JP2013134050A - 自縛機能を有する刺股 - Google Patents

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Abstract

【課題】暴漢が暴れ動くことにより、自縛的に動きを封ずる機能を有する刺股とする。
【解決手段】把持用直棒体1を半円状湾曲棒体2の中間点で固着し、半円状湾曲棒体2の両端には、互いに内側に円を描くよう相対させるL字状の可動湾曲状棒体9の回転軸3を設け、可動湾曲状棒体9の角状曲折部辺りから、半円状湾曲棒体2の回転軸3近傍に渡ってラチェット機構を配設し、両可動湾曲状棒体9の内側端部間を、両可動湾曲状棒体9の開口状態を保持するため中央部連結部材7で連結させ、使用時に中央部連結部材7が暴漢にて押圧されることで連結が外され、両半円状湾曲棒体2の両先端が近接交差し、暴漢を中にした包囲部分が形成されて、暴漢が激しく動き暴れることによりラチェット機構が働き、両可動湾曲状棒体9が内側方向に微動して暴漢を締め付け行くことを特徴とする自縛機能を有する刺股。
【選択図】図3

Description

この発明は、暴漢などが侵入して来た際に、その捕獲に用いる刺股の改良に関する。更には、捕獲時に暴漢が暴れ動くことによって、自縛的に締め付けられて、自動的に動きを封ずる機能を有した刺股を提供するものである。
従来の「刺股」又は「刺又」と称する侵入者に対する捕獲用具は、V字或いはU字状の湾曲棒体の開口部を前方とし、そのV字或いはU字状体の底の外側の中央部に、使用者が把持する長柄状直棒体の先端を固着させた至極簡単な構成のものであった。
そして、その使用時には、V字或いはU字状体の開口部内に暴漢を捕らえ、かつ、壁又は床等に押し付けて暴漢の動きを止めおき、他人の助けを得て暴漢を取り押さえていた。
しかしながら、これら単純な構成のものでは、暴漢が逃げようと暴れると、得てして取り逃がしたり、反撃を食らう虞が多く、問題が多発していたのが実状であった。
そこで、V字かU字状の開口部だけの構成ではなく、それぞれU字状棒体の両先端部分に、互いに内側方向へ回動可能に、新たに加える湾曲状の左右回動アームよりなる拘束部材を設けたものとし、これを別の付属機構によって、捕獲使用時に当該拘束部材である上記の左右回動アームが、内側方向へ回動して、暴漢等の捕獲対象を、包囲して捕獲するとした幾つかの先願がある。
特開2007−278685号公報(5〜7頁、図1、図14) 特開2007−46853号公報(4頁、図1、図2)
上記の特許文献1は、発明の名称を「開閉式刺股」と称し、その主要な構成は、手で握る筒状の長柄と、長柄の先端に取り付けられたU字形状の押当部材があり、その押当部材の両先端には、互いに内側に回動可能に取り付けられた湾曲状の左右回動アームよりなる拘束部材を設け、加えて左右回動アームの何れか一方の先端部に、回転可能に取りけられた短辺状の施錠体を有したものとし、使用時に左右回動アームを閉じて、捕獲対象を閉じ込めると同時に、上記施錠体が回転して左右回動アームを連結する構成としている。
特許文献2は、発明の名称を「開閉機能を有する刺股」と称し、その発明の主要な構成は、特許文献1と同様に、互いに内側に回動可能に取り付けられた2本のアームを有し、その2本のアームの略中央部間を、両アームにそれぞれ端部を連結した紐状の引張部材を渡し設けた構成としたことを特徴としており、使用時には、2本のアームを開いた状態にしておいて、捕獲対象に対して上記引張部材を押しつけることにより、引張部材が撓むから、そのことに伴い2本の両アームが内側に引き寄せられて、自動的に両アームの先端部が閉じ行き、捕獲対象を閉じ込める構成とした刺股である。
上記両先願は、単なるU字状の押当部材だけの構成の刺股ではないから、確かに刺股を壁や床へ押し付けることなく、捕獲対象を包囲捕獲し得ると言える。ところが、実際には大きな問題が残されているのである。それは、捕獲対象が暴漢である場合や、獰猛な動物の場合は、必ず暴れる行為があり、簡単におとなしくはならないのが実態である。
すなわち、捕獲対象は必ず暴れて逃げようとするから、刺股の上記拘束部材である左右回動アーム部分が壊されて、捕獲対象は刺股から逃れ易いのである。
そこで、この発明では、捕獲対象が暴れれば暴れるほど、前記先願例の拘束部材である左右回動アーム部分が、急激に引き締まって行き、捕獲対象が動けなくなるよう構成を工夫したものである。すなわち、捕獲時に、暴漢等の捕獲対象が暴れ動くことによって、自縛的に捕獲対象が締め付けられて行き、遂には自ら動きを止める機能を有した新規な刺股を提供するものである。
この発明の構成を、後出の各図面に基づき説明するが、これらの図面においては、形を異にしていても機能上同一のものは、特段の相違がない限り、同一の符号として示した。
また、引き出し線は、同一符号を付すべき全箇所に設けているとは限らなく、幾つかを代表的に選択した。
図1及び図2にて、把持して軽量であるように、例えばアルミ製パイプにて成る把持用直棒体1の一端を、細めのアルミ棒材などで成る半円状湾曲棒体2が、それ自体が形成する平面と同一平面上における当該半円状湾曲棒体2の長さの中間点にて、その半円状湾曲棒体2の開口部を先方として、溶接などで強固着して一体化したものとする。
なお、上記半円状湾曲棒体2の両先端には、次述するこの発明の主要構成部品を、一方向のみに回動させるための特別な構成部品として設けたものである。
すなわち、半円状湾曲棒体2の両端部には、図2にも示すような、同じく細めのアルミ棒材等にて成る湾曲した略L字状で、その角状曲折部4か若しくはその近傍に、回転軸3を配し、かつ、L字状の下辺端部である内側端部6には、中央部連結部材7としてボールプランジャーの一方側を内蔵させ、L字状の他端にはアルミ棒の断面が当接した時の危険防止のために、軟質合成樹脂製かゴム製などにて成る保護用のキャップ8を被着させた。
ここで、この発明の構成について、最重要構成部分であるラチェット機構の採用について詳述する。この発明にて採用するラチェット機構には、大別して後述する市販の回転軸兼用のものと、通常の回転軸とは別に、歯列と爪とを設けたものとの2種類がある。
先ず、後者の市販の回転軸兼用のものとは別態様のものにつき説明する。すなわち、該内側端部6と回転軸3との間、若しくは角状曲折部4辺りに、半円状湾曲棒体2がL字状として湾曲する方向とは順方向だが、更にL字状湾曲の外側方向へと、ラチェットの歯板5が、その歯列を上記回転軸3に向け、かつ、該回転軸3を中心とした半円線を描く軌道上に歯列を有するものとし、上記全体を形成して可動湾曲状棒体9とした。
なお、前述の歯列の長さであるとも言えるラチェットの歯板5の長さは、特に限定しないが、後述する使用時にて、両可動湾曲状棒体9が形成する図10並びに図11に見るように、可動湾曲状棒体9の両先端が互いにクロスするに必要とする長さで決めればよい。
その点、図1及び図2の実施例に対して、ラチェットの歯板5の長さを、より長く、すなわち倍近くの長さとして、全歯列の長さを回転軸3を中心とした半円を形成する程の長さとした図3及び図4の実施例も示しておく。
この後者の実施例は、ラチェットの歯板5の一端側である内側端部6とは反対側は、図1及び図2のものと同じ長さだが、他端側は、2本の可動湾曲状棒体9が形成する湾曲円の内側へも突出することになる。
また、ラチェット機構として、ラチェットの歯板5の相手先であるラチェットの爪10は、半円状湾曲棒体2の両回転軸3点から、その半径上の半円状湾曲棒体2において、両ラチェットの歯板5に噛合う位置に設けることは当然であるし、図示では単純化して三角記号で示した。それも、実際は、図1も図3も半円状湾曲棒体2の裏側に配設される。
それ故、ラチェットの歯板5も、半円状湾曲棒体2の裏側にビス止めなどで固定する。
ラチェットの歯板5は、当然硬質で耐久性が必要であることから、焼き入り鋼板製となるので、アルミ製の可動湾曲状棒体9に溶接する訳にはいかない。異質の丸棒と平板の固着だが留意して結合したい。また、図示省略したがラチェットの解除機構も必要である。
なお、図1も図3でも、見て分かり易いように、半円状湾曲棒体2や可動湾曲状棒体9と共に、互いにラチェットの歯板5も透明体であるとして描いた。
加えて、図示上、簡略とするために、ラチェットの歯板5の歯列を、図1と図3では破線とし、図2と図4では模式的に描いたものであって、実際には、遥かに歯数が細かく多数であるし、ラチェットの爪10も前述のように象徴的に描いたものである。
次に、ラチェット機構として、市販のラチェット式回転軸とでも称するラチェット機能を併用させた回転軸について説明する。これは、回転軸の周囲に、全周に渡って歯列を連続させて設けてあり、その歯列に噛合う爪を1つ以上幾つか有し、全体としては大き目の回転軸として構成されたものである。
このラチェット機構を採用したものとしては、前出の回転軸3に相当するものを、ラチェット回転軸16と称して図5及び図14に、更に図12と図13にも◎として示した。
このラチェット回転軸16を用いれば、当然、前出のラチェットの歯板5とラチェットの爪10は不要であり、しかも、回転軸中心からラチェット歯列と爪を有する場所が、極く近いことから、梃子の原理で容易に動かすことが出来る利点がある。
ところが、このラチェット回転軸16を用いたものには欠点もある。最大の欠点は、このラチェット回転軸16の度重なる強圧的な使用により、内在ラチェット歯列の疲労破壊が起き易いことである。すなわち、この方式の利点でもあった回転軸中心と、歯列や爪を有する場所とが極く近いことが逆に災いし、強烈な負荷を度々与えることになるから、結果として破損し易いことになるのである。
その点、前出の通常の回転軸3を採用し、ラチェットの歯板5とラチェットの爪10とを用いたものは、ラチェットの歯板5とラチェットの爪10とを、回転軸3の中心から離れた場所に設けたので、回動力はより要しても、遥かに丈夫で長持ちするのである。
次に、説明を他の構成部分に移すことにする。先ず、可動湾曲状棒体9は、2本必要とし、互いに内側方向に回転して円を形成するようその湾曲自体が、互いに内側に向くよう前記両回転軸3(ラチェット回転軸16も含み以下同じ)に係着させるのである。
その際、中央部連結部材7として図2に見るようなボールプランジャーを採用した場合は、相手先の内側端部6には、このボールプランジャーの先端を受け、一時固定するための図示省略したボール受け穴を設けてあるものとする。
なお、両可動湾曲状棒体9の、半円状湾曲棒体2の両回転軸3への連着手段には十分な注意が必要である。すなわち、互いに内側に円を描くよう相対して連着させる2本の可動湾曲状棒体9であるから、図10と図11並びに図12と図13に見るように、使用時には可動湾曲状棒体9の両先端がクロスすることになるから、互いに先端が衝突しないように配慮すること必要である。勿論、前述のラチェットの歯板5の歯列が、ラチェットの爪10から外れてはならないことは言うまでもない。
また、図1と図3での両可動湾曲状棒体9の両内側端部6間に渡っては、使用前に、その両可動湾曲状棒体9のキャップ8を有する両先端が、離反開口している状態を保持させるために、前述したボールプランジャーと、相手先の内側端部6に、ボール受け穴を設けて成る中央部連結部材7を採用したものとして示した。
更に、各図に示すように、回転軸3の配置位置は、前述した如く可動湾曲状棒体9の角状曲折部4か、若しくはその近傍でよく、その位置の決定は、可動湾曲状棒体9の大きさや、その形状と、その両内側端部6との距離関係、すなわち、使用時の梃子力に係わり、使用時に中央部連結部材7を押圧して、両内側端部6間の挟圧力に抗して中央部連結部材7を、一方の内側端部6から離反させるのに必要な力から求めればよく、設計上の問題である。しかしながら、この発明の一要部でもあるから実設計上では十分に吟味されたい。
ここで、中央部連結部材7として、別の手段につき説明する。それは、図5乃至図7に示すもので、両可動湾曲状棒体9の両内側端部6間は、前述のボールプランジャーの場合よりも広い空間をあけるようになし、そこに、図7に示すような、断面が逆U字状とした半硬質の合成樹脂の例えばポリプロピレン製とし、下辺が直状開口辺部11とし、かつ、いずれか一方の内側端部6にて、回動自在に軸着する回転軸用孔12を有した中央部連結部材7としたものを、その直状開口辺部11にて、相手側の内側端部6に上方から押込み挟設させて用いるものとしたものである。
図5が挟設させた状態で示した使用前の全体図である。14はこの中央部連結部材7の回転軸用孔12を介して、いずれか一方の可動湾曲状棒体9の内側端部6に挿通して、この中央部連結部材7を回動させるためのピン状の回転軸を示す。
使用時に、この中央部連結部材7が可動湾曲状棒体9から外れた場合は、自重でぶら下がり図6の破線で示したようになる。
ところで、図7に示す中央部連結部材7の斜視図は、少し特殊に描いてある。そのことは、中央部連結部材7であるこの部品の断面において、手前は円形状で後方は逆U字状とした。その理由は、下方の直状開口辺部11の幅を全長に渡って均一にしたとすると、同じ太さであるとした両内側端部6に対して、逆U字よりも、円状の方が挟み抱き込む力は大きいからであり、回転軸用孔12のある方は回動し易いように逆U字としたのである。
勿論、このタイプの中央部連結部材7の材質自体で、挟着力は大きく変わることは言うまでもないが、一般的には半硬質な合成樹脂の例えばポリプロピレン製とする。
また、挟着力を補強するために、図示のように、少し厚みのある逆U字状の金属製の補強バンド13を適所に設けるもよい。いずれにしても、中央部連結部材7は、前述したボールプランジャー式と共に、被捕獲対象に直接押接することによって外れさせ、両可動湾曲状棒体9の開口状態を閉じる役目をするものであるから、設計上重要な部品であることは言うまでもない。
次に、図3と図5に図14、それに両可動湾曲状棒体9が回動して包囲部分18が形成された時の図12と図13にも示す半円状湾曲棒体2の開口部間に渡して設けた直線状の太い破線体として示す緩衝伸縮材17について説明する。
この緩衝伸縮材17は、把持用直棒体1の延長軸線上にて直交し、両回転軸3を結ぶ直線とは平行で、かつ、該両回転軸3を結ぶ直線と、把持用直棒体1と半円状湾曲棒体2が固着している中間点との間を略3分し、その中間点から3分の1辺りに緩衝伸縮材17を付設させたものである。
そして、この緩衝伸縮材17付設の目的は、例えば図12に見られるように、使用時に形成される包囲部分18に対し、捕獲対象が比較的小さい場合でも、潜り抜けて逃げ出さないように、捕獲対象を容易に緩衝伸縮材17に接触させ得るようにするためである。
その構成としては、例えば、スプリングコイル状の長いばねに、軟質ビニールパイプを被着させたものとしたり、太いゴム紐を編んだものに軟質ビニールパイプを被着させたようなものとするなりと、構成は色々と考えられる。
したがって、その構成材から見て、捕獲対象に対し捕獲時の両可動湾曲状棒体9からの強烈な圧接性を和らげる働きも有するようになる。
さて、この発明として最重要な部分は前記したラチェット機構である。周知のようにラチェット機構を用いると言うことは、そのラチェット歯列に対して、噛合う爪の移動方向は、一方向のみであり、逆方向には決して移動しないことを意味する。
すなわち、重要なことは、前述のラチェットの歯板5とラチェットの爪10及びその回転軸3の機能上の配置であり、又は、ラチェット回転軸16の機能上の配置である。
したがって、回転軸3とラチェットの歯板5及びラチェットの爪10との3者関係は勿論のこと、2本の可動湾曲状棒体9が互いに内側方向に回転しても、外側方向へは回転しないように、2組のラチェットの歯板5とラチェットの爪10の向きを、それぞれ互いに逆向きになるように定めることが必須要件である。
なお、回転軸3として市販のラチェット回転軸16採用した場合は、ラチェット回転軸16を配設する2本の可動湾曲状棒体9に、互いに可動湾曲状棒体9が内側方向に回転しても、外側方向へは回転しないようにラチェット回転軸16を配置する必要がある。
すなわち、このことは、2個のラチェット回転軸16を、互いに表裏関係にあるとして配置するのである。勿論、ラチェット回転軸16そのものには解除機能を有するから使用後は解除して元の位置状態へ戻せばよい。
以上詳記したのが,この発明の基本的な構成である。次に、この発明の作用について説明する。通常、本発明品(以下は本刺股と称する。)を保管している時は、好みの状態にしておけばよいが、暴漢などが侵入して来る時は何時であるか分からないから、その非常時に直ぐ使えるように、中央部連結部材7にて、両内側端部6を結合させて、両可動湾曲状棒体9すなわち、その両キャップ8間を最大に開口させた図1のような状態にして、該両キャップ8端を床面にし、壁などに立て掛けおくことになる。
いざ、刃物などを構えた暴漢侵入となったら、直ちに本刺股の把持用直棒体1を両手で持ち、開口した状態で暴漢に立ち向かい、暴漢を素早く開口内に押入れ、本刺股の中央部連結部材7を暴漢に押し当てれば、両可動湾曲状棒体9が、梃子の原理で回転軸3を軸に図1の矢印方向、すなわち内側方向へと回動するから、中央部連結部材7が、開放され、暴漢は半円状湾曲棒体2に押し付けられるようになると同時に、両可動湾曲状棒体9が互いに交差状態となって図10及び図11のように包囲部分18が形成され、その中に暴漢を閉じ込めることになる。
そこで、図3及び図4のようにラチェットの歯板5が長く、全歯列の長さを回転軸3を中心とした半円を形成する程の長さとしたものは、2本の可動湾曲状棒体9が形成する湾曲円の内側へも突出することになるから、一見して被捕獲対象に当りそうに思われるが、実際にはあまり心配がない。その理由は、第一に、図3に見るように、使用開始時にはラチェットの歯板5の内側の両先端は横向きとなっており、両可動湾曲状棒体9が内側へと閉じて行くに伴って、内側の両先端は後退して行き図11に示すようになるからである。
さて、これからが本刺股の本領を発揮するのである。すなわち、暴漢であろうと猛獣であろうと,被捕獲対象が閉じ込められると、必ず逃げようとして激しく動き暴れる。
そして、暴れると、その動きに伴い両可動湾曲状棒体9が動かされ、そこに固着している両ラチェットの歯板5なり、又は回転軸3にラチェット回転軸16を採用したものは、その両ラチェット回転軸16も動かされることになる。
ラチェット機構が動くということは、前述したように一方向へのみ進むことを意味し、決して逆方向へは進まないから、両可動湾曲状棒体9が互いに内側方向に動いても、決して開く方向には動かないのである。すなわち、被捕獲対象の動きによって、両可動湾曲状棒体9が互いに内側方向に微動して行くことになり、遂には被捕獲対象自身が痛みを感ずるのか動かなくなる。即ち、自縛的に被捕獲対象を締め付けて行くようになるのである。
次に、この発明の主要構成部品の改善策につき説明する。先ず、把持用直棒体1の長さを調整できるようにする2つの手段についてである。1つは、図8に示すように、パイプ状の把持用直棒体1の構成を、長さ方向で2分し、丸棒の一端を、2分した一方のパイプに内接固定させ、そのパイプから露出している丸棒の他端部分を、2分した他方のパイプ内に挿入して結合させ、その結合上をスライドカバーするパイプを設けて、全長を調整できるようにする。2つめは、図9に示すように、蝶番25を用いて二つ折りにする方法である。いずれも、後程にて詳述しよう。
その際、基本的に言えることは、家庭用掃除機の吸い込みパイプの長さ調整法に見られるような、外側パイプの一端部辺りで、内側パイプを締め付けて長さ固定する方法では、本刺股には全く不適である。すなわち、暴漢に立ち向かうのには力を必要とするから、この手段では締め付け点が滑って長さが固定化しないから、無理であり危険である。
そこで、少なくとも内側を丸棒とし、その丸棒の中心を通る周上の上下に、例えば下方にはキー溝のような長溝を穿設し、その長溝内を移動する凸部を外側のパイプの適所に固着させて、該丸棒の長溝とは長さ方向に伸縮しても、外側パイプが互いに回動しないようにし、かつ、丸棒の中心を通る周上の上方には、球頭体がスプリングバネを下にして埋まる程度の円穴を適所に穿ったものにしておくような多用されている手段が必要であろう。
そして、外側パイプの長さを手元から半円状湾曲棒体2の中間点近くまでとし、球頭体が露出する程度の透孔を、少なくとも把持した時の手元と、中間点近くとの2ヶ所に設けたものとする。勿論、球頭体は外側パイプから露出しても、飛び出してしまわないように球頭体の下部は、外側パイプの透孔よりも大きくしておくのである。
この構成だと、把持用直棒体1として短い時は、球頭体が手元に露出していて、長くする時は、手元に露出している球頭体を指先で押し込んで、内側の丸棒を引き出し行けば、球頭体は外側パイプの上方内面を滑走して、中間点近くの透孔から露出して固定し、把持用直棒体1としての全長がほぼ2倍近いものとなると言える。
しかし、この手段も家庭用の掃除機ほどではないが、把持用直棒体1として長くしておいて、壁などに急激に強く押し付けると、球頭体が小さいからか、陥没して把持用直棒体1としての長さを保てなくなる虞があるし、稀には球頭体が破壊して、把持用直棒体1としての長さが定まらなくなってしまうことが考えられる。
また、これらは把持用直棒体1のみの長さ変化であり、十分ではない。
そこで、把持用直棒体1と両可動湾曲状棒体9の先端までを含んだ本刺股の全長を、半分の長さにしたい。その方が高さが同じとなり、不使用時の保管に便利である。
それには、前述の把持用直棒体1内のスライド式伸縮法では、長さ方向に数段階の伸縮が必要となるから、数層の構成となって把持用直棒体1の太さから考えると無理がある。
そこで、把持用直棒体1を必要な長さのところで2分して分離させるものとし、図14に示すように、分離するそれぞれを可動湾曲状棒体9を含んだ全高の半分の長さにする。
その際、好ましい把持用直棒体1の2分方法としては、図9に見るように分離把持用直棒体19が離散せぬよう蝶番25を用いて二つ折りにしたものである。
これらの手法は、実施例の項で詳述する。
また、慣用手段に近いが、把持用直棒体1を両手で把持する位置に、近傍に渡って滑止め加工部分15を設けるとか、把持用直棒体1の下端に図14に示すような軟質合成樹脂製かゴム製の釣鐘形をし、下端が広がった下端用キャップ24を嵌着させておくもよい。
更に、同じく図14に見るように、把持用直棒体1上の一部に、照明用電球や高音発生器と、それらのスイッチと電池を内蔵させた付加装置箱23を付加するのも良いだろう。
この発明の最大の効果は、採用したラチェット機構によって、被捕獲対象を図10乃至図13に示すような包囲部分18に閉じ込めさえすれば、被捕獲対象が激しく動き暴れれば、暴れるほど、その動きに伴って両可動湾曲状棒体9が互いに内側方向に微動しつつ、自動的に被捕獲対象を締め付けて行くようになることにある。したがって、被捕獲対象は動かなくなるから、使用する当初から安心して捕獲できるようになるのである。
また、図11や図13に見るように、両可動湾曲状棒体9の回動を進めて行き、包囲部分18が2分割されて狭い範囲にすることも出来るから、小動物の捕獲なり、場合によっては暴漢に片足だけでも捕らえる可能性がある。
中央部連結部材7としては、図1や図3に見るような、ボールプランジャー式を採用した方が,構造が簡単で好ましいが、両可動湾曲状棒体9の内側端部6における結合点が、球状だけに弱いので設計上では注意を要する。
その点、前述した図7に見るような、断面が逆U字状とした半硬質の合成樹脂製で、下辺が直状開口辺部11とし、かつ、いずれか一方の内側端部6にて、回動自在に軸着する回転軸用孔12を有したものの方が、両可動湾曲状棒体9の内側端部6間の結合力は大きいと思われるし、これも、一方の可動湾曲状棒体9の内側端部6から外れても、他方の可動湾曲状棒体9の内側端部6の回転軸14にて、飛散せずにぶら下がり状態にあるから、容易に使用状態に再セットし易い。
前述した図5とその他の図にも示した緩衝伸縮材17は、その配置場所からして、包囲部分18自体を狭くするから、捕獲対象が接触し易い故に、捕獲対象が潜り抜けて逃げ行くことを防げると共に、捕獲対象が押圧されても緩衝伸縮材17がクッションとなっての緩衝作用があるから、小動物の捕獲などには優しい捕獲法として好ましい刺股となる。
図8に示す把持用直棒体1を分離式にしたものや、図9に示す把持用直棒体1を二つ折りとし、それぞれを分離把持用直棒体19としたものは、図14に見るように全体として全長を半分に短尺化できるから、不使用時の収納や移動に便利となる。
特に、二つ折りとしたものは、両分離把持用直棒体19が離散しないから、より好ましいと言える。なお、使用状態に戻して1本化にした時は、把持用直棒体1の断面積全体として接して押すことができるから、把持用直棒体1がパイプ体であったとしても、前述したスライド式で、内側の丸棒の球頭体が、外側パイプの透孔から露出させる構成のものよりも、遥かに把持用直棒体1の軸線方向への耐押圧力は強いものとなる。
また、分離把持用直棒体19に下端用キャップ24を嵌着させたものは、使用時に両手で把持用直棒体1を持つと同時に、使用者の腹部にこの下端用キャップ24を当接させて押し出す行為ができ易いし、加えて、広げた下端部を凹状にしておけば、吸盤の作用も生じて、床等に押し立てた時に、簡単には床面を滑動しなくなり、結果として倒れにくい効果を生むようにもなる。
その他、把持用直棒体1上の一部に、照明用電球や高音発生器等と、それらのスイッチと電池を内蔵させた付加装置箱23を設ければ、それなりの効果を付加し得るだろう。
この発明の実施例の平面図である。(実施例1) 図1の可動湾曲状棒体の平面図である。 この発明の他の実施例の平面図である。(実施例2) 図2の可動湾曲状棒体の平面図である。 この発明の更に他の実施例の平面図である。(実施例3、実施例5) 図5の可動湾曲状棒体の平面図である。 図5の中央部連結部材の斜視図である。(実施例4) この発明の把持用直棒体にて、その長さを2分する実施例における軸線方向での一部にハッチングを省略した断面図である。(実施例6) この発明の把持用直棒体にて、その長さを2分する他の実施例における軸線方向での一部にハッチングを省略した断面図と、右側面図である。(実施例7) 図1の使用後の状態として包囲部分が形成され、かつ、両可動湾曲状棒体と半円状湾曲棒体及びラチェットの歯板とを透明体として示した平面図である。 図3の使用後状態で、包囲部分が小さく分割状態とされ、かつ、両可動湾曲状棒体と半円状湾曲棒体及びラチェットの歯板とを透明体として示した平面図である。 図5の使用後の状態として包囲部分が形成され、かつ、両可動湾曲状棒体と半円状湾曲棒体とを透明体として示した平面図である。 図5の使用後状態で、包囲部分が小さく分割状態とされ、かつ、両可動湾曲状棒体と半円状湾曲棒体とを透明体として示した平面図である。 図5に付加装置箱を付設して、かつ、把持用直棒体を分離可能とし、その2分した状態で示した正面図である。(実施例6)
この発明の最良の形態について述べると、先ず、把持用直棒体1は、軽量とするためにアルミ製のパイプとし、不使用時には全長の半分程度に2つ折に短尺化することができ、使用状態として1本に伸ばした時は、全長を170cm程度と成るものとする。
また、この把持用直棒体1を両手で把持する位置に、クロスハッチング状の細かい切り込みなり、ゴム製パイプを装着するような滑止め加工15を施し、更には、図14に見るような軟質合成樹脂製かゴム製の釣鐘形をし、かつ、下端が広がった下端用キャップ24を嵌着させるがよい。
そして、半円状湾曲棒体2は、細めのアルミ棒体とし、両先端間距離が丁度半円の中心線の長さとなるものとし、その形成する平面と同一平面上における当該半円状湾曲棒体2の丁度中間点にて、その半円状湾曲棒体2の開口部を先方として強固に溶接し、把持用直棒体1と一体化したものとする。
なお、半円状湾曲棒体2の両先端には、L字状の可動湾曲状棒体9を連着させるための回転軸3を取り付けるが、両L字状の可動湾曲状棒体9が内側に回動してクロスする際には、たとえ衝突しても回動が進行するよう半円状湾曲棒体2の両先端での回転軸3部においては、多少のガタつきを有しての連着性が必要かつ肝要である。
また、両可動湾曲状棒体9の先端部には、パイプ体が当接した時の危険防止のため、軟質合成樹脂製かゴム製の保護用のキャップ8を被着させておく。
すなわち、両可動湾曲状棒体9が回動してクロスする際に、絶対に両者が衝突せぬ軌道を描くよう両回転軸3部において、互いに精密に微少な傾斜差を以て取り付け得る加工ができたとしても、暴漢などを包囲した際には、暴漢などが必ず暴れ、この精密さは必ず壊されるから、精密加工した意味がなくなるからである。
また、両可動湾曲状棒体9の角状曲折部4におけるL字状の角度は、広角になる程、暴漢を捕らえるための両可動湾曲状棒体9の両キャップ8間が広がることにはなるが、事実上は直角程度でよいし、回転軸3の配置場所も、中央部連結部材7を外し易くするためには、梃子力を考え両角状曲折部4よりも外側寄りに設ける方が好ましい。
さて、この発明の最大の特徴点であるラチェット機構の採用には、それぞれに特徴があるが、前述したようにラチェット機構としてラチェット回転軸16を採用することは耐久性不足の点で避けて、ラチェットの歯板5を設けた、それも、敢えて特徴の大きな図3に示したものを選ぶことにする。すなわち、ラチェットの歯板5が長いから、包囲部分18を狭くすることが出来るからである。
なお、包囲部分18の大きさによっては、ラチェットの歯板5の内側の端部が包囲部分18内に露出している時があるから、その内側端部には適当な緩衝材(図示省略)を設けて、被捕獲対象の当接に対して配慮するもよい。
逆に、その内側端部を利用して、被捕獲対象に痛手を与えるように、適当な形状にするのも良いだろう。
中央部連結部材7は、図1や図2に示したようなボールプランジャー方式の方が、構成が簡単で好ましいと思われる。ただし、あまり簡単に外れるようでは困るから、ボールプランジャーの設計上では十分に注意されたい。
そして、半円状湾曲棒体2の開口部間に渡り緩衝伸縮材17を設けたものとし、かつ、把持用直棒体1は、両可動湾曲状棒体9を含めた全長の半分長になるように、2つに分離可能な構成とすることである。それも図9に示すような蝶番25を用いた二つ折りの方が互いに離散せずに、常に共にあるからベターな刺股となる。
次に、図1に示した実施例について述べる。先ず、把持用直棒体1は、直径を3cm程とするアルミ製パイプが、不使用時には2つに分離することができ、使用状態として1本に伸ばした時には、全長を170cm程度と成るものとする。また、この把持用直棒体1を両手で把持する位置に、ハッチング状の細かい切り込みである滑止め加工15を施す。
そして、把持用直棒体1の先端は、直径を15mm程度とした細めのアルミ棒体で、両先端間距離を45cm程度とした半円状湾曲棒体2を、その形成する平面と同一平面上における当該半円状湾曲棒体2の丁度中間点にて、その半円状湾曲棒体2の開口部を先方として強固に溶接し、把持用直棒体1と一体化したものとする。
両L字状の可動湾曲状棒体9は、半円状湾曲棒体2と同じく直径を15mm程度としたアルミ棒体にて成り、内側端部6から角状曲折部4までを9cm程とし、曲折し、かつ、大きく湾曲しての先端であるキャップ8までの長さを約36cmとした。
ラチェット機構としては、ラチェットの歯板5とラチェットの爪10を採用し、両者共に鋼板製とし、ラチェットの歯板5は、厚さを2〜3mm程度で、幅を2〜3cmとし、可動湾曲状棒体9の回転軸3から、半径を15cmで描く辺りに歯列が回転軸3に向くよう湾曲配列させた湾曲状の全長を、図1に示すように、両可動湾曲状棒体9が中央部連結部材7によって使用準備状態として開いてる状態において、ラチェットの歯板5の一方端は図2に見るようにビス等で可動湾曲状棒体9に強く固設し、他端は半円状湾曲棒体2に設けるラチェットの爪10に係合する辺りまでの長さとした。
当然ながら、ラチェットの爪10は、ラチェットの歯板5の歯列の回動に対し、可動湾曲状棒体9が閉じる方向には摺動移動するが、外側へ開く方向には係止して動かぬようにして半円状湾曲棒体2に固設する。なお、相対するラチェットの歯板5とラチェットの爪10は、歯列方向を逆方向として前記同様に相対する可動湾曲状棒体9に固設する。
実施例2は、図3及び図4に示すもので、ラチェットの歯板5の長さのみが実施例1と異なっているものである。すなわち、ラチェットの歯板5の長さを、実施例1より倍近くの長さとし、全歯列の長さを回転軸3を中心とした半円を形成する程の長さとしたものであり、ラチェットの歯板5の一端側は、実施例1と同じ長さだが、他端側は、両可動湾曲状棒体9のキャップ8側へも突出することになる。その他は、実施例1と同じであるから詳細な記載を省略する。
実施例3は、図5に示すように、ラチェット機構として、前述した耐久性に不満があるとしても、捕獲対象が小動物のようなものには適用できることからラチェット回転軸16を採用したものであって、2個共にセット及びそのセット解除機能付きの市販品を採用するが、ラチェット機能として、2個は互いに逆回転方向に働くよう配置する。
その他のことは、ラチェットの歯板5とラチェットの爪10がない実施例1と同じであっても構わないから詳細な記載を省略する。
実施例4は、図7に見るように、中央部連結部材7として、断面が逆U字状のポリプロピレン製の長方体を採用し、全長が135mm、高さが25mmで、内径は18mm、外径を22mmとし、下方は全長に渡って幅11mmの直状開口辺部11を形成させ、長さ方向の両端近くに、金属製の厚さ1mmで高さ16mm程度の逆U字状の補強バンド12を付設したものとした。直状開口辺部11を手指にて広げるのに、相当な力を必要とする程度の挟着力が必要である。
実施例5は、図5に見るような緩衝伸縮材17を付設したものであり、緩衝伸縮材17自体は、全長が伸縮すれば、如何様な構成のものでもよい。例えば、スプリングバネを用いて、その略中央部辺りに適当長の軟質ビニールパイプを被着させたものとするか、ゴム紐を綿糸と共に撚って、太めの紐状としたものなどが実施例として考えられる。
実施例6は、図8及び図14に見るように、把持用直棒体1を、分離把持用直棒体19として両半円状湾曲棒体2を含めた全長の半分程度、図例では110cmになるよう2分する手段であり、図8に示すように、2分させた把持用直棒体1それぞれを、分離把持用直棒体19と成し、その分離把持用直棒体19の一方に、内接するための露出部分20を有する棒体を、ビス21等で他方の分離把持用直棒体19内に固定する慣用手段が、構成が最も簡単でよいと思われる。
両者を連着させる時は、内接する棒体の露出部分20を相手先の分離把持用直棒体19内へ矢印方向に挿入させ、更に、両者を連着させた上周面を、分離把持用直棒体19の外周を両矢印方向に摺動する内径としたカバーパイプ22を設けて、それをスライド移動させて来て、図示省略したが、分離把持用直棒体19の外周から露出し、カバーパイプ22に設けた透孔に球頭を露出するようなボールプランジャー式の慣用手段にて、その場所に一時固定しておくがよい。更に、該カバーパイプ22を所定位置で衝止させ、留めおくために、上記のビス21を兼用させるのも良いだろう。
実施例7は、実施例6と同じく分離把持用直棒体19として両半円状湾曲棒体2を含めた全長の半分程度になるよう2分する手段であるが、この実施例7は図9に見るように、分離把持用直棒体19が離散せぬよう蝶番25を用いて二つ折りにしたものである。
構成を最も簡単にするために、用いる蝶番25の大きさに合わせ、一端を方形部分26とし、他端はパイプである分離把持用直棒体19内に挿着させるため適用長の棒状嵌着部分27とさせた木材にて成る蝶番連結部材28と成し、図示省略した木螺旋で蝶番25を方形部分26に固定させたものとした。
なお、図示省略したが、分離把持用直棒体19と棒状嵌着部分27とをビス等で固着する手段や、二つ折りを戻して直状とした時に、方形部分26の側面にフックとその受け輪を設けて、直状とした接合状態を固定化するなどの適当な慣用手段を採用すればよい。
最後に、把持用直棒体1に設ける下端用キャップ24は、合成ゴム製の釣鐘形で、広がった下端は、凹んだものとする。また、高音発生装置なり、照明装置と共に、それらの電池を内蔵した付加装置箱23を半円状湾曲棒体2に近い辺り付設した。照明用電球は付加装置箱23の前面、すなわち両半円状湾曲棒体2方向に照射するよう設けた。
以上詳記の各実施例は、図示に限定されるものではなく、また、それぞれを互いに組み替えたり、組合せても用いることができる上、構造が比較的簡単なので、安価に提供できるから、防犯上と共に、産業上にも有益な発明である。
1 把持用直棒体 15 把持用直棒体の把持部の滑止め加工部分
2 半円状湾曲棒体 16 ラチェット回転軸
3 回転軸 17 緩衝伸縮材
4 角状曲折部 18 包囲部分
5 ラチェットの歯板 19 分離把持用直棒体
6 内側端部 20 棒体の露出部分
7 中央部連結部材 21 ビス
8 キャップ 22 カバーパイプ
9 可動湾曲状棒体 23 付加装置箱
10 ラチェットの爪 24 下端用キャップ
11 直状開口辺部 25 蝶番
12 中央部連結部材の回転軸用孔 26 方形部分
13 補強バンド 27 棒状嵌着部分
14 中央部連結部材の回転軸 28 蝶番連結部材

Claims (11)

  1. 把持用直棒体(1)の一端を、半円状湾曲棒体(2)が形成する平面と同一平面上における該半円状湾曲棒体(2)の中間点にて、該半円状湾曲棒体(2)の開口部を先方として固着したものとし、かつ、該半円状湾曲棒体(2)の両端部には、湾曲したL字状で、その角状曲折部(4)か、その近傍に、回転軸(3)を設け、該回転軸(3)にて回動可能に連着する可動湾曲状棒体(9)2本が、互いに内側に円を描くよう相対配置させると共に、加えて、上記両角状曲折部(4)の近傍と、上記半円状湾曲棒体(2)の両先端近傍に渡ってラチェット機構を配設させると共に、上記両可動湾曲状棒体(9)の内側端部(6)間に渡って、該両可動湾曲状棒体(9)のキャップ(8)を有する両先端が、離反開口している状態を保持するための中央部連結部材(7)にて、上記両内側端部(6)間を連結させおき、使用時には、該中央部連結部材(7)が被捕獲対象により押圧されることによって、上記両内側端部(6)の連結が外されて、上記2本の半円状湾曲棒体(2)の両先端が近接し、更に進んで、交差することによって、被捕獲対象を中にした包囲部分(18)が形成され、被捕獲対象が激しく動き暴れることにより、上記ラチェット機構が働き、上記両可動湾曲状棒体(9)が互いに内側方向に微動しつつ被捕獲対象を締め付け行くようになることを特徴とする自縛機能を有する刺股。
  2. ラチェット機構として、回転軸(3)自体を、ラチェット回転軸(16)とし、該ラチェット回転軸(16)を配設する可動湾曲状棒体(9)は、互いに可動湾曲状棒体(9)が内側方向に回転しても、外側方向へは回転しないよう該ラチェット回転軸(16)を、互いに表裏関係にあるとして配置した請求項1記載の自縛機能を有する刺股。
  3. ラチェット機構として、両可動湾曲状棒体(9)の内側端部(6)と回転軸(3)との間、若しくは角状曲折部(4)辺りに、L字状として湾曲する方向とは順方向で、更にL字状の外側方向へと、ラチェットの歯板(5)を、その歯列を上記回転軸(3)に向け、かつ、該回転軸(3)を中心とした半円線を描く軌道上に歯列を有するものとして固着させ、かつ、上記ラチェットの歯板(5)に係接するラチェットの爪(10)を、上記半円状湾曲棒体(2)の回転軸(3)から半径上において、ラチェットの歯板(5)に噛合う位置に設けた請求項1記載の自縛機能を有する刺股。
  4. ラチェットの歯板(5)の長さにおいて、該ラチェットの歯板(5)の一端はラチェットの爪(10)に噛合う位置辺りまでとし、他端を該ラチェットの歯板(5)を固着させる可動湾曲状棒体(9)の角状曲折部(4)に止めて、両可動湾曲状棒体(9)が互いに向き合い形成する内側には突出せぬよう配設した請求項3記載の自縛機能を有する刺股。
  5. ラチェットの歯板(5)の長さにおいて、該ラチェットの歯板(5)の一端はラチェットの爪(10)に噛合う位置辺りまでとし、他端を該ラチェットの歯板(5)を固着させる可動湾曲状棒体(9)の角状曲折部(4)に固着させ、更に両可動湾曲状棒体(9)が互いに向き合い形成する内側にも突出して、全歯列の長さを回転軸(3)を中心とした半円を形成する程の長さとした請求項3記載の自縛機能を有する刺股。
  6. 中央部連結部材(7)を、ボールプランジャー方式とした請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自縛機能を有する刺股。
  7. 中央部連結部材(7)を、断面が逆U字状とした半硬質の合成樹脂製とし、下辺が直状開口辺部(11)とし、かつ、いずれか一方の内側端部(6)にて、回動自在に軸着する回転軸用孔(12)を有したものとし、上記直状開口辺部(11)にて、相手側の内側端部(6)に上方から押込み挟設させ用いるものとした請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自縛機能を有する刺股。
  8. ゴム紐などで成る緩衝伸縮材(17)を、半円状湾曲棒体(2)の把持用直棒体(1)の延長軸線上で直交し、両回転軸(3)を結ぶ直線とは平行で、かつ、該両回転軸(3)を結ぶ直線と、把持用直棒体(1)と上記半円状湾曲棒体(2)が固着している中間点との間を略3分し、該中間点から3分の1辺りに設けた請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の自縛機能を有する刺股。
  9. 軟質合成樹脂製かゴム製の下端がやや広がった釣鐘形をした下端用キャップ(24)を把持用直棒体(1)の一端に嵌着させた請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の自縛機能を有する刺股。
  10. 把持用直棒体(1)と可動湾曲状棒体(9)を含めた全長を、半分程度とすべく、把持用直棒体(1)を分離2分して、分離把持用直棒体(19)とした一方の分離把持用直棒体(19)に、内接するための露出部分(20)を有する棒体を、ビス(21)等で他方の分離把持用直棒体(19)内に固定する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の自縛機能を有する刺股。
  11. 把持用直棒体(1)と可動湾曲状棒体(9)を含めた全長を、半分程度とすべく、把持用直棒体(1)を分離2分して、分離把持用直棒体(19)とし、かつ、2分した両分離把持用直棒体(19)の一端部にて、蝶番(25)等を用い二つ折り式に結合させた請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の自縛機能を有する刺股。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102584899B1 (ko) * 2022-10-05 2023-10-05 대한민국 신체 구속 장치

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