JP2013132995A - 水陸両用車 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置コストの低減を図りつつ、冷却対象物を好適に冷却することができる水陸両用車を提供する。
【解決手段】水上を航行すると共に陸上を走行する水陸両用車であって、動力源となるエンジンと、冷却水流入流路41を介して流入する冷却水により冷却対象物を冷却する水冷式冷却器18と、エンジンの動力により推進力を発生させる推進器15と、を備え、推進器15は、導入口31aから流入した水を噴出口31bに向けて流出させる流水流路31と、流水流路31内に設けられたプロペラ翼32と、プロペラ翼32に連結され、エンジンの動力により回転する推進軸26と、を有し、冷却水流入流路41は、その一方の端部が、プロペラ翼32の下流側における流水流路31に接続され、その他方の端部が、水冷式冷却器18の流入側に接続されており、流水流路31で流れる水を冷却水として、水冷式冷却器18へ向けて流れるように設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、水上を航行すると共に陸上を走行する水陸両用車に関するものである。
従来、エンジンと、冷却対象物としてのエンジンを冷却するための冷却システムとを備えた水陸両用車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。この水陸両用車両の冷却システムは、冷却ファンによって冷却されるラジエータを有しており、ラジエータは、水から遮断されている。
特表2004−522643号公報
ところで、水陸両用車は、冷却システムとして、空冷の冷却器だけでなく、水冷の冷却器により冷却対象物を冷却する場合がある。これは、水陸両用車が水上航行時において、十分な冷却風量を得ることができず、空冷の冷却器による冷却効率が低減するからである。なお、冷却対象物としては、エンジン、エンジン冷却水、潤滑油または作動油等である。このため、水陸両用車は、水上航行時において、水冷の冷却器によってエンジンを冷却する。この場合、水陸両用車は、通常、水中からポンプによって冷却水を汲み上げ、汲み上げた冷却水によって冷却対象物を冷却する。しかしながら、上記の構成によれば、専用のポンプを設けることによって装置構成および制御が複雑となり、また、ポンプを設ける分、装置コストの低減を図ることが困難となる。
そこで、本発明は、装置構成および制御を簡易なものとし、装置コストの低減を図りつつ、冷却対象物を好適に冷却することができる水陸両用車を提供することを課題とする。
本発明の水陸両用車は、水上を航行すると共に陸上を走行する水陸両用車であって、動力源となるエンジンと、冷却水流入流路を介して流入する冷却水により冷却対象物を冷却する冷却器と、エンジンの動力により推進力を発生させる推進器と、を備え、推進器は、導入口から流入した水を噴出口に向けて流出させる流水流路と、流水流路内に設けられたプロペラ翼と、プロペラ翼に連結され、エンジンの動力により回転する推進軸と、を有し、冷却水流入流路は、その一方の端部が、プロペラ翼の下流側における流水流路に接続され、その他方の端部が、冷却器の流入側に接続されており、流水流路で流れる水を冷却水として、冷却器へ向けて流れるように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、プロペラ翼の下流側の流水流路を流れる水は、回転する推進軸によりプロペラ翼が旋回することで、プロペラ翼の上流側の流水流路に比して高圧となる。そして、高圧となった流水流路の水は、その一部がプロペラ翼の下流側の流水流路に接続された冷却水流入流路へ向けて流れ込む。これにより、冷却器には、冷却水流入流路を介して、高圧となった流水流路の水が冷却水として流れ込むことから、専用のポンプ等により冷却水を汲み上げる必要がない。よって、流水流路から冷却水を汲み上げて、冷却器へ向けて冷却水を供給するポンプ等の装置を設ける必要がなく、また、推進器の作動により冷却水が冷却器へ流入するため、冷却に関する制御を実行する必要がない。このため、冷却対象物を冷却するための構成および制御を簡易なものとできることから、装置コストの低減を図ることが可能となる。
また、冷却器は、冷却水流出流路を介して冷却水を流出させており、冷却水流出流路は、その一方の端部が、冷却器の流出側に接続され、その他方の端部が、プロペラ翼の下流側における流水流路に接続されており、冷却水流出流路を流れる冷却水が、流水流路の水流によって生ずるエジェクタ効果により、流水流路へ引き込まれるように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、プロペラ翼の下流側の流水流路を流れる水は、回転する推進軸によりプロペラ翼が旋回することで流れが速くなる。そして、流れが速くなった流水流路の水は、プロペラ翼の下流側の流水流路に接続された冷却水流出流路の流出口を通過することで、エジェクタ効果が生じる。これにより、冷却水流出流路を流れる冷却水は、エジェクタ効果によりプロペラ翼の下流側の流水流路に引き込まれることで、冷却器からの流出が好適に行われる。よって、冷却器の流入側を高圧とし、冷却器の流出側を低圧にすることができるため、冷却器における冷却水の流通を好適なものとすることができ、冷却効率の向上を図ることができる。
また、冷却器は、冷却水流出流路を介して冷却水を流出させており、冷却水流出流路は、その一方の端部が、冷却器の流出側に接続され、その他方の端部が、プロペラ翼の上流側における流水流路に接続されており、冷却水流出流路を流れる冷却水が、流水流路へ引き込まれるように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、プロペラ翼の上流側の流水流路を流れる水は、回転する推進軸によりプロペラ翼が旋回することで、プロペラ翼の下流側の流水流路に比して低圧となる。これにより、冷却水流出流路を流れる冷却水は、低圧となった流水流路に引き込まれることで、冷却器からの流出が好適に行われる。よって、冷却器の流入側を高圧とし、冷却器の流出側を低圧にすることができるため、冷却器における冷却水の流通を好適なものとすることができ、冷却効率の向上を図ることができる。
また、プロペラ翼の上流側における流水流路において、冷却水流出流路の他方の端部との接続部分を挟んで、接続部分の下流側の流水流路は、接続部分の上流側の流水流路に比して拡がっていることが好ましい。
この構成によれば、接続部分の下流側の流水流路は、接続部分の上流側の流水流路に比して拡がっている。このため、接続部分の下流側の流水流路は、接続部分の上流側の流水流路が広がっている分、接続部分の上流側の流水流路に比して低圧となる。これにより、導入口から流入した水が、接続部分の上流側の流水流路から、接続部分を通過して、接続部分の下流側の流水流路に流れると、接続部分の下流側の流水流路を流れる水は、接続部分の上流側の流水流路に比してより低圧となる。よって、冷却水流出流路を流れる冷却水は、より低圧となった流水流路に引き込まれることで、冷却器からの流出がより好適に行われる。よって、冷却器の流入側を高圧とし、冷却器の流出側をより低圧にすることができるため、冷却器における冷却水の流通をより好適なものとすることができ、冷却効率の向上をさらに図ることができる。
本発明の水陸両用車によれば、流水流路の水圧を利用して、冷却水を冷却器へ向けて供給することができるため、装置構成および制御を簡易なものとし、装置コストの低減を図りつつ、冷却対象物を好適に冷却することができる。
図1は、実施例1に係る水陸両用車の概略構成図である。 図2は、実施例1に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。 図3は、流水流路を水の流れ方向に直交する面で切ったときの断面図である。 図4は、実施例2に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。 図5は、実施例3に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。 図6は、実施例4に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。 図7は、変形例に係る水陸両用車の流水流路を水の流れ方向に直交する面で切ったときの断面図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る水陸両用車について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係る水陸両用車の概略構成図である。水陸両用車1は、エンジンにより推進器を駆動させて水上を航行すると共に、エンジンにより駆動輪を回転させて陸上を走行する車両である。図1に示すように、水陸両用車1は、動力伝達駆動系9として、エンジン10と、変速機11と、動力分配機構12と、差動装置13と、駆動輪14と、推進器15とを備えており、これらは車両本体5に搭載されている。なお、実施例1では、差動装置13および駆動輪14から為る走行装置に適用して説明するが、キャタピラー等の走行装置を適用してもよい。また、水陸両用車1は、冷却対象物を空気により冷却する空冷式冷却器17と、冷却対象物を冷却水により冷却する水冷式冷却器18とを備えている。なお、冷却対象物としては、エンジン10、エンジン冷却水、潤滑油または作動油等である。実施例1では、例えば、エンジン10を冷却する場合について説明する。
車両本体5は、水上航行時において浸水しないように水密構造となっている。また、車両本体5は、陸上走行時において、車体本体5に受ける走行風を内部へ導入可能な構成となっている。これにより、車体本体5の内部に導入した走行風は、後述する空冷式冷却器17に吹き当たる。
エンジン10は、例えば、ディーゼルエンジン等の熱機関であり、水陸両用車1の動力源となっている。エンジン10は、燃焼室で燃料を燃焼させることにより、出力軸から回転動力を出力する。
変速機11は、エンジン10の出力軸から出力された回転動力を変速して出力するものである。変速機11は、例えば、手動変速機、または自動変速機等であり、エンジン10の出力軸に一体回転可能に結合される入力軸から入力された動力を、所定の変速比で変速して出力軸に伝達し、動力分配機構12へ向けて伝達する。
動力分配機構12は、例えば、遊星歯車機構で構成され、入力軸から入力された回転動力を、差動装置13、推進器15、または差動装置13および推進器15へ向けて分配可能となっている。
差動装置13は、動力分配機構12に接続されており、動力分配機構12から伝達された動力を、車軸21を介して駆動輪14に伝達している。すなわち、差動装置13には、車軸21が接続されており、差動装置13は、陸上走行する車両本体5の旋回時において、旋回内側の駆動輪14と旋回外側の駆動輪14との間に回転差を生じさせる。なお、差動装置13は、センターデフとして全輪駆動可能な構成にしてもよいし、パートタイム式として、全輪駆動と、所定の車輪の駆動(例えば、2輪駆動)と、を切替可能な構成にしてもよい。
駆動輪14は、車軸21に連結され、水陸両用車1の陸上走行時において、地面に接地し、エンジン10からの回転動力を地面に伝える。これにより、水陸両用車1は、エンジン10の回転動力を、駆動輪14を介して地面に伝えることで走行する。
続いて、図2を参照し、推進器15について説明する。図2は、実施例1に係る推進器周りを模式的に表した模式図である。推進器15は、車両本体5の後部(船尾)側に設けられている。推進器15は、推進軸26を介して動力分配機構12に接続されており、動力分配機構12から伝達された動力を、推進軸26を介して推進器15に伝達している。推進器15は、例えば、ウォータジェットである。推進器15は、流水流路31と、流水流路31内に設けられたプロペラ翼32と、プロペラ翼32に連結された上記の推進軸26と、を有している。
流水流路31は、水上航行時において水を取水するための導入口31aと、取水した水を噴き出す噴出口31bとを有している。導入口31aは、車両本体5の後部側の底面に設けられ、噴出口31bは、車両本体5の下方側の背面に設けられている。このとき、噴出口31bの開口面積は、導入口31aの開口面積に比して小さくなっている。また、流水流路31は、断面円形となっており、導入口31aから噴出口31bへ向けて湾曲する湾曲部35と、湾曲部35の下流側から水平方向に延びる水平部36と、水平部36から噴出口31bへ向かって縮径する縮径部37とを有している。
湾曲部35は、車両本体5の底面から導入した水の流れ方向が水平方向となるように形成されている。水平部36は、湾曲部35において流れ方向が水平方向となった水を噴出口31bへ向けて水平に案内するように形成されている。この水平部36内には、プロペラ翼32が配置されている。縮径部37は、水平部36において水平方向に流れた水が下流側の噴出口31bに向かって高圧となるように形成されており、縮径部37の内面は、下流側へ向かって流路面積が小さくなる曲面となっている。
このため、流水流路31は、車両本体5の底面の導入口31aから取水した水を湾曲部35において水平方向とし、水平方向となった水を水平部36においてプロペラ翼32により送り出し、送り出された水を縮径部37において高圧とし、高圧となった水を噴出口31bから噴き出している。
推進軸26は、流水流路31の外部から内部に亘って設けられており、その先端が、流水流路31の水平部36の内部に達している。推進軸26の先端は、断面円形となる流水流路31の水平部36の中心に位置しており、推進軸26は、水平方向に延びて設けられている。
プロペラ翼32は、推進軸26の先端に周方向に複数取り付けられており、推進軸26から流水流路31の内面近傍まで径方向に延びて設けられている。このため、複数のプロペラ翼32は、流水流路31の水平部36の内部に設けられている。
従って、推進器15は、動力分配機構12から推進軸26に回転動力が伝達されると、推進軸26が回転することで、推進軸26に取り付けられた複数のプロペラ翼32が旋回する。そして、旋回する複数のプロペラ翼32は、その下流側において、流水流路31内の水を噴出口31bへ向けて押し出す一方で、その上流側において、導入口31aを介して流水流路31内へ水を取り込む。このため、複数のプロペラ翼32を挟んで、流水流路31の下流側は高圧となる一方で、複数のプロペラ翼32を挟んで、流水流路31の上流側は低圧となる。このとき、噴出口31bの開口面積は、導入口31aの開口面積に比して小さくなっていることから、複数のプロペラ翼32の下流側における流水流路31はより高圧となる。そして、推進器15は、高圧となった水を噴出口31bから噴き出すことで、推進力を生じさせる。なお、実施例1では、推進器15として、ウォータジェットを適用したが、この構成に限定されない。つまり、推進器15として、スクリュープロペラを適用してもよく、他の推進器を適用してもよい。
このように構成された動力伝達駆動系9は、動力分配機構12により、エンジン10の動力が適宜分配されることで、水陸両用車1の運転状態を、水上航行時における運転状態、および陸上走行時における運転状態等の各種運転状態に切り替えることが可能となっている。具体的に、水陸両用車1が陸上走行を行う場合、動力伝達駆動系9は、エンジン10から出力された回転動力を、変速機11において変速した後、動力分配機構12に入力する。そして、動力分配機構12は、変速機11から入力された回転動力を差動装置13へ入力する。差動装置13へ入力された回転動力は、車軸21を介して駆動輪14に伝達され、駆動輪14が回転することで、車両本体5が陸上を走行可能となる。
また、水陸両用車1が水上航行を行う場合、動力分配機構12は、変速機11から入力された回転動力を、推進軸26を介して推進器15へ入力する。推進器15に入力された回転動力は、推進軸26が回転して、プロペラ翼32が旋回し、流水流路31の噴出口31bから高圧の水を噴き出すことで、車両本体5が水上を航行可能となる。
さらに、水陸両用車1が水上から陸上へ移行する場合、動力分配機構12は、変速機11から入力された回転動力の一部を差動装置13へ入力し、変速機11から入力された回転動力の残りを推進器15へ入力する。差動装置13へ入力された回転動力は、車軸21を介して駆動輪14を回転させ、推進器15へ入力された回転動力は、推進軸26を介してプロペラ翼32を旋回させることで、車両本体5が走行しつつ、水上を航行可能となる。
空冷式冷却器17は、エンジン10を挟んで、車両本体5の前方側に設けられており、水陸両用車1の陸上走行時に冷却対象物としてのエンジン10を冷却する。空冷式冷却器17は、水陸両用車1の陸上走行時において、車両本体5の内部に導入される走行冷却風と熱交換を行うことで、冷却対象物としてのエンジン10を冷却している。
水冷式冷却器18は、エンジン10を挟んで、車両本体5の後方側に設けられており、水陸両用車1の海上航行時に冷却対象物としてのエンジン10を冷却する。水冷式冷却器18は、水陸両用車1の海上航行時において、水中から取水する水を冷却水として用い、冷却水と熱交換を行うことで、冷却対象物としてのエンジン10を冷却している。なお、水は、淡水または海水であってもよく、冷却水として用いられるものであればいずれであってもよい。
この水冷式冷却器18には、冷却水流入流路41と、冷却水流出流路42とが接続されている。冷却水流入流路41は、その一方の端部が、水冷式冷却器18の流入側に接続されている。つまり、冷却水流入流路41は、内部に水を流入させる流入口41aを有し、流入口41aは、流水流路31との接続部分に設けられている。具体的に、冷却水流入流路41は、その一方の端部が、流水流路31の縮径部37に接続されている。
図3は、流水流路を水の流れ方向に直交する面で切ったときの断面図である。図3に示すように、冷却水流入流路41は、流水流路31の縮径部37に接続されており、縮径部37の内壁面には、流入口41aが形成されている。このため、縮径部37において高圧となった水の一部は、流入口41aを介して冷却水流入流路41に流入する。
冷却水流出流路42は、その一方の端部が、水冷式冷却器18の流出側に接続され、その他方の端部が、外部に接続されている。このため、冷却水流入流路41を介して水冷式冷却器18に流入した冷却水は、エンジン10と熱交換を行うことで、エンジン10を冷却する一方で、冷却水が加熱される。そして、加熱された冷却水は、冷却水流出流路42を介して外部に排出される。
以上のように、実施例1の構成によれば、プロペラ翼32の下流側の流水流路31を流れる水は、回転する推進軸26によりプロペラ翼32が旋回することで、プロペラ翼32の上流側の流水流路31に比して高圧となる。そして、高圧となった流水流路31の水は、その一部が流水流路31の縮径部37に接続された冷却水流入流路41へ向けて流れ込む。これにより、水冷式冷却器18には、冷却水流入流路41を介して、高圧となった流水流路31の水が冷却水として流れ込むことから、ポンプ等により冷却水を汲み上げる必要がなく、また、ポンプの作動制御を行う必要がない。よって、流水流路31から冷却水を汲み上げて、水冷式冷却器18へ向けて冷却水を供給するポンプ等の装置や制御機を設ける必要がないため、エンジン10等の冷却対象物を冷却するための構成を簡易なものとすることができ、装置コストの低減を図ることが可能となる。
次に、図4を参照して、実施例2に係る水陸両用車50について説明する。図4は、実施例2に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。なお、実施例2では、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。実施例1の水陸両用車1では、冷却水流出流路42の他方の端部が、外部に接続されていたが、実施例2の水陸両用車50では、冷却水流出流路42の他方の端部が、複数のプロペラ翼32の下流側における流水流路31に接続されている。
図4に示すように、冷却水流出流路42は、冷却水を流出させる流出口42aを有し、流出口42aは、冷却水流出流路42と流水流路31との接続部分に設けられている。具体的に、冷却水流出流路42は、その他方の端部が、流水流路31の水平部36に接続されており、水平部36の内壁面には、流出口42aが形成されている。ここで、流入口41aと流出口42aとは、流水流路31の周方向において対向するように、つまり、流水流路31の周方向において180°位相を異ならせて設けられている。また、冷却水流出流路42は、流水流路31の接続側の端部における水の流れ方向が、水平部36における水の流れ方向と略直交するように設けられている。
従って、旋回する複数のプロペラ翼32によって送り出された水は、水平部36を水平方向に流れるため、水平部36の内壁面に形成された流出口42aには、水平部36の内壁面に沿って流れる水が通過する。このため、冷却水流出流路42を流れる冷却水は、水平部36の内壁面に沿って流れる水によってエジェクタ効果が生じることで、流水流路31に引き込まれる。このため、水冷式冷却器18を挟んで、水の流れ方向の上流側となる冷却水流入流路41は高圧となり、水冷式冷却器18を挟んで、水の流れ方向の下流側となる冷却水流出流路42は低圧となる。
以上のように、実施例2の構成によれば、冷却水流出流路42を流れる冷却水は、エジェクタ効果によりプロペラ翼32の下流側の流水流路31に引き込まれることで、水冷式冷却器18からの流出が好適に行われる。よって、水冷式冷却器18の流入側を高圧とし、水冷式冷却器18の流出側を低圧にすることができるため、水冷式冷却器18における冷却水の流通を好適なものとすることができ、冷却効率の向上を図ることができる。
次に、図5を参照して、実施例3に係る水陸両用車60について説明する。図5は、実施例3に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。なお、実施例3でも、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。実施例1の水陸両用車1では、冷却水流出流路42の他方の端部が、外部に接続されていたが、実施例3の水陸両用車60では、冷却水流出流路42の他方の端部が、複数のプロペラ翼32の上流側における流水流路31に接続されている。
図5に示すように、冷却水流出流路42は、冷却水を流出させる流出口42aを有し、流出口42aは、冷却水流出流路42と流水流路31との接続部分に設けられている。具体的に、冷却水流出流路42は、その他方の端部が、流水流路31の湾曲部35に接続されており、湾曲部35の外径側(背側)の内壁面には、流出口42aが形成されている。また、冷却水流出流路42は、流水流路31の接続側の端部における水の流れ方向が、水平部36における水の流れ方向と略直交するように設けられている。
従って、旋回する複数のプロペラ翼32は、その上流側において水を取り込むと共に、その下流側において、取り込んだ水を送り出すことから、湾曲部35における水圧は、縮径部37における水圧に比して低圧となる。このため、冷却水流出流路42を流れる冷却水は、低圧となる湾曲部35によって流水流路31に引き込まれる。このため、水冷式冷却器18を挟んで、水の流れ方向の上流側となる冷却水流入流路41は高圧となり、水冷式冷却器18を挟んで、水の流れ方向の下流側となる冷却水流出流路42は低圧となる。
以上のように、実施例3の構成においても、冷却水流出流路42を流れる冷却水は、低圧となった流水流路31の湾曲部35に引き込まれることで、水冷式冷却器18からの流出が好適に行われる。よって、水冷式冷却器18の流入側を高圧とし、水冷式冷却器18の流出側を低圧にすることができるため、水冷式冷却器18における冷却水の流通を好適なものとすることができ、冷却効率の向上を図ることができる。
次に、図6を参照して、実施例4に係る水陸両用車70について説明する。図6は、実施例4に係る水陸両用車の推進器周りを模式的に表した模式図である。なお、実施例4でも、重複した記載を避けるべく、実施例3と異なる部分についてのみ説明する。実施例3の水陸両用車60では、流水流路31の湾曲部35における流路の内壁面が連続していたが、実施例4の水陸両用車70では、冷却水流出流路42と流水流路31の湾曲部35との接続部分を挟んで、上流側の流水流路31の流路面積と、下流側の流水流路31の流路面積とが異なっている。
図6に示すように、冷却水流出流路42は、その他方の端部が、流水流路31の湾曲部35に接続されており、湾曲部35の外径側の内壁面には、流出口42aが形成されている。そして、冷却水流出流路42と湾曲部35との接続部分を挟んで、接続部分の下流側における流水流路31の湾曲部35の流路面積は、接続部分の上流側における流水流路31の湾曲部35の流路面積に比して拡がっている。
従って、導入口31aを介して流入した水は、接続部分の上流側における流水流路31の湾曲部35を通過した後、接続部分における流水流路31の湾曲部35を通過し、この後、接続部分の下流側における流水流路31の湾曲部35を通過する。このとき、湾曲部35を流れる水は、接続部分における湾曲部35を挟んで、流路面積が広がることから、接続部分の下流側における湾曲部35の水圧は、接続部分の上流側における湾曲部35の水圧に比して低圧となる。このため、冷却水流出流路42を流れる冷却水は、より低圧となる下流側の湾曲部35によって流水流路31に引き込まれる。これにより、水冷式冷却器18を挟んで、水の流れ方向の上流側となる冷却水流入流路41は高圧となり、水冷式冷却器18を挟んで、水の流れ方向の下流側となる冷却水流出流路42は低圧となる。
以上のように、実施例4の構成によれば、接続部分の下流側の流水流路31(湾曲部35)は、接続部分の上流側の流水流路31が広がっている分、接続部分の上流側の流水流路31に比してより低圧にすることができる。よって、冷却水流出流路42を流れる冷却水は、より低圧となった流水流路31に引き込まれることで、水冷式冷却器18からの流出がより好適に行われる。よって、水冷式冷却器18の流入側を高圧とし、水冷式冷却器18の流出側をより低圧にすることができるため、水冷式冷却器18における冷却水の流通をより好適なものとすることができ、冷却効率の向上をさらに図ることができる。
なお、実施例1から実施例4の水陸両用車において、冷却水流入流路41の流入口41aは、内面が曲面となる縮径部37に形成されたが、この構成に限定されず、例えば、図7に示す変形例としてもよい。図7は、変形例に係る水陸両用車の流水流路を水の流れ方向に直交する面で切ったときの断面図である。図7に示すように、縮径部37は、その上流側が円形となる大径に形成され、その下流側が内面の一部を内側に突出させることで楕円となる小径に形成されている。これにより、縮径部37には、内部に突出する段部が形成されている。そして、縮径部37を流れる水と対向する段部の対向面に、冷却水流入流路41の流入口41aが形成されている。
1 水陸両用車
5 車両本体
9 動力伝達駆動系
10 エンジン
11 変速機
12 動力分配機構
13 差動装置
14 駆動輪
15 推進器
17 空冷式冷却器
18 水冷式冷却器
21 車軸
26 推進軸
31 流水流路
31a 導入口
31b 噴出口
32 プロペラ翼
35 湾曲部
36 水平部
37 縮径部
41 冷却水流入流路
41a 流入口
42 冷却水流出流路
42a 流出口
50 水陸両用車(実施例2)
60 水陸両用車(実施例3)
70 水陸両用車(実施例4)

Claims (4)

  1. 水上を航行すると共に陸上を走行する水陸両用車であって、
    動力源となるエンジンと、
    冷却水流入流路を介して流入する冷却水により冷却対象物を冷却する冷却器と、
    前記エンジンの動力により推進力を発生させる推進器と、を備え、
    前記推進器は、導入口から流入した水を噴出口に向けて流出させる流水流路と、前記流水流路内に設けられたプロペラ翼と、前記プロペラ翼に連結され、前記エンジンの動力により回転する推進軸と、を有し、
    前記冷却水流入流路は、その一方の端部が、前記プロペラ翼の下流側における前記流水流路に接続され、その他方の端部が、前記冷却器の流入側に接続されており、前記流水流路で流れる水を前記冷却水として、前記冷却器へ向けて流れるように設けられていることを特徴とする水陸両用車。
  2. 前記冷却器は、冷却水流出流路を介して冷却水を流出させており、
    前記冷却水流出流路は、その一方の端部が、前記冷却器の流出側に接続され、その他方の端部が、前記プロペラ翼の下流側における前記流水流路に接続されており、前記冷却水流出流路を流れる冷却水が、前記流水流路の水流によって生ずるエジェクタ効果により、前記流水流路へ引き込まれるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用車。
  3. 前記冷却器は、冷却水流出流路を介して冷却水を流出させており、
    前記冷却水流出流路は、その一方の端部が、前記冷却器の流出側に接続され、その他方の端部が、前記プロペラ翼の上流側における前記流水流路に接続されており、前記冷却水流出流路を流れる冷却水が、前記流水流路へ引き込まれるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用車。
  4. 前記プロペラ翼の上流側における前記流水流路において、前記冷却水流出流路の他方の端部との接続部分を挟んで、前記接続部分の下流側の流水流路は、前記接続部分の上流側の流水流路に比して拡がっていることを特徴とする請求項3に記載の水陸両用車。
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