JP2013092048A - 引き戸式ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保護パネル10を、該保護パネル10の戸先部分とドア体2の戸先部分とがすれ違い可能となる状態でドア体2の開閉方向にスライド移動自在に設ける一方、保護パネル10の上端部に設けた第二走行ローラ11が移動自在に走行する第二走行レール14を、ドア体2と開閉機9とを連動連結する駆動、従動スプロケット9a、9bの下方のスペースに配設した。
【選択図】図4
Description
図面において、1は建築物の開口部に設けられた引き戸式自動ドア装置であって、本実施の形態では、図1に示すように、左右一対の引き戸式自動ドア装置1が左右方向に並設されており、これら各引き戸式自動ドア装置1を構成するドア体2同士は、それぞれ同期し、かつ、左右対称状に左右方向にスライド移動するように構成されている。本実施の形態の開口部は、ガラス材で構成される躯体に囲繞されており、開口部の戸尻側(左右側部位)に隣接し、各ドア体2の戸袋として機能する左右の戸尻側躯体3もそれぞれガラス材を用いて構成されている。そして、各ドア体2は、それぞれ左右の戸尻側躯体3の屋内側に沿ってそれぞれ配されており、後述するように、戸尻側躯体3の屋内側面に沿ってスライド移動することにより、開口部の半部を閉鎖する全閉姿勢と、戸尻側躯体3に並列して開口部を開放する全開姿勢とに変姿するように構成されている。
また、各ローラユニット4の軸承片5bに軸承される一対のローラ6は、それぞれ軸承片5bから屋外側に向けて突出する支軸6aに回転自在に軸承されており、上下方向において回転するように構成されており、外周面には凹部6bが形成されている。
この吊持状態において、ドア体2の上側框材2aの上端部が枠体7の下端部よりも上方に位置していて、上側框材2aとローラユニット4との連結部であるドア体2の吊持部が屋外側から目視できないように構成されている。
さらに、2bはドア体2の下側框材2aの下端面から下方に向けて突出配設される振れ止め体であって、該振れ止め体2bは、下端部が床面に埋設されたガイド溝部Gにスライド移動自在に嵌入するように構成されている。また、2cはドア体2の全閉姿勢でドア体2を施錠する施錠具である。
ここで、駆動、従動スプロケット9a、9bは、ドア体2のローラユニット4と第一走行レール8との吊持部よりも屋内側に偏寄して配設されていて、図4、5に示すように、駆動、従動スプロケット9a、9bの直下であって、ドア体2の吊持部の屋内側部位は空いたスペースとなっている。
前記保護パネル10は、ガラス材の四周を框材10aにより囲繞される構成となっている。そして、保護パネル10は、ドア体2の開閉方向にスライド移動自在となるよう、上側の框材10aの左右方向二箇所に本発明の第二走行ローラ11が設けられている。これら第二走行ローラ11は上側框材10aの上端面から上方に突出する支軸11aに回転自在に軸承されていて、水平方向において回転するように構成されている。
そして、主カバー体12は、上側覆蓋片12aを枠体7側の部材に固定することにより躯体側部材(枠体7)に一体化されるが、本実施の形態では、枠体屋内側片7aに固定される第一走行レール8の上端縁部に、屋内側に向けてカバー体支持片8dが一体形成されており、該カバー体支持片8dの上面に上側覆蓋片12aを宛てがって螺着等の一体化手段を実施することにより、上側覆蓋片12aがカバー体支持片8dに固定され、主カバー体12の躯体(枠体7)への一体化がなされている。
このように構成される第二走行レール14は、左右の戸尻側躯体3から開口部の上方にわたる枠体7の左右方向一帯を覆蓋するカバー体C(主、副カバー体12、13)に長尺状に形成されており、各保護パネル10は、戸尻側躯体3に沿う戸袋姿勢から開口部側に位置して戸袋内を開放する開放姿勢にそれぞれ移動することができるように構成されている。そして、保護パネル10の開放姿勢では、戸袋内の清掃や、戸尻側躯体3の払拭作業等のメンテナンスを容易に行なうことができるように構成されている。さらに、このものにおいて、第二走行ローラ11が走行する第二走行レール14は、主屋内側覆蓋片13bに面一状に配される副屋内側覆蓋片13bの屋外側面に形成されていて、カバー体C(副カバー体13)から第二走行レール14部位が屋内側に突出することがなく、しかも、屋内側から第二走行レール14を目視することができないように構成することができ、引き戸式自動ドア装置1を設置可能な環境であれば何れの設置環境であっても保護パネル10を設けることが可能となるうえ、意匠性にも優れた引き戸式自動ドア装置1とすることができるように構成されている。
そして、戸袋部の清掃を実施するべく保護パネル10を開口部側にスライド移動する場合では、フランス落し錠10cを解錠し、保護パネル10を開口部側に押しやることで開放することができるように構成されている。このとき、保護パネル10は、戸車10bがガイド体15および開口部を構成する床面を転動し、第二走行ローラ11が第二走行レール14である屋外側レール片12dと副屋内側覆蓋片13bとの対向面を転動することにより、軽快に開放操作できるように構成されている。
尚、図中、10dは保護パネル10の戸先側からドア体2側に向けて設けられる封止材である。
2 ドア体
2a 框材
3 戸尻側躯体
4 ローラユニット
6 ローラ
7 枠体
8 第一走行レール
8c レール片
9 開閉機
9a 駆動スプロケット
10 保護パネル
10a 框材
11 第二走行ローラ
12 主カバー体
12c 支持受け片
12d 屋外側レール片
13 副カバー体
13b 副屋内側覆蓋片
14 第二走行レール
Claims (1)
- 躯体開口部に設けられるドア体と、ドア体の上端部に設けられる複数の第一走行ローラと、開口部上方の躯体における屋内外方向一方の面に固定され、第一走行ローラを支持してドア体をスライド移動自在に吊持する第一走行レールと、ドア体の吊持部を覆うカバー体と、カバー体内に配設され、ドア体に駆動スプロケットおよび従動スプロケットを介して連動連結される開閉機とを備え、該開閉機の駆動に伴うドア体のスライド移動で開口部の開閉がなされる引き戸式ドア装置において、開口部戸尻側の戸尻側躯体に沿って設けられ、戸尻側躯体とともに戸袋を構成する保護パネルを、該保護パネルの戸先部分とドア体の戸先部分とがすれ違い可能となる状態でドア体の開閉方向にスライド移動自在に設ける一方、保護パネルは、下端部に戸車が設けられ、上端部に複数の第二走行ローラが設けられると共に、該第二走行ローラが移動自在に走行する第二走行レールを、前記カバー体内における駆動スプロケットおよび従動スプロケットの下方のスペースに配設したことを特徴とする引き戸式ドア装置。
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