JP2013084396A - Ledランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】照明器具に取り付けるLEDランプ自体に照度センサを内蔵させることによって、ランプを交換するだけで、自動調光機能を有するLED照明装置となり、複数個のLEDランプを一体の灯具に取り付けた時に、複数個の明るさが同じとなるように自動調光されるLEDランプを提供する。
【解決手段】照度センサから取得される照度値を変数とする階段関数や、ランプ出力を変数として目標照度値や実測照度値を変換するフィードバックを含む2つのループを有するフィードバック制御や、LEDランプ100のランプ光のみを主に検知してランプ出力を調整するLEDランプ100を用いることによって、2灯式、3灯式等の灯具に設置された複数のLEDランプ100の明るさを略同じとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、LEDを光源に使用したLEDランプに関する。
近年、環境意識の高まりから、省電力化に優れたLED素子を光源に使用したLEDランプが盛んに用いられるようになってきた。特に最近は、蛍光灯を使用した照明装置においても、そのまま置き換え可能な直管型LEDランプが急速に普及してきている。
また照度センサを用いて外光と照明装置からの照射光を合わせたトータルでの照度を一定に制御する自動調光可能な照明装置や照明システムを設置して、照明装置の消費電力を削減することも行われてきている。この自動調光機能は、照明器具本体から離れて別個に設置されている場合と、照明器具と一体で設置されている場合がある。
照明器具本体と別個に設置されている例として、特許文献1に記載されている調光制御装置は、複数の系統に区分され、この区分された系統ごとにそれぞれ所要数の照明器を設置した照明エリアと、この照明エリアの照明器郡への供給電力を前記区分した系統ごとに外部からの指令に応じて制御する電源装置と、この電源装置に制御指令を与える調光制御装置と、更に照明エリアの照度を検出する照度センサや人感センサを備えたことを特徴とするものである。
また特許文献2に記載されている調光制御装置は、照度レベルを検出し、照度レベル信号を発生する、少なくとも1台の光または人感センサと、電源部と、照明装置の調光レベルを制御する調光制御信号を1系統以上出力する調光信号出力部と、前記各系統の調光レベルを設定する設定部と、該設定部により設定されたデータおよび前記光または人感センサからの照度レベル信号に基づいて前記調光信号出力部を制御する制御信号を出力する制御部とを一体として構成される制御装置と、前記調光信号出力部より出力される調光制御信号を伝送する1系統以上の信号線と、前記1系統以上の信号線に各々接続される1台以上の調光制御可能な照明装置と、を具備したことを特徴とするとするものである。
これら調光制御装置を導入するには、オフィスや店舗のフロア全体での配線工事と設備の購入が必要となり、高額な費用が発生する。
一方、自動調光機能を一体化した照明器具の導入においては、配線工事の必要が無く、照明器具を交換すればよいだけなので、設置費用を大幅に抑えることができる。
例えば、特許文献3に記載されている照明器具は、被照射面の実際照度を検出する照度検出部と、被照射面の目標照度を設定する照度設定部と、前記実際照度と目標照度を比較し、両照度の偏差が零となるランプ出力を制御する出力制御とを照明器具に内蔵しているものである。
また特許文献4は、[0016]本実施形態の照明器具は、照度センサを一体に備え、オフィスなどの天井に取り付けられる。[0023]調光信号出力部は、次の電源投入時にメモリから目標センサ電圧を読み出し、増幅回路を介した照度センサのセンサ電圧が目標センサ電圧となるように調光制御を行うものである。
また特許文献5は、被照射面の明るさを検出するセンサと、センサで検出した出力値と明るさ目標値を処理部で比較し、センサ出力値が前記明るさ目標値と一致するように調光度を多数回フィードバック制御することで被照射面の明るさを略一定に保つものであり、[0030]本実施例の照明制御装置は、センサを制御部と共に器具本体に内蔵してセンサ一体型の照明器具を構成し、このセンサ一体型の照明器具を1部屋に複数台設置し、部屋の明るさを略一定に保つ照明制御システムを構成するものである。
特開2001−68275号公報 特開平10−191467号公報 特開昭58−53187号公報 特開2006−40731号公報 特開2010−40187号公報
これら特許文献3、4、5に記載されているような自動調光機能付きの照明器具の導入は、比較的設置が簡単であり、設置費用も抑えられる。
本発明では、更に進めて、照明器具に取り付けるLEDランプ自体に照度センサとセンサ基板、電源基板を内蔵させることによって、ランプを交換するだけで、自動調光機能を有するLED照明装置を提供しようとするものである。それによって、低コストで省電力が可能なLED照明が実現する。
このような照度センサ一体型の直管型LEDランプを作成し、2灯式の灯具に取り付けたところ、左右のランプの一方が明るく、もう一方が暗いという現象が度々発生した。外観上、暗い側のランプが不良品に見えるので問題となる可能性がある。特許文献3、4、5では、このような問題には言及しておらず、また各実施形態の照明器具の配置状況(特許文献4の図2、特許文献5の図2)から、各照度センサが各照明装置の調光制御に干渉し合うことのないよう、照度検出エリアが重なり合わない配置としており、問題が発生する可能性を低くしている。
本発明は、照度センサを内蔵した複数のLEDランプを2灯式の灯具に設置しても、このような左右のランプの明るさが異なる問題の発生を起こさないようにするため鋭意検討した結果なされたものであり、左右のランプの明るさが略同じとなるように光出力制御する自動調光機能内蔵のLEDランプを作成し、低コストで導入できる省電力なLED照明を提供するものである。
請求項1に記載の発明にあたっては、照度センサが内蔵され被照射面の照度を一定に保つ機能を有するLEDランプが複数設置されたLEDランプ群において、略同一な被照射領域と被照度検知領域を有する複数のLEDランプ間の明るさの差が人間の目の検知範囲外にあることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明にあたっては、LEDランプのランプ出力を下限値から、外光が無いときに設定照度を得るために必要な前記ランプ出力の間で、n個(nは2以上の自然数)のランプ出力を設定し、照度センサで測定される照度をn個の照度区間iに分割し、前記照度値を変数とした下記に記載の階段関数によって、前記照度センサで得られた照度実測値sを、前記n個の光量のいずれか一個に変換し、LEDランプの光量が、前記光量となるように調整することを特徴とするものである。
光量=f(実測照度値s)は、実測照度値を変数とした階段関数
f(x)=α(x)+ --- +α(x)+
--- +α(x)
αi:対応する照度区間の光量
Xi=1 (実測照度値sが照度区間iの下限を超えて、上限以下の場合)
Xi=0 (実測照度値sが照度区間iの下限以下又は上限以上の場合)
ただし、実測照度値sが全照度区間を越える大きな照度値のときは、前記LEDランプの光量を下限値とし、全照度区間に入らない小さな照度値であるときは、前記外光が無いときに設定照度を得るために必要な前記LEDランプの光量に換算する。
請求項3に記載の発明にあたっては、LEDランプの光量を下限値Lmin.から、外光が無いときに被照射領域が目標照度STを得るために必要な光量Lmax.の間で、n個の光量を設定し、請求項2に記載の階段関数におけるαiを(Lmax.−Lmin.)*(n−i)/nとし、ここでiは1から(n−1)までの実数とし、実測照度値sが(1+(i−1)/n)STを超えて、 (1+i/n)ST以下の区間にある場合にXiを1とし、その区間にない場合にXiを0とし、ただしiが0のときはLEDランプの光量をそのまま保持し、更に前記全ての照度区間の領域に入らない小さな実測照度値の場合には光量をLmax.に設定し、前記全ての照度領域を超える大きな実測照度値を示した場合には光量をLmin.に設定し、LEDランプの光量を調整することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、LEDランプ群の光量を調整しながら被照射面の目標照度と実測照度の差を零にするフィードバック制御において、個々のLEDランプ間の明るさを相対的に比較したときに、より明るいLEDランプは暗くなるように、より暗いLEDランプは明るくなるようにするためのフィードバック制御を組み合わせた2つのループからなるフィードバック制御を用いて、被照射面の照度を一定に保つことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明にあたっては、個々のLEDランプの光量を変数とした単調減少関数によって被照射面の目標照度をLEDランプ毎に算出することを、又はLEDランプの光量を変数とした単調増加関数によってLEDランプ毎の実測照度値をみかけの実測照度値へ変換することを、請求項4に記載のフィードバック制御内に組み込んだことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明にあたっては、略同一な被照射領域と被照度検知領域を有する照度センサを内蔵した、複数のLEDランプからなるLEDランプ群において、各LEDランプは目標照度と実測照度の差を零にするフィードバック制御を有し、その中の一つのLEDランプの照度センサは自然光とLEDランプ光を検出し、その他のLEDランプの照度センサはLEDランプ光を主に検出することを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、隣り合うLEDランプの光出力の差が、目視したときにほとんどの人が、気づかない明暗差になっており、本発明の直管形LEDランプを2灯式の灯具に設置してもクレーム等が発生する可能性が低い自動調光内蔵LEDランプを提供できる。なお目視したときに気づかない明暗差は40%以下程度であり、2個のLEDランプのランプ出力差が略40%以下であれば良い。
2本のランプの被照射領域と照度検出エリアが略重なる位置に自動調光内蔵LEDランプが設置されている場合に、特許文献3、4、5に記載されている従来から行われている、ランプ出力値の調整を行いながら多数回のフィードバックによって、目標照度と実測照度とを合わせる制御方法で自動調光を行うと、被照射面の照度は目標照度になっているものの、2本のランプ間のランプ出力差が40%を超えてしまい、一方のランプが明るく、もう一方のランプが暗く見えてしまう現象が発生することがある。
請求項2、請求項3の発明によれば、照度センサの照度実測値を変数とした階段関数によって、その照度実測値が含まれる照度区間に対応したランプ光出力値が一個決定されるので、2本のランプ間の、ランプ出力差を抑えることができ、片方のランプが暗く見えることで発生する問題を無くすことができる。
請求項4、請求項5の発明によれば、フィードバック制御内に、目標照度と実測照度の差を小さくする動作を採り入れることによって、複数のLEDランプ間で明るさの差が発生する問題を無くすことができる。
請求項6の発明によれば、外光に応じて照度を一定に制御する1個のLEDランプのランプ出力に追随して、他のLEDランプのランプ出力が調整されるので、各LEDランプの明るさは同等で、明暗差の問題を無くすことができる。
本実施形態の自動調光内蔵LEDランプの外観図 本実施形態の自動調光内蔵LEDランプを取り付けた状況図 本実施形態1の調光度の調整方法を示すフローチャート 本実施形態1のブロック図 本実施形態2のフィードバック制御ブロック線図
以下に本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお本実施の形態は一例であり、これに限定されるものではない。
図1は、照度センサ内蔵直管形LEDランプ100の外観である。このLEDランプ100の透光性カバー1の内部に図示しないLED素子が実装されたLED基板、電源基板及びLED基板を搭載する支持基板が配置され、その両端に口金が接続されている。その一端側の口金2に、照度センサ3及び電子部品が実装され、検出された照度を出力するための図示しないセンサ基板が内蔵されている。図2はこのLEDランプ100を2本並列に並べて部屋の天井に設置した様子を表している。照度センサ3は、照度検知領域11に入射する外光12と、LEDランプ100の照射光13とが、前記検知エリア11から反射して、照度センサ3に入射する反射光14の照度を検出している。検出した照度を基にして、LEDランプのランプ出力をPWM調光回路によって調整した。
(実施の形態1)
請求項1、請求項2、請求項3に記載の発明を用いて直管形LEDランプ100を作成した。直管形LEDランプ100に内蔵された図示しない電源基板内に実装されたマイコンに、前記センサ基板から出力された照度値が入力され、照度値をランプ出力に変換することで、照射面の照度値が一定になるように制御している。これによって外光による反射光成分が多くなると、ランプの光出力を下げ、外光による反射光成分が少なくなると、ランプの光出力を上げて、照射エリアが一定の明るさとなる。
この反射光14の大きさは、床の色や、家具の配置など、部屋の環境によって影響されるので、外光が入射しない夜間に、被照射面が所望の設定したい照度になるためのLEDランプ100の光量Lmax.と、そのときの被照射面からの反射光14による照度センサの実測照度値STを検出しておき、前記マイコンに記録する。本実施形態では、外光が入射しない夜間において、LEDランプ100の出力が100%のときの被照射面からのの反射光照度を目標照度STとした。このときの反射光の実測照度値は100(lx)であった。LEDランプ100の出力が0%を光量下限値Lmin.、すなわち0(lx)とし、マイコンに記録した。
請求項2、請求項3に記載の発明を用い、前記マイコン内で、照度センサの実測照度値が、表1の通りにLEDランプ100のランプ出力(%)のうちどれか一個に換算される。
図3にLEDランプ100の調光度を調整するフローチャート、図4にブロック図を示した。1回/100m秒の速度で被照射面からの反射光の照度値を取得し、連続してマイコンに入力する。この際、適当な周波数閾値を持つフィルターを通して、照度センサの下を人が通るなどして瞬間的に照度が変化したデータは除去してマイコンに入力される。マイコンで連続した130個の照度値を平均化し、平均照度値を計算する。平均照度値から、表1のようにランプ出力を算出する。続いて3分間かけて、LEDランプ100のランプ出力を上げるときは0.5%/2秒の速度で、ランプ出力を下げるときは0.2%/2秒の速度で、ランプ出力を増加減する。3分経過後、照度センサからの照度値の取得に戻り、このフローを繰り返す。自動調光機能をオンにしている間はこのフローが連続して繰り返し行われている。
本実施の形態1のLEDランプを用いて、図2のように晴天時に外光が差し込む状況で、自動調光機能を作動させて、2本のLEDランプ100の明るさの違いを確認した。目視した結果、2本のLEDランプ間に明暗の差は認められず、またLEDランプ出力も50%に低下しており、照度一定の機能も正常に動作していた。
比較例として、従来のように、目標照度と実測照度の差を零にするフィードバック制御をマイコンに入れたLEDランプ100を、前記同様にテストしたところ、一方のLEDランプが暗く、もう一方のLEDランプが明るくなり、明暗の差がはっきりと生じた。これは、各LEDランプに取り付けた照度センサやセンサ回路を構成する電子部品のばらつき、またセンサ位置がそれぞれことなることによるセンサへの入射光量の違い等で、一方のLEDランプの被照射面からの反射光による実測照度値と、他方のLEDランプの被照射面からの反射光による実測照度値が相対的に異なることから発生すると考えられる。すなわち、この実測照度値が異なるため、目標照度値を境に、LEDランプAの実測照度実値が高く、LEDランプBの実測照度値が低くなるため、LEDランプAのランプ出力が低下し、LEDランプBのランプ出力が増加する。一方が増加し他方が減少するので、被照射面のトータルの照度は略一定に保たれたままになることがある。結果的にLEDランプAとLEDランプBの実測照度値は変化せず、連続してLEDランプAのランプ出力は低下し続け、LEDランプBのランプ出力は増加し続けることになる。そのため、2本のLEDランプの一方が明るく、他方が暗くなる現象が発生するものと考えられる。
照度目標値に幅を持たせた場合でも、LEDランプの一方が明るく、他方が暗くなる現象が発生することがあった。これは目標上限値、目標下限値が存在するため、たまたま、実測照度値が、これら境界値近傍に存在していると、上記と同様な機構で、このような明暗差が発生するものと考えられる。
請求項2、請求項3に記載による自動調光LEDランプでは、照度目標値、目標上限値、目標下限値が存在せず、実測照度値から、LEDランプの出力、光量を1個決定するので、上述したような照度センサや電子部品のばらつき、センサへの入射光量のばらつき等の影響を小さくすることができたと考えられ、2灯式の灯具灯に取り付けても、2本のLEDランプの明るさが目視で同じとなる自動調光制御を実現できている。
(実施の形態2)
実施の形態1と同様に、直管形LEDランプ100を2本作成した。図5は請求項4、請求項5を実施するための本実施の形態2のフィードバック制御のブロック線図である。点線で囲んだAフィードバックのように、目標照度と実測照度の差を零にするフィードバック制御を積分動作によって行った。積分利得を、目標照度値よりも実測照度値が大きいときは4、目標照度値よりも実測照度値が大きいときは10とし、積分器とランプ出力間の利得を0.01とし、積分飽和値を10000として積分動作を行った。なお積分動作に限定せず、比例動作、微分動作や、これらを組み合わせたPID制御でフィードバックを行っても良い。
更に点線で囲んだBフィードバックのように、ランプ出力から目標値をフィードバック制御するために、単調減少関数として、ランプ出力を変数とした傾きが負の1次関数を用いて、目標値を決定し、随時目標値にフィードバックをかけた。この傾きは各照度センサ間のばらつきの大きさによって適宜決定する。すなわち照度センサ間で、実測照度値の差が大きなときは傾きを大きくし、その差が小さいときは傾きを小さく設定する。
この2本のLEDランプ100を図2のように設置し、夜間に被照射面からの反射光を検出し、目標照度(ランプ出力を変数とした単調減少関数)の設定作業を行った。2本のLEDランプ100を、共に100%の出力で発光させて、そのときの反射光の照度値であった100(lx)を基に、ランプ出力が100%の時の目標照度が90(lx)、ランプ出力が10%の時の目標照度が100(lx)となる傾きが負の1次関数を用いてB領域のフィードバック制御を行った。
晴天時に外光が差し込む状況で、自動調光機能を作動させて、2本のLEDランプ100の明るさの違いを確認したところ、目視での明暗差は認められなかった。また各ランプ出力も50%程度に半減しており、被照射面の照度を一定にする機能も正常に動作していることを確認した。
このときの動作に関して説明を行う。ブラインドを開けて外光が差し込んだときセンサ間のばらつきで、1個のLEDランプCの実測照度値が、目標照度値よりも大きく検出され、他方のLEDランプDの実測照度値が、目標照度値に一致していたとする。このとき実施の形態1の比較例に記載したように、Aフィードバックのみだと、フィードバックをかける毎に、LEDランプCの光量が減少し、LEDランプDの光量が増加し2本のLEDランプ間の明るさが異なっていく。これに対し、Bフィードバックを組み込むことによって、LEDランプCの光量減少、すなわちランプ出力の減少にともない、LEDランプCの目標照度値が低い側に変更されていき、またLEDランプDの光量増加、すなわちランプ出力の増加にともない、LEDランプDの目標照度値が低い側に変更されていき、それぞれのLEDランプにおいて、Aフィードバックのみの場合に比べて目標照度と実測照度の差が無くなり易い。そのため、LEDランプCの光量減少への動作と、LEDランプDの光量増加への動作が抑制され、目視上2本のLEDランプの明るさが同程度になる。
ランプ出力を変数とした目標照度値の単調減少関数を使用する代わりに、ランプ出力を変数とした見かけの実測照度の単調増加関数を使用してもよい。例えば、ランプ出力が10%のとき、実測照度値を0.9倍した値を見かけの実測照度値とし、ランプ出力が100%のとき、実測照度値を1倍した値を見かけの実測照度値とする単調増加関数で実測照度値を変換することによって、Aフィードバックのみの場合に比べて目標照度と実測照度の差が無くなり易くなる。
(実施の形態3)
青色LEDと黄色蛍光体からなる擬似白色LED素子を実装して、実施の形態1と同様に直管形LEDランプ100を2本作成した。
LEDランプ100には、実施の形態2のAフィードバックによる制御を盛り込んだ。なお請求項2から請求項5記載のランプ出力の制御方法を盛り込んでもよい。照度センサ3には、人間の目の視感度に合わせるために主に400nmから600nmの光を透過する感度特性を有する照度センサを用いた。
請求項6を実施するために、一本のLEDランプ100の照度センサ3はそのまま用い、他方のLEDランプ100の照度センサ3の表面に、青色LEDのピーク波長である470nmを中心とした半値幅10nmのバンドパス光学フィルターを取り付けた。これによって465nmから475nmの波長の光が選択的に透過するようになる。
前記特性のバンドパス光学フィルターを取り付けることによって、前記照度センサ3に入射する、広い波長領域のスペクトルを有する自然光の光量を1/10以下に減らすことができる。それに対し擬似白色LED素子からの照射スペクトルは470nmに急峻なピークを有したものであるため、前記バンドパス光学フィルターを取り付けることで、LEDランプ光を主に検出できるようになる。
この2本のランプLEDランプ100を図2のように設置し、夜間に被照射面からの反射光を検出し、目標照度の設定作業を行った。なお2本のLEDランプ100を、共に100%の出力で発光させて、そのときの反射光による照度値を目標照度とした。
次に、晴天時に外光が差し込む状況下で、2本のLEDランプを点灯した結果、LEDランプ間に明るさの違いは認められず、また各ランプ出力も50%程度に半減しており、被照射面の照度を一定にする機能も正常に動作していることを確認した。
このときの動作に関して説明を行う。一個のLEDランプEは、外光とLEDランプ光の両方を検出しており、外光分だけ減らすために、LEDランプEの出力が減少する方向に変化しており、他方のLEDランプFは、その減少したLEDランプ光を主に検出しているので、確実にLEDランプFの出力が減少する方向に変化していく。その後、LEDランプEはLEDランプFによる減少したLEDランプ光も含めて出力を調整する。2個のLEDランプは共に、1回/100m秒の速度で被照射面からの反射光の照度値を取得し、その照度値に応じて、LEDランプ100のランプ出力を上げるときは0.5%/2秒の速度で、ランプ出力を下げるときは0.2%/2秒の速度で、ランプ出力を増加減させている。そのため、2個のLEDランプは、連続して同時進行でランプ出力が変化し、バンドパス光学フィルターの取り付けられていないLEDランプがいわゆるマスターとなり、バンドパス光学フィルターの取り付けられたLEDランプがマスターに追随して動作するいわゆるスレーブの関係となる。そのため、一方が明るい方向に、他方が暗い方向に、逆向きに出力が変化することは無く、2本ともに明るい方向、あるいは暗い方向に出力が変化するので、2本の明るさに差が生じることは無い。
なお、請求項6を実施するために、光学フィルターを用いずに、マスターとなる照度センサ内蔵のLEDランプと、スレーブとなる照度センサを内蔵しないLEDランプを有線あるいは無線で接続し、マスターとなるLEDランプから、そのランプ出力値を出力し、スレーブとなるLEDランプにそのランプ出力値を入力し、スレーブとなるLEDランプの出力値を調整してもよい。
1:透光性カバー、2:口金、3:照度センサ、11:照度センサ検知領域、12:外光、13:LEDランプ100の照射光、14:被照射面からの反射光、100:LEDランプ

Claims (6)

  1. 照度センサが内蔵され被照射面の照度を一定に保つ機能を有するLEDランプが複数設置されたLEDランプ群において、略同一な被照射領域と被照度検知領域を有する複数のLEDランプ間の明るさの差が人間の目の検知範囲外にあることを特徴とする自動調光内蔵LEDランプ。
  2. LEDランプの光量を光量の下限値から、外光が無いときに被照射面が目標照度を得るために必要な光量の間で、n個(nは2以上の自然数)の光量を設定し、照度センサで測定される実測照度をn個の照度区間iに分割し、前記実測照度値sを変数とした下記に記載の階段関数によって、前記照度センサで得られた実測照度値sを、前記n個の光量のいずれか一個に変換し、LEDランプの光量が、前記光量となるように調整することを特徴とする請求項1に記載の自動調光内蔵LEDランプ。
    光量=f(実測照度値s)は、実測照度値を変数とした階段関数
    f(s)=α(s)+ --- +α(s)+
    --- +αn−1n−1(s)
    αi:対応する照度区間の光量
    Xi=1 (実測照度値sが照度区間iの下限を超えて、上限以下の場合)
    Xi=0 (実測照度値sが照度区間iの下限以下又は上限以上の場合)
    ただし、照度実測値が全照度区間を越える大きな照度値のときは、前記LEDランプの光量を下限値とし、全照度区間に入らない小さな照度値であるときは、前記外光が無いときに設定照度を得るために必要な前記LEDランプの光量に換算する。
  3. LEDランプの光量を下限値Lmin.から、外光が無いときに被照射領域が目標照度STを得るために必要な光量Lmax.の間で、n個の光量を設定し、請求項2に記載の階段関数におけるαiを(Lmax.−Lmin.)*(n−i)/nとし、ここでiは1から(n−1)までの実数とし、実測照度値sが(1+(i−1)/n)STを超えて、 (1+i/n)ST以下の区間にある場合にXiを1とし、その区間にない場合にXiを0とし、ただしiが0のときはLEDランプの光量をそのまま保持し、更に前記全ての照度区間の領域に入らない小さな実測照度値の場合には光量をLmax.に設定し、前記全ての照度領域を超える大きな実測照度値を示した場合には光量をLmin.に設定し、LEDランプの光量を調整することを特徴とする請求項2に記載の自動調光内蔵LEDランプ。
  4. LEDランプ群の光量を調整しながら被照射面の目標照度と実測照度の差を零にするフィードバック制御において、個々のLEDランプ間の明るさを相対的に比較したときに、より明るいLEDランプは暗くなるように、より暗いLEDランプは明るくなるようにするためのフィードバック制御を組み合わせた2つのループからなるフィードバック制御を用いて、被照射面の照度を一定に保つことを特徴とする請求項1に記載の自動調光内蔵LEDランプ。
  5. 個々のLEDランプの光量を変数とした単調減少関数によって被照射面の目標照度をLEDランプ毎に算出することを、又はLEDランプの光量を変数とした単調増加関数によってLEDランプ毎の実測照度値をみかけの実測照度値へ変換することを、請求項4に記載のフィードバック制御内に組み込んだことを特徴とする自動調光内蔵LEDランプ。
  6. 略同一な被照射領域と被照度検知領域を有する照度センサを内蔵した、複数のLEDランプからなるLEDランプ群において、各LEDランプは目標照度と実測照度の差を零にするフィードバック制御を有し、その中の一つのLEDランプの照度センサは自然光とLEDランプ光を検出し、その他のLEDランプの照度センサはLEDランプ光を主に検出することを特徴とする請求項1に記載の自動調光内蔵LEDランプ。
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