JP2013095922A - 過塩素酸塩製造装置、および、過塩素酸塩製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】過塩素酸塩製造装置100は、塩素酸イオンとナトリウムイオンを含む水溶液が収容されるとともに陽極322が設けられるアノード槽220と、H2Oが収容されるとともに陰極332が設けられるカソード槽230とが陽イオン交換膜240で仕切られている電解槽210と、陽極322および陰極332に電圧を印加するための直流安定化電源260と、電解酸化によりアノード槽220において生成したアノード溶液(2次アノード溶液AS2)に塩基性化合物を導入して、当該アノード溶液のpHを、7.0を上回る値にする塩基性化合物導入部400と、pHが7.0を上回る値となったアルカリ性のアノード溶液に二酸化炭素を導入する二酸化炭素導入部450とを備える。
【選択図】図1
Description
図1は、本実施形態にかかる過塩素酸塩製造装置100の概略的な構成を説明するための説明図である。図1に示すように、過塩素酸塩製造装置100は、1次電解ユニット200と、2次電解ユニット300と、塩基性化合物導入部400と、二酸化炭素導入部450と、反応槽490と、晶析槽492とを含む。図1ではガス(気体)の流れを破線の矢印で示し、液体の流れを実線の矢印で示し、そして固体の流れを一点鎖線の矢印で示した。一例として、ここでは、原材料として安価かつ容易に入手できる塩化ナトリウムを用い、目的物として過塩素酸アンモニウムを合成する場合を例に挙げて説明する。
図2は、1次電解ユニット200の具体的な構成を説明するための説明図である。図2に示すように、1次電解ユニット200は、電解槽210と、アノード溶液貯留部250と、カソード溶液貯留部252と、直流安定化電源260とを含む。
2Cl− → Cl2 + 2e−
…反応式(1)
2H2O → O2 + 4H+ + 4e−
…反応式(2)
3H2O → O3 + 6H+ + 6e−
…反応式(3)
HClO + H2O → HClO2 + 2H+ + 2e−
…反応式(6)
HClO2 + H2O → HClO3 + 2H+ + 2e−
…反応式(7)
2H+ + 2e− → H2
…反応式(8)
2Na+ + 2H2O + 2e− → 2NaOH + H2
…反応式(9)
図4は、2次電解ユニット300の具体的な構成を説明するための説明図である。図4に示すように、2次電解ユニット300は、電解槽210と、アノード溶液貯留部350と、カソード溶液貯留部252と、直流安定化電源260とを含む。なお、上述した1次電解ユニット200と実質的に機能が等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
HClO3 + H2O → HClO4 + 2H+ + 2e−
…反応式(10)
2H2O → O2 + 4H+ + 4e−
…反応式(11)
3H2O → O3 + 6H+ + 6e−
…反応式(12)
図1に戻って説明すると、塩基性化合物導入部400は、塩基性化合物を貯蔵する塩基性化合物貯蔵部410と、バルブ420と、導入管422とを含む。
NH3 + H2O → NH4 + + OH−
…反応式(13)
ClO4 − + NH4 + → NH4ClO4
…反応式(14)
上述したように、塩基性化合物導入部400によって、2次アノード溶液AS2のpHが7.0を上回る値、すなわち、溶液をアルカリ性にした状態で二酸化炭素を導入した場合、上記反応式(15)の左辺から右辺への反応が進行し、炭酸水素イオン(HCO3 −)と炭酸イオン(CO3 2−)が生成する。
HCO3 − + Na+ → NaHCO3
…反応式(17)
CO3 2− + 2Na+ → Na2CO3
…反応式(18)
更に、上記反応式(15)から反応式(18)に示す反応とともに、下記反応式(19)、反応式(20)に示す反応が進行して、炭酸水素アンモニウム(NH4HCO3)、または炭酸アンモニウム((NH4)2CO3)が生成する。
HCO3 − + NH4 + → NH4HCO3
…反応式(19)
CO3 2− + 2NH4 + → (NH4)2CO3
…反応式(20)
ここで、水溶液中における炭酸水素ナトリウム、および炭酸ナトリウムの溶解度は、pHが増大するに従って減少する。従って、2次アノード溶液AS2中に残存するナトリウムイオンを炭酸水素ナトリウムもしくは炭酸ナトリウムの沈殿物として除去できる程度にまで、2次アノード溶液AS2にアンモニアを導入すると良い。
NH4HCO3 → CO2 + NH3 + H2O
…反応式(21)
(NH4)2CO3 → CO2 + 2NH3 + H2O
…反応式(22)
従って、乾燥工程における処理温度を工夫することにより、不純物となる炭酸水素アンモニウム、および炭酸アンモニウムを除去することができる。
続いて、上述した過塩素酸塩製造装置100を用いた過塩素酸塩製造方法について説明する。図5は、本実施形態にかかる過塩素酸塩製造方法の処理の流れを説明するためのフローチャートであり、図6は、過塩素酸塩製造方法の各ステップにおけるバルブの状態を説明するための説明図である。なお、本実施形態における過塩素酸塩製造方法において、ユーザによる停止指示があったときには、そのときに遂行している処理を停止する。また、過塩素酸塩製造方法は、下記のすべての工程(ステップ、処理)が終了してから、1次電解ユニット200に塩化ナトリウム水溶液およびH2Oを導入しても良いし、1次電解ユニット200に順次、塩化ナトリウム水溶液およびH2Oを導入することで、並行かつ連続的に各工程を遂行しても良い。
200 …1次電解ユニット
210 …電解槽
220 …アノード槽
222、322 …陽極
230 …カソード槽
232、332 …陰極
240 …陽イオン交換膜
260 …直流安定化電源
300 …2次電解ユニット
400 …塩基性化合物導入部
410 …塩基性化合物貯蔵部
450 …二酸化炭素導入部
460 …二酸化炭素貯蔵部
490 …反応槽
492 …晶析槽
Claims (5)
- 塩化物イオン、次亜塩素酸イオン、亜塩素酸イオン、もしくは、塩素酸イオンから選択される少なくとも1のイオン、および、アルカリ金属イオンを含む水溶液が収容されるとともに陽極が設けられているアノード槽と、H2Oが収容されるとともに陰極が設けられているカソード槽とが陽イオン交換膜で仕切られている電解槽と、
前記陽極および前記陰極に電圧を印加するための直流安定化電源と、
電解酸化により前記アノード槽において生成したアノード溶液に塩基性化合物を導入して、当該アノード溶液のpHを7.0を上回る値にする塩基性化合物導入部と、
pHが7.0を上回る値となったアルカリ性の前記アノード溶液に二酸化炭素を導入する二酸化炭素導入部と、
を備えたことを特徴とする過塩素酸塩製造装置。 - 前記塩基性化合物導入部は、前記塩基性化合物を導入してアノード溶液のpHを12.0以上にすることを特徴とする請求項1に記載の過塩素酸塩製造装置。
- 前記塩基性化合物は、炭酸塩、水酸化物、アンモニアから選択される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の過塩素酸塩製造装置。
- 前記塩基性化合物は、炭酸アンモニウム、炭酸リチウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア水、もしくはアンモニアから選択される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の過塩素酸塩製造装置。
- 塩化物イオン、次亜塩素酸イオン、亜塩素酸イオン、もしくは、塩素酸イオンから選択される少なくとも1のイオン、および、アルカリ金属イオンを含む水溶液が収容されるとともに陽極が設けられているアノード槽と、H2Oが収容されるとともに陰極が設けられているカソード槽とが陽イオン交換膜で仕切られている電解槽と、前記陽極および前記陰極に電圧を印加するための直流安定化電源と、を用いた過塩素酸塩製造方法であって、
前記直流安定化電源を用いて前記陽極および前記陰極に電圧を印加する電解工程と、
電解酸化により前記アノード槽において生成したアノード溶液に、塩基性化合物を導入して、当該アノード溶液のpHを、7.0を上回る値にするアルカリ化の工程と、
pHが7.0を上回る値となったアルカリ性の前記アノード溶液に二酸化炭素を導入する工程と、
を含むことを特徴とする過塩素酸塩製造方法。
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