JP2013128763A - シート用パッド - Google Patents

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【課題】変形により乗員が感じるぐらつき感を抑えること。
【解決手段】シート用パッド10は、第1発泡体Aからなる第1層11と、第2発泡体Bからなる第2層12と、が互いに積層されてなり、第1層11は、アスカーF硬度が、65°以上85°未満となるように構成され、第2層12は、1Hzの振動に対するtanδが、0.140以上0.300未満となるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に取り付けられ着座部として用いられるシート用パッドに関する。
従来から、この種のシート用パッドとして、例えば下記特許文献1に示されるような構成が知られている。
特開2002−52616号公報
しかしながら、車両が緩いカーブを走行したり、走行中に車線変更したりして、装着されたシート用パッドに1Hz前後の低周波数帯の振動が入力されると、シート用パッドが変形することで、乗員が、例えば横滑りや車両のロール軸回りの横揺れ等のぐらつき感を感じることがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、変形により乗員が感じるぐらつき感を抑えることができるシート用パッドを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るシート用パッドは、車両に取り付けられ着座部として用いられるシート用パッドであって、第1発泡体からなる第1層と、第2発泡体からなる第2層と、が互いに積層されてなり、前記第1層は、アスカーF硬度が、65°以上85°未満となるように構成され、前記第2層は、1Hzの振動に対するtanδが、0.140以上0.300未満となるように構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、第1層のアスカーF硬度が、65°以上85°未満となっているので、低周波数帯の振動が入力されたときにおける第1層の変形を抑制することが可能になり、乗員がぐらつき感を感じるようなシート用パッドの変形を抑制することができる。
すなわち、第1層のアスカーF硬度が65°未満である場合、第1層が、低周波数帯の振動が入力されたときに変形するのを抑制することが困難になるおそれがある。また、第1層のアスカーF硬度が85°以上である場合、第1層のアスカーF硬度が過度に高くなり、シート用パッドの乗り心地性に影響が生じるおそれがある。
さらに、第2層の前記tanδが、0.140以上0.300未満となっているので、第2層に、低周波数帯の振動に対する高い減衰性を具備させることが可能になり、乗員がぐらつき感を感じるようなシート用パッドの変形を減衰することができる。
すなわち、第2層の前記tanδが0.140未満である場合、第2層に、低周波数帯の振動に対する高い減衰性を具備させることが困難になるおそれがある。また、第2層の前記tanδが0.300以上である場合、第2層が応力緩和し易くなり、第2層の耐久性が低下するおそれがある。
以上より、当該シート用パッドによれば、乗員がぐらつき感を感じるようなシート用パッドの変形を、第1層により抑制しつつ、第2層により減衰することが可能になり、変形により乗員が感じるぐらつき感を抑えることができる。
また、前記第1層は、前記第2層に対して、当該シート用パッドの着座面側に配置されていてもよい。
この場合、第1層が、第2層に対して着座面側に配置されており、当該シート用パッドにおいて着座面側に位置する部分が第1層により構成されることとなるので、この部分の変形を抑制することができる。これにより、例えば、当該シート用パッドにおいて着座面とは反対側に位置する部分の変形が抑制されている場合に比べて、変形により乗員が感じるぐらつき感を効果的に抑えることができる。
本発明に係るシート用パッドによれば、変形により乗員が感じるぐらつき感を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るシート用パッドの斜視図である。 図1に示すシート用パッドの部分的な縦断面図である。 本発明の変形例に係るシート用パッドの縦断面図である。 第1の検証試験におけるぐらつき感の評価結果を示すグラフである。 第2の検証試験におけるぐらつき感の評価結果を示すグラフである。 第3の検証試験におけるぐらつき感の評価結果を示すグラフである。 第4の検証試験の検証方法を説明する模式図である。 第4の検証試験の検証結果を示すグラフである。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るシート用パッドを説明する。
図1に示すように、シート用パッド10は、図示しない車両に取り付けられ着座部として用いられる。なお、シート用パッド10の厚さは、例えば約60〜90mm程度とされ、シート用パッド10は、乗員が着座した状態で例えば約30%程度圧縮される。
図2に示すように、シート用パッド10は、第1発泡体Aからなる第1層11と、第2発泡体Bからなる第2層12と、が互いに積層されてなる2層構造とされている。そして第1層11は、第2層12に対して、シート用パッド10の着座面側に配置されており、第1層11は、当該シート用パッド10において着座面側に位置する部分を構成するとともに、第1層11の表面は、シート用パッド10の着座面を構成している。
第1発泡体Aおよび第2発泡体Bはそれぞれ、樹脂材料が発泡してなるウレタン発泡体(ウレタンフォーム)とされ、これらの第1発泡体Aおよび第2発泡体Bがそれぞれ層状に成形されることで、第1層11および第2層12が形成されており、第1層11と第2層12とは、互いに異なる発泡体A、Bにより構成されている。図示の例では、第1層11の厚さと第2層12の厚さとの比は、例えば約3:7程度となっている。なお、これらの第1層11と第2層12とは、1つの金型内で一体に成形されたものであってもよく、個別に成形した後に積層したものであってもよい。
そして本実施形態では、第1層11は、アスカーF硬度が、65°以上85°未満となるように構成されている。また、第2層12は、1Hzの振動に対するtanδが、0.140以上0.300未満となるように構成されている。さらに図示の例では、シート用パッド10全体では、アスカーF硬度が、70°以上80°未満となっており、前記tanδが、0.140以上0.250未満、好ましくは0.140以上0.200未満となっている。
また、第1発泡体Aおよび第2発泡体Bそれぞれの25%硬度は、互いに同等となっており、第1発泡体Aにより図示しない第1試験片を形成するとともに、第2発泡体Bにより該第1試験片と同形同大の図示しない第2試験片を形成すると、これらの第1試験片および第2試験片それぞれの25%硬度は、互いに同等となる。
なおアスカーF硬度は、例えばアスカーゴム硬度計F型(ASKER社製)により測定され、25%硬度は、JIS K 6400(2004)に規定される方法で測定される。
また前記tanδは、例えば以下の方法で測定される。
すなわち、まず、水平台を有する動ばね試験機と、該水平台上に載置された測定対象(例えば、第1層11または第2層12)を上方から加圧する加圧板(例えば、φ200の円板状)と、を準備する。前記水平台には、測定対象の空気を逃がす逃がし穴(例えば、直径6mm程度)を、互いに同等の間隔(例えば、中心間距離19mm程度)をあけて複数形成する。そして、測定対象を加圧板により加圧し、例えば30%程度、圧縮させた状態で、周波数が1Hzでかつ振幅が例えば±2.5mmの振動を上下方向に加え、前記tanδを測定する。
ここで、第1発泡体Aに用いられる第1樹脂材料、および第2発泡体Bに用いられる第2樹脂材料はそれぞれ、例えばポリオール成分およびイソシアネート成分を主成分として含有している。なお、第1樹脂材料の前記ポリオール成分としては、例えば分子量が異なる2種類のPPG(ポリプロピレングリコール)を混合したもの等を採用することができる。このように、分子量が異なる2種類のPPGを混合し、分子量が高いPPGと分子量が低いPPGとを混合することで、例えば第1発泡体Aの粘性などを調整し易くすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るシート用パッド10によれば、第1層11のアスカーF硬度が、65°以上85°未満となっているので、低周波数帯の振動が入力されたときにおける第1層11の変形を抑制することが可能になり、乗員がぐらつき感を感じるようなシート用パッド10の変形を抑制することができる。
すなわち、第1層11のアスカーF硬度が65°未満である場合、第1層11が、低周波数帯の振動が入力されたときに変形するのを抑制することが困難になるおそれがある。また、第1層11のアスカーF硬度が85°以上である場合、第1層11のアスカーF硬度が過度に高くなり、シート用パッド10の乗り心地性に影響が生じるおそれがある。
さらに、第2層12の前記tanδが、0.140以上0.300未満となっているので、第2層12に、低周波数帯の振動に対する高い減衰性を具備させることが可能になり、乗員がぐらつき感を感じるようなシート用パッド10の変形を減衰することができる。
すなわち、第2層12の前記tanδが0.140未満である場合、第2層12に、低周波数帯の振動に対する高い減衰性を具備させることが困難になるおそれがある。また、第2層12の前記tanδが0.300以上である場合、第2層12が応力緩和し易くなり、第2層12の耐久性が低下するおそれがある。
以上より、当該シート用パッド10によれば、乗員がぐらつき感を感じるようなシート用パッド10の変形を、第1層11により抑制しつつ、第2層12により減衰することが可能になり、変形により乗員が感じるぐらつき感を抑えることができる。
また第1層11が、第2層12に対して着座面側に配置されており、当該シート用パッド10において着座面側に位置する部分が第1層11により構成されているので、この部分の変形を抑制することができる。これにより、例えば、当該シート用パッド10において着座面とは反対側に位置する部分の変形が抑制されている場合に比べて、変形により乗員が感じるぐらつき感を効果的に抑えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、第1樹脂材料の前記ポリオール成分として、分子量が異なる2種類のPPGを混合したものを採用するものとしたが、これに限られない。
また前記実施形態では、第1層11が、第2層12に対して、シート用パッド10の着座面側に配置されているものとしたが、第2層12が、第1層11に対して、前記着座面側に配置されているもよい。
また前記実施形態では、第1層11の厚さと第2層12の厚さとの比が、例えば約3:7程度となっているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、第1層11の厚さと第2層12の厚さとが同等であってもよく、第1層11が第2層12よりも厚くてもよく、第2層12が第1層11よりも厚くてもよい。さらに例えば、第1層11の厚さが、当該シート用パッド10全体の厚さに対して30%以上70%未満であり、かつ第2層12の厚さが、当該シート用パッド10全体の厚さに対して30%以上70%未満であってもよい。
さらに、シート用パッド10全体の厚さは、適宜選択してもよい。
また第1層11および第2層12を、例えば図3に示すシート用パッド20のように形成してもよい。
このシート用パッド20では、着座面に凹条部20aが形成されている。凹条部20aは、このシート用パッド20の左右方向X(図1参照)に延在している。凹条部20aは、このシート用パッド20の前後方向Yの中央部に位置している。なお、シート用パッド20の左右方向Xおよび前後方向Yはそれぞれ、このシート用パッド20が車両に取り付けられた状態で、車両の左右方向および前後方向と一致する方向をいう。
そして、このシート用パッド20では、第1層11と第2層12とが、このシート用パッド20の一部分で限定的に積層されていて、このシート用パッド20の全域にわたっては積層されていない。第2層12は、このシート用パッド20において、前後方向に沿って凹条部20aよりも後側に位置する後側部分に限定して配置されている。このシート用パッド20において、第1層11と第2層12とが積層されてなる積層部分のうち、最も厚肉の部分では、第1層11の厚さt1と第2層12の厚さt2との比が、例えば約1:3程度となっている。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、前述した作用効果について、第1から第4の検証試験を実施した。
第1の検証試験では、実施例1、並びに比較例1および2の試験片を準備した。各試験片の形状は共通して、上面視で一辺の長さが400mmの正方形状をなし厚さが100mmの直方体状とした。実施例1の試験片は、第1発泡体からなる第1層と、第2発泡体からなる第2層と、が互いに積層されてなる積層構造とし、比較例1の試験片は、第1発泡体からなる単層構造とし、比較例2の試験片は、第2発泡体からなる単層構造とした。
なお第1発泡体および第2発泡体は、下記表1に示す配合の樹脂材料をそれぞれ発泡させ、クラッシュローラに通して破泡処理を施すことで形成した。
Figure 2013128763
ポリエーテルポリオールA:平均分子量5000、官能基数3、EO16mol%、PO84mol%
ポリエーテルポリオールB:平均分子量7500、官能基数3、EO13mol%、PO87mol%
ポリエーテルポリオールC:平均分子量700、官能基数3、PO100mol%
ポリマーポリオール:平均分子量5000、官能基数3、EO15mol%、PO85mol%
架橋剤A:平均分子量400、官能基数4、EO100mol%
架橋剤B:平均分子量750、官能基数6、EO23mol%、PO77mol%
触媒:トリエチレンジアミン(東ソー社製)
シリコーン整泡剤:SZ1325(東レ・ダウコーニング社製)
ここで実施例1の試験片では、第1層の厚さと第2層の厚さとの比は、3:7であり、第1層は、アスカーF硬度が75°、前記tanδが0.186とされ、第2層は、アスカーF硬度が63°、前記tanδが0.179となっている。また、実施例1の試験片全体では、アスカーF硬度が75°、前記tanδが0.153となっている。
また、比較例1の試験片のアスカーF硬度は67°、前記tanδは0.130となっている。さらに、比較例2の試験片のアスカーF硬度は60°、前記tanδは0.200となっている。
そして、実施例1、並びに比較例1および2の各試験片について、ぐらつき感に関する官能試験を行った。該官能試験は、一対比較法(順序効果なし)により複数の検査員に対して行った。該一対比較法では、一方が、他方と比較し何ポイント良いかまたは悪いかを、±3ポイントの範囲で評点をつけた。
結果を図4に示す。図4に示すグラフの縦軸は、ぐらつき感の評価を表し、数値が大きいほど評価が高いことを示している。
この結果から、実施例1が、比較例1および比較例2に比べてぐらつき感の評価が高く、変形により乗員が感じるぐらつき感が抑えられていることが確認された。
次に、第2の検証試験では、実施例2、並びに比較例1および2の試験片を準備した。実施例2の試験片では、実施例1の試験片と比べて、第1層の厚さと第2層の厚さとの比を異ならせ、この比を5:5とした。
なお実施例2では、第1層は、アスカーF硬度が70°、前記tanδが0.155とされ、第2層は、アスカーF硬度が63°、前記tanδが0.201となっている。また、実施例2の試験片全体では、アスカーF硬度が70°、前記tanδが0.149となっている。
そして、実施例2、並びに比較例1および2の各試験片について、ぐらつき感に関する官能試験を行った。該官能試験は、一対比較法(順序効果なし)により複数の検査員に対して行った。該一対比較法では、一方が、他方と比較し何ポイント良いかまたは悪いかを、±3ポイントの範囲で評点をつけた。
結果を図5に示す。図5に示すグラフの縦軸は、ぐらつき感の評価を表し、数値が大きいほど評価が高いことを示している。
この結果から、実施例2が、比較例1および比較例2に比べてぐらつき感の評価が高く、変形により乗員が感じるぐらつき感が抑えられていることが確認された。
次に、第3の検証試験では、実施例3、並びに比較例1および2の試験片を準備した。実施例3の試験片では、実施例1および2の試験片と比べて、第1層の厚さと第2層の厚さとの比を異ならせ、この比を7:3とした。
なお実施例3では、第1層は、アスカーF硬度が70°、前記tanδが0.139とされ、第2層は、アスカーF硬度が68°、前記tanδが0.204となっている。また、実施例3の試験片全体では、アスカーF硬度が70°、前記tanδが0.140となっている。
そして、実施例3、並びに比較例1および2の各試験片について、ぐらつき感に関する官能試験を行った。該官能試験は、一対比較法(順序効果なし)により複数の検査員に対して行った。該一対比較法では、一方が、他方と比較し何ポイント良いかまたは悪いかを、±3ポイントの範囲で評点をつけた。
結果を図6に示す。図6に示すグラフの縦軸は、ぐらつき感の評価を表し、数値が大きいほど評価が高いことを示している。
この結果から、実施例3が、比較例1および比較例2に比べてぐらつき感の評価が高く、変形により乗員が感じるぐらつき感が抑えられていることが確認された。
以上に示した第1から第3の検証試験では、試験片を準備したが、次に示す第4の検証試験では、試験片に代えてシート用パッドを準備した。
すなわち、第4の検証試験では、実施例4、並びに比較例3および4のシート用パッドを準備した。実施例4のシート用パッドとして、図3に示すシート用パッド20を採用した。比較例3および比較例4のシート用パッドは、実施例4のシート用パッドと同形同大とし、比較例3のシート用パッドは、第1発泡体からなる単層構造とし、比較例4のシート用パッドは、第2発泡体からなる単層構造とした。第1発泡体および第2発泡体については、第1から第3の検証試験と同様のものを採用した。
この第4の検証試験では、図7に示すような、加振機31を備える試験装置30を用いた。加振機31上には傾斜台32を固定し、加振機31により傾斜台32に鉛直方向の振動を加えた。傾斜台32の上面は、水平面に対して傾斜角度θをもって傾斜させた。傾斜角度θは7.3°とした。傾斜台32の上面には、実施例4、比較例3または比較例4のシート用パッドPを固定した。このときシート用パッドPのうち、左右方向Xの一方側に位置する一方側部分を鉛直下方に位置させ、他方側に位置する他方側部分を鉛直上方に位置させた。シート用パッドP上には、JIS E7104(2002年版)に準拠した加圧板33、いわゆる鉄研型(30kg)を載置した。このとき、シート用パッドPの一方側部分を、シート用パッドPの他方側部分よりも大きく圧縮させ(圧縮前のシート用パッドPの形状は、図7に示す2点鎖線参照)、加圧板33に立設された棒状部材33aを、鉛直方向に対して左右方向Xの一方側に傾斜させた。
前記試験装置30では、加振機31により、傾斜台32を介してシート用パッドPおよび加圧板33を加振することで、棒状部材33aに遠心力Fを生じさせ、この遠心力Fによりシート用パッドPの横揺れを再現した。
そしてこの第4の検証試験では、加振機31により、rms値が1.0m/sとなるような1〜50Hzの周波数範囲のホワイトノイズを60秒間加振した。そして、加圧板33上に配置した図示しない加速度センサの測定結果に基づいて、各周波数の振動強度として、パワースペクトル密度(PSD)を算出した。この検証試験は、実施例4、並びに比較例3および4のいずれについても3回ずつ実施した。
結果を図8に示す。
この結果から、実施例4は、比較例3および比較例4に比べて3〜4Hzの低周波数帯の振動に関して振動強度が低く、シート用パッドの変形が抑制されていることが確認された。
10、20、P シート用パッド、11 第1層、12 第2層、A 第1発泡体、B 第2発泡体

Claims (2)

  1. 車両に取り付けられ着座部として用いられるシート用パッドであって、
    第1発泡体からなる第1層と、第2発泡体からなる第2層と、が互いに積層されてなり、
    前記第1層は、アスカーF硬度が、65°以上85°未満となるように構成され、
    前記第2層は、1Hzの振動に対するtanδが、0.140以上0.300未満となるように構成されていることを特徴とするシート用パッド。
  2. 請求項1記載のシート用パッドであって、
    前記第1層は、前記第2層に対して、当該シート用パッドの着座面側に配置されていることを特徴とするシート用パッド。
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