JP2013093645A - アンテナ装置、及び無線通信装置 - Google Patents

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Nobuyasu Takemura
暢康 竹村
Tsutomu Mitsui
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Abstract

【課題】アンテナ素子間の結合を効果的に分離し、より広い周波数帯域をカバーすることが可能な小型のアンテナ装置を実現すること。
【解決手段】誘電体基板上に形成されたグラウンド導体と、前記グラウンド導体の周囲に配置された逆F形状の第1及び第2給電素子と、前記第1給電素子と前記第2給電素子との間に形成され、開放端の向きが互いに異なる逆L形状の第1及び第2結合素子と、を備える、アンテナ装置が提供される。
【選択図】図5

Description

本発明は、アンテナ装置、及び無線通信装置に関する。
近年、移動体通信用基地局には、通信容量を増大するためにMIMO(Multiple Input Muptiple Output)機能が求められている。MIMO機能は、複数のアンテナ素子を独立して動作させることで実現される。そのため、アンテナ素子間の結合は小さい方が好ましい。アンテナ素子間の結合を分離する技術に関し、例えば、下記の特許文献1には、線対称に一対のアンテナ素子を設け、対称軸に平行となるように一対のスリットをグラウンド導体に形成することで、アンテナ素子間の結合を分離する仕組みが開示されている。また、下記の特許文献2には、長さが約λ/4の2つのPIFA(Planar Inverted−F Antenna)間に長さが約λ/4のT字形状の結合素子を配置してアンテナ間の結合を分離する技術が開示されている。
特開2010−153973号公報 米国特許公報2010/0053022
しかしながら、上記文献に記載のアンテナ装置の場合、利用可能な周波数帯域が狭いという問題がある。また、上記の特許文献2に記載のアンテナ装置はT字形状の結合素子に流れる逆位相の電流を利用しているため、アンテナ装置の高さが高くなってしまうという問題がある。そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、アンテナ素子間の結合を効果的に分離し、より広い周波数帯域をカバーすることが可能な小型のアンテナ装置、及びこれを搭載した無線通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、誘電体基板上に形成されたグラウンド導体と、前記グラウンド導体の周囲に配置された逆F形状の第1及び第2給電素子と、前記第1給電素子と前記第2給電素子との間に形成され、開放端の向きが互いに異なる逆L形状の第1及び第2結合素子と、を備える、アンテナ装置が提供される。
かかる構成により、第1及び第2結合素子によってアンテナ素子を構成する第1及び第2給電素子間の結合が効果的に分離され、広帯域化が実現される。また、第1及び第2結合素子の形状を逆L形状としているため、アンテナ装置の小型化が実現される。さらに、第1及び第2結合素子の開放端の向きが互いに異なるため、一方の結合素子が第1給電素子と強く結合し、他方の結合素子が第2給電素子と強く結合することになり、より効果的に給電素子間の結合を分離することが可能になる。
また、上記のアンテナ装置は、前記第1給電素子の開放端の向きと前記第1結合素子の開放端の向きとが等しく、かつ、前記第2給電素子の開放端の向きと前記第2結合素子の開放端の向きとが等しくなるように構成されていてもよい。この場合、第1給電素子と第1結合素子とが強く結合し、第2給電素子と第2結合素子とが強く結合することになる。
また、前記第1結合素子は、前記第2給電素子よりも前記第1給電素子の近くに配置されていてもよい。この場合、近くに配置された第1結合素子に第1給電素子が強く結合し、同様に、近くに配置された第2結合素子に第2給電素子が強く結合することとなるため、給電素子間の結合がより効果的に分離される。
また、前記グラウンド導体は矩形であってもよい。さらに、前記第1給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する一辺に設置されていてもよい。そして、前記第1結合素子は、前記第1給電素子と同じ辺に設置されていてもよい。同様に、前記第2給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する他辺に設置されていてもよい。また、前記第2結合素子は、前記第2給電素子と同じ辺に設置されていてもよい。かかる構成により、同じ辺に設置された給電素子と結合素子とが効果的に結合することで、異なる辺に配置された給電素子間の結合が効果的に分離される。
また、上記のアンテナ装置は、前記第1給電素子、前記第1結合素子、前記第2結合素子、前記第2給電素子の順に並べて配置された素子群が前記グラウンド導体の周囲に複数設けられた構成であってもよい。この場合、異なる素子群に属する給電素子間の間隔は、同じ素子群に属する給電素子間の間隔よりも大きく設定される。かかる構成によると、各素子群において給電素子間の結合が効果的に分離され、一方で、異なる素子群の間における結合が小さく抑えられるため、広い帯域特性を大きく損なわずに、多数のアンテナ素子(第1及び第2給電素子)を配置することが可能になる。
また、上記のアンテナ装置は、隣り合う素子群の間に形成され、開放端の向きが互いに異なる逆L形状の第3及び第4結合素子を備えていてもよい。かかる構成により、隣り合う素子群に属する給電素子間の結合が効果的に分離されるため、広い帯域特性を維持しつつ、素子群の間隔を狭くすることが可能になる。その結果、アンテナ装置をさらに小型化することが可能になる。
また、上記のアンテナ装置は、隣り合う素子群の間に形成され、開放端の向きが互いに異なるT形状の第5結合素子を備えていてもよい。かかる構成により、隣り合う素子群に属する給電素子間の結合が効果的に分離されるため、広い帯域特性を維持しつつ、素子群の間隔を狭くすることが可能になる。その結果、アンテナ装置をさらに小型化することが可能になる。
また、前記グラウンド導体は矩形であってもよい。さらに、前記各素子群は、前記グラウンド導体の各角部に対応して配置されていてもよい。また、前記第1給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する一辺に設置されていてもよい。そして、前記第1結合素子は、前記第1給電素子と同じ辺に設置されていてもよい。また、前記第2給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する他辺に設置されていてもよい。さらに、前記第2結合素子は、前記第2給電素子と同じ辺に設置されていてもよい。かかる構成により、グラウンド導体の同じ辺に配置された素子群間の結合が、素子群間に配置された結合素子により効果的に分離されるため、より良好な帯域特性が得られる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記のアンテナ装置を搭載した無線通信装置が提供される。かかる構成により、広い周波数帯域に対応する小型の無線通信装置が実現される。
以上説明したように本発明によれば、アンテナ素子間の結合を効果的に分離し、より広い周波数帯域をカバーすることが可能な小型のアンテナ装置、及びこれを搭載した無線通信装置を提供することができる。
複数の逆F型アンテナを搭載したアンテナ装置の構成例を示した説明図である。 図1に示したアンテナ装置の電流分布を示した説明図である。 図1に示したアンテナ装置のVSWR特性を示した説明図である。 図1に示したアンテナ装置の通過特性を示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示した説明図である。 図5に示したアンテナ装置の電流分布を示した説明図である。 図5に示したアンテナ装置のVSWR特性を示した説明図である。 図5に示したアンテナ装置の通過特性を示した説明図である。 図5に示したアンテナ装置の変形例を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示した説明図である。 図10に示したアンテナ装置のアンテナ特性を示した説明図である。 図10に示したアンテナ装置の変形例(変形例1)を示した説明図である。 図12に示したアンテナ装置のアンテナ特性を示した説明図である。 図12に示したアンテナ装置の変形例(変形例2)を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本発明の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。まず、図1〜図4を参照しながら、逆F形状のアンテナ素子を複数搭載したアンテナ装置10の構成例及びその特性について紹介する。次いで、図5〜図8を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置100の構成及びその特性について説明する。また、図9を参照しながら、同実施形態の一変形例について説明する。次いで、図10及び図11を参照しながら、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置200の構成及びその特性について説明する。また、図12〜図14を参照しながら、同実施形態の変形例及びその特性について説明する。
<1:従来例>
まず、図1〜図4を参照しながら、逆F形状のアンテナ素子を複数搭載したアンテナ装置10の構成例及びその特性について紹介する。
図1に示すように、アンテナ装置10は、主に、誘電体基板11(PCB;Printed Circuit Board)と、グラウンド導体12と、給電素子21、31とにより構成される。グラウンド導体12は、矩形状であり、誘電体基板11上に積層配置される。また、給電素子21、31は、グラウンド導体12の周囲に形成され、それぞれグラウンド導体12の異なる辺に接続される。
また、給電素子21は、1本の長辺部分と、長辺部分に略直角な2本の短辺部分とで形成される逆F形状を有し、長辺部分の端部に接続された短辺部分はグラウンド導体12に直接接続され、長辺部分の中間部に接続された短辺部分は給電点22を介してグラウンド導体12に接続される。同様に、給電素子31は、1本の長辺部分と、長辺部分に略直角な2本の短辺部分とで形成される逆F形状を有し、長辺部分の端部に接続された短辺部分はグラウンド導体12に直接接続され、長辺部分の中間部に接続された短辺部分は給電点32を介してグラウンド導体12に接続される。なお、給電素子21、31を形成する長辺部分の開放端は、給電素子21、31が接続されるグラウンド導体12の2辺が接続する角部と反対の方向に向けられる。
給電点22に電流を流すと、グラウンド導体12及び給電素子21、31には、図2に示すような電流分布(図2では色が薄いほど電流量が大きい。)が生じる。図2から、給電素子21、31の両方に大きな電流の流れが生じていることが分かる。図3に示すように、給電素子21、31のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)の最小値が2.6GHz近辺(共振周波数)にくるように設定した場合、給電素子21(端子1)から給電素子31(端子2)への通過特性(Sパラメータ;S21)は、図4のようになる。図4に示すように、給電素子21、31が十分近い位置に配置されると、共振周波数における挿入損失が非常に大きくなり、給電素子21、31間の結合が顕著になる。
そこで、本件発明者は、アンテナ素子間の結合を抑圧することが可能なアンテナ装置(後述するアンテナ装置100、200)の構成を考案した。以下、この構成について詳細に説明する。
<2:第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。
[2−1:基本構成]
まず、図5〜図8を参照しながら、本実施形態に係るアンテナ装置100の構成例及びその特性について説明する。図5は、アンテナ装置100の構成例を示した説明図である。図6は、アンテナ装置100の電流分布を示した説明図である。図7は、アンテナ装置100のVSWR特性を示した説明図である。図8は、アンテナ装置100の通過特性を示した説明図である。
図5に示すように、アンテナ装置100は、主に、誘電体基板101(PCB)と、グラウンド導体102と、給電素子111、121と、結合素子113、123とにより構成される。グラウンド導体102は、矩形状であり、誘電体基板101上に積層配置される。また、給電素子111、121は、逆F形状であり、グラウンド導体102の周囲に形成され、それぞれ異なるグラウンド導体102の辺に接続される。なお、給電素子111は、給電点112を介してグラウンド導体102に接続される。また、給電素子121は、給電点122を介してグラウンド導体102に接続される。
また、結合素子113、123は、逆L形状であり、グラウンド導体102の周囲に形成され、それぞれ異なるグラウンド導体102の辺に接続される。但し、結合素子113は、給電素子111が接続されたグラウンド導体102の辺と同じ辺に接続され、その開口端の向きが給電素子111の開口端と同じ向きになるように配置される。さらに、結合素子113の長さa+bは、約λ/4(λは波長)に設定される。なお、結合素子113の高さbは、給電素子111と同程度の高さに設定されていることが好ましい。
一方、結合素子123は、給電素子121が接続されたグラウンド導体102の辺と同じ辺に接続され、その開口端の向きが給電素子121の開口端と同じ向きになるように配置される。また、結合素子123の長さは、約λ/4(λは波長)に設定される。なお、結合素子123の高さは、給電素子121と同程度の高さに設定されていることが好ましい。
給電点112に電流を流すと、グラウンド導体102、給電素子111、121、及び結合素子113、123には、図6に示すような電流分布(図6では色が薄いほど電流量が大きい。)が生じる。図6から、給電素子111、結合素子113には大きな電流の流れが生じている一方で、給電素子121には僅かな電流の流れしか生じていないことが分かる。これは、給電素子111と結合素子113とが結合して電流分布が結合素子113に偏ったために、給電素子111、121間の結合が分離されたことを示している。
図7に示すように、給電素子111、121のVSWRの最小値が2.6GHz近辺(共振周波数)にくるように設定した場合、給電素子111(端子1)から給電素子121(端子2)への通過特性(Sパラメータ;S21)は、図8のようになる。図8に示すように、給電素子111、121間の通過特性は、共振周波数付近で大きく落ち込んでおり、給電素子111、121間の結合が大きく抑圧されていることが分かる。一般に、給電素子111、121間の間隔が短くなると、通過特性を示すSパラメータの値は大きくなる。しかし、図5に示すような逆L形状の結合素子113、123を配置することにより、図8に示すように、給電素子111、121間の結合を抑圧することが可能になる。その結果、広帯域化が実現される。
以上、本実施形態に係るアンテナ装置100の構成例及びその特性について説明した。
[2−2:変形例]
次に、図9を参照しながら、本実施形態に係るアンテナ装置100の一変形例を紹介する。図5に示したアンテナ装置100においては、逆F形状の給電素子111の向きと逆L形状の結合素子113の向きとが同じになるように各素子が配置されていた。さらに、逆F形状の給電素子121の向きと逆L形状の結合素子123の向きとが同じになるように各素子が配置されていた。
しかし、図9に示すように、結合素子113に代えて、逆F形状の給電素子111の開放端と逆方向に開放端が向く逆L形状の結合素子133を設ける構成に変形してもよい。同様に、結合素子123に代えて、逆F形状の給電素子121の開放端と逆方向に開放端が向く逆L形状の結合素子143を設ける構成に変形してもよい。このように変形しても、結合素子133、143に電流分布が偏るため、給電素子111、121間の結合が抑圧される。
以上、本実施形態に係るアンテナ装置100の一変形例を紹介した。
以上、本発明の第1実施形態について説明した。
<3:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態においては、アンテナ装置100を構成する矩形のグラウンド導体102の角部に給電素子111、121及び結合素子113、123を設ける構成について説明した。本実施形態においては、上記の第1実施形態に係るアンテナ装置100の構成を拡張し、複数の角部にアンテナ素子を設ける構成について説明する。
[3−1:基本構成]
まず、図10及び図11を参照しながら、本実施形態に係るアンテナ装置200の構成例及びその特性について説明する。図10は、アンテナ装置200の構成例を示した説明図である。図11は、アンテナ装置200の通過特性を示した説明図である。
図10に示すように、アンテナ装置200は、主に、誘電体基板201(PCB)と、グラウンド導体202と、給電素子211、221、231、241と、結合素子213、223、233、243とにより構成される。グラウンド導体202は、矩形状であり、誘電体基板201上に積層配置される。また、給電素子211、221、231、241は、逆F形状であり、グラウンド導体202の周囲に形成される。なお、給電素子211は、給電点212を介してグラウンド導体202に接続される。給電素子221は給電点222を介してグラウンド導体202に接続され、給電素子231は給電点232を介してグラウンド導体202に接続され、給電素子241は給電点242を介してグラウンド導体202に接続される。
また、結合素子213、223、233、243は、逆L形状であり、グラウンド導体202の周囲に形成される。但し、結合素子213は、給電素子211が接続されたグラウンド導体202の辺と同じ辺に接続され、その開口端の向きが給電素子211の開口端と同じ向きになるように配置される。さらに、結合素子213の長さは、約λ/4(λは波長)に設定される。また、結合素子223は、給電素子221が接続されたグラウンド導体202の辺と同じ辺に接続され、その開口端の向きが給電素子221の開口端と同じ向きになるように配置される。さらに、結合素子223の長さは、約λ/4(λは波長)に設定される。
また、結合素子233は、給電素子221、231が接続されたグラウンド導体202の辺と同じ辺に接続され、その開口端の向きが給電素子231の開口端と同じ向きになるように配置される。さらに、結合素子233の長さは、約λ/4(λは波長)に設定される。また、結合素子243は、給電素子241が接続されたグラウンド導体202の辺と同じ辺に接続され、その開口端の向きが給電素子241の開口端と同じ向きになるように配置される。さらに、結合素子243の長さは、約λ/4(λは波長)に設定される。
給電素子211を端子1、給電素子221を端子2、給電素子231を端子3、給電素子241を端子4とした場合、端子2から端子1への通過特性S(1,2)、端子3から端子1への通過特性S(1,3)、端子4から端子1への通過特性S(1,4)、端子3から端子2への通過特性S(2,3)は、図11のようになる。但し、共振周波数は2.6GHz付近に設定されている。図11に示すように、端子2から端子1への通過特性S(1,2)は、共振周波数付近で小さくなる。これは、給電素子211と給電素子221との間に設けられた結合素子213、223による効果である。
しかし、図11に符号Aで示した端子4から端子1への通過特性S(1,4)及び端子3から端子2への通過特性S(2,3)は、共振周波数付近で大きくなっている。給電素子211、221及び結合素子213、223で構成される第1のアンテナ素子群と、給電素子231、241及び結合素子233、243で構成される第2のアンテナ素子群とが十分に離れて配置されていれば、共振周波数付近における通過特性S(1,4)及びS(2,3)も許容可能な程度の大きさになるが、アンテナ素子群間の距離が短いと、図11に示すように、これらの間で生じる結合の影響が顕著に現れてしまう。そこで、本件発明者は、図12に示すようなアンテナ装置200の変形例を考案した。
[3−2:変形例1]
図12に示すように、本実施形態の一変形例(以下、変形例1)に係るアンテナ装置200は、給電素子221、231間に結合素子251、252を有する。結合素子251は、長さが約λ/4の逆L形状であり、給電素子221、231と同じグラウンド導体202の辺に接続され、その開放端の向きが給電素子231の開放端と同じ向きに配置されている。一方、結合素子252は、長さが約λ/4の逆L形状であり、給電素子221、231と同じグラウンド導体202の辺に接続され、その開放端の向きが給電素子221の開放端と同じ向きに配置されている。また、結合素子251は結合素子252よりも給電素子221の近くに配置され、結合素子252は結合素子251よりも給電素子231の近くに配置されている。
結合素子251、252を設けると、アンテナ装置200の通過特性は、図13のようになる。図13に示すように、結合素子251、252を設けたことで、符号Aで示した通過特性S(1,4)及びS(2,3)が共振周波数付近で大きく抑圧されている。図11の例ではS(1,4)=−9dB及びS(2,3)=−7dBであったが、図13の例では同じ周波数においてS(1,4)=−13dB及びS(2,3)=−12dBまで抑制されている。つまり、結合素子251、252を設けたことで、給電素子211、241間の結合及び給電素子221、231間の結合が抑圧されたことになる。また、図13から、給電素子211、221間の結合及び給電素子231、241間の結合も大きく抑圧されていることが分かる。
このように、第1のアンテナ素子群と第2のアンテナ素子群との間に結合素子251、252を設けることで、アンテナ素子群間の結合を抑圧することが可能になり、広帯域化を実現することが可能になる。また、図10及び図12の例では、グラウンド導体202の2つの角部にアンテナ素子群を形成した構成例を示したが、4つの角部にアンテナ素子群を形成した構成(8アンテナ構成)に拡張することも可能である。この場合も、図12に示した構成例と同様に、結合素子251、252と同じ結合素子をグラウンド導体202の各辺に設けることでアンテナ素子群間の結合を抑圧することが好ましい。このようにして結合が抑圧されることで広帯域化が実現される。また、アンテナ素子間の距離を短くできるようになり、小型化に寄与する。
[3−3:変形例2]
図12の例では、アンテナ素子群間の結合を抑制するために、2つの結合素子251、252を設けたが、結合素子251、252に代えて、図14に示すようなT形状の結合素子261を設ける構成(以下、変形例2)に変形してもよい。なお、結合素子261の長さは約λ/4に設定される。図14のように結合素子261がT形状であっても、結合素子261へと電流分布が偏るため、アンテナ素子群間の結合が抑圧され、広帯域化が実現される。また、アンテナ素子間の距離を短くできるようになり、小型化に寄与する。
以上、本発明の第2実施形態について説明した。
<4:効果>
以上説明したように、PCB上に配置したグラウンド導体の周囲に複数の逆F形状の給電素子を配置し、グランド導体周囲でPCBの角付近に逆L形状の結合素子配置することにより、給電素子間の結合を低減し、かつ、給電素子と結合素子との結合により広帯域化することが可能になる。さらに、PCBの他の角付近に給電素子と結合素子とを配置した場合について、PCBの一方の角付近に配置した給電素子及び結合素子とPCBの他方の角付近に配置した給電素子及び結合素子との間に結合素子を配置することにより、給電素子の数を増加した場合でも各給電素子間の結合を低減して広帯域化することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、結合素子251、252の配置を逆にしたり、アンテナ素子群を配置する角部の位置を変更したりしてもよい。例えば、グラウンド導体202の対角線上に位置する2つの角付近にそれぞれアンテナ素子群を配置する構成などが考えられる。
10、100、200 アンテナ装置
11、101、201 誘電体基板
12、102、202 グラウンド導体
21、31、111、121、211、221、231、241 給電素子
22、32、112、122、212、222、232、242 給電点
113、123、133、143、213、223、233、243、251、252、261 結合素子

Claims (9)

  1. 誘電体基板上に形成されたグラウンド導体と、
    前記グラウンド導体の周囲に配置された逆F形状の第1及び第2給電素子と、
    前記第1給電素子と前記第2給電素子との間に形成され、開放端の向きが互いに異なる逆L形状の第1及び第2結合素子と、
    を備える
    ことを特徴とする、アンテナ装置。
  2. 前記第1給電素子の開放端の向きと前記第1結合素子の開放端の向きとが等しく、
    前記第2給電素子の開放端の向きと前記第2結合素子の開放端の向きとが等しい
    ことを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1結合素子は、前記第2給電素子よりも前記第1給電素子の近くに配置される
    ことを特徴とする、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記グラウンド導体は矩形であり、
    前記第1給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する一辺に設置され、
    前記第1結合素子は、前記第1給電素子と同じ辺に設置され、
    前記第2給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する他辺に設置され、
    前記第2結合素子は、前記第2給電素子と同じ辺に設置される
    ことを特徴とする、請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1給電素子、前記第1結合素子、前記第2結合素子、前記第2給電素子の順に並べて配置された素子群が前記グラウンド導体の周囲に複数設けられ、
    異なる素子群に属する給電素子間の間隔は、同じ素子群に属する給電素子間の間隔よりも大きい
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 隣り合う素子群の間に形成され、開放端の向きが互いに異なる逆L形状の第3及び第4結合素子をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 隣り合う素子群の間に形成され、開放端の向きが互いに異なるT形状の第5結合素子をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項5に記載のアンテナ装置。
  8. 前記グラウンド導体は矩形であり、
    前記各素子群は、前記グラウンド導体の各角部に対応し、
    前記第1給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する一辺に設置され、
    前記第1結合素子は、前記第1給電素子と同じ辺に設置され、
    前記第2給電素子は、前記グラウンド導体の一角部に接続する他辺に設置され、
    前記第2結合素子は、前記第2給電素子と同じ辺に設置される
    ことを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のアンテナ装置を搭載した
    ことを特徴とする、無線通信装置。
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