JP2013084520A - 点灯面切替型led照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】人感センサと照度センサを用いて複数の点灯面を切替え点灯できる点灯面切替型LED照明器具を提供する。
【解決手段】異なった方向の複数の点灯面に対応した複数のLED群を切り替えることによって、複数の点灯面を切り替えて点灯する照明用LED群を備え、周囲環境の照度を検出する照度センサと、人を検知する人感センサとを用いて、複数の点灯面を切替えるLED照明器具であって、主の点灯面である第1の点灯面以外の設定点灯面のLED群を点灯させる第1の点灯制御部と、前記設定点灯面の点灯状態で、前記人感センサが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知した後の所定期間は前記第1の点灯面を点灯させる第2の点灯制御部と、前記所定期間を経過後に元の前記設定点灯面のLED群を点灯させる第3の点灯制御部とを備えた点灯制御部と、ユーザ操作に基づいて前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成する点灯状態設定部とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明器具内の人感センサと周辺環境照度センサを利用して複数の点灯面を切り替えて点灯させることが可能な点灯面切替型LED照明器具に関するものである。
一般に照明器具は必要な時点で点灯し夜間、人が存在しない期間は消灯するか、常夜灯のように極近傍のみを明るさを抑えて点灯させるようになっている。人が存在することを検知して照明器具を自動点灯させることは公知である。
特開2005−197028号公報
照明器具はその要求により、十分な明るさで点灯させたい場合と、必要最小限の明るさで点灯させたい場合がある。このため、照明器具には主光源と副光源を備えたものがあり、必要に応じて切り替えて使用するのが一般的である。
このような照明器具で、主光源が正面を十分な明るさで点灯し、副光源は照明器具の左右の側面か上下方向を比較的明るさを抑えて点灯させることができれば、便利である。
しかしながら、従来の照明器具のように、光源が蛍光灯や白熱灯では、複数方向に点灯面を設けたい場合に、これらの複数の面を点灯させることは構造上難しかった。
この問題を解消するために、本発明は、照明器具内の人感センサと周辺環境照度センサを利用して複数の点灯面を切り替えて点灯させることが可能な点灯面切替型照明器具を提供することを目的とする。さらに、本発明は、点灯面を切り替える際、赤外線リモコン等の器具を用いることなく、機器組み込みの照度センサ等々の部品を利用して指示して簡単に照明器具の点灯面を切り替えることが可能な点灯面切替型LED照明器具を提供することを目的とする。
本発明の一態様による点灯面切替型LED照明器具は、異なった方向の複数の点灯面にそれぞれ対応した複数のLED群を切り替えることによって、複数の点灯面を切替え点灯する照明用LED群を備え、周囲環境の照度を検出する照度センサと、人を検知する人感センサとを用いて、前記照明用LED群の複数の点灯面を切替え制御するLED照明器具であって、前記照明用LED群のうちの主の点灯面としての第1の点灯面以外の予め決めた設定点灯面に対応したLED群を点灯させる第1の点灯制御部と、前記設定点灯面に対応したLED群が点灯している状態で、前記人感センサが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知したとき、人を検知後の所定期間は前記照明用LED群のうちの前記第1の点灯面に対応したLED群を点灯させる第2の点灯制御部と、前記所定期間を経過後に元の前記設定点灯面に対応したLED群を点灯させる第3の点灯制御部とを備えた点灯制御部と、ユーザ操作に基づいて前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成する点灯状態設定部と、を具備したものである。
本発明の他の態様による点灯面切替型LED照明器具は、異なった方向の複数の点灯面にそれぞれ対応した複数のLED群を切り替えることによって、複数の点灯面を切替え点灯する照明用LED群を備え、周囲環境の照度を検出する照度センサと、人を検知する人感センサとを用いて、前記照明用LED群の複数の点灯面を切替え制御するLED照明器具であって、前記人感センサによって人を検知しないときは、前記照明用LED群を消灯状態とさせる第1の点灯制御部と、前記照明用LED群が消灯している状態で、前記人感センサが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知したとき、人を検知後の所定期間は前記照明用LED群のうちの予め決めた設定点灯面に対応したLED群を点灯させる第2の点灯制御部と、前記所定期間を経過後に前記照明用LED群を元の消灯状態に戻す第3の点灯制御部とを備えた点灯制御部と、ユーザ操作に基づいて前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成する点灯状態設定部と、を具備したものである。
本発明の第1の実施形態に係る点灯面切替型LED照明器具の構成の一例を示す図。 第1の実施形態の人感切替点灯式の点灯面切替型LED照明器具における制御部であるマイコンの制御プログラムを説明するフローチャート。 図2におけるPDタッチのルーチンを説明するフローチャート。 本発明の第2の実施形態の人感点灯式の点灯面切替型LED照明器具における制御部であるマイコンの制御プログラムを説明するフローチャート。 図4におけるPDタッチのルーチンを説明するフローチャート。 図6乃至図11は既出願の照度センサによる照明点灯制御方法を説明する図であり、図6は照明器具における一般的な外光取り入れ口の構成例を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの照度対光電流の特性を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの照度計測回路の構成を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、照度変化特性を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、詳細な照度変化特性を示す図。 照度センサの照度変化特性から、センサ正面を人体や物体が比較的長時間塞いだような状態と区別して、外光取り入れ口を人が操作目的で指で塞いだ状態を識別判定する方法の一例を説明する図。 本発明の第4の実施形態を実現するための機械的スイッチの接続構成の一例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図6乃至図11は、以下に述べる本発明の実施形態に係る点灯面切替型LED照明器具の基礎となる技術を説明する図である。図6は従来の構成例でもあるが、本発明の第1の実施形態においても、一般的な構成例として採用している。この基礎となる技術は、LEDに流す電流のパルス幅のデューティ比を変えて点灯面切替制御する際に、照度センサの採光部を指先で一定時間押さえ、照度センサに外光を遮蔽する行為を行うことによって点灯面切替指令とする例も含んでいる(PDタッチと呼称し、本技術は特願2010−229022号明細書(未公開)に記載されている)。
図6において、(a)は照明器具の正面図の一部を示し、(b)は(a)のA−A線断面図を示している。外光は化粧板52に空けた丸穴に挿着された外光導入ガイド51を通過してプリント基板53上の照度センサIC4に受光される。
図7はフォトダイオードを利用した照度センサの照度対光電流の特性を示す。照度センサIC4の出力端子に図8のように抵抗RLを接続し、照度センサIC4のカソードを電源Vddに接続すると、抵抗RLの両端には周辺照度に比例した出力が発生し、この出力をマイコンIC3のAD変換入力端子に接続する。
実際の照明器具では図6に示すように照度センサIC4が取り付けられており、照度センサIC4の上部に円柱形のアクリル樹脂51が装着され、照明器具の外部の周辺の光が照度センサIC4に取り込まれるようになっている。円柱形のアクリル樹脂51を含む外光取り込れ口の上部を指等で塞ぐと図9のように照度センサIC4の出力は大きく変化する。
マイコンIC3のAD変換サイクル(AD変換のサンプリング周期と同義)をTad秒とすると1秒間に1/Tad回照度センサIC4の出力がAD変換される。図10は、フォトダイオードを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、照度変化特性の状態を示している。同図で‘イ’の状態が照度センサIC4を指で塞ぐ前の状態とし、‘ロ’が完全に塞がれて照度センサの出力が最低値を示す状態で、‘ハ’は指が離され元の状態に戻った状態を示す。
‘イ’の状態から一定以上の電圧変化が発生したら、照度センサの外光取り入れ口が指で塞がれ、その後外光取り入れ口の状態が元に復帰された状態をマイコンIC3のAD変換値を処理しその結果を見ることによって、なんらかの動作を指示する指令信号とすることができる。このようにすれば、照明器具に操作用のツマミ類が無くても、指操作に基づく照度センサ出力の独特の変化特性(図9参照)から、照明器具の点灯状態を変化させる指令(コマンド)となる制御信号を得ることが可能となる。
図10からも分かるように、各サイクル毎のAD変換データを比較しただけでは.ゆっくりとした照度センサの出力変化を判断できない。そこで、AD変換データをn個保持する即ち、現時点t=0時からt=n/Tad前の過去のAD変換データまでをマイコンIC3のRAM領域に記憶させて、毎サイクル毎に1つ前のサイクルの古いデータを順送りにシフトして上書きする。このようにすれば、常に現時点からn/Tad時間前までのn個のデータが保存される。ここで各サイクル毎にt=0とt=−n/Tadの両端のデータを比較して両端のデータの差が一定値を超せば、照度センサIC4の出力が急変したと判断することが可能である。外光取り入れ口を人が操作目的で比較的短時間指で塞いだ時は、照度センサIC4の出力が急変するので、これによって人が操作目的で外光取り入れ口を指で塞いだと判定可能であることを、図11を参照しながら以下に説明する。
図11は、照度センサの照度変化特性から、センサ正面を人体や物体が比較的長時間塞いだような状態と区別して、外光取り入れ口を人が操作目的で指で塞いだ状態を識別判定する方法の一例を説明する図である。今、照度センサの外光取り入れロに指を近づけた時点を(1)とすると、この時点ではAD変換データをn個保持する期間(即ち、t=0とt=−n/Tad)の両端のデータの差は殆ど無い。更に指が外光取り入れ口に近づき、照度センサの出力が大きく落ち込み始めた時点を(2)とすると、この時点での両端のデータの差も一定値以下だったとすると、マイコンIC3の出力には変化が生じない(つまり、マイコンIC3からは決められた指令を出力することはない)。更に、指が外光取り入れ口をほぼ完全に塞ぎはじめた時点を(3)とすると、この時点では両端のデータの差が一定値を越す。この時の−n/Tad時のデータを保存しておく。またマイコンのタイマ機能を動作させて−n/Tad時のデータとほぼ一致するまでの時間を計測する。外光取り入れ口の指が離れると照度センサIC4の出力は復帰状態となる。図11の(4)が復帰した時点とし、(3)から(4)間の経過時間が比較的短時間t秒(例えば2秒)であれば、明らかに照度センサIC4が指等で意識的に塞がれたと判定できる。このように、AD変換データ処理(センサ出力の急激な降下検出)と復帰までの経過時間の制約を満足したら、マイコンIC3は照度センサIC4が指で塞がれたと判断し、マイコンIC3は決められた動作出力(指令信号)を立ち上げることになる。
即ち、照度センサIC4の出力変動を現時点のAD変換データとn/Tad時間前のAD変換データとの差で検定することでその差が一定値を超えたとの判定と、所定のt秒程度の短時間で元の値に戻ったとの判定ができれば、操作目的の照度変化特性が検出されたとして所定のコマンドを立ち上げることが確実に行える。
このように、照度センサを利用してツマミ類を一切必要としないで、マイコンに調光指示等の命令入力(コマンド)を与えることができる照度センサによる照明点灯制御方法を実現することができる。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係る点灯面切替型LED照明器具の構成の一例を示す図である。図1に示す点灯面切替型LED照明器具100は、電源部10と、照明用LED群20と、マイコンを含む制御部30と、センサ部40とを備えている。
電源部10は、交流直流変換回路11と、安定化直流電圧生成回路12と、定電圧電源生成回路13とを備えている。
センサ部40は、人感センサ回路41と、照度センサ回路42とを備えている。
電源部10には、交流電源(AC)100Vの交流電源入力端子0,1が配設され、直流電源出力端子V27,V5,Eが配設されている。Eは基準電位点としてのグランド端子である。
交流直流変換回路11は、交流電源(AC)100Vを全波整流ダイオードブリッジDBにて全波整流して交流を直流に変換する回路である。ACラインフィルタL1およびコンデンサC1はEMI(電磁干渉)除去フィルタである。ZNRは雷等で発生する過電圧による電子部品保護のために用いられるサージ吸収素子である。
安定化直流電圧生成回路12は、フライバックトランスTRを用いたスイッチングレギュレータ回路であって、スイッチング回路IC1内には高耐圧型のパワーMOSトランジスタが内蔵され、トランスTRの1次側の直流電圧を約100KHzでスイッチングしており、トランスTRの2次側のファーストリカバリダイオードD1で整流された直流電圧を、定電圧ダイオードZDと該定電圧ダイオードのアノード側に直列接続されたフォトカプラPCにてスイッチング回路IC1の発振周波数を制御することで定電庄ダイオードZDで設定された一定の直流電圧がトランスTRの2次側に得られる。この2次側の直流電圧は、負荷となる照明用LED群20の直列接続されたLEDの数に応じて定電庄ダイオードZDを選択することによって得られる。例えば照明用LED群20の1つのLEDの順方向電圧Vfの値が3.3Vの場合で8個直列接続されている場合は3.3×8=26.4Vの印加電庄が必要となる。この場合、定電庄ダイオードZDとして電圧27Vを選択すればTR2次側出力は27Vとなり、LED群20を点灯することが可能となる。トランスTRの1次側のダイオード回路D2は、高耐圧のファーストリカバリーダイオードと200Vの定電庄ダイオードが各カソード同士が直接接続されており、スイッチング回路IC1のパワーMOSトランジスタがオフ時にトランスTRの1次側に発生する電磁エネルギーによって当該パワーMOSトランジスタが破壊されるのを防止するためのパワークランパとして機能する。
定電圧電源生成回路13は、マイコンIC3,人感センサ回路41,及び照度センサ回路42に定電圧電源を供給するための電圧生成回路である。IC2はプログラマブル・シャント・レギュレータであって、トランジスタQ1のベース電圧を5Vに設定することでトランジスタQ1の出力としてほぼ5Vの定電圧を得て、上述の3つの回路(IC3,41,42)に対する電源としている。
照明用LED群20は、複数個直列に接続されたLEDの組が一組以上並列接続された正面点灯用LED群21と、これらの並列接続LED群21に直列に接続したスイッチング素子としてのスイッチングトランジスタQ2と、複数個直列に接続されたLEDの組が少なくとも一組並列接続された(図示では一組の直列接続LEDのみの)天地点灯用LED群22と、この直列接続LED群22に直列に接続したスイッチング素子としてのスイッチングトランジスタQ3と、複数個直列に接続されたLEDの組が少なくとも一組並列接続された(図示では一組の直列接続LEDのみの)左右点灯用LED群23と、この直列接続LED群23に直列に接続したスイッチング素子としてのスイッチングトランジスタQ4と、を備えている。天地点灯用LED群22は、天点灯用LED群22aと地点灯用LED群22bとを備える。左右点灯用LED群23は、左点灯用LED群23aと右点灯用LED群23bとを備える。スイッチングトランジスタQ2,Q3,Q4は例えばパワーMOSトランジスタが用いられる。なお、パワーMOSトランジスタは直接マイコンIC3でドライブできるメリットがある。
スイッチング素子としてのスイッチングトランジスタQ2,Q3,Q4は異なった方向の3つの点灯面(正面,天地面,左右面)に対応したLED群21,22,23にそれぞれ対応しており、Q2,Q3,Q4の各ゲートに供給するスイッチングパルス幅のデューティ比を可変することで明るさを可変することにより、各点灯面の利用時における点灯時,または消灯時に後述のフェードイン点灯、またはフェードアウト点灯を実行することができる。
制御部30は、マイコンIC3と、マイコンIC3に接続されていて、人感センサPEDでスイッチオンする閾値の点灯照度を切り替えるためのスイッチSW2と、マイコンIC3に接続されていて、人感センサPEDが人を検知後にLED群20のうちの主の点灯面又は予め設定してある点灯面のLED群を点灯させるタイマ時間の切り替えを行うためのスイッチSW3とを備えている。マイコンIC3には、人感センサ回路出力信号と照度センサ回路出力信号が直接人力されている。人感信号の有意性や照度センサの出力値の判定のため各入力はAD変換され、所定の閾値と比較される。
スイッチSW2は点灯照度切替えスイッチであって、LED点灯照度の閾値を外部操作スイッチを用いて切り替え可能としている。スイッチSW2がオン時は周辺環境照度が明照度の所定値(例えば30LX)以下でLED群を点灯させるように設定し、オフの場合は、暗照度の所定値(例えば10LX)以下でLEDを点灯させるように設定することにより、ユーザはLED照明器具の設置される環境に応じて有効な閾値を選択することができる。
スイッチSW3は人感センサが人を検知したときのLED点灯時間を選択するスイッチであって、本実施形態では例えば4ビットのデジタル型ロータリスイッチを使用した場合を示している。なお、点灯時間の設定は、可変抵抗器VRであったり、スライドスイッチを使用して一定の時間を選択する方法もある。
制御部30は、照明用LED群20のうちの主の点灯面以外の点灯面に対応したLED群が点灯している状態で、人感センサPEDが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知すると、人を検知後の所定期間は照明用LED群20のうちの主の点灯面に対応したLED群を点灯し、所定時間経過後は元の主の点灯面以外の点灯面に対応したLED群を点灯するように制御する点灯制御部と、照度センサIC4の出力を監視し、その出力が急変することを捉えて照明用LED群20のうちの主の点灯面以外の前記点灯面を変更するコマンドを生成する点灯状態設定部と、を備えている。
人感センサ回路41は焦電センサを用いて構成されている。焦電センサは人体の放出する赤外線を選択的に取り込み、その結果センサに発生した電荷を電流に変え、内部に実装された電界効果トランジスタ(FET)で電圧変換された信号を2段の増幅部で60〜70db程度増幅し、その出力はマイコンIC3のAD変換人力端子に接続される。
人感センサPEDは、第1〜第3の3本の端子を備えており、第1の端子には前記定電圧電源生成回路13の出力端子V5の出力電圧を抵抗R10を介して接続し、第3の端子には基準電位Eのラインが接続し、第2の端子からは、熱線を検出した時にこれに対応した微弱な検知電圧がセンサ出力として出力される。センサ出力は、抵抗R11と、抵抗R12及びコンデンサC6の並列回路からなる入力回路を経てオペアンプOP1,コンデンサC8,C7,抵抗R14,R13からなる第1段増幅部で増幅され、さらにコンデンサC9,抵抗R15,オペアンプOP2,コンデンサC10,抵抗R16,R17,R18からなる第2段増幅部で増幅されることによって数千倍に増幅出力される。
照度センサ回路42はフォトダイオードと電流増幅回路を有するIC型照度センサIC4を利用した回路であって、照度センサIC4の負荷の抵抗RLの両端の電圧は先述のマイコンIC3のAD変換人力端子に接続される。照度センサIC4は周辺の明るさが明るい程センサの出力電流が増加するタイプである。
点灯面切替型照明器具100は、マイコンIC3の接続されたスイッチSW1がオフの場合、人感センサ回路41の人感出力有りで照明用LED群20における点灯面が変更されるものである。
照度センサ回路42の出力が例えば30Lx以下になった時点で予め設定された設定点灯面のLED群が点灯する。例えばLED群20において、MOSトランジスタQ3がオンで照明器具の天地面のLED群22が点灯中で、人感センサPEDで人を検知すると、マイコンIC3の出力により天地面のLED群22のMOSトランジスタQ3がオフしMOSトランジスタQ2がオンして、照明器具の正面のLED群21がマイコンIC3に接続されたスイッチSW3で設定されたタイマ時間だけ点灯し、タイムアップ後再び元の天地面のLED群22が点灯する。30Lx以下で常時点灯するLED群20における点灯面の選択は、照度センサの外光取り入れ口(採光部)を指で一定時間押さえること(PDタッチ)で変更可能で、変更後のLED群20における点灯面を確認して変更を完了することができる。
次に、図2及び図3を参照してマイコンの制御動作を説明する。
図2は第1の実施形態の人感切替点灯式の点灯面切替型LED照明器具における、制御部としてのマイコンの制御プログラムのフローチャートの一例を示している。
まず、15秒間全点灯するウォーミング(白色点灯)を行う(ステップS1)。
次に、ステップS2において、一定時間、最終記憶面点灯を行う。ここで、最終記憶面点灯とは、LED照明器具を購入して初めての電源投入時(初期状態)では天地面点灯するが、本制御フローを少なくとも一巡する過程でPDタッチによる電源投入後の照明用LED群20における常時の点灯面を設定して点灯させるとき(例えば常夜灯として使用するとき)には、マイコンIC3内のメモリにはPDタッチに基づいた指示によって設定点灯面を例えば天地面に設定して設定面点灯(記憶面点灯)する。設定面点灯は、PDタッチによりタッチごとに、例えば天地面→左右面→正面の順にいずれかの点灯面が選択して設定可能である。但し、購入時の初期設定は天地面としてある。
このように常時の電源投入時に予め設定点灯面として設定してある例えば天地面で設定面点灯した状態で、次のステップS3に移行する。ステップS3では、点灯照度切替えスイッチSW2で人感動作を開始するために必要な暗さの周辺環境照度(閾値)を適宜に切り替える設定を行う。この閾値には、本実施形態では明照度及び暗照度それぞれについての二種類設けてある。
点灯照度切替えスイッチSW2がオンした時は、周辺環境照度が明照度の所定値(例えば30LX)以下(ステップS4)で照明用LED群20のうちの設定方向のLED群を点灯させ、スイッチSW2がオフした時は、周辺環境照度が暗照度の所定値(例えば10LX)以下(ステップS5)で同設定方向のLED群を点灯させるように、LED照明器具100の設置される環境で有効な閾値の照度を選択できる。このときのステップS2〜S5の機能は、第1の点灯制御部を構成している。
ステップS4又はステップS5で30LX以下か10LX以下かの一方が選択された後に、その選択感度(閾値)で人感検知が実行されする(ステップS6)。ステップS6で、人が来て人感検知に入れば、ステップS2での例えば天地面点灯の状態から主の点灯面である正面点灯を実行する(ステップS7)。この正面点灯には、眩しさを和らげるため徐々に明るさを増すためのフェードイン点灯が採用されている。
ステップS7の正面点灯の実行と同時にタイマがスタートする(ステップS8)。このときのタイマ時間は、例えばロータリスイッチを用いて設定可能であり、タイマ設定時間としては例えば1,5,10,20,30,40,50,60分のいずれかが選択可能となっている。
そして、ステップS9で、人感検知時にタイマがスタート(ステップS8)してから予め設定したタイマ時間に達したか否かを判定する。
ステップS9で、タイムアップしていない状態では人が近くに居て人感検知される(ステップS12)と、その検知信号によってマイコンIC3はリトリガされ、タイマをリセットして(ステップS13)、正面点灯を持続可能となる。このときのステップS6〜S9,S12及びS13の機能は、第2の点灯制御部を構成している。
ステップS9で、タイムアップしていれば、照明負荷としての正面用LED群21による正面点灯を徐々に暗くするフェードアウト消灯を実行し(ステップS10)、元の設定面点灯状態である天地面点灯に戻す(ステップS11)。このときのステップS9〜S11の機能は、第3の点灯制御部を構成している。
一方、ステップS4,S5で周辺照度が予め設定した閾値の照度以下になっていない状態では、LEDは消灯する。ユーザによるPDタッチがなされると(ステップS14)と、点灯面切替のステップS15の動作へ進む。ステップS15での動作は、PDタッチ前の天地面設定から一面ずつ点灯面がリング式に切り替えられるようになっており、天地→左右→正面→天地と順次送られる。1回のPDタッチでワンステップ分の点灯面切り替えが行われる。例えば1回のPDタッチで現時点の天地面点灯から左右面点灯に切り替えられて、その切り替えられた左右面の設定面点灯で点灯する(ステップS16)。そして、ステップS3へ戻る。このときのステップS14〜S16の機能は、点灯状態設定部を構成している。
図3は図2におけるPDタッチルーチンS14のフローチャートの一例を示している。このフローチャートは、図11の説明に関連した動作である。
現時点のAD変換データの値と現時点から10/Tad前のAD変換データの値(Tad:AD変換のサンプリング周期)とのAD電圧差が、0.5Vより小さいか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21でノーであれば、AD電圧差が0.5V以上あり、照度センサの出力が急変したことを表しているから、ステップS22〜S27のPD成功を判定するループを巡回して、ステップS27からステップS22に戻ったところでPD成功が確認されれば、PDタッチ成功(イエス)として、ステップS28に移行してPDフラグを1とし、ステップS29へ進む。なお、ステップS21でAD電圧差が、0.5Vより小さければ、照度センサ出力が急変していない即ちPDタッチではないとして、図2のメインフローへ戻る。
ステップS29では、例えばPDタッチの実施を考慮し、ユーザの指タッチの状態などによって照度センサの外光取り入れ口での光の遮蔽具合による照度センサ出力の変動の影響を防ぐために、1.5秒間は照度センサの検知動作を停止(マスキング)すると共に指操作の判定に用いるためにメモリ保存している照度値の10個分のAD変換サンプリング値をリセットする。そして、図2のメインフローへ戻る。
一方、ステップS22でPDタッチが不成立であれば、ステップS23へ進む。ステップS23では現在のAD変換値の電圧が0.3Vより小さいことを確認する。0.3Vは図11に示したPDタッチ時の照度変化特性のセンサ値の凹状曲線の底部電圧(即ち底値)に相当する値であり、0.3Vより小さければ略PDタッチが成功していることが分かる。現在操作している人が感知されるかどうかを確認するために人感センサによる人感検知が行われる(ステップS24)。
次に、現時点のAD変換値が現時点から10個前のAD変換値より大きいことを確認する(ステップS25)。ステップS25では、図11のPDタッチ特性グラフから分かるように、その照度変化特性曲線(横軸に時間、縦軸に照度センサ値をとった凹状曲線)の凹底部の時点から時間経過と共に上がっていく特性部分(元の照度レベルに戻る部分)にきていることが分かるので、図3に示すルーチン上のステップS25からステップS26,S27,S30,S22〜S24を通るループで複数回巡回する過程で、現在AD>10個前のAD の関係が5回連続したかを確認する。
ステップS25の上記関係が確認できれば、PDタッチが成功した(ステップS29)ものとし、次のPDタッチ処理における経過時間t(図11におけるtに同じ、ここでは2秒に設定している)の判定を行い(ステップS27)、2秒経過していれば、図2のメインフローへ戻る。
さて、本発明の実施形態では、周囲に人が居るか否かを検知する人感センサを備え、この人感センサの検知動作を周囲環境照度に基づいて制御するために照度センサが設けられている。
点灯面切替型LED照明器具が天地面点灯している状態で、人感センサが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知すると、人を検知後の所定期間は人感センサが照明負荷を正面点灯し、所定時間経過後は元の天地面点灯に戻るように制御する。すなわち、電源スイッチのオンで、照明負荷であるLED群のうちの天地面用LED群を予め設定してある設定面点灯として天地面点灯し、人が来てこれを人感センサで検知したときにLED群を正面点灯で点灯させ、所定のタイマ時間を経過すると元の設定面である天地面の点灯に戻るように制御する。この制御方法のことを、第1の点灯状態(例えば天地面点灯)から、人感検知時に第2の点灯状態(正面点灯)に切り替えるということから人感切替点灯式と呼ぶ。この制御方式は、例えば、夜間などに常夜灯として利用することが有用と考えれる。
或いは、もう1つの制御方法として、人感センサは周囲環境照度がある照度値以下で人を検知する人感検知動作を開始できるように制御されていて、人が検知されないときは照明負荷であるLED群を消灯状態のままとし、人が来て人感検知されたときに全てのLED群のうちの予め設定した設定点灯面に対応したLED群を所定時間点灯させ、所定時間経過後は消灯するように制御する。この制御方式を、人感で点灯,消灯するということから人感点灯式と呼ぶ。
「第2の実施形態」
本発明の第2の実施形態に係る点灯面切替型LED照明器具の構成例は、図1の第1の実施形態に係る点灯面切替型LED照明器具の構成例と同じであるため、図示を省略する。
本第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態の点灯面切替型LED照明器具が人感切替点灯式であるのに対して、本第2の実施形態の点灯面切替型LED照明器具は人感点灯式となっていることである。従って、本第2の実施形態と第1の実施形態とは、制御部であるマイコンの制御プログラムが互いに異なってくる。
制御部30は、照明用LED群20が消灯している状態で、人感センサPEDが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知すると、人を検知後の所定期間は照明用LED群20のうちの予め設定してある設定点灯面に対応したLED群を点灯し、所定時間経過後は元の消灯状態とするように制御する点灯制御部と、照度センサIC4の出力を監視し、その出力が急変することを捉えて照明用LED群20の前記設定点灯面を変更するコマンドを生成する点灯状態設定部と、を備えている。
制御部30の制御動作について説明する。
制御部30におけるマイコンIC3に接続されたスイッチSW1をオンにすると、常時LED群20は消灯していて、人感センサ回路41で人を検知し、制御部30のスイッチSW2で予め選択されている点灯照度以下であれば、LED群20の予め設定してある設定面(例えば正面)のLED群22が点灯する。このとき、正面点灯用LED群22の点灯は徐々に明るさが増していくフェードイン点灯としている。フェードイン点灯は、点灯の明るさを制御するスイッチング素子のPWMパルスのパルス幅のデューティ比を徐々に上げていくことによって実現される。なお、人感検知時に点灯する点灯面を変更したければ、PDタッチで簡単に、リング式に順次、点灯面を変更することができる。このとき変更後の点灯面が次回以降再現される。設定された点灯面の点灯時間はスイッチSW3で選択されたタイマ時間だけ点灯し、タイムアップ後は消灯する。
図4は第2の実施形態の人感点灯式の点灯面切替型LED照明器具における、制御部としてのマイコンの制御プログラムのフローチャートの一例を示している。
まず、ステップS41で、全点灯を15秒間実施後に全消灯するウォーミング(白色点灯)を行う。
そして、点灯照度切替えスイッチSW2によって、スイッチSW2がオンしているときは周辺環境照度が30LX以下(ステップS43)で設定面のLED群(例えば正面点灯用LED群21)が点灯され、スイッチSW2がオフしているときは、周辺環境照度が10LX以下(ステップS44)で設定面のLED群(例えば正面点灯用LED群21)が点灯されるように、LED照明器具100の設置されている環境で有効な点灯時間の閾値を選択する(ステップS42)。このときのステップS41〜S44の機能は、第4の点灯制御部(請求項2の第1の点灯制御部に対応)を構成している。
ステップS43又はステップS44で30LX以下か10LX以下かの一方が選択された後に、その選択された感度(閾値)で人感検知が実行される(ステップS45)と、予め設定した状態での設定面フェードイン点灯を行う(ステップS46)。ここでの設定面点灯は、後述のステップS52で説明するように、PDタッチによって、例えば正面、天地面、左右面からのいずれかの点灯面に設定が可能である(但し、初期設定は正面としてある)。
ステップS46の設定面点灯の開始と共にタイマがスタートする(ステップS47)。タイマ時間は、例えばロータリスイッチを用いて設定可能であり、タイマ設定時間として例えば1,5,10,20,30,40,50,60分が選択可能となっている。
そして、ステップS48で、人感用タイマがスタート(ステップS47)してから設定したタイマ時間に達したか否かを判定する。ステップS48で、タイムアップする前に人感検知判定(ステップS50)に基づきマイコンIC3がリトリガされれば、該リトリガのタイミングでタイマをリセットする(ステップS51)。このときのステップS45〜S48,S50及びS51の機能は、第5の点灯制御部(請求項2の第2の点灯制御部に対応)を構成している。
一方、ステップS48で、タイムアップしていれば、照明負荷としての正面点灯用LED群21をフェードアウト消灯する(ステップS49)。このときのステップS48及びS49の機能は、第6の点灯制御部(請求項2の第3の点灯制御部に対応)を構成している。
そして、ユーザがPDタッチを行う(ステップS52)と、PDタッチの指示に基づき点灯面切替えがリング式に順次に切り替えられるようになっている。PDタッチごとに、例えば天地面→左右面→正面→天地面と順次送られ、点灯面設定が順次に選択される(ステップS53)。選択された点灯面で設定面点灯が持続され(例えば2秒間)(ステップS54)、その後消灯することになる(ステップS55)。このときのステップS52〜S54の機能は、点灯状態設定部を構成している。
図5は図4におけるPDタッチルーチンS52のフローチャートの一例を示している。図5のフローチャートは、図3のPDタッチルーチンS14と同様であるので、図5の各ステップの符号を図3の各ステップの符号と同じにして説明を省略している。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る点灯面切替型LED照明器具の構成例は、図1及び図4の実施形態の構成例と同じであるため、図示を省略する。
本第3の実施形態が第1及び第2の実施形態と異なる点は、LED群20の点灯面の切替えや、LED群20の点灯時及び消灯時の急激な輝度の変化を徐々に変えるような制御を行う点である。
制御部30の制御動作について説明する。
第1の実施形態の場合には、制御部30は、照明用LED群20のうちの主の点灯面(例えば正面)に対応したLED群を点灯する時、LEDの点灯を制御するスイッチング素子のスイッチングパルス幅のデューティ比を制御し、制御コマンドに基づいて最初は低いデューティ比から点灯させ、予め設定されたデューティ比までそのデューティ比を増加させるフェードイン点灯を行い、前記主の点灯面に対応したLED群を消灯する時は、予め設定されたデューティ比から徐々にデューティ比を減じるフェードアウトの消灯を行うよう照明用LED群20を制御する。
また、第2の実施形態の場合には、制御部30は、照明用LED群20のうちの予め設定してある設定点灯面に対応したLED群を点灯する時、LEDの点灯を制御するスイッチング素子のスイッチングパルス幅のデューティ比を制御し、制御コマンドに基づいて最初は低いデューティ比から点灯させ、予め設定されたデューティ比までそのデューティ比を増加させるフェードイン点灯を行い、前記設定点灯面に対応したLED群を消灯する時は、予め設定されたデューティ比から徐々にデューティ比を減じるフェードアウトの消灯を行うよう照明用LED群20を制御する。
このように、制御部30におけるマイコンIC3は、LED群20のうちの予め予め設定してある点灯面が点灯する時、PWMパルスのオン・オフパルス幅のデューティ比を制御する。最初はデューティ比5%程度から点灯させ、設定されたデューティ比までそのデューティ比を増加させるいわゆるフェードインの点灯方式で点灯を行い、点灯面の切替え時や消灯時は逆に設定されたデューティ比から徐々にデューティ比を減じるフェードアウト方式で減灯又は消灯する。
人感検知に基づくLEDの主の点灯面(例えば正面)への切替え点灯時や、人感検知に基づくLEDの点灯時は、周囲がある程度暗い状態で点灯されるため、急に点灯すると眩しく感じるのを防ぐために徐々に設定された明るさに達するようにフェードインを実施することが好ましい。このフェードインは、周知のパルス幅変調(PWM)のデューティ比を徐々に高くしていくことによって可能である。また、主の点灯面(例えば正面)からの切り替え消灯時や、LEDの消灯時についても、前述のフェードインと同様な技術を用いて徐々に他の点灯面への切り替えのための消灯や消灯をするフェードアウトを実施することが好ましい。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る調光型LED照明器具の構成例は、図12に示すスイッチ構成以外は図1及び図4の実施形態と同様であるため、図示を省略する。
本第4の実施形態が第1乃至第3の実施形態と異なる点は、照度センサの採光口を指で塞ぐPDタッチに代えて、プッシュスイッチ等の機械的スイッチの押下に基づき照明用LED群の設定照度を変更するコマンドを生成する制御を行う点にある。
具体的には、図12に示すように制御部30のマイコンIC3の周辺に機械的スイッチSW4を配設した構成とする。すなわち、直流電源端子V5と基準電位点(アース)Eとの間に抵抗R20と機械的スイッチSW4とを直列に接続し、抵抗R20と機械的スイッチSW4の接続点の電圧をマイコンIC3の入力端子の1つに入力する構成とし、機械的スイッチSW4をオン又はオフにすることによって、抵抗R20と機械的スイッチSW4の接続点からローレベル又はハイレベルの制御信号をコマンドとして出力させる。
制御部30の制御動作について説明する。
人感切替点灯式の場合には、制御部30は、照明用LED群20のうちの主の点灯面以外の点灯面に対応したLED群が点灯している状態で、人感センサPEDが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知すると、人を検知後の所定期間は照明用LED群20のうちの主の点灯面に対応したLED群を点灯し、所定時間経過後は元の主の点灯面以外の点灯面に対応したLED群を点灯するように制御し、かつ、機械的スイッチSW4の操作に基づき照明用LED群20のうちの主の点灯面以外の前記点灯面を変更するコマンドを生成する制御動作を行う。
また、人感点灯式の場合には、制御部30は、照明用LED群20が消灯している状態で、人感センサPEDが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知すると、人を検知後の所定期間は照明用LED群20のうちの予め設定してある設定点灯面に対応したLED群を点灯し、所定時間経過後は元の消灯状態とするように制御し、かつ、機械的スイッチの操作に基づき照明用LED群20の前記設定点灯面を変更するコマンドを生成する制御動作を行う。
このように、照度センサとは別に設けた機械的スイッチの操作を行うことによって、周囲の光の影響を受ける虞がなくLED群の主以外の点灯面や設定点灯面を変更するコマンドを容易に生成することが可能である。
以上述べた本発明の実施形態によれば、1つの照明器具で、その点灯面を予め設定しておいて、人の検知時に自動的に設定された点灯面を点灯させることができる。
外部の赤外線リモコン等を利用せず、また、特別な部品を追加することなく、さらに光利用のため電気的な配線を必要とすることなく、直接、照明器具に内蔵された周辺環境照度センサの採光部を一定時間指でタッチするだけで、所望の設定面点灯の指令をLED照明器具に伝えることができる。照度センサ採光部の外表面には電気を利用する部品はなく、遮光操作に基づく光の照度変化を利用したスイッチング動作を行うので、水に濡れた手であっても指操作(PDタッチ)が安全に行える利点もある。さらに、主以外の点灯面や設定点灯面の変更指示を、照度センサによるPDタッチに代えて、機械的スイッチを用いて行う構成とすれば、PDタッチによる利点はなくなるが、周囲の光の影響を受けにくいために制御用のマイコンのプログラムを簡素化できる利点がある。LEDの設定面点灯は照明器具に内蔵された既設の人感センサと照度センサを用いて人感切替点灯式または人感点灯式で制御でき、消費電力の低減及び部品コストの低減を図ることが可能である。
10…電源部、20…照明用LED群、30…制御部、40…センサ部、IC3…マイコン、IC4…照度センサ、PED…人感センサ、100…点灯面切替型LED照明器具。

Claims (4)

  1. 異なった方向の複数の点灯面にそれぞれ対応した複数のLED群を切り替えることによって、複数の点灯面を切替え点灯する照明用LED群を備え、周囲環境の照度を検出する照度センサと、人を検知する人感センサとを用いて、前記照明用LED群の複数の点灯面を切替え制御するLED照明器具であって、
    前記照明用LED群のうちの主の点灯面としての第1の点灯面以外の予め決めた設定点灯面に対応したLED群を点灯させる第1の点灯制御部と、前記設定点灯面に対応したLED群が点灯している状態で、前記人感センサが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知したとき、人を検知後の所定期間は前記照明用LED群のうちの前記第1の点灯面に対応したLED群を点灯させる第2の点灯制御部と、前記所定期間を経過後に元の前記設定点灯面に対応したLED群を点灯させる第3の点灯制御部とを備えた点灯制御部と、
    ユーザ操作に基づいて前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成する点灯状態設定部と、
    を具備したことを特徴とする点灯面切替型LED照明器具。
  2. 異なった方向の複数の点灯面にそれぞれ対応した複数のLED群を切り替えることによって、複数の点灯面を切替え点灯する照明用LED群を備え、周囲環境の照度を検出する照度センサと、人を検知する人感センサとを用いて、前記照明用LED群の複数の点灯面を切替え制御するLED照明器具であって、
    前記人感センサによって人を検知しないときは、前記照明用LED群を消灯状態とさせる第1の点灯制御部と、前記照明用LED群が消灯している状態で、前記人感センサが周囲環境照度がある照度値以下で人を検知したとき、人を検知後の所定期間は前記照明用LED群のうちの予め決めた設定点灯面に対応したLED群を点灯させる第2の点灯制御部と、前記所定期間を経過後に前記照明用LED群を元の消灯状態に戻す第3の点灯制御部とを備えた点灯制御部と、
    ユーザ操作に基づいて前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成する点灯状態設定部と、
    を具備したことを特徴とする点灯面切替型LED照明器具。
  3. 前記点灯状態設定部は、前記照度センサの出力を監視し、前記照度センサの出力が急変することを捉えて前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の点灯面切替型LED照明器具。
  4. 前記点灯状態設定部は、機械的スイッチの操作に基づき前記設定点灯面を変更するためのコマンドを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の点灯面切替型LED照明器具。
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