JP2013123624A - 矯正歯科治療促進装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯に歯列を矯正するマルチブラケット装置等のような矯正装置を装着した状態で、振動を効率よく矯正対象の歯に付与することができ、かつ装着・脱着の際に、不用意にブラケット等と干渉するおそれのない矯正歯科治療促進装置を提供する。
【解決手段】歯列3を矯正するマルチブラケット装置6または矯正用マウスピース8のような矯正装置を装着することが前提となる。上下の歯3aで噛み挟み可能なバイトプレート部分30Aに、起振部分11から振動を付与する。バイトプレート部分30Aは、板状で硬質の伝達部分13と、この伝達部分13を被覆する軟質の接触部分12とを含み、伝達部分13に起振部分11から振動を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、矯正歯科治療促進装置に関する。
従来、矯正歯科治療装置としては、マルチブラケット装置の装着による矯正が主流である。これは、図14(a)に示すように、歯列3の歯3aの前面に取付けたブラケット(ワイヤー係止用金具)4に跨って一連に矯正用ワイヤー5を係止するものである。なお、歯3aの裏面に取付けたブラケット4に跨って一連に矯正用ワイヤー5を係止することもある。
そして、矯正用ワイヤー5の戻り力で矯正対象の歯3aに一定力の静荷重を付与することで、歯列3の歯並びや咬み合わせを矯正するものである。すなわち、矯正対象の歯3aに一定力の静荷重を付与すると、歯茎の中で歯を支えている歯槽骨に骨モデリング・骨リモデリングを生じ、矯正歯科治療ができるという原理に基づくものである。
しかし、このマルチブラケット装置6の装着による矯正では、期間が非常に長くかかる(早くて6箇月、通常は数年)。また、治療期間中は常にマルチブラケット装置6を歯3aに装着すること、定期的に歯科医院へ通院することが義務付けられ、使用者にとって非常に大きな負担となっている。
また、マウスピース型の矯正歯科治療装置の開発も進められている。これは、図14(b)に示すように、使用者の現在の歯列から予想される治療後の理想的な歯列、若しくはその中間形状となるように、硬質合成樹脂製の矯正用マウスピース8をオーダーメイドで作成する。この矯正用マウスピース8を歯列全体に亘って、歯3aの前面と裏面に咬合面方向から無理嵌めして装着するものである。
そして、矯正用マウスピース8の弾力で矯正対象の歯3aに一定力の静荷重を付与することで、マルチブラケット装置6と同様に、歯列3の歯並びや咬み合わせを矯正するものである。
この矯正用マウスピース8は、食事や歯磨き時に簡便に取り外せることから、マルチブラケット装置6と比較して使用者の負担を軽減することができる。
しかし、矯正用マウスピース8であっても、マルチブラケット装置6と同様、非常に長い期間の治療を必要とするうえ、治療が可能な症例は限られている。
そこで、矯正歯科治療期間を短縮するための方法の1つとして、矯正用ワイヤー5や矯正用マウスピース8のような静荷重だけではなく、振動のような動荷重を付与する研究もなされている。
例えば、図15(a)は、歯列3の矯正対象の歯3aに一定力(静荷重)を加えたサンプルAと、歯列3の矯正対象の歯3aに振動力(動荷重)を加えたサンプルBとを比較したものである。これによれば、振動力を加えたサンプルBの方が期間の短縮に効果があるという研究がなされている(非特許文献1)。
同様に、図15(b)は、歯列3の矯正対象の歯3aに一定力(静荷重)を加えたサンプルCと、歯列3の矯正対象の歯3aに一定力(静荷重)+振動力(動荷重)を加えたサンプルDとを比較したものである。これによれば、一定力+振動力を加えたサンプルDの方が期間の短縮に効果があるという研究もなされている(非特許文献2)。
これらの研究によれば、矯正歯科治療の期間が2/3〜1/2に大幅に短縮されることになる。それのみではなく、振動力を付与するのは、非特許文献1では1日に1.5時間だけでよく、非特許文献2では2週間に1回で2分間だけでよいとなっている。つまり、非特許文献1では1日に1.5時間だけの治療を継続すればよく、非特許文献2では2週間に1回で2分間だけの治療を継続すればよいことになる。
この各研究は、矯正対象の歯3aに起振機を直接固定するもので、現実的にヒトでの応用は不可能な形態であるが、矯正対象の歯3aに振動力を付与することで矯正歯科治療の期間を短縮(促進)できる可能性が示唆されている。
矯正対象の歯3a若しくはその付近の歯3aに振動力を付与する装置としては、振動子をマウスピースに内蔵した矯正歯科治療促進装置が提案されている(特許文献1)。これによれば、使用者に合うようにオーダーメイドした振動用マウスピースを歯列全体に被せて装着するだけで、矯正対象の歯3aに振動力を付与することができるものである。
特許第4356737号公報
清水:日矯歯誌45:56−72,1986 大前他:日本矯正歯科学会雑誌,60(4):201,2001
しかしながら、歯3aにマルチブラケット装置6を装着した状態で、さらに振動用マウスピースを歯3aに装着(若しくは脱着)する際に、不用意にブラケット4や矯正用ワイヤー5に干渉するとマルチブラケット装置6のアライメントが狂うおそれがある。
また、振動用マウスピースを装着(若しくは脱着)する際に、不用意にブラケット4等と干渉すると、ブラケット4が脱落するおそれもある。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、歯に歯列を矯正するマルチブラケット装置や矯正用マウスピースのような矯正装置を装着した状態で、振動を効率よく矯正対象の歯に付与することができ、かつ装着・脱着の際に、不用意にブラケット等と干渉するおそれのない矯正歯科治療促進装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、矯正対象の歯に付与する振動を生成する起振部分と、前記起振部分の振動を前記矯正対象の歯に伝達するバイトプレート部分と、を備える矯正歯科治療促進装置において、前記バイトプレート部分は、板状で硬質の伝達部分と、この伝達部分を被覆する軟質の接触部分とを含み、前記伝達部分に前記起振部分から振動を付与するようにしたことを特徴とする矯正歯科治療促進装置を提供するものである。
前記起振部分は伝達部分に取付けられて前記接触部分で気密に覆われ、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は口腔外に設置されて、前記起振部分と配線で接続されている構成とすることができる。
前記起振部分は、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分とともに口腔外に設置されて、前記伝達部分と機械的に連結されている構成とすることができる。
前記起振部分と前記バイトプレート部分の前記伝達部分とは、着脱可能に連結されている構成とすることができる。
前記起振部分、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は前記伝達部分に取付けられて前記接触部分で覆われている構成とすることができる。
前記バイトプレート部分は、歯列の全体で噛み挟む略半円状、または歯列の左右いずれか片側で噛み挟む略四半円状、または歯列の前部で噛み挟む略円弧状である構成とすることができる。
前記接触部分は軟化点80℃以下の樹脂材料であり、前記伝達部分は軟化点80℃以上の樹脂材料である構成とすることができる。
前記バイトプレート部分は、歯の前面と裏面に被せ可能な形状の軟質の接触部分を含み、前記起振部分は接触部分で覆われていて、前記接触部分は、前記矯正対象の歯若しくはその付近の歯に着脱可能なサイズに構成することができる。
前記接触部分は、ブラケットおよびワイヤーよりも上方位置で、歯の前面と裏面の上部に被せ可能な軟質の形状で構成されている構成とすることができる。
前記接触部分は、ブラケットおよびワイヤーを装着していない歯の面側が、ブラケットおよびワイヤーよりも下方位置に延在している構成とすることができる。
前記起振部分は、咬合面と平行方向に前記歯に振動を付与するものである構成とすることができる。
前記起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は口腔外に設置されて、前記起振部分と配線で接続されている構成とすることができる。
前記起振部分、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は、前記接触部分で覆われている構成とすることができる。
前記接触部分は、2種以上の樹脂材料で構成され、前記矯正対象の歯に接触する部分が軟化点80℃以下であり、それ以外の部分が軟化点80℃以上である構成とすることができる。
前記起振部分を含む電装品が前記接触部分に気密にモールドして組み込まれ、前記接触部分内に、前記電装品または前記接触部分の異常状態を検出する検出手段と、この検出手段の異常状態検出時に、前記電装品の駆動を停止させる駆動停止手段若しくは使用者に異常を知らせる異常呈示手段とが設けられている構成とすることができる。
前記接触部分は塑性変形する構成とすることができる。
本発明によれば、歯列を矯正するマルチブラケット装置や矯正用マウスピースのような矯正装置を装着した状態で、起振部分で振動が付与されるバイトプレート部分を上下の歯で噛み挟む。これにより、静荷重が付与されている矯正対象の歯に振動を効率よく付与することができる。
ここで、矯正用マウスピースは、マルチブラケット装置と異なり、食事や歯磨き時に使用者自身が簡便に取り外すことができる。そのため、使用者が矯正用マウスピースを一時的に取り外した状態で、バイトプレート部分を上下の歯列の歯で噛み挟むことで、歯に振動を付与することも本発明に含まれるものである。
また、バイトプレート部分は、上下の歯で噛み挟むだけであるから、マルチブラケット装置のブラケット等と干渉しないので、マルチブラケット装置のアライメントが狂うおそれがなくなり、ブラケットが脱落することもなくなる。
さらに、バイトプレート部分は、矯正対象の歯若しくはその付近の歯に噛み挟むこともできるから、振動を効率よく歯に付与することができる。
本発明に係る第1実施形態の板状タイプの矯正歯科治療促進装置であり、(a)は、バイトプレート部分の平面図、(b)はマルチブラケット装置を装着し、バイトプレート部分を噛み挟んだ歯列の側面図、(c)は矯正用マウスピースを装着し、バイトプレート部分を噛み挟んだ歯の側面図である。 (a)〜(d)はバイトプレート部分の各種タイプを示す平面図である。 変形例のバイトプレート部分であり、(a)は平面図、(b)は伝達部分を起振部分から取り外した平面図である。 (a)は伝達部分に起振部分等を取付けたバイトプレート部分の平面図、(b)は(a)の拡大断面図、(c)〜(e)はバイトプレート部分の形状変形例の平面図である。 本発明に係る第2実施形態の被せタイプのバイトプレート部分であり、(a)は、マルチブラケット装置を装着した歯列の上顎のみタイプのバイトプレート部分の正面図、(b)は(a)の側面断面図、(c)は、マルチブラケット装置を装着した歯列の上下顎タイプのバイトプレート部分の正面図、(b)は(c)の側面断面図である。 被せタイプのバイトプレート部分であり、(a)は矯正用マウスピースを装着し、バイトプレート部分を噛み挟んだ歯列の正面図、(b)は(a)の側面断面図、(c)は変形例のバイトプレート部分の側面断面図である。 (a)〜(c)は板状タイプのバイトプレート部分の変形例であり、(a)は正面図、(b)は(a)の側面断面図、(c)は別変形例の側面断面図、(d)〜(f)は被せタイプのバイトプレート部分の変形例であり、(d)は側面断面図、(e)は別変形例の正面図、(f)は(e)の側面断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ別変形例の側面断面図である。 (a)は電装品内蔵の接触部分の概念図、(b)は回路構成図である。 (a)(b)はそれぞれ回路構成図である。 (a)(b)はそれぞれ回路構成図である。 (a)は電装品内蔵の接触部分の概念図、(b)は回路構成図である。 (a)は回路構成図、(b)は短絡検知部を有する回路構成図(c)は感水シートまたは味覚シートを内蔵したマウスピースを歯列に嵌めたときの断面図、(d)は感水シートまたは味覚シートの斜視図である。 (a)はマルチブラケット装置を装着した歯列の斜視図、(b)は矯正用マウスピースを装着した歯列の斜視図である。 (a)(b)はそれぞれ歯列矯正の期間の短縮効果を説明するためのグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、図14(a)に示したマルチブラケット装置6、または図14(b)に示した矯正用マウスピース8を装着していることが前提である。
すなわち、マルチブラケット装置6は、同図のように、歯列3の歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)に取付けたブラケット(ワイヤー係止用金具)4に跨って一連に矯正用ワイヤー5を係止するものである。なお、ブラケット4と矯正用ワイヤー5は、歯3aの全てに取付ける必要は無く、矯正対象の歯3a若しくはその付近の歯3a(以下、単に歯3aと称することがある。)に跨って取付けるだけでもよい。また、矯正対象の歯3aは1本だけに限らないことは言うまでもない。
そして、矯正用ワイヤー5の戻り力で歯3aに一定力の静荷重を付与することで、歯列3の歯並びや咬み合わせを矯正するものである。
マルチブラケット装置6のブラケット4と矯正用ワイヤー5は、歯3aの上下方向の略中間部付近に取付けられる。
また、矯正用マウスピース8は、同図のように、使用者に合うようにオーダーメイドした硬質合成樹脂製の矯正用マウスピース8を、歯列全体に亘って、歯3aの前面と裏面に咬合面方向から無理嵌めして装着するものである。
そして、矯正用マウスピース8の弾力で歯3aに一定力の静荷重を付与することで、マルチブラケット装置6と同様に、歯列3の歯並びや咬み合わせを矯正するものである。
図1〜図4は、第1実施形態の板状タイプの矯正歯科治療促進装置である。図1(a)は、板状タイプのバイトプレート部分30Aの平面図である。図1(b)はマルチブラケット装置6を装着し、バイトプレート部分30Aを噛み挟んだ歯列の側面図、図1(b)は矯正用マウスピース8を装着し、バイトプレート部分30Aを噛み挟んだ歯の側面図である。
バイトプレート部分30Aは、上下の歯列3(U,D)の略全体で噛み挟み可能な略半円板状の硬質の伝達部分13を備えている。この伝達部分13は、金属製、合成樹脂製のいずれであってもよい。
また、伝達部分13の全体を気密(若しくは水密)に被覆(モールド)する接触部分12は、軟質の合成樹脂製である。
さらに、伝達部分13に必要個数の起振部分11が取付けられて、接触部分12で気密に覆われている。
起振部分(アクチュエータ)11は、例えば、回転軸に取付けた偏心錘で機械的振動を生成する電動モータ、あるいは往復運動する可動子を有するリニアモータである。
例えば、偏心回転(振動)モータとしては、ミネベア社の型番KHN4NZを用いることができる。また、円盤(コイン)型振動モータとしては、TPC社の型番FM34Fを用いることができる。特に、市販の円盤(コイン)型振動モータを用いることで、回転モータの際に必要となる、回転部位の阻害を防止するカバーの設置が不要になり、より装置をコンパクト化できる。
接触部分12は、生体安定性の高い樹脂材料製であり、マウスピース(またはマウスガード)の材料として広く用いられ、衛生面の安全性が保証された材料が好ましい。例えば、高分子材料であるEVA(エチレン酢酸ビニル樹脂)は、歯や歯肉へのアレルギー等の影響を抑えることができ、電気的絶縁性が確保でき、軟質性であることからも好ましい。
接触部分12は、ショアA硬度90以下の軟質樹脂であることが望ましい。接触部分12を軟質材料とすることで、使用者毎に異なる歯列形状に適合して、安定して振動を伝えることができる。
また、接触部分12は、塑性変形する材料で構成されていてもよい。接触部分12の軟質材料が塑性変形することで、さまざまな歯列の形状に接触部分が適合し、確実に歯列に振動を伝えることができる。
さらに、振動の高速成分を緩和することにより、使用者の歯列や歯肉への損傷を防ぐことができる。
塑性変形する軟質材料は、特に限定するものではないが、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ビーズワックスまたはこれらの混合物が好適である。
具体例としては、マイクロクリスタリンワックスでは、日本製鑞製Hi−Mic1045、パラフィンワックスでは、日本製鑞製ParaffinWAX−115や、歯科用で広く用いられているルビー社製パラフィンワックスがある。これらを混合した材料としては、GC社製ソフトプレートワックス、バイトワックスなどが挙げられる。これらの材料は、適正な変形能を有することに加え、歯科用途や食品用途で広く使用されていることから、口腔内でも安全に使用できる。
また、伝達部分13は、ショアA硬度90以上の硬質樹脂であることが望ましい。伝達部分13を硬質樹脂とすることで、起振部分11の振動を確実に歯列3に伝達することができる。
さらに、接触部分12を伝達部分13から取り外し可能とすることで、接触部分12を使用者に最適な硬度を選択することができる。
図1(a)のように、起振部分11を駆動するための電源(交流または直流)供給部分16および制御部分17は、口腔外に設置されて、起振部分11と配線18で接続されている。
そして、マルチブラケット装置6を装着している歯列3では、図1(b)のように、上側の歯列3(U)の歯3aと下側の歯列3(D)の歯3aとの間でバイトプレート部分30Aを噛み挟む。
また、矯正用マウスピース8を装着している歯列3では、図1(c)のように、例えば下側の歯列3(D)に矯正用マウスピース8を装着している、そして、上側の歯列3(U)の歯3aと下側の歯列3(D)の歯3aの矯正用マウスピース8との間でバイトプレート部分30Aを噛み挟む。
第1実施形態の板状タイプの矯正歯科治療促進装置であれば、歯列3を矯正するマルチブラケット装置6や矯正用マウスピース8のような矯正装置を装着した状態である。そして、起振部分11で振動が付与されるバイトプレート部分30Aを上下の歯列3(U,D)の歯3aで噛み挟む。これにより、静荷重が付与されている歯3aに振動を効率よく付与することができる。
ここで、矯正用マウスピース8は、マルチブラケット装置6と異なり、食事や歯磨き時に使用者自身が簡便に取り外すことができる。そのため、使用者が矯正用マウスピース8を一時的に取り外した状態で、バイトプレート部分30Aを上下の歯列3(U,D)の歯3aで噛み挟むことで、歯3aに振動を付与することも可能である。
また、バイトプレート部分30Aは、上下の歯列(U,D)3で噛み挟むだけであるから、マルチブラケット装置6のブラケット4等と干渉しないので、マルチブラケット装置6のアライメントが狂うおそれがなくなり、ブラケット4が脱落することもなくなる。
さらに、バイトプレート部分30Aは、後述する図4(c)〜(e)のように、歯3aに噛み挟むこともできるから、振動を効率よく歯3aに付与することができる。
また、使用者がオーダーメイドする振動用マウスピースのように、歯列3全体に被せて装着するのではない。すなわち、後述する図4(c)〜(d)、または図5、図6のように、歯列3の歯3a若しくはその付近の歯3aに振動を付与するように噛み挟むようにできるから、コンパクトとなり、かつ汎用性も格段に向上するようになる。
さらに、バイトプレート部分30A(後述のバイトプレート部分30Bも同様。)は、矯正装置がマルチブラケット装置6または矯正用マウスピース8であっても、いずれにも適用することができる。
また、バイトプレート部分30Aは、板状タイプであり、軟質の接触部分12を介して硬質の伝達部分13を噛み挟むことにより、起振部分11の振動を効率よく歯3aに付与することができる。しかも、上下の歯3aによる押しつけ力により、軟質の接触部分12が歯3aの形状に沿って変形するので、効果的な振動を歯3aに付与することができる。
さらに、伝達部分13に起振部分11を取付けて接触部分12で気密に覆うとともに、電源供給部分16および制御部分17を口腔外に設置することで、バイトプレート部分30Aがコンパクトになり、口腔に出し入れし易くなる。
図1(a)の板状タイプのバイトプレート部分30Aは、平面視で略U字型であり、この略U字型が通常タイプである。しかし、不正咬合の歯列形状、例えば、図2(a)のような狭窄歯列型タイプ、図2(b)のようなV字歯列型タイプ、図2(c)のような馬蹄歯列型タイプ、図2(d)のような方形歯列型タイプとしてもよい。そして、これらのタイプに合うバイトプレート部分30Aを揃えておけば、様々な症例の歯科矯正患者に対して、適切な振動を付与することができる。
図3(a)(b)は、第1実施形態の変形例のバイトプレート部分30Bである。起振部分11は、この起振部分11を駆動するための電源供給部分16および制御部分17とともに口腔外のボックス(装置)19内に設置されて、伝達部分13の突起部13aと機械的に連結されている。
すなわち、起振部分11とバイトプレート部分30Bの伝達部分13の突起部13aとは、図3(b)の矢印のように、ボックス19内で着脱(差し込み)可能に連結されている。
このようにすれば、起振部分11と電源供給部分16および制御部分17を口腔外に設置して、起振部分11と機械的に連結した伝達部分13に振動を伝達できるから、バイトプレート部分30Bがコンパクトになり、口腔に出し入れし易くなる。
また、口腔に入れるバイトプレート部分30Bを交換することが可能になるから、起振部分11と電源供給部分16と制御部分17とを組み込んだボックス19を異なる使用者にも衛生的に使用できるようになる。
また、図4(a)(b)に示すように、起振部分11、この起振部分11を駆動するための電源供給部分16および制御部分17を伝達部分13に取付けて、接触部分12で気密に覆うことができる。
このようにすれば、起振部分11と電源供給部分(ボタン電池等)16および制御部分17もバイトプレート部分30A.30Bに組み込むことができるから、携帯性が良好になる。
さらに、バイトプレート部分30A.30Bは、歯列3の全体で噛み挟む略半円状とできる他、図4(c)のように、歯列3の右側半分、または図4(d)のように、歯列3の左側半分で噛み挟む略四半円状とすることもできる。また、図4(e)のように、歯列3の前部で噛み挟む略円弧状とすることもできる。
このようにすれば、振動を付与する歯3aや口腔内への出し入れ性を考慮した形状を適宜に選択することができる。
前記の板状タイプのバイトプレート部分30A,30Bにおいて、図7(a)(b)のように、歯3aに接触する接触部分12を軟化点80℃以下の樹脂材料で成形する。また、歯3aに接触しない部分、つまり伝達部分13を軟化点80℃以上の樹脂材料で成形することができる。
軟化点80℃以下の樹脂材料としては、EVA(エチレン酢酸ビニル樹脂)があり、軟化点80℃以上の樹脂材料としては、ポリアセタール、ABSがある。
このように構成すれば、湯等を用いて歯3aに接触する接触部分12の樹脂材料を軟化させ、その後、使用者の歯3aに当てて硬化させる。これにより、使用者の歯3aの形状に合うように接触部分12を成形し直せるので、振動が安定して歯に伝達されるようになる。
また、図7(c)のように、上下の歯列3(U,D)の一側のみ、図では下側の歯列3(D)の歯3aに接触する接触部分12のみを設けることもできる。
図5、図6は、第2実施形態の被せタイプの矯正歯科治療促進装置である。図5(a)は、マルチブラケット装置6を装着した歯列3の上顎のみタイプのバイトプレート部分30Cの正面図、図5(b)は図5(a)の側面断面図、図5(c)は、マルチブラケット装置6を装着した歯列3の上下顎タイプのバイトプレート部分30Cの正面図、図5(b)は図5(c)の側面断面図である。
図5(a)(b)の上顎のみタイプのバイトプレート部分30Cは、上顎の歯3aの前面3pと裏面3qに咬合面3r方向から被せ可能な、側面視で略逆U字形状の軟質の接触部分12を備えている。
起振部分11は、上顎の歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)に対向するように、接触部分12で気密に覆われている。
接触部分12は、上顎の歯列3の歯(1本または数本)3a若しくはその付近の歯3aに着脱可能なサイズ(横幅)Wで構成されている。
図5(c)(d)の上下顎タイプのバイトプレート部分30Cは、上下顎の歯3aの前面3pと裏面3qに咬合面3r方向から被せ可能な、側面視で略逆H字形状の軟質の接触部分12を備えている。
起振部分11は、上下顎の歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)に対向するように、接触部分12で気密に覆われている。なお、起振部分11は、上下の歯3aの咬合面3rに対向するように配置することも可能である。
接触部分12は、上下顎の歯列3の歯(1本または数本)3a若しくはその付近の歯3aに着脱可能なサイズ(横幅)Wで構成されている。
図6(a)は、矯正用マウスピース8を装着した歯列3の下顎のみタイプのバイトプレート部分30Dの正面図、図6(b)はバイトプレート部分30Dを装着した歯3aの側面断面図である。なお、図5(c)(d)と同様に、歯列3の上下顎タイプのバイトプレート部分30Dすることも可能である。
バイトプレート部分30Dは、歯列3に装着した矯正用マウスピース8の外側から、歯3aの前面3pと裏面3qに咬合面3r方向から被せ可能な、側面視で略逆U字形状の軟質の接触部分12を備えている。
起振部分11は、歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)に対向するように、接触部分11で気密に覆われている。なお、起振部分11は、上下の歯3aの咬合面3rに対向するように配置することも可能である。
接触部分は、歯列3の歯(1本または数本)3a若しくはその付近の歯3aに着脱可能なサイズ(横幅)Wで構成されている。
第2実施形態の被せタイプの矯正歯科治療促進装置であれば、歯列3を矯正するマルチブラケット装置6や矯正用マウスピース8のような矯正装置を装着した状態で、起振部分11で振動が付与されるバイトプレート部分30Cを歯3aに被せる。または、バイトプレート部分30Dを矯正用マウスピース8の外側から歯3aに被せる。
そして、上下の歯3aで咬合面3rの接触部分12を噛み挟むことにより、静荷重が付与されている歯3aに起振部分11の振動を効率よく付与することができる。
また、バイトプレート部分30C,30Dは、矯正装置がマルチブラケット装置6または矯正用マウスピース8であっても、いずれにも適用することができる。
さらに、バイトプレート部分30C,30Dは、被せタイプであり、また、起振部分11を歯3aに近づけることができるので、振動を効率よく歯3aに付与することができる。さらに、使用者がオーダーメイドする矯正用マウスピースのように、歯列3全体に被せて装着するのではない。すなわち、歯列3の歯3aに対応する矯正用マウスピース8の外側に装着するものであるから、コンパクトとなり、かつ汎用性も向上するようになる。
また、矯正装置がマルチブラケット装置6であるときは、図5(b)のように接触部分12を、ブラケット4およびワイヤー5よりも下方位置の長さL1で、歯3aの前面3pと裏面3qの上部に被せ可能な形状とできる。このようにすれば、被せタイプであっても、ブラケット4等と干渉しないので、マルチブラケット装置6のアライメントが狂うおそれがなくなり、ブラケット4が脱落することもなくなる。
さらに、同図に示すように、接触部分12は、ブラケット4およびワイヤー5を装着していない歯3aの面3q側が、ブラケット4およびワイヤー5よりも上方位置に長さL2で延在させることができる。これによれば、接触部分12の歯3aに接触する面積が増加するので、振動をより効率よく歯列3に付与することができる。
また、起振部分11を歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)に対向させることで、振動伝達効率が良好な咬合面3rと平行方向の振動を歯3aに付与することができる。
また、起振部分11を駆動するための電源供給部分16および制御部分17を口腔外に設置されて、起振部分11と配線18で接続すれば、電源供給部分16および制御部分17を口腔外に設置する。これによれば、バイトプレート部分30C,30Dがコンパクトになり、口腔に出し入れし易くなる。
さらに、図6(c)のように、起振部分11、この起振部分11を駆動するための電源供給部分16および制御部分17を接触部分で気密に覆う。これによれば、起振部分11と電源供給部分(ボタン電池等)16および制御部分17もバイトプレート部分30C,30Dに組み込むことができるから、携帯性が良好になる。
前記の被せタイプのバイトプレート部分30C,30Dにおいて、図7(d)のように、接触部分12の歯3aに接触する部分12dを軟化点80℃以下の樹脂材料で成形する。また、歯3aに接触しない部分12eを軟化点80℃以上の樹脂材料で成形することができる。
軟化点80℃以下の樹脂材料としては、EVA(エチレン酢酸ビニル樹脂)があり、軟化点80℃以上の樹脂材料としては、ポリアセタール、ABSがある。
このように構成すれば、湯等を用いて歯3aに接触する部分12dの樹脂材料を軟化させ、その後、使用者の歯3aに当てて硬化させる。これにより、使用者の歯3aの形状に合うように接触部分12の部分12dを成形し直せるので、振動が安定して歯に伝達されるようになる。
前記の被せタイプのバイトプレート部分30C,30Dは、上下の歯列3(U,D)の一側のみ、図では下側の歯列3(D)の歯3aだけに被せるものであった。これに対して、図7(e)(f)のように、上下の歯列3(U,D)の歯3aにそれぞれ被せるように構成することもできる。
この場合には、図7(d)と同様に、接触部分12の歯3aに接触する接触部分12dを軟化点80℃以下の樹脂材料で成形する。また、歯3aに接触しない部分12eを軟化点80℃以上の樹脂材料で成形することができる。
図7(e)(f)のように、上下の歯列3(U,D)の歯3aにそれぞれ被せるように構成した場合、起振部分11は、図8(a)のように、上下の歯3aの各咬合面3rの間に設けることができる。また、図8(b)のように、上下の歯3aの各咬合面3rを跨いで上下の歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)に設けることができる。さらに、図8(c)のように、上下の歯3aの前面3p(若しくは裏面3q)にそれぞれ設けることができる。
一方、第1実施形態のバイトプレート部分30A、第2実施形態のバイトプレート部分30C,30Dは、口腔内に入る起振部分11(電源供給部分16および制御部分17も含む)を接触部分12で気密に覆って(モールド)している。
ここで、電装品20である起振部分11(電源供給部分16および制御部分17も含む)は、口腔内に入るものであるから、接触部分12に電装品20を気密(若しくは水密)状態で内蔵することで、安全性を保証することができる。
それと同時に、接触部分12や電装品20の異常状態を検出して、この検出手段の異常状態検出時に、電装品20の駆動を停止させること、あるいは使用者に異常を知らせることで、安全性を保証しなければならない。
電装品20自体の異常状態としては、例えば、起振部分11や制御部分17がショートしたような場合である。また、接触部分12の異常状態としては、接触部分12に亀裂等が生じて水分(唾液等)が電装品20に浸入したような場合である。
そこで、これらに異常状態が生じた時に、電装品20の駆動を停止させることで、安全性を保証する手段を次に説明する。
図9(a)に概念図を示すように、接触部分12内には、電装品20や接触部分12の異常状態を検出する検出手段40を備えている。また、この検出手段40の異常状態検出時に、電装品20の駆動を停止させる駆動停止手段41を備えている。なお、21は、電装品20を取付けるフレキシブル基板である。
そして、検出手段40で異常状態を検出した時に、駆動停止手段41で電装品20の駆動を停止させる。
これにより、スイッチ22〔図9(b)参照〕等をオンしても電装品20が駆動しないので、使用者にバイトプレート部分30A,30C,30Dを使用できないことを知らしめることで、安全性が保証されるようになる。
次に、検出手段40と駆動停止手段41の具体例を説明する。第1に、電装品20の異常電流値を検出する検出手段40として、図9(b)のように、起振部分11の駆動回路に、電流計(電流センサ)40Aを設ける。また、駆動停止手段41として、スイッチング素子41Aを設ける。
電装品20の異常電流値は、電装品20自体のショートにより生じる。また、接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で電装品20がショートした場合に、電流値が異常に変動(電流値が急激に上昇)することにより生じる。
そこで、この異常電流値(過電流)を電流計40Aで検出すると、この検出信号がベースに印加されることでスイッチング素子41Aがオフするので、起振部分11の駆動が停止する。
また、電装品20の異常電流値を検出する検出手段40としては、図10(a)のようなヒューズ40Bもあり、このヒューズ40Bを起振部分11の駆動回路に設ける。
そして、異常電流値をヒューズ40Bで検出すると、ヒューズ40Bが破断(溶断)して駆動回路を遮断するので、起振部分11の駆動が停止する。なお、ヒューズ40Bは、電装品の駆動を停止させる駆動停止手段41を兼用することになる。
さらに、図11(b)のように、駆動回路内で電圧差の大きい回路部分(例えば電源とグランド)42を、電装品20を取付けるフレキシブル基板21の浸水する可能性の高い部分(例えば、基板の外周縁)を近距離で併走させる。これにより、接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で回路部分40Iがショートした場合に、電流値が異常に変動(電流値が急激に上昇)する。この回路部分40Iは、フレキシブル基板21の外周縁に位置するから、水分の浸入でショートしやすく、ショート時の異常電流値を検出しやすい。この回路部分40Iが異常電流値を検出する検出手段40となる。また、駆動回路にヒューズ40Bを設ける。
そして、異常電流値を回路部分40Iで検出すると、ヒューズ40Bが破断(溶断)して駆動回路を遮断するので、起振部分11の駆動が停止する。なお、ヒューズ40Bは、電装品の駆動を停止させる駆動停止手段41となる。
第2に、電装品20の異常電圧値を検出する検出手段40として、図9(b)のように、起振部分11の駆動回路に、電圧計(電圧センサ)40Cを設ける。また、駆動停止手段41として、スイッチング素子41Aを設ける。
電装品20の異常電圧値は、電装品20自体のショートにより、電圧値が異常に変動(電圧値が急激に下降)することにより生じる。また、接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で電装品20がショートした場合に、電圧値が異常に変動(電圧値が急激に下降)することにより生じる。
そこで、この異常電圧値を電圧計40Cで検出すると、この検出信号がベースに印加されることでスイッチング素子41Aがオフするので、起振部分11の駆動が停止する。
第3に、電装品20を収納する接触部分12の電装品20の収納空間の異常温度を検出する検出手段40として、図10(b)のように、温度計(温度センサ)40Dを設ける。また、駆動停止手段41として、スイッチング素子41Aを設ける。
電装品20の異常温度は、電装品20自体のショート等による発熱(機器異常)により、温度が異常に変動(温度が急激に上昇)することにより生じる。接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で電装品20がショート等で発熱した場合に、温度が異常に変動(温度が急激に上昇)することにより生じる。
そこで、この異常温度を温度計40Dで検出すると、この検出信号がベースに印加されることでスイッチング素子41Aがオフするので、起振部分11の駆動が停止する。
温度計40D以外に、サーミスタ、熱電対、バイメタルを用いることもできる。サーミスタと熱電対は、異常温度を検出すると出力電圧が変化し、この出力電圧の変化でスイッチング素子41Aをオフすることで回路を遮断することができる。バイメタルは、異常温度を検出すると形状が変化し、この形状の変化でスイッチングオフすることで回路を遮断することができる。
第4に、電装品20を収納する接触部分12の収納空間の異常水分若しくは異常湿度を検出する検出手段40として、図10(b)のように、水分計(水分センサ)若しくは湿度計(湿度センサ)40Eを設ける。
異常水分若しくは異常湿度は、接触部分12の亀裂等から水分(唾液等)が浸入した場合に、水分若しくは湿度が異常に変動(水分量若しくは湿度が急激に上昇)することにより生じる。
そこで、この異常水分若しくは異常湿度を水分計若しくは湿度計40Eで検出すると、この検出信号がベースに印加されることでスイッチング素子41Aがオフするので、起振部分11の駆動が停止する。
第5に、電装品20を収納する収納空間の異常気圧を検出する検出手段40として、図10(b)のように、気圧計(気圧センサ)40Fを設ける。
異常気圧は、接触部分12の収納空間の気圧を予め高めておき、接触部分12の亀裂等から収納空間の気圧が抜けた場合に、気圧が異常に変動(気圧が急激に下降)することにより生じる。
そこで、この異常気圧を気圧計40Fで検出すると、この検出信号がベースに印加されることでスイッチング素子41Aがオフするので、起振部分11の駆動が停止する。
第6に、電装品20を収納する収納空間の異常ガス濃度を検出する検出手段40として、図10(b)のように、ガス濃度計(ガス濃度センサ)40Gを設ける。
異常ガス濃度は、接触部分12の収納空間に予め不活性ガスを充填しておき、接触部分12の亀裂等から収納空間の不活性ガスが抜けた場合に、ガス濃度が異常に変動(ガス濃度が急激に低下)することにより生じる。
そこで、この異常ガス濃度をガス濃度計40Gで検出すると、この検出信号がベースに印加されることでスイッチング素子41Aがオフするので、起振部分11の駆動が停止する。
第7に、駆動停止手段41は、検出手段40の検出信号による回路遮断である構成とすることができる。これによれば、検出手段40から検出信号が入ると、駆動停止手段41で即時に回路を遮断することで電装品20の駆動を停止させることができる。この駆動停止手段としては、図10(b)のように、例えばスイッチング素子(スイッチングトランジスタ)41Aがある。なお、回路の遮断状態を保持する保持(ラッチ)回路を設けることが好ましい。
第8に、駆動停止手段41は、回路素子の形状変化による回路遮断である構成とすることができる。これによれば、形状変化する回路素子として、例えば異常温度を検出する検出手段40としてのバイメタル(回路素子)は、異常温度を検出したときに反り返って(形状が変化して)回路を遮断することで電装品20の駆動を停止させることができる。
また、異常水分若しくは異常湿度を検出する検出手段40として、図11(a)のように、水分若しくは湿度に応じて伸縮する吸水性ゲル40Hに、回路停止手段41として、スライドスイッチ41Bを設置する。この吸水性ゲル40Hは、水分若しくは湿度が少ない乾燥時は、スライドスイッチ41Bがオン状態である。そして、異常水分若しくは異常湿度を検出したときに膨潤して(形状が変化して)、矢印側の図のように、スイッチ41Bが離れて回路を遮断することで電装品20の駆動を停止させることができる。
吸水性ゲル40Hとしては、例えば、住友精化社製の吸水性樹脂 SSゲルが適当である。なお、回路の遮断状態を保持する保持機構若しくは保持(ラッチ)回路を設けることが好ましい。
第9に、駆動停止手段41は、回路素子の破損による回路遮断である構成とすることができる。これによれば、破損する回路素子として、例えば異常電流値を検出する検出手段としてのヒューズ(回路素子)40Bは、異常電流値を検出したときに破断(溶断)して回路を遮断することで、電装品20の駆動を停止させることができる。
一方、電装品20または接触部分12に異常状態が生じた時に、使用者に異常を知らせることで、安全性を保証する手段を次に説明する。
図12(a)に概念図を示すように、接触部分12内には、電装品20や接触部分12の異常状態を検出する検出手段40を備えている。また、この検出手段40の異常状態検出時に、使用者に異常を知らせる異常呈示手段43を備えている。
そして、検出手段40で電装品20や接触部分12の異常状態を検出した時に、異常呈示手段43で使用者に異常を知らせる。
これにより、バイトプレート部分30A,30C,30Dを使用できないことを知らしめることで、安全性が保証されるようになる。
次に、検出手段40と異常呈示手段43の具体例を説明する。第1に、電装品20の異常電流値を検出する検出手段40として、図12(b)のように、電装品20の駆動回路に、電流計(電流センサ)40Aを設ける。また、異常呈示手段43として、警告音を発生させるブザー43Aまたは警告光を発生させるLED(発光素子)43Bを設ける。なお、ブザー43AとLED43Bを一緒に設けてもよい。
電装品20の異常電流値は、電装品20自体のショートにより生じる(機器異常)。また、接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で電装品20がショートした場合に、電流値が異常に変動(電流値が急激に上昇)することにより生じる。
そこで、この異常電流値(過電流)を電流計40Aで検出すると、この検出信号により、ブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
第2に、電装品20の異常電圧値を検出する検出手段40として、図12(b)のように、電装品20の駆動回路に、電圧計(電圧センサ)40Cを設ける。また、異常呈示手段43として、警告音を発生させるブザー43Aまたは警告光を発生させるLED(発光素子)43Bを設ける。
電装品20の異常電圧値は、電装品20自体のショートにより、電圧値が異常に変動(電圧値が急激に下降)することにより生じる。また、接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で電装品20がショートした場合に、電圧値が異常に変動(電圧値が急激に下降)することにより生じる。
そこで、この異常電圧値を電圧計40Cで検出すると、この検出信号により、ブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
第3に、電装品20を収納する接触部分12の収納空間の異常温度を検出する検出手段40として、図11(a)のように、温度計(温度センサ)40Dを設ける。また、異常呈示手段43として、警告音を発生させるブザー43Aまたは警告光を発生させるLED(発光素子)43Bを設ける。
電装品20の異常温度は、電装品20自体のショート等による発熱(機器異常)により、温度が異常に変動(温度が急激に上昇)することにより生じる。また、接触部分12の亀裂等から浸入した水分(唾液等)で電装品20がショート等で発熱した場合に、温度が異常に変動(温度が急激に上昇)することにより生じる。
そこで、この異常温度を温度計40Dで検出すると、この検出信号により、ブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
温度計40D以外に、サーミスタ、熱電対を用いることもできる。サーミスタと熱電対は、異常温度を検出すると出力電圧が変化し、この出力電圧の変化(検出信号)でブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
第4に、電装品20を収納する接触部分12の収納空間の異常水分若しくは異常湿度を検出する検出手段40として、図13(a)のように、水分計(水分センサ)若しくは湿度計(湿度センサ)40Eを設ける。
異常水分若しくは異常湿度は、接触部分12の亀裂等から水分(唾液等)が浸入した場合に(外殻異常)、水分若しくは湿度が異常に変動(水分量若しくは湿度が急激に上昇)することにより生じる。
そこで、この異常水分若しくは異常湿度を水分計若しくは湿度計40Eで検出すると、この検出信号により、ブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
図13(b)のように、水分計(水分センサ)若しくは湿度計(湿度センサ)40Eに代えて、回路が開成した短絡検出部40Hを設けて、水分若しくは湿度で短絡検出部40Hを短絡(ショート…回路が閉成)させる。この短絡検知部40Hの短絡で、制御信号がスイッチング素子50のベースに印加されることで、LED(発光素子)43Bを点滅させることができる。
第5に、電装品20を収納する接触部分12の収納空間の異常気圧を検出する検出手段40として、図13(a)のように、気圧計(気圧センサ)40Fを設ける。
異常気圧は、接触部分12の収納空間の気圧を予め高めておき、接触部分12の亀裂等から収納空間の気圧が抜けた場合に、気圧が異常に変動(気圧が急激に下降)することにより生じる。
そこで、この異常気圧を気圧計40Fで検出すると、この検出信号により、ブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
第6に、電装品20を収納する接触部分12の収納空間の異常ガス濃度を検出する検出手段40として、図13(a)のように、ガス濃度計(ガス濃度センサ)40Gを設ける。
異常ガス濃度は、接触部分12の収納空間に予め不活性ガスを充填しておき、接触部分12の亀裂等から収納空間の不活性ガスが抜けた場合に、ガス濃度が異常に変動(ガス濃度が急激に低下)することにより生じる。
そこで、この異常ガス濃度をガス濃度計40Gで検出すると、この検出信号により、ブザー43Aから警告音を発生させ、またはLED(発光素子)43Bを点滅させる等する。
第7に、検出手段40と異常呈示手段43とを兼ねたものとして、図13(c)(d)のように、水分により色を変化させる感水シート43Cを接触部分12内に設ける。感水シート43Cは、水分を吸収すると、吸水した部分の色が変化するものであり、検出手段を兼ねている。
感水シート43Cは、携帯電話等の水没検出シールとして汎用されており、特許第3058634号で公知である。また、例えばアドバンテック東洋社製の乾燥度試験紙、水分試験紙、塩化コバルト紙等がある。
感水シート43Cは、接触部分12内のフレキシブル基板21の前後位置にそれぞれ設けることが好ましい。また、フレキシブル基板21を内部に完全に収納するような袋状であることがより好ましい。
そして、接触部分12の亀裂等から内部に水分(唾液等)が浸入し、感水シート43Cが水分を吸収すると、吸水した部分の色が変化することで、使用者に視覚を通じて異常を知らせることができる。
第8に、検出手段40と異常呈示手段43とを兼ねたものとして、図13(c)(d)のように、水分により味を変化させる味覚シート43Dを接触部分12内に設ける。味覚シート43Dは、水分を吸収すると、吸水した部分に予め染みこませている食塩等が溶け出すものであり、検出手段を兼ねている。味覚シート43Dとしては、例えばアドバンテック東洋社製の食塩含浸濾紙がある。
味覚シート43Dは、接触部分12内のフレキシブル基板21の前後位置にそれぞれ設けることが好ましい。また、フレキシブル基板21を内部に完全に収納するような袋状であることがより好ましい。
そして、接触部分12の亀裂等から内部に水分(唾液等)が浸入し、味覚シート43Dが水分を吸収すると、吸水した部分に予め染みこませている食塩等が溶け出すことで、使用者に味覚を通じて異常を知らせることができる。
以上のように、本発明に係る矯正歯科治療促進装置は、矯正対象の歯に付与する振動を生成する起振部分と、前記起振部分の振動を前記矯正対象の歯に伝達するバイトプレート部分と、を備える矯正歯科治療促進装置において、前記バイトプレート部分は、板状で硬質の伝達部分と、この伝達部分を被覆する軟質の接触部分とを含み、前記伝達部分に前記起振部分から振動を付与するようにしたことを特徴とするものである。
これによれば、歯列を矯正するマルチブラケット装置や矯正用マウスピースのような矯正装置を装着した状態で、起振部分で振動が付与されるバイトプレート部分を上下の歯で噛み挟む。これにより、静荷重が付与されている矯正対象の歯に振動を効率よく付与することができる。
ここで、矯正用マウスピースは、マルチブラケット装置と異なり、食事や歯磨き時に使用者自身が簡便に取り外すことができる。そのため、使用者が矯正用マウスピースを一時的に取り外した状態で、バイトプレート部分を上下の歯列の歯で噛み挟むことで、歯に振動を付与することも本発明に含まれるものである。
また、バイトプレート部分は、上下の歯で噛み挟むだけであるから、マルチブラケット装置のブラケット等と干渉しないので、マルチブラケット装置のアライメントが狂うおそれがなくなり、ブラケットが脱落することもなくなる。
さらに、バイトプレート部分は、矯正対象の歯若しくはその付近の歯に噛み挟むこともできるから、振動を効率よく歯に付与することができる。
また、バイトプレート部分は、板状タイプであり、軟質の接触部分を介して硬質の伝達部分を噛み挟むことにより、起振部分の振動を効率よく歯に付与することができる。しかも、上下の歯による押しつけ力により、軟質材料の接触部分が歯の形状に沿って変形するので、効果的な振動を歯に付与することができる。
前記起振部分は伝達部分に取付けられて前記接触部分で気密に覆われ、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は口腔外に設置されて、前記起振部分と配線で接続されている構成とすることができる。
これによれば、伝達部分に起振部分を取付けて接触部分で気密に覆うとともに、電源供給部分および制御部分を口腔外に設置することで、バイトプレート部分がコンパクトになり、口腔に出し入れし易くなる。
前記起振部分は、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分とともに口腔外に設置されて、前記伝達部分と機械的に連結されている構成とすることができる。
これによれば、起振部分と電源供給部分および制御部分を口腔外に設置して、起振部分と機械的に連結した伝達部分に振動を伝達できるから、バイトプレート部分がコンパクトになり、口腔に出し入れし易くなる。
前記起振部分と前記バイトプレート部分の前記伝達部分とは、着脱可能に連結されている構成とすることができる。
これによれば、口腔に入れるバイトプレート部分を交換することが可能になるから、起振部分と電源供給部分と制御部分とを組み込んだ装置を異なる使用者にも衛生的に使用できるようになる。
前記起振部分、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は前記伝達部分に取付けられて前記接触部分で覆われている構成とすることができる。
これによれば、起振部分と電源供給部分(ボタン電池等)および制御部分もバイトプレート部分に組み込むことができるから、携帯性が良好になる。
前記バイトプレート部分は、歯列の全体で噛み挟む略半円状、または歯列の左右いずれか片側で噛み挟む略四半円状、または歯列の前部で噛み挟む略円弧状である構成とすることができる。
これによれば、振動を付与する歯や口腔内への出し入れ性を考慮した形状を適宜に選択することができる。
前記接触部分は軟化点80℃以下の樹脂材料であり、前記伝達部分は軟化点80℃以上の樹脂材料である構成とすることができる。
これによれば、湯等を用いて接触部分の樹脂材料を軟化させ、その後、使用者の歯に当てて硬化させることで、使用者の歯の形状に合うように接触部分を成形し直せるので、振動が安定して歯に伝達されるようになる。
前記バイトプレート部分は、歯の前面と裏面に被せ可能な形状の軟質の接触部分を含み、前記起振部分は接触部分で覆われていて、前記接触部分は、前記矯正対象の歯若しくはその付近の歯に着脱可能なサイズに構成することができる。
これによれば、マルチブラケット装置と矯正用マウスピースのいずれにも適用できる。そして、バイトプレート部分は、被せタイプであり、上下の歯で咬合面の接触部分を噛み挟むことにより、起振部分の振動を効率よく歯に付与することができる。また、起振部分を矯正対象の歯に近づけることができるので、振動を効率よく歯に付与することができる。さらに、使用者がオーダーメイドする矯正用マウスピースのように、歯列全体に被せて装着するのではなく、歯列の矯正対象の歯若しくはその歯に対応する矯正用マウスピースの外側に装着するものであるから、コンパクトとなり、かつ汎用性も向上するようになる。
前記接触部分は、ブラケットおよびワイヤーよりも上方位置で、歯の前面と裏面の上部に被せ可能な軟質の形状で構成されている構成とすることができる。
これによれば、被せタイプであっても、ブラケット等と干渉しないので、マルチブラケット装置のアライメントが狂うおそれがなくなり、ブラケットが脱落することもなくなる。
前記接触部分は、ブラケットおよびワイヤーを装着していない歯の面側が、ブラケットおよびワイヤーよりも下方位置に延在している構成とすることができる。
これによれば、接触部分の歯に接触する面積が増加するので、振動をより効率よく歯に付与することができる。
前記起振部分は、咬合面と平行方向に前記歯に振動を付与するものである構成とすることができる。
これによれば、振動伝達効率が良好な咬合面と平行方向の振動を歯に付与することができる。
前記起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は口腔外に設置されて、前記起振部分と配線で接続されている構成とすることができる。
これによれば、電源供給部分および制御部分を口腔外に設置することで、バイトプレート部分がコンパクトになり、口腔に出し入れし易くなる。
前記起振部分、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は、前記接触部分で覆われている構成とすることができる。
これによれば、起振部分と電源供給部分(ボタン電池等)および制御部分もバイトプレート部分に組み込むことができるから、携帯性が良好になる。
前記接触部分は、2種以上の樹脂材料で構成され、前記矯正対象の歯に接触する部分が軟化点80℃以下であり、それ以外の部分が軟化点80℃以上である構成とすることができる。
これによれば、湯等を用いて歯に接触する部分の樹脂材料を軟化させ、その後、使用者の歯に当てて硬化させることで、使用者の歯の形状に合うように接触部分を成形し直せるので、振動が安定して歯に伝達されるようになる。
前記起振部分を含む電装品が前記接触部分に気密にモールドして組み込まれ、前記接触部分内に、前記電装品または前記接触部分の異常状態を検出する検出手段と、この検出手段の異常状態検出時に、前記電装品の駆動を停止させる駆動停止手段若しくは使用者に異常を知らせる異常呈示手段とが設けられている構成とすることができる。
これによれば、検出手段で電装品または接触部分の異常状態を検出した時に、駆動停止手段で電装品の駆動を停止させる。これにより、スイッチをオンしても電装品が駆動しないので、使用者にバイトプレート部分を使用できないことを知らしめることで、安全性が保証されるようになる。若しくは異常呈示手段で使用者に異常を知らせる。これにより、使用者はバイトプレート部分を使用できないことが知らされることで、安全性が保証されるようになる。
前記接触部分は、塑性変形する構成とすることができる。
これによれば、接触部分が塑性変形することで、さまざまな歯列の形状に接触部分が適合し、確実に歯列に振動を伝えることができる。さらに、振動の高速成分を緩和することにより、使用者の歯列や歯肉への損傷を防ぐことができる。
3 歯列
3a 歯(矯正対象の歯)
3p 前面
3q 裏面
3r 咬合面
4 ブラケット
5 矯正用ワイヤー
6 マルチブラケット装置
11 起振部分
12 接触部分
12d 歯に接触する部分
12e それ以外の部分
13 伝達部分
16 電源供給部分
17 制御部分
18 配線
20 電装品
21 フレキシブル基板
30A〜30D バイトプレート部分
40 検出手段
41 駆動停止手段
43 異常呈示手段

Claims (16)

  1. 矯正対象の歯に付与する振動を生成する起振部分と、前記起振部分の振動を前記矯正対象の歯に伝達するバイトプレート部分と、を備える矯正歯科治療促進装置において、
    前記バイトプレート部分は、板状で硬質の伝達部分と、この伝達部分を被覆する軟質の接触部分とを含み、前記伝達部分に前記起振部分から振動を付与するようにしたことを特徴とする矯正歯科治療促進装置。
  2. 前記起振部分は伝達部分に取付けられて前記接触部分で気密に覆われ、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は口腔外に設置されて、前記起振部分と配線で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の矯正歯科治療促進装置。
  3. 前記起振部分は、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分とともに口腔外に設置されて、前記伝達部分と機械的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の矯正歯科治療促進装置。
  4. 前記起振部分と前記バイトプレート部分の前記伝達部分とは、着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の矯正歯科治療促進装置。
  5. 前記起振部分、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は前記伝達部分に取付けられて前記接触部分で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の矯正歯科治療促進装置。
  6. 前記バイトプレート部分は、歯列の全体で噛み挟む略半円状、または歯列の左右いずれか片側で噛み挟む略四半円状、または歯列の前部で噛み挟む略円弧状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  7. 前記接触部分は軟化点80℃以下の樹脂材料であり、前記伝達部分は軟化点80℃以上の樹脂材料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  8. 前記バイトプレート部分は、歯の前面と裏面に被せ可能な形状の軟質の接触部分を含み、前記起振部分は接触部分で覆われていて、前記接触部分は、前記矯正対象の歯若しくはその付近の歯に着脱可能なサイズに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の矯正歯科治療促進装置。
  9. 前記接触部分は、ブラケットおよびワイヤーよりも上方位置で、歯の前面と裏面の上部に被せ可能な軟質の形状で構成されていることを特徴とする請求項8に記載の矯正歯科治療促進装置。
  10. 前記接触部分は、ブラケットおよびワイヤーを装着していない歯の面側が、ブラケットおよびワイヤーよりも下方位置に延在していることを特徴とする請求項8に記載の矯正歯科治療促進装置。
  11. 前記起振部分は、咬合面と平行方向に前記歯に振動を付与するものであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  12. 前記起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は口腔外に設置されて、前記起振部分と配線で接続されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  13. 前記起振部分、この起振部分を駆動するための電源供給部分および制御部分は、前記接触部分で覆われていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  14. 前記接触部分は、2種以上の樹脂材料で構成され、前記矯正対象の歯に接触する部分が軟化点80℃以下であり、それ以外の部分が軟化点80℃以上であることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  15. 前記起振部分を含む電装品が前記接触部分に気密にモールドして組み込まれ、前記接触部分内に、前記電装品または前記接触部分の異常状態を検出する検出手段と、この検出手段の異常状態検出時に、前記電装品の駆動を停止させる駆動停止手段若しくは使用者に異常を知らせる異常呈示手段とが設けられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
  16. 前記接触部分は、塑性変形することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の矯正歯科治療促進装置。
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