JP2013126441A - 光照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光を効率良く利用できる光照射装置を提供る。
【解決手段】光照射装置は、皮膚に対して照射される光を出射する投光部33と、投光部から出射された光の波長を分離する波長分離部72b,73とを有し、波長分離部72b,73により分離された第1波長光と第2波長光とを皮膚の異なる部位に照射する。短波長用ミラー71a,72bは、光源33から出射した光のうち、短波長範囲の光を反射する。一方、長波長用ミラー73は、光源33から出射した光のうち、長波長範囲の光を反射する。
【選択図】図8
【解決手段】光照射装置は、皮膚に対して照射される光を出射する投光部33と、投光部から出射された光の波長を分離する波長分離部72b,73とを有し、波長分離部72b,73により分離された第1波長光と第2波長光とを皮膚の異なる部位に照射する。短波長用ミラー71a,72bは、光源33から出射した光のうち、短波長範囲の光を反射する。一方、長波長用ミラー73は、光源33から出射した光のうち、長波長範囲の光を反射する。
【選択図】図8
Description
本発明は、皮膚に光を照射する光照射装置に関する。
毛の成長を調整できる光照射装置としては、例えば下記の特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、光源により波長が400nm以上600nm以下であり、低エネルギーの光を毛根部付近に照射し、その周囲に存在する体内既存の光吸収成分に光吸収させることで毛の成長を調整することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、光の波長を選択的に使用して皮膚に照射しているため、利用されない波長帯の光が無駄になっていた。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、光を効率良く利用できる光照射装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る光照射装置は、皮膚に対して照射される光を出射する投光部と、前記投光部から出射された光の波長を分離する波長分離部とを有し、前記波長分離部により分離された第1波長の光と第2波長の光とを前記皮膚の異なる部位に照射することを特徴とするものである。
本発明の第2の態様に係る光照射装置は、上記第1の態様の光照射装置に対し、前記波長分離部が、前記投光部から出射された光を反射する反射板と、当該投光部から出射された光及び前記反射板により反射された光の所定波長を選択的に分離する光学部品とを有することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る光照射装置は、上記第1又は第2の態様の光照射装置に対し、前記波長分離部が、任意の波長よりも短い前記第1波長を反射する第1反射部と、前記任意の波長よりも長い第2波長を反射する第2反射部とを含むことを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る光照射装置は、上記第1乃至第3の何れかの態様の光照射装置に対し、前記投光部が、少なくとも一つの光源を有することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る光照射装置は、上記第1乃至第4の何れかの態様の光照射装置に対し、前記波長分離部が、前記投光部から投光された光を400nm〜580nmの波長を含む光と580〜1200nmの波長を含む光とに分離することを特徴とする。
本発明によれば、投光部から出射された光の波長を分離して皮膚の異なる部位に照射するので、光を効率良く利用できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。先ず、図1〜図6を参照して、光照射型美容装置の全体構成について説明し、その後に、光を照射する構成の細部について説明する。
本発明の光照射型美容装置(光照射装置)は、例えば図1〜図6に示すように構成される。
光照射型美容装置は、図1〜図6に示すように、本体1、照射ユニット22、カバー48とを含む。本体1は、ユーザにより把持されて使用可能な円筒形状となっている。照射ユニット22は、光源33(投光部)及びレンズ30を備えている。カバー48は、皮膚に当接されるフロートフレーム54を有する。
この光照射型美容装置において、光源33から投光された光は、レンズ30を介してフロートフレーム54に設けた照射口56に導光されて、皮膚のフロートフレーム54に囲まれ照射口56と向かい合う部位に照射される。照射ユニット22及びカバー48は、それぞれ、本体1から着脱自在となっている。
本体1の内部には、図2に示すように、電源2、コンデンサ3、回路基板4を備える。電源2は、二次電池等からなる。コンデンサ3は、光源33のフラッシュ発光用の電荷を蓄える。回路基板4は、コンデンサ3の蓄電量や温度の変化を検知して蓄電・放電制御を行う制御部(特に図示しない)を有する。
本体1の外周面には、図1及び図2に示すように、操作スイッチ5、報知部6、充電端子7、係止操作部8が配設されている。操作スイッチ5は、ユーザによって電源2のオンオフや蓄電開始等の外部操作が行われる。報知部6は、当該外部操作や充電完了や異常等を外部に表示する。報知部6は、LED等からなる。充電端子7は、図2(a)のように、電源2の充電用の端子である。係止操作部8は、カバー48の本体1への係止を解く構造となっている。
本体1の軸方向の一端は、図2及び図3に示すように、円筒の中心軸に対して傾斜した傾斜面10となっている。傾斜面10の略中央には、照射ユニット22が取り付けられている。照射ユニット22及び傾斜面10は、図1に示すように、カバー48により覆われる。本体1の軸方向の他端は、軸に直交した平面である。該平面には、図2(a)のように、回路基板4の設定をリセットするリセットスイッチ9が凹設されている。
傾斜面10は、係止部15、発光スイッチ11、装着部18を有している。係止部15は、係止操作部8で解除可能にカバー48を係止する。発光スイッチ11は、光源33の発光の引き金となるスイッチ構造を有している。装着部18は、照射ユニット22に係合して照射ユニット22を傾斜面10に装着させる。係止部15は、カバー48に設けたフック51を係止する係止突起16からなる。係止突起16は、本体1内面に弾性体17を介して支持されており、係止操作部8の外部操作により弾性体17の付勢に抗してフック51との係止を解くものである。
発光スイッチ11は、図2(a)のように、スイッチ部12、押圧片13、弾性体14からなる。スイッチ部12は、押圧されると光源33を発光させる電気信号を回路基板4に出力する。押圧片13は、スイッチ部12を押圧する。弾性体14は、押圧片13を傾斜面10に直交する方向でスイッチ部12を押圧する向きとは逆向きに付勢する。弾性体14の付勢に抗して押圧片13がスイッチ部12を押圧することで、電気信号が出力される。電気信号が回路基板4に約3秒間継続して入力されることで、回路基板4が光源33の発光を許可して、光源33が発光する。
装着部18は、爪19、ユニット検知部20、本体側コネクタ21を含む。爪19は、傾斜面10と直交する向きに先端開口を有したU字形状となっている。ユニット検知部20は、照射ユニット22の装着を検知する。本体側コネクタ21は、装着された照射ユニット22と本体1の回路基板4を電気的に接続する。爪19は、本体側コネクタ21の両側に夫々配置されており、照射ユニット22の両側に係合する。これにより、爪19は、傾斜面10に照射ユニット22を装着保持させる。
照射ユニット22は、図3〜図5に示すように、略長方形状の開口を一端に有し他端である底部が傾斜面10に当接した状態で保持される箱形状となっている。該照射ユニット22における外壁は、図4に示すように、二つ割りのユニットケース24により形成されている。
照射ユニット22における底部には、ユニット検知部20に照射ユニット22の装着を検知させる検知用突起25を有する。また、照射ユニット22における底部には、図5のように、当該底部の略中央に、ユニット側コネクタ27の露出した凹所26が設けられている。照射ユニット22の本体1への装着時には、図4及び図5に示したユニット側コネクタ27と図2に示した本体側コネクタ21とが、電気的に接続される。照射ユニット22の開口の長手方向の両方の端面には、それぞれ爪19と係脱自在の係合突起28を備えている。係合突起28は、それぞれ一方の爪19のU字の間に挟まれることで係合し、照射ユニット22を装着部18に保持する。このように、照射ユニット22は、ドライバーやスパナ等の工具を使用することなく本体1に押込むあるいは本体1から引っ張ることで容易に着脱できる。なお、照射ユニット22の側面には装着部18との係脱時に把持した指の滑りを防止する凹凸部29を有している。凹凸部29は、係合突起28と爪19との係脱時に照射ユニット22を把持した指の滑り止めとなっている。
照射ユニット22の開口は、光源33からの光をユニット外部に放出する放出口である。レンズ30は、照射ユニット22の開口を覆う蓋として二つのユニットケース24に挟持固定されている。レンズ30は、レンズ面31、枠部32からなる。レンズ面31は、開口を覆い光源33の光を照射方向Fに向けて外部に放出する。枠部32は、レンズ面31の外端全周に延設されている。枠部32の外面は、ユニットケース24の内壁に固定保持されている。
つまり、レンズ面31が、照射ユニット22の開口と略同形状で開口を覆う蓋である。レンズ30から放出される光である照射光は、開口に直交する照射方向Fのみに進むようレンズ面31及び後述の反射板37により補正されている。なお、レンズ30は、凹レンズや凸レンズ等の調光レンズであることが好ましい。
この光照射型美容装置は、レンズ面31から異なる波長の光を出射する。これらの異なる波長の光は、光照射型美容装置のフロートフレーム54が皮膚に当接された状態で、皮膚の異なる位置に照射される。なお、波長の異なる光を異なる皮膚の部位に照射する構成については後述する。
照射ユニット22の内部には、図4に示すように、キセノン管34a、反射板37、保持部39、回路部35が備えられている。キセノン管34aは、光源33の一実施例である。このキセノン管34aは、例えば、300nm〜1100nmといった範囲の波長を含む光を出射する。反射板37は、光源33の光を反射し、レンズ30に導光する。反射板37は、図5(b)に示すように、底部に光源33が配置される。光源33が発光すると、反射板37は、内壁によって光源33から出射された光をレンズ30側に反射する。なお、後述するように、反射板37には、光源33の光を分離する構成が備えられる。図2、図4、図5は、図面の簡単のため、当該光源33の光を分離する構成を省略しているが、当該光源33の光を分離する構成は後述するように備えられている。保持部39は、光源33及び反射板37を保持する。回路部35は、コネクタと光源33を電気的に接続する。なお、回路部35において、符号36は光源33にトリガー電圧を印加するトリガートランスであり、図4及び図5中では、光源33と回路部35を繋ぐ配線を省略している。
反射板37は、レンズ面31と略同じ寸法形状の開口を有したカップ状の金属板である。反射板37における開口を形成する端部は、レンズ30の内側の空間に配置されて枠部32の内壁及びレンズ面31の内面に当接する。カップの長手方向の両方の端面の底部側に、夫々互いに連通した貫通孔38を有している。両貫通孔38,38には光源33が連通する形態で反射板37の内側に配置されている。そのため、光源33の発した光が反射板37の内面に反射して、レンズ面31の全体に略均一に分布して導光される。
また、この光照射型美容装置は、反射板37及び光源33が単一のものに限らない。後述するように、光照射型美容装置から照射する波長に応じて反射板37と光源33との組を複数備えていてもよい。
光源33及び反射板37を保持する保持部39は、二つのリング45、基台40、係合部44b、クッション46とからなる。リング45は、光源33の両側から挟持するように、光源33を反射板37に固定する。基台40は、反射板37の底部及び外面に接して、当該反射板37を支持する。係合部44bは、レンズ30に基台40を固定する。クッション46は、反射板37の底部と基台40の間に配置される。
リング45は弾性体からなる。リング45は、それぞれ内周に光源33の貫通孔38から反射板37の外側に突出した端部が嵌め込まれる。二つのリング45の対向する面が、夫々反射板37の当該端面に当接される。そのため、該リング45を介して光源33が反射板37に固定保持されており、光源33の反射板37に対する位置ずれが防止されている。
基台40は、クッション46が載置される載置面を有した底板41と、底板41から延設された複数の柱42と、底板41の載置面に対向する位置で各柱42の先端を結ぶ矩形状の枠材43とからなる。基台40の載置面と柱42と枠材43で囲まれた空間には、反射板37が配置される。基台40の係合部44bは、レンズ30の枠部32に設けた被係合部44aに係合する。これにより、基台40によりクッション46を介して弾性的に反射板37がレンズ30に押し付けられ、当該反射板37は、ユニットケース24に固定保持される。
つまり、基台40は、反射板37を覆うカップ形状である。基台40は、カップ形状の端面及び側面に、光源33の発した熱を外部に放出し冷却する放熱口47を備えている。光源33及び反射板37は、保持部39を介して弾性的にユニットケース24に固定保持されている。これにより、照射ユニット22の本体1に対する着脱時や本体1の取落し等の衝撃により、光源33や反射板37に位置ずれを生じることを防止して、安定した光照射を確保している。
カバー48は、図1及び図6に示すように、光を透過しない遮光部材で形成された矩形の筒形状のフロートフレーム54と、フロートフレーム54をフロート自在で支持するカバー部材49と、を有している。カバー部材49は、中空で照射方向Fに頂を有した山形である。カバー部材49は、頂及び麓の両方が開口した筒形状となっている。詳しくは、山の麓側の端部50は、傾斜面10の外周に沿った環状で開口している。該麓側の端部50には、フック51が延設されている。そのため、フック51が傾斜面10の係止部15に係合すると、カバー48が本体1に装着される。また、係止操作部8が外部操作されて係合が解かれると、カバー48が本体1から離脱する。これにより、カバー48は、照射ユニット22と同様に、工具を使用することなく本体1から着脱可能である。
照射方向Fの先端側である山の頂側の端部52は、麓側の開口より小さく且つフロートフレーム54の外周を覆う矩形状に開口している。該頂側の開口は、フロートフレーム54によって塞がれている。つまり、カバー部材49は、傾斜面10及び照射ユニット22を覆うと共に、頂上にフロートフレーム54を浮かせて配置したものとなっている。
フロートフレーム54は、照射ユニット22の外周より大きい形状の内部空間を有した筒である。フロートフレーム54は、本体1にカバー48を装着した際に、内部空間に照射ユニット22が位置する。フロートフレーム54のカバー部材49の頂側に位置する端部は、皮膚に当接する当接部55である。該端部の開口は、照射ユニット22のレンズ30と照射方向Fに一直線に並んでおり、照射ユニット22からの照射光を皮膚に照射する照射口56となっている。
照射口56には、格子状の透光部材57が配置されている。これにより、フロートフレーム54に当接した皮膚が照射口56からフロートフレーム54の内部に入り込むことを抑える。なお、透光部材57とは、レンズ30から導光された光を透過可能な部材である。当該透光部材57に透過される光は、反射板37及びレンズ30により調節された光量の分布及び光の進行方向が変化しない。つまり、透光部材57は、照射光の分布を不均一化せず且つ照射方向Fにのみ透過する形状及び材質となっている。
このように、レンズ30から放出された照射方向Fに進む光は、フロートフレーム54の遮光部材に覆われた内部空間を通って照射口56から皮膚へと照射される。この照射光は、進行方向を照射方向Fからずらされずに、照射口56及び透光部材57を介して皮膚の照射口56に対向する部位に照射されている。したがって、後述する光照射型美容装置の構成によって、異なる波長の光がそれぞれ異なる皮膚の部位に照射可能となる。
上述したフロート自在とは、カバー48に対してフロートフレーム54が照射方向Fに沿ってスライド移動可能である。且つ、このフロート自在とは、フロートフレーム54が照射方向Fの先端側である皮膚側に向けてばね等の弾性体62により付勢されてカバー部材49に支持された状態である。
詳しくは、フロートフレーム54の筒の外面に、スライドガイド59、ロック用突起60、弾性体62、支持突起61を備えている。スライドガイド59は、カバー部材49に対してフロートフレーム54をスライド移動させる。ロック用突起60は、フロートフレーム54のスライドをロックする。弾性体62は、支持突起61を照射方向Fに付勢する。支持突起61は、弾性体62による弾性付勢によってカバー部材49からの抜け止めを行う。そのため、光照射時にフロートフレーム54の当接部55を皮膚に押し付けると、弾性体62の付勢に抗してフロートフレーム54が照射方向Fと逆向きにカバー部材49の内側にスライドしながら沈み込む。なお、操作摘み53をフロートフレーム54のスライド方向である照射方向Fと直交する向きにスライド操作することで、ロック状態と非ロック状態が切り換わる。
このように、フロートフレーム54を遮光部材で形成しカバー部材49にフロート自在としている。これにより、光の照射時に皮膚とフロートフレーム54が弾性的に接触して、皮膚にフロートフレーム54を密着させることができる。
フロートフレーム54のカバー部材49の内側に位置する他方の開口を形成する端部には、押圧突起63が照射方向Fと逆向きに突出して設けられている。押圧突起63は、発光スイッチ11の押圧片13を照射方向Fと逆向きに押圧して、押圧片13にスイッチ部12を押させる。
つまり、皮膚当接時にフロートフレーム54がカバー48の内側に沈み込む。これにより、押圧突起63が発光スイッチ11の弾性体14の付勢に抗して押圧片13を本体1内部側に押込み、押圧片13に押圧されたスイッチ部12がオンとなり、電気信号を出力する。このとき、フロートフレーム54が皮膚に当接されている間、押圧突起63によるスイッチ部12の押圧も継続される。このため、皮膚当接中は発光スイッチ11が電気信号を出力し続ける。
つぎに、上述したように構成された光照射型美容装置において、光源33から出射された光を異なる波長の光に分離し、異なる皮膚の部位に投光する構成について詳細に説明する。
上述した光照射型美容装置におけるキセノン管34aは、例えば、図7に示すように、400nm〜1200nmといった広い波長範囲の光を出射可能である。この波長範囲のうち、光照射型美容装置は、キセノン管34aから出射された光を異なる波長範囲の光に分離し、当該分離したそれぞれの光を皮膚の異なる部位に照射する。具体的には、光照射型美容装置は、キセノン管34aから出射された光を、波長が580nmよりも短い第1波長範囲の光(以下、短波長光と呼ぶ。)と、波長が580nmよりも長い第2波長範囲の光(以下、長波長光と呼ぶ。)とに分離する。より具体的には、光照射型美容装置は、400nm〜580nmを第1波長範囲(短波長範囲)とし、580nm〜1200nmを第2波長範囲(長波長範囲)としてもよい。
この光照射型美容装置は、例えば、図8に示すように、波長分離部の光学部品としての短波長用ミラー72a,72b(第1反射部)、長波長用ミラー73(第2反射部)を有する。短波長用ミラー72a,72b及び長波長用ミラー73は、光源33から出射された光及び反射板37により反射された光の所定波長を選択的に分離する。短波長用ミラー72a,72bは、光源33から出射した光のうち、短波長範囲の光を反射する。一方、長波長用ミラー73は、光源33から出射した光のうち、長波長範囲の光を反射する。
この光照射型美容装置は、光源33から出射された光は、短波長用ミラー72a及び長波長用ミラー73に入射する。長波長範囲の光は、短波長用ミラー72aを透過し、レンズ30のうちの長波長レンズ領域30bから出射する。ここで、短波長用ミラー72を透過した光のうちの一部は、ミラー71に入射して、レンズ30の長波長レンズ領域30bに導かれる。これにより、光照射型美容装置は、長波長レンズ領域30bに対応する皮膚の部位に長波長範囲の光を照射できる。
具体的には、図3に示すレンズ30を区分した一方の領域を短波長レンズ領域30aとし、他方の領域を長波長レンズ領域30bにする。この光照射型美容装置は、短波長レンズ領域30aから短波長範囲の光を出射でき、同時に、長波長レンズ領域30bから長波長範囲の光を出射できる。これによって、光照射型美容装置を押し宛てた状態で、異なる皮膚の部位に、異なる波長の光を照射できる。
一方、光源33から出射した光のうち、短波長側の短波長範囲の光は、長波長用ミラー73を透過する。この短波長範囲の光は、短波長用ミラー72bにより反射し、レンズ30のうちの短波長レンズ領域30aから出射する。これにより、光照射型美容装置は、短波長レンズ領域30aに対応する皮膚の部位に短波長範囲の光を照射できる。
以上のように、この光照射型美容装置によれば、抑毛効果を発揮する長波長側の長波長範囲の光を皮膚に照射すると共に、当該長波長範囲の光とは異なる皮膚の部位に短波長範囲の光を照射できる。したがって、この光照射型美容装置によれば、抑毛効果を発揮するよう長波長範囲の光を皮膚に照射させたい場合であっても、短波長範囲の光を無駄にすることがない。
また、この光照射型美容装置によれば、短波長範囲の光を任意の部材によって吸収させる必要がない。したがって、この光照射型美容装置によれば、短波長範囲の光を吸収することによる発熱を抑制でき、照射速度(処理速度)を向上させることができる。
例えば図9に示すように、レンズ30を、短波長範囲の光のうち400nm以下の光を吸収するフィルタ101と580nm以下の光を吸収するフィルタ102とで構成した場合には、当該光の吸収によって発熱が発生する。光照射型美容装置は、このような光の吸収を利用せず光を分離するので発熱をすることなく、フロートフレーム54付近を冷却する必要なく、光照射を行うことができる。
更に、この光照射型美容装置によれば、短波長範囲の光を長波長範囲の光とは異なる部位に照射するので、当該部位の皮膚に美肌効果を与えることができる。すなわち、短波長範囲の光を皮膚下の血管に吸収させることによって血流を促し、当該皮膚の美肌効果を期待できる。例えば、同じ皮膚の部位に高いエネルギーの光を照射すると、当該光によって副作用の発生の可能性がある。しかし、この光照射型美容装置は、分離した光を別々の皮膚の部位に照射することにより、複数の光源を用意しなくとも、異なる波長帯の効果が両方得られ、光源33の光も効率良く利用できる。
光照射型美容装置の他の構成としては、図10に示すように、反射板37の開口部にレンズ30を設け、当該レンズ30と反射板37とに囲まれた箇所に、短波長用ミラー72及び長波長用ミラー73を配置する。
短波長用ミラー72と長波長用ミラー73とは、それぞれ、レンズ30において異なる部位から短波長範囲の光及び長波長範囲の光が出射されるよう配置されている。光源33から出射した光のうち、長波長範囲の光は、長波長用ミラー73により反射し、短波長用ミラー72を透過する。これにより、長波長範囲の光は、レンズ30における図中右側付近から出射する。一方、光源33から出射した光のうち、短波長範囲の光は、短波長用ミラー72により反射し、長波長用ミラー73を透過する。これにより、短波長範囲の光は、レンズ30における図中左側付近から出射する。
更に、光照射型美容装置は、図8,図10に示したように単一の光源33であっても良く、図11乃至図13に示すように、複数の光源33を有していてもよい。すなわち、光照射型美容装置は、少なくとも一つの光源33を有すればよい。
図11に示す光照射型美容装置は、2つの光源33a、33bと、光源33a、33bごとの2つの反射板37a、37bとを有する。2つの反射板37a、37bの開口側には、レンズ30が設けられている。レンズ30上には、短波長用フィルタ80a、長波長用フィルタ80bが形成されている。短波長用フィルタ80aは、光源33aから出射された光のうち短波長範囲の光を吸収する。これにより、短波長用フィルタ80aは、長波長範囲の光を透過し、短波長レンズ領域30aから長波長範囲の光を照射する。長波長用フィルタ80bは、光源33bから出射された光のうち長波長範囲の光を吸収する。これにより、長波長用フィルタ80bは、短波長範囲の光を透過し、長波長レンズ領域30bから短波長範囲の光を照射する。
これにより、光照射型美容装置は、短波長用フィルタ80aと長波長用フィルタ80bとによって光源33の一つ分のエネルギーを吸収するものの、異なる皮膚の部位に異なる波長の光を照射できる。
図12に示す光照射型美容装置は、単一の反射板37内に2つの光源33a、33bを配設してもよい。この光照射型美容装置は、2つの光源33a、33bから出射された光を合成して、短波長用フィルタ80a及び長波長用フィルタ80bに入射させる。この光照射型美容装置は、短波長用フィルタ80aによって短波長範囲の光を吸収し、短波長レンズ領域30aから長波長範囲の光を出射する。一方、長波長用フィルタ80bによって長波長範囲の光を吸収し、長波長レンズ領域30bから短波長範囲の光を出射する。
これにより、光照射型美容装置は、短波長用フィルタ80aと長波長用フィルタ80bとによって光源33の一つ分のエネルギーを吸収するものの、異なる皮膚の部位に異なる波長の光を照射できる。
図13に示す光照射型美容装置は、単一の反射板37内に2つの光源33a、33bを配設し、更に、光源33a、33bとレンズ30との間に、短波長用ミラー72及び長波長用ミラー73を配設している。短波長用ミラー72は、長波長範囲の光を、短波長レンズ領域30a側に導くよう配置される。長波長用ミラー73は、短波長範囲の光を、長波長レンズ領域30b側に導くよう配置される。また、この光照射型美容装置は、レンズ30を凸レンズにしている。
この光照射型美容装置は、短波長用ミラー72によって、光源33a、33bの双方から出射された光のうち、短波長範囲の光を反射し、長波長範囲の光を透過する。一方、長波長用ミラー73は、光源33a、33bの双方から出射された光のうち、長波長範囲の光を反射し、短波長範囲の光を透過する。短波長用ミラー72を透過した長波長範囲の光は、レンズ30のうち短波長レンズ領域30aを透過する。一方、長波長用ミラー73を透過した短波長範囲の光は、レンズ30のうち長波長レンズ領域30b透過する。レンズ30は凸レンズであるので、短波長用ミラー72を透過した光は、図中右方向に偏向して、皮膚に照射される。同様に、長波長用ミラー73を透過した光は、図中左方向に偏向して、皮膚に照射される。
更に他の例としては、図14に示すように、レンズ30の光源33側に短波長用ミラー72と、長波長用ミラー73を配置してもよい。この短波長用ミラー72によって、光源33から出射された光のうち、短波長範囲の光を反射し、長波長範囲の光を透過する。一方、長波長用ミラー73は、光源33から出射された光のうち、長波長範囲の光を反射し、短波長範囲の光を透過する。これにより、レンズ30の異なる領域から波長が異なる光を出射できる。
このような光照射型美容装置は、2つの光源33a、33bにより出射した光を吸収することないので、光を無駄にすることなく、皮膚の異なる部位に異なる波長の光を照射できる。
更に、この光照射型美容装置は、レンズ30を凸レンズとしたので、短波長範囲の光と長波長範囲の光とを異なる方向に照射でき、確実に短波長範囲の光と長波長範囲の光とを皮膚の異なる部位に照射できる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
22 照射ユニット(投光部)
30 レンズ
33 光源
34a キセノン管
37 反射板
72 短波長用ミラー(波長分離部、第1反射部)
73 長波長用ミラー(波長分離部、第2反射部)
30 レンズ
33 光源
34a キセノン管
37 反射板
72 短波長用ミラー(波長分離部、第1反射部)
73 長波長用ミラー(波長分離部、第2反射部)
Claims (5)
- 皮膚に対して照射される光を出射する投光部と、
前記投光部から出射された光の波長を分離する波長分離部とを有し、
前記波長分離部により分離された第1波長の光と第2波長の光とを前記皮膚の異なる部位に照射すること
を特徴とする光照射装置。 - 前記波長分離部は、前記投光部から出射された光を反射する反射板と、当該投光部から出射された光及び前記反射板により反射された光の所定波長を選択的に分離する光学部品とを有することを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
- 前記波長分離部は、任意の波長よりも短い前記第1波長を反射する第1反射部と、前記任意の波長よりも長い第2波長を反射する第2反射部とを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光照射装置。
- 前記投光部は、少なくとも一つの光源を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の光照射装置。
- 前記波長分離部は、前記投光部から投光された光を400nm〜580nmの波長を含む光と580〜1200nmの波長を含む光とに分離することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の光照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011276194A JP2013126441A (ja) | 2011-12-16 | 2011-12-16 | 光照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011276194A JP2013126441A (ja) | 2011-12-16 | 2011-12-16 | 光照射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013126441A true JP2013126441A (ja) | 2013-06-27 |
Family
ID=48777350
Family Applications (1)
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JP2011276194A Pending JP2013126441A (ja) | 2011-12-16 | 2011-12-16 | 光照射装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013126441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7108875B2 (ja) | 2017-11-22 | 2022-07-29 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光照射型美容装置 |
-
2011
- 2011-12-16 JP JP2011276194A patent/JP2013126441A/ja active Pending
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