JP2013117183A - 筒体内上昇気流発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒体内で発生した上昇気流で発電する発電装置を提供する。
【解決手段】表面が太陽光吸熱素材である縦筒体1を直立させて設置し、該縦筒体1の底部寄りには吸気口2を備え、上端部には回動排気口3を備え、周囲には縦筒体1を取り囲む防風壁7を設け、内部には、下部に電気ヒータ4を装着し、上部に排気ファン5を装着し、それらの間に上下多段に連続した発電ユニット8を配設した筒体内上昇気流発電機であって、発電ユニット8は、a)先端部が前記縦筒体1の内周壁面に近い位置に達する長さの回転羽根9と、b)回転羽根9の下部で回転軸10に減速機を介して連結された発電機11と、c)発電機を固定し、回転羽根の回転軸を枢支する支持部材と、d)回転羽根9の下方に配し、下部は縦筒体1の内周壁面に周囲を密閉可能とし、上部は回転羽根9の先端に接近可能とするテーパー筒状の気流絞り部材12とから成る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、縦状の筒体内を上昇する気流の力を利用して、回転羽根を回し、効率良く且つ安定した発電量の得られる発電装置に関する。
直立した筒体内を上昇する気流によって発電する装置に関し、下記特許文献1の「風力発電装置」が提案されている。
この装置では、筒状体の中に上下間隔を置いて複数の回転羽根が設けられ、下の風取込口から自然の風を取り込んで上昇気流を発生させ、その気流の力で回転羽根を回転させて発電機を稼動し、電力を得るものであり、その際、筒状体の底部に釜場を備えた加熱装置を配設して空気を加熱して空気の浮力で気流の上昇力を高めることが開示されている。
登録実用新案第3169269号公報
しかし、自然の風力は変化が激しく、上記特許文献1の発電装置では風力が小さい場合には強い上昇気流が発生しないので、その風力を補うために釜場で空気を加熱した場合、燃料の燃焼で発生する煤や油脂が内部の羽根や発電部等に付着し、故障が発生する虞があった。
そこで本発明は、上記問題を解決すべく、変化の激しい自然の風力に頼らず、一定の上昇気流を効率良く発生させ、安定した電量を得ることが可能となる筒体内上昇気流発電装置を提供することを目的とする。
本発明の筒体内上昇気流発電機は、上記課題を解決するため以下の構成とした。
即ち、請求項1の発明においては、外周の全部又は殆どの表面が太陽光吸熱素材である縦筒体を平面上に直立状態に設置し、
該縦筒体の、A)底部寄りには、吸気口を備え、B)上端部には、風を受けて回転し常に風下へ向く回動排気口を備え、C)周囲には、前記吸気口から一定の間隔を置いて前記縦筒体を取り囲む防風壁を設け、D)内部には、下部に電気ヒータを装着し、上部に排気ファンを装着し、該電気ヒータと排気ファンとの間に上下多段に連続した発電ユニットを配設し、該発電機ユニットで発電した電気を外部に送る送電線を備え、
前記発電ユニットは、a)基端部が縦筒体中心に配した回転軸に固着され、先端部が前記縦筒体の内周壁面に近い位置に達する長さの回転羽根と、b)該回転羽根の下部で前記回転軸に直接又は減速機を介して連結された発電機と、c)該縦筒体の内部に該発電機を固定するとともに前記回転羽根の回転軸を枢支する支持部材と、d)前記回転羽根の下方に配し、下部は前記縦筒体の内周壁面に周囲を密閉可能とし、上部は前記回転羽根の先端に接近可能とするテーパー筒状の気流絞り部材と、から成ることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、前記回転羽根の回転方向の向きを上下交互に逆回転方向に形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記発明において、前記縦筒体内に上昇気流センサを設け、発電機に接続した送電線にバッテリとを接続し、該バッテリと前記電気ヒータ及び排気ファンとを、前記上昇気流センサからの信号を受けて、その信号が前記上昇気流センサで感知した気流の速度が設定値より小さいときには前記電気ヒータ及び排気ファンに送電し、気流の速度が設定値より大きいときには送電停止する送電制御部を介して電線で電気的に接続したことを特徴とする。
請求項4の発明は、上記発明において、前記吸気口に空気の吸入量を調節するダンパを設け、設定した発電量より発電量が少ないときには開き、発電量が多いときには閉じるように該ダンパを自動的に開閉制御可能とするダンパ制御部を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、上記発明において、前記回転羽根の先端に、該羽回転根の回転方向に向って斜めに開いた立翼を直立させて設けたことを特徴とする。
本発明においては、先ず前記縦筒体の表面で太陽光線を吸収し、前記縦筒体の温度が上がると、前記縦筒体内部の空気の温度が上昇し浮力が発生する。その空気の浮力で吸気口から入り回動排気口から排出される上昇気流が縦筒体内部に発生する
該上昇気流は、吸気口から入る量と回動排気口から排出される量が等しく、その途中の各発電ユニットは同じ速度の上昇気流を受けて、多段に設けられた各段の発電ユニットの回転羽根が同時に回転し、その回転軸と連結した発電機が回転して発電ユニットごとに発電が行われる。
その際、前記縦筒体の周囲に設けた防風壁によって、吸入口に乱入する風を防ぐとともに発電機から発生する回転騒音を遮断して周囲の環境を静かに保つことが可能となる。
一方、太陽が昇る早朝で、まだ発生する上昇気流が小さい場合には、縦筒体の内部の下部に設けた電気ヒータの稼動により空気を加熱して空気の上昇を促進し、加えて上部では排気ファンを回転させて空気を強制的に排出させることで上昇気流の発生を促進する。
発生した上昇気流は、前記発電ユニットの気流絞り部材で絞られることで速度を増し、強く回転羽根を回転させ、大きな電力を得ることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、前記回転羽根の回転方向の向きを上下交互に逆回転方向に形成したことで、各発電ユニットの上段の回転羽根がその下からの強い力を羽根に受けて、より強い回転が得られる。そしてより大きな電力が高効率で得られる。
請求項3に記載の発明では、前記送電制御部により、縦筒体内に設けた上昇気流センサで感知した気流の速度が設定値より小さいときには、バッテリに蓄電された電気を前記電気ヒータ及び排気ファンに送電して該電気ヒータ及び排気ファンが稼動し、一方、気流の速度が設定値より大きいときには送電が止って稼動が停止する。
即ち、前記送電制御部によって該電気ヒータ及び排気ファンの自動制御による稼動が可能となり、この結果、太陽熱の加熱が少なく発電機の回転が小さいときでも、上昇気流の上昇力を高めて回転羽根の回転数を大きくし、一定の発電量を確保することが可能となる。
請求項4に記載の発明では、吸気口に空気の吸入量を調節するダンパ制御部によって、予め設定した発電量より発電量が少ないときには大きくダンパを開いて空気を多く吸入させ、発電量が多いときにはダンパを閉じることで、吸入できる空気の量を少なくし、過小又は過大となる上気流の上昇力を調節して、発電量を一定に調節することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、斜めに開いた立翼は、前記羽回転根が回転すると上昇気流を渦巻きにして中央へと気流を集め、強い上昇気流を発生させ、その上側の回転羽根を強く回転させることが可能となる。
本発明に縦断側面図である。 図1のA−A線水平断面図である。 立翼を設けた羽回転根の形態を示す要部の斜視図である。
本発明の実施の形態を以下本発明の実施例を示す図に基づいて説明する。
本発明は、図1に示すように、地面にコンクリートを打設して平面Gを形成し、その上にコンクリート製の縦筒体1を垂直に建設する。
該縦筒体1のサイズは限定されるものではないが、例えば、内部の直径を3mとし、厚さ20cmの鉄筋入りコンクリート製の円筒形を成し、上端部までの高さを約15mとすることができる。
そして、前記縦筒体1の表面は全て又は最下部を除いた全てを太陽光吸熱素材で表面を被覆するか、或いは前記縦筒体1そのものを太陽光吸熱素材で構成しても良い。
該太陽光吸熱素材として、カーボンブラック、カーボンブラックを含む有機塗料など黒色吸熱性樹脂組成物、酸化クロム(ブラッククロム)、酸化ニッケル(ブラックニッケル)等の黒色系金属酸化物の使用が可能である。
これらは、太陽光が当たると、いずれも効率良く吸熱し、前記縦筒体1の全体を加熱して、内部の空気を暖める。この結果、前記縦筒体1内に強い上昇気流を発生させることが可能となる。
又、該縦筒体1の底部寄りには周囲均等に複数の吸気口2を備える。該吸気口2は最下部でも良いが、20cmほど立ち上げた上部に直径30cm程の大きさに開口させる。
図1では、円形の吸気口2を示したが、その形状に限定するものではなく、吸気口2は長方形や正方形であっても良い。
又、前記縦筒体1の上部には該縦筒体1の直径の半分である1.5m程度に絞った筒体絞り部6を形成し、その絞った縦筒体1の上端に、下端が該縦筒体1の上端と同径の下部を有し、その上部が湾曲状を成して横向きに回動排気口3を形成する風受け回転体15をベリング等の円滑手段を介してフリーに回転可能に接続する。
該風受け回転体15は風を受けると、前記回動排気口3側が開いているので抵抗が大きく、湾曲側は流線型に近いので抵抗が少なく、風への抵抗の差で、前記回動排気口3が回転し常に風下へ向くこととなる。
なお、該風受け回転体15の風向きに対する追随性を高めるために、前記回動排気口3側に、該回動排気口3の中央から後方に向けて直立させた飛行機の垂直尾翼のような風向板を設けることも可能である。
前記風受け回転体15は風を受けると常に前記回動排気口3を風下に向けるように回転し、該回動排気口3の近傍の空気が風下となって減圧され、前記縦筒体1内部の空気を吸い上げる力が発生し、この力は、前記縦筒体1内部の上昇気流の上昇力を高めることに役立つこととなる。
又、該風受け回転体15が回動するときの摩擦抵抗を少なくし、円滑な回転が得られるように、接続部分にベアリングを組み込むことも可能である。そして、軽く速やかに回転することで風向の変化に素早く対応し、該縦筒体1の上昇気流の円滑な外部への排出が可能となる。
朝、太陽が昇ると、前記縦筒体1の表面の太陽光吸熱素材が太陽光線を効率良く吸収し前記縦筒体1そのものの温度が上昇する。そして、これによって該縦筒体1内の空気が暖められて空気の浮力が増加し、吸気口2から回動排気口3へと縦筒体1内部に強い上昇気流が発生する。
晴天日か、曇りや雨天日かで、太陽光の強さに左右され発電量に変動があるが、風力によって発生する上昇気流ではないので、風力に較べれば発電の変動は比較的に少なくなる。
従って、設置場所は1年を通して晴天日の多い場所が適する。
又、前記縦筒体1の前記吸気口2から一定の間隔を置いて、その周囲に前記縦筒体1を取り囲む防風壁7を設ける。
前記防風壁7がないと、前記縦筒体1に直接風が当たり、風は風上側から吸入口2に入って来るが、そのまま風下側の吸入口から排出されるので、上昇気流の発生には殆ど役立たない。むしろ強く排出されことで上昇気流の逆流を誘う虞がある。
該防風壁は、吸入口2に入る風を防ぎ、又発電機から発生する騒音を遮断して周囲を静かな環境に保つことが可能となる。
このため、図1及び図2に示すように、前記防風壁7は前記縦筒体1の全周囲に、吸入口2を隠す一定の高さに設ける。
前記防風壁7中の前記縦筒体1の底部近くの表面は、前記防風壁7で遮られて太陽光線が直接には当たらなくなり温度が上がり難くなる。この前記防風壁7の影に入る部分は太陽光吸熱素材で被覆しない態様も可能である。
なお、前記縦筒体1の底部までの表面全部を太陽光吸熱素材で被覆する場合には、前記防風壁7をアクリル樹脂などの透明な素材で形成した防風壁7とし、太陽光線が底部まで当たるようにすることで太陽光の熱をより多く利用することも可能となる。
又、前記縦筒体1の内部には、図1に示すように、下部には棒状電気ヒータ4を複数本装着し、上部には前記回動排気口3の下部に排気ファン5を装着する、該排気ファン5にはモータ5bで回転する羽根5aを備える。この排気ファン5には、回転稼動しないときでも上昇気流が多く通過可能とする広い通風路を内部に備える。このためファンの羽根5aは幅の細い羽根とするか、又は2枚又は3枚程度の少ない枚数の羽根5aとし、上下に気流が通過し易くする。
そして、下部の電気ヒータ4と上部の排気ファン5との間に、上下多段に連続した発電ユニット8を配設する。
更に、各発電ユニット8で発電した電気を外部に送る送電線(図省略)を備える。
前記発電ユニット8は、図1の破線で囲われた内にユニット1単位を示している。そして、図2に示すように、基端部が縦筒体1中心に配した回転軸10に固着され、先端部が前記縦筒体1の内周壁面に近い位置に達する140cm長さの回転羽根9と、該回転羽根9の下部で前記回転軸10に直接又は減速機(図省略)を介して連結された発電機11とを配し、前記縦筒体1内壁に掛架された支持部材13で該縦筒体1の内部に該発電機10を下から固定するとともに、前記回転羽根9の回転軸10を枢支する。
前記支持部材13は、上昇気流が該発電ユニット8を上下に通過してできるだけ多く流れるように棒材又は板材を縦にして使用し、大きな気流通過間隔を得られるようにする。
又、前記回転羽根9の先端には、図3に示すように、羽回転根9の回転方向に向って、前記回転軸10を中心とする羽回転根9端部の円周線の接線に対して先端側を斜め外向きに傾斜させて、高さ18cmで横幅20cmの立翼21を直立に設けることができる。
該立翼21は、前記羽回転根9が回転すると上昇気流を渦巻きにして中央へと気流を寄せ集め、強い上昇気流を発生させ、その結果、その上側の回転羽根9を強く回転させることが可能となる。
更に、前記支持材13の上に、下部は前記縦筒体1の内周壁面に周囲を密閉可能とし、上部は前記回転羽根9の先端に接近可能とするテーパー筒状の気流絞り部材12を設ける。
該気流絞り部材12は、前記縦筒体1の内周壁面に合わせて外径を3mとし、上部の絞り口径を2.7mとし、高さを発電機10及び回転軸10の長さに応じた高さとする。
例えば前記発電機10と回転軸10とを加えた高さが40cmの場合では前記気流絞り部材12の高さは38cmとし、上部の絞り口が前記回転羽根9の先端に接近する位置に設定することができる。
又、発電ユニット8は、前記支持材13、前記気流絞り部材12、前記回転羽根9の合計高さとなり、0.7m〜1m程度にできる。例えば1mとすると、前記排気ファン5と電気ヒータ4との間に上下多段に連続した10段で10m程度となる。
前記縦筒体1の全体の長さを15mとすると、前記発電ユニット8の下方及び上方にそれぞれ2.5m高さの空間が得られる。
これらの下方及び上方の空間は、一定の上昇気流を得るために必要とする空間である。
雨天や曇天で太陽光が弱く、強い上昇気流が発生しない場合には、強制的な加熱で上昇気流を発生させることが必要となる。
そのために、下方の空間には棒状の電気ヒータ4を装着し、空気を前記縦筒体1内の下から加熱できるようにする。
又、上方に得られる空間は、発電ユニット8の上方で浮力の大きな空気溜まりが形成され上昇気流の上昇力を高め、上方への吸引力を増大させることで、内部に強い上昇気流を発生させるが、強い昇気流が発生しない場合には、上部に排気ファン5を設けて強制的に上昇気流を発生させることができる。
前記発電ユニット8は、図1で示した破線内が1単位のユニットを形成し、図1では発電ユニット8を10段としたことを示しているが、段数は10段に限定されるものではなく、それ以上でも、それ以下でも良い。
前記縦筒体1を高く形成し、段数を多く増やせば発電量はより大きくなるが、前記縦筒体1の高さ、強度、全体重量等から安全性を勘案してその段数を決める。
前記回転羽根9に当たる気流は、上方への空気の流れが各段の回転羽根9の方向によって空気の渦巻き方向が決まり、回転羽根9の全てが同方向へ回転する場合は渦巻きが同方向となる。この場合、上側の回転羽根9に当たる気流の方向が回転が弱まる方向となる。これに対し、上へ順に次の回転羽根9が逆向きとすると、上側の回転羽根9に大きな回転力を得ることができる。全体に均等な回転力を得て効率の高い発電をするためには、全ての回転羽根9を上下交互に逆回転方向に形成する。
又、前記電気ヒータ4及び排気ファン5を自動的に稼動させる形態が可能である。
この形態においては、前記発電機10に電線20でバッテリ16を接続し、前記縦筒体1内の中間部位に上昇気流センサ16を設ける。
そして、前記バッテリ16と前記電気ヒータ4及び排気ファン5とを、上昇気流センサ16からの信号を受けて送電の制御をする送電制御部18を介して電線20で電気的に接続する。
前記上昇気流センサ16は空気の流れの速さを感知し、電線20で前記送電制御部18にその信号を送信する。
前記送電制御部18は、予め設定した速度と感知した速度とを比較して、電気的に送電を制御し、バッテリ16の電力で前記電気ヒータ4及び排気ファン5を制御して稼動させる。
その方法は、前記上昇気流センサ17で感知した気流の速度が設定値より小さいときには、前記電気ヒータ4及び排気ファン5には送電し、気流の速度が設定値より大きいときには送電停止することで制御する。
上記送電制御部18では、強制的な上昇気流の流れを得て、太陽光の弱さを補うものであるが、逆に上昇気流が強過ぎて回転羽根9が過度に早い回転が発生し、発電機、支持部材などが損傷するのを防ぐため、上昇気流の強さを抑える場合については、前記ダンパ14を自動的に開閉制御して過度に強い上昇気流の発生を抑制する形態が可能である。
この形態では、前記ダンパ14に、モータで開閉して前記吸気口2に空気の吸入量を調節するダンパ制御部19を設ける。
この開閉方法は、バッテリ16に蓄積される電力の発電量を測定し、設定した発電量よりバッテリ16に蓄積される発電量が少ない場合には前記ダンパ14を大きく開き、発電量が多いときには閉じるようにダンパ制御部19に設けたダンパ開閉用のモータを稼動して行う。
そして、前記ダンパ14の制御で、真夏の太陽光線の強い日には内部の温度が高くなるので、ダンパ14を閉めて上昇気流を抑え、真冬の太陽光線の弱い日には内部の温度が上がらないので、ダンパ14を開けて上昇気流の発生を促進させることが可能となる。
なお、図示はしないが、前記縦筒体1の外周面には、人が登り降り可能な最下部から最上部までの螺旋階段を設けることや、梯子を設け、各前記発電ユニット8の側面にはドアを設ければ、メンテナンスが容易となる。
本発明は発電ユニットを備えた縦筒体を地面に直立させて設置するものであるが、設置する場所は、海上に浮かぶメガフロートなどの移動体上であっても安定した平面が得られる場所であれば設置可能となる。
1 縦筒体、
2 吸気口
3 回動排気口
4 電気ヒータ
5 排気ファン
5a 羽根
5b モータ
6 筒体絞り部
7 防風壁
8 発電ユニット
9 回転羽根
10 発電機
11 気流絞り筒体
12 回転軸
13 支持部材
14 ダンパ
15 風受け回転体
16 バッテリ
17 上昇気流センサ
18 送電制御部
19 ダンパ制御部
20 電線
21 立翼
G 平面

Claims (5)

  1. 外周の全部又は殆どの表面が太陽光吸熱素材である縦筒体を平面上に直立状態に設置し、
    該縦筒体の、A)底部寄りには、吸気口を備え、B)上端部には、風を受けて回転し常に風下へ向く回動排気口を備え、C)周囲には、前記吸気口から一定の間隔を置いて前記縦筒体を取り囲む防風壁を設け、D)内部には、下部に電気ヒータを装着し、上部に排気ファンを装着し、該電気ヒータと排気ファンとの間に上下多段に連続した発電ユニットを配設し、該発電機ユニットで発電した電気を外部に送る送電線を備え、
    前記発電ユニットは、a)基端部が縦筒体中心に配した回転軸に固着され、先端部が前記縦筒体の内周壁面に近い位置に達する長さの回転羽根と、b)該回転羽根の下部で前記回転軸に直接又は減速機を介して連結された発電機と、c)該縦筒体の内部に該発電機を固定するとともに前記回転羽根の回転軸を枢支する支持部材と、d)前記回転羽根の下方に配し、下部は前記縦筒体の内周壁面に周囲を密閉可能とし、上部は前記回転羽根の先端に接近可能とするテーパー筒状の気流絞り部材と、から成ることを特徴とする筒体内上昇気流発電装置。
  2. 回転羽根の回転方向の向きを上下交互に逆回転方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載の筒体内上昇気流発電装置。
  3. 縦筒体内に上昇気流センサを設け、発電機に接続した送電線にバッテリとを接続し、該バッテリと前記電気ヒータ及び排気ファンとを、前記上昇気流センサからの信号を受けて、その信号が前記上昇気流センサで感知した気流の速度が設定値より小さいときには前記電気ヒータ及び排気ファンに送電し、気流の速度が設定値より大きいときには送電停止する送電制御部を介して電線で電気的に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の筒体内上昇気流発電装置。
  4. 吸気口に空気の吸入量を調節するダンパを設け、設定した発電量より発電量が少ないときには開き、発電量が多いときには閉じるように該ダンパを自動的に開閉制御可能とするダンパ制御部を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載の筒体内上昇気流発電装置。
  5. 回転羽根の先端に、該羽回転根の回転方向に向って斜めに開いた立翼を直立させて設けたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載の筒体内上昇気流発電装置。
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