JP2013120738A - ケーブルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】スムーズに相手側コネクタに嵌合接続できる構成としつつ、信号ノイズ対策が強化されたケーブルコネクタを得る。
【解決手段】ケーブルコネクタ1は、ケーブルの端部に取り付けられ、導体と、ハウジング10と、ハウジング10に取り付けられる上側シェル部材50とを有し、上側シェル部材50が、ハウジング10の内部に位置して嵌合方向に延びるとともに、シールド部材に電気接続されるFPC用当接片およびFFC用当接部が形成された下側本体部51と、嵌合側とは反対側の端部において折曲されてハウジング10の外部に延びる後側折曲部52と、ハウジング10の外面に沿って嵌合側に向かって延びてハウジング10を覆う上側本体部53と、上側本体部53から嵌合側に突出して導体に対向し、基板側コネクタ100に嵌合接続される際に基板側シェル部材130に弾性的に接触する中央嵌合ガイドおよび端部嵌合ガイド66とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号線、信号線を覆う絶縁被覆部材および絶縁被覆部材を覆うシールド部材からなるケーブルの端部に取り付けられるケーブルコネクタに関し、さらに詳細には、このケーブルコネクタを構成するシェル部材に関する。
上記のような、信号線の他に信号ノイズを遮蔽するためのシールド部材を備えたケーブルの端部に取り付けられるケーブルコネクタは、シールド部材をグランド接続する必要がある。このため、信号伝達用のコンタクトとは別にシールド部材と電気接続されるシェル部材を備えて構成され、シェル部材もしくはシールド部材をグランド接続させる構成のものがある。このような構成のケーブルコネクタは、これを相手側コネクタに嵌合接続させることで、互いのコンタクト同士が接触して電気接続されるとともに、互いのシェル部材同士が接触して電気接続されるように構成されている。ここで、ケーブルコネクタのシェル部材および相手側コネクタのシェル部材の少なくとも一方をグランド接続しておけば、シールド部材をグランド接続させて、シェル部材により信号ノイズを除去し、コンタクトの信号伝送特性を向上させることができる。
このようなシェル部材を備えたケーブルコネクタの一例として、特許文献1に開示された構成が知られている。特許文献1に開示されたケーブルコネクタは、ハウジングの下面部を覆う第1シェル部材と上面部を覆う第2シェル部材とを備え、このケーブルコネクタを相手側コネクタに嵌合接続させることで、第1シェル部材および第2シェル部材のそれぞれが相手側コネクタのシールド部材(シェル部材)に接触されるようになっている。
特開2008−146953号公報
ところで、引用文献1に開示されたケーブルコネクタにおいては、ハウジングの上面部を覆う第2シェル部材がケーブル先端部を覆っているものの、このケーブル先端部に電気接続されたコンタクトを覆っていないため、このコンタクト部分から信号ノイズが入り込む虞があるという課題があった。一方、ケーブルコネクタを相手側コネクタにスムーズに嵌合させるために、これらのコネクタ間に嵌合クリアランスが設けられている。しかし、嵌合クリアランスの大きさによっては、コンタクト同士を電気接続させた状態において、ケーブルコネクタのシェル部材と相手側コネクタのシェル部材とが接触することなく離れて位置し、信号ノイズの除去が困難になるという課題もあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、スムーズに相手側コネクタに嵌合接続できる構成としつつ、信号ノイズ対策が強化されたケーブルコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るケーブルコネクタは、信号線、前記信号線を覆う絶縁被覆部材および前記絶縁被覆部材を覆うシールド部材からなるケーブル(例えば、実施形態におけるFFC70、同軸ケーブル付FPC80)の端部に取り付けられるケーブルコネクタであって、金属材料製のコンタクト(例えば、実施形態における導体72、導体85)と、前記コンタクトを嵌合側に突出させて保持する絶縁材料製の保持部材(例えば、実施形態におけるハウジング10)と、前記保持部材に取り付けられる金属材料製のシェル部材(例えば、実施形態における上側シェル部材50)とを有し、相手側コネクタに嵌合接続されることで、前記コンタクトが前記相手側コネクタの相手側コンタクトに接触して電気接続されるように構成されており、前記シェル部材が、前記保持部材の内部に位置して前記相手側コネクタとの嵌合方向に延びるとともに、前記シールド部材に電気接続されるシールド側接触部(例えば、実施形態におけるFPC用当接片61およびFFC用当接部62)が形成された内側部(例えば、実施形態における下側本体部51)と、前記内側部に一体に繋がるとともに前記相手側コネクタとの嵌合側とは反対側の端部において折曲されて前記保持部材の外部に延びる折曲部(例えば、実施形態における後側折曲部52)と、前記折曲部に一体に繋がるとともに前記保持部材の外面に沿って前記嵌合側に向かって延びて前記保持部材を覆う覆い部(例えば、実施形態における上側本体部53)と、前記覆い部に一体に繋がるとともに前記覆い部の嵌合側端部から前記嵌合側に突出して前記コンタクトに対向し、前記相手側コネクタに嵌合接続される際に前記相手側コネクタに設けられた金属材料製の相手側シェル部材に弾性的に接触する嵌合ガイド部(例えば、実施形態における中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66)とを備えたことを特徴とする。
なお、前記嵌合ガイド部の嵌合側先端部が、前記嵌合側とは反対側に且つ内側に折曲されて形成されることが好ましい。
また、前記シェル部材は、前記相手側コネクタに嵌合接続される際に前記コンタクトが前記相手側コンタクトに接触して電気接続される前に、前記嵌合ガイド部が前記相手側シェル部材に接触するように構成されることが好ましい。
上述のケーブルコネクタにおいて、前記ケーブルの端部近傍部分が、前記保持部材に受容されており、前記コンタクトと前記信号線とが電気接続され、前記シールド側接触部と前記シールド部材とが、金属材料製のグランド部材(例えば、実施形態における上側グランドバー96および下側グランドバー97)を介して電気接続されることが好ましい。
上述のケーブルコネクタにおいて、前記ケーブルの端部近傍部分が、前記保持部材に受容されており、前記コンタクトとしての前記信号線が、前記保持部材における嵌合側に突出しており、前記シールド側接触部と前記シールド部材とが、金属材料製のグランド部材(例えば、実施形態における上側グランド板75および下側グランド板76)を介して電気接続されることも好ましい。
本発明に係るケーブルコネクタは、シェル部材が、ケーブルのシールド部材に電気接続されるシールド側接触部が形成された内側部と、保持部材の外部に延びる折曲部と、保持部材を覆う覆い部と、覆い部から嵌合側に突出してコンタクトに対向し相手側シェル部材に弾性的に接触する嵌合ガイド部とを備えて構成される。このように、コンタクトと嵌合ガイド部とが対向するように構成されるので、コンタクト部分から信号ノイズが入り込むことを防止して、信号ノイズ対策を強化することができる。また、ケーブルコネクタを相手側コネクタに嵌合接続させる際に、嵌合ガイド部が相手側シェル部材に接触して嵌合ガイドとしての機能を果たすので、スムーズに相手側コネクタに嵌合接続させることができる。さらに、嵌合ガイド部が相手側シェル部材に弾性的に接触するように構成されているので、嵌合クリアランスの大きさに拘わらず、コンタクト同士を電気接続させたときにシェル部材と相手側シェル部材とを電気接続させることが可能になる。
なお、嵌合ガイド部の嵌合側先端部が、嵌合側とは反対側に且つ内側に折曲されて形成されたことが好ましい。この構成の場合、嵌合ガイド部を大きな弾性力で相手側シェル部材に接触させることができるので、シェル部材と相手側シェル部材とを確実に電気接続させることが可能となる。
また、シェル部材は、嵌合接続される際にコンタクト同士が接触して電気接続される前に、嵌合ガイド部が相手側シェル部材に接触するように構成されたことが好ましい。このように構成した場合、コンタクト同士が電気接続される時点においてシェル部材により既に信号ノイズが除去されているので、コンタクトによる信号伝送を安定化させることができる。
上述のケーブルコネクタにおいて、ケーブルの端部近傍部分が保持部材に受容され、コンタクトと信号線とが電気接続され、シールド側接触部とシールド部材とがグランド部材を介して電気接続されたことが好ましい。この構成の場合、本発明に係るケーブルコネクタを用いて、同軸ケーブルを相手側コネクタと電気接続させることが可能になる。
上述のケーブルコネクタにおいて、ケーブルの端部近傍部分が保持部材に受容され、コンタクトとしての信号線が嵌合側に突出しており、シールド側接触部とシールド部材とがグランド部材を介して電気接続されたことも好ましい。この構成の場合には、本発明に係るケーブルコネクタを用いてフィルム状のフラットケーブルを相手側コネクタと電気接続させることが可能になる。
本発明を適用したケーブルコネクタを、嵌合相手としての相手側コネクタに嵌合接続させた状態の断面図である。 上記ケーブルコネクタを上記相手側コネクタに嵌合接続させた状態を示す斜視図で、(a)は斜め上方からの斜視図を、(b)は斜め下方からの斜視図をそれぞれ示す。 上記相手側コネクタを示す斜視図であって、(a)は斜め後方からの斜視図を、(b)は斜め前方からの斜視図をそれぞれ示す。 ケーブルコネクタの斜め前方からの斜視図を示す。 ケーブルコネクタを構成するハウジングを示す図であって、(a)は背面図を、(b)は平面図を、(c)は側面図をそれぞれ示す。 ケーブルコネクタを構成する下側シェル部材を示す図であって、(a)は背面図を、(b)は平面図を、(c)は側面図をそれぞれ示す。 ケーブルコネクタを構成する上側シェル部材を示す図であって、(a)は背面図を、(b)は平面図を、(c)は側面図を、(d)は正面図を、(e)は底面図をそれぞれ示す。 FFCの端部近傍を示す平面図である。 同軸ケーブル付FPCを示す図であって、(a)は背面図を、(b)は端部近傍の平面図をそれぞれ示す。 上記同軸ケーブル付FPCを構成する接続用先端部材を示す図であって、(a)は背面図を、(b)は平面図を、(c)は側面図を、(d)は底面図をそれぞれ示す。 上記ハウジングに上記下側シェル部材を取り付けた状態を示す図であって、(a)は背面図を、(b)は平面図を、(c)は側面図をそれぞれ示す。 図11におけるXII−XII部分を示す断面図である。 上記ハウジングに上記下側シェル部材および上記上側シェル部材を取り付けた状態を示す図であって、(a)は背面図を、(b)は平面図を、(c)は側面図をそれぞれ示す。 図13におけるXIV−XIV部分を示す断面図である。 上記ケーブルコネクタに上記FFCが装着された状態を示す断面図である。 上記ケーブルコネクタに上記同軸ケーブル付FPCが装着された状態を示す断面図である。 上記ケーブルコネクタを上記相手側コネクタに嵌合させるときの過程を示す断面図であって、(a)は嵌合前の状態を、(b)は嵌合が開始された状態を、(c)は嵌合が完了した状態をそれぞれ示す。 図13におけるXVIII−XVIII部分を示す断面図である。 別のケーブルコネクタを示した断面図である。
以下、図面を参照ながら、本発明の実施形態について説明する。本発明を適用した一例としてのケーブルコネクタ1を図4に示しており、まずはこのケーブルコネクタ1の概要構成について説明する。なお、説明の便宜上、各図面に示す矢印方向を前後、左右および上下と定義して説明を行う。
ケーブルコネクタ1は、図4に示すように、絶縁性樹脂材料を用いて形成された略直方体のハウジング10と、導電性金属板材を用いて形成された下側シェル部材30と、導電性金属板材を用いて形成された上側シェル部材50とから構成される。このケーブルコネクタ1は、後述するFFC(Flexible Flat Cable)70(以下、FFC70と称する)、および同軸ケーブル付FPC(Flexible Printed Circuits)80(以下、同軸ケーブル付FPC80と称する)のいずれか一方が選択的に取り付けられ、嵌合相手である基板側コネクタ100に嵌合接続されるようになっている(図1〜図3参照)。なお、図1,4,13,14においては、実際には取り付けられているFFC70または同軸ケーブル付FPC80の図示を省略している。
ハウジング10は、図5(a)〜(c)に示すように、略平板状となって左右に延びる後方下側本体部11と、略平板状となって左右に延びて後方下側本体部11と上下に対向する後方上側本体部12と、略平板状となって左右に延びて後方下側本体部11および後方上側本体部12の前側に位置する前側本体部13と、これら本体部11,12,13の端部に形成された左右一対の側端部14とから構成される。側端部14は、その前部に前後に延びるガイド突起15を備えるとともに、前後に延びるロック部取付孔16が形成されている。また、側端部14の後端部には、左右内側に向けて弾性的に押圧操作可能なロック解除操作部17が設けられている。
下側シェル部材30は、図6(a)〜(c)に示すように、平板状のシェル本体部31と、このシェル本体部31と一体に繋がってシェル本体部31の端部に設けられた左右一対の係合ロック部32とから構成される。シェル本体部31には、下方に向けて打ち出された抜け止めストッパ36と、上方に向けて打ち出されて上下に弾性変形可能なグランド接続用当接片37と、後端部において前後に凹んで形成された半田接続片38とが設けられている。また、グランド接続用当接片37の先端部には、上方に向けて突出した凸部37aが形成されている。
係合ロック部32は、シェル本体部31に対して上方に略90度折曲されて後方に延びる本体側基端部41と、この本体側基端部41の後端部が左右外側に折曲されて形成された第1折曲部42と、第1折曲部42から左右外側に延びる第1ストレート部43と、第1ストレート部43の先端部が左右内側に折曲されて形成された第2折曲部44と、第2折曲部44から左右内側に延びる第2ストレート部45と、第2ストレート部45の先端部が前方に折曲されて形成された第3折曲部46と、第3折曲部46から前方に延びる第3ストレート部47と、第3ストレート部47の先端部において左右外側に折曲されて形成されたロック用突起部48とから構成される。このロック用突起部48の前部には、後方に向けて傾斜する誘い込み部48aが形成されるとともに、一方、ロック用突起部48の後部には、左右側方に向かうに従って後方に突出する係合部48bが形成されている。
上側シェル部材50は、図7(a)〜(e)に示すように、平板状の下側本体部51と、下側本体部51の後端部が上方に向けて折曲されて形成された後側折曲部52と、後側折曲部52と一体に繋がって下側本体部51と上下に対向する平板状の上側本体部53と、上側本体部53の左右端部が下方に向けて折曲されて下側本体部51と重ね合わせられるようにして接続された左右側折曲部54とから構成される。下側本体部51は、下方に向けて打ち出されて上下に弾性変形可能なFPC用当接片61と、FPC用当接片61の前側において下方に膨出されたFFC用当接部62と、FFC用当接部62の前側において上方に向けて打ち出された抜け止めストッパ63とを備えて構成される。
上側本体部53は、略矩形平板状に形成された平板部64と、平板部64の前端における左右中央部分から前方に突出するとともに下方且つ後側に折曲されて形成された中央嵌合ガイド65と、平板部64の前端における左右端部から前方に突出するとともに下方且つ後側に折曲されて形成された左右一対の端部嵌合ガイド66と、端部嵌合ガイド66の先端部と一体に繋がって左右内側に延びるとともに上下に弾性変形可能に形成されたアーム部67と、アーム部67の先端部において上方に向けて折曲されて形成されたグランド接続用当接片68とから構成される。
FFC70は、図8および図15に示すように全体として略平板状に形成されており、絶縁性樹脂材料を用いて平板状に形成されたベース部材71と、導電性金属材料を用いて長尺状に形成されてベース部材71の上面に設けられた導体72と、絶縁性材料を用いてフィルム状に形成され、導体72の前端部を露出させてベース部材71の上面に貼付された絶縁フィルム73と、ベース部材71の前端部下面に設けられた補強板74と、導電性金属板からなり絶縁フィルム73の上面に設けられた上側グランド板75と、導電性金属板からなりベース部材71の下面に設けられた下側グランド板76と、導電性材料を用いてフィルム状に形成されて上側グランド板75および下側グランド板76の後部に接続されるとともに、このグランド板75,76よりも後方部分を囲んで設けられた外巻シールド77とを備えて構成される。ここで、FFC70の前端部において上方に露出する導体72が、特許請求の範囲における「コンタクト」に相当する。
同軸ケーブル付FPC80は、図9および図16に示すように、接続用先端部材81と同軸ケーブル91とから構成される。
接続用先端部材81は、図10および図16に示すように全体として略平板状に形成されており、絶縁性樹脂材料を用いて平板状に形成された前側ベース板82と、絶縁性樹脂材料を用いて平板状に形成されて前側ベース板82の後側に配置された後側ベース板83と、絶縁性材料を用いてフィルム状に形成されて前側ベース板82および後側ベース板83の上面に貼付されてこれらを繋ぐベースフィルム84と、導電性金属材料を用いて長尺状に形成されてベースフィルム84の上面に設けられた導体85と、絶縁性材料を用いてフィルム状に形成されて、導体85の前後両端部を露出させてベースフィルム84の上面に貼付されたカバーフィルム86とから構成される。後側ベース板83の後部には、前方に向けて凹んだ切り欠き部83aが形成されている。ここで、接続用先端部材81の前端部において上方に露出する導体85が、特許請求の範囲における「コンタクト」に相当する。
同軸ケーブル91は、図9および図16に示すように、導電性を有した信号線92と、絶縁性樹脂材料からなり信号線92の外周を囲んで設けられた内側絶縁被覆部材93と、導電性を有して内側絶縁被覆部材93の外周を囲んで設けられたシールド線94と、絶縁性樹脂材料からなりシールド線94の外周を囲んで設けられた外側絶縁被覆部材95と、導電性金属板からなり露出されたシールド線94を上下から挟むように配置されるとともに、シールド線94に半田接続された上下一対の上側グランドバー96、下側グランドバー97とから構成される。同軸ケーブル付FPC80は、複数の同軸ケーブル91の信号線92をそれぞれ、接続用先端部材81の導体85の後部に半田接続することで構成される。このとき、下側グランドバー97は、後側ベース板83の切り欠き部83aを介して下方に露出している。
基板側コネクタ100は、図1〜3に示すように、絶縁性樹脂材料からなり略直方体に形成された基板側ハウジング110と、導電性金属材料からなる基板側コンタクト120と、導電性金属板からなり基板側ハウジング110に取り付けられた基板側シェル部材130とから構成される。基板側ハウジング110は、後方に向けて開口してケーブルコネクタ1の前端部が嵌合される嵌合凹部101が設けられている。基板側シェル部材130は、嵌合凹部101内に露出して設けられた下側接触部131と、基板側ハウジング110の上面を覆う上側接触部132と、下側接触部131と上側接触部132とを繋ぐ接続部133とから構成される。また、下側接触部131には、嵌合凹部101に向けて打ち出されて上下に弾性変形可能な接触片131aが形成されている(図3参照)。なお、基板側コネクタ100は、図示しないプリント基板に表面実装されており、その表面実装された状態で基板側シェル部材130がグランド接続されている。
以下においては、ケーブルコネクタ1の組立構成について、FFC70を取り付ける場合と同軸ケーブル付FPC80を取り付ける場合とに分けて説明する。まず、ケーブルコネクタ1にFFC70を取り付ける場合の組立構成について説明する。
最初に、図11および図12に示すように、ハウジング10の後方から下側シェル部材30を挿入して取り付ける。このとき、下側シェル部材30のシェル本体部31を、上下方向における後方下側本体部11と前側本体部13との隙間に挿入するとともに、下側シェル部材30の係合ロック部32をロック部取付孔16に挿入する。そうすることで、図12に示すように、シェル本体部31によって前側本体部13の下面が覆われるとともに、グランド接続用当接片37および半田接続片38はハウジング10内において上方に突出した状態になる。また、抜け止めストッパ36が後方下側本体部11に突き当たって係止されることで、下側シェル部材30が後方に抜けないようになっている。
続いて、ハウジング10の後方からFFC70を挿入して取り付ける。このとき、図15に示すように、FFC70の前端部をハウジング10の前側本体部13に載置して固定することで、FFC70の下側グランド板76が下側シェル部材30のグランド接続用当接片37(凸部37a)と弾性的に接触した状態になる。
続いて、ハウジング10の後方から上側シェル部材50を挿入して取り付ける。このとき、図15に示すように、上側シェル部材50の下側本体部51を、上下方向における後方上側本体部12とFFC70との隙間に挿入する(図13および図14も参照)。そうすることで、上側シェル部材50のFPC用当接片61およびFFC用当接部62がFFC70の上側グランド板75に当接し、FFC70は下側シェル部材30および上側シェル部材50によって上下に挟持されて保持される。また、上側シェル部材50の平板部64によってハウジング10の上部が覆われるとともに、上側シェル部材50の中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66とFFC70の導体72(前端部において露出した部分)とが上下に対向した状態になる。さらに、抜け止めストッパ63が後方上側本体部12に突き当たって係止されることで、上側シェル部材50が後方に抜けないようになっている。
このように、ハウジング10に上側シェル部材50を取り付けることで、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66をFFC70の導体72と上下に対向させることができるので、外部から導体72に入り込む信号ノイズを効果的に低減できる。また、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66は、例えば指等が直接導体72に接触することを防止する保護カバーとしての機能も有しており、そのため導体72と基板側コンタクト120との電気接続の信頼性を向上させることが可能である。
次に、ケーブルコネクタ1に同軸ケーブル付FPC80を取り付ける場合の組立構成について説明する。
まず、FFC70を取り付ける場合と同様にして、ハウジング10の後方から下側シェル部材30を挿入して取り付ける。
続いて、ハウジング10の後方から同軸ケーブル付FPC80を挿入して取り付ける。このとき、図16に示すように、同軸ケーブル付FPC80の前側ベース板82をハウジング10の前側本体部13に載置して固定し、同軸ケーブル付FPC80の後側ベース板83を下側シェル部材30のシェル本体部31に載置することで、同軸ケーブル付FPC80の下側グランドバー97と下側シェル部材30の半田接続片38とが接触した状態になる。
続いて、同軸ケーブル付FPC80の下側グランドバー97と下側シェル部材30の半田接続片38とを、半田接続して固定する。このとき、半田接続片38が凹凸状に形成されているので、この部分に半田を入り込ませることにより、下側グランドバー97と半田接続片38とを強固に半田接続することができる。
続いて、FFC70を取り付ける場合と同様にして、ハウジング10の後方から上側シェル部材50を挿入して取り付ける。そうすることで、上側シェル部材50のFPC用当接片61が同軸ケーブル付FPC80の上側グランドバー96に当接し、同軸ケーブル付FPC80は下側シェル部材30および上側シェル部材50によって上下に挟持されて保持される。また、上側シェル部材50の平板部64によってハウジング10の上部が覆われるとともに、上側シェル部材50の中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66と同軸ケーブル付FPC80の導体85(前端部において露出した部分)とが上下に対向した状態になる。
このように、FFC70を取り付ける場合と同様に、同軸ケーブル付FPC80を取り付ける場合にも、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66によって、外部から導体85に入り込む信号ノイズを効果的に低減でき、且つ導体85と基板側コンタクト120との電気接続の信頼性を向上させることが可能である。
以下においては、ケーブルコネクタ1を基板側コネクタ100に嵌合接続させるときの作用について説明する。
まず、FFC70または同軸ケーブル付FPC80が取り付けられたケーブルコネクタ1のガイド突起15(図15および図16参照)を、基板側コネクタ100の嵌合凹部101(図3参照)に対して後方から嵌合挿入する。このとき、FFC70の導体72(同軸ケーブル付FPC80の導体85)と基板側コネクタ100の基板側コンタクト120とが接触する前に、上側シェル部材50の中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66が基板側コネクタ100の基板側シェル部材130(上側接触部132)に接触するとともに、下側シェル部材30のシェル本体部31が基板側コネクタ100の基板側シェル部材130(接触片131a)に弾性的に当接する。このため、FFC70の導体72(同軸ケーブル付FPC80の導体85)と基板側コネクタ100の基板側コンタクト120とが接触して電気接続される時点においては、ケーブルコネクタ1および基板側コネクタ100のシェル部材同士が既に接触して信号ノイズが除去されているので、導体72(導体85)および基板側コンタクト120による信号伝送を安定化させることができる。また、上側シェル部材50に関しては、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66に加えてグランド接続用当接片68も、基板側シェル部材130に弾性的に接触する構成となっているので、上側シェル部材50の信号ノイズを確実に基板側シェル部材130へ逃がすことができる。
図17には、上述のようにしてケーブルコネクタ1が基板側コネクタ100に嵌合接続される過程を断面図に示している。まず、図17(a)に示すようにケーブルコネクタ1と基板側コネクタ100とが離間している状態から、ケーブルコネクタ1を基板側コネクタ100に徐々に近づけていき、ケーブルコネクタ1と基板側コネクタ100との嵌合が開始された状態を示したものが図17(b)である。この図17(b)から分かるように、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66は、上側接触部132の上面に弾性的に接触することで、ケーブルコネクタ1が基板側コネクタ100に嵌合接続される際に嵌合ガイドとしての機能を果たすように構成されている。そのため、嵌合クリアランスに拘わらず、ケーブルコネクタ1を基板側コネクタ100にスムーズに嵌合させることが可能である。
またこのとき、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66は、その先端部が下方且つ後方に向けて折曲されているので、その折曲された先端部の弾性力と平板部64の弾性力とを合算した押圧力(高い接触圧)で、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66を上側接触部132に押し付けることができる。そのため、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66を確実に上側接触部132に接触させて、上側シェル部材50の信号ノイズを逃がすことが可能になる。
このように、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66によってガイドされた状態で、ケーブルコネクタ1を基板側コネクタ100に嵌合させていき、図17(c)に示すように導体72(導体85)と基板側コンタクト120とが接触する状態に達すると嵌合完了となる。この図17(c)から分かるように、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66による押圧力が、導体72(導体85)と基板側コンタクト120との接触圧を高める方向に作用するので、導体72(導体85)と基板側コンタクト120との電気接続の信頼性を向上させることができる。また、中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66は、2重に折り重なるように先端部が折曲されて強度が高められている。
導体72(導体85)と基板側コンタクト120とが接触して嵌合が完了すると(図17(c)参照)、図18に示すように下側シェル部材30のロック用突起部48(48A)が基板側シェル部材130に形成された係合孔133aに係合され、ケーブルコネクタ1と基板側コネクタ100との嵌合状態がロック保持される。ここで、ロック用突起部48の係合部48bは、左右側方に向かうに従って後方に突出するように形成されているので、例えばロック用突起部48(48A)をそのまま左右内側に移動させるように係合ロック部32が弾性変形されても、係合部48bと接続部133とが干渉してロック状態が維持される。このように、係合ロック部32は、ロック状態が不意に解除されることを防止できる構成となっている。
一方で、上記ロック状態の解除は、ハウジング10のロック解除操作部17を左右内側に向けて押圧操作することで行われる。この押圧操作により、ロック解除操作部17によって係合ロック部32の第1ストレート部43が、第1折曲部42を中心として前方に押し出されながら左右内側に弾性変形される。これにより、ロック用突起部48(48A)は、48Aから48B、48Bから48Cに示す状態へと、徐々に前方に押し出されながら左右内側に移動され、元の状態48Aと比較して前後距離dだけ前方に押し出されてロック状態を解除可能になる。また、ロック解除操作が行われる際に、ロック用突起部48が徐々に前方に押し出されながら左右内側に移動されるので、ロック用突起部48と接続部133とが接触して擦れることがなく、スムーズにロック解除操作を行うことができる。
本発明は、上述の実施形態の説明に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上述の実施形態において、先端部が下側且つ後方に折曲された中央嵌合ガイド65および端部嵌合ガイド66を備えた上側シェル部材50を例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば図19に示すように、先端近傍を下方に向けて打ち出すことで、上下に弾性変形可能な弾性接触部265を備えた上側シェル部材250を用いることも可能である。この上側シェル部材250によれば、平板部264の弾性力に弾性接触部265の弾性力を加えた力で、弾性接触部265を基板側シェル部材130に接触させることが可能になる。
上述の実施形態においては、基板側コネクタ100の基板側シェル部材130がグランド接続された構成を例示して説明したが、どのシェル部材のどの部分をグランド接続させるかについては、例えば配置スペース等に応じて設計変更可能である。例えば、FFC70の外巻シールド77をグランド接続させる構成でも良い。
1 ケーブルコネクタ
10 ハウジング(保持部材)
50 上側シェル部材(シェル部材)
51 下側本体部(内側部)
52 後側折曲部(折曲部)
53 上側本体部(覆い部)
61 FPC用当接片(シールド側接触部)
62 FFC用当接部(シールド側接触部)
65 中央嵌合ガイド(嵌合ガイド部)
66 端部嵌合ガイド(嵌合ガイド部)
70 FFC(ケーブル)
72 導体(コンタクト)
75 上側グランド板(グランド部材)
76 下側グランド板(グランド部材)
80 同軸ケーブル付FPC(ケーブル)
85 導体(コンタクト)
96 上側グランドバー(グランド部材)
97 下側グランドバー(グランド部材)

Claims (5)

  1. 信号線、前記信号線を覆う絶縁被覆部材および前記絶縁被覆部材を覆うシールド部材からなるケーブルの端部に取り付けられるケーブルコネクタであって、
    金属材料製のコンタクトと、
    前記コンタクトを嵌合側に突出させて保持する絶縁材料製の保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられる金属材料製のシェル部材とを有し、
    相手側コネクタに嵌合接続されることで、前記コンタクトが前記相手側コネクタの相手側コンタクトに接触して電気接続されるように構成されており、
    前記シェル部材が、
    前記保持部材の内部に位置して前記相手側コネクタとの嵌合方向に延びるとともに、前記シールド部材に電気接続されるシールド側接触部が形成された内側部と、
    前記内側部に一体に繋がるとともに前記相手側コネクタとの嵌合側とは反対側の端部において折曲されて前記保持部材の外部に延びる折曲部と、
    前記折曲部に一体に繋がるとともに前記保持部材の外面に沿って前記嵌合側に向かって延びて前記保持部材を覆う覆い部と、
    前記覆い部に一体に繋がるとともに前記覆い部の嵌合側端部から前記嵌合側に突出して前記コンタクトに対向し、前記相手側コネクタに嵌合接続される際に前記相手側コネクタに設けられた金属材料製の相手側シェル部材に弾性的に接触する嵌合ガイド部とを備えたことを特徴とするケーブルコネクタ。
  2. 前記嵌合ガイド部の嵌合側先端部が、前記嵌合側とは反対側に且つ内側に折曲されて形成されたことを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ。
  3. 前記シェル部材は、前記相手側コネクタに嵌合接続される際に前記コンタクトが前記相手側コンタクトに接触して電気接続される前に、前記嵌合ガイド部が前記相手側シェル部材に接触するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のケーブルコネクタ。
  4. 前記ケーブルの端部近傍部分が、前記保持部材に受容されており、
    前記コンタクトと前記信号線とが電気接続され、
    前記シールド側接触部と前記シールド部材とが、金属材料製のグランド部材を介して電気接続されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
  5. 前記ケーブルの端部近傍部分が、前記保持部材に受容されており、
    前記コンタクトとしての前記信号線が、前記保持部材における嵌合側に突出しており、
    前記シールド側接触部と前記シールド部材とが、金属材料製のグランド部材を介して電気接続されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
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