JP2013125373A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作で通信を可能とするとともに、通信相手を認証することができるようにする。
【解決手段】物体の近接または接触を検知する検知部と、前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部とを備える。
【選択図】図9
【解決手段】物体の近接または接触を検知する検知部と、前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部とを備える。
【選択図】図9
Description
本技術は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、簡単な操作で通信を可能とするとともに、通信相手を認証することができるようにする情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、タブレット型コンピュータなど持ち運びに適した電子機器が多く開発されており、それらの多くは、他のコンピュータなどとの通信を行うことにより、各種の処理を実行するようになされている。
このような電子機器において、より容易に通信を行うことができるようにするための工夫がなされている。すなわち、電子機器のユーザに、通信相手のアドレスやIDなどの設定など、手間のかかる操作を行わせることなく、他の電子機器との通信を行わせる技術が開発されている。
例えば、実世界のイベントに係る情報(例えば、端末同士をぶつけ合ったときの振動など)をきっかけとして、双方の電子機器に通信を行わせることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、振動波の形状や発生時刻などに係るイベント情報を、双方の電子機器が共有し、いずれかの電子機器に同一のイベント情報を有する機器同士を探索させることにより、双方の電子機器の通信が開始される。
特許文献1の技術によれば、例えば、自分の目の前にいる通信相手の電子機器のアドレスやIDなどを入力することなく、双方の電子機器間での通信を行うことができる。
しかしながら、例えば、特許文献1の技術のような通信が行われる場合、通信相手の認証を行うことができない。
このため、例えば、自分の電子機器に蓄積されている機密性の高い情報が他の電子機器において閲覧されてしまう恐れがある。
本技術はこのような状況に鑑みて開示するものであり、簡単な操作で通信を可能とするとともに、通信相手を認証することができるようにするものである。
本技術の一側面は、物体の近接または接触を検知する検知部と、前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部とを備える情報処理装置である。
前記軌跡に関する時間の情報を取得し、前記イベント情報として記憶するようにすることができる。
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、前記イベント情報記憶部は、前記検知開始位置、前記軌跡、および検知終了位置を表す情報を含むイベント情報を記憶するようにすることができる。
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、前記データ送信判定部は、自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、双方の位置が連続性を有すると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定するようにすることができる。
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、前記イベント情報には、複数の前記検知開始位置と前記検知終了位置が含まれており、前記データ送信判定部は、自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有しており、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了位置と連続性を有している場合、前記検知開始位置と前記検知終了位置から成るペアが連続性を有すると判定し、前記所定のデータに付されたラベルと、前記連続性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定するようにすることができる。
前記連続性を有すると判定されたペア、および、前記軌跡を表す情報に基づいて自分と他の情報処理装置との相対的な位置関係を特定するようにすることができる。
前記データ送信判定部は、自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて自分の軌跡図形を特定し、他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて他の情報処理装置の軌跡図形を特定し、前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定するようにすることができる。
前記データ送信判定部は、前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記所定のデータに付されたラベルと、前記軌跡の総延長に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定するようにすることができる。
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれるようにすることができる。
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれ、前記データ送信判定部は、自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であるか否かを判定し、双方の時刻が略同一であると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定するようにすることができる。
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、前記イベント情報には、複数の前記検知開始時刻と前記検知終了時刻が含まれており、前記データ送信判定部は、自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であり、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻とが略同一である場合、前記検知開始時刻と前記検知終了時刻から成るペアが同一性を有すると判定し、前記所定のデータに付されたラベルと、前記同一性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定するようにすることができる。
本技術の一側面は、物体の近接または接触を検知する検知部と、軌跡特定部が、物体の近接または接触を検知する検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定し、イベント情報記憶部が、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶し、データ送信判定部が、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するステップを含む情報処理方法である。
本技術の一側面は、コンピュータを、物体の近接または接触を検知する検知部と、前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部とを備える情報処理装置として機能させるプログラムである。
本技術の一側面においては、物体の近接または接触を検知する検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡が特定され、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報が記憶され、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かが判定される。
本技術によれば、簡単な操作で通信を可能とするとともに、通信相手を認証することができる。
以下、図面を参照して、ここで開示する技術の実施の形態について説明する。
図1は、本技術の一実施の形態に係る電子機器の外観の例を示す図である。同図に示される電子機器20は、例えば、携帯可能な小型のコンピュータであり、いわゆるスマートフォンとして構成される。
この例では、電子機器20が略人間の手のひら大のサイズの電子機器として構成され、タッチパネルとして構成されるディスプレイを有している。ユーザは、電子機器20のディスプレイ上で指を動かすことなどにより電子機器20への操作入力を行う。
また、電子機器20は、後述するように通信機能を有しており、例えば、他の電子機器と無線LANなどの近距離無線通信を行ったり、携帯電話機などと同様に無線基地局を介して移動体通信網にアクセスすることができる。
図2は、図1の電子機器20の内部構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、電子機器20は、近接パネル41、外部表示部42、通信モジュール43、不揮発性メモリ44、CPU45、およびRAM46を有し、それらがバスにより相互に接続されている。
近接パネル41は、例えば、静電容量の変化を検出し、ユーザの指などが近接したことを検出する。例えば、電子機器20のディスプレイに、ユーザが指を近接させた場合、パネル上の所定の位置における静電容量の変化が検出され、その位置において、ユーザの指などがどの程度近接しているのかを表す信号を出力するようになされている。
近接パネル41から出力される信号に基づいて、例えば、電子機器20のディスプレイに、ユーザの指などが近接(例えば、5mm以内の距離まで近づいたこと)が検知されるようにすることができる。また、近接パネル41から出力される信号に基づいて、ユーザの指などが電子機器20のディスプレイに接触するまで近づいたことが検知されるようにすることもできる。すなわち、近接パネル41により近接も接触も検知することが可能である。以下では、指などの接触を検知することも、近接を検知することの1つの態様であるものとして説明する。
外部表示部42は、例えば、液晶ディスプレイなどにより構成され、所定の画像を表示するようになされている。
近接パネル41、および、外部表示部42により電子機器20のディスプレイが構成される。従って、電子機器20のディスプレイは、タッチパネルとして利用することも可能であり、このディスプレイに表示された画像は、例えば、GUI(Graphical User Interface)として操作される。
通信モジュール43は、例えば、移動体通信網用無線通信部と、近距離無線通信部により構成される。
移動体通信網用無線通信部は、図示せぬ無線基地局と無線通信を行い、移動体通信網を介した通信を行う無線通信デバイスである。移動体通信網用無線通信部は、例えば2GHzの周波数帯を使い、通話アプリケーションだけでなく、最大2Mbpsのデータ通信を用いてインターネット接続など各種通信アプリケーションに利用される。例えば、移動体通信網用無線通信部による無線通信は、コンテンツデータのダウンロード等に用いられる。
近距離無線通信部は、例えば、Bluetooth(登録商標、BTとも称する)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11x等の近距離無線通信デバイスである。ここで、近距離無線通信とは、通信可能最大距離が数メートル乃至数十メートル程度のローカルな(狭域の)無線通信を意味する。通信規格は任意である。例えば、近距離無線通信部がBTの通信を行うものである場合は、アンテナを経由して2.4GHz帯にて最大通信速度3Mビット/秒(バージョン2.0+EDR以降)の通信を行う。
不揮発性メモリ44は、例えば、半導体メモリなどにより構成され、CPU45により実行されるプログラムなどのソフトウェア、ダウンロードされたコンテンツのデータなどを記憶するようになされている。また、不揮発性メモリ44に記憶されたデータは、CPU45による指令に基づいてバス上に供給されるようになされている。
CPU(Central Processing Unit)45は、不揮発性メモリ44に記憶されているプログラム、またはRAM(Random Access Memory)46にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。また、電子機器20の各部は、CPU45により制御される。
RAM46には、不揮発性メモリ44から読みされたプログラムがロードされる他、CPU45が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
次に、電子機器20の相互の通信について説明する。電子機器20は、通信モジュール43による近距離無線通信によって相互に通信することができる。例えば、電子機器20−1と、その電子機器20−1の隣に置かれた電子機器20−2との間で無線LANによる近距離無線通信を行って、データの送受信などを行うことができる。
電子機器20においては、より容易に通信を行うことができるようにするための工夫がなされている。すなわち、電子機器20のユーザに、通信相手のアドレスやIDなどの設定など、手間のかかる操作を行わせることなく、他の電子機器20との通信を行わせることができる。
例えば、相互に通信させたい電子機器20−1と電子機器20−2を横に並べて配置し、電子機器20−1のディスプレイおよび電子機器20−2のディスプレイの上で指を動かすだけで、電子機器20−1と電子機器20−2とを相互に通信させることができる。
例えば、電子機器20−1と電子機器20−2を左右に並べて配置し、それぞれのディスプレイ上で、ユーザが左から右へ指を動かした場合を考える。つまり、ユーザが、電子機器20−1のディスプレイ上の一点に指を近接させてそのまま指を右へ、電子機器20−2のディスプレイ上に移動させたものとする。このようにすると、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接が検知されなくなった直後に、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知されるはずである。
このとき、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接が検知された時刻と近接の検知が終了した時刻が、電子機器20−1の不揮発性メモリ44にイベント情報として記憶される。また、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻と近接の検知が終了した時刻が、電子機器20−2の不揮発性メモリ44にイベント情報として記憶される。
いまの場合、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接が終了した時刻と、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻とがほぼ等しくなる(同一性を有する)はずである。
例えば、電子機器20−2のCPU45が自分の不揮発性メモリ44にイベント情報を読み出し、そのイベント情報とともに、自分の無線LANのアドレス、IDなどを無線LAN上にブロードキャストする。これにより、電子機器20−2から送出されたイベント情報が電子機器20−1により取得される。
電子機器20−1のCPU45は、取得したイベント情報を解析し、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻(検知開始時刻と称することにする)と近接の検知が終了した時刻(検知終了時刻と称することにする)とを特定する。そして、電子機器20−1のCPU45は、自分のイベント情報を不揮発性メモリ44から読み出し、電子機器20−1の検知開始時刻と検知終了時刻とを特定する。
さらに、電子機器20−1のCPU45は、両者の検知開始時刻と検知終了時刻とを比較することにより、電子機器20−1の検知終了時刻と、電子機器20−2の検知開始時刻とがほぼ等しい(例えば、それぞれの時刻の差が所定の閾値以内である)ことを特定する。これにより、電子機器20−1のCPU45は、電子機器20−2が、自分の通信相手であると判定し、電子機器20−2から送出されたイベント情報とともに受信した無線LANのアドレスに、所定の情報を送信する。このとき、例えば、電子機器20−1のイベント情報、無線LANのアドレス、IDなどが電子機器20−2に送信され、電子機器20−2によってこれが取得される。
なお、電子機器20−2によって無線LAN上にブロードキャストされたイベント情報が同一の無線LANに接続された他の電子機器によって取得されたとしても、両者の検知開始時刻と検知終了時刻がほぼ等しくならないので、他の電子機器はこれに返信しない。
そして、電子機器20−2のCPU45は、取得したイベント情報を解析し、電子機器20−1の検知終了時刻と、電子機器20−2の検知開始時刻とがほぼ等しいことを特定する。これにより、電子機器20−2のCPU45は、電子機器20−1が、自分の通信相手であると判定し、電子機器20−2から送出されたイベント情報とともに受信した無線LANのアドレスに、所定の情報を送信する。
なお、同一の無線LANに接続された他の電子機器から電子機器20−2に対してイベント情報が送信されたとしても、両者の検知開始時刻と検知終了時刻がほぼ等しくならないので、電子機器20−2はこれに返信しない。
このようにして、電子機器20−1と電子機器20−2により相互にデータの送受信が行われる。
上述した例では、イベント情報として検知開始時刻と検知終了時刻が記憶される場合について説明した。しかし、この場合、無線LAN上の各電子機器の時刻がほぼ完全に同期していないと、通信相手を正確に判定することができない。
このため、例えば、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接が検知された時刻における位置(例えば座標値)と近接の検知が終了した時刻における位置が、さらに電子機器20−1の不揮発性メモリ44にイベント情報として記憶されるようにしてもよい。また、この場合、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻における位置と近接の検知が終了した時刻における位置が、さらに電子機器20−2の不揮発性メモリ44にイベント情報として記憶される。
このように、イベント情報に位置に係る情報を含めることで、位置に基づいて通信相手を判定させることができる。
いまの場合、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接が終了した時刻における位置は、ディスプレイの水平方向左側端部のいずれかの位置となるはずである。また、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻における位置は、ディスプレイの水平方向右側端部のいずれかの位置となるはずである。そして、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接の検知が終了した時刻における位置の垂直方向の位置は、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻における垂直方向の位置とほぼ等しくなるはずである。電子機器20−1の近接パネル41と、電子機器20−2の近接パネル41によって、連続する指の運動が検出されるからである。
つまり、電子機器20−1の近接パネル41により指の近接が終了した時刻における位置に対応する座標値(検知終了座標値と称することにする)と、電子機器20−2の近接パネル41により指の近接が検知された時刻における位置に対応する座標値(検知開始座標値と称することにする)が上述のような連続性を有するはずである。両座標値は、ユーザによる連続した指の移動によって検出されたものだからである。
イベント情報に位置に係る情報を含める場合、次のようにして電子機器20−1と電子機器20−2により相互にデータの送受信が行われる。
例えば、電子機器20−2のCPU45が自分の不揮発性メモリ44にイベント情報を読み出し、そのイベント情報とともに、自分の無線LANのアドレス、IDなどを無線LAN上にブロードキャストする。これにより、電子機器20−2から送出されたイベント情報が電子機器20−1により取得される。
電子機器20−1のCPU45は、取得したイベント情報を解析し、電子機器20−2の検知開始座標値と検知終了座標値とを特定する。そして、電子機器20−1のCPU45は、自分のイベント情報を不揮発性メモリ44から読み出し、電子機器20−1の検知開始座標値と検知終了座標値とを特定する。
さらに、電子機器20−1のCPU45は、両者の検知開始座標値と検知終了座標値とを比較することにより、電子機器20−1の検知終了座標値と、電子機器20−2の検知開始座標値とが連続性を有していることを特定する。これにより、電子機器20−1のCPU45は、電子機器20−2が、自分の通信相手であると判定し、電子機器20−2から送出されたイベント情報とともに受信した無線LANのアドレスに、所定の情報を送信する。このとき、例えば、電子機器20−1のイベント情報、無線LANのアドレス、IDなどが電子機器20−2に送信され、電子機器20−2によってこれが取得される。
なお、電子機器20−2によって無線LAN上にブロードキャストされたイベント情報が同一の無線LANに接続された他の電子機器によって取得されたとしても、両者の検知開始座標値と検知終了座標値とが連続性を有しないので、他の電子機器はこれに返信しない。
そして、電子機器20−2のCPU45は、取得したイベント情報を解析し、電子機器20−1の検知終了座標値と、電子機器20−2の検知開始座標値とが連続性を有していることを特定する。これにより、電子機器20−2のCPU45は、電子機器20−1が、自分の通信相手であると判定し、電子機器20−2から送出されたイベント情報とともに受信した無線LANのアドレスに、所定の情報を送信する。
なお、同一の無線LANに接続された他の電子機器から電子機器20−2に対してイベント情報が送信されたとしても、両者の検知開始座標値と検知終了座標値とが連続性を有しないので、電子機器20−2はこれに返信しない。
このようにして、電子機器20−1と電子機器20−2により相互にデータの送受信が行われる。このようにすることで、例えば、電子機器20−1と電子機器20−2の間で時刻が同期していない場合であっても、簡単な操作で相互にデータの送受信を行わせることが可能となる。
また、上述した検知開始時刻と検知終了時刻の同一性と、検知開始座標値と検知終了座標値との連続性を組み合わせて通信相手を判定するようにしてもよい。例えば、検知開始時刻と検知終了時刻とが同一性を有し、かつ、検知開始座標値と検知終了座標値とが連続性を有する場合、通信相手であると判定されるようにしてもよい。あるいはまた、検知開始時刻と検知終了時刻とが同一性を有しない場合のみ、検知開始座標値と検知終了座標値の連続性が判定されて、自分の通信相手であるか否かが判定されるようにしてもよい。
上述した例では、ユーザが、電子機器20−1のディスプレイ上の一点に指を近接させてそのまま指を右へ、電子機器20−2のディスプレイ上に移動させた場合について説明した。しかしながら、この操作は極めて簡単なものであるため、例えば、ユーザが誤ってこのような操作を行ってしまう場合がある。例えば、誤った操作に基づいて相互にデータの送受信が行われることを抑止するため、より複雑な操作を求めるようにしてもよい。
例えば、電子機器20−1のディスプレイと電子機器20−2のディスプレイとの間で指を2往復以上させないと相互にデータの送受信が行われないようにしてもよい。
図3は、より複雑な操作の例を示す図である。同図の例では、電子機器20−1と電子機器20−2とが左右に並べて配置されており、この例では、電子機器20−1のディスプレイをディスプレイA、電子機器20−2のディスプレイをディスプレイBと称することにする。
また、図3においては、ユーザの右手50の人差し指の指先の軌跡が軌跡61として描写されている。同図において、丸い形状の端部61aが軌跡61の始点とされ、矢型の形状の端部61bが軌跡61の終点とされる。
すなわち、図3の例の場合、ユーザは、ディスプレイAの左上付近に右手の人差し指の指先を近接させた後、指を右側に動かしディスプレイBの右上付近に指先を移動させている。そして、折り返すように指を左に動かし、ディスプレイAの右やや上に指先を移動させている。さらに、ディスプレイA上で三角形を描くように指を動かして再びディスプレイBの右下付近に指先を移動させている。その後、ディスプレイB上で三角形を描くように指を動かして再びディスプレイAの右下付近に指先を移動させている。
なお、軌跡61は、ディスプレイA上で、またはディスプレイB上で指を近接させたまま移動させることにより描かれたものであり、いわゆる一筆書きの軌跡とされる。すなわち、図3に示される操作を行う場合、ユーザは、ディスプレイAとディスプレイBの上において一筆書きで何らかの図形を描くように指先を動かす必要があり、このユーザの指先の一連の動作が操作として認識される。
この場合、図中の円71−1および円72−1で示される位置の座標値、および、それらの位置に対応する時刻をイベント情報に含めることができる。また、図中の円71−2および円72−2で示される位置の座標値、および、それらの位置に対応する時刻をイベント情報に含めることができる。さらに、図中の円71−3および円72−3で示される位置の座標値、および、それらの位置に対応する時刻をイベント情報に含めることができる。また、また、図中の円71−4および円72−4で示される位置の座標値、および、それらの位置に対応する時刻をイベント情報に含めることができる。
すなわち、電子機器20−1から送出されるイベント情報には、円71−1および円71−3のそれぞれに対応する検知終了座標値または検知終了時刻が含まれる。同時に電子機器20−1から送出されるイベント情報には、円71−2および円71−4のそれぞれに対応する検知開始座標値または検知開始時刻が含まれる。
一方、電子機器20−2から送出されるイベント情報には、円72−1および円72−3のそれぞれに対応する検知開始座標値または検知開始時刻が含まれる。同時に電子機器20−2から送出されるイベント情報には、円72−2および円72−4のそれぞれに対応する検知終了座標値または検知終了時刻が含まれる。
図3の例の場合、円72−1および円71−1に対応する検知開始座標値および検知終了座標値、円71−2および円72−2に対応する検知開始座標値および検知終了座標値、円72−3および円71−3に対応する検知開始座標値および検知終了座標値、並びに、円71−4および円72−4に対応する検知開始座標値および検知終了座標値について連続性を有するはずである。
なお、軌跡61には、ディスプレイAまたはディスプレイB上での斜めの移動も含まれているので、軌跡61の一部を近似直線により表し、検知開始座標値および検知終了座標値の連続性を判定するものとする。例えば、電子機器20−1のCPU45が、ディスプレイA上の折り返し位置61cから円71−3に至る線を表す近似直線を算出し、その近似直線の延長上の円72−3の座標値を推定し、円71−3に対応する検知終了座標値と円72−3に対応する検知開始座標値の連続性を判定する。電子機器20−2のCPU45も、適宜同様の推定を行って検知終了座標値と検知開始座標値の連続性を判定するものとする。
このように、図3の例の場合、4つのペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値の連続性が判定される。
また、図3の例の場合、円72−1および円71−1に対応する検知開始時刻および検知終了時刻、円71−2および円72−2に対応する検知開始時刻および検知終了時刻、円72−3および円71−3に対応する検知開始時刻および検知終了時刻、並びに、円71−4および円72−4に対応する検知開始時刻および検知終了時刻について同一性を有するはずである。
このように、図3の例の場合、4つのペアにおいて検知終了時刻と検知開始時刻の同一性が判定される。
上述のように、4つのペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性を有すると判定された場合、および(または)、4つのペアにおいて検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有すると判定された場合、電子機器20−1と電子機器20−2により相互にデータの送受信が行われるようにしてもよい。あるいはまた、4つのペアのうち少なくとも3つペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有すると判定された場合、電子機器20−1と電子機器20−2により相互にデータの送受信が行われるようにしてもよい。
このようにすることで、例えば、誤った操作に基づいて相互にデータの送受信が行われることを抑止することができる。
さらに、例えば、連続性または同一性の有無が判定されるペアの数に応じて送受信されるデータの種類が異なるようにしてもよい。例えば、電子機器20−1または電子機器20−2が処理するデータのファイル単位にラベルを付加するようにする。
例えば、当該ファイルの機密性の高さに応じてファイルのラベルが変更される。例えば、ラベルAの付加されたファイルを送信する場合、1以上のペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有すると判定された通信相手にのみ送信が許可される。ラベルBの付加されたファイルを送信する場合、2以上のペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有すると判定された通信相手にのみ送信が許可される。
なお、このラベルは、機密性の高さに関わらず、例えば、所定の基準で分類されたファイルについてそれぞれ付加されるようにしてもよい。また、ラベルは、ユーザの操作や設定に基づいて付加されるようにしてもよいし、自動的に付加されるようにしてもよい。
このように、連続性または同一性の有無が判定されるペアの数に応じて送受信されるデータの種類が異なるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、操作の複雑さに応じてセキュリティを高める通信を実現することができる。すなわち、本技術では、所定の操作に対応する通信相手を認証して通信を行うことが可能となる。従って。本技術によれば、簡単な操作で通信を可能とするとともに、通信相手を認証することができる。
ここまで、2台の電子機器に通信を行わせる例について説明したが、3台以上の電子機器を相互に通信させるようにすることも可能である。
図4は、4台の電子機器を相互に通信させる場合の例を示す図である。同図の例では、電子機器20−1と電子機器20−2とが左右に並べて配置されており、その下に電子機器20−3と電子機器20−4とが左右に並べて配置されている。この例では、電子機器20−1のディスプレイ乃至電子機器20−4のディスプレイを、それぞれディスプレイA乃至ディスプレイDと称することにする。
また、図4においては、ユーザの右手50の人差し指の指先の軌跡が軌跡81として描写されている。同図において、丸い形状の端部81aが軌跡81の始点とされ、矢型の形状の端部81bが軌跡81の終点とされる。
図4の例では、ユーザは、ディスプレイAとディスプレイBの間を跨ぐように指先を動かし、ディスプレイBとディスプレイCの間を跨ぐように指先を動かし、ディスプレイCとディスプレイDの間を跨ぐように指先を動かしている。さらに、ユーザは、ディスプレイCとディスプレイBの間を跨ぐように指先を動かし、ディスプレイDとディスプレイBの間を跨ぐように指先を動かし、ディスプレイAとディスプレイDの間を跨ぐように指先を動かしている。
なお、軌跡81は、ディスプレイA乃至ディスプレイDの上で指を近接させたまま移動させることにより描かれたものであり、いわゆる一筆書きの軌跡とされる。すなわち、図4に示される操作を行う場合、ユーザは、ディスプレイA乃至ディスプレイDの上において一筆書きで何らかの図形を描くように指先を動かす必要があり、このユーザの指先の一連の動作が操作として認識される。
このような操作に応じて電子機器20−1乃至電子機器20−4がそれぞれイベント情報を送受信することになる。そしてそれぞれの電子機器において、上述したように、検知終了座標値と検知開始座標値との連続性の有無、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性の有無が判定され、電子機器20−1乃至電子機器20−4により相互にデータの送受信が行われる。
このように本技術によれば、1回の操作で、3台以上の電子機器における相互のデータの送受信を可能とすることができる。
また、図4に示されるような操作が行われた場合、電子機器20−1乃至電子機器20−4に、それぞれの相対的な位置を自動的に認識させることも可能である。
すなわち、軌跡81における検知終了座標値と検知開始座標値との連続性に基づいて、電子機器20−1は、電子機器20−2が自分の右に位置し、電子機器20−3が自分の下に位置し、電子機器20−4が自分の右下に位置することを特定できる。同様に、電子機器20−2は、電子機器20−1、電子機器20−3、および電子機器20−4のそれぞれが自分に対してどの方向に位置しているかを特定できる。電子機器20−3、電子機器20−4についても同様である。このように、各電子機器がそれぞれ自分と他の電子機器との相対的な位置関係を特定することができる。
従って、例えば、図4に示されるような操作が行われた場合、4台の電子機器のそれぞれは、他の3台の電子機器の相対的な位置を自動的に認識することができる。
このようにすることで、例えば、複数の電子機器を用いて楽しむゲームなどの処理をより簡単に実行することができる。例えば、複数の電子機器を用いたカードゲームなどを行う場合、図5に示されるように、カードを移動させる相手を認識することができる。
図5の例では、やはり、電子機器20−1と電子機器20−2とが左右に並べて配置されており、その下に電子機器20−3と電子機器20−4とが左右に並べて配置されている。例えば、電子機器20−1乃至電子機器20−4をもちいてトランプのババヌキのゲームを行う場合、図中の矢印で示されるように、ディスプレイA乃至ディスプレイBの間で相互にカードが交換されたように表示させることができる。
以上においては、相互にデータを送受信させる電子機器のディスプレイを跨ぐように指先を動かす操作の例について説明した。しかし、これとは異なる操作に基づいて、電子機器間で相互にデータの送受信が行われるようにしてもよい。
図6は、電子機器間で相互にデータの送受信を行わせるための操作であって、上述した例とは異なる操作の例を説明する図である。
図6の例の場合、電子機器20−1と電子機器20−2とが左右に並べて配置されており、この例では、電子機器20−1のディスプレイをディスプレイA、電子機器20−2のディスプレイをディスプレイBと称することにする。
また、図6においては、ユーザの右手50の人差し指の指先の軌跡が軌跡101として描写され、中指の指先の軌跡が軌跡102として描写されている。すなわち、ユーザは、人差し指をディスプレイAの上に近接させると同時に、中指をディスプレイBの上に近接させて軌跡101および軌跡102に対応する操作を行っている。
図6に示されるような操作は、例えば、右手50の人差し指と中指でアルファベット「V」の形状をつくり、その状態で右手を動かすことにより行われる。この場合、人差し指の指先と中指の指先は同時に同じ方向に移動することになるので、軌跡101に対応する図形と、軌跡102に対応する図形は、ほぼ同じ形状となるはずである。
図6の場合、例えば、電子機器20−1の近接パネル41において検知された座標値に基づいて得られる軌跡101の形状がイベント情報として不揮発性メモリ44に記憶される。また、電子機器20−2の近接パネル41において検知された座標値に基づいて得られる軌跡102の形状がイベント情報として不揮発性メモリ44に記憶される。
いまの場合、例えば、電子機器20−2のCPU45が自分の不揮発性メモリ44にイベント情報を読み出し、そのイベント情報とともに、自分の無線LANのアドレス、IDなどを無線LAN上にブロードキャストする。これにより、電子機器20−2から送出されたイベント情報が電子機器20−1により取得される。
電子機器20−1のCPU45は、取得したイベント情報を解析し、電子機器20−2の近接パネル41により検知された座標値に基づいて得られる軌跡101の形状(軌跡図形と称することにする)を特定する。そして、電子機器20−1のCPU45は、自分のイベント情報を不揮発性メモリ44から読み出し、電子機器20−1の軌跡図形を特定する。
さらに、電子機器20−1のCPU45は、軌跡図形を比較することにより、電子機器20−1の軌跡図形と、電子機器20−2の軌跡図形とが相似または合同の関係にあることを特定する。なお、このとき必ずしも正確に相似または合同であるかを判定する必要はなく、例えば、ある程度の閾値を設定することにより、双方の軌跡図形がほぼ相似またはほぼ合同の関係にあることを特定できればよい。
これにより、電子機器20−1のCPU45は、電子機器20−2が、自分の通信相手であると判定し、電子機器20−2から送出されたイベント情報とともに受信した無線LANのアドレスに、所定の情報を送信する。このとき、例えば、電子機器20−1のイベント情報、無線LANのアドレス、IDなどが電子機器20−2に送信され、電子機器20−2によってこれが取得される。
なお、電子機器20−2によって無線LAN上にブロードキャストされたイベント情報が同一の無線LANに接続された他の電子機器によって取得されたとしても、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にないので、他の電子機器はこれに返信しない。
そして、電子機器20−2のCPU45は、取得したイベント情報を解析し、電子機器20−1の軌跡図形と、電子機器20−2の軌跡図形とが相似または合同の関係にあることを特定する。
なお、同一の無線LANに接続された他の電子機器から電子機器20−2に対してイベント情報が送信されたとしても、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にないので、電子機器20−2はこれに返信しない。
このようにして、電子機器20−1と電子機器20−2により相互にデータの送受信が行われる。
また、図6に示されるような操作が行われる場合、例えば、誤った操作に基づいて相互にデータの送受信が行われることを抑止するために、軌跡の総延長の最低値が設定されるようにしてもよい。例えば、軌跡の総延長が10cm未満であった場合、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にあった場合でも、相互にデータの送受信が行われないようにしてもよい。
さらに、例えば、軌跡の総延長値に応じて送受信されるデータの種類が異なるようにしてもよい。例えば、電子機器20−1または電子機器20−2が処理するデータのファイル単位にラベルを付加するようにする。
例えば、当該ファイルの機密性の高さに応じてファイルのラベルが変更される。例えば、ラベルAの付加されたファイルを送信する場合、軌跡の総延長が5cm以上であって、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にあると判定された通信相手にのみ送信が許可される。ラベルBの付加されたファイルを送信する場合、軌跡の総延長が10cm以上であって、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にあると判定された通信相手にのみ送信が許可される。
このように、軌跡の総延長値に応じて送受信されるデータの種類が異なるようにしてもよい。
あるいはまた、軌跡に含まれる角の数などに応じて送受信されるデータの種類が異なるようにしてもよい。要は、操作の複雑さの度合が考慮されるようにすればよい。
また、ここでは、双方の軌跡図形を比較して、両者がほぼ相似またはほぼ合同の関係にあるか否かを判定する例について説明したが、例えば、ユーザの指がディスプレイに接触したタイミングが比較されるようにしてもよい。この場合、近接パネル41によりユーザの指がディスプレイに接触した時刻を特定し、これをイベント情報として記憶するようにする。
例えば、ユーザに、右手50の人差し指と中指でアルファベット「V」の形状をつくり、その状態で右手を動かしてディスプレイAとディスプレイBを同時に指先で叩くような動作をさせる。例えば、自分の好きな楽曲のリズムにのせてディスプレイAとディスプレイBを同時に指先で複数回叩かせるようにする。この場合、双方の電子機器で検出された指の接触時刻が全て同一となるはずである。
このようにすれば、例えば、電子機器20−1と電子機器20−2において、完全に時刻が同期していなかったとしても、複数回の接触時刻の時間間隔を比較することにより、双方の電子機器で検出された指の接触時刻の同一性を判定することが可能となる。そして、双方の電子機器で検出された指の接触時刻に同一性があると判定された場合、イベント情報を送出した電子機器が自分の通信相手であると認識されて電子機器間でのデータの送受信が行われるようにすればよい。
以降適宜、本明細書では、図3、図4、または図6に示されるような、ディスプレイに近接した状態で行われる、ユーザの指の動きなどの一連の動作をジェスチャと称することにする。例えば、電子機器をジェスチャ待受けモードで動作させ、その後、所定の時間内にユーザが指を近接させて行った動作がジェスチャとして認識されることになる。
また、上述した例では、電子機器のディスプレイに指を近接させて動かすジェスチャの例について説明したが、例えば、スタイラスペンなどを電子機器のディスプレイに近接させて動かすジェスチャに基づいて、電子機器間でのデータの送受信が行われるようにしてもよい。
あるいはまた、例えば、電子機器のディスプレイを指やスタイラスペンなどで叩く動作がジェスチャとして認識されるようにしても構わない。
このように、本技術では、例えば、ジェスチャの複雑さに応じてセキュリティを高める通信を実現することができる。すなわち、本技術では、所定のジェスチャに対応する通信相手を認証して通信を行うことが可能となる。従って。本技術によれば、簡単な操作で通信を可能とするとともに、通信相手を認証することができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、本技術を適用した電子機器によるデータ送受信準備処理の例について説明する。この処理は、例えば、2つの電子機器20によるデータ送受信を行わせる際に、ユーザの操作に基づいて実行される。
ステップS21において、電子機器20のCPU45は、ジェスチャ待受けモードに移行する。
例えば、ディスプレイに表示された所定のGUIの部品を選択するなど、ユーザが予め定められた操作を行った場合、電子機器20は、ジェスチャ待受けモードに移行するようになされている。ジェスチャ待受けモードに移行すると、その後、所定の時間内に、例えば、ユーザが指を近接させて行った動作がジェスチャとして認識される。
ステップS22において、CPU45は、図8を参照して後述するジェスチャ認識処理を実行する。これにより、ユーザが指を近接させて行った動作がジェスチャとして認識される。
ステップS23において、CPU45は、ステップS22の処理により認識されたジェスチャに対応するイベント情報を不揮発性メモリ44に記憶する。ここで記憶されるイベント情報は、自分が認識したジェスチャに係るイベント情報とされる。上述したように、例えば、検知開始時刻、検知終了時刻、検知開始座標値、検知終了座標値、軌跡を表す情報などがイベント情報として記憶される。
ステップS24において、CPU45は、ステップS23の処理で記憶したイベント情報をブロードキャストする。このとき、例えば、無線LAN上にイベント情報がブロードキャストされる。
ステップS25において、CPU45は、他の電子機器からの返信があったか否かを判定し、返信があったと判定されるまで待機する。ステップS25において、他の電子機器からの返信があったと判定された場合、処理は、ステップS26に進む。
ステップS26において、CPU45は、他の機器からの返信に含まれるイベント情報を抽出する。ここで抽出されるイベント情報は、他の電子機器が認識したジェスチャに係るイベント情報とされる。
ステップS27において、CPU45は、ステップS23の処理で記憶したイベント情報に含まれる情報と、ステップS26の処理で抽出されたイベント情報に含まれる情報を比較することで、ジェスチャを比較する。
ステップS28において、CPU45は、ステップS27の処理による比較の結果に基づいて、自分が認識したジェスチャと、他の電子機器が認識したジェスチャが一連のジェスチャであるか否かを判定する。
このとき、例えば、図3を参照して上述したように、検知開始時刻と検知終了時刻との同一性、および(または)検知開始座標値と検知終了座標値との連続性が判定される。すなわち、自分が認識したジェスチャと、他の電子機器が認識したジェスチャにおいて、検知開始時刻と検知終了時刻の同一性の有無、および(または)検知開始座標値と検知終了座標値との連続性の有無が判定される。そして、検知開始時刻と検知終了時刻との同一性を有する、および(または)検知開始座標値と検知終了座標値との連続性を有すると判定された場合、自分が認識したジェスチャと、他の電子機器が認識したジェスチャが一連のジェスチャであると判定される。
あるいはまた、このとき、例えば、図6を参照して上述したように、双方の軌跡図形が相似または合同の関係にあるか否かが判定される。そして、双方の軌跡図形が相似または合同の関係にあると判定された場合、自分が認識したジェスチャと、他の電子機器が認識したジェスチャが一連のジェスチャであると判定される。
ステップS28において、自分が認識したジェスチャと、他の電子機器が認識したジェスチャが一連のジェスチャであると判定された場合、処理は、ステップS29に進む。
ステップS29において、CPU45は、ステップS25の処理で返信があったと判定された他の電子機器を自分の通信相手であると認識し、ジェスチャのレベルを記憶する。ここで、ジェスチャのレベルは、そのジェスチャの複雑さを表すものとされる。
例えば、ステップS28で一連のジェスチャであると判定されたジェスチャが、1以上のペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有するものである場合、ジェスチャのレベル1が記憶される。また、例えば、ステップS28で一連のジェスチャであると判定されたジェスチャが、2以上のペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有するものである場合、ジェスチャのレベル2が記憶される。
あるいはまた、例えば、ステップS28で一連のジェスチャであると判定されたジェスチャにおいて、軌跡の総延長が5cm以上である場合、ジェスチャのレベル1が記憶される。また、例えば、ステップS28で一連のジェスチャであると判定されたジェスチャにおいて、軌跡の総延長が10cm以上である場合、ジェスチャのレベル2が記憶される。
このように、通信相手を認証する際のジェスチャの複雑さが、ジェスチャのレベルとされて記憶される。また、このとき、ジェスチャのレベルは、その通信相手のアドレス、IDなどに対応付けられて記憶される。
ステップS30において、CPU45は、ステップS29の処理で通信相手として認識された電子機器に、所定の情報を返信する。このとき、例えば、他の機器からの返信として送出されたイベント情報とともに受信した無線LANのアドレスに、所定の情報を送信する。例えば、自分の無線LANのアドレス、IDなどが送信され、他の電子機器によってこれが取得される。
このようにして、データ送受信準備処理が実行される。
次に、図8のフローチャートを参照して、図7のステップS22のジェスチャ認識処理の詳細な例について説明する。
ステップS41において、CPU45は、物体の近接を検知したか否かを判定し、物体の近接を検知したと判定されるまで待機する。このとき、例えば、近接パネル41から出力される信号に基づいて、ディスプレイに物体が近接したか否かが判定される。
ステップS41において、物体の近接を検知したと判定された場合、処理は、ステップS42に進む。
ステップS42において、CPU45は、検知開始時刻を特定する。
ステップS43において、CPU45は、検知開始座標値を特定する。
ステップS44においてCPU45は、軌跡を特定する。このとき、例えば、近接が検知された物体の移動の軌跡が、連続する座標値として特定される。
ステップS45において、CPU45は、近接が検知されなくなったか否かを判定し、近接が検知されなくなったと判定されるまで待機する。例えば、ジェスチャの中で、ユーザの指先がディスプレイA上からディスプレイB上に移動すると、ディスプレイAでは物体の近接は検知されなくなる。このような場合、ステップS45では、近接が検知されなくなったと判定される。
ステップS45において、近接が検知されなくなったと判定された場合、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、CPU45は、検知終了時刻を特定する。
ステップS47において、CPU45は、検知終了座標値を特定する。
ステップS48において、CPU45は、ステップS45の処理で近接が検知されなくなったと判定されてから所定の時間内に再度物体の近接を検知したか否かを判定する。例えば、ジェスチャの中で、ユーザの指先がディスプレイA上からディスプレイB上に移動し、その後、ディスプレイB上からディスプレイA上に移動した場合、ディスプレイAでは再度物体の近接が検知される。すなわち、例えば、所定の時間内にユーザが指先をディスプレイAとディスプレイBの間で往復させると、ステップS48では、所定の時間内に再度物体の近接を検知したと判定されることになる。
ステップS48において、所定の時間内に再度物体の近接を検知したと判定された場合、処理は、ステップS42に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS48において、所定の時間内に再度物体の近接を検知しなかったと判定された場合、処理は終了する。
このようにして、ジェスチャ認識処理が実行される。
次に、図9のフローチャートを参照して、図7の処理の結果行われる電子機器間でのデータの送受信処理の際、データを送信する電子機器において実行されるデータ送信処理の例について説明する。
ステップS61において、CPU45は、通信相手からデータの送信要求があったか否かを判定し、データの送信要求があったと判定されるまで待機する。
ステップS61において、データの送信要求があったと判定された場合、処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、CPU45は、送信が要求されたデータ(当該データ)のラベルをチェックする。
ステップS63において、CPU45は、通信相手のジェスチャのレベルをチェックする。このとき、例えば、図7のステップS29の処理で、通信相手のIDなどと対応付けられて記憶されているジェスチャのレベルがチェックされる。
ステップS64において、CPU45は、ステップS62の処理でチェックした当該データのラベルと、ステップS63の処理でチェックしたジェスチャのレベルとが対応するものであるか否かを判定する。
上述したように、本技術では、ジェスチャの複雑さに応じてセキュリティを高める通信を実現することができる。
例えば、図3を参照して上述したように、ラベルAの付加されたファイルを送信する場合、1以上のペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有すると判定された通信相手にのみ送信が許可される。ラベルBの付加されたファイルを送信する場合、2以上のペアにおいて検知終了座標値と検知開始座標値との連続性、および(または)、検知終了時刻と検知開始時刻との同一性を有すると判定された通信相手にのみ送信が許可される。
また、例えば、図6を参照して上述したように、ラベルAの付加されたファイルを送信する場合、軌跡の総延長が5cm以上であって、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にあると判定された通信相手にのみ送信が許可される。ラベルBの付加されたファイルを送信する場合、軌跡の総延長が10cm以上であって、両者の軌跡図形が相似または合同の関係にあると判定された通信相手にのみ送信が許可される。
ステップS64では、上述のように、通信相手との間で、当該データを送信するために必要とされるジェスチャが認識されているか否かが判定される。すなわち、当該データのラベルとジェスチャのレベルが対応している場合、当該データの通信相手への送信が許可されることになる。
ステップS64において、当該データのラベルとジェスチャのレベルが対応していると判定された場合、処理は、ステップS65に進む。
ステップS65において、CPU45は、通信相手に当該データを送信する。
このようにして、データ送信処理が実行される。
なお、以上においては、データを送受信する電子機器同士が同一のサイズと形状のディスプレイを有している場合の例について説明したが、必ずしも電子機器同士が同一のサイズと形状のディスプレイを有している必要はない。
また、以上においては、電子機器がスマートフォンとして構成される例について説明したが、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどとして構成されるようにしても構わない。また、タッチパネルとして構成されるディスプレイを有しているものであれば、より大型(例えば、人が携行できない程度の大きさ)の電子機器であっても本技術を適用することができる。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば図10に示されるような汎用のパーソナルコンピュータ700などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図10において、CPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記憶部708からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース705も接続されている。
入出力インタフェース705には、キーボード、マウスなどよりなる入力部706、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部707、ハードディスクなどより構成される記憶部708、モデム、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部709が接続されている。通信部709は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース705にはまた、必要に応じてドライブ710が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア711が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部708にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディア711などからなる記録媒体からインストールされる。
なお、この記録媒体は、図10に示される、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア711により構成されるものだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM702や、記憶部708に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
物体の近接または接触を検知する検知部と、
前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、
前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、
他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記軌跡に関する時間の情報を取得し、前記イベント情報として記憶する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記イベント情報記憶部は、前記検知開始位置、前記軌跡、および検知終了位置を表す情報を含むイベント情報を記憶する
(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、
双方の位置が連続性を有すると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
(1)に記載の情報処理装置。
(5)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、複数の前記検知開始位置と前記検知終了位置が含まれており、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有しており、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了位置と連続性を有している場合、前記検知開始位置と前記検知終了位置から成るペアが連続性を有すると判定し、
前記所定のデータに付されたラベルと、前記連続性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
(1)に記載の情報処理装置。
(6)
前記連続性を有すると判定されたペア、および、前記軌跡を表す情報に基づいて自分と他の情報処理装置との相対的な位置関係を特定する
(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて自分の軌跡図形を特定し、
他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて他の情報処理装置の軌跡図形を特定し、
前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
(1)に記載の情報処理装置。
(8)
前記データ送信判定部は、
前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記所定のデータに付されたラベルと、前記軌跡の総延長に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれる
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれ、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であるか否かを判定し、双方の時刻が略同一であると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、複数の前記検知開始時刻と前記検知終了時刻が含まれており、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であり、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻とが略同一である場合、前記検知開始時刻と前記検知終了時刻から成るペアが同一性を有すると判定し、
前記所定のデータに付されたラベルと、前記同一性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
軌跡特定部が、物体の近接または接触を検知する検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定し、
イベント情報記憶部が、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶し、
データ送信判定部が、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するステップ
を含む情報処理方法。
(13)
コンピュータを、
物体の近接または接触を検知する検知部と、
前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、
前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、
他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部と
を備える情報処理装置として機能させる
プログラム。
物体の近接または接触を検知する検知部と、
前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、
前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、
他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記軌跡に関する時間の情報を取得し、前記イベント情報として記憶する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記イベント情報記憶部は、前記検知開始位置、前記軌跡、および検知終了位置を表す情報を含むイベント情報を記憶する
(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、
双方の位置が連続性を有すると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
(1)に記載の情報処理装置。
(5)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、複数の前記検知開始位置と前記検知終了位置が含まれており、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有しており、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了位置と連続性を有している場合、前記検知開始位置と前記検知終了位置から成るペアが連続性を有すると判定し、
前記所定のデータに付されたラベルと、前記連続性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
(1)に記載の情報処理装置。
(6)
前記連続性を有すると判定されたペア、および、前記軌跡を表す情報に基づいて自分と他の情報処理装置との相対的な位置関係を特定する
(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて自分の軌跡図形を特定し、
他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて他の情報処理装置の軌跡図形を特定し、
前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
(1)に記載の情報処理装置。
(8)
前記データ送信判定部は、
前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記所定のデータに付されたラベルと、前記軌跡の総延長に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれる
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれ、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であるか否かを判定し、双方の時刻が略同一であると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、複数の前記検知開始時刻と前記検知終了時刻が含まれており、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であり、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻とが略同一である場合、前記検知開始時刻と前記検知終了時刻から成るペアが同一性を有すると判定し、
前記所定のデータに付されたラベルと、前記同一性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
軌跡特定部が、物体の近接または接触を検知する検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定し、
イベント情報記憶部が、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶し、
データ送信判定部が、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するステップ
を含む情報処理方法。
(13)
コンピュータを、
物体の近接または接触を検知する検知部と、
前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、
前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、
他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部と
を備える情報処理装置として機能させる
プログラム。
20 電子機器, 41 近接パネル, 42 外部表示部, 43 通信モジュール, 44 不揮発性メモリ, 45 CPU, 46 RAM
Claims (13)
- 物体の近接または接触を検知する検知部と、
前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、
前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、
他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部と
を備える情報処理装置。 - 前記軌跡に関する時間の情報を取得し、前記イベント情報として記憶する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記イベント情報記憶部は、前記検知開始位置、前記軌跡、および検知終了位置を表す情報を含むイベント情報を記憶する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、
双方の位置が連続性を有すると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻における前記物体の位置である検知開始位置を特定する検知開始位置特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻における前記物体の位置である検知終了位置を特定する検知終了位置特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、複数の前記検知開始位置と前記検知終了位置が含まれており、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて、前記自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有するか否かを判定し、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了位置が、他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始位置と連続性を有しており、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始位置が、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了位置と連続性を有している場合、前記検知開始位置と前記検知終了位置から成るペアが連続性を有すると判定し、
前記所定のデータに付されたラベルと、前記連続性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記連続性を有すると判定されたペア、および、前記軌跡を表す情報に基づいて自分と他の情報処理装置との相対的な位置関係を特定する
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて自分の軌跡図形を特定し、
他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記軌跡を表す情報に基づいて他の情報処理装置の軌跡図形を特定し、
前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記データ送信判定部は、
前記自分の軌跡図形と、前記他の情報処理装置の軌跡図形とが相似または合同の関係にあると判定された場合、前記所定のデータに付されたラベルと、前記軌跡の総延長に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
請求項7に記載の情報処理装置。 - 前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれる
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、前記検知開始時刻および前記検知終了時刻が含まれ、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であるか否かを判定し、双方の時刻が略同一であると判定された場合、前記他の情報処理装置に前記データを送信すると判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記検知部が近接または接触を検知した時刻である検知開始時刻を特定する検知開始時刻特定部と、
前記検知部が前記物体の近接または接触を検知しなくなった時刻である検知終了時刻を特定する検知終了時刻特定部とをさらに備え、
前記イベント情報には、複数の前記検知開始時刻と前記検知終了時刻が含まれており、
前記データ送信判定部は、
自分のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻とが略同一であり、かつ、自分のイベント情報に含まれる前記検知開始時刻と、前記他の情報処理装置のイベント情報に含まれる前記検知終了時刻とが略同一である場合、前記検知開始時刻と前記検知終了時刻から成るペアが同一性を有すると判定し、
前記所定のデータに付されたラベルと、前記同一性を有すると判定された前記ペアの数に応じて定まるレベルとが対応するものである場合、前記他の情報処理装置に前記所定のデータを送信すると判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 軌跡特定部が、物体の近接または接触を検知する検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定し、
イベント情報記憶部が、前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶し、
データ送信判定部が、他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するステップ
を含む情報処理方法。 - コンピュータを、
物体の近接または接触を検知する検知部と、
前記検知部により検知される前記物体の位置を特定することにより、物体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部と、
前記軌跡を表す情報を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、
他の情報処理装置から送信された前記イベント情報と、自分の前記イベント情報とを比較することで、前記他の情報処理装置に所定のデータを送信するか否かを判定するデータ送信判定部とを備える情報処理装置として機能させる
プログラム。
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