JP2013132708A - 表示パネルユニットにおける積層基材の切断方法及び切断装置 - Google Patents

表示パネルユニットにおける積層基材の切断方法及び切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表面層と表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材が表示パネルに設けられた表示パネルユニットにおける積層基材を切断する切断方法及び切断装置であって、表示パネルユニットにおける積層基材の表面層と内側層との間のデラミの発生を従来よりも抑制することができる切断方法及び切断装置を提供する。
【解決手段】表示パネルユニットPUにおける積層基材DLを切断する切断方法及び切断装置100は、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの表面層DL1を切断手段120によって表面層切断位置P1で切断し、切断した表面層DL1の表面層切断片DM2を除去し、内側層DL2を切断手段120によって表面層切断位置P1よりも予め定めた所定距離dだけ離れた内側層切断位置P2で切断し、切断した内側層DL2の内側層切断片DM2を除去する。
【選択図】図6

Description

本発明は、表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材が表示パネルに設けられた表示パネルユニット、例えば、一対の基板を含む表示パネルの基板上に、偏光板の層、保護フィルムの層を順に積層した2層の部材を含む積層基材が設けられた表示パネルユニットにおける積層基材を切断する切断方法及び切断装置に関する。
複写機等の電子機器や携帯端末、パーソナルコンピュータやテレビジョン等の表示部に使用される表示装置(ディスプレイ)としては、代表的には、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、プラズマパネル表示装置等を挙げることができる。なかでも、液晶表示装置及び有機EL表示装置は、薄型化及び低消費電力化が容易であり、複写機等の電子機器や携帯端末、パーソナルコンピュータやテレビジョンに広く利用されている。
液晶表示装置は、表示パネルユニットとして作用する液晶パネルユニットと、液晶パネルユニットを照明するバックライトユニットとを備えている。液晶パネルユニットは、通常、一対の基板(具体的にはガラス基板)の間に液晶物質を封入した表示パネル(具体的には液晶パネル)と、液晶パネルの両側のパネル面に接着剤を介して積層された積層基材とを備えている。液晶パネルユニットにおける積層基材は、具体的には、表面層の保護フィルムと該保護フィルムが接着剤を介して積層されて該保護フィルムによって保護された内側層の偏光板とで構成された保護フィルム付き偏光板とされている。また、有機ELディスプレイは、バックライトユニットが必要ない自発光型ディスプレイであり、表示パネルユニットとして作用する有機ELパネルユニットを備えている。有機ELパネルユニットは、基板上に有機半導体が設けられた表示パネル(具体的には有機ELパネル)の発光面上に接着剤を介して積層された積層基材が備えられることがある。有機ELパネルユニットにおける積層基材は、具体的には、表面層の保護フィルムと該保護フィルムが接着剤を介して積層されて該保護フィルムによって保護された内側層の偏光板(外光反射を防ぐ円偏光板)とで構成された保護フィルム付き偏光板とされている。
詳しくは、表示装置では、一般的に、表示パネルにおける基板に偏光板が接着剤によって接着されており、偏光板には、表示装置の製造過程等において傷や汚れが付くことを防ぐために、偏光板の表面を保護する保護フィルムとして接着作用を有する保護シート(例えば粘着剤を有する粘着シート)が貼り付けられている。なお、保護フィルムは、表示装置の製造後、最終的に偏光板から剥離され、廃棄されるものである。
ところで、表示装置を大型ディスプレイとして構成する場合、複数の表示パネルユニットを列設することがある。このように、複数の表示パネルユニットを列設する大型ディスプレイにおいては、隣り合う表示パネルユニットの周縁部の非表示領域を極力狭くするために、個々の表示パネルユニットは、周縁部の非表示領域を極端に狭くしたパネルユニット(所謂、超狭額縁のパネルユニット)とする必要がある。
図12は、従来の表示パネルユニットPUを説明するための図である。図12(a)は、複数の表示パネルユニットPU,…をマトリクス状に列設した大型ディスプレイDPを示す概略平面図である。また、図12(b)は、図12(a)に示す大型ディスプレイDPにおける超狭額縁の表示パネルユニットPU,…の周縁部部分を示す概略断面図である。
図12(a)に示す大型ディスプレイDPでは、複数の表示パネルユニットPU,…は、マトリクス状に並設されている。大型ディスプレイDPにおける各超狭額縁の表示パネルユニットPU,…は、図12(b)に示すように、表示パネルPLの各辺における周縁部の非表示領域α(枠体PKによって隠蔽される部分)が例えば2.2mm程度と非常に狭く、表示パネルPLの端縁PLeに対する保護フィルム付き偏光板DLの端縁DLaの厳密な位置精度が要求される。ところが、保護フィルム付き偏光板DL単体で端縁DLaの位置精度を上げるとなると、保護フィルム付き偏光板DLの製造コストが上昇してしまう。
このため、従来では、表示パネルユニットPUにおける基板に保護フィルム付き偏光板DLを貼り合わせた後に保護フィルム付き偏光板DLを切断面DLbが非表示領域α内に位置するように切断していた。
そうすると、保護フィルム付き偏光板DLを切断する際に保護フィルムDL1と偏光板DL2との間の切断面DLbにおいて局所的な層間剥離De(デラミネーション(所謂デラミ)、以下、単に、デラミという)の発生を招く。
この点に関し、下記特許文献1には、切断手段として刃先が両刃の刃を用い、切断対象のフィルム表面に対する当該刃の切断角度が10°未満で、当該刃を固定した状態で移動させてフィルムを引き切りする切断方法が提案されている。
特開2010−30035号公報
しかしながら、表示パネルユニットにおける積層基材を従来の切断方法によって切断したとしても、積層基材における表面層(例えば保護フィルム)と積層基材における内側層(例えば偏光板)とを切断する過程で表面層と内側層との間の切断面におけるデラミを良好に抑制することができていないのが実情である。例えば、押圧力によって積層基材を切断する切断刃を用いる場合には、表面層及び内側層を双方の同一の切断位置で一度に切断することが困難であり、複数回に分けて切断する必要がある。そうすると、1回目以降に切断して発生したデラミ内に、それ以降に切断したときの切り屑が入り込むといった不都合がある。
そこで、本発明は、表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材が表示パネルに設けられた表示パネルユニットにおける前記積層基材を切断する切断方法及び切断装置であって、前記表示パネルユニットにおける前記積層基材の前記表面層と前記内側層との間のデラミの発生を従来よりも抑制することができる切断方法及び切断装置を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決するために、鋭意、研究開発するなかで試行錯誤を重ねた結果、表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材が表示パネルに設けられた表示パネルユニットにおける前記積層基材を切断するにあたっては、前記積層基材における前記表面層を切断する位置と、前記積層基材における前記内側層を切断する位置とを異ならせ、前記表面層と前記内側層とを異なった位置で切断すれば、前記表面層と前記内側層との間のデラミの発生を従来よりも抑制できることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、かかる知見に基づくものであり、次の切断方法及び切断装置を提供する。
(1)切断方法
表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材と、外形を構成しかつ前記積層基材が積層された表示パネルとを備えた表示パネルユニットにおける前記積層基材を切断する切断方法であって、前記表示パネルユニットを載置台に載置する載置工程と、前記載置台に載置された前記表示パネルユニットの前記表面層を切断手段によって表面層切断位置で切断する表面層切断工程と、前記表面層切断工程にて切断した前記表面層の表面層切断片を除去する表面層切断片除去工程と、前記載置台に載置された前記表示パネルユニットの前記内側層を前記切断手段によって内側層切断位置で切断する内側層切断工程と、前記内側層切断工程にて切断した前記内側層の内側層切断片を除去する内側層切断片除去工程とを含み、前記内側層切断位置は、前記表面層切断位置よりも予め定めた所定距離だけ離れた位置とされていることを特徴とする切断方法。
(2)切断装置
表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材と、外形を構成しかつ前記積層基材が積層された表示パネルとを備えた表示パネルユニットにおける前記積層基材を切断する切断装置であって、前記表示パネルユニットを載置する載置台と、前記載置台に載置された前記表示パネルユニットの前記積層基材を切断する切断手段と、前記載置台及び前記切断手段のうち少なくとも一方を水平方向に沿った移動方向に相対的に移動させる第1移動機構と、前記切断手段を上下方向に移動させる第2移動機構と、前記切断手段を前記移動方向及び前記上下方向の双方に直交する幅方向に移動させる第3移動機構と、前記第3移動機構を駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータを作動制御して前記第3移動機構により前記切断手段を前記幅方向における表面層切断位置に位置決めする表面層位置決め動作、及び、前記アクチュエータを作動制御して前記第3移動機構により前記切断手段を内側層切断位置に位置決めする内側層位置決め動作を切り替える構成とされた制御部とを備え、前記内側層切断位置は、前記表面層切断位置よりも予め定めた所定距離だけ前記幅方向の前記表面層の表面層切断片側に離間した位置とされていることを特徴とする切断装置。
本発明によると、前記表面層と前記内側層とを異なった位置で切断することができ、これにより、前記表示パネルユニットにおける前記積層基材の前記表面層と前記内側層との間のデラミの発生を従来よりも抑制することが可能となる。
本発明において、前記表示パネルユニットを水洗浄する水洗浄工程をさらに含んでいてもよい。
ところで、表示パネルユニットを水洗浄する場合、積層基材の表面層(具体的には保護フィルム)と内側層(具体的には偏光板)との間にデラミが発生すると、このデラミに水が浸入することがある。そうすると、例えば、積層基材(特に偏光板)が変質し、偏光板の見栄えが悪くなる上、偏光板の本来の機能を果たすことができないという不都合を招く。
この点、本発明において、前記水洗浄工程の前に、前記載置工程、前記表面層切断工程、前記表面層切断片除去工程、前記内側層切断工程及び前記内側層切断片除去工程を行ったとしても、前記積層基材の前記表面層と前記内側層との間のデラミを従来よりも抑制できるので、それだけデラミへの水が浸入を抑えることができる。
前記表面層はとしては、代表的には、保護フィルムを例示でき、前記内側層としては、代表的には、偏光板を例示できる。
この特定事項では、例えば、前記積層基材として、前記保護フィルムと該保護フィルムが接着剤を介して積層されて該保護フィルムによって保護された前記偏光板とで構成された保護フィルム付き偏光板を用いた表示パネルユニット(具体的には、液晶パネルユニットや有機ELパネルユニット等)に好適に用いることができる。
本発明において、前記表示パネルユニットを超狭額縁のパネルユニットとする観点からは、前記表面層切断位置と前記内側層切断位置との間の前記所定距離を極力小さくすることが好ましいが、この所定距離を小さくし過ぎると、前記表面層と前記内側層との間にデラミが発生し易いことから、該所定距離は、0.1mm以上であることが好ましい。
また、前記表示パネルユニットを超狭額縁のパネルユニットとする観点から、前記内側層切断位置は、前記内側層切断片を除去する側の前記表示パネルの端縁から内側の極力小さい範囲内に位置していることが好ましいが、この範囲を小さくし過ぎると、前記切断手段によって前記内側層を切断し難くなることから、前記内側層切断位置は、前記内側層切断片を除去する側の前記表示パネルの端縁から0.5mm以上内側の位置にあることが好ましい。
本発明において、前記表示パネルは、平面視で多角形状の表示パネルとされている態様を例示できる。
この場合、例えば、前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対して前記載置工程、前記表面層切断工程、前記表面層切断片除去工程を行った後、前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対して前記載置工程、前記内側層切断工程及び前記内側層切断片除去工程を行う場合、或いは、前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対して前記載置工程、前記内側層切断工程、前記内側層切断片除去工程を行った後、前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対して前記載置工程、前記表面層切断工程及び前記表面層切断片除去工程を行う場合には、前記表面層切断位置と前記内側層切断位置との位置精度が低下し易い。
そこで、本発明において、前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対してそれぞれの前記辺毎に前記載置工程、前記表面層切断工程、前記表面層切断片除去工程、前記内側層切断工程及び前記内側層切断片除去工程を行うことが好ましい。
この特定事項では、前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対してそれぞれの前記辺毎に前記載置工程、前記表面層切断工程、前記表面層切断片除去工程、前記内側層切断工程及び前記内側層切断片除去工程を行うことで、前記表面層切断位置と前記内側層切断位置との位置精度を向上させることが可能となる。
本発明において、前記載置工程では、前記表示パネルの前記積層基材が切断される側の面であるパネル面と同じ高さの面であるブロック面と該ブロック面に垂直なブロック側面とをそれぞれ有する二つのブロックを、該二つのブロックの前記ブロック側面が前記表示パネルの前記切断手段によって切断する側の前記パネル面に垂直な第1パネル側面と、該第1パネル側面に隣接する前記パネル面に垂直な二つの第2パネル側面とで構成される二つの辺にそれぞれ接触し、かつ、前記表示パネルの前記第1パネル側面に平行な第1仮想平面と前記二つのブロックの前記ブロック側面にそれぞれ平行な二つの第2仮想平面とがそれぞれ交差するように前記載置台上に載置することが好ましい。
この特定事項では、前記二つのブロックを、該二つのブロックの前記ブロック側面が前記第1パネル側面と前記二つの第2パネル側面とで構成される二つの辺にそれぞれ接触し、かつ、前記第1仮想平面と前記二つの第2仮想平面とがそれぞれ交差するように前記載置台上に載置することで、前記積層基材を切断する方向における前記表示パネルの両端において、前記積層基材を安定して切断することが可能となる。
本発明において、前記表面層切断片除去工程では、前記積層基材を切断する方向における一方側から他方側へ向けて或いは両側から中央に向けて前記表面層切断片を前記表示パネルの前記積層基材が切断される側の面であるパネル面に垂直でかつ前記表面層切断位置を通る第3仮想平面に対して前記内側層切断位置側の斜め方向へ引き剥がし、前記内側層切断片除去工程では、前記積層基材を切断する方向における一方側から他方側へ向けて或いは両側から中央に向けて前記内側層切断片を前記パネル面に垂直でかつ前記内側層切断位置を通る第4仮想平面に対して前記表面層切断位置側とは反対側の斜め方向へ引き剥がすことが好ましい。
この特定事項では、前記表面層切断片除去工程及び内側層切断片除去工程では、前記積層基材を切断する方向における一方側から他方側へ向けて或いは両側から中央に向けて前記表面層切断片及び内側層切断片を前記斜め方向へ引き剥がすことで、前記表面層切断片及び前記内側層切断片を確実に剥がし取ることが可能となる。
本発明において、前記切断手段は、押圧力によって前記積層基材を切断する切断刃を備え、前記表面層切断工程では、前記切断手段の前記押圧力を第1押圧力にし、前記積層基材における前記表面層を切断し、前記内側層切断工程では、前記切断手段に重りを付加して前記切断手段の前記押圧力を前記第1押圧力よりも大きい第2押圧力にし、該第2押圧力により、前記積層基材における前記内側層を切断する態様を例示できる。
この特定事項では、前記内側層を切断するときの前記切断手段の前記押圧力が前記表面層を切断するときの前記切断手段の前記押圧力よりも大きい押圧力が必要な場合でも、簡単でかつ安価な構成でありながら前記内側層を確実に切断することが可能となる。
本発明に係る切断方法において、前記表面層切断工程では、前記切断手段に設けられて前記積層基材を切断する方向における前記切断手段の前記積層基材に対する相対位置関係を示す目印を用いて前記切断手段を前記表面層の切断開始位置に位置合わせし、前記内側層切断工程では、前記目印を用いて前記切断手段を前記内側層の切断開始位置に位置合わせする態様を例示できる。また、本発明に係る切断装置において、前記切断手段に設けられて前記第3移動機構によって前記移動方向に移動する前記切断手段の前記移動方向における前記積層基材に対する相対位置関係を示す目印を備えている態様を例示できる。
この特定事項では、前記切断手段の前記積層基材を切断する方向における前記積層基材に対する相対位置関係を示す前記目印が前記切断手段に設けられていることで、前記目印を目安にして前記切断手段を前記表面層及び前記内側層の前記切断開始位置に容易にかつ確実に位置させることが可能となる。
以上説明したように、本発明によると、前記表示パネルユニットにおける前記積層基材の前記表面層と前記内側層との間のデラミの発生を従来よりも抑制することが可能となる。
本発明に係る切断方法を実施する切断装置によって保護フィルム付き偏光板が切断される前の表示パネルユニットの状態を示す概略断面図である。 切断装置を示す概略平面図である。 切断装置を示す概略側面図である。 図3に示す切断装置部分を拡大して示す概略側面図である。 切断装置における切断部を幅方向の一方側から視た概略平面図である。 図1に示す表示パネルユニットにおける保護フィルム付き偏光板の切断作業の過程を一つの図で示す概略断面図である。 図1に示す表示パネルユニットにおける保護フィルム付き偏光板の切断作業における前半部分の過程を示すチャートである。 図1に示す表示パネルユニットにおける保護フィルム付き偏光板の切断作業における後半部分の過程を示すチャートである。 図1に示す表示パネルユニットにおける保護フィルム付き偏光板の切断作業における一部の作業過程を示す概略図であって、(a)は、表示パネルユニットが載置台に載置された状態を示す断面図であり、(b)は、載置台に載置された表示パネルユニットの表示パネルにブロックを当接した状態を上から視た平面図であり、(c)は、載置台に載置された表示パネルユニットの表示パネルにブロックを当接した状態を幅方向から視た側面図である。 図1に示す表示パネルユニットにおける保護フィルム付き偏光板の切断作業における一部の作業過程を示す概略図であって、(a)は、載置台に載置された表示パネルユニットの保護フィルム付き偏光板における保護フィルムが切断された状態を示す断面図であり、(b)は、切断された保護フィルムの表面層切断片が除去された状態を示す断面図である。 図1に示す表示パネルユニットにおける保護フィルム付き偏光板の切断作業における一部の作業過程を示す概略図であって、(a)は、表面層切断片が除去された表示パネルユニットの保護フィルム付き偏光板における偏光板が切断された状態を示す断面図であり、(b)は、切断された偏光板の内側層切断片が除去された状態を示す断面図である。 従来の表示パネルユニットを説明するための図であって、(a)は、複数の表示パネルユニットをマトリクス状に列設した大型ディスプレイを示す概略平面図であり、(b)は、(a)に示す大型ディスプレイにおける超狭額縁の表示パネルユニットの周縁部部分を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明に係る切断方法を実施する切断装置100によって保護フィルム付き偏光板DLが切断される前の表示パネルユニットPUの状態を示す概略断面図である。図2及び図3は、それぞれ、切断装置100を示す概略平面図及び概略側面図である。図4は、図3に示す切断装置100部分を拡大して示す概略側面図である。また、図5は、切断装置100における切断部120を示す幅方向Yの一方側Y1から視た概略平面図である。
図1に示す表示パネルユニットPUは、複数の表示パネルユニットPUを列設した情報表示装置(IDP:information display)に用いられるものであり、周縁部の非表示領域を極端に狭くした(具体的には2.2mm程度にした)パネルユニット(所謂、超狭額縁のパネルユニット)である。パネルユニットPUは、ここでは、平面視で多角形状(具体的には四角形状)の液晶パネルユニット(具体的には六面の直方体の液晶パネルユニット)とされている。具体的には、液晶パネルユニットPUは、画面アスペクト比が16:9(横:縦)の平面視で長方形状の液晶パネルユニットとされている。
表示パネルユニットPUは、表示パネルユニットPUの外形を規定する表示パネルPL(ここでは液晶パネル)と、表示パネルPLのパネル面PLaに設けられた保護フィルム付き偏光板DL(積層基材の一例)とを備えている。ここで、パネル面PLaは、表示パネルPLの保護フィルム付き偏光板DLが切断される側の面とされている。
保護フィルム付き偏光板DLは、表面層の保護フィルムDL1と、保護フィルムDL1の内側に積層された内側層の偏光板DL2とを含んでいる。具体的には、保護フィルム付き偏光板DLは、偏光板DL2上に偏光板DL2の表面を保護する保護フィルムDL1として接着作用を有する保護シート(ここでは粘着剤を有する粘着シート)を貼り付けた構成とされている。
保護フィルムの厚みとしては、50μm〜100μm程度を例示できる。また、偏光板の厚みとしては200μm〜300μm程度を例示できる。但し、それに限定されるものではない。
偏光板としては、代表的には、主にポリビニルアルコール(PVA:polyvinyl alcohol)系フィルムにヨウ素錯体又は二色性色素を吸着配向させた偏光フィルムと、偏光フィルムを両側から挟持する一対のトリアセチルセルロース(TAC:tri acetyl cellulose)とを有するものを例示できる。また、保護フィルムとしては、酢酸セルロース系フィルムを用いることが一般的であるが、特に限定されるものではない。保護フィルムとして、例えば、熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)、ポリサルホン(PSu:polysulfone)、ポリアリレート、ポリエーテルサルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephtalate)、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:poly(methylmethacrylate))、ポリα−メチルスチレン等のフィルムを用いてもよく、これらのモノマーユニットが入った共重合体等からなるフィルムも使用可能である。なお、保護フィルムは、後に剥離されてしまうので、安価な材料を用いることが好ましい。
表示パネルPLは、ここでは、一対の基板PL1,PL2(具体的には一対のガラス基板)の間に液晶物質PL3を注入して封止部材PL4によって封止した液晶パネルとされている。表示パネルPLの一方の基板PL1には、保護フィルム付き偏光板DLの保護フィルムDL1とは反対側の面が接着剤(図示省略)によって貼り付けられている。
なお、保護フィルム付き偏光板DLは、表示パネルPLの両方の基板PL1,PL2に貼り付けられるが、本実施の形態の切断方法では、表示パネルPLの片側の基板(一方の基板PL1)に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断し、さらに、表示パネルPLのもう片側の基板(他方の基板PL2)に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断する。よって、図1では、表示パネルPLの片側の基板(一方の基板PL1)上の保護フィルム付き偏光板DLを切断する前の状態、すなわち、両基板PL1,PL2のうち一方の基板PL1のみに保護フィルム付き偏光板DLが貼り付けられている状態を示している。
図2から図5に示す切断装置100は、表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DL(図3及び図4参照)を切断する構成とされている。なお、切断装置100による保護フィルム付き偏光板DLの切断作業の前に、表示パネルPLの基板PL1,PL2(図1参照)に保護フィルム付き偏光板DLを偏光板貼り付け装置によって貼り付ける偏光板貼り付け工程があるため、切断装置100の周辺部には、偏光板貼り付け装置や偏光板貼り付け装置への搬送装置、表示パネルPLの基板PL1,PL2に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けるための傾斜台が設けられているが、これらの偏光板貼り付け装置、搬送装置及び傾斜台は、ここでは、図示を省略している。
切断装置100は、保護フィルム付き偏光板DLが表示パネルPLに貼り付けられた表示パネルユニットPUを載置する載置台110と、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの保護フィルム付き偏光板DLを切断する切断部120(切断手段の一例)と、載置台110及び切断部120のうち少なくとも一方(ここでは切断部120)を水平方向に沿った移動方向(図中の矢印X)に相対的に移動させる第1移動機構130(図3及び図4参照)と、切断部120を上下方向(図中の矢印Z方向)に移動させる第2移動機構140と、切断部120を移動方向X及び上下方向Zの双方に直交する幅方向(図中のY方向)に移動させる第3移動機構150と、第3移動機構150を駆動するアクチュエータ160と、アクチュエータ160(図3参照)を作動制御する制御部170(図3参照)と備えている。
(載置台)
載置台110は、表示パネルユニットPUが載置される載置部111と、載置部111を支持する載置台本体112(図2及び図3参照)と、表示パネルPLのパネル面PLa(図3及び図4参照)に垂直な第1側面PLb(図4参照)の幅方向Yの一方側Y1における位置(外形位置)を位置決め(規定)する位置決め部材113と、位置決め部材113で幅方向Yの一方側Y1における位置が位置決めされた表示パネルユニットPUを保持する保持装置114(図3参照)とを備えている。
載置部111は、載置面111aを有しかつ載置面111aで表示パネルユニットPUを載置する載置板111bと、載置板111bの載置面111a(上面)から上方に突出して設けられた多数の転動部材111c,…とを備えている。
載置板111bは、幅方向Yの一方側Y1の第1領域β1(図2及び図3参照)において予め定めた第1間隔をおいて設けられた多数の第1貫通孔111d,…と、幅方向Yの他方側Y2の第2領域β2において第1間隔より大きい予め定めた第2間隔をおいて設けられた多数の第2貫通孔111e,…と、多数の第2貫通孔111e,…にそれぞれ挿通された状態で載置板111bの載置面111a(上面)から突出した多数の突出部材111f,…とを有している。
多数の転動部材111c,…は、球状の転動部材とされている。多数の突出部材111f,…は、載置台本体112に支持されており、先端(上端)において転動部材111c,…を回転自在に装着する受け部111g(図4参照)を有している。そして、多数の転動部材111c,…は、表示パネルユニットPUが水平になるように表示パネルユニットPUの切断側の面とは反対側の面に接触する構成とされている。かかる構成を備えることより、載置部111は、作業者による表示パネルユニットPUの載置作業によって、表示パネルユニットPUを載置した状態で、転動部材111c,…上で表示パネルユニットPUを水平方向に自在に移動させることができる。
載置台本体112は、載置面111aが水平になるように載置板111bを支える複数の支持脚112a,…(図3参照)を備えている。かかる構成を備えることより、載置台本体112は、床FLに対して載置板111bを安定して支承することができる。
位置決め部材113は、3個以上の位置決め部(ここでは3個の位置決めピン113a,113a,113a、図2参照)を備えている。位置決めピン113a,113a,113aは、移動方向Xに沿って間隔をおいて載置板111bに設けられている。具体的には、位置決め部材113は、表示パネルユニットPUの短い方の辺(縦の辺、以下、単に短辺という。)側を切断するときには、複数個の位置決めピン113a,…のうちの連続する2個以上(ここでは隣り合う2個)の位置決めピン113a,113aで表示パネルユニットPUの短辺の位置を位置決めし、表示パネルユニットPUの長い方の辺(横の辺、以下、単に長辺という。)側を切断するときには、3個以上(ここでは3個)の位置決めピン113a,113a,113aで表示パネルユニットPUの長辺の位置を位置決めするようになっている。かかる構成を備えることより、位置決め部材113は、作業者による表示パネルユニットPUの載置作業によって、表示パネルPLにおける第1側面PLb(図4参照)が位置決めピン113a,…に当接して表示パネルPLの幅方向Yの一方側における位置(外形位置)を位置決め(規定)することができる。
切断装置100は、表示パネルPLにおける第1側面PLbが位置決めピン113a,…に当接したか否かを検知する当接検知手段191(図3及び図4参照)を備えている。当接検知手段191は、表示パネルPLに光を照射して反射してくる反射光を検知する光センサであってもよいし、表示パネルPLの位置決めピン113a,…への当接を機械的にオン/オフするスイッチであってもよい。当接検知手段191は、制御部170の入力系に電気的に接続されており、表示パネルPLにおける第1側面PLbが位置決めピン113a,…に当接したことを示す当接検知信号を制御部170へ送信するようになっている。
載置部111は、さらに、バックアップ部材111hを備えている。バックアップ部材111hは、第1領域β1において、載置板111bの載置面111a上に設けられており、載置板111bに設けられた多数の第1貫通孔111d,…にそれぞれ上下方向Zに沿って連通する多数の通気孔111i,…(図3及び図4参照)を有している。バックアップ部材111hの厚みは、転動部材111c,…が設けられた突出部材111f,…の載置面111aよりも上方へ突出している突出量と同一とされている。
保持装置114は、ここでは、表示パネルユニットPUを載置板111b側に吸い付けて保持する負圧発生装置とされている。詳しくは、保持装置114は、載置板111bにおける多数の第1貫通孔111d,…のうち、表示パネルユニットPUの短辺の長さに対応する領域の第1貫通孔に接続された第1吸気路114aと、載置板111bにおける多数の第1貫通孔111d,…のうち、表示パネルユニットPUの長辺の長さに対応する領域の第1貫通孔に接続された第2吸気路114bと、第1吸気路114a及び第2吸気路114bの何れか一方に選択的に切り替えて負圧を発生させる負圧源114cとを備えている。かかる構成を備えることにより、保持装置114は、負圧源114cにて第1吸気路114a又は第2吸気路114bに負圧を発生させることができ、これにより、多数の第1貫通孔111d,…のうち、表示パネルユニットPUの短辺の長さに対応する領域の第1貫通孔及び表示パネルユニットPUの長辺の長さに対応する領域の第1貫通孔の何れか一方に切り替えて空気を吸引することができる。保持装置114は、制御部170の出力系に電気的に接続されており、制御部170からの作動信号が送信されるようになっている。
(切断部)
切断部120は、押圧力によって保護フィルム付き偏光板DLを切断する切断刃121を備えている。切断刃121の刃先121aは、カッターナイフのように両側面が傾斜した両刃の刃先とされている(図3及び図4参照)。ここで、切断刃121によって保護フィルム付き偏光板DLを切断するにあたっては切断刃121自身が固定された状態とされる。切断刃121は、ここでは、図5に示すように、刃先121a部分が平面視で三角形状の刃とされ、表示パネルユニットPUにおける切断面DLb側の辺121bは、切断面DLbに対して、大きな角度で傾斜している。
本実施の形態では、切断部120は、切断刃121の押圧力が第1押圧力F1になる重さ(具体的には3.92266N±0.63743225N(400gf±65gf))とされている。詳しくは、切断部120は、切断部121の自重(第1押圧力F1)により、保護フィルムDL1を切断する構成とされている。
また、切断部120は、重りM(図4の想像線参照)が搭載されることにより、加重されて切断刃121の押圧力が第1押圧力F1よりも大きい第2押圧力F2(F1<F2)になる重さ(具体的には11.76798N±0.980665N(1200gf±100gf))とされている。詳しくは、切断部120は、重りMが搭載された切断部120の自重(第2押圧力F2)により、偏光板DL2を切断する構成とされている。
具体的には、切断部120は、さらに、切断部本体122と、切断刃121を支持する切断刃支持部123とを備えている(図2及び図4参照)。
切断部本体122は、第1移動機構130における後述する可動部131(図4参照)に第2及び第3移動機構140,150を介して支持されている。
なお、切断部120は、重りが搭載されることで、加重されて切断刃121の押圧力が第1押圧力F1になる重さとされていてもよい。また、切断装置100は、切断部120自身が重すぎる場合には、第3移動機構150との間に設けたバネ等の弾性部材を備え、切断部120自身を軽くするようにしてもよい。
切断刃支持部123は、切断刃121を装着かつ離脱させる構成とされている。これにより、ユーザは、切断刃支持部123に対して切断刃121を取り付け或いは取り外すことができる。
詳しくは、切断刃支持部123は、切断刃121を装着する回転軸123aと、回転軸123aに装着された切断刃121を固定する固定部123bと、回転軸123aに設けられて切断刃121を係止する係止部123cとを備えている。一方、切断刃121(図5も参照)は、幅方向Yに沿って貫通して固定部123bを挿通する貫通孔121cと、貫通孔121cに挿通された固定部123bにおける係止部123cを係止する係合部121dとを備えている。
固定部123bは、先端側が載置台110側に向くように、切断刃121を介して回転軸123aに螺合している。具体的には、固定部123bは、円柱形状とされており、幅方向Yに沿って設けられている。固定部123bにおける係止部123cは、幅方向Yに沿って延びる凸状部(突起部)とされており、周方向において外周面に等間隔に所定角度(ここでは180°)で複数箇所(ここでは移動方向Xに沿った位置に2箇所)に設けられている。切断刃121において、貫通孔121cは、円形状とされており、係合部121dは、幅方向Yに沿って延びる凹状溝とされており、固定部123bにおける係止部123cに対応して、貫通孔121cの周縁部において等間隔に所定角度(ここでは180°)で複数箇所(ここでは移動方向Xに沿った位置に2箇所)に形成されている。固定部123bと回転軸123aとは、固定部123bと回転軸123aとの間に切断刃121を挟んで、固定部123bに設けられた雄ねじ又は雌ねじ(図示せず)と固定部123bに設けられた雌ねじ又は雄ねじ(図示せず)とを螺合させることで、切断刃121が固定部123bを中心として回転しないように係止部123cに係合部121dを係止した状態で切断刃支持部123に固定されるようになっている。これにより、切断刃121が固定部123bを中心として回転しないようにすることができると共に、ユーザは、切断刃支持部123における固定部123bの回転軸123aへの挿脱動作により切断刃121を容易に交換することができる。
なお、係止部123cが凹状の溝とされ、係合部121dが凸状部とされていてもよい。また、固定部123bが楕円柱形状又は多角柱形状とされ、貫通孔121cが固定部123bの形状に対応する楕円形状又は多角形状とされていてもよい。
また、切断刃121は、例えば、刃先121aが磨耗して切断性が低下したときに、先端部から一部を折り取ることで、磨耗した刃先を取り除き、新しい刃にするタイプのカッターナイフのように使用してもよい。
また、切断部120としては、本実施の形態のように、押圧力によって保護フィルム付き偏光板DLを切断する手段の他に、レーザ光によって保護フィルム付き偏光板DLを切断する手段を用いてもよい。
(第1移動機構)
第1移動機構130(図4参照)は、第2及び第3移動機構140,150を介して切断部120を支持する可動部131と、載置台110に設けられて可動部131を移動方向Xに往復移動自在に支持するガイド部132とを備えている。ここで、切断装置100は、可動部131に設けられて作業者が切断部120を移動方向X又は上下方向Zに移動させるときに把持する把持部192を備えている。かかる構成を備えることにより、第1移動機構130は、作業者によって把持部192が把持されて切断部120を移動方向Xへ移動させる移動操作がなされることにより、載置台110に載置される表示パネルユニットPUに対して切断刃121を移動方向Xの一方側X1又は他方側X2(図2参照)に移動させることができる。
(第2移動機構)
第2移動機構140は、第3移動機構150を介して切断部120を支持する可動部141と、第1移動機構130の可動部131に設けられて可動部141を上下方向Zに往復移動自在に支持するガイド部142とを備えている。かかる構成を備えることにより、第2移動機構140は、作業者によって把持部192が把持されて切断部120を上下方向Zへ移動させる移動操作がなされることにより、載置台110に載置される表示パネルユニットPUに対して切断刃121を上下方向Zの上側Z1又は下側Z2に移動させることができる。ここでは、把持部192は、棒状の部材とされており、幅方向Yに沿って一方の端部が載置台110とは反対側に突出するように他方の端部が第2移動機構140の可動部141に取り付けられている。
(第3移動機構)
第3移動機構150は、切断部120を支持する可動部151と、第2移動機構140の可動部141に設けられて可動部151を幅方向Yに往復移動自在に支持するガイド部152とを備えている。かかる構成を備えることにより、第3移動機構150は、アクチュエータ160により、載置台110に載置される表示パネルユニットPUに対して切断刃121を幅方向Yの載置台110側(一方側Y1)又は幅方向Yの載置台110とは反対側Y2に移動させることができる。
(アクチュエータ)
アクチュエータ160は、制御部170(図3参照)の出力系に電気的に接続されており、制御部170の指示の下、作動制御される移動駆動部161を備えている。移動駆動部161は、アーム部材162を介して第3移動機構150の可動部151(図4参照)に連結されている。移動駆動部161としては、シリンダーや、モーターの回転運動を直線往復運動に変換する直駆動機構等を用いることができる。かかる構成を備えることにより、アクチュエータ160は、制御部170からの指示信号が入力されると、アーム部材162を介して第3移動機構150の可動部151を幅方向Yの載置台110側(一方側Y1)又は幅方向Yの載置台110とは反対側Y2に移動させることができる。
(突起部)
本実施の形態では、切断装置100は、切断部120に設けられた突起部193(目印の一例、図2及び図4参照)をさらに備えている。
突起部193は、第3移動機構150によって移動方向Xに移動する切断部120の切断刃121の移動方向Xにおける保護フィルム付き偏光板DLに対する相対位置関係を示す構成とされている。
ここでは、切断部120の切断刃支持部123における固定部123bは、先端部が頂点と底面の中心を結ぶ直線を底面に対して垂直とした直円錐形状とされており、直円錐形状の固定部123bの頂点部分が突起部193とされている。かかる構成を備えることにより、切断装置100は、突起部193の位置を切断刃121の切断位置(最下位置)に位置させることができる。
そして、突起部193の幅方向Yの位置は、作業者が切断刃121の切断位置(具体的には中心)を通る幅方向Yの他方側Y2に向かって斜め上方から突起部193を視たときの目線が載置台110に載置された表示パネルユニットPUの保護フィルム付き偏光板DLを移動方向Xに移動させたときに保護フィルム付き偏光板DLの移動方向Xおける端縁を通過する位置とされている。
(制御部)
制御部170(図3参照)は、CPU(Central Processing Unit)等の処理部171と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含む記憶部172とを備えている。詳しくは、切断装置100は、制御部170の処理部171が記憶部172のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部172のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素を制御するようになっている。
そして、制御部170は、アクチュエータ160を作動制御して第3移動機構150により切断部120の切断刃121を幅方向Yにおける表面層切断位置P1(後述する図6参照)に位置決めする表面層位置決め動作、及び、アクチュエータ160を作動制御して第3移動機構150により切断部120の切断刃121を幅方向Yにおける表面層切断位置P1よりも予め定めた所定距離dだけ離れた内側層切断位置P2(図6参照)に位置決めする内側層位置決め動作を切り替える構成とされている。
図6は、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業の過程を一つの図で示す概略断面図である。なお、図6において、表面層切断片DM1は、保護フィルムDL1が切断された切断片であり、内側層切断片DM2は、偏光板DL2が切断された切断片である。
表面層切断位置P1は、表示パネルPLの後述する外形基準からの予め定めた設定距離だけ幅方向Yの他方側Y2(内側)の位置とされている。表示パネルPLの外形基準は、ここでは、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、一方の基板PL1における端縁PLeの位置とされており、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、他方の基板PL2における端縁PLeの位置とされている。
ところで、表示パネルユニットPUにおいて、表示パネルPLは、一方の基板PL1の何れかの辺に設けられた接続端子部(図示せず)と、他方の基板PL2の何れかの辺に設けられた接続端子部PL5とを備えている。それゆえ、位置決め部材113にて幅方向Yの一方側Y1における位置が位置決めされた表示パネルユニットPUにおいて、接続端子部が設けられた辺と接続端子部が設けられていない辺とでは、表示パネルPLの端縁PLeの幅方向Yにおける相対位置が異なっている。
従って、表面層切断位置P1は、接続端子部が設けられていない辺の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、表示パネルPLの端縁PLeから第1設定距離Q1だけ幅方向Yの他方側Y2(内側)の位置とされており、接続端子部が設けられた辺の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、表示パネルPLの端縁PLeから第1設定距離Q1よりも大きい第2設定距離Q2(Q2>Q1)だけ幅方向Yの他方側Y2(内側)の位置とされている。第1設定距離Q1と第2設定距離Q2との差は、接続端子部が設けられていない辺に対する接続端子部が設けられた辺の突出部分の距離とされている。第1及び第2設定距離Q1,Q2は、予め記憶部172(図3参照)に記憶されている。また、記憶部172には、表面層切断位置P1から内側層切断位置P2へ移動させる所定距離dも予め記憶されている。
本実施の形態では、切断装置100は、操作部(具体的には操作パネル180)をさらに備えている。
操作パネル180は、作業者による入力操作を受け付ける複数個の操作部材(ここでは第1から第6スイッチ181a〜181f)と、切断装置100による切断状況を表示する複数個の表示部材(ここでは第1から第4表示ランプ182a〜182d)とを備えている。具体的には、第1から第6スイッチ181a〜181fは、制御部170の入力系に電気的に接続されており、第1から第4表示ランプ182a〜182dは、制御部170の出力系に電気的に接続されている。
また、制御部170は、作業者による第1スイッチ(第1吸着開始スイッチ)181aの入力操作を受け付けた場合には、保持装置114を作動制御して負圧源114cにて第1吸気路114aに負圧を発生させる構成とされている。一方、制御部170は、作業者による第2スイッチ(第2吸着開始スイッチ)181bの入力操作を受け付けた場合には、保持装置114を作動制御して負圧源114cにて第2吸気路114bに負圧を発生させる構成とされている。さらに、制御部170は、作業者による第3スイッチ(吸着停止スイッチ)181cの入力操作を受け付けた場合には、保持装置114を作動制御して負圧源114cによる負圧の発生動作を停止させる構成とされている。
制御部170は、作業者による第4スイッチ(第1設定スイッチ)181dの入力操作を受け付けた場合には、第3移動機構150によって切断部120の切断刃121を表示パネルPLの端縁PLeから表面層切断位置P1へ移動させ、かつ、該移動させる距離を第1設定距離Q1(図6参照)に設定する構成とされている。一方、制御部170は、作業者による第5スイッチ(第2設定スイッチ)181eの入力操作を受け付けた場合には、第3移動機構150によって切断部120の切断刃121を表示パネルPLの端縁PLeから表面層切断位置P1へ移動させ、かつ、該移動させる距離を第2設定距離Q2(図6参照)に設定する構成とされている。
なお、制御部170による表示パネルPLの端縁PLeの認識は、予め定めた初期位置(ホームポジション)から位置決め部材113の幅方向Yの他方側Y2における端部位置までの距離を予め設定しておくことで行うことができる。切断刃121が初期位置に到達したか否かは、光センサ等の検知手段(図示せず)で検知するようになっている。
また、制御部170は、作業者による第6スイッチ(第3設定スイッチ)181fの入力操作を受け付けた場合には、第3移動機構150によって切断部120の切断刃121を表面層切断位置P1から内側層切断位置P2へ移動させ、かつ、該移動させる距離を所定距離d(図6参照)に設定する構成とされている。
また、制御部170は、当接検知手段191(図4参照)から当接検知信号が入力されると、位置決め部材113にて表示パネルユニットPUの幅方向Yの一方側Y1における位置が位置決めされたことを示す第1表示ランプ(パネル用位置決め確認ランプ)182aを点灯させる構成とされている。
また、制御部170は、保持装置114における負圧源114cによる負圧の発生動作が完了すると、負圧の発生動作が完了したことを示す第2表示ランプ(吸着固定完了ランプ)182bを点灯させる構成とされている。
また、制御部170は、切断部120の切断刃121の表面層切断位置P1への移動が完了すると、切断部120の切断刃121の表面層切断位置P1への移動が完了したことを示す第3表示ランプ(表面層切断用位置決め確認ランプ)182cを点灯させる構成とされている。
また、制御部170は、切断部120の切断刃121の内側層切断位置P2への移動が完了すると、切断部120の切断刃121の内側層切断位置P2への移動が完了したことを示す第4表示ランプ(内側層切断用位置決め確認ランプ)182dを点灯させる構成とされている。
なお、本実施の形態では、第4及び第5スイッチ181d,181eは、押しボタンスイッチとされている。また、第4スイッチ181dと第3表示ランプ182cとは互いに一体となって組み込まれており、第5スイッチ181eと第4表示ランプ182dとは互いに一体となって組み込まれている。
(切断作業の説明)
次に、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業について図7から図11を参照しながら以下に説明する。
図7は、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業における前半部分の過程を示すチャートである。図8は、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業における後半部分の過程を示すチャートである。
図9は、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業における一部の作業過程を示す概略図である。図9(a)は、表示パネルユニットPUが載置台110に載置された状態を示す断面図である。図9(b)は、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの表示パネルPLにブロックBLを当接した状態を上から視た平面図である。図9(c)は、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの表示パネルPLにブロックBLを当接した状態を幅方向Yから視た側面図である。
図10は、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業における一部の作業過程を示す概略図である。図10(a)は、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの保護フィルム付き偏光板DLにおける保護フィルムDL1が切断された状態を示す断面図である。図10(b)は、切断された保護フィルムDL1の表面層切断片DM1が除去された状態を示す断面図である。
また、図11は、図1に示す表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業における一部の作業過程を示す概略図である。図11(a)は、表面層切断片DM1が除去された表示パネルユニットPUの保護フィルム付き偏光板DLにおける偏光板DL2が切断された状態を示す断面図である。図11(b)は、切断された偏光板DL2の内側層切断片DM2が除去された状態を示す断面図である。
本実施の形態では、表示パネルPLの一方の基板PL1に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断し、さらに、表示パネルPLの他方の基板PL2に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断する。
(1)載置工程
先ず、図7に示ように、作業者は、保護フィルム付き偏光板DLが表示パネルPLに貼り付けられた表示パネルユニットPUを傾斜台(図示せず)から載置台110に移動させて載置する(ステップS1、図9(a)参照)。
次に、作業者は、位置決めピン113a,…に対して表示パネルユニットPUを位置決めする。このとき、制御部170によって、表示パネルPLが位置決めピン113a,…へ当接しているか否かが検出され(ステップS2)、表示パネルPLが位置決めピン113a,…へ当接していない場合には(ステップS2:No)、第1表示ランプ(パネル用位置決め確認ランプ)182aが消灯する一方(ステップS3)、表示パネルPLが位置決めピン113a,…へ当接している場合には(ステップS2:Yes)、第1表示ランプ182aが点灯する(ステップS4)。
作業者は、第1表示ランプ182aが消灯している場合には、第1表示ランプ182aが点灯するように表示パネルユニットPUの位置決め作業を行う(ステップS2〜S3)。
次に、二つのブロック(ここでは六面の直方体のブロック)BL,BLを載置台上に載置する(ステップS5、図9(b)参照)。
二つのブロックBL,BLは、表示パネルPLのパネル面PLaと同じ高さの面であるブロック面BLa,BLaとブロック面BLa,BLaに垂直なブロック側面BLb,BLbとをそれぞれ有している(図9(c)参照)。
載置台110上に二つのブロックBL,BLを載置するにあたり、作業者は、二つのブロックBL,BLを、表示パネルPLの第1パネル側面PLbと、第1パネル側面PLbに隣接するパネル面PLaに垂直な二つの第2パネル側面PLc,PLcとの交線である二つの辺(稜)PLd,PLd(具体的には上下方向Zの辺)にそれぞれ接触させる(図9(b)参照)。また、載置台110上に二つのブロックBL,BLを載置するにあたり、作業者は、二つのブロックBL,BLを、表示パネルPLの第1パネル側面PLbに平行な第1仮想平面γ1と二つのブロックBL,BLのブロック側面BLbにそれぞれ平行な二つの第2仮想平面γ2,γ2とをそれぞれ交差させる。図9(b)の例では、作業者は、二つのブロックBL,BLを二つの辺PLd,PLdよりも外側に突出させて、二つのブロックBL,BLのブロック側面BLb,BLbと表示パネルPLの二つの第2パネル側面PLc,PLcとが平行になるように(すなわち、第1仮想平面γ1と二つの第2仮想平面γ2,γ2とが直交するように)、二つのブロックBL,BLのブロック側面BLb,BLbと表示パネルPLの二つの第2パネル側面PLc,PLcとをそれぞれ当接させる。
本実施の形態では、既述したように、一方の基板PL1に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断し、他方の基板PL2に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するために、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときと、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときとで、載置台110の載置面111からパネル面PLaまでの距離(上下方向Zの高さ)が異なる。このため、各ブロックBL,BLは、上下方向Zの高さが2段階となっている。具体的には、各ブロックBL,BLは、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときに使用する第1高さh1(図9(c)参照)の第1ブロック部BL1,BL1と、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときに使用する第1高さh1よりも高い第2高さh2(図9(c)参照)の第2ブロック部BL2,BL2とを備えている。従って、作業者は、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、第1ブロック部BL1,BL1を用い、他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、第2ブロック部BL2,BL2を用いる。
そして、作業者は、第1表示ランプ(パネル用位置決め確認ランプ)182aが点灯していることを確認して、表示パネルユニットPUの短辺側を切断するときには、第1スイッチ(第1吸着開始スイッチ)181aをオンし、表示パネルユニットPUの長辺側を切断するときには、第2スイッチ(第2吸着開始スイッチ)181bをオンする(ステップS6)。ここで、第1スイッチ181aがオン操作されたときは、制御部170によって、保持装置114が作動制御されて第1吸気路114aへの負圧が発生する一方、第2スイッチ181aがオン操作されたときは、制御部170によって、保持装置114が作動制御されて第2吸気路114bへの負圧が発生する(ステップS7)。また、保持装置114による負圧の発生動作が完了すると、第2表示ランプ(吸着固定完了ランプ)182bが点灯する(ステップS8)。
(2)表面層切断工程
次に、作業者は、第2表示ランプ(吸着固定完了ランプ)182bが点灯していることを確認して、接続端子部が設けられていない辺の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、第4スイッチ(第1設定スイッチ)181dをオンし、接続端子部が設けられた辺の保護フィルム付き偏光板DLを切断するときは、第5スイッチ(第2設定スイッチ)181eをオンする(ステップS9)。ここで、第4スイッチ181dがオン操作されたときは、制御部170によって、記憶部172から第1設定距離Q1が読み出され、アクチュエータ160が作動制御されて切断部120の切断刃121が幅方向Yにおける表面層切断位置P1に位置決めされる。一方、第5スイッチ181eがオン操作されたときは、制御部170によって、記憶部172から第2設定距離Q2が読み出され、アクチュエータ160が作動制御されて切断部120の切断刃121が幅方向Yにおける表面層切断位置P1に位置決めされる。そして、切断部120の切断刃121の表面層切断位置P1への位置決めが完了すると、第3表示ランプ(表面層切断用位置決め確認ランプ)182cが点灯する(ステップS10)。
次に、作業者は、切断部120に重りMが搭載されていない状態にし(ステップS11)、切断部120に設けられた突起部193を用いて切断刃121を保護フィルムDL1の移動方向Xの切断開始位置に位置合わせする(ステップS12)。
次に、作業者は、載置台110及び切断部120のうち少なくとも一方(ここでは切断部20)を移動方向Xに相対的に移動させて保護フィルム付き偏光板DLにおける保護フィルムDL1を表面層切断位置P1で切断する(ステップS13、図10(a)参照)。具体的には、作業者は、把持部192を把持しながら、重りMが搭載されていない状態の切断部120を表面層切断位置P1で切断方向Xにおける表示パネルユニットPUの一端から他端にかけて一方側X1に走行させて、切断部120の自重(第1押圧力F1)で、載置台110に載置された状態の表示パネルユニットPUの保護フィルム付き偏光板DLにおける保護フィルムDL1を切断する。
そして、切断部120を持ち上げて切断部120が表示パネルユニットPUから離間した状態で切断部120を切断方向Xにおける表示パネルユニットPUの一端側に戻す(ステップS14)。
(3)表面層切断片除去工程
次に、作業者は、保護フィルムDL1が切断された状態の表示パネルユニットPUにおいて表面層切断片DM1を除去(剥離)する(ステップS15、図10(b)参照)。具体的には、切断方向Xにおける一方側X1から他方側X2へ向けて或いは両側X1,X2から中央に向けて表面層切断片DM1を表示パネルPLのパネル面PLaに垂直でかつ表面層切断位置P1を通る第3仮想平面γ3に対して内側層切断位置P2側の斜め方向へ引き剥がす(具体的には、ピンセットで剥がし取る)。なお、引き剥がした表面層切断片DM1は、廃棄する。
(4)内側層切断工程
次に、図8に示ように、作業者は、第6スイッチ(第3設定スイッチ)181fをオンする(ステップS16)。ここで、制御部170によって、記憶部172から所定距離dが読み出され、アクチュエータ160が作動制御されて切断部120の切断刃121が幅方向Yにおける内側層切断位置P2に位置決めされる。そして、切断部120の切断刃121の内側層切断位置P2への位置決めが完了すると、第4表示ランプ(内側層切断用位置決め確認ランプ)182dが点灯する(ステップS17)。
次に、作業者は、切断部120に重りMを搭載して切断部120に重りMが搭載された状態にし(ステップS18)、切断部120に設けられた突起部193を用いて切断刃121を偏光板DL2の移動方向Xの切断開始位置に位置合わせする(ステップS19)。
次に、作業者は、載置台110及び切断部120のうち少なくとも一方(ここでは切断部20)を移動方向Xに相対的に移動させて保護フィルム付き偏光板DLにおける偏光板DL2を内側層切断位置P2で切断する(ステップS20、図11(a)参照)。具体的には、作業者は、把持部192を把持しながら、重りMが搭載された状態の切断部120を内側層切断位置P2で切断方向Xにおける表示パネルユニットPUの一端から他端にかけて一方側X1に走行させて、切断部120の自重(第2押圧力F2)で、載置台110に載置された状態の表示パネルユニットPUの保護フィルム付き偏光板DLにおける偏光板DL2を切断する。
そして、切断部120を持ち上げて切断部120が表示パネルユニットPUから離間した状態で切断部120を切断方向Xにおける表示パネルユニットPUの一端側に戻す(ステップS21)。
(5)内側層切断片除去工程
次に、作業者は、内側層切断片DM2が確実に切り離されているか否かを判断し(ステップS22)、内側層切断片DM2が確実に切り離されていない場合には(ステップS22:No)、ステップS19の作業へ戻る。
一方、作業者は、内側層切断片DM2が確実に切り離されていた場合には(ステップS22:Yes)、偏光板DL2が切断された状態の表示パネルユニットPUにおいて内側層切断片DM2を除去(剥離)する(ステップS23、図11(b)参照)。具体的には、切断方向Xにおける一方側X1から他方側X2へ向けて或いは両側X1,X2から中央に向けて内側層切断片DM2を表示パネルPLのパネル面PLaに垂直でかつ内側層切断位置P2を通る第4仮想平面γ4に対して内側層切断位置P2側の斜め方向へ引き剥がす(具体的には、ピンセットで剥がし取る)。なお、引き剥がした内側層切断片DM2は、廃棄する。
次に、作業者は、第3スイッチ(吸着停止スイッチ)181cをオンする(ステップS24)。ここで、制御部170によって、保持装置114が作動制御されて負圧の発生動作が停止する。
次に、作業者は、表示パネルPLにおける辺のうち、保護フィルム付き偏光板DLの切断されていない辺があるか否かを判断し(ステップS25)、切断されていない辺がある場合には(ステップS25:Yes)、表示パネルPLの切断されていない辺を切断装置100の方に向け(ステップS26)、図7に示すステップS2の作業へ戻り、切断されていない辺がない(全ての辺が切断されている)場合には(ステップS25:No)、切断作業を終了する。
次に、作業者は、こうして、一方の基板PL1上の保護フィルム付き偏光板DLが切断された表示パネルユニットPUを傾斜台(図示せず)に載せて偏光板接着工程へ移送して、偏光板貼り付け装置(図示せず)によって表示パネルユニットPUにおける他方の基板PL2に保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けた後、図7及び図8に示す一連の作業を行って、表示パネルユニットPUにおける他方の基板PL2上の保護フィルム付き偏光板DLを切断し、その後、表示パネルユニットPUを台車に乗せて基板(具体的にはガラス基板)の不要な部分(接続端子の端縁部)を切除する切除工程を経て水洗浄工程へ移送する。なお、切除工程では、表示パネルユニットPUの基板(具体的にはガラス基板)の切除屑が表示パネルユニットPUに付着することから、次の水洗浄工程の水洗浄装置(図示せず)で純水を用いて表示パネルユニットPUを水洗いする。
本実施の形態において、表示パネルユニットPUを超狭額縁のパネルユニットとする観点からは、表面層切断位置P1と内側層切断位置P2との間の所定距離d(図6参照)を極力小さくすることが好ましいが、所定距離dを小さくし過ぎると、表面層の保護フィルムDL1と内側層の偏光板DL2との間にデラミが発生し易いことから、所定距離dは、0.1mm以上であることが好ましい。
また、表示パネルユニットPUを超狭額縁のパネルユニットとする観点から、内側層切断位置P2は、内側層切断片DM2を除去する側の表示パネルPLの端縁PLeから内側の極力小さい範囲内に位置していることが好ましいが、この範囲を小さくし過ぎると、切断部120の切断刃121によって偏光板DL2を切断し難くなることから、内側層切断位置P2は、内側層切断片DM2を除去する側の表示パネルPLの端縁PLeから0.5mm以上内側の位置にあることが好ましい。
例えば、表示パネルユニットPUを超狭額縁の表示パネルユニットに対応させるために、表面層切断位置P1と内側層切断片DM2を除去する側の表示パネルPLの端縁PLeとの間の距離Q1を0.8mm以下とすることが好ましい。表面層切断位置P1と内側層切断位置P2との間の所定距離dとしては、0.1mm〜0.3mm、より好ましくは、0.15mm〜0.25mm程度を挙げることができる。なお、表面層切断位置P1と内側層切断片DM2を除去する側の表示パネルPLの端縁PLeとの間の距離の下限値は0.6mmを例示できる。
なお、本実施の形態では、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの保護フィルムDL1を切断部120によって表面層切断位置P1で切断した後、切断した保護フィルムDL1の表面層切断片DM1を除去し、さらに、偏光板DL2を切断部120によって内側層切断位置P2で切断した後、切断した偏光板DL2の内側層切断片DM2を除去するようにしたが、次のようにしてもよい。
すなわち、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの保護フィルムDL1を切断部120によって表面層切断位置P1で切断した後、偏光板DL2を切断部120によって内側層切断位置P2で切断し、さらに、切断した保護フィルムDL1の表面層切断片DM1を除去した後、切断した偏光板DL2の内側層切断片DM2を除去してもよい。
また、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの保護フィルムDL1を切断部120によって表面層切断位置P1で切断した後、偏光板DL2を切断部120によって内側層切断位置P2で切断し、さらに、切断した偏光板DL2の内側層切断片DM2を除去した後、切断した保護フィルムDL1の表面層切断片DM1を除去してもよい。
また、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの偏光板DL2を切断部120によって内側層切断位置P2で切断した後、保護フィルムDL1を切断部120によって表面層切断位置P1で切断し、さらに、切断した保護フィルムDL1の表面層切断片DM1を除去した後、切断した偏光板DL2の内側層切断片DM2を除去してもよい。
また、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの偏光板DL2を切断部120によって内側層切断位置P2で切断した後、保護フィルムDL1を切断部120によって表面層切断位置P1で切断し、さらに、切断した偏光板DL2の内側層切断片DM2を除去した後、切断した保護フィルムDL1の表面層切断片DM1を除去してもよい。
また、載置台110に載置された表示パネルユニットPUの偏光板DL2を切断部120によって内側層切断位置P2で切断した後、切断した偏光板DL2の内側層切断片DM2を除去し、さらに、保護フィルムDL1を切断部120によって表面層切断位置P1で切断した後、切断した保護フィルムDL1の表面層切断片DM1を除去してもよい。
(本実施の形態について)
以上説明したように、本実施の形態によると、表面層の保護フィルムDL1を切断部120の切断刃121によって表面層切断位置P1で切断し、内側層の偏光板DL2を切断部120の切断刃121によって表面層切断位置P1よりも所定距離dだけ離れた内側層切断位置P2で切断するので、保護フィルムDL1と偏光板DL2とを異なった位置で切断することができ、これにより、表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの保護フィルムDL1と偏光板DL2との間のデラミの発生を従来よりも抑制することが可能となる。しかも、保護フィルム付き偏光板DLを切断する工程の前に、保護フィルム付き偏光板DLの端縁DLa(図12(b)参照)の貼り付け精度に拘わらず、偏光板貼り付け装置(図示せず)で表示パネルPLに保護フィルム付き偏光板DLを貼り付けることができる。さらに、保護フィルム付き偏光板DL単体での端縁DLa(図12(b)参照)の位置精度を上げなくてもよいので、それだけ保護フィルム付き偏光板DLを従来の製造コストに維持することが可能となる。
本実施の形態のように水洗浄工程の前に、表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業を行ったとしても、保護フィルム付き偏光板DLの保護フィルムDL1と偏光板DL2との間のデラミを従来よりも抑制できるので、それだけデラミへの水が浸入を抑えることができる。
また、本実施の形態では、表示パネルPLにおけるそれぞれの辺の縁部に対してそれぞれの辺毎に表示パネルユニットPUにおける保護フィルム付き偏光板DLの切断作業を行うことで、表面層切断位置P1と内側層切断位置P2との位置精度を向上させることが可能となる。
ところで、切断方向Xにおける表示パネルPLの両端においては、保護フィルム付き偏光板DLを安定して切断し難い。
この点、本実施の形態では、二つのブロックBL,BLを、第1パネル側面PLb,と二つの第2パネル側面PLc,PLcとで構成される二つの辺にそれぞれ接触し、かつ、第1仮想平面γ1と二つの第2仮想平面γ2,γ2とがそれぞれ交差するように載置台110上に載置するので、切断方向Xにおける表示パネルPLの両端において、基板(具体的にはガラス基板)PL1,PL2の欠け(具体的にはガラス割れ)等の不都合を抑制でき、保護フィルム付き偏光板DLを安定して切断することが可能となる。
また、本実施の形態では、切断方向Xにおける一方側Y1から他方側Y2へ向けて或いは両側Y1,Y2から中央に向けて表面層切断片DM1及び内側層切断片DM2を斜め方向へ引き剥がすことで、表面層切断片DM1及び内側層切断片DM2をパネル面PLaに垂直な方向へ引き剥がす場合に比べて、保護フィルムDL1及び偏光板DL2を確実に剥がし取ることでき、それだけ、保護フィルムDL1と偏光板DL2との間のデラミを抑制することが可能となる。
また、本実施の形態では、保護フィルムDL1を切断するときの切断部120の押圧力が偏光板DL2を切断するときの切断部120の押圧力よりも大きい押圧力が必要な場合でも、簡単でかつ安価な構成でありながら偏光板DL2を確実に切断することが可能となる。
また、本実施の形態では、切断部120の切断方向Xにおける保護フィルム付き偏光板DLに対する相対位置関係を示す突起部193(目印)が切断部120に設けられていることで、突起部193(目印)を目安にして切断部120の切断は121を保護フィルムDL1及び偏光板DL2の切断開始位置に容易にかつ確実に位置させることが可能となる。
100 切断装置
110 載置台
120 切断部(切断手段の一例)
121 切断刃
130 第1移動機構
140 第2移動機構
150 第3移動機構
160 アクチュエータ
170 制御部
193 突起部(目印の一例)
BL ブロック
BLa ブロック面
BLb ブロック側面
DL 保護フィルム付き偏光板(積層基材の一例)
DLa 端縁
DL1 保護フィルム(表面層の一例)
DL2 偏光板(内側層の一例)
DM1 表面層切断片
DM2 内側層切断片
P1 表面層切断位置
P2 内側層切断位置
PL 表示パネル
PL1 一方の基板
PL2 他方の基板
PLa パネル面
PLb 第1パネル側面
PLc 第2パネル側面
PLd 辺
PLe 端縁
PU 表示パネルユニット
X 切断方向
Y 幅方向
Z 上下方向
d 所定距離
γ1 第1仮想平面
γ2 第2仮想平面
γ3 第3仮想平面
γ4 第4仮想平面

Claims (12)

  1. 表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材と、外形を構成しかつ前記積層基材が積層された表示パネルとを備えた表示パネルユニットにおける前記積層基材を切断する切断方法であって、
    前記表示パネルユニットを載置台に載置する載置工程と、
    前記載置台に載置された前記表示パネルユニットの前記表面層を切断手段によって表面層切断位置で切断する表面層切断工程と、
    前記表面層切断工程にて切断した前記表面層の表面層切断片を除去する表面層切断片除去工程と、
    前記載置台に載置された前記表示パネルユニットの前記内側層を前記切断手段によって内側層切断位置で切断する内側層切断工程と、
    前記内側層切断工程にて切断した前記内側層の内側層切断片を除去する内側層切断片除去工程と
    を含み、
    前記内側層切断位置は、前記表面層切断位置よりも予め定めた所定距離だけ前記表面層切断片側に離間した位置とされていることを特徴とする切断方法。
  2. 請求項1に記載の切断方法であって、
    前記表示パネルユニットを水洗浄する水洗浄工程をさらに含み、
    前記水洗浄工程の前に、前記載置工程、前記表面層切断工程、前記表面層切断片除去工程、前記内側層切断工程及び前記内側層切断片除去工程を行うことを特徴とする切断方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の切断方法であって、
    前記表面層は保護フィルムであり、前記内側層は偏光板であることを特徴とする切断方法。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の切断方法であって、
    前記表面層切断位置と前記内側層切断位置との間の前記所定距離は、0.1mm以上であることを特徴とする切断方法。
  5. 請求項4に記載の切断方法であって、
    前記内側層切断位置は、前記内側層切断片を除去する側の前記表示パネルの端縁から0.5mm以上内側の位置にあることを特徴とする切断方法。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の切断方法であって、
    前記表示パネルは、平面視で多角形状の表示パネルとされており、
    前記表示パネルにおけるそれぞれの辺の縁部に対してそれぞれの前記辺毎に前記載置工程、前記表面層切断工程、前記表面層切断片除去工程、前記内側層切断工程及び前記内側層切断片除去工程を行うことを特徴とする切断方法。
  7. 請求項6に記載の切断方法であって、
    前記載置工程では、前記表示パネルの前記積層基材が切断される側の面であるパネル面と同じ高さの面であるブロック面と該ブロック面に垂直なブロック側面とをそれぞれ有する二つのブロックを、該二つのブロックの前記ブロック側面が前記表示パネルの前記切断手段によって切断する側の前記パネル面に垂直な第1パネル側面と、該第1パネル側面に隣接する前記パネル面に垂直な二つの第2パネル側面とで構成される二つの辺にそれぞれ接触し、かつ、前記表示パネルの前記第1パネル側面に平行な第1仮想平面と前記二つのブロックの前記ブロック側面にそれぞれ平行な二つの第2仮想平面とがそれぞれ交差するように前記載置台上に載置することを特徴とする切断方法。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の切断方法であって、
    前記表面層切断片除去工程では、前記積層基材を切断する方向における一方側から他方側へ向けて或いは両側から中央に向けて前記表面層切断片を前記表示パネルの前記積層基材が切断される側の面であるパネル面に垂直でかつ前記表面層切断位置を通る第3仮想平面に対して前記内側層切断位置側の斜め方向へ引き剥がし、
    前記内側層切断片除去工程では、前記積層基材を切断する方向における一方側から他方側へ向けて或いは両側から中央に向けて前記内側層切断片を前記パネル面に垂直でかつ前記内側層切断位置を通る第4仮想平面に対して前記表面層切断位置側とは反対側の斜め方向へ引き剥がすことを特徴とする切断方法。
  9. 請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の切断方法であって、
    前記切断手段は、押圧力によって前記積層基材を切断する切断刃を備え、
    前記表面層切断工程では、前記切断手段の前記押圧力を第1押圧力にし、前記積層基材における前記表面層を切断し、
    前記内側層切断工程では、前記切断手段に重りを付加して前記切断手段の前記押圧力を前記第1押圧力よりも大きい第2押圧力にし、該第2押圧力により、前記積層基材における前記内側層を切断することを特徴とする切断方法。
  10. 請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の切断方法であって、
    前記表面層切断工程では、前記切断手段に設けられて前記積層基材を切断する方向における前記切断手段の前記積層基材に対する相対位置関係を示す目印を用いて前記切断手段を前記表面層の切断開始位置に位置合わせし、
    前記内側層切断工程では、前記目印を用いて前記切断手段を前記内側層の切断開始位置に位置合わせすることを特徴とする切断方法。
  11. 表面層と前記表面層の内側に積層された内側層とを含む積層基材と、外形を構成しかつ前記積層基材が積層された表示パネルとを備えた表示パネルユニットにおける前記積層基材を切断する切断装置であって、
    前記表示パネルユニットを載置する載置台と、
    前記載置台に載置された前記表示パネルユニットの前記積層基材を切断する切断手段と、
    前記載置台及び前記切断手段のうち少なくとも一方を水平方向に沿った移動方向に相対的に移動させる第1移動機構と、
    前記切断手段を上下方向に移動させる第2移動機構と、
    前記切断手段を前記移動方向及び前記上下方向の双方に直交する幅方向に移動させる第3移動機構と、
    前記第3移動機構を駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータを作動制御して前記第3移動機構により前記切断手段を前記幅方向における表面層切断位置に位置決めする表面層位置決め動作、及び、前記アクチュエータを作動制御して前記第3移動機構により前記切断手段を内側層切断位置に位置決めする内側層位置決め動作を切り替える構成とされた制御部と
    を備え、
    前記内側層切断位置は、前記表面層切断位置よりも予め定めた所定距離だけ前記幅方向の前記表面層の表面層切断片側に離間した位置とされていることを特徴とする切断装置。
  12. 請求項11に記載の切断装置であって、
    前記切断手段に設けられて前記第3移動機構によって前記移動方向に移動する前記切断手段の前記移動方向における前記積層基材に対する相対位置関係を示す目印を備えていることを特徴とする切断装置。
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