JP2013125216A - 電子写真印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明トナーを用いて記録媒体の表面平滑度をより高めクリアで品質の高い印刷媒体を得る電子写真印刷装置を提供する。
【解決手段】顔料を含有した色トナーによるトナー像を印刷媒体P1に印刷する電子写真印刷装置で、色トナーで現像するユニットUT以外に透明なトナーで現像するユニットYUAが装備された電子写真印刷装置101aにおいて、透明トナー像を、色トナーで印刷された印刷媒体の最上層に印刷する透明トナー印刷手段101aと、色トナー及び透明トナーで印刷された印刷媒体を押圧し、再度溶融させ低温になってから剥離するベルトを有した低温剥離ベルト定着手段152aと、印刷媒体に対し圧力によって透明トナー層を型押する型押し手段153aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンチキュラーレンズやフレネルレンズを用いた電子写真印刷装置に関する。
レンチキュラーレンズやフレネルレンズに代表されるように、表面に凹凸の形状を設けレンズ機能を持たせた樹脂シートは古くから知られており、また実用化もされてきている。特に3D(3次元)専用に印刷された画像とレンチキュラーレンズシートとを組合わせた3D印刷は古くから訴求力(商品やサービスが消費者に「買いたい」といった気持ちをどのくらい起こさせる力)のある印刷物として菓子の景品、雑誌の付録、ポスターなどに広く利用されてきた。これに対し、近年では映画やテレビなどの映像分野において、このレンチキュラーシートによる3D印刷のような3D映像および3D映像表示機器が急速に実用化され始め、映像分野における3D表示の認知度が高まってきており、今後さらに3D映像が普及していくことが想像される。
こうした映像分野における近年の3D表示需要の伸びを受け、オフセット、インクジェット、電子写真などの印刷業界においても、今後は3D印刷の需要が増していくことが推測される。こうした状況を受け、印刷業界においても3D印刷需要に対応していくことが必要である。3D印刷物を作成する技術で古くから使われているものとして、上述したレンチキュラーシートに3D専用画像を貼り付ける方法があるが、レンチキュラーシートと画像との位置精度を出すことが難しく、過去においてはレンチキュラーレンズピッチが粗く(1mm弱)画像解像度が低いもの(200〜300dpi)(dpi:1インチあたり1ドットのドット密度)が主流となっていた。レンチキュラーレンズピッチと画像解像度との組合わせはレンズピッチが細かく画像解像度が高いほど、3D印刷品質は奥行き感の大きいものになり、3D印刷としては品質の高いものとなる。近年の印刷技術の向上により、画像解像度が4800dpiと高精細でも良好なドット位置精度を確保でき、それに伴いレンチキュラーレンズのピッチも細かくなってきており(100μm程度)、過去の3D印刷の品質に比べ奥行き感ははるかに向上している。
しかしながら、位置合わせ精度の問題は3D印刷品質の更なる向上とともに常に付随する課題である。
この位置合わせの課題を解決する技術として、特許文献1に見るように3D専用画像の上に直接レンチキュラーレンズを作成し、このときレンチキュラーレンズのピッチを制御しながらレンズ作成用の型を用いてレンズを作成することにより、レンチキュラーレンズと3D専用画像の位置合わせを高精度に行なうという技術もある。
ところで、印刷における付加価値として現在いろいろな付加価値処理が行なわれており、例えば箔押し処理、エンボス加工、ニス塗布などによる高光沢処理などがある。近年、電子写真においても印刷と同等な付加価値処理を付与する試みが行なわれており、そのひとつに透明トナーによる付加価値処理の試みが各社で行なわれている。現在、高光沢処理、エンボス処理、メタリック調処理などが透明トナーを用いて実用化されている。このように透明トナーを用いて、一台のプリンタでいろいろな付加価値処理を行なうことができれば、たいへん価値があるシステムと考えられる。さらに上記特許文献1にあるように3D専用画像の上に直接にレンチキュラーレンズを作成するシステムにおいて、透明トナーを材料としてレンチキュラーレンズを作成することができれば、透明トナーを用いたシステムとして他の付加価値処理と合わせて価値のあるシステムと考えられる。
透明トナーを用いてレンズを作成する技術としては、特許文献2に見られるように現像でトナーを重ねる技術がある。
更に、特許文献3には分割画像(3D専用画像)を印刷した後に、連続して、アクリレート系の透明樹脂インクを重複吐出し、低紫外線照射量の光を照射してシート層を硬化し、その上にレンチキュラーレンズ部となる透明樹脂を塗布し、1ライン毎のレンズを順次形成することで立体画像シートを形成することで、位置合わせが容易となるとの技術がある。
しかしながら、特許文献2に見られるように現像でトナーを重ねた場合、一般には定着後のトナー表面の平滑度はレンズ表面の平滑度に及ぶものではない。また、レンズ表面の平滑度に近づけるために定着中のニップ時の圧力または温度を高め、トナー表面の平滑度を上げようとするとトナー像がつぶれ、レンズ形状を呈さなくなる。すなわち、表面平滑度とレンズ効果を発揮するための形状とがトレードオフとなってしまっている。このように、特許文献2ではレンズとしての機能付与技術についての具体的な言及はなく、トナー特性や現像、定着技術のライブラリ構築とだけ記してあり、実際の運用上はレンズとしての機能を十分に発揮させることは難しいと考えられる。
更に、特許文献3に見られるように透明樹脂インクを重複吐出して形成したシート層の上に、更に、レンチキュラーレンズ部となる透明樹脂を塗布し、1ライン毎のレンズを順次形成して立体画像シートを形成する場合、レンズ形成用IJヘッドを用いてレンズを形成するので、生産性に問題があるし、レンズ効果を十分に発揮できるものには適さない。
また、例えば、特許文献1のレンチキュラーレンズ作成用の材料に透明トナーを用いた場合を考えると、レンズ効果を発揮させるためにはトナー表面の平滑度を極力高くしなければならない。一般の電子写真における定着工程後のトナー表面は目視レベルでは滑らかであるが、ミクロ的に一般のレンズ表面と比べると平滑度は著しく低い。表面平滑度が低いと表面で光が散乱し透明性が損なわれてしまう。クリアで品質の高い3D印刷を行なうためには、トナー表面の平滑度が高ければ高いほど良い。
一般にトナーの定着にはオフセットバンドと呼ばれる熱領域が存在し、図12に示すように、トナーが十分に溶融していない低温側e1では粉体のトナーが定着部材に吸着され、逆に高温側e2で粉体のトナーが溶融し過ぎるとトナーの粘性が高まり、この場合もまた同様に定着部材にトナーが吸着されてしまう。トナーを印刷媒体のみに安定した状態で固着させるためには、トナーに適切な温度域e3で熱量を加える必要がある。なお、一般には、図12に示すように、こうして形成された印刷媒体P1に固着させたときのトナー901の表面平滑性は、レンズ効果が十分に発揮されるほど平滑度は高くない。
上述のように、印刷における付加価値を上げるにあたり、クリアで品質の高い3D印刷を得るため、透明トナーを用いてレンチキュラーレンズを作成した場合において、トナーの表面平滑度が悪いことで、レンズとしての効果が十分に発揮できなかった。
本発明は、透明トナーを用いて記録媒体の表面平滑度をより高めクリアで品質の高い印刷媒体を得る。更に、記録媒体の表面にレンチキュラーレンズを作成する場合において、十分なレンズ効果を発揮させるために表面平滑度をより高めクリアで品質の高い印刷媒体を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明である電子写真印刷装置は、顔料を含有した色トナーによるトナー像を、現像、転写、定着工程を経て、最終的に紙を主体とした印刷媒体に印刷する電子写真印刷装置であって、前記色トナーで現像するユニット以外に透明なトナーで現像するユニットが装備された電子写真印刷装置において、前記透明トナーによる透明トナー像を、前記色トナーで印刷された印刷媒体の最上層に印刷する透明トナー印刷手段と、前記色トナー及び透明トナーで印刷された印刷媒体を押圧し、再度溶融させ低温になってから剥離するベルトを有した低温剥離ベルト定着手段と、前記印刷媒体に対し、圧力によって透明トナー層を型押する型押し手段とを備えることを特徴とする。
第2の発明である電子写真印刷装置は、請求項1記載の電子写真印刷装置において、前記顔料を含有したトナーはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれの顔料を含有した各色トナーであり、前記色トナーで現像するユニットは前記各色トナーで現像する複数のユニットであることを特徴とする。
第3の発明である電子写真印刷装置は、請求項1または2記載の電子写真印刷装置において、前記型押し手段のための型を備え、該型が透明トナーを型押してレンズを作成することを特徴とする。
第4の発明である電子写真印刷装置は、請求項3記載の電子写真印刷装置において、前記低温剥離ベルト定着手段は表面に型押し手段のための型が形成されていることを特徴とする。
第5の発明である電子写真印刷装置は、請求項1記載の電子写真印刷装置において、透明トナー印刷手段が色トナーで印刷され印刷媒体の最上層を前記透明トナーで平滑化するよう形成したことを特徴とする。
第6の発明である電子写真印刷装置は、請求項5記載の電子写真印刷装置において、前記印刷媒体の最上層を成す前記透明トナーの層の表面に前記型押し手段の型を型押してレンズを作成することを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、印刷媒体を押圧し、再度溶融させ低温になってから剥離するベルトを有した低温剥離ベルト定着手段と、圧力によって透明トナー層を型押する型押し手段とを備えているので、透明トナーの表面平滑度が良好でクリアで品質の高い印刷物を得ることができる。
本発明の請求項2によれば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの複数のユニットがそれぞれの顔料を含有した各色トナーを形成し、印刷媒体を現像し、その上面を透明トナーで印刷するので、印刷媒体の表面の美観をより高めることができる。
本発明の請求項3によれば、印刷媒体に透明トナーにより表面平滑度が良好なレンズ形成が行なえるのでクリアで品質の高い3D印刷を得ることができるし、一般のレンズシートが産廃処理対象であるのに対し、本発明によって作成された印刷媒体(印刷物)はリサイクル可能とすることができる。
本発明の請求項4によれば、前記低温剥離ベルト定着手段が有したベルトの表面に型押し手段のための型が形成され、請求項1で述べた装置構成より簡略化された装置構成とすることができる。
本発明の請求項5によれば、印刷媒体の表面を透明トナーで平滑化するので色トナーによる凹凸がないように形成でき、冷却剥離装置による処理をしやすくすることができる。
本発明の請求項6によれば、印刷媒体の表面を透明トナーで平滑化でき、そこにレンズを作成して、印刷媒体の表面の美観をより高めることも容易である。
本発明に係る電子写真印刷装置により印刷媒体の表面に形成されたレンズの機能説明図である。 図1の印刷媒体の表面に形成されたレンズの機能説明図で、(a)は適正機能を発揮する場合,(b)は不適正機能を発揮する場合を示す。 図1の電子写真印刷装置を示し、(a)はその概略図、(b)は同装置を通過する印刷媒体の表面形状の変化を示す説明図である。 第2実施形態としての電子写真印刷装置を示し、(a)はその概略図、(b)は同装置を通過する印刷媒体の表面形状の変化を示す説明図である。 図1の電子写真印刷装置で用いる低温剥離ベルト定着手段の概略側面図である。 図5の低温剥離ベルト定着手段で用いるベルトの切欠拡大断面図で、(a)は図3の装置で使用する形態を、(b)は図4の装置で使用する形態で、ベルト上に直接レンチキュラーレンズの型を成形したときに印刷物表面と接触させたようすを示す。 図3の低温剥離ベルト定着手段に連続配備される型押し手段を示し、(a)は側面断面図を、(b)は型押し手段通過の印刷媒体の表面形状の説明図である。 図3の低温剥離ベルト定着手段に連続配備される変形例としての型押し手段を示し、(a)は縦断面図を、(b)は型押し手段通過の印刷媒体の表面形状の説明図である。 図8の型押し手段の要部拡大部分断面図で、(a)は適正形状を、(b)は不適切形状を示す。 図1の電子写真印刷装置の他の実施形態で用いる印刷媒体の表面形状であり、印刷媒体の表面にレンズを形成した形状を2点差線で示し、実線でカラートナーの間を透明トナーで埋めたのみの場合を示す。 従来の電子写真印刷装置で形成される印刷媒体の要部拡大部分断面図である。 電子写真印刷装置で生じるトナーのオフセットバンド説明線図である。
以下、図1に基づいて本発明を適用した電子写真印刷装置を説明する。
本発明は、印刷における付加価値を上げるにあたり、透明トナーを用いてレンチキュラーレンズを作成する場合において、十分なレンズ効果を発揮させるに際して、以下の特徴を有する。
要するに、印刷媒体に透明トナーを用いて高品質なレンチキュラーレンズを作成するが、その際、十分なレンズ効果が発揮できるためにはトナー表面の平滑度をより高めることが特徴になっている。
ここでは、まず、図1を用いてレンチキュラーレンズとその3D表示方法について説明する。
図1中において、3D専用画像104(右目用)、105(左目用)をレンチキュラーレンズ101によって屈折させ、右目用3D専用画像104を右目102で、左目用3D専用画像105を左目103で見せるようにする。このときの視野の様子の概略を右目視野106と左目視野107で表した。
このように右目と左目に対して別々の画像を交差させることにより、各視野の交差する点に3D画像として認識される。この際、右目102には左目用3D専用画像105は見えず、左目103には右目用3D専用画像104は見えなくすることが3D画像作成において留意する点である。
更に、このときレンチキュラーレンズ101の屈折率が重要となり、屈折率が十分でないと例えば右目102に左目用3D専用画像105が見えてしまい3D効果が得られなくなってしまう。この概念を図2(a),(b)を用いて説明する。
図2(a)は3D効果を発揮するに十分な屈折率を持ったレンチキュラーレンズ201の例である。図2(a)のようにレンチキュラーレンズが3D効果を発揮するのに十分な屈折率を有していれば、右目視野106と左目視野107はそれぞれ右目用画像104と左目用画像105と交わることもなく、3D効果が得られる。
ところが図2(b)のようにレンチキュラーレンズ301が3D効果を発揮するのに不十分な屈折率である場合、図2(b)に示すように、右目視野106の一部が左目用画像105の一部にかかってしまい、また左目視野107の一部が右目用画像104の一部にかかってしまい、3D効果が損なわれてしまう。
したがって、レンチキュラーレンズの屈折率は3D効果を得るための重要な要素となっており、また十分な屈折率を得るためには凸レンズの曲率が十分大きくなければならない。この様子は図2(b)のレンチキュラーレンズの曲率に対し、図2(a)のレンチキュラーレンズの曲率が大きいことに現れている。
次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを現像するユニット以外に透明トナーを現像するユニットを有した画像形成部101aを含む電子写真装置10aについて図3(a)を用いて簡単に説明する。
電子写真装置100aは印刷媒体P1に3D画像を印刷する透明トナー印刷手段としての画像形成装置151aと、レンチキュラーレンズL(以下では符号Lと記す)を形成する低温剥離ベルト定着手段152aと、型押し手段153aとを印刷媒体P1の搬送路r1の方向に沿って配備するよう構成される。
ここで画像形成装置151aとして、中間転写ベルト方式の場合について説明する。中間転写ベルト方式とは感光体404に付着しているトナーを一旦中間転写ベルト401に転写し、そのあとベルトを巻き掛ける対向ローラ820と二次転写ローラ810で形成される二次転写ニップn2において給紙部810から搬送されてくる印刷媒体P1に重層されたトナー像を転写する方式である。この中間転写ベルト方式以外には直接に印刷媒体に感光体からトナーを転写する方式もあるが、本発明を論じるにあたってこの2方式の違いによる影響はないので、ここでは中間転写ベルト方式についてのみ説明する。
図3(a)の画像形成装置151aと中間転写ベルト401の周囲に現像機402、現像ロール403、感光体404を有した印写ユニットUTが5個設置されている。このうち4個はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを現像、転写するためのユニットUTY,YTM,UTC,YTKで残り1個が透明トナーを現像、転写するユニットUTAである。中間転写ベルト401を用いたシステムの場合で透明トナーを印刷面の最上部に位置させたい場合は普通現像の最上流(図3(a)で左側)に位置させる。
次に、低温剥離ベルト定着手段152aは図5に示すように、色トナー及び透明トナーで印刷され、定着前の印刷媒体P1を押圧し、再度溶融させ低温になってから印刷媒体P1を剥離するベルト501を有する。ベルト501は耐熱性のエンドレスベルトであり、一対の搬送ローラ511,512に巻掛けされ、不図示の駆動源により適時に回転駆動される。ベルト501は、図6(a)に示すように平滑な外表面を保持し、これにより印刷媒体P1のトナー層611を平滑化する状態で押圧し、圧接状態のまま搬送路r1の方向に搬送する。この際、搬送路r1に沿って配備される台座523により挟持(挟んで保持する)され、その台座523に対して不干渉状態で回転する複数の従動ローラ522(図3(a)参照)の働きでスムーズに案内できる。
一方の上流側(図5で左側)の搬送ローラ511はヒータ521を備え、ベルト501を介して印刷媒体P1のトナー層611を再度溶融させる。ベルト501の下部域の一部には押圧後冷却用ユニット540が配備され、ヒータ521により再度溶融された印刷媒体P1上のトナー層611の表面を平滑化してから低温化して硬化を始めさせる。なお、印刷物表面であるトナー層611は冷却されるが、冷却中にはベルト501の押圧は続いている。
型押し手段153aは、図7(a)に示すように、円柱状のロール表面にギヤ状にレンチキュラーレンズLの型610が円周方向に連続成形される。これにより低温剥離ベルト定着手段152aから搬送路r1に沿って搬送されてくる印刷媒体P1の透明トナー層611に対し、圧力(円柱状の型部材612の圧接力)を加えることによって透明トナー層611を型押し、図7(b)に示すように、レンチキュラーレンズLを成形する。
次に、この透明トナーを用いてレンチキュラーレンズLを作成する方法を説明する。
図3(a)に示すように、画像形成部101aでイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各ユニットUTY〜UTKで3D画像に相当する各色トナー像が現像されると共に透明トナーで表面部が覆われた未定着の重層トナー像が印刷媒体P1に二次転写される。次いで、搬送路r1に沿って透明トナー層611を重層する印刷媒体P1が搬送されてくると、低温剥離ベルト定着手段152aと、ベルト401を介して印刷媒体P1のトナー層611をヒータ421で再度溶融し、トナー層611の表面を平滑化してから押圧後冷却用ユニット540で低温化して硬化を開始させる。次いで、型押し手段153aに達した印刷媒体P1のトナー層611は上部からレンチキュラーレンズLの型610で押圧され、円柱状の型部材612の圧接力を受けて透明トナー層611に図7(b)に示すような、レンチキュラーレンズLを連続形成し、この後、冷却が進み硬化したレンチキュラーレンズLを有する印刷媒体P1が排紙トレー810に排出される。
ここで、型押し手段153aの型部材612は不図示の熱源で加熱されておりトナーに熱を加え軟化させながら、トナー表面を成形する。型部材612に押圧される前には透明トナー層611の表面は平らであったのに対し、型部材612に押圧された後には型部材612の表面のレンチキュラーレンズL形状に倣って透明トナー層611の表面もレンチキュラーレンズL形状となる。
上述のところで、図7(a),(b)は印刷物の進行方向X(レンチキュラーレンズLの長手方向Aと直交する)であるに沿ってレンチキュラーレンズLのピッチaが形成される場合を示したが、印刷物の進行方向Xに対しレンチキュラーレンズLのピッチが縦方向の場合もある。
たとえば、そのような場合の例を第1実施形態の変形例として、図8(a)に示した。
図8(a)、(b)では印刷媒体P1の進行方向X(レンチキュラーレンズLの長手方向Aと同方向)は手前から奥方向(図8(b)に下から上に向飼う方向)となっている。この場合、レンチキュラーレンズLの型が成形されたロール部材622のレンズピッチaはロール部材622の軸623に対し平行となっている。ロール部材622の押圧によって印刷媒体P1の上に乗ったトナー層611の表面はロール部材622のレンチキュラーレンズL表面形状に倣う。
このとき留意すべき点を図9(a)、(b)を用いて説明する。
図9(a)、(b)は図7、図8(a)におけるレンチキュラーレンズ成形用部材612,622の拡大図(両部材として701と記した)を示す。図2(a)、(b)で述べたように、レンチキュラーレンズLによって品質の高い3D効果を発揮させるためには、レンチキュラーレンズLの表面の曲率を十分大きく作成しなければならない。ところがレンズの曲率を大きくすればするほどレンチキュラーレンズ成形部材701の凸部分702の形状が鋭角となっていく。この凸部分702の形状が鋭角となればなるほど、この部分の強度が弱くなることはその形状から考えて明白である。例えば,この部分の強度を持たせるため図9(b)のように切り込み801を入れてしまうと、レンチキュラーレンズ形成後にこの切り込み部分から画像が見えてしまい3D効果が損なわれてしまう。したがってこのような切り込み801は入れることはできない。以上述べたようにレンチキュラーレンズLによる3D効果を十分発揮させるためには図8(a)の凸部分702の強度が必然的に弱くなる。
ところで前述したように、図11に示すように、一般の定着工程後のトナーの表面状態901は、一般のレンズ表面に比べ平滑度は低い。具体的な平滑度はプリンタの種類によって異なるが、一般的には従来技術の項で図12で述べたように、オフセットバンド領域(e2)というものが存在し、平滑度がレンズ表面相当になるほど熱を加えることはできない。
そこでトナー層611がガラス転移点(固体がある狭い温度範囲で急速に剛性と粘度が低下し流動性が増すような温度点)以上の温度にあるとき、強い圧力をトナー表面に加えなければならない。図7(a)、図8(a)に示したレンチキュラーレンズ成形部材701を用いてトナー表面を強く押圧することがまず考えられるが、図9(a)で前述したようにレンチキュラーレンズ成形部材701の凸部分702は高い3D印刷の品質を得るためには強度が弱くなるため、トナー表面に強い圧力を加えるのには不適である。
これを解決する手段として、本発明では、レンチキュラーレンズ成形部材701で印刷物表面を押圧する工程の前に図3(a)、図5に示したような低温剥離ベルト定着手段152aを用いる。画像押圧用のベルト501が台座523に乗った印刷媒体P1を加熱とともに押圧し、印刷媒体表面をベルト501の表面形状に倣わせる。ベルト501の表面は冷却され,ベルト501から剥離され、剥離後の印刷物表面形状はベルト501の表面形状に倣っているため平滑度を高レベルに保持できる。
このようにトナーによるレンチキュラーレンズL成形において、従来のレンチキュラーレンズ成形部材のみによるレンズ形成では十分なレンズ品質が得られないが、本発明のようにその前工程で冷却剥離を行なえば、透明トナーの表面平滑度が良好でクリアで品質の高い印刷物を得ることができ、特に十分な品質を有するレンチキュラーレンズLが作成できる。
更に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナーを用いて印刷媒体P1を現像し、その上面を透明トナーで印刷するので、印刷媒体の表面の美観をより高めることができる。
更に、印刷媒体P1にクリアで品質の高い3D印刷を得ることができるし、一般のレンズシートが産廃処理対象であるのに対し、本発明によって作成された印刷媒体(印刷物)P1はリサイクル可能である。すなわち、古紙リサイクル対応協議会による、紙へのリサイクルに阻害とならないAランクや、板紙へのリサイクルに阻害とならないBランクに分類できる。
上述のところにおいて、電子写真印刷装置100aが用いる低温剥離ベルト定着手段152aのベルト501の表面は平滑面で、透明トナー層を型押する型押し手段153aを別途装備していたが、これに代えて図4(a)に示すようにレンチキュラー型押し部を分離しない、装置の小型化を図れる電子写真印刷装置100bを構成してもよい。
第2実施形態としての電子写真印刷装置100bは第1実施形態としての電子写真印刷装置100aに対し、低温剥離ベルト定着手段152aのベルト501bの表面形状が相違し、透明トナー層を型押する型押し手段153aを排除し、その機能をベルト501bに付加した点のみで相違するため、同一部材には同一符号を付し、重複説明を略す。
図4に示す電子写真印刷装置100bは、低温剥離ベルト定着手段152aのあとに型押し手段153aを装備しないので装置を簡略化できる。ただし、レンズ作成に用いられるトナーの物性(主に粘弾性)により、型押し手段153aを分離した方が有利である場合には第1実施形態を選択すると良い。
図4に示す電子写真印刷装置100bは、印刷媒体P1に3D画像を印刷する画像形成部101bと、レンチキュラーレンズLを形成する低温剥離ベルト定着手段152bとを印刷媒体P1の搬送路r1の方向に沿って配備する。
ここで低温剥離ベルト定着手段152bは、図6(b)に示すように、ベルト501bの表面にレンチキュラー形状の型610bが作成されている。
これにより、図6(b)に示すように、低温剥離ベルト定着手段102bのベルト501bの表面の型610bが印刷媒体P1のトナー層611を押圧しているとする。この際、ベルト上に作成された型610bが押圧されると同時に、型610bが作成されたベルト501bには熱源421により熱が加えられている。このため、接触しているトナー層611の表面のトナーは軟化している。トナーが軟化している状態で印刷媒体P1のトナー層611は型610bが作成されたベルト501bに押圧され、図7(b)に示したと同様のレンチキュラーレンズLの形状に倣った形状となっている。さらに、このまま互いに接触した状態で図5に示す冷却装置540の部分へと搬送される。冷却装置540によりレンチキュラーの型610bが押圧された印刷媒体P1のトナー層611の表面は冷却され同時にレンチキュラーの型が固定される。
また、このときには、図10に示すようにカラー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)トナーの上部およびカラートナー間には透明トナーで隙間なく埋められているため、2点差線で示すように、レンチキュラーレンズLを形成した場合でも、印刷物表面にはカラートナーによる凹凸は無い。
なお、場合により図10に実線で示すようレンチキュラーレンズLを形成せずに、透明トナーの表面平滑度をより良好に保持することで、クリアで品質の高い印刷物を得ることができる。
100a、100b 電子写真装置
101a、101b 画像形成部
151a 透明トナー印刷手段としての画像形成装置
152a 低温剥離ベルト定着手段
153a 型押し手段
r1 搬送路
P1 印刷媒体
UTY〜UTK ユニット
101、L レンチキュラーレンズ
401 中間転写ベルト
402 現像ユニット
403 現像ロール
404 感光体
512,622 型部材
610,610b レンチキュラーレンズの型
611 透明トナー層
特開2009−116011号公報 特表2010−533318号公報 特開2011−2489号公報

Claims (6)

  1. 顔料を含有した色トナーによるトナー像を、現像、転写、定着工程を経て、最終的に紙を主体とした印刷媒体に印刷する電子写真印刷装置であって、前記色トナーで現像するユニット以外に透明なトナーで現像するユニットが装備された電子写真印刷装置において、前記透明トナーによる透明トナー像を、前記色トナーで印刷された印刷媒体の最上層に印刷する透明トナー印刷手段と、前記色トナー及び透明トナーで印刷された印刷媒体を押圧し、再度溶融させ低温になってから剥離するベルトを有した低温剥離ベルト定着手段と、前記印刷媒体に対し、圧力によって透明トナー層を型押する型押し手段とを備えることを特徴とする電子写真印刷装置。
  2. 前記顔料を含有したトナーはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれの顔料を含有した各色トナーであり、前記色トナーで現像するユニットは前記各色トナーで現像する複数のユニットである、ことを特徴とする請求項1記載の電子写真印刷装置。
  3. 前記型押し手段のための型を備え、該型が透明トナーを型押してレンズを作成することを特徴とする請求項1または2記載の電子写真印刷装置。
  4. 前記低温剥離ベルト定着手段は表面に型押し手段のための型が形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子写真印刷装置。
  5. 透明トナー印刷手段が色トナーで印刷され印刷媒体の最上層を前記透明トナーで平滑化するよう形成したことを特徴とする請求項1記載の電子写真印刷装置。
  6. 前記印刷媒体の最上層を成す前記透明トナーの層の表面に前記型押し手段の型を型押してレンズを作成することを特徴とする請求項5記載の電子写真印刷装置。
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