<第1実施例>
図1を参照して、携帯通信端末としての携帯電話機10は、プロセッサ12を含む。図1からわかるように、プロセッサ12には、電源IC14、RAM(Random Access Memory)18、フラッシュメモリ20、キー入力装置22、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ24、バックライト28、タッチパネル制御IC30、加速度センサ制御IC34、フォトセンサ38、マイク40、スピーカ42、イヤホンジャック44、無線通信回路46、および、DTV(Digital Television)チューナ50がそれぞれ接続されている。
電源IC14は、電源としてのバッテリー16から複数種類の電圧を生成し、生成した電圧を携帯電話機10の各回路などに供給する電源回路として機能する。
RAM18は、プロセッサ12から直接的にアクセスが可能な記憶装置であり、プロセッサ12の情報演算処理の際の一時記憶に利用される。
フラッシュメモリ20は、データの読み書きが自由で不揮発性を備えた記憶装置であり、プロセッサ12によって実行される各種のプログラムやこれらのプログラムで利用される種々のデータを記憶する。
キー入力装置22は、テンキー群22T(図2参照)をはじめとする複数のキーを備えており、使用者がそれぞれのキーを押圧することによってプロセッサ12に対して指示を与えたり値を入力したりする。
LCDドライバ24は、当該LCDドライバ24に接続されたLCDモニタ26を制御してプロセッサ12からの指示に応じた文字や画像などをLCDモニタ26に表示させる。
バックライト28は、LCDモニタ26を背面から照明するものであり、たとえば、エッジライト方式が採用される。バックライト28の明るさは、プロセッサ12によって、たとえば、6段階に調節が可能である。
タッチパネル制御IC30は、当該タッチパネル制御IC30に接続されたタッチパネル32を制御するタッチパネル制御回路として機能する。タッチパネル32は、LCDモニタ26の上面に配置され、指などが触れた位置を検知してパネル上の位置を指定し、パネル上の位置に応じた指示をプロセッサ12に与える。つまり、タッチパネル32の表面を指やペンなどで押したり、撫でたり、描いたりすることによって、押した場所、撫でた方向、描いた図形などを入力することができる。パネルへの接触の感知には、たとえば、静電気による電気信号を感知する静電容量結合式が採用されるが、静電容量結合方式に限らず、抵抗膜方式、光学式(赤外線方式)などを採用してもよい。
また、タッチパネル制御IC30は、プロセッサ12からアクティブ信号を受信すると電源IC14からの電力をタッチパネル32に供給してタッチパネル32をアクティブ状態とする。一方、タッチパネル制御IC30は、プロセッサ12からスタンバイ信号を受信すると電源IC14からタッチパネル32への電力を遮断してタッチパネル32をスタンバイ状態とする。また、タッチパネル制御IC30は、スタンバイ信号を受信したときには、自身30の回路のうちタッチパネル32がスタンバイ状態のときに使用しない部分への電力の供給を遮断し、自身30もスタンバイ状態となる。
加速度センサ制御IC34は、当該加速度センサ制御IC34に接続された加速度センサ36を制御する加速度センサ制御回路として機能する。加速度センサ制御IC34と加速度センサ36とは、たとえば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって一体に形成される。加速度センサ36は、センサに対してある方向にどの程度の加速度がかかっているかを検知するものであり、たとえば、一度に2つの軸方向の加速度を検知することができる2軸の加速度センサである。この加速度センサ36によれば、携帯電話機10が地面に対してどの程度傾いているかを検知することができる。プロセッサ12は、たとえば、LCDモニタ36に画像を表示している場合、加速度センサ36が検知した傾きに基づいて、携帯電話機10、つまり、LCDモニタ36の天地を判断し、判断したLCDモニタ36の天地に応じて画像を回転させて表示することができる。こうしてLCDモニタ36の天地を判断して表示対象を回転させて表示することを以下において「回転表示」と呼ぶ。
フォトセンサ38は、光を感知するセンサであり、感知した光の明るさに応じた大きさの電流を発生し、発生した電流を電圧に変換してプロセッサ12に出力する。プロセッサ12は、フォトセンサ38が感知した外部の明るさに応じてLCDモニタ26を照明するバックライト28の明るさを調整する。つまり、外部が明るい場合にはバックライト28を明るく点灯させ、外部が暗い場合には明るさを抑えてバックライト28を点灯させる。
マイク40は、使用者の発する音声を拾って電気信号に変換し、当該電気信号をプロセッサ12に出力する。また、スピーカ42は、プロセッサ12から与えられた電気信号を音声に変えて出力するものである。また、イヤホンジャック44は、イヤホン(不図示)の端子を接続するためのものである。プロセッサ12は、イヤホンの端子がイヤホンジャック44に挿入されたことを検知すると、スピーカ42からの音声の出力を停止し、イヤホンのスピーカから音声を出力させる。また、プロセッサ12は、マイク付イヤホン(不図示)の端子がイヤホンジャック44に挿入されたことを検知した場合には、スピーカ42からの音声の出力の停止に加え、マイク40からの音声信号の入力を停止して、マイク付イヤホンのマイクからの音声信号の入力を受け付ける。
無線通信回路46は、たとえば、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分
割多重接続)方式での無線通信を実現するための回路である。キー入力装置22に対して発呼操作が行われると、プロセッサ12は、無線通信回路46を制御して発呼信号を出力する。無線回路46から出力された発呼信号は、アンテナ48から出力され、基地局を含む移動通信網を経て相手の電話機に送信される。通信相手の電話機で着呼操作が行われると、通信可能状態が確立される。
通信可能状態に移行した後にキー入力装置22に対して通話終了操作が行われると、プロセッサ12は、無線通信回路46を制御して、通信相手の電話機に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、プロセッサ12は、通話処理を終了する。先に通信相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ12は、通話処理を終了する。また、通信相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ12は通話処理を終了する。
通信相手からの発呼信号がアンテナ48によって捉えられると、無線通信回路46は、着信をプロセッサ12に通知する。プロセッサ12は、着信通知に記述された発信元情報をLCDモニタ26に出力し、図示しない着信通知用のスピーカから着信音を出力する。キー入力装置22に対して着呼操作が行われると、通信可能状態が確立される。
通信可能状態では、次のような処理が実行される。通信相手から送られてきた変調音声信号(高周波信号)が、アンテナ48によって受信される。受信された変調音声信号は、無線通信回路46によって復調処理および復号処理が施される。これらの処理によって得られた受話音声信号は、スピーカ42から出力される。マイク40によって取り込まれた送話音声信号は、無線通信回路46によって符号化処理および変調処理が施される。これらの処理によって得られた変調音声信号は、上述と同様に、アンテナ48を介して通信相手に送信される。
DTVチューナ50は、地上デジタルテレビジョン放送(ワンセグ)の受信を行うものである。DTVチューナ50は、キー入力装置22に対して選局操作が行われると、DTVアンテナ52によって受信した地上デジタルテレビジョン放送の信号から選局されたチャンネルに対応する地上デジタルテレビジョン放送の信号を抽出する。また、DTVチューナ50は、この抽出した地上デジタルテレビジョン放送の信号に対してデジタル復調などの処理を行って復調信号を生成する。生成された復調信号は、映像放送の復調信号とデータ放送の復調信号とに分離されてプロセッサ12に出力される。プロセッサ12は、映像放送の復調信号に対してMPEG(Moving Picture Experts Group)方式に基づいた復号処理を行い、映像信号を形成する。さらに、プロセッサ12は、データ放送の復調信号に対して復号処理を行い、テキストデータなどを形成する。こうして形成された映像信号およびテキストデータは、LCDドライバ24の働きによって、LCDモニタ26に表示される。
図2は、携帯電話機10の外観図である。図2を参照して、携帯電話機10は、板状に形成されたケースCを有する。ケースCの長さ方向の一端の側面には、DTVアンテナ52が配置されている。なお、無線通信用のアンテナ48は、ケースCの内部に配置されている。ケースCの表面の下部には、キー入力装置22が配置されている。キー入力装置22は、テンキー群22T、上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22c、右方向キー22d、センターキー22e、電源/終話キー22f、発信キー22g、および、ロックキー22hを含んでおり、各キーはプッシュスイッチである。また、ケースCの表面の上部には、LCDモニタ26が配置され、当該LCDモニタ26の上面にはタッチパネル32が配置されている。以下において、使用者が各キーを押圧する操作を「キー入力」と呼び、タッチパネル32の上面を指やペンなどで押したり、撫でたり、描いたりする操作を「タッチ入力」と呼ぶ。
さらに、ケースCの表面の上端付近には、図2では図示しないスピーカ42に通じる開口OP1が設けられ、ケースCの表面の下端付近には、同じく図2では図示しないマイク40に通じる開口OP2が設けられている。したがって、使用者は、開口OP1を通じてスピーカ42から出力される音声を聞き、開口OP2を通じてマイク42に自身の声を入力する。また、ケースCの表面のLCDモニタ26のたとえば左下付近には、開口OP3が設けられ、当該開口OP3の開口部からフォトセンサ38のセンサ部分が露出している。なお、図2には図示しないが、ケースCの左側面には、イヤホンの端子を接続するためのイヤホンジャック44が設けられている。
このような第1実施例の携帯電話機10においては、プロセッサ12が検知した携帯電話機10の状態に応じて、外部センサとしてのタッチパネル32の状態をアクティブ状態
とスタンバイ状態との間で切り替えることによって節電し、バッテリー16の電力の消費を抑制することができる。
図3に示すように、外部センサの状態としては、タッチパネル32がアクティブ状態である「第1の状態」とタッチパネル32がスタンバイ状態である「第2の状態」とがある。
また、図4に示すように、携帯電話機10の状態としては、バッテリー16の残量が所定の量よりも少なくなったローバッテリーの状態、LCDモニタ26に何も表示されていない(非表示)状態、タッチパネル32がロックされている状態、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がない(通話のみ)状態(条件1)、通話中であるがイヤホンジャック44にイヤホンの端子が接続されていたり、ハンズフリー機能が実行されていたり、保留中であったりするなどして、「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態(条件2)、通話中でなくて「タッチ入力」に対応したアプリケーションが実行されている状態(条件3)、通話中でなくて「タッチ入力」に対応していないアプリケーションが実行されている状態(条件4)、および、その他の状態がある。
なお、ローバッテリーの状態とは、たとえば、バッテリー16の残量を3レベルの目盛からなるゲージで表す場合、1つの目盛のみによってあらわされたもっとも残量が少ない状態である。また、タッチパネル32は、ロックキー22hを長押しして「キー入力」することによって、ロックすることができる。タッチパネル32がロックされている状態ではタッチパネル制御IC30は「タッチ入力」を受け付けない。そして、ハンズフリー機能は、電話の発信時、着信時または通話中に発信キー22gを長押しして「キー入力」することによって実行することができる。さらに、保留機能は、着信中に電源/終話キーを「キー入力」することによって実行できる。また、「通話以外の機能動作」とは、たとえば、Web画面などにおける文字入力動作や静止画像の表示動作やデータ放送出力を伴う地上デジタル放送の表示動作などである。
図4を参照して、ローバッテリーの状態では、バッテリー16の消耗を防ぐためにタッチパネル32はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。LCDモニタ26が非表示の状態では、「タッチ入力」に備える必要がないので、タッチパネル32はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。また、タッチパネル32がロックされている状態では、「タッチ入力」を受け付けないので、タッチパネル32はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。
通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がない(通話のみ)状態(条件1)では、「タッチ入力」が行われる可能性もないので、タッチパネル32はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。一方、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態(条件2)では、「タッチ入力」が行われる場合に備えて、タッチパネル32はアクティブ状態にされる(第1の状態)。
また、通話中でなくて「タッチ入力」に対応したアプリケーションが起動されている状態(条件3)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされる(第1の状態)。一方、通話中でなくて「タッチ入力」に対応していないアプリケーションが起動されている状態(条件4)では、「タッチ入力」が行われる可能性がないので、タッチパネル32はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。そして、上記以外の携帯電話機10の状態では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされる(第1の状態)。
次に、図5のフロー図を参照して、プロセッサ12が、タッチパネル32のアクティブ
状態とスタンバイ状態とを切り替えて節電状態を操作する際の処理について説明する。なお、プロセッサ12は、フラッシュメモリ20に格納されている所定のプログラムに基づいて以下の処理を実行する。
また、プロセッサ12は、周知の技術によって、バッテリー16の残量やイヤホンジャック44へのイヤホンの接続の有無や起動しているアプリケーションが対応している機能などの携帯電話機10の状態を検知することができる。たとえば、起動しているアプリケーションが所定の機能に対応しているか否かは、フラッシュメモリ20にアプリケーション名と当該アプリケーションが対応している機能名とを対応させたテーブルを保持し、アプリケーションの起動時にプロセッサ12が、このテーブルを参照することによって判断することができる。また、プロセッサ12は、所定の機能に対応しているか否かを起動しているアプリケーションに対して直接に問い合わせ、アプリケーションがこれに応答するようにしてもよい。
なお、図5のフロー図に示す処理は、例示するものであり、処理の順番はフロー図に示すものに限定されるものではなく、処理の順番を変更しても本発明を実現できる場合には適宜に変更してもよい。
図5を参照して、まず、プロセッサ12は、ステップS1で、バッテリー16の残量が所定の量よりも少なくなっている(ローバッテリー)か否かを判断する。ステップS1でYESと判断すると、プロセッサ12は、ステップS13で、フラグFを「第2の状態」を示す内容に設定する。ここで、フラグFは、たとえば、プロセッサ12が備えるレジスタRなどの記憶領域である。レジスタR(フラグF)は、「00000001」または「00000010」に設定されることによって、「第1の状態」または「第2の状態」を示す。「第1の状態」とは、レジスタRに「00000001」が記憶されており、図3に示したように、タッチパネル32がアクティブとなった状態である。一方、「第2の状態」とは、レジスタRに「00000010」が記憶されており、図3に示したように、タッチパネル32がスタンバイとなった状態である。したがって、ステップS13では、レジスタR(フラグF)に「00000010」が記憶される。
こうして、フラグFが設定されると、ステップS15で、プロセッサ12は、フラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信する。なお、スタンバイ信号を受信したタッチパネル制御IC30は、バッテリー16からのタッチパネル32への電力の供給を遮断してタッチパネル32をスタンバイ状態にするとともに、自身30もスタンバイ状態となる。ステップ15の後はステップS1に戻る。
一方、ステップS1で、NOと判断すると、ステップS3に進み、LCDモニタ26が非表示であるか否かを判断する。ステップS3でYESと判断すると、ステップS13でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信する。
一方、ステップS3でNOと判断した場合には、ステップS5で、タッチパネル32がロックされているか否かを判断する。ステップS5でYESと判断すると、ステップS13でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネ
ル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信する。
一方、ステップS5でNOと判断すると、ステップS7で、通話中であるか否かを判断する。ステップS7でYESと判断すると、次に、ステップS9で、イヤホンジャック44へのイヤホンの端子の挿入、ハンズフリー機能、保留機能のいずれかが実行されているか否か、つまり、通話中に「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態であるか否かを判断する。通話中であっても、イヤホンジャック44にイヤホンの端子が挿入されたり、ハンズフリー機能が実行されたり、保留機能が実行されたりした場合には、携帯電話機10の開口OP1およびLCDモニタ26が使用者の耳周辺から離されるので、使用者が携帯電話機10に対して何らかの操作を行って「通話以外の機能動作」をさせうる状態となる。ステップS9でYESと判断すると、ステップS11でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してアクティブ信号を発信する。なお、アクティブ信号を受信したタッチパネル制御IC30は、バッテリー16からの電力をタッチパネル32に供給してアクティブ状態にするとともに、自身30もアクティブ状態となる。
一方、ステップS9でNOと判断すると、ステップS13でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信する。
ステップS7に戻り、通話中でないと判断すると(ステップS7でNO)、ステップS17でアプリケーションが起動中であるか否かを判断する。ステップS17でYESと判断すると、次に、プロセッサ12は、ステップS19で起動中のアプリケーションは「タッチ入力」に対応しているか否かを判断する。ステップS19でYESと判断すると、ステップS11でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してアクティブ信号を発信する。
一方、ステップS19でNOと判断すると、ステップS13でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信する。
ステップS17に戻って、アプリケーションが起動中でないと判断すると(ステップS17でNO)、つまり、その他の状態であれば、ステップS11でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS15でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してアクティブ信号を発信する。
以上の説明からわかるように、第1実施例の携帯電話機10では、携帯電話機10の動作状況などに応じて、外部センサであるタッチパネル32の動作の必要性を判断し、タッチパネル32の動作の必要性がない場合には、タッチパネル32をアクティブ状態からスタンバイ状態に切り替える。したがって、タッチパネル32に無駄な電力を供給すること
を防止し、バッテリー16の電力の消費を抑えることができる。
<第2実施例>
第2実施例では、第1実施例の説明で使用した図1の携帯電話機10の構成、図2に示した携帯電話機10の外観は同じであるため、第2実施例の説明ではそれらの図およびその説明を省略する。
第2実施例では、加速度センサ制御IC34は、プロセッサ12からアクティブ信号を受信すると電源IC14からの電力を加速度センサ36に供給して加速度センサ36をアクティブ状態とする。一方、加速度センサ制御IC34は、プロセッサ12からスタンバイ信号を受信すると電源IC14から加速度センサ36への電力を遮断して加速度センサ36をスタンバイ状態とする。また、加速度センサ制御IC34は、スタンバイ信号を受信したときには、自身34の回路のうち加速度センサ34がスタンバイ状態のときに使用しない部分への電力を遮断し、自身34もスタンバイ状態となる。
したがって、第2実施例の携帯電話機10では、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30の他に、加速度センサ制御IC34に対しても個別にアクティブ信号またはスタンバイ信号を発信する。
このような第2実施例の携帯電話機10においては、携帯電話機10の状態に応じて、外部センサとしてのタッチパネル32および加速度センサ36の状態をアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えることによって節電し、バッテリー16の電力の消費を抑制することができる。
図6に示すように、外部センサの状態の組み合わせとしては、タッチパネル32と加速度センサ36がともにアクティブ状態である「第1の状態」、タッチパネル32がアクティブ状態で加速度センサ36がスタンバイ状態である「第2の状態」、タッチパネル32がスタンバイ状態で加速度センサ36がアクティブ状態である「第3の状態」、および、タッチパネル32と加速度センサ36がともにスタンバイ状態である「第4の状態」がある。
また、図7に示すように、携帯電話機10の状態としては、バッテリー16の残量が所定の量よりも少なくなったローバッテリーの状態、LCDモニタ26に何も表示されていない(非表示)状態、タッチパネル32がロックされている状態、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がない状態(条件5)、通話中であるがイヤホンジャック44にイヤホンの端子が接続されていたり、ハンズフリー機能が実行されていたり、保留中であったりするなどして、「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態(条件6)、通話中でなくて「タッチ入力」と「回転表示」との両方に対応したアプリケーションが実行されている状態(条件7)、通話中でなくて「タッチ入力」に対応し「回転表示」に対応していないアプリケーションが実行されている状態(条件8)、通話中でなくて「タッチ入力」に対応せず「回転表示」に対応したアプリケーションが実行されている状態(条件9)、通話中でなく「タッチ入力」と「回転表示」との両方に対応していないアプリケーションが実行されている状態(条件10)、および、その他の状態がある。なお、「回転表示」とは、上述したように、加速度センサ36の働きによってLCDモニタ36の天地を判断し、静止画像などの表示対象をLCDモニタ36の天地に合わせて回転させて表示することである。
図7を参照して、ローバッテリーの状態では、バッテリー16の消耗を防ぐためにタッチパネル32と加速度センサ36はともにスタンバイ状態にされる(第4の状態)。LCDモニタ26が非表示の状態では、「タッチ入力」がされる可能性がなくLCDモニタ2
6に表示される表示対象を「回転表示」させる必要もないので、タッチパネル32と加速度センサ36はともにスタンバイ状態にされる(第4の状態)。そして、タッチパネル32がロックされている状態では、「タッチ入力」を受け付けないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされるが、LCDモニタ26には対象物が表示されこの表示対象を「回転表示」させる可能性があるので加速度センサ36はアクティブ状態にされる(第3の状態)。
通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がない状態(条件5)では、「タッチ入力」が行われる可能性がなく、LCDモニタ26に表示された表示対象を「回転表示」させる可能性もないので、タッチパネル32と加速度センサ36とはともにスタンバイ状態にされる(第4の状態)。一方、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態(条件6)では、「タッチ入力」が行われる場合に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、仕様として「回転表示」は行われないので加速度センサ36はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。
通話中でなくて「タッチ入力」と「回転表示」の両方に対応したアプリケーションが起動されている状態(条件7)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、「回転表示」に備えて加速度センサ36もアクティブ状態にされる(第1の状態)。また、通話中でなくて「タッチ入力」に対応し「回転表示」に対応したてないアプリケーションが起動されている状態(条件8)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、「回転表示」に備える必要がないので加速度センサ36はスタンバイ状態にされる(第2の状態)。さらに、通話中でなくて「タッチ入力」に対応しておらず「回転表示」に対応しているアプリケーションが起動されている状態(条件9)では、「タッチ入力」に備える必要がないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされ、「回転表示」に備える必要があるので加速度センサ36はアクティブ状態にされる(第3の状態)。また、通話中でなくて「タッチ入力」にも「回転表示」にも対応していないアプリケーションが起動されている状態(条件10)では、「タッチ入力」に備える必要も「回転表示」に備える必要もないので、タッチパネル32も加速度センサ36もともにスタンバイ状態にされる(第4の状態)。そして、上記以外の携帯電話機10の状態では、「タッチ入力」と「回転表示」とに備えて、タッチパネル32と加速度センサ36はともにアクティブ状態にされる(第1の状態)。
次に、図8および図9のフロー図を参照して、プロセッサ12が、タッチパネル32と加速度センサ36のアクティブ状態とスタンバイ状態とを切り替えて節電状態を操作する際の処理について説明する。なお、プロセッサ12は、フラッシュメモリ20に格納されている所定のプログラムに基づいて以下の処理を実行する。また、プロセッサ12は、周知の技術によって、バッテリー16の残量やイヤホンジャック44へのイヤホンの接続の有無や起動しているアプリケーションが対応している機能などの携帯電話機10の状態を検知することができる。なお、図8および図9のフロー図に示す処理は、例示するものであり、処理の順番はフロー図に示すものに限定されるものではなく、処理の順番を変更しても本発明を実現できる場合には適宜に変更してもよい。
図8を参照して、まず、プロセッサ12は、ステップS21で、バッテリー16の残量が所定の量よりも少なくなっている(ローバッテリー)か否かを判断する。ステップS21でYESと判断すると、プロセッサ12は、ステップS37で、フラグFを「第4の状態」に設定する。ここで、フラグFは、たとえば、プロセッサ12が備えるレジスタRなどの記憶領域である。レジスタR(フラグF)は、「00000001」、「00000010」、「00000100」、「00001000」のいずれかに設定されることによって、「第1の状態」から「第4の状態」のいずれかの状態を示す。「第1の状態」とは、レジスタRに「00000001」が記憶されており、図6に示したように、タッチパネル32と加速度センサ36の両方がアク
ティブである状態である。「第2の状態」とは、レジスタRに「00000010」が記憶されており、図6に示したように、タッチパネル32がアクティブであり加速度センサ36がスタンバイである状態である。以下同様に、レジスタR(フラグF)に「00000100」、「00001000」が記憶されていることが、それぞれ「第3の状態」、「第4の状態」を示す。したがって、ステップS37では、レジスタR(フラグF)に「00001000」が記憶される。
こうして、フラグFが設定されると、ステップS35で、プロセッサ12は、フラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第4の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してスタンバイ信号を発信する。
一方、ステップS21で、NOと判断すると、ステップS23に進み、LCDモニタ26が非表示であるか否かを判断する。ステップS23でYESと判断すると、ステップS37でレジスタRに「00001000」を記憶させてフラグFを「第4の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第4の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してスタンバイ信号を発信する。
一方、ステップS23でNOと判断した場合には、ステップS25で、タッチパネル32がロックされているか否かを判断する。ステップS25でYESと判断すると、ステップS39でレジスタRに「00000100」を記憶させてフラグFを「第3の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第3の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信し、加速度センサ制御IC34に対してアクティブ信号を発信する。
一方、ステップS25でNOと判断すると、ステップS27で、通話中であるか否かを判断する。ステップS27でYESと判断すると、次に、ステップS29で、イヤホンジャック44へのイヤホンの端子の挿入、ハンズフリー機能、保留機能のいずれかが実行されているか否か、つまり、通話中に「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態であるか否かを判断する。ステップS29でYESと判断すると、ステップS31でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してアクティブ信号を発信し、加速度センサ制御IC34に対してスタンバイ信号を発信する。一方、ステップ29でNOと判断すると、ステップS33でレジスタRに「00001000」を記憶させてフラグFを「第4の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第4の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してスタンバイ信号を発信する。
ステップS27に戻って、通話中でないと判断すると(ステップS27でNO)、ステップS41でアプリケーションが起動中であるか否かを判断する。ステップS41でYESと判断すると、次に、ステップS43で起動中のアプリケーションは「タッチ入力」に対応しているか否かを判断する。ステップS43でYESと判断すると、さらに、ステップS45で起動中のアプリケーションは「回転表示」に対応しているか否かを判断する。ステップS45でYESと判断すると、ステップS47でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態
」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してアクティブ信号を発信する。
一方、ステップS45でNOと判断すると、ステップS49でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップ35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30にアクティブ信号を発信し、加速度センサIC34にスタンバイ信号を発信する。
ステップS43に戻って、起動中のアプリケーションが「タッチ入力」に対応していないと判断すると(ステップS43でNO)、次に、ステップ51で起動中のアプリケーションが「回転表示」に対応しているか否かを判断する。ステップS51でYESと判断すると、ステップS53でレジスタRに「00000100」を記憶させてフラグFを「第3の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップ35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第3の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30にスタンバイ信号を発信し、加速度センサIC34にアクティブ信号を発信する。
一方、ステップS51でNOと判断すると、ステップS55でレジスタRに「00001000」を記憶させてフラグFを「第4の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップ35でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第4の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサIC34との両方に対してスタンバイ信号を発信する。
ステップS41に戻って、アプリケーションが起動中でないと判断すると(ステップS41でNO)、つまり、その他の状態であれば、ステップS47でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してアクティブ信号を発信する。
以上の説明からわかるように、第2実施例の携帯電話機10では、携帯電話機10の動作状況などに応じて、外部センサであるタッチパネル32と加速度センサ36の動作の必要性を判断し、動作の必要性がない場合には、タッチパネル32および加速度センサ36を個別にアクティブ状態からスタンバイ状態に切り替える。したがって、タッチパネル32および加速度センサ36に無駄な電力を供給することを防止し、バッテリー16の電力の消費を抑えることができる。
<第3実施例>
第3実施例では、第1実施例の説明で使用した図1の携帯電話機10の構成、図2に示した携帯電話機10の外観は同じであるため、第3実施例の説明ではそれらの図およびその説明を省略する。
第3実施例では、加速度センサ制御IC34は、プロセッサ12からアクティブ信号を受信すると電源IC14からの電力を加速度センサ36に供給して加速度センサ36をアクティブ状態とする。一方、加速度センサ制御IC34は、プロセッサ12からスタンバイ信号を受信すると電源IC14から加速度センサ36への電力を遮断して加速度センサ36をスタンバイ状態とする。また、加速度センサ制御IC34は、スタンバイ信号を受信したときには、自身34の回路のうち加速度センサ34がスタンバイ状態のときに使用しない部分への電力を遮断し、自身34もスタンバイ状態となる。
そして、第3実施例の携帯電話機10では、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30の他に、加速度センサ制御IC34に対しても個別にアクティブ信号またはスタンバイ信号を発信することに加え、電源IC14およびプロセッサ12を介してフォトセンサ38に供給するバッテリー16からの電力のON/OFFの切り替えも行う。
このような第3実施例の携帯電話機10においては、携帯電話機10の状態に応じて、外部センサとしてのタッチパネル32および加速度センサ36の状態をアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替え、また、外部センサとしてのフォトセンサ38への電力の供給のON/OFFを切り替えることによって節電し、バッテリー16の電力の消費を抑制することができる。
図10に示すように、外部センサの状態の組み合わせとしては、タッチパネル32と加速度センサ36がともにアクティブ状態であり、フォトセンサ38への電力の供給がONである「第1の状態」、タッチパネル32がアクティブ状態であり加速度センサ36がスタンバイ状態であって、フォトセンサ38への電力の供給がONである「第2の状態」、タッチパネル32がアクティブ状態であり加速度センサ36がスタンバイ状態であって、フォトセンサ38への電力の供給がOFFである「第3の状態」、タッチパネル32がスタンバイ状態でありフォトセンサ38がアクティブ状態であって、フォトセンサ38への電力の供給がONである「第4の状態」、タッチパネル32と加速度センサ36がともにスタンバイ状態であり、フォトセンサ38への電力の供給がONである「第5の状態」、および、タッチパネル32と加速度センサ36がともにスタンバイ状態であり、フォトセンサ38への電力の供給がOFFである「第6の状態」がある。
また、図11に示すように、携帯電話機10の状態としては、バッテリー16の残量が所定の量よりも少なくなったローバッテリーの状態、LCDモニタ26に何も表示されていない(非表示)状態、タッチパネル32がロックされている状態、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がない状態(条件11)、通話中であり「通話以外の機能動作」が行われる可能性があって実際に「通話以外の機能動作」が行われている状態(条件12)、通話中であり「通話以外の機能動作」が行われる可能性があるが実際には「通話以外の機能動作」が行われていない状態(条件13)、通話中でなくて「タッチ入力」と「回転表示」との両方に対応したアプリケーションが実行されている状態(条件14)、通話中でなくて「タッチ入力」に対応し「回転表示」に対応していないアプリケーションが実行されている状態(条件15)、通話中でなくて「タッチ入力」に対応せず「回転表示」に対応したアプリケーションが実行されている状態(条件16)、通話中でなく「タッチ入力」と「回転表示」との両方に対応していないアプリケーションが実行されている状態(条件17)、および、その他の状態がある。
図11を参照して、ローバッテリーの状態では、バッテリー16の消耗を防ぐためにタッチパネル32と加速度センサ36はともにスタンバイ状態にされ、フォトセンサ38への電力の供給はOFFにされる(第6の状態)。LCDモニタ26が非表示の状態では、「タッチ入力」がされる可能性がないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26の表示対象を「回転表示」させる必要がないので加速度センサ36もスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26(バックライト28)の明るさを調整する必要がないのでフォトセンサ38への電力の供給がOFFにされる(第6の状態)。また、タッチパネル32がロックされている状態では、「タッチ入力」を受け付けないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされるが、LCDモニタ26には「回転表示」される表示対象が表示される可能性があるので加速度センサ36はアクティブ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要があるのでフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第4の状態)。
通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性がない状態(条件11)では、「タッチ入力」が行われる可能性がないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26に「回転表示」される表示対象が表示されることがないので加速度センサ36もスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要がないのでフォトセンサ38への電力の供給がOFFにされる(第6の状態)。また、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性があって実際に「通話以外の機能動作」が実行されている状態(条件12)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、仕様として「回転表示」はされないので加速度センサ36はスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要があるのでフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第2の状態)。そして、通話中であって「通話以外の機能動作」が行われる可能性があるが実際には「通話以外の機能動作」が実行されていない状態(条件13)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、仕様として「回転表示」はされないので加速度センサ36はスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要がないのでフォトセンサ38への電力の供給がOFFにされる(第3の状態)。
また、通話中でなくて「タッチ入力」と「回転表示」の両方に対応したアプリケーションが起動されている状態(条件14)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、「回転表示」に備えて加速度センサ36もアクティブ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要があるのでフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第1の状態)。また、通話中でなくて「タッチ入力」に対応しているが「回転表示」に対応していないアプリケーションが起動されている状態(条件15)では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、「回転表示」に備える必要がないので加速度センサ36はスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要があるのでフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第2の状態)。そして、通話中でなくて「タッチ入力」に対応していないが「回転表示」に対応しているアプリケーションが起動されている状態(条件16)では、「タッチ入力」に備える必要がないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされ、「回転表示」に備える必要があるので加速度センサ36はアクティブ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要があるのでフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第4の状態)。さらに、「タッチ入力」と「回転表示」の両方に対応していないアプリケーションが起動されている状態(条件17)では、「タッチ入力」に備える必要がないのでタッチパネル32はスタンバイ状態にされ、「回転表示」に備える必要がないので加速度センサ36もスタンバイ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさを調整する必要があるのでフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第5の状態)。そして、上記以外の携帯電話機10の状態では、「タッチ入力」に備えてタッチパネル32はアクティブ状態にされ、「回転表示」に備えて加速度センサ36もアクティブ状態にされ、LCDモニタ26の表示の明るさの調整のためにフォトセンサ38への電力の供給がONにされる(第1の状態)。
次に、図12、図13のフロー図を参照して、プロセッサ12が、タッチパネル32と加速度センサ36のアクティブ状態とスタンバイ状態とを切り替え、フォトセンサ38への電力の供給のON/OFFを切り替えて節電状態を操作する際の処理について説明する。なお、プロセッサ12は、フラッシュメモリ20に格納されている所定のプログラムに基づいて以下の処理を実行する。
また、プロセッサ12は、周知の技術によって、バッテリー16の残量やイヤホンジャック44へのイヤホンの接続の有無や起動しているアプリケーションが対応している機能などの携帯電話機10の状態を検知することができる。
なお、図12、図13のフロー図に示す処理は、例示するものであり、処理の順番はフロー図に示すものに限定されるものではなく、処理の順番を変更しても本発明を実現できる場合には適宜に変更してもよい。
図12を参照して、まず、プロセッサ12は、ステップS61で、バッテリー16の残量が所定の量よりも少なくなっている(ローバッテリー)か否かを判断する。ステップS61でYESと判断すると、プロセッサ12は、ステップS81で、フラグFを「第6の状態」を示す内容に設定する。ここで、フラグFは、たとえば、プロセッサ12が備えるレジスタRなどの記憶領域である。レジスタR(フラグF)は、「00000001」、「00000010」、「00000100」、「00001000」、「00010000」、「00100000」に設定されることによって、「第1の状態」から「第6の状態」のいずれかの状態を記憶する。「第1の状態」とは、レジスタRに「00000001」が記憶されており、図10に示したように、タッチパネル32と加速度センサ36の両方がアクティブであって、フォトセンサ38への電力の供給がONとなった状態である。「第2の状態」とは、レジスタRに数値「00000010」が記憶されており、図10に示したように、タッチパネル32がアクティブであり加速度センサ36がスタンバイであって、フォトセンサ38への電力の供給がONとなった状態である。以下同様に、レジスタR(フラグF)に「00000100」、「00001000」、「00010000」、「00100000」が記憶されることによって、それぞれ「第3の状態」、「第4の状態」、「第5の状態」、「第6の状態」が示される。したがって、ステップS81では、レジスタR(フラグF)に「00100000」が記憶される。
こうして、フラグFが設定されると、ステップS79で、プロセッサ12は、フラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第6の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をOFFにする。
一方、ステップS61で、NOと判断すると、ステップS63に進み、LCDモニタ26が非表示であるか否かを判断する。ステップS63でYESと判断すると、ステップS81でレジスタRに「00100000」を記憶させてフラグFを「第6の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第6の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をOFFにする。
一方、ステップS63でNOと判断した場合には、ステップS65で、タッチパネル32がロックされているか否かを判断する。ステップS65でYESと判断すると、ステップS83でレジスタRに「00001000」を記憶させてフラグFを「第4の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第4の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してスタンバイ信号を発信し、加速度センサ制御IC34に対してアクティブ信号を発信し、フォトセンサ38センサへの電力の供給をONにする。
一方、ステップS65でNOと判断すると、ステップS67で、通話中であるか否かを判断する。ステップS67でYESと判断すると、次に、ステップS69で、イヤホンジャック44へのイヤホンの端子の挿入、ハンズフリー機能、保留機能のいずれかが実行されているか否か、つまり、通話中に「通話以外の機能動作」が行われる可能性がある状態であるか否かを判断する。ステップS69でYESと判断すると、ステップS71で実際に「通話以外の機能動作」が行われているか否かを判断する。
ステップ71でYESと判断すると、ステップS75でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してアクティブ信号を発信し、加速度センサ制御IC34に対してスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をONにする。ステップ71でNOと判断すると、ステップS73でレジスタRに「00000100」を記憶させてフラグFを「第3の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第3の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30に対してアクティブ信号を発信し、加速度センサ制御IC34に対してスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をOFFにする。
ステップS69に戻って、ステップS69でNOと判断すると、ステップS77でレジスタRに「00100000」を記憶させてフラグFを「第6の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第6の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をOFFにする。
ステップS67に戻って、通話中でないと判断すると(ステップS67でNO)、ステップS85でアプリケーションが起動中であるか否かを判断する。ステップS85でYESと判断すると、次に、ステップS87で起動中のアプリケーションは「タッチ入力」に対応しているか否かを判断する。ステップS87でYESと判断すると、さらに、ステップS89で起動中のアプリケーションは「回転表示」に対応しているか否かを判断する。ステップS89でYESと判断すると、ステップS91でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してアクティブ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をONにする。
一方、ステップS89でNOと判断すると、ステップS93でレジスタRに「00000010」を記憶させてフラグFを「第2の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップ79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第2の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30にアクティブ信号を発信し、加速度センサIC34にスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をONにする。
ステップS87に戻って、起動中のアプリケーションが「タッチ入力」に対応していないと判断すると(ステップS87でNO)、次に、ステップ95で起動中のアプリケーションが「回転表示」に対応しているか否かを判断する。ステップS95でYESと判断すると、ステップS97でレジスタRに「00001000」を記憶させてフラグFを「第4の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップ79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第4の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30にスタンバイ信号を発信し、加速度センサIC34にアクティブ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をONにする。
一方、ステップS95でNOと判断すると、ステップS99でレジスタRに「00010000」を記憶させてフラグFを「第5の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップ79で
フラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第5の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサIC34との両方に対してスタンバイ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をONにする。
ステップS85に戻って、アプリケーションが起動中でないと判断すると(ステップS85でNO)、つまり、その他の状態であれば、ステップS91でレジスタRに「00000001」を記憶させてフラグFを「第1の状態」を示す内容に設定し、さらに、ステップS79でフラグFの設定状態に基づいて、節電状態を操作する。具体的には、フラグFが「第1の状態」を示しているので、プロセッサ12は、タッチパネル制御IC30と加速度センサ制御IC34の両方に対してアクティブ信号を発信し、フォトセンサ38への電力の供給をONにする。
以上の説明からわかるように、第3実施例の携帯電話機10では、携帯電話機10の動作状況などに応じて、外部センサであるタッチパネル32、加速度センサ36、およびフォトセンサ38の動作の必要性を判断し、動作の必要性がない場合には、タッチパネル32および加速度センサ36をアクティブ状態からスタンバイ状態に切り替え、また、フォトセンサ38への電力の供給をONからOFFに切り替える。したがって、タッチパネル32、加速度センサ36、および、フォトセンサ38に無駄な電力を供給することを防止し、バッテリー16の電力の消費を抑えることができる。