JP2013122990A - 温調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、余剰電力を消費しつつ、意図しない温度変化の発生を回避できる温調装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明による温調装置は、ジェネレータが発電中であり、かつバッテリの充電率が所定値を超えていると判定された場合、温調制御手段の動作モードとして余剰電力消費モードが選択される。余剰電力消費モードには、ペルチェ素子の加温及び冷却による温度変化が互いに打ち消されるようにペルチェ素子に加温及び冷却を交互に行わせる電力消費期間501が含まれている。
【選択図】図3

Description

本発明は、被温調体の温度調節を行う温調装置に関するものである。
従来用いられていたこの種の温調装置としては、例えば下記の特許文献1等に示されている装置を挙げることができる。すなわち、従来装置では、バッテリにファンが接続されており、ファンが回転駆動されることにより生じる冷却風によって被温調体の温度調節が行われる。バッテリの充電率が所定値を超えている場合、ファンが高速回転されることによりバッテリの電力が消費されて、バッテリの過充電が防止される。
特開2006−288150号公報
上記のような従来の温調装置では、バッテリの充電率が所定値を超えている場合に、ファンが高速回転されることによりバッテリの電力が消費されるように構成されているので、バッテリの過充電を防止しようとする際に大量の冷却風が発生し、例えばバッテリ等の他の機器が不必要に冷却されてしまうことがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、余剰電力を消費しつつ、意図しない温度変化の発生を回避できる温調装置を提供することである。
本発明に係る温調装置は、電力を消費して被温調体の加温及び冷却を行う温調器と、温調器への電力供給を制御することにより、温調器の動作を制御する温調制御手段とを備え、温調制御手段の動作モードには、温調器の加温及び冷却による温度変化が互いに打ち消されるように温調器に加温及び冷却を交互に行わせる電力消費期間を含む余剰電力消費モードが含まれている。
本発明の温調装置によれば、温調器の加温及び冷却による温度変化が互いに打ち消されるように温調器に加温及び冷却を交互に行わせる電力消費期間を含む余剰電力消費モードが温調制御手段の動作モードに含まれているので、余剰電力を消費しつつ、意図しない温度変化の発生を回避できる。
本発明の実施の形態1による温調装置を示すブロック図である。 図1の動作指令生成部の構成を示すブロック図である。 図2の余剰電力消費モード管理部によって行われる余剰電力消費モード時の加温/冷却制御を示す説明図である。 図2の余剰電力消費モード管理部によって行われる媒体制御器の動作制御を示す説明図である。 図2の動作指令生成部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による温調装置を示すブロック図である。図において、車両1には、ペルチェ素子2(温調器)、熱交換媒体3、被温調体4、温調制御手段5、ジェネレータ6、バッテリ7、及び媒体制御器8が搭載されている。
ペルチェ素子2は、熱交換媒体3を介して被温調体4に熱的に接続されている。ペルチェ素子2は、周知のように、電流が流されることで熱を移動させる素子であり、流される電流の向きに応じて被温調体4の加温及び冷却を行う。なお、図示はしないが、ペルチェ素子2には、熱交換媒体3との接触面積を広くするために、例えばフィン又はヒートパイプ等のペルチェ熱交換部材が取付けられている。熱交換媒体3としては、例えば水、不凍液、又は空気等が用いられる。被温調体4は、温度調節が必要な1つ又は複数の機器(車載機器)である。図1では、被温調体4はバッテリ7と別に示されているが、バッテリ7が被温調体4であってもよい。
ペルチェ素子2には、温調制御手段5を介してジェネレータ6及びバッテリ7が接続されている。ジェネレータ6は、車両1の回生ブレーキに用いられるものであり、回生ブレーキ時に発電する。バッテリ7は、ジェネレータ6で発電された電力を蓄えるものである。ペルチェ素子2には、これらジェネレータ6及びバッテリ7の少なくとも一方からの電力が供給される。具体的には、ジェネレータ6が発電している場合、ジェネレータ6での発電量に応じて、ジェネレータ6のみから、又はジェネレータ6及びバッテリ7からペルチェ素子2に電力が供給される。一方で、ジェネレータ6が発電していない場合、バッテリ7のみからペルチェ素子2に電力が供給される。
温調制御手段5は、例えばマイクロコンピュータ及びスイッチング素子等により構成されたものであり、ペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作を制御するものである。この温調制御手段5には、温度検出部50、発電状態検出部51、充電率検出部52、動作指令生成部53、及び電流出力部54が含まれている。
温度検出部50は、図示しない温度センサからの信号に基づいて、被温調体4の温度を検出する。
発電状態検出部51は、例えばジェネレータ6の出力電圧等に基づいて、ジェネレータ6の発電状態、すなわちジェネレータ6が発電をしているか否か、及びジェネレータ6の発電量を検出する。
充電率検出部52は、例えばバッテリ7の両端電圧等に基づいて、バッテリ7の充電率を検出する。
動作指令生成部53は、上述の温度検出部50、発電状態検出部51、及び充電率検出部52の検出結果に基づいて、ペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作を制御するための動作指令を生成する。
電流出力部54は、動作指令生成部53からの動作指令に基づいてペルチェ素子2に電流を流すか否か、及びペルチェ素子2に流す電流の向きを制御する。この電流出力部54による電流制御に基づいて、ペルチェ素子2による被温調体4の加温及び冷却が行われる。
媒体制御器8は、例えばファン又はポンプ等により構成されるものであり、動作指令生成部53からの動作指令に応じてペルチェ素子2と被温調体4との間の熱交換媒体3の移動を制御することにより、ペルチェ素子2と被温調体4との間の熱的な結合度を制御する。図示はしないが、媒体制御器8は、ジェネレータ6及びバッテリ7に接続されており、熱交換媒体3の移動を制御する際にジェネレータ6及びバッテリ7の少なくとも一方の電力を消費するように構成されている。
次に、図2は、図1の動作指令生成部53の構成を示すブロック図である。図において、動作指令生成部53には、動作モード決定部530、通常温調モード管理部531、及び余剰電力消費モード管理部532が含まれている。
動作モード決定部530は、温度検出部50、発電状態検出部51、及び充電率検出部52の検出結果に基づいて、温調制御手段5の動作モードを選択する。動作モード決定部530が選択する温調制御手段5の動作モードには、被温調体4の温度を所定の目標温度とするためにペルチェ素子2に加温及び冷却のいずれか一方を行わせる通常温調モードと、余剰電力を消費するための余剰電力消費モードとが含まれている。
上述したように、ジェネレータ6(図1参照)は、車両1の回生ブレーキ時に発電を行うものであり、その発電は、バッテリ7に蓄えられている電力量に拘わらず行われる。すなわち、バッテリ7の充電率が所定値を超えている場合、ジェネレータ6で発電された電力は余剰電力となる。
動作モード決定部530は、余剰電力が発生しているとき、すなわちジェネレータ6が発電を行い、かつバッテリ7の充電率が所定値を超えているときに余剰電力消費モードを選択し、それ以外のとき(ジェネレータ6が発電を行っていないか、又はバッテリ7の充電率が所定値以下であるとき)に通常温調モードを選択する。なお、動作モード決定部530は、図示しない上位制御手段からの選択指令に基づいて温調制御手段5の動作モードを選択することもできる。
通常温調モード管理部531は、温調制御手段5の動作モードとして通常温調モードが選択された場合に、ペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作を制御するための動作指令を生成する。この通常温調モード時の動作指令は、周知のように、被温調体4の目標温度、温度検出部50によって検出された被温調体4の検出温度、ペルチェ素子2の効率、並びに被温調体4及び熱交換媒体3の熱容量などに基づいて生成される。
余剰電力消費モード管理部532は、温調制御手段5の動作モードとして余剰電力消費モードが選択された場合に、ペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作を制御するための動作指令を生成する。
次に、図3は、図2の余剰電力消費モード管理部532によって行われる余剰電力消費モード時の加温/冷却制御を示す説明図である。図3の(a)は、余剰電力消費モード時の加温状態と冷却状態との切替え例を示している。図3の(a)に示すように、余剰電力消費モードには、温調期間500(=Tt)と、電力消費期間501(=Th+Tc)とが含まれている。
温調期間500は、通常温調モードと同様に、被温調体4の温度を所定の目標温度とするためにペルチェ素子2に加温及び冷却のいずれか一方を行わせる期間である。図3の(a)では、温調期間500において加温が行われるように示しているが、被温調体4の温度によっては冷却が行われる場合もある。
電力消費期間501は、ペルチェ素子2の加温及び冷却による温度変化(加温/冷却効果)が互いに打ち消されるようにペルチェ素子2に加温(Th)及び冷却(Tc)を交互に行わせる期間である。このような電力消費期間501の加温/冷却制御が行われることで、余剰電力を消費しつつ、意図しない温度変化の発生を回避できる。
なお、図3の(a)では、温調期間500及び電力消費期間501が1回ずつ含まれる加温/冷却制御の1サイクルのみを示しているが、実際には、図3の(a)で示す加温/冷却制御が繰り返し行われる。図3の(a)に示す加温状態と冷却状態との切替えは、図3の(b)に示すPWM制御、又は図3の(c)に示す電圧制御により実現できる。図では示さないが、電圧ではなく、電流又は電力によって制御する方法も採り得る。温調期間500の時間Tt、電力消費期間501中の加温期間Th、及び電力消費期間501中の冷却期間Tc、並びにPWM制御のデューティー比及び電圧制御の電圧値は、被温調体4の温度や消費すべき電力量等に基づいて適宜決定される。
次に、図4は、図2の余剰電力消費モード管理部532によって行われる媒体制御器8の動作制御を示す説明図である。図4の(a)のように余剰電力消費モードで動作する場合、余剰電力消費モード管理部532は、媒体制御器8への動作指令を図4の(b)又は(c)に示すように生成する。図4の(b)では、電力消費期間501中、媒体制御器8への入力電圧が0とされて、媒体制御器8の動作が停止されている。一方で、図4の(c)では、電力消費期間501中でも、媒体制御器8に所定の電圧値が入力されて、媒体制御器8が動作されている。
余剰電力消費モードで動作する場合、余剰電力消費モード管理部532は、温調期間500中にペルチェ素子2が消費する電力量(W1a)、温調期間500中に媒体制御器8が消費する電力量(W1b)、及び電力消費期間501中にペルチェ素子2が消費できる最大電力量(W1c)の合計値である消費電力量(W1)(=W1a+W1b+W1c)と、ジェネレータ6での発電量(W2)とを比較する。
このとき、消費電力量(W1)が発電量(W2)以上の場合、余剰電力消費モード管理部532は、図4の(b)に示すように、電力消費期間501中、媒体制御器8への入力電圧を0とすることにより、媒体制御器8の動作を停止させる。このように電力消費期間501中に媒体制御器8の動作を停止させることで、余剰電力を消費している際にペルチェ素子2と被温調体4との間の熱的な結合度を小さくでき、余剰電力を消費している際の温度変化が被温調体4に影響を与えることを小さくできる。
一方で、消費電力量(W1)が発電量(W2)よりも小さい場合、余剰電力消費モード管理部532は、図4の(c)に示すように、電力消費期間501中、媒体制御器8を動作させることにより、発電量(W2)と消費電力量(W1)との間の差分電力量(W3)を媒体制御器8に消費させる。すなわち、上述の図4の(b)のように電力消費期間501中に媒体制御器8を停止させると余剰電力を消費しきれない場合に、差分電力量(W3)を消費させるように媒体制御器8を動作させる。このように差分電力量(W3)を消費させる際に媒体制御器8を動作させることで、より確実に余剰電力を消費できる。
次に、図5は、図2の動作指令生成部53の動作を示すフローチャートである。図において、温調制御手段5の電源が投入された場合、動作モード決定部530によって、ジェネレータ6が発電中であるか否かが判定されるとともに(ステップS1)、バッテリ7の充電率が所定値を超えているか否かが判定される(ステップS2)。
このとき、ジェネレータ6が発電中でないか、又はバッテリ7の充電率が所定値以下であると判定された場合、温調制御手段5の動作モードとして通常温調モードが選択され(ステップS3)、被温調体4の目標温度、温度検出部50によって検出された被温調体4の検出温度、ペルチェ素子2の効率、並びに被温調体4及び熱交換媒体3の熱容量などに基づいてペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作が制御される。
一方で、ジェネレータ6が発電中であり、かつバッテリ7の充電率が所定値を超えていると判定された場合、温調制御手段5の動作モードとして余剰電力消費モードが選択され(ステップS4)、図3の(a)で示すような温調期間500及び電力消費期間501を含む加温/冷却制御が行われる。
このとき、温調期間500中にペルチェ素子2が消費する電力量(W1a)、温調期間500中に媒体制御器8が消費する電力量(W1b)、及び電力消費期間501中にペルチェ素子2が消費できる最大電力量(W1c)の合計値である消費電力量(W1)(=W1a+W1b+W1c)がジェネレータ6での発電量(W2)以上であるか否かが余剰電力消費モード管理部532によって判定される(ステップS5)。
この判定時に消費電力量(W1)が発電量(W2)以上であると判定されると、図4の(b)に示すように、電力消費期間501中、媒体制御器8への入力電圧を0値とすることにより、媒体制御器8の動作が停止される(ステップS6)。これに対して、消費電力量(W1)が発電量(W2)よりも小さいと判定されると、図4の(c)に示すように、電力消費期間501中、媒体制御器8が動作されて(ステップS7)、発電量(W2)と消費電力量(W1)との間の差分電力量(W3)が媒体制御器8によって消費される。
次に、余剰電力消費モード時に余剰電力消費モード管理部532によって行われる動作指令の生成方法について、より詳細に説明する。温調制御手段5の動作モードとして余剰電力消費モードが選択されると、通常温調モード時の動作指令と同様に、被温調体4の目標温度、温度検出部50によって検出された被温調体4の検出温度、ペルチェ素子2の効率、並びに被温調体4及び熱交換媒体3の熱容量などに基づいて温調目的の第1出力Duty(以下、D1と呼ぶ)と温調目的の媒体制御器8の出力Duty(以下Dfと呼ぶ)が計算される。
これにより、温調目的で使用される電力量(以下、P1と呼ぶ)が計算される。
P1=D1×ペルチェ素子2で消費できる最大電力+Df×媒体制御器8で消費できる最大電力
P1が求められた後、電力消費目標値をP2とすると、P1がP2以上であるか(P1≧P2)、又はP1がP2より小さいか(P1<P2)が判定される。このとき、P1≧P2であると判定された場合には、後述のようにTh及びTcの算出に用いられるD3が0に設定されるとともに、電力消費期間501中の媒体制御器8の印加電圧Tf(図4の(c)を参照)の算出に用いられるD4が0に設定される(D1>D2・・・D3=0,D4=0)。
換言すると、P1≧P2である場合には、温調目的の動作のみで余剰電力を消費できるので、電力消費期間のペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作変更が不要となることを意味する。
一方で、P1<P2であると判定されると、以下の式にて電力消費目的の第2出力Duty(以下、D2と呼ぶ)が計算される。
D2=D1+(P2−P1)÷(ペルチェ素子2で消費できる最大電力)(%)
さらに、D2≦100%であるか、又はD2>100%であるかが判定される。
このとき、D2≦100%であると判定されると、D3=D2−D1に設定されるとともに、D4=0に設定される(P1<P2,D2≦100%・・・D3=D2−D1,D4=0)。この場合、温調期間500のペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作、並びに電力消費期間501のペルチェ素子2の動作により発電量(W2)のすべてを消費できることを意味し、電力消費期間501中に媒体制御器8を停止させることができることを意味する。
これに対して、D2>100%であると判定されると、D3=100−D1に設定されるとともに、D4=D2−100に設定される(D1≦D2,D2>100%・・・D3=100−D1,D4=D2−100)。この場合、温調期間500のペルチェ素子2及び媒体制御器8の動作、並びに電力消費期間501のペルチェ素子2の動作により発電量(W2)のすべてを消費できないため、電力消費期間501中に媒体制御器8を動作させることを意味する。
これらD1〜D4が求められると、以下の式に基づいて、温調期間500の時間Tt、電力消費期間501中の加温期間Th、電力消費期間501中の冷却期間Tc、及び電力消費期間501中の媒体制御器8への出力Duty(以下、Tfと呼ぶ)が適宜決定される。
Tt=D1/制御サイクル時間
Th=0.5×(暖房効率/(暖房効率+冷房効率))×(D3/制御サイクル時間)
Tc=0.5×(冷房効率/(暖房効率+冷房効率))×(D3/制御サイクル時間)
Tf=D4×(ペルチェ素子2の最大消費電力/媒体制御器8の最大消費電力)
このような温調装置では、ペルチェ素子2の加温及び冷却による温度変化が互いに打ち消されるようにペルチェ素子2に加温及び冷却を交互に行わせる電力消費期間501を含む余剰電力消費モードが温調制御手段5の動作モードに含まれているので、余剰電力を消費しつつ、意図しない温度変化の発生を回避できる。
特に、ペルチェ素子2に加温及び冷却を行わせることで、ファン等の他の機器を用いる場合に比べて、より大きな電力を消費でき、より確実に余剰電力を消費できる。
また、温調制御手段5は、車両の回生ブレーキに用いられるジェネレータ6が発電を行い、かつバッテリ7の充電率が所定値を超えているときに、余剰電力消費モードで動作するので、回生ブレーキ時に発生する余剰電力を確実に消費でき、この余剰電力により回生ブレーキが制限されることを回避できる。
さらに、温調制御手段5は、余剰電力消費モードで動作する場合、電力消費期間中、媒体制御器の動作を停止させるので、余剰電力を消費している際にペルチェ素子2と被温調体4との間の熱的な結合度を小さくでき、余剰電力を消費している際の温度変化が被温調体4に影響を与えることを小さくできる。
さらにまた、温調制御手段5は、余剰電力消費モードで動作する場合、温調期間500中にペルチェ素子2が消費する電力量、温調期間500中に媒体制御器8が消費する電力量、及び電力消費期間501中にペルチェ素子2が消費できる最大電力量の合計値である消費電力量が、ジェネレータ6での発電量よりも小さい場合、電力消費期間501中、媒体制御器8を動作させることにより、発電量と消費電力量との間の差分電力量を媒体制御器8に消費させるので、より確実に余剰電力を消費できる。
2 ペルチェ素子(温調器)、3 熱交換媒体、4 被温調体、5 温調制御手段、6 ジェネレータ、7 バッテリ、8 媒体制御器。

Claims (5)

  1. 電力を消費して被温調体の加温及び冷却を行う温調器と、
    前記温調器への電力供給を制御することにより、前記温調器の動作を制御する温調制御手段と
    を備え、
    前記温調制御手段の動作モードには、前記温調器の加温及び冷却による温度変化が互いに打ち消されるように前記温調器に加温及び冷却を交互に行わせる電力消費期間を含む余剰電力消費モードが含まれていることを特徴とする温調装置。
  2. 車両の回生ブレーキ時に発電を行うジェネレータと、
    前記ジェネレータからの電力を蓄えるバッテリと
    をさらに備え、
    前記温調器には、前記ジェネレータ及び前記バッテリの少なくとも一方からの電力が供給され、
    前記温調制御手段は、前記ジェネレータが発電を行い、かつ前記バッテリの充電率が所定値を超えているときに、前記余剰電力消費モードで動作することを特徴とする請求項1記載の温調装置。
  3. 前記温調制御手段の制御に応じて、前記被温調体と前記温調器との間の熱交換媒体の移動量を制御する媒体制御器をさらに備え、
    前記温調制御手段は、前記余剰電力消費モードで動作する場合、前記電力消費期間中、前記媒体制御器の動作を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の温調装置。
  4. 前記媒体制御器は、前記熱交換媒体の移動量を制御する際に電力を消費するように構成されており、
    前記余剰電力消費モードには、前記被温調体の温度を所定の目標温度とするために前記ペルチェ素子に加温及び冷却のいずれか一方を行わせるとともに、前記媒体制御器に前記熱交換媒体の移動量を制御させる温調期間がさらに含まれており、
    前記温調制御手段は、前記余剰電力消費モードで動作する場合、前記温調期間中に前記ペルチェ素子が消費する電力量、前記温調期間中に前記媒体制御器が消費する電力量、及び前記電力消費期間中に前記ペルチェ素子が消費できる最大電力量の合計値である消費電力量が、前記ジェネレータでの発電量よりも小さい場合、前記電力消費期間中、前記媒体制御器を動作させることにより、前記発電量と前記消費電力量との間の差分電力量を前記媒体制御器に消費させることを特徴とする請求項3記載の温調装置。
  5. 前記温調器は、ペルチェ素子であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の温調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023241317A1 (zh) * 2022-06-17 2023-12-21 东风汽车集团股份有限公司 车辆发电机控制方法及相关设备

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