JP2013125249A - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示装置100は、複数のDCコンバータ102a−102dと、各DCコンバータにそれぞれ接続された複数のLEDブロック103a−103dを備える。各LEDブロックはバックライト装置の照明領域の光源部をそれぞれ構成する。映像信号処理部107は、輝度制御に関与する黒挿入制御部107a及びローカルディミング制御部107bを備える。BL電源制御部106a−106dは、いずれかのLEDブロックが消灯したことを判定した場合、該LEDブロックに対応するDCコンバータのスイッチング動作を停止させる制御を行う。
【選択図】 図1
Description
そこで、LEDを高効率で発光させるために、照明領域を複数のLEDブロックに分割した上で、各々のLEDブロックに対して個別に電源供給を行うDC−DCコンバータ(以下、単にDCコンバータという)を用いた電源回路が設けられる。LEDの駆動電圧が動作可能な最小電圧となるように、LEDブロックが個別に制御される。
本発明の目的は、電源供給手段に接続された光源部が消灯したことを判定し、該光源部に対応する電源供給手段のスイッチング動作を停止させることで消費電力の低減を実現可能な表示装置とその制御方法を提案することである。
本発明の第1実施形態では、黒挿入およびローカルディミングの制御を行う液晶表示装置への適用例について説明する。
図1は、第1実施形態に係る映像表示装置100の概略構成を例示するブロック図である。映像表示装置100は複数の光源部を有する照明手段として、複数のLEDブロック(図1では4ブロック)を備え、各照明領域に対応するLEDブロックを個別に制御可能な構成を有する。各LEDブロックには、電源供給手段であるDCコンバータから個別に電源電圧が印加される。
・黒挿入制御による消灯タイミング情報。
・ローカルディミング制御による消灯エリア情報。
BL電源制御部106a−106dは、不揮発性メモリ111に格納されているLEDブロックのエリア情報を読み出す。不揮発性メモリ111はBL電源制御部106a−106dに接続されており、LEDブロック103a−103dのエリア情報を記憶している。このエリア情報は、対応するDCコンバータに接続されているLEDブロックの制御可能範囲を示す情報であり、BL電源制御部106a−106dは、映像信号処理部107から出力される消灯エリア情報と比較する。
映像信号入力部105には外部機器から映像信号が入力され、後段の映像信号処理部107での処理に適した画像信号に変換する。映像信号処理部107は映像信号入力部105からの画像信号を受けて、画像輝度の統計量と黒挿入の同期タイミングによりBL発光量を演算し、目標輝度情報をBL制御部108に出力する。また、映像信号処理部107は消灯エリア情報をBL電源制御部106に出力するとともに、BL発光量に対する画像信号の補正値を算出する。映像信号処理部107は算出した補正量に従って画像信号に補正を施して液晶出力制御部109に出力する。
先ず、映像信号処理部107内のブロックについて説明する。黒挿入制御部107a内の映像同期信号生成部107a1は、入力信号から同期信号を分離する。分離した同期信号は黒挿入タイミング生成部107a2に入力され、同期信号に基づいて黒挿入タイミング信号が生成されてBL電源制御部106a−106dにそれぞれ出力される。黒挿入タイミング信号は前記消灯タイミング情報を含む信号であり、図2には時刻Tでの黒挿入信号として画面下半部を黒画像とした例を図形Aで示す。
不揮発性メモリ111は、各DCコンバータから電源供給される各LEDブロックの位置情報(本実施形態では4つのLEDブロック位置情報)が予め格納されている。各LEDブロックの位置情報(図2中の図形F−I参照)は、BL電源制御部106a−106dにそれぞれ読み出される。なお、各LEDブロックの制御可能範囲は、DCコンバータ1−4に対応してそれぞれ図の左端側領域、中央左寄りの領域、中央右寄りの領域、右端側領域とし、各領域での信号をHIGHレベルとする。また、制御可能範囲以外については信号レベルをLOWレベルとする。
・黒挿入制御部107aからの黒挿入タイミング信号
・ローカルディミング制御部107bからの、BLの目標輝度信号
・不揮発性メモリ111からの、各BL電源制御部に対応したLEDブロック位置情報を示す信号。
BL電源制御部106a内の消灯エリア算出部106a1は、目標輝度算出部107b2が算出した目標輝度信号から消灯エリアを算出する。BL目標輝度の設定データを表す図形Cに対して黒領域の部分が消灯エリアD、つまり、入力映像Bを表示する際にLEDを消灯させるエリアに相当する。消灯エリア情報の信号は、第1の論理積演算部106a2の一方の入力となり、他方の入力である黒挿入タイミング信号との間で論理積演算が行われる。本実施形態では、黒挿入タイミング信号に関してLEDの消灯期間(入力映像B,消灯エリアDの黒領域参照)でLOWレベルとしている。黒挿入制御によって図形Eで示すように画面下半部が消灯エリアとなる。第1の論理積演算部106a2の出力は第2の論理積演算部106a3に入力され、他方の入力である不揮発性メモリ111からのLEDブロック位置情報を示す信号との間で論理積演算が行われる。第2の論理積演算部106a3の出力は論理和演算部106a4に入力され、エリア全域での論理和演算が行われる。DCコンバータ1に係る図形Fに示すデータとの論理和演算の結果、図形Jに示すように全域が消灯エリアとなるため、第2の論理積演算部106a3の出力レベルはLOWレベルである。
以上のように、BL電源制御部106a−106dは、前記した3信号の論理積演算を行い、更にエリア全域での論理和演算を行った結果からEN信号を生成する。EN信号は、BL電源制御部にそれぞれ対応するDCコンバータのオン・オフ制御信号として出力される。
図4(A)は各DCコンバータによるLEDブロックの制御範囲を示す。また、図4(B)は期間t1−t4における各DCコンバータの出力電圧、スイッチング動作状態、および各BL電源制御部の出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
第1実施形態によれば、ローカルディミングや黒挿入によるLEDの消灯制御と合わせて、DCコンバータのスイッチング動作を一時的に停止させることで消費電力を低減できる。
次に本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態では第1実施形態に加え、DCコンバータの立ち上がり特性を考慮し、ON時の起動調整用時間(以下、ソフトスタート時間という)を確保した上でDCコンバータの動作制御を行う。これにより、起動に時間を要するDCコンバータを用いる場合でも、安定な動作が可能となる。以下では、第1実施形態との相違部分についてのみ説明し、第1実施形態の場合と同様の構成要素については既に使用した符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略する。
遅延回路107cは、DCコンバータの動作とBL制御部108の出力であるBL制御信号との間で位相を合わせるために、映像信号処理部107とBL制御部108との間に配置された第1の遅延手段である。遅延回路107cはDCコンバータの動作開始タイミングがソフトスタート時間だけ、BL制御信号よりも早くなる様に、BL制御部108に入力される制御信号を遅延させる。また、遅延回路107dは、DCコンバータの動作と画像信号との間で位相を合わせるために、映像信号処理部107と液晶出力制御部109との間に配置された第2の遅延手段である。遅延回路107dは、DCコンバータの動作開始タイミングがソフトスタート時間だけ、画像信号よりも早くなる様に、液晶出力制御部109に入力される画像信号を遅延させる。
位相調整回路1060には、エリア全域での論理和演算結果と、不揮発性メモリ111に記憶されたソフトスタート時間情報の信号が入力される。位相調整回路1060は、EN信号を生成する際、不揮発性メモリ111から取得したソフトスタート時間情報をもとに、EN信号の立ち上がりタイミングをDCコンバータのソフトスタート時間分だけ早くするために位相調整を行う。
なお、自発光表示装置への適用においては、消光していた発光部の発光開始時点よりも、予め設定された起動調整用時間だけ前にDCコンバータを起動させる制御が行われる。
次に本発明の第3実施形態を説明する。第2実施形態ではソフトスタート時間を固定長とした。第3実施形態では各DCコンバータの立ち上がり時の負荷量を算出し、重負荷の場合にはソフトスタートに必要な時間(ソフトスタート所要時間という)を長くし、軽負荷の場合にはソフトスタート所要時間を短くする制御を行う。これによりDCコンバータのスイッチング損失を極力低減しつつ、安定した動作を実現できる。以下、第2実施形態との相違点のみ説明する。
図6にて制御エリア内輝度統計量算出部1061を設けるとともに、不揮発性メモリ111から位相調整回路1060に向かう信号線を削除することが、第2実施形態との相違点である。つまり、第3実施形態では、位相調整回路1060に入力するソフトスタート時間情報を、不揮発性メモリ111から直接取得するのではなく、DCコンバータの負荷量を算出して、必要十分なソフトスタート時間を設定する。
制御エリア内輝度統計量算出部1061は、求めた輝度統計量から負荷量を検索キーとして、対応するソフトスタート時間を求めるための参照テーブルのデータを不揮発性メモリ111から読み出す。表1にテーブル情報を例示する。
制御エリア内輝度統計量算出部1061は予め設定されている参照テーブルから、ソフトスタート所要時間を求め、位相調整回路1060に出力する。位相調整回路1060は、入力されたソフトスタート所要時間分だけDCコンバータの起動時点が、点灯開始時点よりも早くなるようにEN信号のタイミング調整を行う。
なお、自発光表示装置への適用においては、発光領域の発光輝度及び発光面積からDCコンバータにかかる負荷量を算出できる。
102a−102d DCコンバータ
103a−103d LEDブロック
106a−106d BL電源制御部
107 映像信号処理部
108 BL制御部
110 液晶パネル
111 不揮発性メモリ
Claims (7)
- 表示手段の表示画面を複数の光源部で照明する照明手段と、前記複数の光源部に電源供給をそれぞれ行う複数の電源供給手段を備えた表示装置であって、
入力映像信号の輝度に従って前記複数の光源部に対応する複数の照明領域の輝度を制御する輝度制御手段と、
前記光源部が消灯したことを判定して当該光源部に対応する前記電源供給手段のスイッチング動作を停止させる動作制御手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。 - 複数の発光領域を有する表示手段と、前記複数の発光領域にそれぞれ対応する発光部に電源供給を行う複数の電源供給手段を備えた表示装置であって、
入力映像信号の輝度に従って前記複数の発光領域の輝度を制御する輝度制御手段と、
前記発光部が消光したことを判定して当該発光部に対応する前記電源供給手段のスイッチング動作を停止させる動作制御手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。 - 前記動作制御手段は、前記光源部の点灯開始時点または前記発光部の発光開始時点よりも、設定された起動調整用時間だけ前に前記電源供給手段を起動させる制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示装置。
- 前記光源部または発光部の制御を遅延させる第1の遅延手段と、
前記表示手段に出力する画像信号を遅延させる第2の遅延手段と、
前記電源供給手段の起動時点を、前記光源部の点灯開始時点または前記発光部の発光開始時点よりも前記起動調整用時間だけ早くする位相調整手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の表示装置。 - 前記動作制御手段は、前記電源供給手段が起動を開始する際の負荷量を前記光源部または発光部の輝度から算出し、算出した負荷量に対応する前記起動調整用時間の情報を前記位相調整手段に設定することを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 表示手段の表示画面を複数の光源部で照明する照明手段と、前記複数の光源部に電源供給をそれぞれ行う複数の電源供給手段を備えた表示装置にて実行される制御方法であって、
入力映像信号の輝度に従って前記複数の光源部に対応する複数の照明領域の輝度を制御する輝度制御ステップと、
前記光源部が消灯したことを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて消灯したと判定された前記光源部に対応する前記電源供給手段のスイッチング動作を停止させる動作制御ステップを有することを特徴とする表示装置の制御方法。 - 複数の発光領域を有する表示手段と、前記複数の発光領域にそれぞれ対応する発光部に電源供給を行う複数の電源供給手段を備えた表示装置にて実行される制御方法であって、
入力映像信号の輝度に従って前記複数の発光領域の輝度を制御する輝度制御ステップと、
前記発光部が消光したことを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて消光したと判定された前記発光部に対応する前記電源供給手段のスイッチング動作を停止させる動作制御ステップを有することを特徴とする表示装置の制御方法。
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