JP2013111284A - 吸音カーペット - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の厚みのある基布にパイル糸を植設することによって、乾燥効率の良好な、保温性、防音性、クッション性に優れたタフテッドカーペットが得られるものの、保温性、防音性、クッション性を有しつつ、さらに吸音性の向上したタフテッドカーペットが要望されている。
【解決手段】本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、パイル糸と基布からなる表皮層に接着剤層を介して二次基布を積層したカーペットにおいて、該二次基布を繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトとすることで十分な吸音性能を持つタフテッドカーペットが得られることを見出した。
【選択図】図1
【解決手段】本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、パイル糸と基布からなる表皮層に接着剤層を介して二次基布を積層したカーペットにおいて、該二次基布を繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトとすることで十分な吸音性能を持つタフテッドカーペットが得られることを見出した。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば床敷物等として使用される、吸音性、クッション性、保温性に優れたタフテッドカーペットに関するものである。
従来から、タフテッドカーペット用基布にパイル糸がタフティング機によって植設されたタフテッド原反の裏面に、樹脂又はゴムラテックスを塗布して形成される接着剤層を介して不織布(二次基布)が貼り合わされた構成のタフテッドカーペットはよく知られている。さらに、前記不織布(二次基布)に厚みのある不織布(厚みが1〜10mm)を使用し、クッション性、保温性、吸音性に優れたタフテッドカーペットが得られることは公知となっている。しかしながら、厚みのある不織布を貼り合わせる場合、不織布の通気性が著しく悪いため、樹脂又はゴムラテックスを塗布して形成される接着剤層の乾燥効率が極端に低下して、生産性の悪いものとなっていた。
この課題を解決するために、例えば、特許文献1においては、厚みのある基布にパイル糸を植設することによって、乾燥効率の良好な、保温性、防音性、クッション性に優れたタフテッドカーペットが開示されている。
上述のような方法で、厚みのある基布にパイル糸を植設することによって、乾燥効率の良好な、保温性、防音性、クッション性に優れたタフテッドカーペットが得られるものの、保温性、防音性、クッション性を有しつつ、さらに吸音性の向上したタフテッドカーペットが要望されている。
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、パイル糸と基布からなる表皮層に接着剤層を介して二次基布を積層したカーペットにおいて、該二次基布を繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトとすることで十分な吸音性能を持つタフテッドカーペットが得られることを見出し本発明に到達した。
前記課題を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]パイル糸と基布からなる表皮層に接着剤層を介して二次基布を積層したカーペットにおいて、該二次基布が繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトであることに特徴のある吸音カーペット。
[1]の発明では、パイル糸と基布からなる表皮層に接着剤層を介して二次基布を積層したカーペットにおいて、該二次基布が繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトとすることで、さらに吸音性に優れたタフテッドカーペットとすることができる。
次に、この発明に係る吸音カーペットの一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態の吸音カーペット1はパイル糸2と基布3からなる表皮層4の裏面に接着剤層5を介して二次基布6を積層したカーペット1において、該二次基布6は繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトである。
パイル糸2としての素材は、どのようなものでもよく、例えば素材としては、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維等の熱可塑性繊維、またこれら各繊維の複合化繊維、アセテート等の半合成繊維、レーヨン等の再生繊維、麻、綿等の天然繊維、あるいはこれらの混綿したもの等が挙げられる。また、パイルの形態としては、カットパイルやループパイルでも良いし、カットパイルとループパイルの混合したものでよい。
基布3としても、特に限定されるものではなく、通常のタフテッドカーペットの一次基布として使われるものであればよい。例えば、ポリエステル繊維やポリプロピレン繊維、麻、綿等の天然繊維からなるテープヤーンからなる織基布、編基布、不織布等通常使用される基布でよい。
本発明における接着剤層5は、パイル糸2と基布3とを固定するために塗布される。接着剤層5としてはパイル糸2と基布3とを固定できる樹脂組成物やゴム組成物であれば特に限定されないが、例えば樹脂組成物の樹脂成分としてはアクリル系、ウレタン系、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の樹脂が挙げられる。ゴム組成物のゴム成分としてはSBR(スチレン−ブタジエンゴム)、NBR(アクリロ二トリル−ブタジエンゴム)、MBR(メチルメタクリレート−ブタジエンゴム)あるいは天然ゴム等が挙げられる。また、充填剤として炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、フライアッシュ等を添加してバッキング層として使用するのが一般的である。接着剤層を形成する方法としてはロールコーティング法、スプレーコーティング法等で接着剤を塗布し乾燥すればよい。また、樹脂性フィルムからなる接着剤層5を直接表皮層4の裏面に溶融塗布し、パイル糸と基布とを固定してもよい。
また、図1に示すように接着剤層5の下側に、吸音性、クッション性、保温性などの性能を付与すべく、不織布状フェルトからなる二次基布6を積層する。二次基布6としては、繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトが好適である。二次基布6の目付は50〜1000g/m2に設定するのが良い。また、二次基布6の厚みが3mm〜20mmの範囲好ましい。この範囲にすることで十分な吸音性を発揮する。二次基布6の厚みが3mm未満では吸音効果が低くなり好ましくない。20mmを超えると吸音効果は高くなるが徒に材料コストが高くなるので好ましくない。
また、素材としては、パイル糸、基布と同様に特に限定されず、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維等の熱可塑性繊維を例示できる。また、二次基布6の最下部表面に、樹脂組成物やゴム組成物で滑り止め層を形成してもよい。また、製法としては特に限定されず、ニ−ドルパンチ不織布、スパンボント不織布等を例示できる。このようにすることで、吸音性に優れたカーペットとすることができる。
次に、この発明の一実施例として、使用材料、加工方法、試験評価方法は次の通りである。また、測定した吸音率の値を表1に示す。
<使用材料および加工方法>
基布・・・ポリエステルのスパンボンド不織布(一次基布 目付110g/m2)
パイル糸・・・2600デシテックスのポリエステル繊維糸
接着剤層・・・SBRラテックスをローラーコーティングし、120℃条件下で10分間乾燥した(塗布量260g/m2)
二次基布・・・メルトブローン法で作られた繊維径1〜4μmのポリプロピレンマイクロファイバーに繊維径20〜30μmのステープルファイバーを混合してなる不織布状フェルト、密度0.03g/m2、厚さ5.0mm
タフティング機・・・1/8カット機
タフト規格・・・30ステッチ/10cm パイル長8ミリ パイル目付け780g/m2
基布・・・ポリエステルのスパンボンド不織布(一次基布 目付110g/m2)
パイル糸・・・2600デシテックスのポリエステル繊維糸
接着剤層・・・SBRラテックスをローラーコーティングし、120℃条件下で10分間乾燥した(塗布量260g/m2)
二次基布・・・メルトブローン法で作られた繊維径1〜4μmのポリプロピレンマイクロファイバーに繊維径20〜30μmのステープルファイバーを混合してなる不織布状フェルト、密度0.03g/m2、厚さ5.0mm
タフティング機・・・1/8カット機
タフト規格・・・30ステッチ/10cm パイル長8ミリ パイル目付け780g/m2
<吸音率測定法>
JIS A1405の垂直入射法に準拠して各周波数での吸音率を測定した。
JIS A1405の垂直入射法に準拠して各周波数での吸音率を測定した。
<実施例1>
前記材料と加工方法で吸音カーペットを作成した。
前記材料と加工方法で吸音カーペットを作成した。
<比較例1>
実施例1において、二次基布として繊維径110μmのポリエステルニードルパンチ不織布状フェルト(目付410g/m2、厚みが8mm)を張り合わせた以外は実施例1と同様にしてカーペットを作成した。
実施例1において、二次基布として繊維径110μmのポリエステルニードルパンチ不織布状フェルト(目付410g/m2、厚みが8mm)を張り合わせた以外は実施例1と同様にしてカーペットを作成した。
表1から明らかなように、この発明の実施例1の吸音カーペットは、二次基布として繊維径110μmのポリエステルニードルパンチ不織布状フェルト(目付410g/m2、厚みが8mm)を張り合わせた比較例1に比べて優れた吸音率を備えている。
例えば、人が賑やかに集まる部屋、や音楽を楽しむ部屋などに敷設する床敷等として好適に使用することができる。
1・・・カーペット
2・・・パイル糸
3・・・基布
4・・・表皮層
5・・・接着剤層
6・・・二次基布
2・・・パイル糸
3・・・基布
4・・・表皮層
5・・・接着剤層
6・・・二次基布
Claims (1)
- パイル糸と基布からなる表皮層に接着剤層を介して二次基布を積層したカーペットにおいて、該二次基布が繊維径1〜4μmのマイクロファイバーと繊維径20〜30μmのステープルファイバーとを混合してなる不織布状フェルトであることに特徴のある吸音カーペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011260987A JP2013111284A (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 吸音カーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011260987A JP2013111284A (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 吸音カーペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013111284A true JP2013111284A (ja) | 2013-06-10 |
Family
ID=48707455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011260987A Pending JP2013111284A (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 吸音カーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013111284A (ja) |
-
2011
- 2011-11-29 JP JP2011260987A patent/JP2013111284A/ja active Pending
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