JP2013093074A - ディスク装置および浮上方法 - Google Patents

ディスク装置および浮上方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013093074A
JP2013093074A JP2011233492A JP2011233492A JP2013093074A JP 2013093074 A JP2013093074 A JP 2013093074A JP 2011233492 A JP2011233492 A JP 2011233492A JP 2011233492 A JP2011233492 A JP 2011233492A JP 2013093074 A JP2013093074 A JP 2013093074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
magnetic field
information holding
recording
holding means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011233492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fujiune
健司 藤畝
Kenji Kondo
健二 近藤
Takeharu Yamamoto
猛晴 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011233492A priority Critical patent/JP2013093074A/ja
Publication of JP2013093074A publication Critical patent/JP2013093074A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

【課題】空気浮上ではディスク装置内で塵埃が発生あるいは混入すると、スライダの空気流入側からスライダとディスクの間に塵埃が入り込み、ディスクを傷つけたり、ヘッドを損傷するおそれがある。もしくは、塵埃との衝突で、ディスクに対するスライダの浮上量が乱れ、スライダとディスクとの接触の可能性が増加する。これらにより、スライダのクラッシュによりディスク上の記録情報が破壊される可能性がある。
【解決手段】浮上用コイルを用いて、気流に依存しない磁気浮上を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、光を用いて情報を記録または再生するディスクにおける浮上方法、及びディスク装置に関するものである。
パソコンなどの様々な情報機器において情報の保存が必要である。代表的な情報の保存装置であるハードディスク装置ではヘッド先端にスライダが取り付けられている。スライダのディスク1に対向する面は空気潤滑面であり、スライダはディスク1の回転にともなって発生する空気の気流を、その空気潤滑面とディスク1の表面との間に引き込み、それによってディスク媒体から浮上している。すなわち、スライダは、ディスク1との間に自己加圧式の空気潤滑膜を形成・維持している。したがって、スライダのディスク1に対する浮上量、すなわちディスク1の表面とスライダとの間隔は、その空気潤滑膜の厚さである。そして、この膜によって、ディスク1の回転中にスライダとディスク1が機械的に接触しにくくなり、摩擦及び摩耗が抑制されている。
特開2005−209340号公報
ハードディスク装置の高記録密度化を図るためには、記録再生素子20を備えたスライダとディスク1との間隔で定義される浮上量を小さくすることが重要である。現在、浮上量は10nm程度まで小さくが進んでおり、環境変化に伴う浮上量の変動を最小化し、スライダとディスク1との接触の可能性を低下させることが、要望されている。
また、装置内で塵埃が発生あるいは混入すると、スライダの空気流入側からスライダとディスク1の間に塵埃が入り込むおそれがある。スライダとディスク1の間に挟まった塵埃は、ディスク1を傷つけたり、ヘッドを損傷するおそれがある。さらに、塵埃との衝突で、ディスク1に対するスライダの浮上量が乱れ、スライダとディスク1との接触の可能性が増加する。特に、ディスク1に対するスライダの浮上量が、ディスク1の表面粗さより規定されるグライドハイトを下回ると急激にスライダとディスク1とが接触する可能性が増大し、最悪、スライダのクラッシュによりディスク上の記録情報が破壊される可能性がある。
本発明は上述した課題を解決することができるディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るディスク装置では、情報を記録される媒体である情報保持手段と、ヘッド先端に搭載されており、情報保持手段に対して光を用いて、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生手段と、記録再生手段と同様にヘッド先端に搭載されており、少なくとも1つ以上の浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、磁界発生手段からの磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させて、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させる浮上手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項2に係るディスク装置では、情報保持手段は磁化された磁化層を含み、磁界を発生し、浮上手段は情報保持手段が発生する磁界と磁界発生手段が発生する磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に係るディスク装置では、情報保持手段は磁化層は全面に渡って均一に磁化されることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項4に係るディスク装置では、情報保持手段は磁化層は、媒体面に対する垂直方向や記録再生手段に対する進行方向に、磁化方向の変化を繰り返すハルバッハ配列で磁化されることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項5に係るディスク装置では、情報保持手段は回転する円盤状であり、その半径位置によらず、1回転内におけるハルバッハ配列の繰返し数は同じであることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項6に係るディスク装置では、情報保持手段は磁界発生手段が情報保持手段の上を移動したときに誘導電流を発生し、誘導電流により磁界を発生し、浮上手段は情報保持手段の誘導電流が発生する磁界と磁界発生手段が発生する磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項7に係るディスク装置では、浮上手段は回転する円盤状の情報保持手段に対して、記録再生手段が位置する半径位置に応じて磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を変えることで、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項8に係るディスク装置では、浮上手段は回転する円盤状の情報保持手段の回転数に応じて磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を変えることで、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項9に係るディスク装置では、回転する円盤状の情報保持手段の径外で記録再生手段を支持する支持手段と、装置を停止する時などにおいて、情報保持手段の回転数が所定回転以下になる前に、記録再生手段を径外に移動して、支持手段で支持させる退避手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項10に係るディスク装置では、情報保持手段はスパイラルあるいは同芯円状のトラックを有し、待機時に記録再生手段が同じトラック上に居続けないように、記録再生手段が存在する情報保持手段の半径位置を所定パターンで動かす待機手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項11に係るディスク装置では、情報保持手段は磁界発生手段が情報保持手段の上を移動したときの誘導電流により発生する熱を放熱する放熱層を含むことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項12に係るディスク装置では、磁界発生手段は複数の浮上用コイルを有して、情報保持手段に対する垂直方向や進行方向に浮上用コイルの向きの変化を繰り返し、全ての浮上用コイルに同じ電流を流すと、磁極の向きを逆転させながら交互に並んだハルバッハ配列を形成することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項13に係るディスク装置では、情報保持手段に対する記録再生手段の浮上量を検出する浮上量検出手段とを備え、浮上手段は浮上量検出手段で検出された浮上量が所定量になるように、磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を制御することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項14に係るディスク装置では、磁界発生手段は浮上用コイルのほかに永久磁石を搭載することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項15に係るディスク装置では、磁界発生手段は永久磁石の発生する磁界が、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させるために必要な磁界の平均値に相当することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項16に係るディスク装置では、回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が記録再生手段の近傍に侵入するのを防ぐように気流を回避させる気流回避手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項17に係るディスク装置では、回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が減るように情報保持手段近傍の気圧を大気圧より低く保つ気圧低減手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項18に係る浮上方法では、浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、情報記録媒体に対して、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生素子と情報記録媒体の間隔を所定量に磁気浮上させるために磁界発生手段からの磁界を用いて、情報記録媒体と記録再生素子とを反発あるいは吸引させる力を発生させる浮上手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1に係るディスク装置では、情報を記録される媒体である情報保持手段と、ヘッド先端に搭載されており、情報保持手段に対して光を用いて、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生手段と、記録再生手段と同様にヘッド先端に搭載されており、少なくとも1つ以上の浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、磁界発生手段からの磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させて、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させる浮上手段とを備えたので、空気浮上のための気流が不要になり、また、気流を受けるスライダが不要でヘッド浮上部の大きさを低減でき、塵埃がヘッド浮上部に衝突する可能性を低減できる。
さらに、本発明の請求項2に係るディスク装置では、情報保持手段は磁化された磁化層を含み、磁界を発生し、浮上手段は情報保持手段が発生する磁界と磁界発生手段が発生する磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させるので、ディスクの回転数や、ヘッド浮上部が存在するディスクの半径位置に依存しない安定した浮上を実現できる。
さらに、本発明の請求項3に係るディスク装置では、情報保持手段は磁化層は全面に渡って均一に磁化されるので、ディスクの回転数や、ヘッド浮上部が存在するディスクの半径位置に依存しない安定した浮上を実現できる。
さらに、本発明の請求項4に係るディスク装置では、情報保持手段は磁化層は、媒体面に対する垂直方向や記録再生手段に対する進行方向に、磁化方向の変化を繰り返すハルバッハ配列で磁化されるので、ヘッド浮上部に搭載した浮上用コイルに外部から制御電流を流さずとも安定した浮上を実現できる。
さらに、本発明の請求項5に係るディスク装置では、情報保持手段は回転する円盤状であり、その半径位置によらず、1回転内におけるハルバッハ配列の繰返し数は同じであるので、ヘッド浮上部が存在するディスクの半径位置による線速の変化が発生しても、ディスクに対するヘッド浮上部の浮上量の変化を抑制できる。
さらに、本発明の請求項6に係るディスク装置では、情報保持手段は磁界発生手段が情報保持手段の上を移動したときに誘導電流を発生し、誘導電流により磁界を発生し、浮上手段は情報保持手段の誘導電流が発生する磁界と磁界発生手段が発生する磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させるので、ディスクに磁化された磁化層を設けることなく、簡易な構成で浮上を実現できる。
さらに、本発明の請求項7に係るディスク装置では、浮上手段は回転する円盤状の情報保持手段に対して、記録再生手段が位置する半径位置に応じて磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を変えることで、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させるので、ヘッド浮上部が存在するディスクの半径位置による線速の変化から発生する、誘導電流による反発力あるいは吸引力の変化を補正できる。
さらに、本発明の請求項8に係るディスク装置では、浮上手段は回転する円盤状の情報保持手段の回転数に応じて磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を変えることで、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させるので、回転数による線速に違いから発生する、誘導電流により反発力あるいは吸引力の変化を補正できる。
さらに、本発明の請求項9に係るディスク装置では、回転する円盤状の情報保持手段の径外で記録再生手段を支持する支持手段と、装置を停止する時などにおいて、情報保持手段の回転数が所定回転以下になる前に、記録再生手段を径外に移動して、支持手段で支持させる退避手段とを備えたので、ディスクの回転数が低い時に浮上力が低減したことで発生する、ヘッド浮上部とディスクとの衝突を回避できる。
さらに、本発明の請求項10に係るディスク装置では、情報保持手段はスパイラルあるいは同芯円状のトラックを有し、待機時に記録再生手段が同じトラック上に居続けないように、記録再生手段が存在する情報保持手段の半径位置を所定パターンで動かす待機手段とを備えたので、待機時の誘導電流による加熱で、ディスクに記録された情報の記録状態が劣化するのを抑制できる。
さらに、本発明の請求項11に係るディスク装置では、情報保持手段は磁界発生手段が情報保持手段の上を移動したときの誘導電流により発生する熱を放熱する放熱層を含むので、待機時の誘導電流による加熱で、ディスクに記録された情報の記録状態が劣化するのを抑制できる。
さらに、本発明の請求項12に係るディスク装置では、磁界発生手段は複数の浮上用コイルを有して、情報保持手段に対する垂直方向や進行方向に浮上用コイルの向きの変化を繰り返し、全ての浮上用コイルに同じ電流を流すと、磁極の向きを逆転させながら交互に並んだハルバッハ配列を形成するので、浮上用コイルに流す電流の量に対する浮上力を大きくできる。
さらに、本発明の請求項13に係るディスク装置では、情報保持手段に対する記録再生手段の浮上量を検出する浮上量検出手段とを備え、浮上手段は浮上量検出手段で検出された浮上量が所定量になるように、磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を制御するので、個体差やデバイスの経年劣化などによる、ディスクに対するヘッド浮上部の浮上量の変動を抑制できる。
さらに、本発明の請求項14に係るディスク装置では、磁界発生手段は浮上用コイルのほかに永久磁石を搭載するので、ヘッド浮上部に搭載された浮上用コイルの消費電力を低減できる。
さらに、本発明の請求項15に係るディスク装置では、磁界発生手段は永久磁石の発生する磁界が、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させるために必要な磁界の平均値に相当するので、ヘッド浮上部に搭載された浮上用コイルの消費電力を低減できる。
さらに、本発明の請求項16に係るディスク装置では、回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が記録再生手段の近傍に侵入するのを防ぐように気流を回避させる気流回避手段とを備えたので、塵埃がヘッド浮上部に衝突したり、ヘッド浮上部とディスクの間に挟まることで、ヘッド浮上部やディスクが損傷するのを抑制できる。
さらに、本発明の請求項17に係るディスク装置では、回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が減るように情報保持手段近傍の気圧を大気圧より低く保つ気圧低減手段とを備えたので、塵埃がヘッド浮上部に衝突したり、ヘッド浮上部とディスクの間に挟まることで、ヘッド浮上部やディスクが損傷するのを抑制できる。
また、本発明の請求項18に係る浮上方法では、浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、情報記録媒体に対して、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生素子と情報記録媒体の間隔を所定量に磁気浮上させるために磁界発生手段からの磁界を用いて、情報記録媒体と記録再生素子とを反発あるいは吸引させる力を発生させる浮上手段とを備えたので、空気浮上のための気流が不要になり、また、気流を受けるスライダが不要でヘッド浮上部の大きさを低減でき、塵埃がヘッド浮上部に衝突するのを低減できる。
実施の形態1における浮上の構成を示す図 実施の形態1におけるディスクに対するヘッド浮上部の浮上量と記録再生素子からの再生信号の振幅の関係の一例を示す図 実施の形態1におけるヘッド浮上部のディスク上の位置の一例を示す図 実施の形態2における浮上の構成と、停止時におけるヘッド浮上部のディスク上の位置の一例を示す図 実施の形態3における浮上の構成と、待機時におけるヘッド浮上部のディスク上の位置の一例を示す図 実施の形態3における待機時におけるヘッド浮上部のディスク上の位置変化パターンの一例を示す図 実施の形態4における浮上の構成を示す図 実施の形態4における浮上制御部から出力される制御電流の一例を示す図 実施の形態5における浮上の構成を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1である光ディスク装置の動作について図1および図2および図3を参照して説明する。図1に浮上の構成を示す。図2にディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量と記録再生素子20からの再生信号の振幅の関係の一例を示す。図3にヘッド浮上部10のディスク上の位置の一例を示す。
本実施の形態1において、情報保持手段はディスク1である。記録再生手段は記録再生素子20である。磁界発生手段は浮上用コイル21である。浮上手段は浮上制御部23である。浮上量検出手段は浮上量検出部33である。
ヘッド浮上部10には浮上用コイル21と記録再生素子20が搭載されている。記録再生素子20はディスク1に対して、記録や再生を行う素子であり、再生された信号は浮上量検出部33へ送る。浮上量検出部33は記録再生素子20からの再生信号に基づいて、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を算出して、浮上制御部23へ送る。浮上制御部23は浮上量検出部33からの浮上量に基づいて、制御電流を生成し、浮上用コイル21へ送る。浮上用コイル21は、浮上制御部23からの制御電流を流すことで、磁界を発生させる。
ディスク1に導電性を有する導電層を設けると、磁界の変化に対して抗うように誘導電流が流れる。これを利用し、回転するディスク1に対して、電流を流した浮上用コイル21を含むヘッド浮上部10を近づけると、ディスク1の導電層に渦電流の誘導電流が発生する。その誘導電流により発生する磁界は浮上用コイル21が発生する磁界と逆方向となるため、ディスク1とヘッド浮上部10には磁気の反発力が生じる。そのため、ヘッド浮上部10はディスク1に対して浮上することができる。浮上用コイル21に流す電流が大きいほど、反発力が大きくなるため、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量は大きくなる。
ディスク1に記録された情報を読み取るためには、ヘッド浮上部10に搭載された記録再生素子20をディスク1に近づける必要がある。図2に示すように、記録再生素子20とディスク1の間隔が小さいほど、記録再生素子20から出力される再生信号の振幅は大きくなる。予め、記録再生素子20とディスク1との間隔と、記録再生素子20からの再生信号の振幅の関係を測定しておくことで、浮上量検出部33は記録再生素子20からの再生信号の振幅を計測することで、記録再生素子20とディスク1の間隔、すなわち浮上量を計測できる。
浮上制御部23は、浮上量検出部33が検出したディスク1に対する記録再生素子20を含むヘッド浮上部10の浮上量に基づいて、10nmなどの目標浮上量と比較し、その誤差を補正するように、浮上用コイル21に流す電流の量を制御する。
このようにして、磁気浮上によりディスク1に対してヘッド浮上部10を浮上させることができ、空気浮上のための気流が不要になる。また、気流を受けるスライダが不要でヘッド浮上部10の大きさを低減でき、塵埃がヘッド浮上部10に衝突する可能性を低減できる。
尚、本実施の形態1では、誘導電流によって発生する磁界と浮上用コイル21が発生する磁界の反発力を用いていたが、ディスク1が磁化された磁化層を有して、磁化層によって発生する磁界と浮上用コイル21が発生する磁界の反発力を用いてもよい。さらに、ディスク1の全面にわたって均一に磁化された磁化層を用いることで、ディスク1の回転数や、ヘッド浮上部10が存在するディスク1の半径位置に依存しない安定した浮上を実現できる。
あるいは、ディスク1の面に対する垂直方向やヘッド浮上部10に対する進行方向に磁化方向の変化を繰り返すハルバッハ配列で磁化することで、ヘッド浮上部10に搭載した浮上用コイル21に外部から制御電流を流さずとも浮上用コイル21に誘導電流が生じて安定した浮上を実現できる。さらに、ヘッド浮上部10が存在するディスク1の半径位置によらず1回転内におけるハルバッハ配列の繰返し数は同じとすることで、どの半径位置でも同じ浮上力を得ることができる。
また、本実施の形態1では、浮上量検出部33でディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を検出して、浮上制御部23が検出された浮上量に基づいて制御電流を生成していたが、ヘッド浮上部10が存在するディスク1の半径位置を検出して、浮上制御部23が半径位置に基づいて制御電流を生成してもよい。すなわち、浮上制御部23は、回転するディスク1に対して、記録再生素子20が位置する半径位置に応じて浮上用コイル21に流す電流の量を変えることで、ディスク1と記録再生素子20の間隔を所定量に磁気浮上させても良い。これにより、ヘッド浮上部が存在するディスクの半径位置による線速の変化から発生する、誘導電流による反発力あるいは吸引力の変化を補正できる。
あるいは、ディスク1の回転数を検出して、浮上制御部23が回転数に基づいて制御電流を生成してもよい。すなわち、浮上制御部23は回転するディスク1の回転数に応じて、浮上用コイル21に流す電流の量を変えることで、ディスク1と記録再生素子20の間隔を所定量に磁気浮上させてもよい。これにより、回転数による線速に違いから発生する、誘導電流により反発力あるいは吸引力の変化を補正できる。
また、本実施の形態1では、1つの浮上用コイル21を用いて磁界を発生していたが、複数の浮上用コイル21を用いて、磁界を発生してもよい。
また、本実施の形態1では、浮上用コイル21は単一の方向の磁界を発生していたが、複数の浮上用コイル21を用いて、ディスク1に対する垂直方向や進行方向に磁界発生方向の変化を繰り返し、通電磁の磁極の向きを逆転させながら交互に並べてハルバッハ配列を形成してもよい。ハルバッハ配列により、浮上用コイル21に流す電流の量に対する浮上力を大きくできる。
また、本実施の形態1では、記録再生素子20からの再生信号を用いて、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を検出していたが、固体浸漬レンズ用いて、エバネッセント光の量によって、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を検出してもよい。
また、本実施の形態1では、誘導電流によって発生する磁界と浮上用コイル21が発生する磁界の反発力を用いていたが、上記2つの磁界の方向を逆として、磁界の吸引力を用いてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態2である光ディスク装置の動作について図4を参照して説明する。図4に停止時におけるヘッド浮上部10のディスク上の位置の一例を示す。
本実施の形態2において、情報保持手段はディスク1である。支持手段はヘッド支持部30である。退避手段は退避制御部31である。
誘導電流を用いた磁気浮上では、ディスク1の回転数が低いほど、ディスク1に対する磁界変化が小さくなるため、誘導電流が小さくなり、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を小さくなる。浮上用コイル21に流す電流を増やすことでディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を大きくできるが、あまり大きな電流を流すと、発熱のため浮上用コイル21を破損するおそれがある。
消費電力低減のため、ディスク装置を使用しない時にディスク装置全体を停止することがある。その際、回転しているディスク1を停止させる必要があるが、上記のように、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量が小さくなり、ディスク1とヘッド浮上部10が衝突してしまう。
図4に示すように、退避制御部31は、ディスク1の回転数の低下によるディスク1とヘッド浮上部10の衝突を防ぐために、ディスク1の回転を減速方向へ変更する前に、ヘッド浮上部10をディスク1の径外に配置したヘッド支持部30へ退避させる。ヘッド支持部30は機械的にヘッド浮上部10を支えるため、ディスク1が停止しても、ディスク1やヘッド浮上部10の破損は起こらない。
このようにして、ディスク装置の停止のように、ディスク1の回転数が低い時あるいは停止時に浮上力が低減したことで発生する、ディスク1とヘッド浮上部10との衝突を回避できる。
尚、本実施の形態2では、ディスク1の回転数を減速開始する前に退避制御部31がヘッド浮上部10をヘッド支持部30へ退避させていたが、ディスク1の回転数を減速開始した後、計測されたディスク1の回転数が所定回転数になったときに、退避制御部31がヘッド浮上部10をヘッド支持部30へ退避させてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態3である光ディスク装置の動作について図5および図6を参照して説明する。図5に浮上の構成と、待機時におけるヘッド浮上部10のディスク上の位置の一例を示す。図6に待機時におけるヘッド浮上部10のディスク上の位置変化パターンの一例を示す。
本実施の形態3において、情報保持手段はディスク1である。待機手段は待機制御部32である。
ディスク1は同心円上のトラックを複数有し、記録再生素子20はそのトラック上に対して情報の記録や再生を行う。
誘導電流を用いた磁気浮上では、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上を実現するために、ディスク1の導電層に誘導電流が流れると、その電流の量に応じて、ディスク1の導電層に熱が発生する。ディスク1に対して記録も再生も行わない待機状態である場合に、同じトラック上にヘッド浮上部10が存在し続けることがある。その場合、ヘッド浮上部10が存在するトラック近傍に熱が蓄積されてしまい、熱によって、そのトラックに記録された情報の記録状態が劣化するおそれがある。
図5に示すように、待機制御部32によってヘッド浮上部10は半径方向に動かされる。待機制御部32は、ディスク1に対して記録も再生も行わない状態になると、ヘッド浮上部10が存在するディスク1の半径位置を随時変更する。従来は図6の破線で示すように、同じ半径位置のトラック上に存在し続けていたが、待機制御部32によって、図6の実線で示すように、ヘッド浮上部10は半径方向に三角波形状で内周側と外周側を往復する。
このようにして、ディスク1の導電層に発生する誘導電流による加熱で、ディスク1に記録された情報の記録状態が劣化するのを抑制できる。
尚、本実施の形態3では、ヘッド浮上部10が存在するディスク1の半径位置を三角波状のパターンで変化させていたが、正弦波状やノコギリ波状や方形波状などのパターンであってもよい。
また、本実施の形態3では、ディスク1の導電層に発生する誘導電流による熱が同じトラックに蓄積しないように分散させていたが、ディスク1の導電層の近傍に放熱層を設けて、導電層で発生する熱を放熱層が逃がすことで、誘導電流による熱の蓄積を抑制してもよい。これにより、待機時の誘導電流による加熱で、ディスクに記録された情報の記録状態が劣化するのを抑制できる。
(実施の形態4)
本実施の形態4である光ディスク装置の動作について図7および図8を参照して説明する。図7に浮上の構成を示す。図8に浮上制御部23から出力される制御電流の一例を示す。
本実施の形態4において、情報保持手段はディスク1である。記録再生手段は記録再生素子20である。磁界発生手段は浮上用コイル21および永久磁石22である。浮上手段は浮上制御部23である。浮上量検出手段は浮上量検出部33である。
ヘッド浮上部10には浮上用コイル21と永久磁石22と記録再生素子20が搭載されている。記録再生素子20はディスク1に対して、記録や再生を行う素子であり、再生された信号は浮上量検出部33へ送る。浮上量検出部33は記録再生素子20からの再生信号に基づいて、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を算出して、浮上制御部23へ送る。浮上制御部23は浮上量検出部33からの浮上量に基づいて、制御電流を生成し、浮上用コイル21へ送る。浮上用コイル21は、浮上制御部23からの制御電流を流すことで、磁界を発生させる。永久磁石22は常に磁界を発生させる。浮上用コイル21から発生する磁界と永久磁石22から発生する磁界は同軸になるように配置される。
ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上を実現するために、浮上用コイル21には常に電流を流す必要がある。そのため、空気浮上に対して、消費電力が大きくなる。
ヘッド浮上部10に永久磁石22をも搭載することで、同じ磁界を発生するために必要な浮上用コイル21に流す電流の量を低減することができる。外乱やディスク1の表面粗さによって変化する、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上量を補正するため、浮上制御部23は図8の実線で示すような浮上用コイル21に対する制御電流を生成する。このDC成分である図8の破線で示すような制御電流に相当する磁界を発生する永久磁石22を、浮上用コイル21が発生する磁界と同軸に配置することで、浮上用コイル21に必要な電流はAC成分のみとなり、消費電力を低減できる。
このようにして、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上に必要な、浮上用コイル21に用いる消費電力を低減できる。
尚、本実施の形態4では、浮上制御部23が生成する制御電流のDC成分に相当する磁界を発生する永久磁石22を用いていたが、ディスク個体による誘導電流の量のばらつき応じて、浮上制御部23が生成する制御電流の期待値のDC成分に相当する磁界を発生する永久磁石22を用いてもよい。
また、本実施の形態4では、永久磁石の発生する磁界が、ディスク1と記録再生素子20の間隔を、所定量に磁気浮上させるために必要な磁界の平均値に相当してもよい。これにより、ヘッド浮上部に搭載された浮上用コイルの消費電力を低減できる。
また、本実施の形態4では、1つの永久磁石22を用いて磁界を発生していたが、複数の永久磁石22を用いて、磁界を発生してもよい。その場合、複数の永久磁石22が発生する磁界が合わさった合計磁界の軸が浮上用コイル21が発生する磁界の軸に合うように、浮上用コイル21や永久磁石22を配置する。
(実施の形態5)
本実施の形態5である光ディスク装置の動作について図9を参照して説明する。図9に浮上の構成を示す。
本実施の形態5において、情報保持手段はディスク1である。記録再生手段は記録再生素子20である。磁界発生手段は浮上用コイル21である。気流回避手段は気流回避部34である。
ヘッド浮上部10には浮上用コイル21と記録再生素子20が搭載されている。記録再生素子20はディスク1に対して、記録や再生を行う素子である。浮上用コイル21は、制御電流を流すことで、磁界を発生させる。気流回避部34はヘッド浮上部10の進行方向手前に配置され、ディスク1の回転によって発生する気流を上方に受け流す。
空気浮上ではディスク1とヘッド浮上部10の間に気流を流して、ディスク1に対するヘッド浮上部10の浮上力を得ていたが、誘導電流などを用いた磁気浮上を行うことで、空気の気流をディスク1とヘッド浮上部10の間に流す必要はなくなる。
気流回避部34をヘッド浮上部10の進行方向手前に配置することで、気流に乗りヘッド浮上部10に向かってくる塵埃を、気流回避部34で受け流した気流に乗せて、上方へ回避させることができる。
このようにして、気流に乗ってヘッド浮上部10に向かってくる塵埃とヘッド浮上部10との衝突や、その塵埃がヘッド浮上部10とディスク1の間に挟まることで、ヘッド浮上部10やディスク1が損傷するのを抑制できる。
尚、本実施の形態5では、気流回避部34によって塵埃を含む気流を上方に回避させていたが、左右方向に回避させてもよい。
また、本実施の形態5では、気流の方向を変えることで、塵埃の飛来を回避していたが、ディスク1の近傍の空気を減圧あるいは真空にして、気流による塵埃が動き自体を抑制してもよい。すなわち、光ディスク装置は、回転するディスク1の回転で発生する気流が減るように、記録再生素子20の近傍の気圧を大気圧より低く保つ気圧低減手段を備えていてもよい。これにより、塵埃がヘッド浮上部に衝突したり、ヘッド浮上部とディスクの間に挟まることで、ヘッド浮上部やディスクが損傷することを抑制できる。
以上のように、実施の形態1から5までの光ディスク装置は、主に下記の構成を有している。
すなわち、実施の形態1から5までの光ディスク装置は、情報を記録される媒体である情報保持手段と、ヘッド先端に搭載されており、情報保持手段に対して光を用いて、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生手段と、記録再生手段と同様にヘッド先端に搭載されており、少なくとも1つ以上の浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、磁界発生手段からの磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させて、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させる浮上手段とを備えている。
この構成によれば、空気浮上のための気流が不要になり、また、気流を受けるスライダが不要でヘッド浮上部の大きさを低減でき、塵埃がヘッド浮上部に衝突する可能性を低減できる。
また、実施の形態1から5までの光ディスク装置においては、情報保持手段は磁界発生手段が情報保持手段の上を移動したときに誘導電流を発生し、誘導電流により磁界を発生し、浮上手段は情報保持手段の誘導電流が発生する磁界と磁界発生手段が発生する磁界を用いて、情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させてもよい。
この構成によれば、ディスクに磁化された磁化層を設けることなく、簡易な構成で浮上を実現できる。
また、実施の形態1から5までの光ディスク装置は、情報保持手段に対する記録再生手段の浮上量を検出する浮上量検出手段とを備えていてもよい。このとき、浮上手段は、浮上量検出手段で検出された浮上量が所定量になるように、磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を制御しても良い。
この構成によれば、個体差やデバイスの経年劣化などによる、ディスクに対するヘッド浮上部の浮上量の変動を抑制できる。
また、実施の形態2として説明したように、光ディスク装置は、回転する円盤状の情報保持手段の径外で記録再生手段を支持する支持手段と、装置を停止する時などにおいて、情報保持手段の回転数が所定回転以下になる前に、記録再生手段を径外に移動して、支持手段で支持させる退避手段とを備えていても良い。
この構成によれば、ディスクの回転数が低い時に浮上力が低減したことで発生する、ヘッド浮上部とディスクとの衝突を回避できる。
また、実施の形態3として説明したように、情報保持手段はスパイラルあるいは同心円状のトラックを有していてもよい。このとき、光ディスク装置は、待機時に記録再生手段が同じトラック上に居続けないように、記録再生手段が存在する情報保持手段の半径位置を所定パターンで動かす待機手段とを備えていても良い。
この構成によれば、待機時の誘導電流による加熱で、ディスクに記録された情報の記録状態が劣化することを抑制できる。
また、実施の形態4として説明したように、光ディスク装置において、磁界発生手段は浮上用コイルのほかに永久磁石を搭載しても良い。
この構成によれば、ヘッド浮上部に搭載された浮上用コイルの消費電力を低減できる。
また、実施の形態5として説明したように、光ディスク装置は、回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が記録再生手段の近傍に侵入するのを防ぐように気流を回避させる気流回避手段とを備えていても良い。
この構成によれば、塵埃がヘッド浮上部に衝突したり、ヘッド浮上部とディスクの間に挟まることで、ヘッド浮上部やディスクが損傷することを抑制できる。
本発明に係るディスク装置は、ディスクに対して所定量で浮上を行う浮上動作に適用できる。よって、この応用機器である大容量のディスクレコーダやコンピュータ用メモリ装置などに利用することができる。
1 ディスク
10 ヘッド浮上部
20 記録再生素子
21 浮上用コイル
22 永久磁石
23 浮上制御部
30 ヘッド支持部
31 退避制御部
32 待機制御部
33 浮上量検出部
34 気流回避部

Claims (18)

  1. 情報を記録される媒体である情報保持手段と、ヘッド先端に搭載されており、前記情報保持手段に対して光を用いて、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生手段と、前記記録再生手段と同様にヘッド先端に搭載されており、少なくとも1つ以上の浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、前記磁界発生手段からの磁界を用いて、前記情報保持手段と前記記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させて、前記情報保持手段と前記記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させる浮上手段とを備えたことを特徴とするディスク装置。
  2. 情報保持手段は磁化された磁化層を含み、磁界を発生し、浮上手段は前記情報保持手段が発生する磁界と磁界発生手段が発生する磁界を用いて、前記情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 情報保持手段は磁化層は全面に渡って均一に磁化されることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  4. 情報保持手段は磁化層は、媒体面に対する垂直方向や記録再生手段に対する進行方向に、磁化方向の変化を繰り返すハルバッハ配列で磁化されることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  5. 情報保持手段は回転する円盤状であり、その半径位置によらず、1回転内におけるハルバッハ配列の繰返し数は同じであることを特徴とする請求項4記載のディスク装置。
  6. 情報保持手段は磁界発生手段が前記情報保持手段の上を移動したときに誘導電流を発生し、誘導電流により磁界を発生し、浮上手段は前記情報保持手段の誘導電流が発生する磁界と前記磁界発生手段が発生する磁界を用いて、前記情報保持手段と記録再生手段とを反発あるいは吸引させる力を発生させることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  7. 浮上手段は回転する円盤状の情報保持手段に対して、記録再生手段が位置する半径位置に応じて磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を変えることで、前記情報保持手段と前記記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させることを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  8. 浮上手段は回転する円盤状の情報保持手段の回転数に応じて磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を変えることで、前記情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させることを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  9. 回転する円盤状の情報保持手段の径外で記録再生手段を支持する支持手段と、装置を停止する時などにおいて、前記情報保持手段の回転数が所定回転以下になる前に、前記記録再生手段を径外に移動して、前記支持手段で支持させる退避手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  10. 情報保持手段はスパイラルあるいは同芯円状のトラックを有し、待機時に記録再生手段が同じトラック上に居続けないように、前記記録再生手段が存在する前記情報保持手段の半径位置を所定パターンで動かす待機手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  11. 情報保持手段は磁界発生手段が前記情報保持手段の上を移動したときの誘導電流により発生する熱を放熱する放熱層を含むことを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  12. 磁界発生手段は複数の浮上用コイルを有して、情報保持手段に対する垂直方向や進行方向に浮上用コイルの向きの変化を繰り返し、全ての浮上用コイルに同じ電流を流すと、磁極の向きを逆転させながら交互に並んだハルバッハ配列を形成することを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  13. 情報保持手段に対する記録再生手段の浮上量を検出する浮上量検出手段とを備え、浮上手段は前記浮上量検出手段で検出された浮上量が所定量になるように、磁界発生手段の浮上用コイルに流す電流の量を制御することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  14. 磁界発生手段は浮上用コイルのほかに永久磁石を搭載することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  15. 磁界発生手段は永久磁石の発生する磁界が、情報保持手段と記録再生手段の間隔を所定量に磁気浮上させるために必要な磁界の平均値に相当することを特徴とする請求項14記載のディスク装置。
  16. 回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が記録再生手段の近傍に侵入するのを防ぐように気流を回避させる気流回避手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  17. 回転する円盤状の情報保持手段の回転で発生する気流が減るように前記情報保持手段近傍の気圧を大気圧より低く保つ気圧低減手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  18. 浮上用コイルに電流を流すことで磁界を発生させる磁界発生手段と、情報記録媒体に対して、情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う記録再生素子と情報記録媒体の間隔を所定量に磁気浮上させるために前記磁界発生手段からの磁界を用いて、情報記録媒体と記録再生素子とを反発あるいは吸引させる力を発生させる浮上手段とを備えたことを特徴とする浮上方法。
JP2011233492A 2011-10-25 2011-10-25 ディスク装置および浮上方法 Pending JP2013093074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011233492A JP2013093074A (ja) 2011-10-25 2011-10-25 ディスク装置および浮上方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011233492A JP2013093074A (ja) 2011-10-25 2011-10-25 ディスク装置および浮上方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013093074A true JP2013093074A (ja) 2013-05-16

Family

ID=48616096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011233492A Pending JP2013093074A (ja) 2011-10-25 2011-10-25 ディスク装置および浮上方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013093074A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112947007A (zh) * 2021-01-19 2021-06-11 上海集成电路装备材料产业创新中心有限公司 一种光刻机的旋转平台的旋转装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112947007A (zh) * 2021-01-19 2021-06-11 上海集成电路装备材料产业创新中心有限公司 一种光刻机的旋转平台的旋转装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6549381B1 (en) Disk drive having actuator motion damper via histeresis energy loss of low energy magnet placed within magnetic field of a voice coil motor
US6542335B1 (en) Inertial spring latch assembly and compressive limit stop in a disc drive
US6462901B1 (en) Ribbed shrouding spacer and method for reducing flutter and windage losses in disc drives
JP2669549B2 (ja) 磁気デイスク装置
CN103459191A (zh) 磁悬浮装配件
JP2013093074A (ja) ディスク装置および浮上方法
US7133249B2 (en) Recording disk drive having rectifier plate and ramp member therefor
JP5628285B2 (ja) 磁気軸受け構造を使用した搬送のための方法及びシステム
US7633708B2 (en) Collapsible bypass channel disposed outside of disk drive housing
US7224552B2 (en) High-speed centrifugal seal for a spindle motor
US20050025402A1 (en) Fluid dynamic bearing apparatus
WO2003054885A1 (en) Stepped enclosure for data storage device
KR100368957B1 (ko) 액츄에이터 베어링용 자성 유체 밀봉장치
JPS5998349A (ja) デイスク駆動アクチユエ−タ構成体
US20040021987A1 (en) Flying head slider and information recording and/or reproducing device
US8526140B2 (en) Reverse flow preventer unit
US20070097544A1 (en) Rotor blade and hard disk drive having the same
KR100714877B1 (ko) 하드디스크 드라이브
KR20030077145A (ko) 디스크 로킹 장치를 구비한 하드 디스크 드라이브
US6603632B1 (en) Magnetic wear debris collector for air bearing of a spindle motor in a hard disk drive
JP2002134390A (ja) 送り装置
US11430472B1 (en) Triple magnet linear actuator motor
US8711513B1 (en) Disk drive
US20080310049A1 (en) Fluid dyamic bearing with novel air-gap
US7525759B2 (en) Magnetic disk device with improved shielding