JP2013117786A - 商品見本光源ユニット及び光源ユニットを備えた自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの光源からの光を容易に左右の2箇所の傾斜反射面から出射させることによって、疑似光源が存在するようにして照明することができ、少ない光源でより多くの商品見本を照明する商品見本光源ユニットおよび当該商品見本光源ユニットを用いた自動販売機を提供する。
【解決手段】 見本収納部に配置する複数の商品見本の上面および/または下面に対向する第1の表面を備えた導光体と、前記第1の表面と反対側の第2の表面側に設けた半導体発光素子光源とで商品見本光源ユニットを構成する。導光体の光源と反対側の表面には断面V字状のV溝が形成され、反対側の表面の端面側には、傾斜溝が形成されている。光源はV溝が形成された位置に対応して配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は商品見本、特に自動販売機の商品見本を照明する光源ユニットに関する。
現在、缶入り飲料などの自動販売機では省エネルギーが求められている。自動販売機においてディスプレイされている商品見本の照明装置においても、光源の省エネルギー化として蛍光灯に代わってLED(発光ダイオード)が実用化されている。
LEDを照明装置の光源として用いた自動販売機として、例えば特許文献1がある。特許文献1の自動販売機の切換え表示装置では、商品見本の表示の切換えを行う光源の光を商品見本の照明にも用いている。
特開2007−183853号公報
しかしながら、特許文献1に開示れた自動販売機において、光源として使用するLEDは、切換え表示装置の光源であるため、商品見本を効果的に照明することが難しかった。また、商品見本の夫々に切換え表示を設置し、各々の表示切替を個別に制御するため、商品見本毎に光源を設けなければならず、LED光源の使用数を減少することが難しかった。
そこで、本発明は、簡単な構成により、LEDの使用数を減じた照明装置および当該照明装置を用いた自動販売機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の商品見本光源ユニットは、
透光性のカバーで覆われた見本収納部を備えた前面を備え、
前記見本収納部には、当該見本収納部に配置する複数の商品見本の上面および/または下面に対向する第1の表面を備えた導光体と、前記第1の表面と反対側の第2の表面側に設けた半導体発光素子光源とを有する商品見本光源ユニットであって、
前記導光体は、透光性の樹脂材料により形成された板状部材からなり、
前記第1の表面側には、断面V字状のV溝が形成され、
前記第2の表面側には、前記V溝から離間して第1傾斜溝および第2傾斜溝が形成されており、
前記光源は、前記V溝が形成された位置に対応して配置され、
前記V溝の中心は、前記光源から照射する光の強度が最大域となる照射方向の中心軸と一致し、
前記V溝の傾斜面は、V溝中心付近の中心側傾斜領域と前記第1な表面側傾斜領域からなり、当該中心側傾斜領域は前記光源表面と中心軸との交点から出射した光に対して臨界角を超えない角度とした透過面とされ、当該第1表面側傾斜領域は前記光源表面と中心軸との交点から出射した光に対して臨界角を超える角度とした全反射面とされており、

前記第1傾斜溝および第2傾斜溝の夫々には、前記第2表面側から前記第1表面側に向かって次第に前記中心軸から遠ざかる傾斜反射面が形成されている、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記V溝と第1傾斜溝の間の第1平坦部および前記V溝と第2傾斜溝の間の第2平坦部の夫々は、第1表面と第2表面との間の厚みが、V溝から離れるに従って薄くなるように形成されている、
ことを特徴とする。
請求項3に記載の自動販売機は、請求項1または請求項2に記載の商品見本光源ユニットを備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、簡単な構成により、一つの光源にて複数の箇所から商品見本を照明する照明装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、さらに、商品見本を照明したときに生じる影を目立たなくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、省エネルギーの自動販売機を提供することができる。
本発明によれば、簡単な構成により、LEDの使用数を減じた照明装置および当該照明装置を用いた自動販売機を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である自動販売機を示す概略斜視図である。 図1に示した自動販売機の商品見本表示用光源を示す概略断面図である。 図2に示した商品見本表示用光源の一部拡大断面図である。 本発明で用いるLEDの配光特性を示す図である。 図1に示した自動販売機の商品見本表示用光源の他の実施の形態を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態である商品見本光源ユニットを設けた自動販売機について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一実施形態である自動販売機を示す概略斜視図である。図2は、図1に示した自動販売機の商品見本表示用光源を示す概略断面図である。図3は、図2に示した商品見本表示用光源の一部拡大断面図である。
本実施形態の商品見本光源ユニット100は、自動販売機200に搭載され当該自動販売機で販売される商品見本を展示するディスプレイ部210に設けられ、商品見本を照明する。商品見本光源ユニット100は、光源33と導光体30とを備え、当該光源33から出射した光を導光体30内に入光し、導光体30内を通って複数の出光部から出射して商品見本を照明する。
光源33は、発光ダイオード(以下、LEDと略す)などの半導体発光素子光源を用いることが好ましい。さらに好ましくは、光源の配光特性がランバーシアンであり、その配光特性における最大強度と光源の光軸Zが一致する光軸を中心とした対照形状の配光特性となるように樹脂モールドされた面実装型のLEDが好適である。LEDを用いることで消費電力を低減することができる。ランバーシアンな配光特性とした樹脂モールドされたLEDを用いることで、当該LEDから照射される光の殆どを導光体30に入光させると共に、その光の減衰量を多くすることなく利用することができ光の利用効率を高めることができるからである。なお、消費電力は大きくなるが、ミニハロゲン電球やクリプトン電球などの電球や、放電灯光源とすることもでき、光源33にレンズ体や反射鏡を設けるなどして所望の配光特性が得られるようにした光源としても良い。光源33はプリント基板、セラミック基板、金属基板などの平板形状の基板56上に搭載される。
導光体30は、透光性の樹脂材料により形成された板状部材からなる。図2に示す断面形状を紙面前後方向に平行移動して得られる略矩形の形状からなり、側面形状と断面形状が一致する。その材質としては、アクリル樹脂が光の透過性、成形再現性、加工性、量産性などを考慮すると好適である。他にポリカーボネート樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレンテフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、オレフィン系樹脂などが挙げられる。
導光体30は前記光源33側の第1の表面31と、第1の表面31と反対側の第2の表面32を備え、第1の表面31側から入光し、第2の表面32側から出光する。図2および図3に示すように、第2の表面32側の長手方向中央には、V溝34が形成され、V溝以外の第2の表面32は平坦面とされている。
V溝34は導光体30の長手方向のほぼ中心に長手方向と直交するように形成され、V溝34の中心43と光源33の中心軸が一致するようにV溝34に対向して光源33を光源収納凹部54内に配設する。
第1の表面31側には凹部が形成されている。凹部は光源収納凹部54と光源収納凹部54の両端側に設けた反射面用凹部55(55a、55b)からなる。反射面用凹部55には第1表面側傾斜領域46が位置する。
V溝34を中心にして図2に示したように第1平坦部51(紙面左側)と、第2平坦部(紙面右側)が線対照形状に形成される。
第1平坦部51には、一方のV溝傾斜面41と、第1の表面31と、第1の表面31と平行な第2表面32と、一方のV溝傾斜面41と平行な傾斜反射面53aが形成されている。
同様に第2平坦部52には、他方のV溝傾斜面42と、第1の表面31と、第1の表面31と平行な第2表面32と、他方のV溝傾斜面42と平行な傾斜反射面53bが形成されている。
光源33は面実装型のLEDであり図4に示すようなランバーシアンの配光特性を示す。光源33から放射した光の殆どは第1の表面31から導光体30内に入射する。LED光源33から照射する光が最大強度となる領域に光軸Zを備える。光源33の出射方向前方に位置するV溝傾斜面41,42に入射した光は、V溝傾斜面41,42にて反射する。V溝傾斜面41,42は導光体30と空気層との屈折率差を利用した全反射面とする。また、光源33から出射する光のうち、光強度が約70%以上の光がV溝傾斜面41,42に入射するように形成されている。
V溝傾斜面41にて反射した光は、第1平坦部51内を通って傾斜反射面53に向かい、傾斜反射面53にて反射して第2の表面32から導光体30の外方に出射する。また、V溝傾斜面41にて反射した光の一部および第2の表面にて反射した光の一部は第1の表面31にて一部が反射し、傾斜反射面53または導光体の第1の表面31にて反射した後に導光体30の外方に出射する。図2の符号L1およびL2はこの光線を示している。
これにより光源33から出射した光が光源33から離間した傾斜反射面53a,53bの位置から出射し、2つの擬似光源が存在するように照射する。同時にV溝34と傾斜反射面53(53a、53b)の間の第2の表面からも弱い光が出射する。
商品見本光源ユニット100はこのように構成されており、第2の表面側に配置された商品見本230を照明する。商品見本230は、反射面用凹部55に対応する位置に配置するのが好ましい。反射面用凹部55に対応する位置から出射する光強度が強いからである。また、このように配置すると、1つの光源33にて2つの商品見本230を照射することができる。図1では2個の商品見本230に対して1個の商品見本光源ユニット100を配設している。また、商品見本230をV溝44と傾斜反射面53の間の第2の表面から出射する光によっても照射する。これにより、商品見本により生じる影を見えにくくすることができる。従って、商品見本を少ない光源にて照明することができ、省エネルギーとすることができる。全体を薄型化を図ることができる。
また、反射面用凹部55に対応する位置に配置された商品見本230は、V溝34と傾斜反射面53の間の第1平坦面51および第2平坦面の夫々の第2の表面32から出射する光によっても照射される。図3の符号L3はこのV溝34と傾斜反射面53の間の平坦面部分から照射する光線を示している。光線L3は光線L1およびL2に比べて照度の低い光となる。光線L3は、第1平坦部51または第2平坦部52の導光体内部を進行する際に生じる屈折光を主成分とし、主に半導体発光素子光源33から中心軸AXに対して斜めに拡がる方向に進行し、光線L3が反射面用凹部55に対応する位置に配置された商品見本に向かって照射するからである。これにより商品見本230の直上または直下からの照明のみでなく、斜め方向からも照射することができ、商品見本230の照明による演出効果を高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施形態について説明する。図1に示した自動販売機の商品見本表示用光源の別の実施形態を示す概略断面図である。図5において前述した実施形態と同一の構成については図2と同一の符号を付し、ここでの詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態の商品見本光源ユニット110も、光源33と導光体130とを備え、当該光源33から出射した光を導光体130内に入光し、導光体130内を通って複数の出光部から出射して商品見本を照明する。
導光体130は前記光源33側の第1の表面131と、第1の表面131と反対側の第2の表面32を備え、第1の表面131側から入光し、第2の表面32側から出光する。図3に示すように、第2の表面32側の長手方向中央には、V溝34が形成され、V溝以外の第2の表面32は平坦面とされている。
V溝34は導光体130の長手方向のほぼ中心に長手方向と直交するように形成され、V溝34の中心43と光源33の中心軸が一致するように配設される。
第1の表面131側には図示しない隙間を介して外部雰囲気と連なった空気層となる凹部が形成されている。凹部は光源収納凹部154と光源収納凹部154の両端側に設けた反射面用凹部155からなる。光源収納凹部154内のV溝34に対向する位置に第1の表面31と離間して光源33を配設する。反射面用凹部155(155a、155b)には第1表面側傾斜領域46が位置し、第1表面側傾斜領域46は全反射面として機能する。
第1の表面131は先の実施の形態と異なる。先の実施の形態においては第1の表面31は第2の表面32と平行としてたが、第2の実施の形態においては中心軸ZからV溝34端部までの距離の約2倍離れた位置近傍から第1の表面31側に向かって傾斜する傾斜接続面147となっている。第1表面側傾斜領域46は先の実施の形態に比べて小面積としている。
より具体的には、第1の傾斜表面131は、V溝34と第1傾斜溝55aの間の第1平坦部51および前記V溝34と第2傾斜溝55bの間の第2平坦部52の夫々は、第1表面と第2表面との間の厚みが、V溝から離れるに従って薄くなるように形成されている。具体的には、V溝中心43から溝と第2の表面32の交線までの距離の2倍から3倍の間の領域においては第1の表面131と第2の表面32とを平行とし、それよりも離れた第1の表面131においては、次第に厚みを薄くする傾斜接続面147としている。傾斜接続面147と第1傾斜溝55a(第2傾斜溝55b)が接する箇所における導光体131の厚みは、V溝中心43の深さの約1/2に相当する厚みとしている。
商品見本光源ユニット110は、このように構成されており、第2の表面側に配置された商品見本を照明する。商品見本は、反射面用凹部55に対応する位置に配置するのが好ましい。反射面用凹部55に対応する位置から出射する光強度が強いからである。すなわち、2箇所の傾斜反射面53,53からの出射光に対応する位置に商品見本が配置されるように第1平坦部51および第2平坦部52の長さおよび/または商品見本の設置位置が設定される。このように配置すると、1つの光源33にて2つの商品見本を照射することができる。従って、商品見本を少ない光源にて照明することができ、省エネルギーとすることができる。
また、反射面用凹部55に対応する位置に配置された商品見本は、V溝34と傾斜反射面53の間の第1平坦面51および第2平坦面の夫々の第2の表面32から出射する光によっても照射される。図5の符号L13はこのV溝34と傾斜反射面53の間の平坦面部分から照射する光線を示している。光線L13は光線L1およびL2に比べて照度の低い光となる。光線L13は、第1平坦部51または第2平坦部52の導光体内部を進行する際に生じる屈折光を主成分とし、主に半導体発光素子光源33から中心軸Zに対して斜めに拡がる方向に進行し、光線L13が反射面用凹部55に対応する位置に配置された商品見本に向かって照射するからである。これにより商品見本の直上または直下からの照明のみでなく、斜め方向からも照射することができ、商品見本の照明による演出効果を高めることができる。また、商品見本を照明したときに生じる影を目立たなくすることができる。
また、光線L13は第1の実施の形態の光線L3に比べて光量が多くなっている。
導光体30(130)は断面形状を同一としているので、複数をまとめて一体に成型し、一体成型品を切断して任意の大きさの導光体とすることもできる。このように製造することで、製造コストを低減することができる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。商品見本230は図1では商品見本の下側に設けたが商品見本の上側に設けて、商品見本と対向するように設けても良い。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
1つの光源からの光を容易に左右の2箇所の傾斜反射面から出射させることによって、疑似光源が存在するようにして照明することができ、少ない光源でより多くの商品見本を照明する用途にも適用できる。
30,130 導光体
31,131 第1の表面
32 第2の表面
33 半導体発光素子光源
34 V溝
41,42 V溝傾斜溝
42 第2傾斜溝
43 V溝中心
51 第1平坦部
52 第2平坦部
53 傾斜反射面
54 光源収納凹部
55 反射面用凹部
56 基板
100,110 商品見本光源ユニット
200 自動販売機
210 ディスプレイ部
230 商品見本

Claims (3)

  1. 透光性のカバーで覆われた見本収納部を備えた前面を備え、
    前記見本収納部には、当該見本収納部に配置する複数の商品見本の上面および/または下面に対向する第1の表面を備えた導光体と、前記第1の表面と反対側の第2の表面側に設けた半導体発光素子光源とを有する商品見本光源ユニットであって、
    前記導光体は、透光性の樹脂材料により形成された板状部材からなり、
    前記第1の表面側には、断面V字状のV溝が形成され、
    前記第2の表面側には、前記V溝から離間して第1傾斜溝および第2傾斜溝が形成されており、
    前記光源は、前記V溝が形成された位置に対応して配置され、
    前記V溝の中心は、前記光源から照射する光の強度が最大域となる照射方向の中心軸と一致し、
    前記V溝の傾斜面は、V溝中心付近の中心側傾斜領域と前記第1な表面側傾斜領域からなり、当該中心側傾斜領域は前記光源表面と中心軸との交点から出射した光に対して臨界角を超えない角度とした透過面とされ、当該第1表面側傾斜領域は前記光源表面と中心軸との交点から出射した光に対して臨界角を超える角度とした全反射面とされており、
    前記第1傾斜溝および第2傾斜溝の夫々には、前記第2表面側から前記第1表面側に向かって次第に前記中心軸から遠ざかる傾斜反射面が形成されている、
    ことを特徴とする商品見本光源ユニット。
  2. 前記V溝と第1傾斜溝の間の第1平坦部および前記V溝と第2傾斜溝の間の第2平坦部の夫々は、第1表面と第2表面との間の厚みが、V溝から離れるに従って薄くなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の商品見本光源ユニット。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の商品見本光源ユニットを備えた自動販売機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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