JP2013124457A - ロールスクリーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の太陽電池ユニットを接合してスクリーン部を構成する場合に、スクリーン部にできる限り段差が生じないようにする。
【解決手段】シート状に構成されるスクリーン部2と、スクリーン部2を使用状態とスクリーン部2を巻き取って内部に収納する収納状態とに状態変更可能に保持する保持部3とを有するロールスクリーン装置1であって、スクリーン部2は、シート状に構成される複数の太陽電池ユニット5が並設されるとともに、隣り合う太陽電池ユニット5が接合されて構成され、隣り合う太陽電池ユニット5の互いの端部5aが対向するように配置される状態でこれらの端部5a同士を接合する可撓性の接合部材6aを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーン部に発電機能を備えたロールスクリーン装置に関する。
従来、壁際や窓際で使用されるロールスクリーン装置は、主として遮光するために用いられるものであったが、近年、そのスクリーンの部分に太陽電池を設けて遮光と発電の両方を行うものが開発されてきた。
例えば、発電機能を備えたロールスクリーン装置は、ロールスクリーン本体(以下「スクリーン部」という)と、スクリーン部を巻き取ることによって、収納可能なカーテンボックスとを備え、このスクリーン部の一方の面にフィルム型太陽電池が貼り付けられ、スクリーン部の反対側の面に、フィルム型蓄電池が貼り付けられている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−42142号公報
上記のような従来のロールスクリーン装置では、スクリーン部にフィルム型太陽電池やフィルム型蓄電池が貼り付けられることから、スクリーン部の厚さが増すとともに、さらに、太陽電池や蓄電池自体の剛性も加わって、スクリーン部は、その剛性が高い状態になってしまっていた。このため、カーテンボックス内にスクリーン部を巻き取る際に、スクリーン部が曲がり難く、巻き取りが困難になっていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、スクリーン部の剛性を部分的に低下させることにより、その巻き取りを容易に行えるようにしたロールスクリーン装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであって、シート状に構成されるスクリーン部と、スクリーン部を使用状態とスクリーン部を巻き取って内部に収納する収納状態とに状態変更可能に保持する保持部とを有するロールスクリーン装置であって、スクリーン部は、シート状に構成される複数の太陽電池ユニットが並設されるとともに、隣り合う太陽電池ユニットが接合されて構成され、隣り合う太陽電池ユニットの互いの端部同士を接合する可撓性の接合部材を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、太陽電池ユニット同士を接合する接合部材が可撓性を有することによって、複数の太陽電池ユニットが並設されるスクリーン部は、接合部材が設けられている部分の剛性が低下する。これによって、スクリーン部は、この部分が曲がり易くなり、容易に巻き取られるようになる。
また、本発明に係るロールスクリーン装置は、接合部材が、布材により構成されることが望ましい。
かかる構成によれば、接合部材が布材であるので、スクリーン部は、この布材が設けられる部分が曲がり易くなり、容易に巻き取られるようになる。さらに、布材は、通気性に優れているため、太陽電池ユニットから生じる熱等がスクリーン部近傍位置に残留しないようにすることが可能になる。
また、本発明に係るロールスクリーン装置は、接合部材が、隣り合う太陽電池ユニットの互いの端部が対向して所定間隔離間した状態でこれらの端部を接合する構成を採用できる。
かかる構成によれば、太陽電池ユニットの端部同士が当接している場合と比較して、接合部材が設けられている部分の剛性を低下させ、スクリーン部の巻き取りを容易に行うことができる。
また、本発明に係るロールスクリーン装置は、太陽電池ユニットが、発電素子と、発電素子を封止する封止材とを備え、封止材は、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を含むことが望ましい。
かかる構成によれば、スクリーン部の可撓性を適度に確保できるようになる。
本発明によれば、スクリーン部の剛性を部分的に低下させることにより、その巻き取りを容易に行えるようになる。
本発明に係るロールスクリーン装置の正面図である。 太陽電池ユニットの断面図である。 図1のA−A矢視線の断面図である。 図1のB−B矢視線の断面図である。 太陽電池ユニットと接合部材との連結部分の拡大正面図である。 太陽電池ユニットと接合部材との連結部分の他の例の拡大正面図である。 保持部の断面図である。 保持部の断面図である。 本発明に係るロールスクリーン装置の他の例を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。図1〜図8は、本発明に係るロールスクリーン装置の一実施形態を示す。
図1に示すように、ロールスクリーン装置1は、主に、シート状に構成されるスクリーン部2と、スクリーン部2を保持する保持部3とを備える。
本実施形態においては、スクリーン部2は、可撓性を有する長方形状のシート体として構成される。スクリーン部2は、その長手方向(鉛直方向)の上端部が保持部3に連結され、下端部にアンカー部4が設けられている。アンカー部4は、筒状に構成されるとともに、重量物からなるウェイトバー(図示せず)が内蔵されており、スクリーン部2を下方に引き降ろす向きに力を加えると共に、スクリーン部2に張力を付与して平面性を高める作用を及ぼしている。ウェイトバーは、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属やプラスチック、ゴム等の樹脂材など適した重量を付与できる重量物から選定することができる。
スクリーン部2は、複数(図1の例では2つ)のシート状の太陽電池ユニット5を並設することによって構成される。
太陽電池ユニット5は、図2に示すように、発電素子7と、発電素子7の発電面(受光面、表面)7a側、およびその反対側の裏面7b側を封止する封止材8(8a,8b)と、封止材8を介して発電素子7の両面7a,7bを覆う被覆部9(9a,9b)とを有する。
封止材8は、発電素子7の発電能力、柔軟性を保ちつつ絶縁保護する役割を有し、被覆部9は高い耐候性によって紫外線、熱などから発電素子7と封止材8を保護する役割をもつ。
太陽電池ユニット5の発電素子7の裏面7b側を覆う被覆部9bの外面には、所定面積のシート状の遮光部材10と意匠層11、保護層12が設けられている。
発電素子7の厚み寸法は、例えば、0.01mmから1.5mmが望ましく、より望ましくは、0.02mm〜0.2mm程度が良い。発電素子の厚み寸法は、発電素子自体の性能によるものであるが、厚すぎると柔軟性が不足し、薄すぎると耐久性と強度が不足し、巻取りが困難となるので、何れの場合もロールスクリーンには不適当となる。また、太陽電池ユニット5の封止材8としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルブチラール(PVB)、シリコン樹脂が使用される。封止材8は、EVAを加熱および加圧するとともにラミネート加工を施すことによって、発電素子7を封止する。
EVAは、通常、軟化点が60℃前後で耐熱性が低いので、夏季の高温時等に軟化を起こすことがある。EVAが軟化すると、発電素子7にずれが生じる不具合や、ホットスポット現象によるセルの破損などの溶融の不具合などが発生し易い。これらの不具合を防止するために、本実施形態では、EVAに架橋剤を配合し、ラミネート時に100℃前後で架橋させ、耐熱性を上げている。また、表面側は発電素子7の発電機能を阻害させないため、発電面7a側の封止材8は、透明である必要があるが、裏面7b側に関しては、透明でなくても、白、黒等に着色しても良い。
EVAのVAコンテントは20〜40%、好ましくは25〜35%、より好ましくは26〜33%である。封止材8の厚み寸法は、0.05〜0.7mm、好ましくは0.1〜0.5mm、より好ましくは0.2〜0.4mmである。封止材8の厚み寸法は、厚すぎると柔軟性が不足し、薄すぎると耐久性と強度が不足し、巻取りが困難となるので、何れの場合もロールスクリーンには不適当となる。
封止材8および被覆部9は、発電素子7の発電面7aを覆う部分9aが透明又は半透明な樹脂によって構成されることが望ましい。これにより、光が被覆部9を透過して発電面7aに達し、所望の発電を行うことができる。封止材8も同様に透明又は半透明な樹脂によって構成されることが望ましく、EVA、PE、PVB、シリコン樹脂などの樹脂を用いることができる。
図2の実施形態においては、遮光部材10は、接着剤によってスクリーン部2の裏面側の被覆部9bに固着されている。このように、被覆部9bに遮光部材10を固着する構成とすることによって、多くの種類の遮光部材を比較的容易に使用することができる。
遮光部材10の厚み寸法としては、スクリーン部2として求められる遮光性、柔軟性、および耐久性を勘案して決定するが、通常50μm以上800μm以下であることが好ましい。遮光部材10は、例えば、スクリーン部2の裏面側の被覆部9bの全体を覆うことができるように、被覆部9と同じ大きさに構成されることが望ましい。この場合、太陽電池ユニット5による透光性の差が緩和されることとなる。これによって、ロールスクリーン装置1は、室内からスクリーン部2を観る観者に対して、形態や色調について視覚的に安定した印象を与えることができる。
遮光部材10の基材としては、例えば、不織布、編布、織布を含む繊維質の繊維基材や、樹脂を基材にした樹脂基材等が使用される。遮光部材10を繊維基材で構成する場合には、例えば、天然繊維、化学繊維、金属、ガラス等の各種の有機または無機の繊維を使用できる。より具体的には、遮光部材10の繊維基材として、例えば、綿、麻等の天然繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維等の合成繊維を単体又は混合して用いることができる。繊維基材としては、耐久性、耐候性、形態安定性、難燃性、腰の強さ等の特性からガラス繊維を用いるのが好ましい。遮光部材10の基材として繊維基材を用いることにより、風合いに優れ、繊維質による自然な遮光と光の拡散を行うことができるので、視覚的、意匠的に優れた遮光部材10とすることができる。また、樹脂基材は、層厚や柔軟性、遮光性、拡散性などのパラメータの自由度が高い上、比較的安価に製造することが可能である。
また、遮光部材10の外面の裏面側に、意匠層11を設けることによって、室内環境に適した色調、意匠性を付すことができる。意匠層11は、意匠を有する繊維質のものでも、樹脂材によるものでも、印刷フィルムや着色剤によって形成しても良い。繊維質のものとしては、着色された織糸を熱可塑性合成樹脂によってコーティングしたものを使用でき、織り柄、選色、配色の選定によって、室内環境に適した色調、意匠性を付すことができる。また、樹脂によるものの場合は、意匠を有する樹脂層を設けることにとによって、室内環境に適した色調、意匠性を持たせることができる。好適な樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、PE、PP、ポリエステル、アクリル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロース、およびポリフッ化ビニリデン等のプラスチックフィルムを用いることができる。
意匠層11を保護するために、意匠層11上に、紫外線硬化樹脂(UV樹脂)、塩化ビニル樹脂等の透明か有色透明、もしくは、意匠を有する樹脂による保護層12を形成してもよい。
意匠層11および保護層12は、遮光部材10の外面の裏面側に、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系等の接着剤を介して一体に固着して構成したものである。接着剤としては、黄変しないなど耐候性の面から、ポリエステル系接着剤を用いるのが好ましい。
また、スクリーン部2は、隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士を、可撓性を有する接合部材6によって接合することによって構成される。接合部材6には、例えば布材が採用される。布材とは、多数の繊維を薄く広い板状に加工したものをいい、具体的には、織物、編み物(メリヤス生地)、レース、フェルト、不織布などである。布材は、繊維の材質を問わず、たとえば化学繊維、植物繊維、動物繊維などからなる群のうち、少なくとも1つを用いることができる。本実施形態では、スクリーン部2に2つの接合部材6が設けられている。図1に示すように、2つの接合部材6の内、上側のものは、上下2つの太陽電池ユニット5同士を接合している。また、下側に位置する接合部材6は、下側の太陽電池ユニット5とアンカー部4とを接合している。
この場合、接合部材6の厚み寸法は、太陽電池ユニット5の厚み寸法よりも薄いものを用いることが望ましい。接合部材6の厚み寸法は、50μm以上、800μm以下で、100μm以上、600μm以下のものが望ましく、300μm以上、500μm以下のものがさらに望ましい。接合部材6が厚すぎると柔軟性を増す効果や後述する放熱性が低下する虞がある。逆に、薄すぎると十分な強度が得られず、太陽電池ユニット5を保持してロールスクリーンとして機能させることが困難となる。また、隣り合う太陽電池ユニット5と接合部材6との厚み差は、できる限り少ないのが望ましい。
接合部材6によって隣り合う太陽電池ユニット5を離間する間隔(隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士の間隔)は、望ましくは30mm以上、500mm以下で、より望ましくは100mm以上、300mm以下である。あまり間隔が狭いと離間させる剛性を緩和させる効果少なくなり、大きすぎると、剛性緩和のために必要以上の間隔となり、太陽電池ユニット5を設置するスペースが少なくなるので好ましく無い。
図3に示すように、接合部材6は、隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士を所定間隔離間させるとともに、これらの端部5a同士を対向させた状態で、これらの端部5aを覆うように設けられる。
なお、上記のような布材からなる接合部材6の材質としては、化学繊維であるポリエステル、アクリル、再生繊維のレーヨン、自然素材の綿等を素材とした織物や不織布等から任意に選択することが可能である。
また、太陽電池ユニット5は、一般的に太陽熱を吸収し、温度が上がることで変換効率が下がるため、この接合部材6の機能として、放熱性又は熱拡散性を付与することが望ましい。これによって、太陽電池ユニット5の発熱を抑制し、変換効率の低下を防止することが可能となる。このための手段としては、例えば、布材(生地)に隙間を設けることで、太陽発電ユニット5の熱を逃がすことが考えられる。尚、布材の隙間とは、布材に形成される微小な貫通孔のことをいう。また、布材に不織布を使用する場合には、その密度を下げて、空気流入性を上げるとよい。不織布の密度は、たとえば10g/m以上500g/m以下であり、好ましくは20g/m以上400g/m以下であり、さらに好ましくは40g/m以上350g/m以下である。
また、布材として、高い放熱性を有する素材を用いることも効果的である。放熱性の指標である熱伝導率について、高いものから、例えば、カーボンナノチューブ(熱伝導率:3000〜5500Wm-1-1) 、銀(熱伝導率:420Wm-1-1)、銅(熱伝導率:398Wm-1-1)、金(熱伝導率:320Wm-1-1)、アルミニウム(熱伝導率:236Wm-1-1)、シリコン(熱伝導率:168Wm-1-1)、真鍮(熱伝導率:106Wm-1-1)、鉄(熱伝導率:84Wm-1-1)等が挙げられる。このように高い放熱性を有する素材を、布材を構成する繊維に混入させ、又は、布材とした後にその表面に蒸着するなどして一体化したものを用いると高い放熱性を有する布材を得ることができる。
布材について、価格や加工面からは、アルミニウムが一般的に使用され易い材料であるが、シリコン系やグラファイト系の放熱シートを利用しても良い。また、アルミニウムの場合、ポリエステル、PE、PP基材等にアルミニウムを蒸着したものやアルミニウムメッシュ等、異素材との複合化や形状を変えたようなものでも良い。
また、図1、図3、図4に示すように、隣り合う太陽電池ユニット同士は、配線35によって電気的に接続されている。図4に示すように、接合部材6の端部には、配線35を通すための通路(収納部)17が形成されている。この通路17は、接合部材6の端部6bが折り返されるとともに、この折り返された端部6bを接合部材6の中途部に固定することにより、筒状に構成されている。なお、配線35の一部は、中空状に構成されるアンカー部4の内部に挿通されている(図1参照)。
このように設けられる布材による接合部材6は、縫合、接着、溶着等の手段によって太陽電池ユニット5に固定される。これにより、隣り合う太陽電池ユニット5同士を連結できる。
例えば、縫合によって接合部材6の端部6aを太陽電池ユニット5の端部5aに固定するには、接合部材6の端部6aと太陽電池ユニット5の端部5aとを重ね合わせ、この重ね合わされた部分(以下「重合部分」という)18が縫合される。重合部分18の幅寸法は、たとえば10mm以上50mm以下、好ましくは20mm以上40mm以下である。重合部分18の幅寸法は、大きすぎるとスクリーン部2の厚み寸法が増加し、小さすぎると縫合処理が困難になる。また、接合部材6の端部6aは、ミシン等の機械の使用により、太陽電池ユニット5の端部5aに縫合される。例えば、図5に示すように、接合部材6の端部6aと太陽電池ユニット5の端部5aとの重合部分18は、縫合糸19による並縫いによって縫合されている。尚、重合部分18に接着剤を併用することにより、接合部材6の端部6aがめくれて折り重なり段差が生じ、スクリーン部2の巻取りに不具合が生じる可能性を低減することができる。
また、図6に示すように、縫合糸19を使用し、いわゆる千鳥縫い(ジグザグ縫い)によって、重合部分18を縫合してもよい。千鳥縫いのパターンには、2点千鳥、3点千鳥、4点千鳥、スカラップがあるが、中でも4点千鳥による縫合は、強度が高いので本発明にとってより好ましい。4点千鳥はジグザグの折り返し部位だけを縫製するのではなく、ジグザグが描く線の中にさらに2点縫製箇所を有することが特徴である。なお、縫合の方法は、並縫いや千鳥縫いに限定されず、例えば、点線ジグザグ縫い、サテンステッチ(モール縫い)、点線模様縫い、ジグザグ模様縫い、スーパージグザグ模様縫い、二本縫い、ブラインドステッチ、三重縫い、スカラップステッチ、かん止め縫い、などの他の種々の縫合方法を採用してもよい。
また、縫合糸19には、ミシン糸、例えばポリエステルスパン糸を使用することが好ましい。ポリエステルスパン糸の太さは20番手〜60番手(0.3mm〜0.15mm)のものを使用でき、より好ましくは、30番手〜50番手(0.21mm〜0.19mm)のものが良い。縫合糸19は、太さが上記の範囲よりも大きいと、接合部の縫製部位が過度に目立つ恐れがあり、上記の範囲よりも小さいと糸自体の強度が不十分になり得る。
縫合糸19の素材には、ポリエステル以上の強度を持ち合わせた絶縁性の高機能繊維を使用することがより好ましい。具体的には、例えば、メタ型アラミド繊維、超高強力PE繊維、ポリアリレート繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維、ポリフェニレンサルファイド(PPS)繊維などが挙げられる。メタ型アラミド繊維の強度(kg/mm2)は50〜85、超高強力PE繊維の強度は220〜480、ポリアリレート繊維の強度は290〜410、PBO繊維の強度は580、PPS繊維の強度は54〜66である。
図7は、保持部3の内部構造を概略図示する部分断面図である。保持部3は、スクリーン部2を使用状態と収納状態とに状態の変更が可能に保持する機構を有する。より具体的には、保持部3は、一般的にカーテンボックスと呼ばれる収納部材の内部に所定の空間を有して配置される保持部本体13と、スクリーン部2を巻き取る巻き取り機構14とを有する。
保持部本体13は、その下端部に開口部13aを有し、開口部13aからスクリーン部2を出し入れすることができるように構成される。また、保持部本体13は、その外面上部に、建物の天井や壁部に簡易に取り付け可能な取付部材15を有する。取付部材15は掛止孔16を有しており、掛止孔16にフックや突起部を挿通することによって、保持部本体13は、建物の天井材、窓枠、梁および壁面等に固定される。
巻き取り機構14は、保持部本体13の内面に固定されるセットフレームと呼ばれる長尺状のフレーム21と、フレーム21の長手方向の各端部から下方に突出する2つのサイドプレート22と、2つのサイドプレート22の間に固定される支持軸23と、支持軸23に回転可能に支持される巻き取りパイプ24と、巻き取りパイプ24の回転のロックおよびロック解除を行うロック手段25と、巻き取りパイプ24の巻き取り操作を行うための操作部材26とを有する。
図8は、保持部本体13の概略構成を示す横断面図である。図8に示すように、巻き取りパイプ24に設けられた嵌合溝24aには、スクリーン部2の一端部2Aが係止部材34によって固定されている。この巻き取りパイプ24は、その内部に支持軸23が挿通された状態で、この支持軸23まわりに回転可能に支持されている。巻き取りパイプ24は、所定の回転方向に回転することで、その外面にスクリーン部2を巻き取ることができる。
図8に示すように、巻き取りパイプ24の長手方向(軸心方向)のほぼ中央部には、コイルスプリング33が設けられている。コイルスプリング33は、その内側に支持軸23が挿通されるとともにその一端部が巻き取りパイプ24に固定され、その他端部が支持軸23に固定されている。巻き取りパイプ24はこのコイルスプリング33によって、常時、スクリーン部2を巻き取る回転方向に付勢されている。
ロック手段25は、図7、図8に示すように、巻き取りパイプ24の長手方向の両端部の内側に設けられている。このロック手段25は、クラッチスプリング27と、このクラッチスプリング27を覆うように設けられるストッパケース28とを有する。
クラッチスプリング27は、巻き取りパイプ24がスクリーン部2を保持部本体13外に送り出すような回転を許容するように構成される。また、このクラッチスプリング26は、通常状態では、巻き取りパイプ24がスクリーン部2を巻き取る方向への回転が規制され、操作部材26の操作時に規制が解除されるように構成されている。
操作部材26は、本実施形態では環状チェーンが採用される。より具体的には、環状チェーンは、環状の紐体に所定間隔をおいて複数の球体を固定した構造を有する。操作部材26は、巻き取りパイプ24の一端部の外周面に設けられたスプロケット29に巻回されている。操作部材26は、その球体がスプロケット29の歯の間の凹部30に係合することにより、スプロケット29を介して巻き取りパイプ24を回転操作することができる。
上記のような保持部3の構成により、スクリーン部2の下端部に設けられるアンカー部4を引っ張ることによって、保持部3から引き出して手を離すと、ロック手段25によって巻き取りパイプ24の回転が規制され、スクリーン部2が保持部3から露出した状態で保持される。このとき、スクリーン部2の引き出しによって、コイルスプリング33にスクリーン部2を引き上げる方向の力が蓄力される。尚、操作者による、スクリーン部2の引き下げ操作を容易にするために、アンカー部4の下部に、プルコードないしは、引き手を設けても良い。
このようにスクリーン部2が保持部3から引き出されて保持される状態をスクリーン部2の使用状態と呼ぶ。この使用状態では、操作部材26の操作により、スクリーン部2をその中途部まで露出させたり、又は、スクリーン部2のほぼ全てを保持部3から引き出して露出させたりして使用することができる。
操作部材26の操作により、ロック手段25によるスクリーン部2のロックが解除され、操作部材26の操作による回転力とコイルスプリング33の蓄力によって、巻き取りパイプ24が回転し、スクリーン部2が巻き取られる。スクリーン部2の巻き取りが完了すると、保持部3から露出されていたスクリーン部2が保持部3内に収納される。
また、コイルスプリング33の蓄力を大きくすることによって、操作部材26を略することも可能である。その場合は、使用状態にあるスクリーン部2を下方に若干引き下げると、ロック手段25によるスクリーン部2のロックが解除されるように構成し、巻き取りパイプ24を付勢する前記コイルスプリング33の作用のみによって巻き取りパイプ24がスクリーン部2を完全に巻き取るようにする。このように構成することによって、操作部材26による巻き上げ動作なしで保持部3から露出されていたスクリーン部2が保持部3内に収納することができる。
このようにスクリーン部2が保持部3内に収納された状態を収納状態と呼ぶ。ロールスクリーン装置1は、上記の収納方法の他に、操作部材26を操作することによっても、スクリーン部2を収納状態にすることができる。
以上説明した本発明に係るロールスクリーン装置1によれば、太陽電池ユニット5同士を接合する接合部材6が可撓性を有することによって、スクリーン部2は、接合部材6が設けられている部分の剛性が低下する。これによって、スクリーン部2は、この部分が曲がり易くなり、保持部3に容易に巻き取られるようになる。
また、接合部材6に布材を採用することにより、スクリーン部2は、この布材が設けられる部分が曲がり易くなり、容易に巻き取られるようになる。さらに、布材は、通気性に優れているため、太陽電池ユニットから生じる熱がスクリーン部近傍位置に残らないように速やかに排出することが可能になる。
また、接合部材6が、隣り合う太陽電池ユニット5の互いの端部5aが対向するとともに所定間隔離間された状態でこれらの端部5aを接合することから、スクリーン部2は、太陽電池ユニット5の端部5a同士が当接している場合と比較して、接合部材6が設けられている部分の剛性を低下させ、保持部3によるスクリーン部2の巻き取りを容易に行うことができるようになる。
また、本発明に係るロールスクリーン装置1は、太陽電池ユニット5の封止材8としてEVAを採用することにより、スクリーン部2の柔軟性、可撓性等の機能を最適にできる。封止材8にEVAを用いる構成にすることよって、例えば、封止材8にPEを用いる構成に比べて、柔軟性および可撓性の高いスクリーン部2を形成することができる。したがって、ロールスクリーン装置1は、スクリーン部2の保持部3への収納をさらに容易に行うことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の変更・変形が可能である。
例えば、前述した各実施形態では、複数のシート状の太陽電池ユニット5がスクリーン部2の長手方向に並設される構成であるけれども、他の実施形態では、太陽電池ユニット5がスクリーン部2の長手方向とは異なる方向、たとえば水平方向などに並設される構成であってもよい。これによって、ロールスクリーン装置1は、スクリーン部2の表面の段差を可及的に小さくしつつ、太陽電池ユニット5の配置の自由度を高めることができる。
また上記の実施形態では、2つの太陽電池ユニット5と2つの接合部材6によってスクリーン部2を構成した例を示したが、図9に示すように、3つの太陽電池ユニット5と3つの接合部材6によってスクリーン部2を構成してもよい。本発明はこれらに限定されず、3つ以上の太陽電池ユニット5、及び3つ以上の接合部材6によってスクリーン部2を構成することが可能である。
また、太陽電池ユニット5の封止材8として、EVAを採用した例を示したが、これに限定されず、他の材料、たとえばPE、エチレンにαオレフィンが共重合したエチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMMA)、EMMAが金属架橋したアイオノマー樹脂などを封止材として使用してもよい。
また、上記の実施形態では、隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士を離間させ、これらの端部同士を接合部材6で接合した例を示したが、これに限らず、例えば、隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士を対向させるとともにこれらを互いに当接させた上で、その外面側から当接箇所を覆うように接合部材6を設けるようにしてもよい。これによって、ロールスクリーン装置1は、隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士を当接させて融着などによって直接接合する構成に比べて、隣り合う太陽電池ユニット5の端部5a同士が直接固定されず摺動可能なので、スクリーン部2の剛性を低下させ、可撓性を高めることができる。
1…ロールスクリーン装置、2…スクリーン部、3…保持部、4…アンカー部、5…太陽電池ユニット、5a…端部、6…接合部材、6a…端部、6b…端部、7…発電素子、7a…発電面、7b…裏面、8…封止材(8a,8b)、9(9a,9b)…被覆部、10…遮光部材、11…意匠層、12…保護層、13…保持部本体、14…巻き取り機構、15…取付部、16…掛止孔、17…通路、18…重合部分、19…縫合糸、21…フレーム、22…サイドプレート、23…支持軸、24…巻き取りパイプ、24a…嵌合溝、25…ロック手段、26…操作部材、27…クラッチスプリング、28…ストッパケース、29…巻き取り部、30…凹部、33…コイルスプリング、34…係止部材、35…配線

Claims (4)

  1. シート状に構成されるスクリーン部と、スクリーン部を使用状態とスクリーン部を巻き取って内部に収納する収納状態とに状態変更可能に保持する保持部とを有するロールスクリーン装置であって、
    スクリーン部は、シート状に構成される複数の太陽電池ユニットが並設されるとともに、隣り合う太陽電池ユニットが接合されて構成され、
    隣り合う太陽電池ユニットの互いの端部同士を接合する可撓性の接合部材を備えることを特徴とするロールスクリーン装置。
  2. 接合部材は、布材により構成される請求項1に記載のロールスクリーン装置。
  3. 接合部材は、隣り合う太陽電池ユニットの互いの端部が対向して所定間隔離間した状態でこれらの端部を接合する請求項1又は2に記載のロールスクリーン装置。
  4. 太陽電池ユニットは、発電素子と、発電素子を封止する封止材とを備え、封止材は、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を含む請求項1から3のいずれか1項に記載のロールスクリーン装置。
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