JP2013098903A - 映像音声出力装置及び映像音声出力装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像音声出力装置の備える機能を最大限に発揮できる映像音声出力装置及び映像音声出力装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかるシンク機器部103は、映像・音声フォーマット解析部108と、EDID生成部107と、を備える。映像・音声フォーマット解析部108は、複数のパラメータを含むフォーマットの映像音声信号を、ソース機器部101から受信する。EDID生成部107は、受信した複数のパラメータのレベルの中に、サポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルのパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き下げると共に、他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き上げる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明にかかるシンク機器部103は、映像・音声フォーマット解析部108と、EDID生成部107と、を備える。映像・音声フォーマット解析部108は、複数のパラメータを含むフォーマットの映像音声信号を、ソース機器部101から受信する。EDID生成部107は、受信した複数のパラメータのレベルの中に、サポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルのパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き下げると共に、他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き上げる。
【選択図】図1
Description
本発明は映像音声出力装置及び映像音声出力方法に関し、特にEDIDを切り替え可能な映像音声出力装置及び映像音声出力装置の制御方法に関する。
テレビ/モニタ(シンク機器と称す)とBD(Blu-ray Disc:登録商標)/DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー等(ソース機器と称す)の接続に高速かつ高品質なHDMI(High Definition Multimedia Interface:登録商標)を使用するケースが増えている。
ソース機器は、シンク機器のサポートするフォーマットを知るために、シンク機器のEDID(Extended Display Identification Data)をリードして映像・音声を送出する映像・音声フォーマットを決定する。ソース機器は、シンク機器に対して決定した映像・音声フォーマットのデータ信号を送出する。
ところが、シンク機器がソース機器に対して適切なEDIDを提示できないことがある。そのため、シンク機器が受信する映像信号の映像・音声フォーマットは、シンク機器にとって最適なフォーマットの組み合わせにならない場合がある。
具体的には、HDMIを用いた画像・音声通信の場合において、ソース機器によっては高機能な映像・音声フォーマットが必ずしも求められないケースが存在する。例えば、映像フォーマットを高解像度にしない代わりに、音声フォーマットを高音質にしてHDMIを音声専用ラインとして用いることや、ゲームなどの応答速度が求められるコンテンツに対して表示・出音のための処理が最小となる映像・音声フォーマットを選ぶ、といったことがある。そのため、最適な映像・音声フォーマットとなるようにソース機器の能力やコンテンツに応じて適切なEDIDをソース機器に提示することが要求されている。
特許文献1には、画像表示装置が開示されている。画像表示装置は、複数の表示属性情報と各表示属性情報に対応するEDIDとが予め格納された参照テーブルを有する。画像表示装置は、画像情報出力装置から出力される表示属性情報を取得し、取得した表示属性情報に対応するEDIDを、参照テーブルから選択する。そして、画像表示装置は、現在設定されているEDIDを選択したEDIDに更新する。これにより、画像表示装置のEDIDを画像情報出力装置に適したEDIDに設定することができる。
特許文献2には、音声出力装置が開示されている。音声出力装置は、音声出力装置の音声出力能力と、当該音声出力装置に接続された音響装置の音声出力能力と、を比較し、音声出力能力が高い方をEDID−ROM(Read Only Memory)に書き込む。これにより、音声出力装置に接続された音声データ出力装置は、より高い音声出力性能情報に対応したフォーマットの音声データを音声出力装置に送出することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の画像表示装置においては、表示属性情報及びそれに対応するEDIDが予め参照テーブルに格納されている。そのため、機器の仕様等の影響により、シンク機器(画像表示装置)がソース機器(画像情報出力装置)から表示属性情報を取得できない場合、EDIDの切り替えができず、ソース機器が出力する映像・音声フォーマットは一意に固定されてしまう。その結果、シンク機器の備える性能を最大限に発揮できないという問題がある。
なお、特許文献2には、一つのパラメータ(出力可能な音声チャンネル)を比較して、EDIDを設定することは開示されているものの、比較すべきパラメータが複数ある場合のEDIDの最適化については何ら開示されていない。
本発明にかかる映像音声出力装置は、映像及び音声の少なくとも一方を出力可能な映像音声出力装置であって、複数のパラメータを含むフォーマットの映像音声信号を、外部機器から受信する受信手段と、受信した前記複数のパラメータのレベルに基づいて、前記映像音声出力装置がサポート可能なレベルを設定するサポートレベル設定手段と、を備え、前記サポートレベル設定手段は、受信した前記複数のパラメータのレベルの中に、サポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルのパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き下げると共に、他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き上げるものである。このため、外部機器から送信される映像音声信号のパラメータに合わせて、映像音声出力装置がサポート可能なパラメータレベルを調整できる。その結果、映像音声出力装置の備える性能を最大限に発揮できる。
本発明にかかる映像音声出力装置の制御方法は、映像及び音声の少なくとも一方を出力可能な映像音声出力装置の制御方法であって、複数のパラメータを含むフォーマットの映像音声信号を、外部機器から受信し、受信した前記複数のパラメータのレベルの中に、前記映像音声出力装置がサポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルのパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き下げると共に、他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き上げるものである。このため、外部機器から送信される映像音声信号のパラメータに合わせて、映像音声出力装置がサポート可能なパラメータレベルを調整できる。その結果、映像音声出力装置の備える性能を最大限に発揮できる。
本発明により、映像音声出力装置の備える性能を最大限に発揮できる映像音声出力装置及び映像音声出力装置の制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる映像・音声装置110のブロック図である。映像・音声装置110は、映像・音声信号を送出するデバイスであるソース機器部101と、映像・音声信号を伝送するデジタルインターフェースであるHDMIケーブル102と、映像・音声信号を受信するデバイスであるシンク機器部103と、で構成される。
ソース機器部101(外部装置)は、HDMIケーブル102を介してシンク機器部103のEDIDを読み出す。EDIDの読み出しプロトコルは、I2Cを使用する(HDMIの規格)。ソース機器部101は、HDMIケーブル102を介して映像・音声信号をシンク機器部103へ送出する。
シンク機器部103(映像音声出力装置)は、EDIDメモリの内容を書き換えるEDID書き換え部104と、HDMIリンク部106を介してソース機器部101が読み出すEDIDメモリ部105と、HDMIケーブルのインターフェースであるHDMIリンク部106と、EDIDを生成するEDID生成部107と、ソース機器部101が送出した映像音声フォーマットを解析する映像音声フォーマット解析部108と、映像及び音声を出力する表示パネル&スピーカ部109と、を備える。
シンク機器部103は、HDMIケーブル102を介してソース機器部101から送出された映像・音声信号を受信する。HDMIリンク部106は、ソース機器部101より映像・音声信号を受信し、映像音声フォーマット解析部108に映像・音声信号を出力する。
映像音声フォーマット解析部108は、HDMIリンク部106より入力された、映像・音声信号を映像・音声信号の実データとパラメータ化したフォーマット解析結果の2つに分離する。
映像・音声信号の実データは、表示パネル&スピーカ部109へ出力され、ユーザが視聴する。一方のパラメータ化したフォーマット解析結果は、映像・音声フォーマット解析部108からEDID生成部107へ通知される。
EDID生成部107(サポートレベル設定手段)は、パラメータ化したフォーマット解析結果に基づいて、EDIDを生成する。EDID生成部107が生成したEDIDは、EDID生成部107からEDID書き換え部104に対して送出される。なお、EDID生成処理の詳細については後述する。
EDID書き換え部104は、受信したEDIDをEDIDメモリ部105へ書き込む。EDIDメモリ部105は、例えば、フラッシュメモリ等の書き換え可能メモリである。HDMIリンク部106は、EDIDメモリ部の書き換え完了を検知して、ソース機器部101に対してEDID再読出しを促す処理を行う。
続いて、図2及び図3のフローチャートを参照して、本実施の形態にかかる映像・音声装置110の動作例について説明する。図2は、映像・音声装置110の制御フローチャート、図3は、映像・音声装置110のEDID書き換え処理のフローチャートである。
まず、図2を用いて、解像度、色深度、音声Fs値、音声Ch数を最適な値へ導く手順を説明する。ソース機器部101側の動作について説明する。まず、HDMIケーブル102が、シンク機器部103及びソース機器部101の両方に接続される(ステップS1)。つまり、シンク機器部103とソース機器部101とは、HDMIケーブル102を介して接続される。
シンク機器部103は、HDMIケーブル102の信号線であるHPDラインをアクティブにする。これにより、HDMI接続が確立する(ステップS111)。ソース機器部101は、HDMIケーブル102及びHDMIリンク部106のI2C通信を使用してEDIDメモリ部105に保持されているEDIDをリードする(ステップS2)。
ソース機器部101は、リードしたEDIDの値を元に映像・音声フォーマットを決定し、シンク機器部103に対して映像・音声を出力する(ステップS3)。映像・音声フォーマット解析部108は、ソース機器部101が送信した映像・音声に対して映像・音声信号からパラメータ化を行う(ステップS112)。パラメータ化するものとして、例えば、解像度・色深度・音声コーデック・音声Fs値・音声Ch数等がある。映像・音声フォーマット解析部108は、パラメータ化したデータをEDID生成部107へ通知する(ステップS113)。
EDID生成部107は、前記パラメータ化したデータのうち色深度に着目する。現在受信している解像度を上限としたときに、シンク機器部103が出力可能な色深度の範囲で、現在の色深度を引上げ可能か判断する(ステップS114)。可能な色深度の範囲で最大スペックである場合、つまり、色深度が引き上げ不可能な場合(ステップS114:NO)、ステップS117に進む。
一方、最大スペックでない場合、つまり、色深度が引き上げ可能な場合(ステップS114:YES)、EDID生成部107は、現在の解像度をEDID上で固定し、色深度の能力(レベル)を最大限高めたEDIDを作成する(ステップS115)。そして、EDID書き換え部104及びHDMIリンク部106は、EDID変更・再接続処理を行う(ステップS116)。EDID変更・再接続処理の詳細については、図3を参照して後述する。
次に、EDID生成部107は、パラメータ化したデータのうち、音声Fs値に着目する。現在受信している解像度・色深度を上限としたときに、シンク機器部103が出力可能な音声Fs値の範囲で、現在の音声Fs値を引上げ可能か判断する(ステップS117)。出力可能な音声Fs値の範囲で最大スペックである場合、つまり、音声Fs値が引き上げ不可能な場合(ステップS117:NO)、ステップS120に進む。
一方、最大スペックでない場合、つまり、音声Fs値が引き上げ可能な場合(ステップS117:Yes)、EDID生成部107は、現在の解像度・色深度値をEDID上で固定し、音声Ch数の能力を最大限高めたEDIDを作成する(ステップS118)。そして、EDID書き換え部104及びHDMIリンク部106は、EDID変更・再接続処理を行う(ステップS119及び図3)。
次に、EDID生成部107は、パラメータ化したデータのうち、音声Ch数に着目する。現在受信している解像度・色深度・音声Fs値を上限としたときに、シンク機器部103が出力可能な音声Ch数の範囲で、現在の音声Ch数を引上げ可能か判断する(ステップS120)。出力可能な音声Ch数の範囲で最大スペックである場合、つまり、音声Ch数を引き上げ不可能な場合(ステップS120:NO)、処理を終了する。
一方、最大スペックでない場合、つまり、音声Ch数を引き上げ可能な場合(ステップS120:YES)、EDID生成部107は、現在の解像度・色深度・音声Fs値をEDID上で固定し、音声Ch数の能力を最大限高めたEDIDを作成する(ステップS121)。そして、EDID書き換え部104及びHDMIリンク部106は、EDID変更・再接続処理を行う(ステップS122及び図3)。
続いて、映像・音声装置のEDID変更・再接続処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。EDID生成部107は、生成したEDIDをEDID書き換え部104へ送付する。EDID書き換え部104は、現在EDIDメモリ部105に書かれているEDIDと、EDID生成部107から受けた新しい前記EDIDと、が一致しているかを判断する(ステップS130)。一致している場合(ステップS130:YES)、EDIDの変更は必要ないものとして処理を終了する。
一方、一致していない場合(ステップS130:NO)、EDID書き換え部104は、前記生成されたEDIDを用いてEDIDメモリ部105の内容を書き換える(ステップS131)。
HDMIリンク部106は、EDIDを書き換えた後、HDMIケーブル102の信号線であるHPDラインのアクティブ状態を非アクティブからアクティブに変化させ、トグルする(ステップS132)。この動作は、HDMI接続が瞬断されることを意味する。
ソース機器部101は、HDMIの接続が瞬断されることにより、再度EDIDのリードを行う(ステップS4)。ソース機器部101は、再度EDIDのリードにより新たなフォーマットで映像・音声信号をシンク機器部103に出力する(ステップS5)。
映像・音声フォーマット解析部108は、新たなフォーマットで受信した映像・音声信号をパラメータ化する(ステップS133)。そして、映像・音声フォーマット解析部108は、パラメータ化したデータをEDID生成部107へ通知する(ステップS134)。
ここで、EDID生成部107のEDID生成処理について、図4を参照して詳細に説明する。図4は、シンク機器部103がサポートする映像・音声フォーマットの一例を示した図である。なお、以下の説明では、シンク機器部103が次に示す映像・音声フォーマットをサポートする。
映像解像度が480pのとき、シンク機器部103は、色深度8〜12bit、音声Fs値48〜96kHz、音声Ch数2chをサポート可能である。映像解像度が720pのとき、シンク機器部103は、色深度8〜10bit、音声Fs値48〜192kHz、音声Ch数2〜6ch(図4の12)をサポート可能である。映像解像度が1080pのとき、シンク機器部103は、色深度の範囲を8bit、音声Fs値48〜192kHz、音声Ch数2〜6ch(図4の11)をサポート可能である。また、シンク機器部103は、音声Fs値192kHzと音声Ch数8chを同時に選択できない(サポートできない)制限があることも前提とする。つまり、シンク機器部103がサポート可能なレベルとして選択可能な複数のレベルには、同時にサポートできない2以上のレベルが含まれている。
シンク機器部103では、EDIDメモリ部105に書かれているEDIDの初期値として、次の映像・音声フォーマットを保持している。解像度480p〜1080p、色深度8bit、音声Fs値48〜192kHz、音声Ch数2ch〜6ch(図4の11)。
また、ソース機器部101が送出しようとしているコンテンツの映像・音声フォーマットは、次のフォーマットであることを前提に説明する。解像度720p、色深度10bit、音声Fs値48kHz、音声Ch数8ch。
最初に、ユーザは、ソース機器部101とシンク機器部103とをHDMIケーブル102で接続するか、あるいは、ソース機器部101とシンク機器部103とを接続された状態からソースの電源をONにする。これにより、ソース機器部101とシンク機器部103とが電気的に接続状態になると、ソース機器部101は、HDMI接続されたことを検知して、HDMIケーブル102を通してEDIDメモリ部105に書かれているEDIDを読み出す(図2のステップS2)。
ソース機器部101は、読み出したEDIDに書かれている情報に基づいて映像・音声フォーマットを決定し、シンク機器部103に対して映像・音声信号を送出する。ソース機器部101におけるフォーマットの決定方法の一例としては、コンテンツのフォーマットが選択可能な場合にはコンテンツのフォーマットを選択し、コンテンツのフォーマットを満たせない場合にはEDIDで提示された能力の中で最大のフォーマットを選択するのが一般的である。
本実施の形態においては、ソース機器部101では、解像度720p、色深度8bit、音声Fs値48kHz、音声Ch数6chのフォーマット(図4の12、13、14)で映像・音声信号を送出する(図2のステップS3)。
映像・音声フォーマット解析部108は、ソース機器部101が送出する映像・音声信号のフォーマットを解析してパラメータ化し、EDID生成部107へ通知する。EDID生成部107は、パラメータ化された映像・音声フォーマットを解像度、色深度、音声Ch数、音声Fs値の順に判定を行う(図2のステップS112、S113)。
EDID生成部107は、最初に色深度を判定する。EDID生成部107は、現在の解像度720pの場合に色深度が取りうる値の範囲(8〜10bit)のうち、現在の色深度8bitから10bitへ引き上げることが可能と判断して、解像度480p〜720p、色深度8〜10bit、音声Fs値48〜192kHz、音声Ch数2〜6chのEDID(図4の15)を生成し変更処理を行う(ステップS115)。
このとき、図4においては、受信した解像度のレベルは、上限レベル(1080p)未満のレベル(720p)である。そのため、EDID生成部107は、現在の解像度(720p)を解像度の最上位レベルに設定する。言い換えると、EDID生成部107は、受信した複数のパラメータのレベルの中に、シンク機器部103がサポート可能なレベルのうちの上限未満のレベルのパラメータ(解像度)がある場合、当該上限未満のレベルのパラメータ(解像度)におけるサポート可能なレベルの上限を引き下げる。つまり、EDID生成部107は、解像度におけるサポート可能なレベルの上限を1080pから720pへ引き下げると共に、解像度とは異なるパラメータ(色深度)におけるサポート可能なレベルの上限を8bitから10bitへ引き上げる。
EDID書き換え部104はEDID生成部107で生成したEDID(図4の15)とEDIDメモリ部105に書いてある初期EDID(図4の11)を比べて一致していないと判断し、EDID書き換え部104はEDIDメモリ部105へ新しいEDIDデータを書き込む。
その後、HDMIリンク部106は、HDMI接続ラインのうちHPD信号をトグルすることによってHDMI接続の瞬断を行う。このことにより、ソース機器部101に対して、EDIDメモリ部105に書かれているEDIDの再読出しを促す(図2のステップS116)。
ソース機器部101は、EDIDを再読出ししたことによって新たな映像・音声フォーマットを決定するが、再読出ししたEDIDの色深度の上限が10bitとなっていることから、色深度10bitの選択が可能となる。
EDIDの変更によりソース機器部101では、解像度720p、色深度10bit、音声Fs値48kHz、音声Ch数6chのフォーマット(図4の16、17、18)で映像・音声信号を送出する(図2のステップS5)。
次に、EDID生成部107は、音声Fs値を判定する。EDID生成部107は、現在の解像度720p、色深度10bitの場合に音声Fs値が取りうる値の範囲(48〜192kHz)から、現在ソース機器部101が選択している音声Fs値を48kHzから引き上げないとする。現在のEDID(図4の15)は48〜192kHzの入力が可能と示しているが、ソース機器部101は音声Fs値として最大の192kHzではなく48kHzを選択しているためである(図2のステップS117)。
次に、EDID生成部107は、音声Ch数を判定する。EDID生成部107は、現在の解像度720p、色深度10bit、音声Fs値48kHzのときの音声Ch数が取りうる値の範囲(2〜6ch)のうち、現在の音声Ch数は6chから引き上げることが出来ない。
しかし、音声Fs192kHzと音声Ch数8chが同時に選択できない(サポートできない)制限を考慮すると、EDID生成部107は、現在の音声Fs値48kHzであるので音声Ch数8chに引き上げることが可能であると判断して、解像度480p〜720p、色深度8〜10bit、音声Fs値48〜96kHz、音声Ch数2〜8chのEDID(図4の19)を生成し変更処理を行う(図2のステップS121)。
つまり、EDID生成部107は、受信した複数のパラメータのレベルの中に、サポート可能なレベルのうちの上限未満のレベル(48kHz)があるため、当該上限未満のレベルのパラメータ(音声Fs値)におけるサポート可能なレベルの上限を192kHzから96kHzへ引き下げる。それと共に、EDID生成部107は、音声Fs値とは異なるパラメータ(音声Ch数)におけるサポート可能なレベルの上限を6Chから8Chへ引き上げる。
EDID書き換え部104は、EDID生成部107で生成したEDID(図4の19)とEDIDメモリ部105に書いてある初期EDID(図4の15)を比べて、一致していないと判断し、EDID書き換え部104はEDIDメモリ部105へ新しいEDIDデータを書き込む。
その後、HDMIリンク部106は、HDMI接続ラインのうちHPD信号をトグルすることによってHDMI接続の瞬断を行う。このことにより、ソース機器部101に対して、EDIDメモリ部105に書かれているEDIDの再読出しを促す(図2のステップS122)。
最終的に、EDIDの変更によりソース機器部101では、解像度720p、色深度10bit、音声Fs値48kHz、音声Ch数8chのフォーマット(図4の20,21,22)で映像・音声信号を送出する。
以上の処理により、ソース機器部101からシンク機器へ出力する映像・音声フォーマットは最初に決定された映像・音声フォーマットに対して色深度が8bitから10bitへ、音声Ch数が6chから8chのものへと改善している。
以上のように、本実施の形態にかかるシンク機器部103においては、EDID生成部107が、サポート可能なレベルの上限未満のレベルのパラメータについては、サポート可能なレベルの上限を引き下げる。それと共に、EDID生成部107は、サポート可能なレベルの上限のレベルのパラメータについては、サポート可能なレベルの上限を引き上げる。これにより、不必要に高いレベルに設定されているパラメータにおいて、サポート可能なレベルの上限を引き下げることができ、より高いレベルの設定が必要とされている他のパラメータにおいて、サポート可能なレベルの上限を引き上げることができる。その結果、シンク機器部103がサポート可能なレベルの上限が、ソース機器部101の出力可能な映像音声信号のフォーマットに含まれるパラメータレベルに合わせて調整される。つまり、シンク機器から表示属性情報を得ることができない場合でも、EDIDの内容を適切に書き換えることができる。したがって、シンク機器の備える性能を最大限発揮できるようにすることができる。
また、本実施の形態にかかるシンク機器部103のEDID設定処理においては、表示属性情報と最適なEDIDとが対応付けられた参照テーブルを必要としない。その結果、メモリコストの低減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更及び組み合わせをすることが可能である。例えば、上記の実施の形態においては、映像と音声の両方のパラメータが含まれるフォーマットを用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、映像に関連するパラメータのみ、または、音声に関連するパラメータのみを含むフォーマットにも本発明を適用することができる。また、上記の実施の形態においては、サポート可能なレベルの上限設定を色深度、音声Fs値、音声Ch数の順に処理したが、設定順序はこれに限られるものではない。
101 ソース機器部
102 HDMIケーブル
103 シンク機器部
104 EDID書き換え部
105 EDIDメモリ部
106 HDMIリンク部
107 EDID生成部
108 映像音声フォーマット解析部
109 表示パネル&スピーカ部
110 映像・音声装置
102 HDMIケーブル
103 シンク機器部
104 EDID書き換え部
105 EDIDメモリ部
106 HDMIリンク部
107 EDID生成部
108 映像音声フォーマット解析部
109 表示パネル&スピーカ部
110 映像・音声装置
Claims (5)
- 映像及び音声の少なくとも一方を出力可能な映像音声出力装置であって、
複数のパラメータを含むフォーマットの映像音声信号を、外部機器から受信する受信手段と、
受信した前記複数のパラメータのレベルに基づいて、前記映像音声出力装置がサポート可能なレベルを設定するサポートレベル設定手段と、を備え、
前記サポートレベル設定手段は、受信した前記複数のパラメータのレベルの中に、サポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルのパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き下げると共に、他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き上げる映像音声出力装置。 - 前記サポートレベル設定手段は、受信した前記複数のパラメータのレベルの中に、サポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルに基づいて、前記他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限が引き上げ可能か否かを判定する請求項1に記載の映像音声出力装置。
- 前記サポートレベル設定手段は、設定したサポート可能なレベルに基づいて、EDIDを生成する請求項1または2に記載の映像音声信号出力装置。
- 前記複数のパラメータには、解像度、色深度、音声Fs値、及び音声Ch数のうち、少なくとも2つ以上が含まれる請求項1〜3のいずれか一項に記載の音声信号出力装置。
- 映像及び音声の少なくとも一方を出力可能な映像音声出力装置の制御方法であって、
複数のパラメータを含むフォーマットの映像音声信号を、外部機器から受信し、
受信した前記複数のパラメータのレベルの中に、前記映像音声出力装置がサポート可能なレベルの上限未満のレベルが含まれる場合、当該上限未満のレベルのパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き下げると共に、他のパラメータにおけるサポート可能なレベルの上限を引き上げる映像音声出力装置の制御方法。
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