JP2013126492A - 読影装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】癌が発生している可能性のある部位の特定漏れを抑制することができ、且つ、癌が発生している可能性に応じた表示をすることのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の読影装置は、被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための読影装置であって、被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を取得する断層画像取得手段と、被検体の腫瘍マーカー値を含む、被検体の複数種類の検査結果を取得する検査結果取得手段と、検査結果毎に、その検査結果を用いて、被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位を特定する特定手段と、特定手段で特定された部位毎に、腫瘍マーカー値から、癌が発生している可能性が高いほど高い重要度を決定する重要度決定手段と、複数の断層画像のうち特定手段で特定された部位の断層画像を重要度に応じて表示部に表示する表示手段と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、読影装置及びその制御方法に関する。
医療現場では、癌の再発、転移、治療効果を調べることを目的とした経過観察が行われることがある。経過観察では、採取した血液成分の分析を行う腫瘍マーカー検査と、医用画像撮影装置より取得した画像を用いた画像診断などが行われる。ここで、医用画像撮影装置は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に則した医用画像を生成する装置である。医用画像撮影装置は、例えば、PET(Positron Emission Tomography)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、超音波診断装置等である。
腫瘍マーカー検査では、腫瘍マーカー値を分析することで、体内の癌細胞が存在する可能性が判断され、癌の発生している可能性のある部位の絞り込みが行われる。通常、医師は、被検体の腫瘍マーカー値を電子データや紙などに書かれたアナログデータを用いて分析することで、癌細胞が存在する可能性を判断する。
PET検査は、癌細胞が正常な細胞よりも多くブドウ糖を取り込む性質を利用した検査である。PET検査では、被検体の体内に薬剤が注入される。そして、薬剤に反応した癌細胞が薬剤の集積度に応じて色分けされたPET画像が生成され、診断(読影)される。PET検査は、例えば、経過観察において癌の発生している可能性のある部位の絞り込みのために行われる。
CT画像診断では、各断層画像が詳細に診断(読影)される。特に、腫瘍マーカー検査やPET検査において癌の発生している可能性があると診断された部位(異常部位)の断層画像が、より詳細に診断される。
経過観察では、正確な診断や、医師(読影医)がCT画像等の複数の断層画像から病変が写っている断層画像を効率的に探せることが求められている。
複数の断層画像から病変が写っている断層画像を効率的に探す方法は、例えば特許文献1に開示されている。具体的には、特許文献1に開示の方法では、CAD(Computer−Aided Diagnosis:コンピュータ支援診断)を用いて医用画像をフレーム毎に解析することにより、陽性の病変部の候補が自動検出される。そして、そのような候補が検出されなかったフレームの数が、候補が検出されたフレームの数に対し相対的に低減される。
特開2007−252763号公報 特開2006−110183号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、1種類の検査結果(CT画像)から疑いのある病変が特定されるため、疑いのある全ての病変を特定することができないことがある。具体的には、検出方法(検査方法)により、病変の見つけやすさなどの特性が異なるため、上述した従来技術では、疑いのある全ての病変を特定することができないことがある。そのため、病変が写っている全ての断層画像が詳細に読影されないことがある。
また、CT画像診断などでは、癌である可能性がより高い病変が写っている断層画像(癌の発生している可能性のより高い部位の断層画像)を優先して診断するなど、癌が発生している可能性に応じた読影をしたいというニーズがある。しかしながら、上述した従来の技術では、癌が発生している可能性に応じた読影を行えなかった。
本発明は、癌が発生している可能性のある部位の特定漏れを抑制することができ、且つ、癌が発生している可能性に応じた表示をすることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の読影装置は、
被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための読影装置であって、
被検体を前記撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を取得する断層画像取得手段と、
前記被検体の腫瘍マーカー値を含む、前記被検体の複数種類の検査結果を取得する検査結果取得手段と、
前記検査結果毎に、その検査結果を用いて、前記被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された部位毎に、前記腫瘍マーカー値から、癌が発生している可能性が高いほど高い重要度を決定する重要度決定手段と、
前記複数の断層画像のうち前記特定手段で特定された部位の断層画像を重要度に応じて表示部に表示する表示手段と、
を有することを特徴とする。
本発明の読影装置の制御方法は、
被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための読影装置の制御方法であって、
被検体を前記撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を取得する断層画像取得ステップと、
前記被検体の腫瘍マーカー値を含む、前記被検体の複数種類の検査結果を取得する検査結果取得ステップと、
前記検査結果毎に、その検査結果を用いて、前記被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された部位毎に、前記腫瘍マーカー値から、癌が発生している可能性が高いほど高い重要度を決定する重要度決定ステップと、
前記特定ステップで特定された部位の断層画像を重要度に応じて表示部に表示する表示ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、癌が発生している可能性のある部位の特定漏れを抑制することができ、且つ、癌が発生している可能性に応じた表示をすることができる。
実施例1に係る読影システムのシステム構成の一例 実施例1に係る腫瘍マーカーデータの一例 実施例1に係る読影装置の機能ブロックの一例 実施例1に係る腫瘍マーカー分析部の処理フローの一例 実施例1に係る腫瘍マーカーチェックリストの一例 実施例1に係る腫瘍マーカー基準値テーブルの一例 実施例1に係る重要度決定部の処理フローの一例 被検体を撮影して得られた複数のCT画像の一例 実施例1に係るCTシネ再生部により表示部に表示された画像の一例 実施例5に係るCTの処理フローの一例 図10のS1010における通知例
<実施例1>
以下、図面を参照して、本発明の実施例1に係る読影装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る読影装置は、被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための装置である。
(システム全体の説明)
図1は、本実施例に係る読影システム1のシステム構成図である。
読影システム1は、腫瘍マーカー管理サーバー2、PET3、CT4、画像管理サーバー5、読影装置6などを有する。読影システム1を構成するこれらの装置は、院内LAN(Local Area Network)7を介して、互いにデータ通信可能に接続されている。
腫瘍マーカー管理サーバー2は、被検体毎に腫瘍マーカーデータを管理する。腫瘍マーカー管理サーバー2は、読影装置6へ読影対象の被検体(読影対象被検体)の腫瘍マーカーデータを送信する。図2に、腫瘍マーカーデータの例を示す。図2に示すように、腫瘍マーカーデータは、被検体を識別可能な被検体ID、腫瘍マーカー名、腫瘍マーカー値などを含む。図2の例では、被検体ID「KID001」の腫瘍マーカー「CA−125」の腫瘍マーカー値は「30」となっている。なお、図2には、一部の種類の腫瘍マーカーの腫瘍マーカー値が図示されているが、腫瘍マーカーデータは、分析された腫瘍マーカー値をすべて含む。
なお、本実施例では、被検体が人間の場合の例について説明するが、被検体は人間に限らない。被検体は、人間とは異なる動物(例えば、ネズミや犬など)であってもよい。
PET3は、被検体を撮影し、生成されたPET画像を画像管理サーバー5へ格納する。
CT4は、被検体を撮影し、生成されたCT画像を画像管理サーバー5へ格納する。
画像管理サーバー5は、PET3やCT4で生成された画像(PET画像、CT画像)を被検体IDと対応付けて管理する。画像管理サーバー5は、読影装置6へ読影対象被検体の画像(PET画像やCT画像の画像データ)を送信する。
読影装置6は、被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための装置である。本実施例では、上記撮影装置がCT4であり、上記断層画像がCT画像である場合について説明するが、撮影装置や断層画像はこれに限らない。例えば、撮影装置がMRIであり、断層画像がMRI画像であってもよい。読影装置6は、他の装置から取得した腫瘍マーカーデータとPET画像を用いて、癌の発生している可能性のある部位をもれなく特定し、腫瘍マーカーデータを用いて、特定した各部位の重要度付けを行う。重要度は、癌の発生している可能性の度合いを表し、癌が発生している可能性が高いほど高い。
読影装置6の処理の詳細については、後述する。
(読影装置6の機能構成の説明)
図3は、読影装置6の機能ブロック図である。
通信部100は、院内LAN7を介して他の装置と情報の送受信を行う。例えば、通信部100は、読影対象被検体をCT4で撮影して得られた複数のCT画像を、画像管理サーバー5から取得する(断層画像取得)。また、通信部100は、読影対象被検体の腫瘍マーカー値を含む、読影対象被検体の複数種類の検査結果を取得する(検査結果取得)。具体的には、通信部100は、腫瘍マーカー管理サーバー2から読影対象被検体の腫瘍マーカーデータを取得し、画像管理サーバー5から読影対象被検体のPET画像を取得する。
入力受信部200は、読影装置6に接続された入力デバイスからの入力情報を受信する。入力デバイスは、例えば、マウスやキーボードである。例えば、入力受信部200は、ユーザー操作に応じてマウスやキーボードから出力された情報(操作情報)を受信する。
制御部300は、読影装置6の各機能部を制御する。また、制御部300は、各機能部において生成された情報や、通信部100や入力受信部200で取得された情報を他の機能部へ伝達する機能を有する。
PET画像分析部400と腫瘍マーカー分析部500により、検査結果毎に、その検査結果を用いて、読影対象被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位(異常部位)が特定される。
PET画像分析部400は、画像管理サーバー5より取得した読影対象被検体のPET画像を用いて、異常部位として、薬剤の集積度が高い部位を特定する。PET画像からの異常部位の特定は、例えば、特開2006−145281号公報に開示されている技術を用いて実現することができる。具体的には、PET画像内の集積度が高い領域を特定し、特定された領域の形状と、各臓器のテンプレート形状とを比較し、それらの類似度を算出することで、異常部位を特定することができる。PET画像分析部400は、特定した異常部位を示す異常部位情報を異常部位統合部600へ送信する。ここで、異常部位情報は異常部位名を列挙したものであり、例えば「肺」である。
腫瘍マーカー分析部500は、腫瘍マーカー管理サーバー2より取得した読影対象被検体の腫瘍マーカーデータに含まれる腫瘍マーカー値を分析することにより、異常部位を特定する。腫瘍マーカー分析部500は、特定した異常部位を示す異常部位情報を異常部位統合部600へ送信する。例えば、腫瘍マーカー分析部500で「胆道」が異常部位として特定された場合、腫瘍マーカー分析部500は異常部位情報として「胆道」を送信する。腫瘍マーカー分析部500の処理の詳細については、後述する。
異常部位統合部600は、PET画像分析部400と腫瘍マーカー分析部500より取得した異常部位情報を統合する。例えば、PET画像分析部400より取得した異常部位情報が「肺」であり、腫瘍マーカー分析部500より取得した異常部位情報が「胆道」である場合、異常部位統合部600により、それらが統合され、統合異常部位情報「肺、胆道」が生成される。即ち、異常部位統合部600は、各検査結果(PET画像と腫瘍マーカー値)を用いて特定された異常部位を全て示す統合異常部位情報を生成する。異常部位統合部600は、統合異常部位情報を重要度決定部800へ送信する。
腫瘍マーカー情報記憶部700は、部位毎の分析すべき腫瘍マーカー種類を示す腫瘍マーカーチェックリストと、腫瘍マーカー種類毎の基準値を示す腫瘍マーカー基準値テーブルとを予め記憶する。腫瘍マーカー情報は、必要に応じて、他の機能部により参照される。腫瘍マーカーチェックリストと、腫瘍マーカー基準値テーブルとの例については、後述する。
重要度決定部800は、各検査結果(PET画像と腫瘍マーカー値)を用いて特定された異常部位毎に、腫瘍マーカー値から、癌が発生している可能性が高いほど高い重要度を決定する。腫瘍マーカー値は、大きいほど癌である可能性が高い値であるため、腫瘍マー
カー値から重要度を決定することができる。本実施例では、重要度決定部800は、異常部位統合部600からの統合異常部位情報で示される異常部位毎に、その異常部位の腫瘍マーカー値(読影対象被検体の腫瘍マーカー値)と基準値を比較することにより、異常部位毎の重要度を決定する。重要度決定部800の処理詳細については、後述する。
重要度記憶部900は、重要度決定部800において決定された異常部位毎の重要度を示す重要度情報を記憶する。
CTシネ再生部1000は、画像管理サーバー5より取得した読影対象被検体の複数のCT画像を表示部(モニター)に表示する。本実施例では、CTシネ再生部1000は、重要度記憶部900に記憶されている重要度情報を用いて、特定された異常部位のCT画像を重要度に応じて表示部に表示することができる。CTシネ再生部1000の処理の詳細については、後述する。
なお、本実施例では、CTシネ再生部1000は、複数のCT画像を自動で順次切り替えて表示するものとするが、表示するCT画像の切り替えはユーザー操作に応じて行われてもよい。
なお、本実施例では表示部(モニター)は読影装置6とは別体の装置である場合の例について説明するが、表示部は読影装置6の一部であってもよい。
(腫瘍マーカー分析部500の処理)
図4に、腫瘍マーカー分析部500の処理フローを示す。
まず、腫瘍マーカー分析部500は、腫瘍マーカー情報記憶部700から腫瘍マーカー情報(腫瘍マーカーチェックリストと腫瘍マーカー基準値テーブル)を取得する(S501)。図5に、腫瘍マーカーチェックリストの例を示す。図5の例では、腫瘍マーカーチェックリストは、部位名、分析対象腫瘍マーカー名、分析対象腫瘍マーカー数を含む。分析対象腫瘍マーカー名は、対応する部位に対して分析する必要のある腫瘍マーカーの種類(名前)を示す。図5の腫瘍マーカーチェックリストでは、「胆道」に対して腫瘍マーカー「CA19−9」、「CEA」を分析する必要があることが示されている。腫瘍マーカー基準値テーブルの例については、後述する。
次に、腫瘍マーカー分析部500は、全ての部位について分析が完了したか否かを判断する(S502)。腫瘍マーカーが分析されていない部位がある場合は(S502:no)、腫瘍マーカー分析部500は、腫瘍マーカーが分析されていない部位を分析対象の部位(分析対象部位)に設定する(S503)。
S503の次に、腫瘍マーカー分析部500は、分析対象部位がPET画像分析部400で異常部位として特定された部位であるか否かを判定する(S504)。分析対象部位が既にPET画像分析部400で異常部位として特定されている場合には(S504:yes)、S502へ処理が戻される。分析対象部位がPET画像分析部400で異常部位として特定されていない場合には(S504:no)、腫瘍マーカー分析部500は、腫瘍マーカーチェックリストを参照し、分析対象部位の分析対象腫瘍マーカー数をNshへ代入する(S505)。このとき、分析対象部位の分析対象腫瘍マーカーの1つが分析対象として設定される。例えば、分析対象部位が「胆道」の場合は、Nsh=2となり、CA19−9またはCEAが分析対象として設定される。
そして、腫瘍マーカー分析部500は、読影対象被検体の分析対象の腫瘍マーカー値をVshに代入する(S506)。例えば、読影対象被検体の被検体IDがKID001であり、分析対象としてCEAが設定されている場合、Vsh=15.0となる(図2参照)。
次に、腫瘍マーカー分析部500は、分析対象腫瘍マーカー数Nshが0より大きいか否かを判定する(S507)。分析対象腫瘍マーカー数Nshが0以下の場合(S507:no)、S502へ処理が戻される。分析対象腫瘍マーカー数Nshが0より大きい場合(S507:yes)、腫瘍マーカー分析部500は、腫瘍マーカー基準テーブルで示
される第1基準値(分析対象として設定されている分析対象腫瘍マーカーの第1基準値)とVshを比較する(S508)。具体的には、Vshが第1基準値以上か否かが判定される。
図6に腫瘍マーカー基準値テーブルの例を示す。図6の例では、腫瘍マーカー基準値テーブルは、腫瘍マーカー名、第1基準値、第2基準値を含む。第1基準値は腫瘍マーカー値が正常値か否か(癌の可能性(疑い)のある値か否か)を判定するための閾値である。第2基準値は腫瘍マーカー値が癌の可能性が極めて高い値か否かを判定するための閾値である。第1基準値と第2基準値は、例えば、ラジオイノムアッセイ法にて医学的に定められた値である。
腫瘍マーカー値Vshが第1基準値以上である場合(S508:yes)、腫瘍マーカー分析部500は、分析対象部位を異常部位として特定し、異常部位情報に追加する(S509)。そして、S502へ処理が戻される。例えば、分析対象がCEA、Vshが15.0[ng/ml]、腫瘍マーカー基準値テーブルが図6のテーブルの場合、Vsh=15.0[ng/ml]は第1基準値5.0[ng/ml]より大きいため、「胆道」が異常部位として特定される。
腫瘍マーカー値Vshが第1基準値未満である場合(S508:no)、腫瘍マーカー分析部500は、分析対象腫瘍マーカー数Nshをデクリメント処理する(S510)。このとき、デクリメント処理後のNshが0より大きい場合には、分析対象部位の分析対象腫瘍マーカーのうち、分析対象として設定されていない分析対象腫瘍マーカーの1つが分析対象として設定される。そして、S506へ処理が戻される。
S502〜S509の処理が全ての部位について繰り返し行われた後(S502:yes)、本処理フローが終了される。
なお、本実施例では、分析対象部位に対応する1つ分析対象腫瘍マーカーの値が第1基準値を超えている場合に、分析対象部位を異常部位として特定するものとしたが、これに限らない。例えば、分析対象部位に対応する全ての分析対象腫瘍マーカーの値が第1基準値を超えている場合にのみ、分析対象部位が異常部位として特定されてもよい。
また、本実施例では、PET画像分析部400において異常部位として特定されていない部位について腫瘍マーカー値の分析を行うものとしたが、これに限らない。PET画像分析部400において異常部位として特定されているか否かに拘わらず、全ての部位について腫瘍マーカー値の分析を行ってもよい。
(重要度決定部800の処理)
図7に、重要度決定部800の処理フローを示す。
まず、重要度決定部800は、腫瘍マーカー情報記憶部700から腫瘍マーカー情報(腫瘍マーカーチェックリストと腫瘍マーカー基準値テーブル)を取得する(S801)。
次に、重要度決定部800は、異常部位統合部600からの統合異常部位情報で示される異常部位数(PET画像分析部400と腫瘍マーカー分析部500で特定された異常部位の総数)をNbに代入する(S802)。例えば、異常部位情報が「肺、胆道」の場合は、Nb=2となる。
そして、重要度決定部800は、異常部位数Nbが0より大きいか否かを判定する(S803)。
異常部位数Nbが0以下の場合(S803:no)、本処理フローが終了される。
異常部位数Nbが0より大きい場合(S803:yes)、重要度決定部800は、重要度を決定する処理の対象である処理対象部位を設定する(S804)。具体的には、重要度決定部800は、異常部位情報で示される異常部位のうち、重要度が決定(設定)されていない異常部位の1つを処理対象部位とする。また、このとき、処理対象部位の分析対象腫瘍マーカーの1つが分析対象として設定される。ここでは、処理対象部位として「
胆道」が設定され、分析対象としてCEAが設定されたとする。
S804の次に、重要度決定部800は、処理対象部位の分析対象腫瘍マーカー数をNshに代入する(S805)。ここでは、Nshは処理対象部位「胆道」の分析対象腫瘍マーカー数「2」となる(図5参照)。
そして、重要度決定部800は、フラグ変数flgH,flgM,flgLを0に初期化する(S806)。flgH、flgM、flgLは重要度を決定するために用いられる。flgL=1は正常であること、flgM=1は癌が発生している可能性があること、flgH=1は癌が発生している可能性が極めて高いこと、示す。
次に、重要度決定部800は、分析対象腫瘍マーカー数Nshが0より大きいか否かを判定する(S807)。
分析対象腫瘍マーカー数Nshが0より大きい場合(S807:yes)、重要度決定部800は、読影対象被検体の分析対象の腫瘍マーカー値をVshに代入する(S808)。ここでは、読影対象被検体IDがKID001であったとする。そのため、VshはCEAの腫瘍マーカー値15.0となる(図2参照)。
S808の次に、重要度決定部800は、Vshが腫瘍マーカー基準値テーブルで示される第2基準値(分析対象として設定されている分析対象腫瘍マーカーの第2基準値)以上か否かを判定する(S809)。
Vshが第2基準値以上である場合(S809:yes)、S811へ処理が進められる。
Vshが第2基準値未満である場合(S809:no)、重要度決定部800は、Vshが第1基準値(分析対象として設定されている分析対象腫瘍マーカーの第1基準値)以上か否かを判定する(S810)。
Vshが第1基準値以上である場合(S810:yes)、S812へ処理が進められる。
Vshが第1基準値未満である場合(S810:no)、S813へ処理が進められる。
S811において、重要度決定部800は、flgHを1とする。その後、S814へ処理が進められる。
S812において、重要度決定部800は、flgMを1とする。その後、S814へ処理が進められる。
S813において、重要度決定部800は、flgLを1とする。その後、S814へ処理が進められる。
例えば、処理対象部位が「胆道」、分析対象がCEA、腫瘍マーカー基準値テーブルが図6のテーブルの場合には、Vsh=15.0は基準値2=10.0より大きいため、S811においてflgH=1とされる。
S814において、重要度決定部800は、分析対象腫瘍マーカー数Nshをデクリメント処理する。このとき、デクリメント処理後のNshが0より大きい場合には、処理対象部位の分析対象腫瘍マーカーのうち、分析対象として設定されていない分析対象腫瘍マーカーの1つが分析対象として設定される。そして、S807へ処理が戻される。
S807〜S814の処理が処理対象部位の全ての分析対象腫瘍マーカーについて繰り返し行われた後、即ちS807〜S814の処理がNsh=0となるまで繰り返し行われた後(S807:no)、S815へ処理が進められる。
S815において、重要度決定部800は、flgH=1か否かを判定する。
flgH=1の場合(S815:yes)、S817へ処理が進められる。
flgH=0の場合(S815:no)、重要度決定部800は、flgM=1か否か
を判定する(S816)。
flgM=1の場合(S816:yes)、S818へ処理が進められる。
flgM=0の場合(S816:no)、即ちflgL=0の場合、S819へ処理が進められる。
S817において、重要度決定部800は、処理対象部位の重要度として「高」を設定し、重要度記憶部900に記録する。その後、S820へ処理が進められる。
S818において、重要度決定部800は、処理対象部位の重要度として、重要度「高」よりも低い「中」を設定し、重要度記憶部900に記録する。その後、S820へ処理が進められる。
S819において、重要度決定部800は、処理対象部位の重要度として、重要度「中」よりも低い「低」を設定し、重要度記憶部900に記録する。その後、S820へ処理が進められる。
例えば、処理対象部位が「胆道」、flgH=1の場合、重要度「高」が設定され、重要度記憶部900に「胆道=重要度高」が記憶される。
S820において、重要度決定部800は、異常部位数Nbをデクリメント処理する。そして、S803へ処理が戻される。
S803〜S820の処理が全ての異常部位について繰り返し行われた後、即ちS807〜S814の処理がNb=0となるまで繰り返し行われた後(S803:no)、本処理フローが終了される。
S803〜S820の処理が全ての異常部位について繰り返し行われることにより、重要度記憶部900へ異常部位毎の重要度が記憶される。
なお、本実施例では、処理対象部位に対応する1つの分析対象腫瘍マーカーの値に応じて重要度が決定されるものとした。例えば、本実施例では、処理対象部位に対応する複数の分析対象腫瘍マーカーのうち、いずれか1つの分析対象腫瘍マーカーの値が第2基準値以上である場合には、flgH=1であるため、flgM、flgLの値に依らず重要度が「高」に設定される。即ち、本実施例では、flgH、flgM、flgLの値がその順番で参照されて重要度が設定される。しかし、重要度の設定方法(決定方法)はこれに限らない。例えば、処理対象部位に対応する全ての分析対象腫瘍マーカーの値が第2基準値以上である場合(flgH=1、flgM=0、及び、flgL=0の場合)にのみ重要度「高」が設定されてもよい。flgH、flgM、flgLの値が、flgL、flgM、flgHの順番で参照されて重要度が設定されてもよい。例えば、処理対象部位に対応する複数の分析対象腫瘍マーカーのうち、いずれか1つの分析対象腫瘍マーカーの値が第1基準値未満である場合には、flgL=1であるため、flgH、flgMの値に依らず重要度が「低」に設定されてもよい。
(CTシネ再生部の処理)
図8は、読影対象被検体を撮影して得られた複数のCT画像を模式的に示す図である。
図8の例では、被検体の頭部側から足側にかけて、Img[0]からImg[n]のn+1枚(nは1以上の整数)のCT画像が得られている。
本実施例では、CTシネ再生部1000は、異常部位のCT画像を重要度に応じて表示部に表示する際に、重要度の取りうる範囲内の予め定められた一部の範囲に属する重要度の部位のCT画像を表示する。具体的には、CTシネ再生部1000は、重要度記憶部900から重要度情報を取得し、n+1枚のCT画像のうち重要度が「高」の部位のCT画像のみを抽出し、表示する。例えば、重要度記憶部900から重要度情報として「胆道=重要度高」が取得された場合には、「胆道」のCT画像Img[20]〜Img[30]が抽出され、表示される。CT画像がどの部位の画像かは、例えば、各画像データのヘッダ領域に記載されている部位情報から特定することができる。
(表示例の説明)
図9に、CTシネ再生部1000により表示部に表示された画像(表示画像)の例を示す。図9の例では、表示画像は、「重要度高部位再生」と書かれたボタンが表示される表示領域50、「通常再生」と書かれたボタンが表示される表示領域51、CT画像が表示される表示領域52を有する。読影医は表示領域50または表示領域51を選択することで、所望の再生方法でCT画像を表示することができる。
具体的には、読影医が表示領域50(「重要度高部位再生」と書かれたボタン)を選択すると、異常部位のCT画像が重要度に応じて表示部に表示される(重要度「高」の部位のCT画像が表示される)。本実施例では、重要度「高」の部位の複数のCT画像Img[20]〜Img[30]が、自動で順次切り替えられて表示される。
読影医が表示領域51(「通常再生」と書かれたボタン)を選択すると、全てのCT画像Img[0]〜Img[n]が自動で順次切り替えられて表示される。(任意のCT画像が表示されてもよい)。
なお、本実施例では、異常部位のCT画像を重要度に応じて表示部に表示する際に、重要度「高」の部位のCT画像のみが表示されるものとしたが、これに限らない。例えば、重要度「中」の部位のCT画像のみが表示されてもよい。重要度「低」の部位のCT画像のみが表示されてもよい。重要度「中」の部位及び重要度「高」の部位のCT画像のみが表示されてもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、複数の検査結果が取得され、検査結果毎に、その検査結果を用いて異常部位(被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位)が特定される。それにより、異常部位の特定漏れを抑制することができる。そして、本実施例によれば、特定された異常部位毎に、腫瘍マーカー値から、重要度が決定され、特定された異常部位の断層画像が重要度に応じて表示部に表示される。それにより、癌が発生している可能性に応じた表示を実現することができる。具体的には、本実施例では、重要度の取りうる範囲内の予め定められた一部の範囲に属する重要度の部位の断層画像が表示される。それにより、読影医が所望の重要度の部位のCT画像のみを読影することが可能となるため、読影の効率が向上し、読影の精度の向上が期待できる。
なお、本実施例では、重要度が「高」、「中」、「低」の3つの場合について説明したが、重要度はこれに限らない。例えば、重要度は5段階の値、10段階の値などであってもよい。重要度は、「高」、「中」、「低」などのカテゴリでなく、数値であってもよい。例えば、腫瘍マーカー値から第1基準値を減算した値を重要度としてもよい。そして、異常部位のCT画像を重要度に応じて表示部に表示する際に、所定の数値範囲内の重要度の部位のCT画像のみが表示されてもよい。
なお、本実施例では、癌が発生している可能性のある部位を特定するために使用する検査結果として、腫瘍マーカー値の他に、PET画像を用いる構成としたが、これに限らない。PET画像以外の検査結果から、癌が発生している可能性のある部位が特定されてもよい。例えば、検査結果は、CT画像、MRI画像などであってもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る読影装置及びその制御方法について説明する。なお、以下では、実施例1と異なる機能について説明し、実施例1と同様の機能については説明を省略する。
本実施例では、CTシネ再生部1000は、異常部位のCT画像を重要度に応じて表示部に表示する際に、重要度が高い部位から順番に、その部位のCT画像を表示する。具体的には、CTシネ再生部1000は、まず重要度「高」の部位の複数のCT画像を順次切り替えて表示し、次に重要度「中」の部位の複数のCT画像を順次切り替えて表示し、最後に重要度「低」の部位の複数のCT画像を順次切り替えて表示する。
以上述べたように、本実施例によれば、重要度がより高い部位から順番に、その部位の断層画像が表示される。それにより、癌が発生している可能性に応じた表示を実現することができる。また、読影医が癌が発生している可能性のより高い部位の断層画像から順に読影をすることができるため、読影の効率および読影の精度の向上が期待できる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る読影装置及びその制御方法について説明する。なお、以下では、実施例1と異なる機能について説明し、実施例1と同様の機能については説明を省略する。
本実施例では、CTシネ再生部1000は、異常部位のCT画像を重要度に応じて表示部に表示する際に、重要度が高い部位のCT画像を重要度が低い部位のCT画像よりも遅い速度で切り替える。具体的には、重要度「低」の部位の複数のCT画像は第1速度で切り替えて表示される。重要度「中」の部位の複数のCT画像は第1速度より速い第2速度で切り替えて表示される。重要度「高」の部位の複数のCT画像は第2速度より速い第3速度で切り替えて表示される。例えば、第1速度=10[枚(CT画像の枚数)/秒]、第2速度=15[枚/秒]、第3速度=20[枚/秒]である。
なお、重要度毎の再生速度は、メーカーによりあらかじめ設定された速度であってもよいし、ユーザー(読影医)によって設定された速度であってもよい。また、重要度毎の再生速度は、変更可能であってもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、重要度が高い部位の断層画像が重要度が低い部位の断層画像よりも遅い速度で切り替えられる。それにより、癌が発生している可能性に応じた表示を実現することができる。また、読影医が重要度が高い部位の断層画像をゆっくり(より詳細に)読影することが可能となるため、読影の精度の向上が期待できる。そして、重要度が低い部位の各断層画像の表示時間が重要度が高い部位の各断層画像の表示時間よりも短くなるため、読影の効率の向上(読影時間の短縮)が期待できる。
<実施例4>
以下、本発明の実施例4に係る読影装置及びその制御方法について説明する。なお、以下では、実施例1と異なる機能について説明し、実施例1と同様の機能については説明を省略する。
本実施例では、CTシネ再生部1000は、特定された異常部位のCT画像のうち、表示対象のCT画像のそれぞれが所定時間以上表示されていない状態でユーザー(読影医)から読影の終了が指示された場合に、読影が完了していないことをユーザーに通知する。
例えば、実施例1のように表示対象のCT画像が重要度「高」の部位のCT画像である場合、CTシネ再生部1000は、重要度「高」の部位の各CT画像が所定時間以上(例えば、60秒)表示されているか否かを判定する。上記判定は、例えば、ユーザーからの読影の終了指示に応じて行われる。
重要度「高」の部位の各CT画像が所定時間以上表示されている場合は、CTシネ再生部1000は、読影が完了していると判断する。そして、CTシネ再生部1000は、読影の終了処理(例えば、読影のためのウィンドウを閉じる処理)を行う。
所定時間以上表示されていないCT画像(重要度「高」の部位のCT画像)がある場合には、CTシネ再生部1000は、読影が完了していないと判断する。そして、CTシネ再生部1000は、読影が完了していないことを示す警告画像(例えば、「診断が終了していません。」などの警告文を含む画像)を表示部に表示する。
ここで、各CT画像の表示時間は、例えば、CTシネ再生部1000または他の機能部(図3に示す機能部またはそれ以外の機能部)により計測される。その場合、表示対象の
各CT画像が所定時間以上表示されているか否かは、表示対象の各CT画像の表示時間の計測値から判定することができる。
また、ユーザーから読影の終了指示は、読影のためのウィンドウを閉じるユーザー操作や、読影のためのウィンドウ内に設けられた、読影の終了のためのボタンを選択するユーザー操作に応じて、入力受信部200に入力される。
なお、上述したCTシネ再生部1000の処理は、CTシネ再生部1000以外の機能部により行われてもよい。また、読影が完了していないことは、音声などによりユーザーへ通知されてもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、特定された異常部位の断層画像のうち、表示対象の断層画像のそれぞれが所定時間以上表示されていない状態でユーザーから読影の終了が指示された場合に、読影が完了していないことがユーザーに通知される。それにより、読影医による表示対象の断層画像の読影漏れを抑制することができるため、読影の精度の向上が期待できる。
<実施例5>
以下、本発明の実施例5に係る読影装置及びその制御方法について説明する。なお、以下では、実施例1と異なる機能について説明し、実施例1と同様の機能については説明を省略する。
本実施例に係るCT4は、断層画像間(CT画像間)の撮影位置の間隔であるスライス間隔を重要度に基づいて設定可能な構成を有する。
そして、本実施例では、通信部100は、重要度決定部800で決定された異常部位毎の重要度をCT4に出力する。
(CT4の処理)
本実施例では、CT4は、通信部100から出力された重要度に基づいて、重要度が高い部位のほうが重要度が低い部位及び特定されなかった部位(異常部位以外の部位)よりも小さくなるように、各部位のスライス間隔を設定する。
図10に、CT4の処理フローを示す。
まず、ユーザー(CT4のユーザー)が撮影を開始する操作(撮影開始操作)を行うと(S1001)、CT4は被検体(撮影対象の被検体)の重要度情報を読影装置6から取得する(S1002)。
次に、CT4は、部位毎に、S1003〜S1009の処理を行う。
具体的には、S1004において、CT4は、S1002で取得した重要度情報を用いて、処理対象の部位の重要度が「高」か否かを判定する。
処理対象の部位の重要度が「高」である場合(S1004:yes)、S1006へ処理が進められる。
処理対象の部位の重要度が「高」でない場合(S1004:no)、CT4は、S1002で取得した重要度情報を用いて、処理対象の部位の重要度が「中」か否かを判定する(S1005)。
処理対象の部位の重要度が「中」である場合(S1005:yes)、S1007へ処理が進められる。
処理対象の部位の重要度が「中」でない場合(S1004:no)、すなわち処理対象の部位の重要度が「低」である場合、S1008へ処理が進められる。
S1006において、CT4は、処理対象の部位のスライス間隔を0.5[mm]に設定する。
S1007において、CT4は、処理対象の部位のスライス間隔を1.0[mm]に設
定する。
S1008において、CT4は、処理対象の部位のスライス間隔を5.0[mm]に設定する。
全ての部位についてS1003〜S1009の処理が行われた後、CT4は、撮影条件(各部位のスライス間隔)をユーザーに通知する(S1010)。
図11に、図10のS1010における通知例を示す。
S1010では、CT4が、図11に示すような画像を自身の表示部や他の装置(例えば読影装置)の表示部に表示することで、撮影条件をユーザーに通知する。ユーザーは、図11に示す画像により、各部位のスライス間隔を確認することができる。
図11に示す画像は、表示領域60〜64を有する。
表示領域60は被検体IDが表示される領域である。被検体IDは自動で設定されてもよいし、ユーザーにより入力されてもよい。表示領域61は被検体名が表示される領域である。被検体名はユーザーにより入力される。ユーザーは、表示領域60,61を見ることで、被検体の情報を把握ことができる。なお、これらの領域には、被検体の体重、身長、体脂肪率などの他の情報が表示されてもよい。
表示領域62は、被検体のスカウト画像(被検体を模式的に示した画像)が表示される領域である。表示領域62には、スライス間隔毎に、そのスライス間隔で撮影される範囲(図11中のA,B,C)が示されている。表示領域63は、撮影範囲毎(範囲A,B,C)のスライス間隔が表示される領域であり、S1003〜S1009の処理で設定されたスライス間隔が表示される領域である。図11の例では、表示領域63に、範囲A,Cのスライス間隔が5.0mmであり、範囲B(胆道が位置する範囲)のスライス間隔が0.5mmであることが示されている。これは、異常部位である可能性が極めて高い部位(胆道)を含む範囲が他の範囲よりも小さいスライス間隔で撮影されることを意味する。ユーザーは、表示領域62,63を見ることで、各部位のスライス間隔を把握することができる。なお、各範囲や各範囲のスライス間隔は、ユーザーにより変更可能であってもよい。
表示領域64は、撮影を開始するためにユーザーに選択されるボタン(例えば、「撮影開始」と書かれたボタン)が表示される領域である。ユーザーが表示領域64を選択することにより、設定されたスライス間隔で撮影が行われる。
以上述べたように、本実施例によれば、異常部位毎の重要度が撮影装置(CT)に出力される。そして、撮影装置により、上記出力された重要度に基づいて、各部位のスライス間隔が自動で設定される。それにより、ユーザーがスライス間隔を入力する手間を省くことができ、撮影の効率を向上することができる(撮影に要する時間を短縮することができる)。また、撮影装置により、重要度が高い部位のほうが重要度が低い部位及び特定されなかった部位よりも小さくなるように、各部位のスライス間隔が設定される。それにより、異常部位である可能性が極めて高い部位を細かいスライス間隔で撮影することができる。そして、読影医が異常部位である可能性が極めて高い部位の断層画像をより詳細に読影することが可能となるため、読影の精度の向上が期待できる。また、必要な断層画像が1回の撮影で得られることが期待できる。必要な断層画像が1回の撮影で得られれば、撮影をやり直す手間がなくなり、撮影及び読影の効率を向上することができる(撮影及び読影に要する時間を短縮することができる)と共に、撮影による被検体への影響を低減することもできる。例えば、撮影装置がCTの場合には、被検体の被ばく量を低減することができる。
なお、本実施例ではスライス間隔を0.5[mm]、1.0[mm]、5.0[mm]としたが、これに限らない。各部位に割り当てるスライス間隔の値は、メーカーにより予め設定された値であってもよいし、ユーザーにより設定された値であってもよい。各部位に割り当てるスライス間隔の値は、ユーザーにより変更可能であってもよい。
なお、本実施例では、各部位のスライス間隔が撮影装置(CT)で設定されるものとしたが、これに限らない。例えば、読影装置が、撮影装置から設定可能なスライス間隔の情報を取得し、各部位のスライス間隔を設定してもよい。具体的には、読影装置が、重要度決定部で決定された重要度に基づいて、重要度が高い部位のほうが重要度が低い部位及び特定されなかった部位よりも小さくなるように、各部位のスライス間隔を設定する設定部を更に有していてもよい。そのような構成にすることにより、上述した効果を得ることができるとともに、従来の撮影装置をそのまま用いることが可能となる。
なお、上述した実施例1〜5の各機能は可能な限り組み合わせ可能である。例えば、実施例2と実施例3とを組み合わせ、重要度がより高い部位から順番に、その部位の断層画像が、その重要度に応じた速度で表示されてもよい。
6 読影装置
100 通信部
400 PET画像分析部
500 腫瘍マーカー分析部
800 重要度決定部
1000 シネ再生部

Claims (10)

  1. 被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための読影装置であって、
    被検体を前記撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を取得する断層画像取得手段と、
    前記被検体の腫瘍マーカー値を含む、前記被検体の複数種類の検査結果を取得する検査結果取得手段と、
    前記検査結果毎に、その検査結果を用いて、前記被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された部位毎に、前記腫瘍マーカー値から、癌が発生している可能性が高いほど高い重要度を決定する重要度決定手段と、
    前記複数の断層画像のうち前記特定手段で特定された部位の断層画像を重要度に応じて表示部に表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする読影装置。
  2. 前記表示手段は、重要度の取りうる範囲内の予め定められた一部の範囲に属する重要度の部位の断層画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の読影装置。
  3. 前記表示手段は、重要度がより高い部位から順番に、その部位の断層画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の読影装置。
  4. 前記表示手段は、
    前記特定手段で特定された部位の断層画像を順次切り替えて表示するものであり、
    重要度が高い部位の断層画像を重要度が低い部位の断層画像よりも遅い速度で切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の読影装置。
  5. 前記特定手段で特定された部位の断層画像のうち、表示対象の断層画像のそれぞれが所定時間以上表示されていない状態でユーザーから読影の終了が指示された場合に、読影が完了していないことをユーザーに通知する通知手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の読影装置。
  6. 前記読影装置は、前記重要度決定手段で決定された、前記特定手段で特定された部位毎の重要度を前記撮影装置に出力する出力手段を更に有し、
    前記撮影装置は、前記出力手段で出力された重要度に基づいて、重要度が高い部位のほうが重要度が低い部位及び前記特定手段で特定されなかった部位よりも小さくなるように、各部位のスライス間隔を設定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の読影装置。
  7. 前記重要度決定手段で決定された重要度に基づいて、重要度が高い部位のほうが重要度が低い部位及び前記特定手段で特定されなかった部位よりも小さくなるように、各部位の、断層画像間の撮影位置の間隔であるスライス間隔を設定する設定手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の読影装置。
  8. 前記複数種類の検査結果は、PET画像を含む
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の読影装置。
  9. 前記断層画像はCT画像である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の読影装置。
  10. 被検体を撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を読影するための読影装置の制御方法であって、
    被検体を前記撮影装置で撮影して得られる複数の断層画像を取得する断層画像取得ステップと、
    前記被検体の腫瘍マーカー値を含む、前記被検体の複数種類の検査結果を取得する検査結果取得ステップと、
    前記検査結果毎に、その検査結果を用いて、前記被検体の部位のうち癌が発生している可能性のある部位を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定された部位毎に、前記腫瘍マーカー値から、癌が発生している可能性が高いほど高い重要度を決定する重要度決定ステップと、
    前記特定ステップで特定された部位の断層画像を重要度に応じて表示部に表示する表示ステップと、
    を有することを特徴とする読影装置の制御方法。
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