JP2013086949A - 物品管理システム - Google Patents

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雄己 並河
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Abstract

【課題】本発明は、管理領域外においては通信を禁止できる無線通信用タグを提供することを目的とする。
【解決手段】タグ11が取り付けられた物品100が、再生産処理工場102に入荷されると、タグ11にアンテナモジュール12が取り付けられる。これにより、再生産処理工場102において、物品100に取り付けられた無線通信用タグ1は通信可能な状態となる。一方、再生産処理工場102から物品100が出荷されるとき、アンテナモジュール12がタグ11から取り外される。これにより、再生産処理工場102の外域では、物品100にタグ11だけが取り付けられた状態となるため、通信不可能な状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、非無線通信用タグを利用した物品管理システムに関するものであって、特に、管理対象となる物品が預かり物であり、当該物品に対して、点検、検査、補修、修理、再生、清掃などの処理(以下、総じて「再生産処理」と呼ぶ)を施すサービスを提供するための物品管理システムに関する。
近年の通信技術及び半導体産業の発達により、入退室管理や、交通機関や遊技場での利用者管理や、物流管理等の様々な分野において、非接触通信を行う無線通信用タグが使用されている。そして、RFIDシステムで使用されている無線通信用タグは、マイクロ波帯の2.45GHz、UHF帯の860〜960MHz帯、あるいは電磁誘導方式で使用されるHF帯の13.56MHz等のように、広い周波数帯域を利用している。このような非接触通信を行う無線通信用タグは、樹脂シート等の誘電体基板上に積層された導体薄膜によるアンテナパターンと半導体チップとで構成されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2に開示されている無線通信用タグ(RFIDタグ)は、導体薄膜によるアンテナパターン上に、半導体チップが搭載されて、半導体チップとアンテナパターンとが電気的に接続される。又、アンテナパターンは、半導体チップが搭載される部分に切欠が設けられており、このアンテナパターンの切欠を跨ぐように、半導体チップが搭載される。即ち、半導体チップに設けられた2つの端子がそれぞれ、アンテナパターンにおける切欠両側の端部それぞれに接続される。尚、このアンテナパターンにおける切欠両側の端部は、特許文献1における給電部、特許文献2におけるストラップが配置される部分に相当する。
従来の無線通信用タグの多くは、特許文献1及び特許文献2に開示されているRFIDタグに代表されるように、インレイ又はインレットと呼ばれるアンテナパターンに、通信動作を行う半導体チップが搭載されることで、構成されている。そして、このように構成された無線通信用タグは、リーダ・ライタから放射される電波をそのアンテナパターンで受信し、このアンテナパターンで受信した電波により発生した電力に基づいて、半導体チップが通信動作を行う。
この無線通信用タグを利用した物品管理システムとして、その管理対象となる物品を制服としたシステムなどのように、システム利用者の所持品を管理対象とする場合、その管理対象となる物品に取り付けられた無線通信用タグが取り外されることはない(特許文献3参照)。そのため、特許文献3に開示された物品管理システムによれば、管理対象となる物品の盗難や悪用を防止することができる。
一方、特許文献4に開示されている物品管理システムのように、預かり物を管理対象とするシステムでは、その管理対象となる預かり物を預かった時点で、RFIDタグを取り付けた後、当該預かり物の返却時には、無線通信用タグを取り外して返却することが一般的である。そのため、特許文献4に開示された物品管理システムによれば、預かり物にRFIDタグを取り付けることによって、システム利用者が、預かり物の存在する場所を確認することができる。
特許4026080号公報 特開2009−260757号公報 特開2010−026886号公報 特開2010−081007号公報
特許文献3に開示された物品管理システムによれば、無線通信用タグが取り外されることがないため、再生産処理のサービス提供者の場合、再生産処理の対象となる預かり物が管理対象となり、この預かり物に無線通信用タグが取り付けられたままの状態となる。しかしながら、このような物品管理システムで使用される無線通信用タグは、無線通信用タグと通信可能なリーダ・ライタが設置されていれば、このリーダ・ライタと通信されてしまうため、物品管理システムの管理領域外においても、無線通信用タグに記憶された内容が読み出される恐れがある。
一方、特許文献4に開示された物品管理システムの場合、そのシステム内で無線通信用タグが使用されることが一般的であることから、預かり物を返却したときには、無線通信用タグが取り外されているため、特許文献3に開示の物品管理システムのように、システムの管理領域外で無線通信用タグの内容が読み出される恐れがない。しかしながら、無線通信用タグが外された物品を再びシステムの管理領域内で預かったとき、特許文献3に開示の物品管理システムと異なり、その預かり物について特定することが困難なため、前回に預かったときの情報と紐付けすることができないという問題がある。
このような問題を鑑みて、本発明は、管理領域外においては通信を禁止できる無線通信用タグを用いた物品管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の物品管理システムは、物品の識別情報と当該物品に関する属性情報を記憶するデータベースと、前記物品の識別情報を記憶した無線通信用タグと、該無線通信用タグと通信を行うリーダ・ライタと、該リーダ・ライタと接続されるとともに前記データベースと通信を行う端末装置と、を備えた、物品管理システムにおいて、前記無線通信用タグが、前記識別信号を記憶する半導体チップと該半導体チップと電気的に接続された受電部を有するタグと、前記リーダ・ライタからの電波を受信するアンテナ部と該アンテナ部と電気的に接続された給電部とを有するとともに前記タグと着脱可能な構成を備えたアンテナモジュールと、を備え、前記物品には、当該物品の識別情報を記憶したタグが取り付けられ、当該物品が管理されるときに、前記タグに前記アンテナモジュールが取り付けられることを特徴とする。
このような物品管理システムにおいて、前記リーダ・ライタと前記端末装置とが、前記物品に再生産処理を施す再生産処理工場に設けられ、前記物品が前記再生産処理工場に入荷されたときに、前記物品に取り付けられた前記タグに前記アンテナモジュールが取り付けられることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信可能な状態とされ、前記物品が前記再生産処理工場から出荷されるときに、前記物品に取り付けられた前記タグから前記アンテナモジュールが取り外されることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信不可能な状態とされるものとしてもよい。
又、再生産処理の対象となる前記物品が、受付所で受け付けられた後に、前記リーダ・ライタと前記端末装置とが設けられた再生産処理工場に前記受付所から搬送され、該物品が再生産処理工場で再生産処理が施されるとともに、前記物品が前記受付所で受け付けられたときに、前記物品に取り付けられた前記タグに前記アンテナモジュールが取り付けられることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信可能な状態とされ、前記物品が前記再生産処理工場から出荷されるときに、前記物品に取り付けられた前記タグから前記アンテナモジュールが取り外されることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信不可能な状態とされるものとしてもよい。
これらの物品管理システムにおいて、前記物品を製造する製造工場が、前記データベースと通信を行う製造工場サーバと、前記無線通信用タグと通信を行うとともに前記製造工場サーバと接続された製造工場用リーダ・ライタと、を備え、該製造工場で前記物品が製造されたとき、前記アンテナモジュールが前記タグに接続された前記無線通信用タグが当該物品に取り付けられるとともに、前記製造工場サーバと前記データベースとの間で通信が行われて、当該物品の属性情報が前記データベースに記憶される一方で、当該物品に対して生成された識別情報が、前記製造工場用リーダ・ライタによって前記無線通信用タグのタグに書き込まれるものとしてもよい。
又、上述のいずれかに記載の物品管理システムにおいて、前記物品を販売する店舗が、前記データベースと通信を行う店舗サーバと、前記無線通信用タグと通信を行うとともに前記店舗サーバと接続された店舗用リーダ・ライタと、を備え、該店舗では、前記アンテナモジュールが前記タグに接続された前記無線通信用タグを前記物品に取り付けた状態とし、該物品に取り付けられた前記無線通信用タグと前記店舗用リーダ・ライタとの間で通信可能な状態とすることで、前記物品の管理を行い、該店舗で前記物品が販売されたときに、当該物品に取り付けられた前記タグから前記アンテナモジュールが取り外されるものとしてもよい。
本発明によると、物品を管理する管理領域においては、タグにアンテナモジュールが取り付けられて、無線通信用タグが通信可能な状態とされる一方で、管理領域外では、タグからアンテナモジュールが取り外されて、無線通信用タグが通信不可能な状態とされる。これにより、管理領域内でのみ、無線通信用タグが通信可能な状態とされるため、管理領域外で、無線通信用タグに記憶された識別情報に基づいて物品の属性情報を取得することを制限できる。又、物品には、アンテナモジュールを接続すれば無線通信用タグとして通信可能な状態となるタグが取り付けられるため、再生処理などのように、管理領域外から再び管理領域内に物品が納入される場合、既に取り付けられているタグに記憶された識別情報によって、前回に入力された情報などを取得することができる。よって、前回に入力してデータベースに記憶させた物品に関する情報を、再び入力し直す必要がなくなる。
は、本発明の物品管理システムの構成を示すブロック図である。 は、本発明の物品管理システムにおける無線通信用タグの構成を示す概略図である。 は、図2に示す無線通信用タグの内部構成を示すブロック図である。 は、本発明の物品管理システムによる物品の流通管理を説明するためのブロック図である。 は、図1に示す物品管理システムにおける再生産処理工場の入荷セクションの構成を示すブロック図である。 は、図1に示す物品管理システムにおける再生産処理工場の保管セクションの構成を示すブロック図である。 は、図1に示す物品管理システムにおける再生産処理工場の再生産処理セクションの構成を示すブロック図である。 は、図1に示す物品管理システムにおける再生産処理工場の出荷セクションの構成を示すブロック図である。 は、本発明の物品管理システムの別の構成を示すブロック図である。 は、本発明の物品管理システムにおける第1構成例となる無線通信用タグの概略構成を示す図である。 は、本発明の物品管理システムにおける第2構成例となる無線通信用タグの概略構成を示す図である。
本発明の実施の形態となる物品管理システムについて、図面を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態の物品管理システムの構成を示すブロック図である。尚、本実施形態では、管理対象となる物品を衣類とする物品管理システムを例にして、説明するが、例えば、自動車や家電製品のように、再生産処理が施される物品を管理対象とするものについても、適用できる。
1.システムの全体構成
本実施形態の物品管理システムは、図1に示すように、無線通信用タグ1のタグ11が取り付けられた物品(衣類)100の属性情報などを管理するデータサーバ2と、データサーバ2によって管理される情報を格納するデータベース3と、を備える。そして、データサーバ2が物品管理システムを統括して管理することで、データサーバ2及びデータベース3が設置されたサービス管理本部101によって、物品管理システムによる物品100の統合的な管理が行われる。
又、物品管理システムは、物品100に再生産処理(洗浄、補修、修理、プレス)を施す再生産処理工場102における工場管理サーバ4を有し、工場管理サーバ4は、インターネット回線などの外部ネットワーク通信網105を通じて、サービス管理本部101内のデータサーバ2と通信する。又、再生産処理工場102内には、再生産処理の対象となる物品100を受け取る入荷セクション121と、物品100の所持者103から入荷セクション121で受けた物品100を一時的に保管する保管セクション122と、物品100に対して再生産処理を施す再生産セクション123と、再生産された物品100を所持者103へ返却するため出荷する出荷セクション124と、を備えるとともに、セクション121〜124それぞれに設置された端末装置51〜54それぞれが、LAN回線などの工場内ネットワーク回線網106を通じて、工場管理サーバ4と通信する。
更に、物品管理システムでは、物品100の所持者103が所持する、携帯端末やコンピュータなどの端末装置104が、サービス管理本部101のデータサーバ2と通信可能な構成となっており、所持者103は、自身が所持する端末装置104により、外部ネットワーク通信網105を通じて、サービス管理本部101内のデータサーバ2にアクセスできる。即ち、所持者103は、サービス管理本部101に登録した、IDやパスワードなどといった固体識別情報を、端末装置104を通じて、データサーバ2に送信することで、データベース3内における、所持者103に許可された記憶領域へのアクセスが可能となる。
2.無線通信用タグの構成
本実施形態の物品管理システムで利用する無線通信用タグの構成について、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態の無線通信用タグの外観を示す概略図である。図2は、図3に示す無線通信用タグの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本発明の無線通信用タグ1は、物品100に取り付けられるタグ11と、タグ11と別体のアンテナモジュール12とによって構成され、タグ11とアンテナモジュール12とが電気的に接続されることで、外部のリーダ・ライタと無線通信可能な構成となる。タグ11は、リーダ・ライタとの無線通信を行う半導体チップ211と、半導体チップ211に設けられた端子213a,213b(図3参照)それぞれと電気的に接続された受電部212a,212bと、を備える。又、アンテナモジュール12は、リーダ・ライタから放射される電波に励振するアンテナ部221と、タグ11の受電部212a,212bと接触させて電気的に接続される給電部222a,222bと、を備える。
更に、タグ11に搭載される半導体チップ211は、図3に示すように、受電部212a,112bそれぞれと接続される端子213a,213bと、端子213a,213bに供給された電気信号を整流して電力供給を行う電力供給部214と、電力供給部214から電力が供給されて動作する変復調部215と、半導体チップ211の動作を制御する制御部216と、半導体チップ211固有の識別情報を記憶するメモリ部217と、を備える。このように構成された無線通信用タグ1は、図2の破線で示すように、タグ11の受電部212a,212bとアンテナモジュール12の給電部222a,222bを接続することで、アンテナモジュール12のアンテナ部221が、半導体チップ211のアンテナとして動作する。
図2及び図3に示す無線通信用タグ1の動作について、簡単に説明する。上述したように、無線通信用タグ1は、タグ11の受電部212a,212bそれぞれにアンテナモジュール12の給電部222a,222bが接続されることで、外部のリーダ・ライタと通信可能な構成となる。尚、タグ11及びアンテナモジュール12はそれぞれ、相互に着脱可能な接続用部材を有する。そして、タグ11及びアンテナモジュール12は、それぞれの接続用部材を接続することで、受電部212a,212bが給電部222a,222bに物理的に接触するとともに電気的に接続される。尚、受電部212a,212bと給電部222a,222bの接続は、タグ11又はアンテナモジュール12の少なくともいずれかの表面を覆う誘電体膜又は絶縁膜を介して接続される場合も含まれる。
タグ11とアンテナモジュール12とが接続された無線通信用タグ1は、不図示のリーダ・ライタから放射される電波に対してアンテナモジュール12のアンテナ部221が励振する。このアンテナ部221の励振により、アンテナ部221を流れる電流が、給電部222a,222bを介して、タグ11の受電部212a,212bに供給される。これにより、タグ11では、受電部212a,212bで受けた電流が半導体チップ211に供給される。よって、半導体チップ211において、電力供給部214が、端子213a,213bを介して電流を受けるため、この電流を整流することで、半導体チップ211を駆動させる電力を発生させる。そして、タグ11は、その半導体チップ211内において、変復調部215、制御部216、及びメモリ部217のそれぞれが、電力供給部214から電力が供給される。
尚、上述の電力供給動作について、UHF帯等で利用されるマイクロ波方式のように、アンテナモジュール12のアンテナ部221が受信した電波に励振して、半導体チップ111に電力が供給されるものとしたが、HF等で利用される電磁誘導方式のように、アンテナモジュール12のアンテナ部221における電磁誘導により電流が発生し、半導体チップ211に電力が供給されるものとしてもよい。
このようにして、タグ11内の半導体チップ211に電力が供給されて、半導体チップ211内の各部が駆動を開始すると、変復調部215は、端子213a,213bにより供給される電気信号を復調して、制御部216に与える。制御部216では、外部のリーダ・ライタから送信される電気信号(質問信号)を確認し、メモリ部217に記憶されている識別情報等を読み出す等して、リーダ・ライタへ返信する電気信号(応答信号)を生成する。この制御部216で生成された応答信号が変復調部215に与えられると、変復調部215は、符号化された応答信号に基づいて変調動作を行い、変調した電気信号を端子213a,213bを通じて出力する。この端子213a,213bから出力された電気信号は、アンテナモジュール12のアンテナ部221より、外部のリーダ・ライタに送信される。
尚、無線通信用タグ1と不図示のリーダ・ライタとの間における通信は、リーダ・ライタから放射される電波に対して、無線通信用タグ1及びリーダ・ライタそれぞれが同期した後に、所定のタイミング毎に送信する電気信号に基づく変調を行うことで、確立される。即ち、リーダ・ライタから放射される所定の周波数帯の電波に対して、リーダ・ライタ及び無線通信用タグ1が、送信する電気信号に基づいて変調した信号を重畳させることによって、無線通信用タグ1とリーダ・ライタとの間での通信が実行される。
3.サービス管理本部による物品の流通管理
サービス管理本部101は、物品100について、再生産処理工場102における再生産処理サービスに関する情報だけでなく、物品100の製造年月日や購買日などの情報について、データベース3に記憶して管理している。このとき、例えば、図4に示すように、サービス管理本部100による物品管理システムを利用している製造工場401で、物品100が製造されると、製造工場401に設置された製造工場サーバ411から、その製造年月日とともに、物品100の素材、色、柄、大きさなどの構造に係る情報(以下、「物品情報」と呼ぶ)が、外部ネットワーク105を介して、データサーバ2に送信される。
尚、製造工場401内では、その説明を簡単にするため、製造工場サーバ411により工場内の機器が直接制御されるものとしたが、製造工場サーバ411により制御・管理される端末装置を備えるものとしてもよい。このとき、物品100の情報が当該端末装置によって製造工場サーバ411に送信された後に、製造工場サーバ411によってデータサーバ2に送信される。又、製造工場サーバ411がデータサーバ2と通信を行う際、製造工場サーバ411とデータサーバ2との間で認証処理が行われることで、データサーバ2が、製造工場サーバ411のアクセスを許可することが望ましい。
データサーバ2では、製造工場サーバ411からの物品100の情報を受信すると、物品100に対する識別情報(ID)を発行し、発行したIDとともに物品情報をデータベース3に記憶させると同時に、発行したIDを製造工場サーバ411に送信する。このとき、データサーバ2は、製造工場サーバ411より受信した物品100の情報に基づいて、物品100に対して最適となる再生産処理を算出し、この最適な再生産処理を表す符号(以下、「最適処理符号」と呼ぶ。)を製造工場サーバ411に送信するものとしてもよい。即ち、例えば、本実施形態のように、物品100が衣類の場合、受信した衣類の物品情報に基づいて、最適な洗濯方法やプレス方法を表す洗濯絵表示(ケアラベル)による符号が、製造工場サーバ411に送信される。
このデータサーバ2から送信された物品100のIDを受信する製造工場サーバ411は、製造工場401内に設置されたタグ発行用のリーダ・ライタ412と通信を行って、物品100のIDをリーダ・ライタ412に送信する。そして、リーダ・ライタ412は、物品100に取り付けるための無線通信用タグ1に、物品100のIDを格納させる(書き込み)。このとき、無線通信用タグ1の構成するタグ11は、アンテナモジュール12が接続された状態とする。又、製造工場401内に、タグ11を発行するタグ発行機がリーダ・ライタ412と共に設置されるものとしてもよい。このタグ発行機によって、リーダ・ライタ412によりIDが書き込まれたタグ11は、製造工場サーバ411が受信した最適処理符号によるラベル表示が施される。そして、タグ11が物品100に取り付けられることによって、タグ11とアンテナモジュール12とによる無線通信用タグ1が物品100に取り付けられると、物品100は、製造工場401の倉庫内に保管される。
出荷先となる店舗402が決定した物品100について、製造工場サーバ411で決定されると、出荷管理用のリーダ・ライタ413によって、倉庫内の物品100に取り付けられた無線通信用タグ1に格納されたIDが読み出され、出荷対象となる物品100が特定される。そして、出荷対象として特定された物品100は、出荷セクションに搬送された後、店舗402へ出荷される。このとき、製造工場サーバ411は、出荷先となる店舗402の情報と、出荷する物品100のIDとを関連づけし、データサーバ2に送信する。よって、データサーバ2は、物品100の製造場所である製造工場401の情報と、搬送先となる店舗402の情報とを、物品100のIDに関連づけて、データベース3に記憶させることができる。尚、このときの通信においても、製造工場サーバ411とデータサーバ2で認証処理が行われた後、データの通信が行われることが望ましい。
又、店舗402では、製造工場401から物品100が入荷されると、店舗402に備え付けられた入荷用のリーダ・ライタ422により、入荷された物品100に取り付けられた無線通信タグ1に格納されたIDを読み出す。そして、店舗402では、店舗サーバ421がリーダ・ライタ422と通信を行い、リーダ・ライタ422によって読み出されるIDを受信すると、受信したIDをデータサーバ2に送信する。尚、データサーバ2は、店舗サーバ421と通信する場合においても、製造工場サーバ411との通信と同様、認証処理を行った後、外部ネットワーク105を介して、データサーバ2へのアクセスを許可することが望ましい。これにより、データサーバ2は、店舗402に物品100が入荷されたことを確認し、データベース3に記録させる。
このように、店舗402に入荷された物品100は、店舗402内で陳列されて、店舗402で販売されることとなる。店舗402では、例えば、陳列する物品100の物品情報を店員が確認するとき、店舗402内の陳列管理用のリーダ・ライタ423を用いて、物品100に取り付けた無線通信用タグ1との通信を行い、格納されたIDを読み出す。このリーダ・ライタ423で読み出されたIDは、店舗サーバ421を通じてデータサーバ2に送信される。このとき、データサーバ2と店舗サーバ421との間では、認証処理が行われることが望ましい。そして、データサーバ2では、店舗サーバ421より送信されたIDを確認すると、そのIDに対応する物品情報をデータベース3より読み出して、店舗サーバ421に送信する。これにより、店舗402では、リーダ・ライタ423に取り付けられたディスプレイなどに、物品情報を表示することで、店員が、物品100の物品情報を確認できる。
又、店舗402に入店した顧客が、物品100を購入するとき、購入される物品100に取り付けられた無線通信用タグ1に記憶されたIDが、レジ用のリーダ・ライタ424と無線通信用タグ1との間の通信により読み出される。リーダ・ライタ424で読み出されたIDは、店舗サーバ421に送信されることにより、店舗サーバ100で購入された物品100が確認されるとともに、この物品100に対して設定された価格情報がリーダ・ライタ424に与えられ、リーダ・ライタ424のディスプレイに表示される。
このように、物品100が顧客により購入されると、上記のようにリーダ・ライタ424で読み出されたIDが店舗サーバ421を通じて、データサーバ2に送信されることにより、サービス管理本部101において、物品100が顧客に購入されたことを確認できる。このとき、サービス管理本部101では、データサーバ2が、物品100が購入されたことを示す情報を、物品100のIDに関連づけて、データベース3に記憶させる。このとき、データサーバ2は、購入された物品100のID及び物品情報を、製造工場401の製造工場サーバ411に送信するものとしてもよい。製造工場401は、購入された物品100のID及び物品情報を受信することにより、店舗402で売れた物品100を確認できるため、その物品100の店舗402への搬入日と購買日との関係などから、店舗402へ更に物品100を補充するために生産するか否かを判断することができる。
又、店舗402では、店舗402の店員から顧客(所持者103)に、購入された物品100が手渡されるとき、物品100に取り付けられた無線通信用タグ1からアンテナモジュール12が取り外される。取り外されたアンテナモジュール12は、店舗402より製造工場401へ返却されることによって、製造工場401で製造される物品100に取り付けられる無線通信用タグ1のアンテナモジュールとして再利用される。このように、店舗402では、物品100が購入されるまで、アンテナモジュール12が取り付けられた状態とされる。よって、例えば、店舗402の出入り口に、無線通信用タグ1と通信可能なリーダ・ライタを備えたゲートを設置することにより、未購入の物品100が店舗402の外に持ち出されることを監視することができる。
尚、店舗402内についても、製造工場401と同様、その説明を簡単にするため、店舗サーバ421により店舗内の機器が直接制御されるものとしたが、店舗サーバ421により制御・管理される端末装置を備えるものとしてもよい。このように、店舗サーバ421と通信する端末装置を設けたとき、例えば、リーダ・ライタ423と接続する端末装置に更にディスプレイを接続することで、リーダ・ライタ423により読み出されたIDに対応した物品の物品情報や価格情報をディスプレイに表示させることができる。又、リーダ・ライタ424と接続する端末装置を備える場合は、ディスプレイや入力装置を接続することで、リーダ・ライタ424により読み出されたIDに対応した物品情報や価格情報がディスプレイに表示されるだけでなく、入力装置によって端末装置に顧客に関する情報を入力することができる。
更に、上述のように入力装置が接続された端末装置を備える場合、店舗402で顧客が物品100を購入したときに、入力装置により入力された顧客に関する情報が、物品100の購入者情報として、店舗サーバ421からデータサーバ2に送信されるものとしてもよい。このとき、データサーバ2は、物品100を購入した顧客(所持者103)に対して、データベース3の限定された領域にアクセスすることが可能な認証情報を発行し、この顧客(所持者103)に関する購入者情報と認証情報を関連づけて、データベース3に記憶させるものとしてもよい。これにより、物品100を購入した顧客(所持者103)は、自身が所持する端末装置104を通じて、発行された認証情報をデータサーバ2に送信して、認証処理を行い、データサーバ2へのアクセスが許可されると、自身が購入した物品100に関する情報について、データサーバ2を通じてデータベース3より読み出すことができる。
又、図4に示す物品管理システムによる流通管理について、その説明を簡単にするために、製造工場401及び店舗402それぞれを1個所としたが、製造工場401及び店舗402を複数個所とするものであってもよい。このとき、製造工場401及び店舗402それぞれに識別情報を与えるとともに、データサーバ2で各製造工場401及び店舗402をその識別情報によって管理することで、物品100の製造と販売について物品100の各種情報と共に管理される。
4.再生産処理工場における再生産処理による物品管理
上述のように物品100の流通管理を行うサービス管理本部1は、図1に示す構成のネットワーク環境により、再生産処理工場102で再生産処理される物品100のための物品管理システムを統合管理する。再生産処理工場102は、入荷セクション121で、再生処理の対象となる物品100を、所持者103から受け取る。このとき、所持者103は、再生産処理工場102に物品100を直接持参するものとしてもよいし、宅配業者により再生産処理工場102に配送させるものとしてもよいし、再生産処理工場102とは別の受付所に物品100を持参し、当該受付所から物品100を再生産処理工場102に配送するものとしてもよい。尚、物品100を受け付ける受付所を介して再生産処理工場102に配送される場合、後述するように、受付所に、サービス管理本部1のデータサーバ2と通信可能な端末装置が設置されることが好ましい。
(入荷セクション)
再生産処理工場102では、図5に示すように、入荷セクション121で物品100を受け取ると、作業者によって、物品100に取り付けられたタグ11にアンテナモジュール12が接続される。このとき、アンテナモジュール12をタグ11に接続する作業場において、リーダ・ライタ501が設置されることで、アンテナモジュール12がタグ11に接続されると同時に、リーダ・ライタ501が無線通信用タグ1と通信する。これにより、リーダ・ライタ501が、タグ11に格納されている物品100のIDを読み出して、端末装置51を介して工場管理サーバ4に送信する。そして、工場管理サーバ4は、サービス管理本部1のデータサーバ2と通信を行い、データサーバ2へのアクセスが認証されると、タグ11に格納された物品100のIDを含む入荷情報を送信する。
入荷情報を受信したデータサーバ2は、入荷情報に含まれるIDよりデータベース3を検索し、IDに関連付けられた物品情報や、過去の再生産処理の履歴を示す履歴情報や、現在の所持者103を示す所持者情報などを読み出して入荷確定情報とし、工場管理サーバ4に送信する。このとき、データベース3内のIDに関連付けられた情報内に、所持者情報がない場合は、データサーバ2は、所持者情報が取得されていないことを示す情報を、所持者情報の代わりに入荷確定情報に含ませて、工場管理サーバ4に送信する。
入荷確定情報を受信した工場管理サーバ4は、入荷確定情報より物品100の所持者情報の有無を確認するとともに、所持者情報が含まれていない場合は、端末装置51に所持者に関する情報(所持者103の氏名、所持者103の連絡先、物品100の配送先など)の入力を促す表示を行うための、指令情報を、入荷確定情報内の物品情報とともに端末装置51に送信する。即ち、再生産処理が初めて行われる物品100の場合は、入荷確定情報に、所持者情報が含まれていないだけでなく、履歴情報が含まれていないため、物品情報だけが指令情報とともに端末装置51に送信される。
端末装置51では、工場管理サーバ4からの指令情報及び物品情報を受信すると、端末装置51に接続されたディスプレイ502に、物品100の物品情報を表示させるとともに、所持者情報の入力を促す表示を行う。よって、入荷セクション121の作業者は、端末装置51と接続された入力装置503を操作して、所持者103の所持者情報を入力する。一方、入荷確定情報に所持者情報が含まれている場合は、所持者103の所持者情報とともに、ディスプレイ502に、物品100の物品情報及び履歴情報が表示される。
このようにして、ディスプレイ502に物品100の物品情報などが表示されるとき、このディスプレイ502において、物品100の汚れや傷といった物品100の状態を表す状態情報の入力を作業者に促す表示も表れる。よって、入荷セクション121の作業者は、入力装置503を操作して、物品100の状態について汚れや傷の位置とともに端末装置51に入力する。このとき、端末装置51に撮像装置が接続され、この撮像装置により物品100の画像が撮影されて、状態情報の一部として端末装置51に入力されるものとしてもよい。端末装置51への物品100の状態情報の入力が完了すると、入力された状態情報が物品100のIDとともに工場管理サーバ4に送信される。このとき、入荷確定情報に所持者情報が含まれておらず、入力装置503により新たに所持者情報が入力された場合は、所持者情報と状態情報とが物品100のIDとともに工場管理サーバ4に送信される。
そして、工場管理サーバ4では、端末装置51から受けた状態情報及び所持者情報を、その物品100のIDとともに、再生産対象情報としてデータサーバ2に送信する。このとき、工場管理サーバ4とデータサーバ2との間では認証処理が行われ、データサーバ2によって、工場管理サーバ4によるアクセスが許可されている。データサーバ2は、再生産対象情報を受信すると、受信した再生産対象情報に含まれるIDにより、データベース3内のIDを確定し、既に記憶されている物品情報とともに関連付けて、受信した再生産対象情報内の状態情報及び所持者情報を、データベース3に記憶させる。
又、データサーバ2は、物品100の物品情報及び状態情報から演算処理を行い、物品100の再生産に必要な再生産処理を特定するとともに、物品100のIDと関連付けてデータベース3に記憶する。更に、データサーバ2は、物品100に対して特定した再生産処理にかかる時間や、既に納期が特定されている他の物品にかかる作業時間などを用いて演算を行い、物品100を所持者103に返却する納期を設定するとともに、特定した再生産処理を施すためのタイムスケジュールを設定する。
データサーバ2は、物品100に対する再生産処理、納期及びタイムスケジュールを設定すると、再生産処理、納期及びタイムスケジュールとともに物品100のIDを含む再生産特定情報を生成し、工場管理サーバ4に送信する。工場管理サーバ4は、データサーバ2から再生産特定情報を受信すると、物品100のIDに対応づけて、物品100の再生産処理、納期及びタイムスケジュールを記憶する。このとき、物品100の物品情報及び状態情報についても共に記憶されるものとしてもよい。
そして、工場管理サーバ4は、データサーバ2から再生産特定情報を受信すると、再生産特定情報に含まれるタイムスケジュールに基づいて、保管セクション122における物品100の保管場所601を決定し、決定した保管場所601を端末装置51に通知する。これにより、端末装置51に接続されたディスプレイ502が、物品100を保管するための保管場所601を表示し、保管セクション122における物品100の保管場所601を、作業者に通知する。
(入荷セクションでの処理の別例)
尚、説明を簡単にするため、所持者103より1つの物品100が入荷された場合における処理を説明したが、所持者103から複数の物品100が入荷された場合、複数の物品100それぞれについて、上述の処理がなされるものとしてもよい。しかしながら、この場合、データサーバ2と工場管理サーバ4との間で通信回数が多くなるだけでなく、物品100それぞれについて同じ所持者103の情報をデータサーバ2で検索するため、入荷セクション121での処理に時間がかかる。そこで、既に所持者情報がデータベース4に記憶された所持者103から複数の物品100が入荷された場合、例えば、以下のような処理が、データサーバ2と工場管理サーバ4との間で行われるものとしてもよい。
まず、1つ目の物品100の入荷情報が工場管理サーバ4よりデータサーバ2に送信されると、データサーバ2は、この1つ目の物品100に対応した入荷確定情報を工場管理サーバ4に送信する。同時に、データサーバ2は、データベース3より、入荷情報より確認された物品100以外となる、所持者103の物品100に関する物品情報及び履歴情報を検索し、その物品100のIDとともに工場管理サーバ4へ送信を続ける。工場管理サーバ4では、データベース3に記憶された、所持者103に関する物品100全ての物品情報及び履歴情報を、そのIDと共に受信すると、一時的に記憶する。
このように、工場管理サーバ4は、端末装置51に対して、端末装置51から受けたIDに対応する1つ目の物品100の物品情報及び履歴情報と所持者103の所持者情報を送信するとともに、その後にデータサーバ2より受信する、所持者103の他の物品100の物品情報及び履歴情報を一時的に記憶する。その後、工場管理サーバ4は、端末装置51から物品100の状態情報を受信し、再生産対象情報として、データサーバ2に送信すると同時に、端末装置51に対しては、次の物品100のIDの取得を促すための通知を行うための指示を行う。そして、工場管理サーバ4が、リーダ・ライタ501によって読み出された次の物品100のIDを、端末装置51から受信すると、工場管理サーバ4は、一時的に記憶した所持者103が所持する物品100の物品情報及び履歴情報より、受信したIDに対応する物品情報及び履歴情報を検索し、端末装置51に送信する。
よって、端末装置51は、ディスプレイ502に次の物品100の物品情報及び履歴情報を表示させるとともに、この物品100の状態情報が作業者により入力装置503を通じて入力されると、入力された状態情報が工場管理サーバ4に送信される。工場管理サーバ4は、次の物品100の状態情報を端末装置51から受信すると、そのIDとともに状態情報をデータサーバ2に送信する。このような動作を繰り返した後、所持者103から入荷された物品100全てについて、その状態情報の入力が完了したとき、作業者は、入力装置503を操作して、物品100全ての入力を完了したことを示す入力を行う。これにより、端末装置51は、物品100全ての状態情報の入力が完了したことを工場管理サーバ4に通知すると、工場管理サーバ4は、最後に受信した物品100のIDと状態情報をデータサーバ2に送信するとともに、所持者103から入荷された全ての物品100の状態情報の入力について完了したことを、データサーバ2に通知する。
一方、データサーバ2は、工場管理サーバ4から物品100の状態情報を受信するたびに、その物品100のIDから確認される物品情報及び履歴情報や、工場管理サーバ4から受信した状態情報などから、物品100に対する再生産処理、納期及びタイムスケジュールを設定する。このとき、物品100に対して設定した再生産処理については、物品100のIDに関連付けて、データベース3に記憶される。そして、データサーバ2は、工場管理サーバ4から全ての状態情報の入力が完了したことを通知されると、所持者103から入荷された全ての物品100それぞれに対して設定した再生産処理、納期及びタイムスケジュールを更に演算することで、全ての物品100を所持者103に同時に出荷できる納期を決定し、その納期にあわせたタイムスケジュールを物品100それぞれについて作成しなおす。
これにより、データサーバ2は、所持者103が入荷した物品100それぞれに対する再生産処理及びタイムスケジュールをそのIDと対応づけるとともに、その納期を付加した再生産特定情報を生成し、工場管理サーバ4に送信する。工場管理サーバ4は、再生産特定情報を受信すると、所持者103が入荷した全物品100それぞれについて、再生産処理及びタイムスケジュールを、その納期と共に記憶する。そして、工場管理サーバ4は、物品100それぞれのタイムスケジュールに基づいて、保管セクション122における保管場所601を決定し、決定した保管場所601を端末装置51に通知し、ディスプレイ502に表示させる。
(保管セクション)
上述のように、工場管理サーバ4は、データサーバ2から受信した再生産特定情報に含まれるタイムスケジュールに基づいて、保管セクション122における物品100の保管場所601を決定し、決定した保管場所601を端末装置51に通知する。端末装置51に、工場管理サーバ4から保管場所601が通知されると、不図示の搬送装置などによって、物品100が入荷セクション121から保管セクション122に搬送される。そして、工場管理サーバ4によって決定された保管セクション122内の保管場所601に物品100が保管される。
このとき、不図示の搬送装置には、無線通信用タグ1と通信可能であるリーダ・ライタが設置されるともに、工場管理サーバ4と通信することで工場管理サーバ4により動作が制御され、自動的に、物品100を決定された保管場所601まで搬送するものとしてもよい。又、ディスプレイ502の表示によって、決定された保管場所601が作業者に通知されることで、不図示の搬送装置の代わりに、作業者が、ディスプレイ502の表示より確認した保管場所601に、物品100を運ぶものとしてもよい。又、同一の所持者103による複数の物品100が保管される場合、保管対象となる複数の物品100がコンテナ内に投入され、このコンテナが自動的に又は作業者によって保管場所601に搬送されるものとしてもよい。
保管セクション122では、図6に示すように、工場管理サーバ4から、入荷セクション121より搬入される物品100とその保管場所601が、端末装置52に通知されている。又、物品100が保管される各保管場所601それぞれには、保管場所601の識別情報を有するリーダ・ライタ602が設置される。この保管場所601毎に設置されたリーダ・ライタ602は、物品100が搬入されたとき、搬入された物品100に取り付けられた無線通信用タグ1と通信を行い、その物品100のIDを無線通信用タグ1から読み出して、端末装置52に送信する。
このように、入荷セクション121から物品100が入荷されると、リーダ・ライタ602によって読み出されたIDとその保管場所601を示す識別情報が端末装置52に送信される。そして、端末装置52に送信される、この物品100のIDと保管場所601の識別場所は、端末装置52から工場管理サーバ4に送信されるため、工場管理サーバ4では、入荷セクション121から搬送された物品100が指定した保管場所601に保管されたことを確認できる。
工場管理サーバ4は、物品100毎に記憶したタイムスケジュールに基づき、再生産処理を開始するために保管セクション122から搬出する物品100を認定し、保管セクション122に設置された端末装置52に、搬出対象となる物品100とその保管場所601を通知する。端末装置52は、工場管理サーバ4から、再生産処理セクション123への搬出対象となる物品100が通知されると、同時に通知された保管場所601を確認する。このように、工場管理サーバ4から、物品100を特定するIDと保管場所601を示す情報が端末装置52に送信されることで、搬出対象となる物品100とその保管場所601とが端末装置52に通知されることとなる。
端末装置52は、工場管理サーバ4から通知された保管場所601に設置されたリーダ・ライタ602を動作させて、保管場所601に保管されている物品100のIDを、その無線通信用タグ1から読み出し、工場管理サーバ4から通知された物品100のIDと一致することを確認する。そして、端末装置52が、保管場所601に保管された物品100が工場管理サーバ4から搬出を指示された物品100であることを確認すると、端末装置52によって、不図示の搬送装置が駆動することで、保管場所601に保管された物品100が再生産処理セクション123に搬出される。
尚、保管セクション122の作業者によって、物品100が保管場所601から再生産処理セクション123に搬出される場合、端末装置52に接続される不図示のディスプレイなどに、搬出する物品100のID及び物品情報と、その保管場所601が表示され、作業者に通知されるものとしてもよい。そして、作業者は、表示された保管場所601から搬出する物品100を取り出したとき、リーダ・ライタ602によって物品100の無線通信用タグ1に記憶されたIDを読み出して、端末装置52を介して工場管理サーバ4に送信することで、搬出する物品100を工場管理サーバ4に確認させるものとしてもよい。
又、保管セクション122の各保管場所601において、複数の物品100が投入されたコンテナが保管される場合、端末装置52に接続される不図示のディスプレイなどに、搬出する物品100のID又は物品情報を表示させるとともに、その物品100が投入されたコンテナが保管される保管場所601が表示されるものとしてもよい。そして、保管セクション122における作業者は、このディスプレイの表示内容を確認し、指定された保管場所601に保管されているコンテナ内から物品100を取り出すとともに、リーダ・ライタ602によって物品100の無線通信用タグ1に記憶されたIDを読み出し、端末装置52を介して、搬出する物品100を工場管理サーバ4に通知するものとしてもよい。全ての物品100が搬出されて空の状態となったコンテナは、保管セクション122から入荷セクション123に返却される。
(再生産処理セクション)
再生産処理セクション123では、図7に示すように、保管セクション122から物品100に搬入されると、その物品100の無線通信用タグ1に記憶されたIDを、端末装置53に接続された搬入確認用のリーダ・ライタ701で読み出して、端末装置53より工場管理サーバ4に通知する。工場管理サーバ4は、再生産処理セクション123に搬入された物品100について、端末装置53より送信されたIDより確認すると、その物品100のIDと共に一時的に記憶している、物品100に必要な再生産処理及びタイムスケジュールを読み出して、端末装置53に送信する。
このように、端末装置53は、再生産処理セクション123に搬入された物品100それぞれのタイムスケジュールと必要な再生産処理に関する情報を、工場管理サーバ4より受信する。そして、端末装置53に接続されたディスプレイ702に、物品100それぞれに施すべき再生産処理を、タイムスケジュールに合わせて表示して、作業者に通知する。このとき、再生産処理の種類毎に、対象となる物品100が表示されるものとしてもよいし、再生産処理セクション123で未だ再生産処理が施されていない物品100それぞれに対して、必要な再生産処理が表示されるものとしてもよい。更に、ディスプレイ702において、再生産処理の代わりに、再生産処理を行うための処理装置703や作業者が指定されることによって、物品100の再生産処理が指定されるものとしてもよい。
このようにディスプレイ702に表示して、物品100毎に必要な再生処理が、再生産処理セクション123の作業者に通知されるため、作業者は、自身が担当する再生産処理を施すべき物品100、又は、物品100を再生産処理させるべき処理装置703を認識することができる。そして、作業者は、物品100の再生産処理を行う際、その処理開始時及び処理終了時それぞれにおいて、作業用のリーダ・ライタ704で物品100の無線通信用タグ1に記憶されたIDを読み出すことによって、端末装置53に再生産処理の開始及び終了を通知する。
よって、端末装置53では、物品100それぞれについて施された再生産処理について、処理の開始及び終了について時間的に管理するとともに、既に工場管理サーバ4より受信したタイムスケジュールから次に必要な再生産処理工程があることを確認した場合は、その物品100に対して次に施すべき再生産処理を、ディスプレイ702に表示して、作業者に通知する。一方、端末装置53において、全ての再生産処理が完了したことが確認された物品100については、施した再生産処理とそれぞれの処理開始時刻及び処理終了時刻とを含んだ履歴情報が生成されて、工場管理サーバ4を介して、物品100のIDとともにデータサーバ2に送信される。このとき、データサーバ2と工場管理サーバ4との間では、工場管理サーバ4がデータサーバ2にアクセスするための認証動作が行われる。
そして、データサーバ2は、工場管理サーバ4から物品100のIDと履歴情報とを受信すると、受信したIDからデータベース3に格納されている物品100の記憶領域を特定して、新たに工場管理サーバ4から受信した履歴情報を、既に格納されている履歴情報に追加して記憶させる。又、工場管理サーバ4は、物品100に必要な再生産処理が全て施されたことが確認すると、端末装置53に対して、再生産処理が完了した物品100を出荷セクション124に搬送することを指示する。
このとき、工場管理サーバ4からの指示情報には、再生産処理が完了した物品100の所持者103毎に設定した、出荷セクション124内の一時保管場所801を示す情報が含まれる。尚、工場管理サーバ4は、同時刻の出荷となる所持者103それぞれについて、その所持者103の送付先住所や、所持者103へ出荷する物品100の個数などから、出荷セクション124内の一時保管場所801を設定することが好ましい。又、出荷セクション124内の一時保管場所801が、再生産処理が完了した順に、その物品100の所持者103に対して設定されるものとしてもよい。
(出荷セクション)
上述のように、工場管理サーバ4からの搬送指示を端末装置53が受信すると、不図示の搬送装置によって、搬送指示された物品100が出荷セクション124に自動的に搬送される。このとき、不図示の搬送装置には、無線通信用タグ1と通信可能であるリーダ・ライタが設置されるともに、工場管理サーバ4と通信することで工場管理サーバ4により動作が制御され、自動的に、物品100を決定された一時保管場所801に搬送するものとしてもよい。又、端末装置53に接続されたディスプレイ702に表示することで、決定された一時保管場所801が作業者に通知されるものとして、不図示の搬送装置の代わりに、作業者が、端末装置53の通知により確認した一時保管場所801に、物品100を運ぶものとしてもよい。
出荷セクション124では、図8に示すように、工場管理サーバ4から、所持者103それぞれに割り当てられた一時保管場所801が、端末装置54に通知されている。又、出荷セクション124の一時保管場所801それぞれには、一時保管場所801の識別情報を有する保管管理用のリーダ・ライタ802が設置されている。そして、このリーダ・ライタ802によって、一時保管場所801まで搬送された物品100のIDが、物品100に取り付けられた無線通信用タグ1から読み出される。リーダ・ライタ802で読み出された物品100のIDは、そのリーダ・ライタ802の識別情報とともに端末装置54に送信される。よって、端末装置54は、リーダ・ライタ802より受信した一時保管場所801の識別情報に基づいて、割り当てられた所持者103を確認し、その所持者103の情報と物品100のIDとを工場管理サーバ4に送信する。
工場管理サーバ4は、所持者103の情報及び物品100のIDを端末装置54から受信すると、一時保管場所801より確定された所持者103の情報と、物品100のIDから確定される所持者情報とを比較し、物品100が、その所持者103に対して割り当てられた一時保管場所801に保管されていることを確認する。このとき、工場管理サーバ4は、所持者103に割り当てられた一時保管場所801に、同時に出荷すべき全ての物品100が搬送されていることを確認すると、この物品100が全て一時保管場所801に揃っている所持者103への出荷を、端末装置54に対して指示する。この工場管理サーバ4からの出荷指示情報には、出荷先となる所持者103の所持者情報と、出荷する全ての物品100のIDと、物品100が一時保管されている一時保管場所801とを指定する情報とが含まれる。
端末装置54は、工場管理サーバ4からの出荷指示情報を受けると、端末装置54に接続されているディスプレイ803に、出荷可能となった所持者103の所持者情報と、その所持者103の物品100の一時保管場所801とを表示させて、作業者に出荷可能となった物品100が保管されている一時保管場所801を通知する。このとき、端末装置54は、工場管理サーバ4から受けた出荷指示情報から、出荷可能な出荷先に対応した一時保管場所801全てをディスプレイ803に表示させるものとしてもよい。又、出荷する物品100の出荷準備が完了するたびに、次に出荷準備を行える出荷先に対応した一時保管場所801をディスプレイ803に表示させるなど、一つの出荷先毎に順番に、一時保管場所801をディスプレイ803に表示させるものとしてもよい。
又、出荷セクション124の作業者は、ディスプレイ803に表示された、出荷可能な一時保管場所801を確認すると、端末装置54に接続された入力装置804を操作することで、出荷準備のために梱包作業場805に搬送する物品100を保管している一時保管場所801を指定する。このとき、出荷可能な一時保管場所801が複数通知されている場合は、通知された複数の一時保管場所801から一つを作業者が選択し、入力装置804を操作することで、端末装置54に入力するものとしてもよい。又、出荷可能な一時保管場所801が1つずつ順番に通知される場合は、作業者が入力装置804を操作することで、通知された一時保管場所801における物品100の梱包作業場805への搬送を承認したことを、端末装置54に通知するのとしてもよい。
梱包作業場805への搬送が要求された物品100を保管している一時保管場所801が、作業者の操作により端末装置54に通知されると、不図示の搬送装置によって、指定された一時保管場所801に保管された物品100が梱包作業場805まで搬送される。このとき、不図示の搬送装置には、無線通信用タグ1と通信可能であるリーダ・ライタが設置されるともに、工場管理サーバ4と通信することで、工場管理サーバ4により動作が制御されて、一時保管場所801から梱包作業場805へ、物品100を自動的に搬送するものとしてもよい。
このように、不図示の搬送装置により、一時保管場所801から梱包作業場805まで物品100が搬送されるとき、一時保管場所801に設置されたリーダ・ライタ802によって、一時保管場所801から搬出される物品100のIDが、その無線通信用タグ1より読み出されて、端末装置54を通じて工場管理サーバ4に通知される。これにより、端末装置54及び工場管理サーバ4それぞれは、作業者により指定された一時保管場所801に保管されている物品100が、正しく梱包作業場805に搬送されていることを確認する。このとき、工場管理サーバ4は、端末装置54から、一時保管場所801のリーダ・ライタ802で読み出された物品100のIDとともに、一時保管場所801のリーダ・ライタ802の識別情報を受信する。よって、工場管理サーバ4は、端末装置54から通知された物品100が、端末装置54によって既に通知されている、出荷のために梱包する物品100であるか否かを確認できる。
又、端末装置54は、一時保管場所801それぞれに保管されている物品100のIDを記憶することにより、一時保管場所801のリーダ・ライタ802から送信されるIDを、記憶しているIDと照合して、全ての物品100が一時保管場所より搬出されたことを確認できる。更に、端末装置54から工場管理サーバ4に対して、一時保管場所801から搬出された物品100のIDが、その一時保管場所801のリーダ・ライタ802の識別情報とともに通知されるために、工場管理サーバ4においても、全ての物品100が一時保管場所801より搬出されたことを確認する。
よって、一時保管場所801から物品100が全て搬出されたとき、リーダ・ライタ802からの通知に基づいて、端末装置54及び工場管理サーバ4それぞれは、その一時保管場所801が、新たに物品100を保管できる空き状態になったことを認識できる。そして、工場管理サーバ4では、上記のようにして、空き状態になった一時保管場所801を認識することによって、この一時保管場所801を、再生産処理が完了した物品100を出荷準備までに一時的に保管するための保管先の一つとして新たに指定できる。
尚、搬送装置の代わりに、出荷セクション124の作業者により、一時保管場所801から梱包作業場805へ、物品100が搬送されるものとしてもよい。このとき、作業者が一時保管場所801から物品100を搬出するとき、一時保管場所801に設置されたリーダ・ライタ802によって、物品100の無線通信用タグ1に記憶されたIDが読み出され、一時保管場所801から搬出された物品100が、端末装置54及び工場管理サーバ4に通知される。又、一時保管場所801から梱包作業場802へ物品100を不図示の搬送台車で搬送する場合、この不図示の搬送台車にも、無線通信により端末装置54と通信可能なリーダ・ライタを設け、このリーダ・ライタによって、物品100が一時保管場所より搬出されたことを、端末装置54及び工場管理サーバ4に通知するものとしてもよい。
梱包作業場805には、無線通信用タグ1と通信する出荷管理用のリーダ・ライタ806が設置されており、作業者が、一時保管場所801から搬入された物品100を梱包する際に、このリーダ・ライタ806を使うことで、一時保管場所801から搬入された物品100のIDが、無線通信用タグ1より読み出されて端末装置54に通知される。このとき、梱包作業場805に設置されたリーダ・ライタ806の識別情報も、端末装置54に通知されるため、物品100が梱包作業場805で作業者により梱包されていることが確認できる。又、端末装置54に送信された物品100のID及びリーダ・ライタ806の識別情報は、工場管理サーバ4に送信されることにより、工場管理サーバ4においても、物品100が梱包されたことを確認できる。
又、梱包作業場805では、作業者は、物品100を梱包部材808により梱包するために、上述のように、物品100のIDをリーダ・ライタ806により読み出すと、その後、無線通信用タグ1を構成しているアンテナモジュール12を取り外す。即ち、物品100は、タグ11に記憶されたIDがリーダ・ライタ806によって読み出されると、無線通信用タグ1のタグ11のみが取り付けられた状態とされる。このようにして、アンテナモジュール12が取り外された物品100は、梱包部材808に梱包される。尚、取り外されたアンテナモジュール12は、入荷セクション121に返還され、入荷セクション121で入荷された物品100のタグ11に取り付けるためのアンテナモジュール12として再利用される(図1参照)。
このように、梱包作業場805において、作業者が、一時保管場所801から搬入された物品100を梱包する毎に、設置されたリーダ・ライタ806により物品100のIDを読み出して、端末装置54及び工場管理サーバ4に送信することで、物品100が梱包されたことを認識させることができる。このとき、端末装置54及び工場管理サーバ4では、梱包された物品100のIDが通知されると、出荷先となる所持者103の物品100のIDと対比して、作業者により正しく梱包されていることを確認する。
そして、一時保管場所801から梱包作業場805に搬送された全ての物品100について梱包が完了したとき、端末装置54及び工場管理サーバ4では、梱包作業場805に搬入されてから梱包された順番に送信された物品IDそれぞれと、出荷先となる所持者103の全ての物品100それぞれとのIDとについて対比がされる。このIDの対比により、端末装置54及び工場管理サーバ4は、梱包作業場805で、出荷先となる所持者103の全ての物品100が梱包されたことを認識する。このとき、工場管理サーバ4は、データサーバ2と通信を行い、物品100全てが梱包された所持者103の所持者情報と、その物品100全てのIDとを含む出荷準備完了情報を、データサーバ2に送信し、この所持者103の物品100が出荷可能な状態となったことを通知する。
このようにして、工場管理サーバ4が、出荷先となる所持者103の全ての物品100が梱包されたことを確認すると、端末装置54に対して、所持者103を発送先とする発送伝票809を出力することを指示する。工場管理サーバ4からの指示を受けた端末装置54は、端末装置54に接続された印字出力装置807に、所持者103の所持者情報に基づく宛先を印字した発送伝票809を出力させる。この印字出力装置807から出力された発送伝票809は、作業者によって、所持者103の物品100が梱包された梱包部材808に貼り付けられる。尚、印字出力装置807は、発送伝票809に宛先を印字する代わりに、梱包部材808に直接、所持者103の所持者情報に基づく宛先を印字するものとしてもよい。
更に、データサーバ2は、認証によりアクセスを許可した工場管理サーバ4から、出荷準備完了情報を受けると、データベース3に記憶した内容を参照することで、出荷準備完了情報より確定される所持者103が再生産処理を依頼した物品100全てについて、決定した納期に出荷されることを確認できる。このように、データサーバ2は、再生産処理された物品100の所持者103に対する出荷が準備できたことを受けたとき、例えば、所持者103の所持者情報より確定されるメールアドレスなどに、出荷準備が完了したことを通知するメールなどを送信することで、所持者103の端末装置104に物品100が出荷されることを通知するものとしてもよい(図1参照)。
5.物品管理システムにおける再生産処理による物品管理の別例
本実施形態に物品管理システムにおいて、図9に示すように、所持者103から物品100の再生産処理を受け付ける受付所107に、サービス管理本部101のデータサーバ2と外部ネットワーク網105を介して通信する端末装置901が設けられるものとしてもよい。そして、図9のように端末装置901を備えた受付所107を有する物品管理システムにおいては、所持者103から物品100が受付所107に預け入れられたとき、物品100に取り付けられているタグ11にアンテナモジュール12を接続して、物品管理システム内で物品100を管理することができる。
図9に示す物品管理システムでは、所持者103が物品100を受付所107に預け入れると、受付所107の従業員が、預け入れられた物品100に取り付けられたタグ11にアンテナモジュール12を接続する。このとき、端末装置901に接続された受付用のリーダ・ライタ902によって、タグ11に格納されている物品100のIDが読み出されて、端末装置901に送信される。尚、リーダ・ライタ902は、アンテナモジュール12をタグ11に接続する作業場に設置されることで、タグ11にアンテナモジュール12を取り付けた瞬間に、リーダ・ライタ902によって、タグ11に記憶されたIDが読み出されるものとしてもよい。
リーダ・ライタ902で読み出された物品100のIDが端末装置901に送信されると、端末装置901は、サービス管理本部101のデータサーバ2と通信を行い、物品100のIDを含む預入情報をデータサーバ2に送信する。このとき、端末装置901は、データサーバ2の認証処理により、アクセスが認証されたときに、預入情報をデータサーバ2に送信することができる。データサーバ2は、物品100のIDを含む預入情報を受信すると、この物品100のIDに関連づけられた情報をデータベース3より読み出し、受付所107に預け入れられた物品100の所持者情報の有無を確認する。又、データサーバ2は、データベース3に対して、預け入れられた受付所107を特定する情報と預け入れられた日時とを、預け入れられた物品100のIDと関連づけて記憶させる。
物品100のIDに対する所持者情報がデータベース3内に記憶されている場合は、データサーバ2は、物品100の現在の所持者を示す所持者情報をデータベース3より読み出して、預入確認情報として端末装置901に送信する。このとき、預入確認情報には、データサーバ2が再生産処理工場102の工場管理サーバ4に送信する入荷確定情報と同様、物品100のIDに関連づけられた物品情報や履歴情報なども含まれるものとしてもよい。受付所107の端末装置901は、預入確認情報をデータサーバ2より受信すると、預入確認情報に含まれる所持者情報を、ディスプレイ903に表示させる。よって、受付所107の従業員は、ディスプレイ903に表示された所持者情報により、物品100の所持者103を特定できる。
一方、物品100のIDに対する所持者情報がデータベース3内に記憶されていない場合は、所持者情報が記憶されていない旨の通知を含んだ預入確認情報が、データサーバ2より端末装置901に送信される。このような預入確認情報を受信した端末装置901は、預け入れられた物品100に関して所持者情報が記憶されていないことを、ディスプレイ903で表示して、受付所107の従業員に通知し、所持者103の所持者情報の入力を促す。よって、受付所107の従業員は、所持者103から所持者情報を確認し、端末装置901に接続された入力装置904を操作して、所持者103の所持者情報を入力する。そして、端末装置901は、入力された所持者情報をデータサーバ2に送信することで、預け入れられた物品100の所持者情報をデータサーバ2に通知する。これにより、データサーバ2は、データベース3に対して、所持者103から預け入れられた物品100のIDに関連づけて、所持者103の所持者情報を記憶させる。
所持者103より複数の物品100が預け入れられた場合は、1つ目の物品100にアンテナモジュール12が取り付けられたとき、リーダ・ライタ902により、物品100のIDが読み出されて、端末装置901とデータサーバ2とが上述の通信を行い、それぞれが相互に所持者103の所持者情報を認識する。そして、所持者103から預け入れられた、2つ目以降の物品100にアンテナモジュール12が取り付けられると、タグ11に記憶されたIDがリーダ・ライタ902により読み出されるたびに、読み出されたIDが所持者103の所持者情報と共に預入情報として、端末装置901からデータサーバ2に送信される。尚、2つ目以降の物品100については、全ての物品100のIDが、リーダ・ライタ902によって読み出された後に、所持者103の所持者情報と共に預入情報として、データサーバ2に送信されるものとしてもよい。
データサーバ2では、受信した預入情報から、預け入れられた物品100のIDを確認して、預け入れられた受付所107を特定する情報と預け入れられた日時とを、預け入れられた物品100のIDと関連づけてデータベース3に記憶させる。このとき、データベース3内において、物品100のIDに関連づけて所持者情報が記憶されていない場合は、データサーバ2は、受信した預入情報に含まれる所持者情報を物品100のIDに関連づけてデータベース3に記憶させる。そして、所持者103から預け入れられた物品100全てについてアンテナモジュール12が取り付けられ、その物品100のIDがデータベース2に送信されたときには、従業員による入力装置904の操作によって、端末装置902は、所持者103から預け入れられた全ての物品100のIDをサービス管理本部101へ通知したことを示す預入通知完了情報を、データサーバ2へ送信する。
これにより、サービス管理本部101のデータサーバ2は、受付所107で預入を受け付けた物品100とその所持者103を認識して、データベース3に記録することができるだけでなく、再生産処理工場103へ入荷される日時の予定を算出できる。そして、受付所107から再生産処理工場103へ出荷されるとき、出荷管理用のリーダ・ライタ905が設置されたゲート906に、出荷する物品100を通すことによって、アンテナモジュール12がICタグ11に取り付けられた物品100のIDが読み出される。この読み出された物品100のIDは、端末装置901によって、データサーバ2へ送信される。このようにすることで、データサーバ2は、預け入れられた物品100が、受付所107から出荷される日時を確実に確認することができる。
サービス管理本部101では、データサーバ2が、預け入れられた物品100の出荷の通知を、受付所107の端末装置901から受信すると、出荷先となる再生産処理工場102の工場管理サーバ4に、受付所107から出荷された物品100のIDを所持者103の所持者情報と共に送信する。これにより、再生産処理工場102では、工場管理サーバ4で、入荷される予定となる物品100のIDと、その物品100の所持者103の所持者情報とを予め受信して記憶することにより、受付所107から入荷される物品100とその所持者103とを把握することができる。
再生産処理工場102では、受付所107から搬送されてきた物品100が入荷されるとき、作業者が、入荷セクション121に設けられたゲート551に物品100を通過させる。このとき、ゲート551に設置されたリーダ・ライタ552が、物品100それぞれに取り付けられた無線通信用タグ1と通信を行うため、物品100のIDが読み出されて、端末装置51より工場管理サーバ4に送信される。工場管理サーバ4は、既にデータサーバ2から通知されて記憶している物品100のIDと対比することで、受付所107から搬送された物品100が確実に入荷されたことを確認するとともに、サービス管理本部101のデータサーバ2に入荷された物品100のIDを送信する。尚、データサーバ2と工場管理サーバ4との通信は、データサーバ2による認証処理により、工場管理サーバ4のアクセスが認証されたときに可能になるものとする。
又、データサーバ2は、入荷された物品100のIDを工場管理サーバ4から受信して、受付所107から出荷された物品100が再生産処理工場102に入荷されたことを確認すると、入荷を確認した物品100の物品情報及び履歴情報をデータベース3から読み出して、工場管理サーバ4に送信する。工場管理サーバ4では、入荷された物品100の物品情報及び履歴情報を受信すると、その物品100のID及び所持者情報とともに記憶する。
尚、上述のように、受付所107から出荷されるとき、又は、再生産処理工場102に入荷されるとき、一つの箱に梱包された複数の物品100を、同時にゲート906,551を通過させて、物品100それぞれのIDが、ゲート906,551に設置されたリーダ・ライタ905,552により読み出されるものとしてもよい。このとき、複数の物品100を梱包する箱に、リーダ・ライタ552と通信できる無線通信用タグが取り付けられ、この無線通信用タグに、箱内に梱包されている物品100のIDが記憶されるようにしてもよい。即ち、受付所107で物品100を出荷するために箱に梱包するとき、梱包作業を行う作業者が使用する不図示のリーダ・ライタによって、物品100のIDが無線通信用タグ1から読み出されて、梱包する箱に取り付けられた無線通信用タグに書き込まれる。そして、物品100が梱包された箱が再生産処理工場102に入荷されると、その箱に取り付けられた無線通信用タグに記憶された物品100のIDがリーダ・ライタ552によって読み出されることで、入荷された物品100のIDが確認される。
その後、入荷セクション121の作業者が、物品100の状態情報を端末装置51に入力するために、リーダ・ライタ501(図5参照)によって、物品100のIDが無線通信用タグ1から読み出される。このとき、リーダ・ライタ501で読み出された物品100のIDが端末装置51より工場管理サーバ4に送信されると、工場管理サーバ4は、既にデータサーバ4より受信して記憶している、所持者情報、物品情報、及び履歴情報を端末装置51に送信する。よって、状態情報が入力される物品100の所持者情報、物品情報、及び履歴情報それぞれが、ディスプレイ502(図5参照)に表示され、作業者に示すことができる。
このように、再生産処理工場102では、受付所107から入荷された物品100に関して、入荷セクション121で搬入されたときには、既にアンテナモジュール12が物品100に取り付けられたタグ11に接続されているため、入荷セクション121の作業者により、アンテナモジュール12の取り付け作業が不要となる。又、入荷セクション121で物品100の状態情報が入力される際、既に、物品100の所持者情報、物品情報、及び履歴情報が工場管理サーバ4で記憶されているため、データサーバ2と通信することなく、端末装置51に各情報を迅速に表示させることが出来る。
このようにして、入荷セクション121で物品100の状態情報が入力された後は、図1の物品管理システムと同様の処理(図5〜図8参照)が行われることにより、その再生産処理から所持者103へ出荷されるまで、物品管理システム内で物品100が管理されることとなる。尚、出荷セクション124において、梱包部材808(図8参照)で梱包される際に物品100より取り外されたアンテナモジュール12は、受付所107に返却される。このように、再生産処理工場102からアンテナモジュール12が受付所107に返却されることによって、受付所107で預かった物品100のタグ11に取り付けるアンテナモジュール12として再利用される。
又、図1及び図9の物品管理システムについて、その説明を簡単にするために、再生産処理工場102及び受付所107それぞれを1個所としたが、再生産処理工場102及び受付所107を複数個所とするものであってもよい。このとき、再生産処理工場102及び受付所107それぞれに識別情報を与えるとともに、データサーバ2で各再生産処理工場102及び各受付所107をその識別情報によって管理することで、物品100の再生産処理について物品100の各種情報と共に管理される。
6.無線通信用タグの第1構成例
上記実施形態において使用される無線通信用タグの第1の構成例について、図面を参照して以下に説明する。図10は、本例の無線通信用タグの構成を示す概略構成図である。尚、図10に示す構成において、図1に示す構成と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付す。
図10に示すように、本構成例の無線通信用タグ1aは、上述の基本構成の無線通信用タグ1と同様、半導体チップ211と受電部212a,212bとを備えたタグ11aと、アンテナ部221と給電部222a,222bとを備えたアンテナモジュール12aとを別体とした構成を有する。そして、図10に示すように、タグ11aの受電部212a,212bと、アンテナモジュール12の給電部222a,222bとが、相互に接続するための接続部材としても構成される。
図10の例では、受電部212a,212bを、その中心部分に凹部21を設けた金属部材で構成し、給電部222a,222bを、その中心部分に凸部22を設けた金属部材で構成する。そして、受電部212a,212bそれぞれの凹部21に、給電部222a,222bそれぞれの凸部22を挿入することで、受電部212a,212bそれぞれを給電部222a,222bそれぞれに物理的に接続すると同時に、電気的にも接続させる。このとき、受電部212a,212bの凹部21が弾性を備えた金属部材で構成し、受電部212a,212bの凹部21が、挿入された給電部222a、222bの凸部22を挟持する構成とすることで、受電部212a,212bと給電部222a,222bとの接続をより確実なものとすることができる。
このように構成される無線通信用タグ1において、タグ11aは、例えば、半導体チップ211が搭載されたストラップが載置され、このストラップを構成する樹脂フィルム等の誘電体基板表面に塗布された配線と受電部212a,212bが接続されて構成されるものとしてもよい。即ち、ストラップは、基板表面に塗布された薄膜上の配線に端子213a,213b(図3参照)が接続するように、半導体チップ211が基体上に搭載される。このストラップの配線は、受電部212a,212bが搭載される、別の誘電体基板に塗布された金属薄膜等による導体パターンに接続される。そして、受電部212a,212bは、ストラップの配線と接続される導体パターンと、この導体パターンと半田や導電性接着剤等で接続された接続部材を構成する金属部材とによって、構成されるものとしてもよい。
同様に、アンテナモジュール12aは、例えば、アンテナ部221が、誘電体基板上に塗布された金属薄膜等による導体パターンで構成されるものとしてもよい。そして、給電部222a,222bは、このアンテナ部221を構成する導体パターンの端部に半田等で接続された接続部材を構成する金属部材によって、構成されるものとしてもよい。そして、これらのタグ11a及びアンテナモジュール12aは、半導体チップ211、導体パターン、及び配線等を保護するための絶縁性の保護膜で覆われるものとしてもよい。
更に、受電部212a,212b及び給電部222a,222bを構成する金属部材については、図10の構成例に限られるものではなく、相互に接続可能な構成であると同時に、物理的に接続したときに電気的にも接続する構成であればよい。よって、例えば、受電部212a,212bに凸部を設けるとともに、給電部222a,222bに凹部を設けるものとしても構わないし、受電部212a,212b及び給電部222a,222bのいずれか一方を、鈎状の構成とすると同時に、他方を、鈎状部分が嵌合される穴を備えた部材で構成されるものとしても構わない。
7.無線通信用タグの第2構成例
上記実施形態において使用される無線通信用タグの第2の構成例について、図面を参照して以下に説明する。図11は、本例の無線通信用タグの構成を示す概略図である。尚、図11に示す構成において、図10に示す構成と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、本構成例の無線通信用タグ1bは、第1構成例(図10参照)と同一の構成となるタグ11aと、第1構成例のアンテナモジュール12a(図10参照)に導線ケーブル223を追加した構成となるアンテナモジュール12bとによって、構成される。このような構成の無線通信用タグ1bにおいて、タグ11aについては、第1構成例の構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。よって、以下では、アンテナモジュール12bの構成について、特に、第1構成例の構成と異なる部分を対象にして、以下で説明する
アンテナモジュール12bは、アンテナモジュール12aと異なり、アンテナ部221と給電部222a,222bとの間に導線ケーブル223が接続された構成となる。即ち、誘電体基板上に導体パターンを塗布して構成したアンテナ部221と、樹脂等の絶縁材料に搭載された金属部材による給電部222a,222bとが、導線ケーブル223により物理的に接続される。この導線ケーブル223は、絶縁材料で被覆された2本の導線を備え、この2本の導線の一方が、アンテナ部221を構成する導体パターンの一端と給電部222aとを電気的に接続すると同時に、他方が、アンテナ部221を構成する導体パターンの他端と給電部222bとを電気的に接続する。
本構成例の無線通信用タグ1bは、導線ケーブル223を有するアンテナモジュール12bを使用することで、タグ11aの受電部212a,212bにアンテナモジュール12bの給電部222a,222bを接続させたとき、タグ11aと離れた位置に、アンテナ部221を配置することができる。よって、物品に取り付けられたタグ11aが、外部のリーダ・ライタと通信困難な位置にある場合に、アンテナ部221を通信可能な位置に配置することで、確実な通信を実行させることができる。尚、本実施形態において、アンテナモジュール12bの給電部222a,222bを別体の金属部材とするとともに、導体ケーブル223を2本の導線に分離した構成として、2本の分離した導線それぞれに給電部222a,222bそれぞれが独立して接続される構成としても構わない。
上述の各構成例の無線通信用タグ1a,1bにおいて、アンテナモジュール12a,12bのアンテナ部221又は給電部222a,222bが、樹脂シート等の誘電体基板上に形成された導体パターンで構成されるものとしたが、導電性シートや導体板等の導体片により形成されるものであってもよいし、導電性繊維で形成されるものであってもよい。このとき、アンテナ部221又は給電部222a,222bを導電性シートで構成する場合、金属薄板、金属テープ、導電性シート等で構成するものとしてもよい。又、アンテナ部221を導線で構成する場合、導線によりループ形状を構成する等により、その無線通信の使用周波数帯に応じた形状に固定させる。更に、アンテナ部221を導電性繊維で構成する場合、炭素繊維や金属繊維等の導電性繊維を絶縁性のシートに対して、その無線通信の使用周波数帯に応じた形状に刺繍させるものであってもよい。
又、本実施形態で使用される無線通信用タグの一部となるタグは、アンテナモジュールと接続されていない状態にあるとき、外部のリーダ・ライタと通信が不可能な状態であればよく、どのような電波に対しても通信不可能である構成であることが好ましいが、規格範囲外となる大きな電力でなければ通信ができないものであっても構わない。
本発明の物品管理システムは、物品に対して点検、検査、補修、修理、再生、清掃などの再生産処理を施すサービスシステムだけでなく、このような再生産処理の対象となる物品の生産及び販売を含む、全般的なサービスシステムにも適用することが可能である。
1 無線通信用タグ
2 データサーバ
3 データベース
4 工場管理サーバ
11 タグ
12 アンテナモジュール
51〜54 端末装置
100 物品
101 サービス管理本部
102 再生産処理工場
103 所持者
104 端末装置
107 受付所
401 製造工場
402 店舗
411 製造工場サーバ
412 店舗サーバ
901 端末装置

Claims (5)

  1. 物品の識別情報と当該物品に関する属性情報を記憶するデータベースと、前記物品の識別情報を記憶した無線通信用タグと、該無線通信用タグと通信を行うリーダ・ライタと、該リーダ・ライタと接続されるとともに前記データベースと通信を行う端末装置と、を備えた、物品管理システムにおいて、
    前記無線通信用タグが、
    前記識別信号を記憶する半導体チップと該半導体チップと電気的に接続された受電部を有するタグと、
    前記リーダ・ライタからの電波を受信するアンテナ部と該アンテナ部と電気的に接続された給電部とを有するとともに前記タグと着脱可能な構成を備えたアンテナモジュールと、
    を備え、
    前記物品には、当該物品の識別情報を記憶したタグが取り付けられ、当該物品が管理されるときに、前記タグに前記アンテナモジュールが取り付けられることを特徴とする物品管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記リーダ・ライタと前記端末装置とが、前記物品に再生産処理を施す再生産処理工場に設けられ、
    前記物品が前記再生産処理工場に入荷されたときに、前記物品に取り付けられた前記タグに前記アンテナモジュールが取り付けられることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信可能な状態とされ、
    前記物品が前記再生産処理工場から出荷されるときに、前記物品に取り付けられた前記タグから前記アンテナモジュールが取り外されることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信不可能な状態とされることを特徴とする物品管理システム。
  3. 請求項1において、
    再生産処理の対象となる前記物品が、受付所で受け付けられた後に、前記リーダ・ライタと前記端末装置とが設けられた再生産処理工場に前記受付所から搬送され、該物品が再生産処理工場で再生産処理が施されるとともに、
    前記物品が前記受付所で受け付けられたときに、前記物品に取り付けられた前記タグに前記アンテナモジュールが取り付けられることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信可能な状態とされ、
    前記物品が前記再生産処理工場から出荷されるときに、前記物品に取り付けられた前記タグから前記アンテナモジュールが取り外されることで、当該物品の前記無線通信用タグが前記リーダ・ライタと通信不可能な状態とされることを特徴とする物品管理システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記物品を製造する製造工場が、前記データベースと通信を行う製造工場サーバと、前記無線通信用タグと通信を行うとともに前記製造工場サーバと接続された製造工場用リーダ・ライタと、を備え、
    該製造工場で前記物品が製造されたとき、
    前記アンテナモジュールが前記タグに接続された前記無線通信用タグが当該物品に取り付けられるとともに、
    前記製造工場サーバと前記データベースとの間で通信が行われて、当該物品の属性情報が前記データベースに記憶される一方で、当該物品に対して生成された識別情報が、前記製造工場用リーダ・ライタによって前記無線通信用タグのタグに書き込まれることを特徴とする物品管理システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記物品を販売する店舗が、前記データベースと通信を行う店舗サーバと、前記無線通信用タグと通信を行うとともに前記店舗サーバと接続された店舗用リーダ・ライタと、を備え、
    該店舗では、前記アンテナモジュールが前記タグに接続された前記無線通信用タグを前記物品に取り付けた状態とし、該物品に取り付けられた前記無線通信用タグと前記店舗用リーダ・ライタとの間で通信可能な状態とすることで、前記物品の管理を行い、
    該店舗で前記物品が販売されたときに、当該物品に取り付けられた前記タグから前記アンテナモジュールが取り外されることを特徴とする物品管理システム。
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