで起動される。CPU51は、電源オンを検知すると、図6に示すプログラムROM53のプログラム記憶エリアに記憶された第2実施形態の画像表示処理を実行するためのプログラムをRAM52に読み出し、プログラムに含まれる指示に従って、以下に説明する各ステップの処理を実行する。図11に示すフローチャートでは、図9に示す第1実施形態の画像表示処理と同じ処理には、同じステップ番号が付されている。図11に示すように、第2実施形態の画像表示処理はS1の処理とS2の処理との間に、S16の処理が実行される点、及びS4の処理が省略される点で第1実施形態の画像表示処理と異なり、他の処理は第1実施形態の画像表示処理と同様である。以下、第1実施形態の画像表示処理と同様の処理については説明を省略し、第1実施形態の画像表示処理と異なるS16の処理について説明する。
CPU51は、ミラー部24が検知されたかを判定する(S16)。具体的には、CPU51は、CPU11に対して、取付検知センサ29をオンにする指令を通知する。取付検知センサ29が光量センサである場合、CPU51は、CPU11に対して、取付検知センサ29による光量の測定を指示する指令を通知する。CPU11は、CPU51から通知された指令に従い、取付検知センサ29により光量を測定する。CPU11は、測定値X1をCPU51に通知する。CPU51は、CPU11から通知された測定値X1をRAM52に記憶する。
CPU51は、CPU11に対して、液晶装置14の画面の画像光の発光を指示する指令を通知する。CPU11は、CPU51から通知された指令に従い、液晶装置14の画面の画像光を発光する。CPU51は、CPU11に対して、光量検出センサである取付検知センサ29による光量の測定を指示する指令を通知する。CPU11は、CPU51から通知された指令に従い、取付検知センサ29により光量を測定し、測定値X2をCB50のCPU51に通知する。CPU51は、CPU11から通知された測定値X2をRAM52に記憶する。
CPU51は、RAM52に記憶された測定値X1と測定値X2とが等しいかを判定する。測定値X1と測定値X2とが等しい場合、CPU51は、ミラー部24が検知されていないと判定する(S16:NO)。この場合、CPU51は、ミラー部24が検知されたと判定されるまで、S16の処理を繰り返す。測定値X1と測定値X2とが等しくない場合、CPU51はミラー部24が検知されたと判定する(S16:YES)。この場合、CPU51は第1実施形態と同様のS2の処理を実行する。
取付検知センサ29が距離センサである場合、CPU11は、取付検知センサ29を稼働させて反射光により距離Yを検知する。CPU11は、距離YをCPU51に通知する。CPU51は、CPU11から通知された距離YをRAM52に記憶する。CPU51は、RAM52に記憶された距離Yが予めプログラムROM53に記憶している閾値Y0以上か否かを判断する。一例として、閾値Y0=20mmである。一例として距離Yが∞の場合には、CPU51は、ミラー部24が検知されていないと判定する(S16:NO)。この場合は、CPU51はミラー部24が検知されるまで、S16の処理を繰り返す。距離Yが閾値Y0以下であり、ミラー部24が検知されたと判定された場合(S16:YES)、CPU51は第1実施形態と同様のS2の処理を実行する。
取付検知センサ29が機械センサである場合、CPU11は、取付検知センサ29から出力されるオン又はオフ信号をCPU51に対して通知する。CPU51は、CPU11から通知された信号をRAM52に記憶する。RAM52に記憶された信号がオフである場合に、CPU51は、ミラー部24が検知されていないと判定する(S16:NO)。この場合は、CPU51はミラー部24が検知されるまで、S16の処理を繰り返す。RAM52に記憶された信号がオンであり、ミラー部24が検知されたと判定された場合(S16:YES)、CPU51は第1実施形態と同様のS2の処理を実行する。
第2実施形態の画像表示処理では、S16の処理によってミラー部24が第1取付部274に取り付けられていることが検知された場合、つまり取付検知センサ29によりミラー部24が検知された場合に、S2以降の処理が実行される。このため、S3で検知される受光光量Pは、第1実施形態のS4の閾値以上の値となる。
上記実施形態において、HD10及びCB50は、本発明の表示装置に相当する。HMD1は、本発明のヘッドマウントディスプレイに相当する。筐体2、表示面27、液晶装置14、反射面3A、ミラー部24、第1取付部274は各々、本発明の筐体、表示面、表示部、反射面、ミラー部、取付部に相当する。照射部21、受光部22、近赤外線センサ20は各々、本発明の照射部、受光部、近赤外線センサに相当する。第1実施形態の近赤外線センサ20及び第2実施形態の取付検知センサ29は、本発明の検知部に相当する。図9及び図11のS2及びS10の処理を実行するCPU51は、本発明の第1制御部として機能する。図9及び図11のS5の処理を実行するCPU51は、本発明の特定手段として機能する。図9及び図11のS5及びS7の処理を実行するCPU51は、本発明の第2制御部として機能する。
HMD1では、ミラー部24の反射面3Aによって反射された画像光によって形成される画像は、例えば、受光部22により検知された光量が小さいほど、光量が大きい場合に比べ、暗く感じられる。HMD1は、近赤外線センサ20によりミラー部24が検知されたとき(S4:YES)、受光部22により検知された光量に応じて、液晶装置14に表示させる画像の輝度を、光量が小さいほど大きく設定する。HMD1は、例えば、受光部22により検知された光量が比較的小さい場合にも、ミラー部24によって反射された画像光によって形成される画像が暗く感じられることを抑制できる。つまり、HMD1は、第1取付部274に取り付けられたミラー部24に適した、画像の輝度を自動で設定可能である。
図9及び図11に示す画像表示処理は、電源がオンにされたタイミングで起動される。HMD1は電源がオンにされたタイミング、つまり使用開始直後から、受光部22により検知された光量に応じて設定した輝度により画像信号を示した画像を液晶装置14に表示させることができる。HMD1は、S8〜S15の処理によって、ミラー部24が第1取付部274から取り外されたことを受光部22により検知された光量に基づき検知し、液晶装置14に画像を表示させる処理を自動的に停止させることができる(S12の処理の後のS1)。照射部21は近赤外線を反射面3Aに向けて照射する。HMD1は、照射部21が反射面3Aに向けて照射する光が可視光である場合に比べ、照射部21が反射面3Aに向けて照射した光の反射光の光量を受光部22により適切に検知できる。HMD1は、複数のミラー部24の1つを取り付け可能な場合にも、特定されたミラー部24の反射面3Aの反射率に応じて、液晶装置14に表示させる画像の輝度を、反射率が小さいほど大きく設定することができる。
本発明のHMD1、及びHD10は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の(1)及び(2)の変形が適宜加えられてもよい。
(1)HMD1、HD10、CB50の構成は適宜変更されてよい。例えば、HD10は、使用者が日常的に使用する眼鏡、ヘルメット、ヘッドホン等、眼鏡5以外の他の装着具に取り付けられてもよい。図1では、支持部4及びHD10がフレーム6の右側に設けられるが、支持部4及びHD10はフレーム6の左側に設けられてもよい。この場合、HMD1が使用者に装着されている状態で、画像光は使用者の右の眼球に入射する。HD10とCB50とが一体となった構成であってもよい。HD10のCPU11とCB50のCPU51とは、ハーネス7の代わりに無線によって通信を行ってもよい。近赤外線センサ20又は取付検知センサ29とインターフェイス18とは、無線によって通信が行われてもよい。受光部22は、反射面3Aで反射された照射部21が出した光を受光可能な位置に取り付けられていればよく、照射部21と受光部22とが離れた位置に設けられていてもよい。照射部21が照射する光は、近赤外線以外であってもよい。
HD10は、フラッシュROMを更に備えてもよい。フラッシュROMには、CPU11が実行するプログラム、及び輝度テーブルが記憶されてもよい。CPU11はフラッシュROMに記憶されたプログラムを実行してもよい。プログラムROM13及びフラッシュROMには、CB50のCPU51が実行するプログラムが記憶されてもよい。CPU11は、CB50のCPU51が実行する処理と同じ処理を、CPU51の代わりに実行してもよい。その場合、HD10は、本発明の表示装置に相当し、HD10及びCB50が本発明のヘッドマウントディスプレイに相当する。図9及び図11のS2及びS10の処理を実行するCPU11は、本発明の第1制御部として機能する。図9及び図11のS5の処理を実行するCPU11は、本発明の特定手段として機能する。図9及び図11のS5及びS7の処理を実行するCPU11は、本発明の第2制御部として機能する。
CB50のフラッシュROM54に、CPU51が実行するプログラムが記憶されてもよい。CPU51は、フラッシュROM54に記憶されたプログラムを実行してもよい。プログラムROM53及びフラッシュROM54には、HD10のCPU11が実行するプログラムが記憶されてもよい。CPU51は、HD10のCPU11が実行する処理と同じ処理を、CPU11の代わりに実行してもよい。
HMD1は、プログラムを、無線通信部59を介してプログラムダウンロード用のサーバからダウンロードし、インストールしてもよい。例えば、サーバの記憶装置に保存されているプログラムは、コンピュータで読み取り可能な一時的な記憶媒体(例えば、伝送信号)として、サーバからHMD1に送信されてもよい。プログラムは、HMD1が備えるコンピュータで読み取り可能な記憶装置、例えばROM、フラッシュROM、HDD等の、一時的な記憶媒体を除く非一時的な記憶媒体に記憶されてもよい。非一時的な記憶媒体は、データを記憶する時間の長さに関わらず、データを留めておくことが可能なものであってもよい。
(2)図9又は図11の画像表示処理の各ステップは、CPU51によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。上記処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。HMD1のCPU51からの指令に基づき、HMD1上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施形態の機能が実現される場合も本発明の範囲に含まれる。上記実施形態の画像表示処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。例えば、図9及び図11に示す画像表示処理が起動されるタイミングは、適宜変更されてよい。例えば、使用者が開始の指示を入力した場合に画像表示処理が起動されてもよい。S8〜S15の処理は必要に応じて省略されてよい。S8〜S15の処理が省略された場合、例えば、S7の処理の後、HMD1の電源がオフにされた場合に、画像表示処理が終了されてもよい。S5では、CPU51はミラー部24の反射面3Aの反射率を特定せずに、受光光量Pに応じて受光部22により検知された光量に応じて、液晶装置14に表示させる画像の輝度を、光量が小さいほど大きく設定してもよい。図8に例示する輝度テーブルの内容は、HD10に取り付け可能なミラー部24の反射面3Aの反射率、照射部21が照射する光の種類及び強度、画像信号が表す画像の用途等に応じて、適宜変更されてよい。
1 ヘッドマウントディスプレイ
2 筐体
3 ハーフミラー
3A 反射面
10 表示装置
11、51 CPU
14 液晶装置
20 近赤外線センサ
21 照射部
22 受光部
24 ミラー部
25 ハーフミラーホルダ
27 表示面
29 取付検知センサ29
30 投影ユニット
50 制御装置
274 第1取付部

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に設けられ、画像信号に従って表示面に画像を表示可能な表示部と、
    前記筐体内の端部に取り付け可能であって、前記表示部に表示された画像の画像光を所定の角度に反射可能な反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を前記筐体に取り付け可能な取付部と、
    前記取付部に取り付けられた前記ミラー部の前記反射面と対向する位置に設けられ、前記反射面に光を照射可能な照射部と、
    前記取付部に取り付けられた前記ミラー部の前記反射面と対向する位置に設けられた受光部と、
    前記ミラー部が前記取付部に取り付けられた状態を検知する検知部であって、前記筐体の前記端部に設けられた検知部と、
    前記照射部に前記光を前記反射面に向けて照射させる第1制御部と、
    前記検知部により前記ミラー部が検知されたとき、前記受光部により検知された光量に応じて、前記表示部に表示させる前記画像の輝度を、前記光量が小さいほど大きく設定し、設定した前記輝度により前記画像信号を示した画像を前記表示部に表示させる第2制御部と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記検知部は、前記表示装置の電源がオンにされたタイミングで、前記ミラー部が前記取付部に取り付けられた状態を検知し、
    前記第2制御部は、前記検知部により前記ミラー部が検知されたとき、前記受光部により検知された前記光量に応じて、前記表示部に表示させる前記画像の前記輝度を、前記光量が小さいほど大きく設定した後に、設定した前記輝度により前記画像信号を示した画像表示を開始することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1制御部は、前記検知部により前記ミラー部が検知された後、定期的に前記照射部に前記光を前記反射面に向けて照射させ、
    前記第2制御部は、前記受光部により検知された前記光量が閾値以下である場合に、前記表示部に前記画像を表示させる処理を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記照射部が照射する前記光は近赤外線であり、
    前記照射部と前記受光部は一体に形成された近赤外線センサであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の表示装置。
  5. 前記受光部により検知された前記光量に応じて、前記取付部に取り付けられた前記ミラー部の反射率を特定する特定手段を備え、
    前記第2制御部は、特定された前記反射率に応じて、前記表示部に表示させる前記画像の前記輝度を、前記反射率が小さいほど大きく設定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の表示装置。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の前記表示装置を備えたヘッドマウントディスプレイ。
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