JP2013113322A - 組合せオイルコントロールリング - Google Patents
組合せオイルコントロールリング Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013113322A JP2013113322A JP2011257463A JP2011257463A JP2013113322A JP 2013113322 A JP2013113322 A JP 2013113322A JP 2011257463 A JP2011257463 A JP 2011257463A JP 2011257463 A JP2011257463 A JP 2011257463A JP 2013113322 A JP2013113322 A JP 2013113322A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control ring
- oil control
- convex
- convex surface
- side rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
【解決手段】上下二枚のサイドレールと、それらの間に介在し内周部に前記サイドレールの内周面を押圧する耳部を有するスペーサエキスパンダよりなる組合せオイルコントロールリングにおいて、前記耳部のサイドレール押圧面に略軸方向に延長する凹凸部を有し、前記凹凸部の凸面が角部を含む構成とする。
【選択図】図3
Description
組合せオイルリングの呼び径75 mm、組合せ呼び径2.0 mm、組合せ厚さ2.5 mmとなるSUS304製のスペーサエキスパンダと幅0.4 mmのSUS 440製サイドレールを成形した。スペーサエキスパンダは、SUS304製の帯材からギア成形による局部的な曲げと剪断による耳長さ(耳部の周方向長さ)1.28 mmの耳部成形の後、耳部に凹凸形状がピッチ:0.18 mm、h:0.02 mm、m=0.09 mmなる略矩形形状となるように、また加工ローラの加工面の表面粗さRvが3.2μm、無潤滑の加工条件でロール成形を行い、最後にコイリングにより真円に成形された。
耳部の凸面が表1に示す角度θ(3〜34°)だけ、一方に傾斜させた加工ローラを用いた以外は、実施例1と同様にスペーサエキスパンダを製作し、実施例1と同様にサイドレール単独回転の評価試験を行った。試験結果を実施例1の結果も含め、表1に示す。傾斜角度が3〜27°では、サイドレール単独回転評価試験装置の上限の首振り角度(7.5°)でもサイドレールは単独回転しなかった。
ロール成形の加工条件を潤滑条件とした以外は、実施例2〜6と同様に、スペーサエキスパンダを製作し、実施例1と同様にサイドレール単独回転の評価試験を行った。試験結果を表1に示す。傾斜角度θが3〜27°では、サイドレール単独回転評価試験装置の上限の首振り角度(7.5°)でもサイドレールは単独回転しなかった。
ロール成形の加工条件を潤滑条件とした以外は、実施例1と同様に、スペーサエキスパンダを製作し、実施例1と同様にサイドレール単独回転の評価試験を行った。試験結果を表1にも示すが、サイドレール単独回転開始角度は5.5°だった。
耳部の凹凸形状がピッチ:0.18 mm、h:0.001〜0.01 mm、m:0.09〜0.12 mm、m’:0.078〜0.102 mm、θ:9°、側面:外に凸、となるような加工条件でロール成形を行った以外は、実施例1と同様にスペーサエキスパンダを製作し、実施例1と同様にサイドレール単独回転の評価を行った。耳部凹凸形状の仕様(凸面高さh、凸部底面の幅m、凸面の周方向長さm’、パラメータh/m、接触面積率等)と試験結果である単独回転開始角度を表2に示す。いずれの実施例においても、サイドレール単独回転評価試験装置の上限の首振り角度(7.5°)で、サイドレールは単独回転しなかった。
耳部の凹凸形状がピッチ:0.18 mm、h:0.001〜0.01 mm、m:0.059〜0.078 mm、m’:0.049〜0.060 mm、θ:9°、側面:外に凸、となるような加工条件でロール成形を行った以外は、実施例1と同様にスペーサエキスパンダを製作し、実施例1と同様にサイドレール単独回転の評価を行った。但し、スペーサエキスパンダの張力は、実施例1〜16よりもやや小さめに調整した。耳部凹凸形状の仕様(凸面高さh、凸部底面の幅m、凸面の周方向長さm’、パラメータh/m、接触面積率等)と試験結果である単独回転開始角度を表3に示す。何れの実施例においても、サイドレール単独回転評価試験装置の上限の首振り角度(7.5°)で、サイドレールは単独回転しなかった。
耳部の凹凸形状がピッチ:0.18 mm、h:0.001〜0.01 mm、m:0.037〜0.053 mm、m’:0.028〜0.039 mm、θ:9°、側面:外に凸、となるような加工条件でロール成形を行った以外は、実施例1と同様にスペーサエキスパンダを製作し、実施例1と同様にサイドレール単独回転の評価を行った。但し、スペーサエキスパンダの張力は、実施例17〜21よりもさらに小さめに調整した。耳部凹凸形状の仕様(凸面高さh、凸部底面の幅m、凸面の周方向長さm’、パラメータh/m、接触面積率等)と試験結果である単独回転開始角度を表4に示す。何れの実施例においても、サイドレール単独回転評価試験装置の上限の首振り角度(7.5°)で、サイドレールは単独回転しなかった。
実施例1(実施例27)、実施例3(実施例28)、実施例8(実施例29)、実施例14(実施例30)、実施例19(実施例31)、実施例24(実施例32)、実施例25(実施例33)、及び比較例2(比較例1)の組合せオイルコントロールリングについて、排気量が1500 cm3の4気筒ガソリンエンジンを用いて、耳部及びサイドレールの内周面の摩耗とオイル消費量を評価した。ここで、トップリングは外周バレルフェイス、セカンドリングは外周テーパーフェイスのリングを用いた。試験条件は、5,000 rpm、全負荷(WOT:Wide Open Throttle)、48時間の条件とした。試験結果を表5に示す。h/mが10%以下の実施例30、31、33では、摩耗量1 μm以下、オイル消費量10 g/hr以下であった。
2 スペーサエキスパンダ
3 サイドレール
4 ピストン外周面
5 オイルリング溝
6 耳部
6a 上部耳部
6b 下部耳部
7 シリンダ内壁
61 凹部(凹面)
62 凸部(凸面)
63 凸面と凹面を繋ぐ面(側面)
64 スパイク波形(角部)
65 端部(角部)
100 加工ローラ
110 加工面
200 下部ローラ
300 サイドレール単独回転評価試験装置
301 擬似オイルリング溝
302 ホルダー(擬似ピストン)
303 円筒(擬似シリンダ)
304 支柱
305 支点
Claims (13)
- 上下二枚のサイドレールと、それらの間に介在し内周部に前記サイドレールの内周面を押圧する耳部を有するスペーサエキスパンダよりなる組合せオイルコントロールリングにおいて、前記耳部のサイドレール押圧面に略軸方向に延長する凹凸部を有し、前記凹凸部の凸面が角部を含むことを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1に記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記角部がスパイク波形により構成されることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1又は2に記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凸面が周方向の一方に傾斜し、前記角部が前記凸面の端部及び/又はスパイク波形により構成されていることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項3に記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凸面の傾斜角度が1〜30°の範囲にあることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凹凸部の断面形状が略台形波形形状であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項5に記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凹凸部の凸面の端部から構成される角部が鈍角であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凹凸部の前記凸面と凹面を繋ぐ面が外に凸形状であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凸面の前記凹面からの高さ(h)の前記凹凸部の凸部底面の幅(m)に対する比(h/m)が0.5〜10%であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凸面の前記凹面からの高さ(h)が0.5〜20μmであることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記凸面の前記凹面からの高さ(h)が0.5μm以上6μm未満であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記耳部に含まれる前記凸面の周方向長さの合計が前記耳部の周方向長さの30〜70%であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記耳部に含まれる前記凸面の周方向長さの合計が前記耳部の周方向長さの20〜50%であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の組合せオイルコントロールリングにおいて、前記耳部に含まれる前記凸面の周方向長さの合計が前記耳部の周方向長さの15〜25%であることを特徴とする組合せオイルコントロールリング。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011257463A JP5865035B2 (ja) | 2011-11-25 | 2011-11-25 | 組合せオイルコントロールリング |
CN201280050009.2A CN103890464B (zh) | 2011-10-14 | 2012-10-10 | 组合式控油环 |
EP12840152.8A EP2767743B1 (en) | 2011-10-14 | 2012-10-10 | Combined oil control ring |
PCT/JP2012/076178 WO2013054807A1 (ja) | 2011-10-14 | 2012-10-10 | 組合せオイルコントロールリング |
US14/351,393 US9410625B2 (en) | 2011-10-14 | 2012-10-10 | Combined oil control ring |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011257463A JP5865035B2 (ja) | 2011-11-25 | 2011-11-25 | 組合せオイルコントロールリング |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013113322A true JP2013113322A (ja) | 2013-06-10 |
JP2013113322A5 JP2013113322A5 (ja) | 2015-01-08 |
JP5865035B2 JP5865035B2 (ja) | 2016-02-17 |
Family
ID=48709055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011257463A Expired - Fee Related JP5865035B2 (ja) | 2011-10-14 | 2011-11-25 | 組合せオイルコントロールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5865035B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015124805A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 株式会社リケン | 組合せオイルコントロールリング |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54161447U (ja) * | 1978-04-28 | 1979-11-12 | ||
JPH0178768U (ja) * | 1987-11-17 | 1989-05-26 | ||
JPH043163U (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-13 |
-
2011
- 2011-11-25 JP JP2011257463A patent/JP5865035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54161447U (ja) * | 1978-04-28 | 1979-11-12 | ||
JPH0178768U (ja) * | 1987-11-17 | 1989-05-26 | ||
JPH043163U (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-13 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015124805A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 株式会社リケン | 組合せオイルコントロールリング |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5865035B2 (ja) | 2016-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4633639B2 (ja) | 3ピースオイルリング及び3ピースオイルリングとピストンとの組合せ | |
CN107407412B (zh) | 侧轨 | |
WO2013054807A1 (ja) | 組合せオイルコントロールリング | |
JP5564082B2 (ja) | テーパフェイス形圧力リング用線材及びテーパフェイス形圧力リング | |
JP6483601B2 (ja) | オイルリング | |
US10724636B2 (en) | Combined oil ring | |
JP2005069289A (ja) | スペーサエキスパンダ | |
WO2017164160A1 (ja) | 組合せオイルコントロールリング | |
US9163725B2 (en) | Oil control ring with ferrous body less than 2.0 millimeters high for internal combustion engines | |
JP6817374B2 (ja) | ピストンリング | |
JP2009257371A (ja) | 内燃機関用すべり軸受 | |
US20070017459A1 (en) | Oil scraper ring ring groove arrangement for pistons of internal combustion engines | |
JP5865035B2 (ja) | 組合せオイルコントロールリング | |
JP6228452B2 (ja) | 組合せオイルコントロールリング | |
JP4994294B2 (ja) | 内燃機関用すべり軸受 | |
JP5912396B2 (ja) | 組合せオイルコントロールリング | |
US10197160B2 (en) | Oil ring | |
JP2019078267A (ja) | 内燃機関のシリンダ及び製造方法 | |
JP2005264978A (ja) | 圧力リング | |
KR20130101597A (ko) | 내연 기관의 피스톤용 오일 스크레이퍼 링 | |
US20070018410A1 (en) | Oil scraper ring for pistons of internal combustion engines | |
JP2013119814A (ja) | ピストンスカート構造及び摺動部材 | |
JP6914291B2 (ja) | 内燃機関のシリンダ | |
WO2019142668A1 (ja) | オイルリング | |
JP4201293B2 (ja) | 内燃機関用組合せオイルコントロールリング |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141117 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5865035 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |