JP2013083823A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用形態に応じて適した起動方法を実行可能な投射型表示装置を提供する。
【解決手段】投射型表示装置100は、投射画像の状態を決める設定値を設定する状態設定手段と、投射型表示装置100の使用形態を自動的に判定する自動判定手段30と、自動判定手段30の判定結果に応じて状態設定手段による初期化設定動作を変更する初期化設定手段25とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、投射型表示装置に関し、特に起動時の動作に関するものである。
従来から、大会議室やホール等で使用される常時設置型、および、打ち合わせのたびに持ち運び設置する移動型の両方の使用形態に対応した投射型表示装置が知られている。投射型表示装置を移動型として使用する場合、使用毎に装置を設置しなおすために、装置を移動することが多い。また使用場所も異なることが多い。入力信号選択、投射レンズ設定、色設定などは設置環境に依存するため、移動型の投射型表示装置を設置するたびに投影サイズやフォーカス合わせ、入力選択、色調整を実施することが多い。一方、投射型表示装置を常時設置型として使用する場合、装置設置後の移動や設定変更はまれである。
特許文献1では、移動型として使用する場合の起動時の煩わしさを解消するため、起動時にフォーカス位置を自動的に設定する構成が開示されている。特許文献2では、環境光や壁色を検出して自動的に最適な色設定を行う構成が開示されている。特許文献3では、複数箇所での使用を想定して、使用環境に応じて設定される各種項目(ズーム比、フォーカス位置、色調整設定値など)を一括して記憶し、設置時にユーザの選択により一括設定を行う方法が開示されている。
特開平4−338706号公報 特開2001−320725号公報 特開2005−328341号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示された構成では、移動型として使用する場合には有効であるが、常時設置型として使用する場合には問題となる。例えば、複数台を合わせて投射を行うスタック投射やマルチスクリーン投射を行う場合、各表示装置のズーム、フォーカス位置合わせや色合わせは最初の設置時に人手によって厳密かつ高精度に行われるのが一般的である。このため、起動時にズーム位置、フォーカス位置の初期化や自動色調整を行うと、停止精度や補正精度により厳密には前回と同じ状態にならず、再度微調整作業が必要になる場合がある。
また、特許文献3に開示された構成では、移動型として使用する場合にユーザが設定する項目を減らすことができるが、設置のたびにユーザによる選択操作が必要である。また、想定された場所とは異なる場所で使用する場合にはこの利点が生かされない。
そこで本発明は、使用形態に応じて適した起動方法を実行可能な投射型表示装置を提供する。
本発明の一側面としての投射型表示装置は、投射画像の状態を決める設定値を設定する状態設定手段と、投射型表示装置の使用形態を自動的に判定する自動判定手段と、前記自動判定手段の判定結果に応じて前記状態設定手段による初期化設定動作を変更する初期化設定手段とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、使用形態に応じて適した起動方法を実行可能な投射型表示装置を提供することができる。
実施例1における投射型表示装置のブロック図である。 実施例1における自動判定手段の内部構成図である。 実施例1における投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。 実施例1における別形態の自動判定手段の内部構成図である。 実施例1における別形態の投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。 実施例2、3における投射型表示装置のブロック図である。 実施例2における自動判定手段の内部構成図である。 実施例2における投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。 実施例3における自動判定手段の内部構成図である。 実施例3における投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。 実施例3における別形態の自動判定手段の内部構成図である。 実施例3における別形態の自動判定手段の内部構成図である。 実施例3における別形態の投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の実施例1における投射型表示装置(プロジェクタ)について説明する。図1は、本実施例における投射型表示装置100のブロック図である。
図1を参照して、まず、信号の流れについて説明する。複数の入力映像信号がセレクタ10に入力され、所定の入力映像信号がセレクタ10により選択されて出力される。続いて、選択された入力映像信号に対して、色処理回路11によりRGBゲインやマトリクス処理などの色処理が行われる。また、台形補正回路12により補正量に応じた幾何学変換処理が行われる。入力映像信号に対してこのような各種処理が施された信号は、パネル駆動回路13によりパネル駆動に適した信号体系に変換される。そして、映像信号がパネル14上に表示される。レンズ駆動回路15は、ズームレンズやフォーカスレンズなどのレンズ群を駆動させる回路であり、フォーカスやズームなどの動作を行う。セレクタ10、色処理回路11、台形補正回路12、および、レンズ駆動回路15は、投射画像の状態を決める設定値を設定する状態設定手段である。
自動セットアップ機能制御回路16は、投射型表示装置100の自動セットアップ機能を有する。自動セットアップ機能制御回路16は、例えば、投射型表示装置100の起動時に、セレクタ10による入力選択、色処理回路11による色バランス設定、および、台形補正回路12による補正量設定を行うように状態設定手段を制御する。
ここで、自動セットアップ機能制御回路16による自動セットアップ機能について説明する。自動セットアップ機能とは、電源投入後(起動時)、自動的に投射型表示装置100の設置状況を検出して最適な投射条件を設定する機能である。一例として、自動焦点調節機能、自動台形補正機能、自動スクリーン色補正機能、および、自動入力選択機能がある。
自動焦点調節機能は、測距センサ19(測距手段)を用いて投射型表示装置100からスクリーン(投射面)までの距離を計測し、その距離情報からスクリーン上(投射面上)で合焦するフォーカス位置を算出してレンズ駆動回路15でフォーカスレンズを駆動する。自動台形補正機能は、傾斜センサ20を用いて投射型表示装置100の傾きを検出し、その傾き情報からスクリーン上で幾何学歪を発生させない幾何学補正量を算出し、台形補正回路12にて所定の補正処理を行う。
自動スクリーン色補正機能は、カラーセンサ18を用いてスクリーン上の色情報を取得し、その色情報からスクリーン上にてホワイトバランスが合うような色補正量を算出し、色処理回路11にて補正処理を行う。自動入力選択機能は、入力検知手段21にて複数種類の入力信号が入力されているか否かを検出し、その情報からセレクタ10にて入力されている信号を優先的に選択するように処理を行う。
レンズ初期化制御回路17は、電源投入後(起動時)のレンズエンコーダの位置を初期化するため、レンズ群の駆動制御を行う回路である。自動セットアップ機能制御回路16およびレンズ初期化制御回路17は、状態設定手段による初期化設定動作を制御する初期化設定手段25を構成する。初期化設定手段25は、後述のように、自動判定手段30の判定結果に応じて状態設定手段による初期化設定動作を変更する。
自動判定手段30は、投射型表示装置100の使用形態を自動的に判定する。本実施例において、使用形態とは、投射型表示装置100が常時設置型として使用される形態か、または、移動型(モバイル型)として使用される形態のいずれかである。自動判定手段30は、その判定結果に応じて、自動セットアップ機能制御回路16およびレンズ初期化制御回路17(初期化設定手段)による状態設定手段の制御を後述のように変更する。
次に、図2を参照して、本実施例における自動判定手段30について詳述する。図2は、自動判定手段30の内部構成図である。本実施例では、投射型表示装置100の天地反転(天地判定状態)を検出して使用形態(常時設置型または移動型)を判定している。自動判定手段30は、加速度センサ40(加速度検出手段)を有し、加速度検出軸を重力方向に合わせることで天地反転状態を検出することができる。本実施例では、投射型表示装置100の本体を天地反転した場合に加速度検出軸の正方向が重力方向になるように設定されている場合について説明する。
自動判定手段30のセンサ値解析部41は、加速度センサ40の出力値を解析し、投射型表示装置100が天地反転状態である否かを判定する。センサ値解析部41は、投射型表示装置100が天地反転状態であると判定した場合、使用形態判定部42は投射型表示装置100の使用形態を常時設置型であると判定する。一方、センサ値解析部41は、投射型表示装置100が天地反転状態でないと判定した場合、使用形態判定部42は、投射型表示装置100の使用形態を移動型(モバイル型)と判定する。なお、加速度センサ40に限定されることなく他の検出手段を用いて天地反転状態を検出することもできる。また、加速度センサ40は傾斜センサ20を兼用するものであってもよい。
続いて、図3を参照して、本実施例における投射型表示装置100の初期化処理について説明する。図3は、投射型表示装置100の初期化処理を示すフローチャートである。まずステップS100において、投射型表示装置100の電源(AC電源)がオンになる。そしてステップS101において、センサ値解析部41は加速度センサ40の値VGを読み出す。続いてステップS102において、センサ値解析部41は、加速度センサ40の値VGに基づいて投射型表示装置100が天地反転状態であるか否かを判定する。VG=1g±αが成立する場合、投射型表示装置100は天地反転状態である。一方、VG=−1g±αが成立する場合、投射型表示装置100は天地非反転状態である。ここで、1gは重力加速度、αは加速度センサ40の誤差や設置傾きを考慮した値である。
ステップS102にて天地反転状態であると判定された場合、使用形態判定部42は使用形態を常時設置型と判定し、ステップS103に進む。ステップS103では、自動セットアップ機能フラグをオフ、レンズ初期化フラグをオフにそれぞれ設定する。一方、ステップS102にて天地非反転であると判定された場合、使用形態判定部42は使用形態を移動型と判定し、ステップS104に進む。ステップS104では、自動セットアップ機能フラグをオン、レンズ初期化フラグをオンにそれぞれ設定する。
続いてステップS105において、起動命令の待ち状態となる。起動命令とは、操作パネルやリモコンの投射開始ボタンなどを介して指令される開始命令である。投射型表示装置100は起動命令を受けると、ステップS106に進む。ステップS106では、ステップS103またはステップS104にて設定された自動セットアップ機能フラグおよびレンズ初期化フラグに応じて(自動判定手段30の判定結果に応じて)、起動シーケンス処理(初期化設定)を行う。本実施例において、天地反転状態(常時設置型)の場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を実行しない。一方、天地非反転状態(移動型)の場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を実行する。
以上のように、本実施例の初期化設定手段は、自動判定手段30の判定結果(天地反転状態または天地非反転状態)に応じて状態設定手段による初期化設定動作を変更する。このため投射型表示装置100は、仕様形態(常時設置型または移動型)に応じて適した初期化設定動作を行うことができる。
次に、図4を参照して、本実施例の別形態である自動判定手段30aについて説明する。図4は、自動判定手段30aの内部構成図である。自動判定手段30aは、上述の自動判定手段30と代替可能である。自動判定手段30aは、投射型表示装置100を常時設置型として使用するための工具取り付け部45を有する。工具取り付け部45は、例えば、投射型表示装置100の本体を天井に取り付けるための天吊り金具取り付け部である。検出スイッチ46は、工具取り付け部45に工具が取り付けられているか否かを判定する。使用形態判定部47は、検出スイッチ46の状態に応じて、投射型表示装置100の使用形態が常時設置型または移動型のいずれであるかを判定する。
続いて、図5を参照して、本実施例における別形態の(自動判定手段30aを備えた)投射型表示装置の初期化処理について説明する。図5は、別形態の投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。まずステップS200において、投射型表示装置100の電源(AC電源)がオンになる。そしてステップS201において、使用形態判定部47は、検出スイッチ46の状態を読み出す。続いてステップS202において、使用形態判定部47は、検出スイッチ46の状態に基づいて工具取り付け部45に工具が取り付けられているか否かを判定する。
ステップS202にて工具取り付け部45に工具が取り付けられていると判定された場合、使用形態判定部47は使用形態を常時設置型と判定し、ステップS203に進む。ステップS203では、自動セットアップ機能フラグをオフ、レンズ初期化フラグをオフにそれぞれ設定する。一方、ステップS202にて工具取り付け部45に工具が取り付けられていないと判定された場合、使用形態判定部47は使用形態を移動型と判定し、ステップS204に進む。ステップS204では、自動セットアップ機能フラグをオン、レンズ初期化フラグをオンにそれぞれ設定する。
続いてステップS205において、起動命令の待ち状態となる。投射型表示装置は起動命令を受けると、ステップS206に進む。ステップS206では、ステップS203またはステップS204にて設定された自動セットアップ機能フラグおよびレンズ初期化フラグに応じて(自動判定手段30aの判定結果に応じて)、起動シーケンス処理を行う。本実施例において、天地反転状態(常時設置型)の場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を実行しない。一方、天地非反転状態(移動型)の場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を実行する。
以上のように、本実施例の初期化設定手段は、自動判定手段30aの判定結果(工具取り付け部に工具が取り付けられているか否か)に応じて状態設定手段による初期化設定動作を変更する。このため、本形態の投射型表示装置でも、仕様形態(常時設置型または移動型)に応じて適した初期化設定動作を行うことができる。
次に、本発明の実施例2における投射型表示装置(プロジェクタ)について説明する。図6は、本実施例における投射型表示装置100aのブロック図である。投射型表示装置100aは、自動判定手段130および不揮発性メモリ131(記憶手段)を備える点で、実施例1の投射型表示装置100とは異なる。自動判定手段130は、前回の電源遮断時における使用状態を不揮発性メモリ131に記憶し、起動時の状態と前回の電源遮断時の状態を比較して投射型表示装置100aの使用形態を判定する。なお、他の構成は実施例1と同様であるため、それらの説明は省略する。
続いて図7を参照して、本実施例の自動判定手段130について説明する。図7は、自動判定手段130の内部構成図である。本実施例では、投射型表示装置100aの起動時に、投射型表示装置100aからスクリーン(投射面)までの距離を計測し、その計測距離を前回の電源遮断時における距離と比較する。測距センサ50(測距手段)は、起動時に投射型表示装置100aからスクリーン(投射面)までの距離を計測する。
状態ログ管理部51は、測距センサ50の出力値の管理、および、不揮発性メモリ131への書き込み、不揮発性メモリ131からの読み出しを行う。また状態ログ管理部51は、前回使用時(前回の電源遮断時)の距離(距離情報)および現在(起動時)の距離(距離情報)を使用形態判定部52に送信する。使用形態判定部52は、両者の距離情報を比較することにより投射型表示装置100aの使用形態を判定する。具体的には、両者の距離の差が所定値以下である場合には、使用形態が常時設置型であると判定する。一方、両者の距離の差が所定値より大きい場合には、使用形態が移動型であると判定する。なお、測距センサ50は自動セットアップ機能のために用いられる測距センサ19と兼用してもよい。
続いて、図8を参照して、本実施例における投射型表示装置100aの初期化処理について説明する。図8は、投射型表示装置100aの初期化処理を示すフローチャートである。まずステップS300において、起動命令により投射型表示装置100aが起動する。本実施例における起動は、実施例1のAC電源をオンにすることではなく、操作パネルなどによる操作に基づく投射開始のことである。
そしてステップS301において、測距センサ50を用いてスクリーン(投射面)までの距離Lscrを計測する。続いてステップS302において、状態ログ管理部51は前回の使用時(前回の電源遮断時)の距離Lscr_pre(距離情報)があるか否かを判定する。前回の使用時の距離情報がある場合には、その距離情報を不揮発性メモリ131から読み出し、ステップS303に進む。一方、前回の使用時の距離情報がない場合には、ステップS306に進む。
ステップS303において、使用形態判定部52は、距離の差ΔLscr=|Lscr−Lscr_pre|を算出する。距離の差ΔLscrが所定の閾値TH_Lscr以下である場合、使用形態判定部52は、前回の使用時から投射型表示装置100aが移動していない(距離に変化なし)と認識し、使用形態を常時設置型と判定する。一方、距離の差ΔLscrが所定の閾値より大きい場合、前回の使用時から投射型表示装置100aが移動した(距離に変化あり、すなわち投射場所が異なる)と認識し、使用形態を移動型と判定する。ここで、所定の閾値TH_Lscrは、投射型表示装置100aの本体が移動していないと判定される閾値であり、予め測距誤差を含む値を用いて設定される。
使用形態が移動型と判定された場合にはステップS304に進み、自動セットアップ機能フラグをオン、レンズ初期化フラグをオンにそれぞれ設定する。一方、使用形態が常時設置型と判定された場合にはステップS305に進み、自動セットアップ機能フラグをオフ、レンズ初期化フラグをオフにそれぞれ設定する。
次にステップS306では、ステップS304またはステップS305で設定された自動セットアップ機能フラグおよびレンズ初期化フラグに応じて起動シーケンス処理を行う。本実施例では、使用形態が移動型と判定された場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を行う。一方、使用形態が常時設置型と判定された場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を行わない。続いてステップS307では、ステップS301にて計測した距離Lscrを、今回の使用時における距離として不揮発性メモリ131に保存する。そしてステップS308において、終了命令の待ち状態となる。終了命令あるまで通常の投射状態を継続する。終了命令があった場合にはステップS309に進み、図8に示される初期化処理を終了する。
本実施例によれば、測距センサを用いて起動時に投射型表示装置からスクリーンまでの距離を計測することで使用形態の自動判定を行い、使用形態に適した初期化設定動作を実行することができる。
次に、本発明の実施例3における投射型表示装置(プロジェクタ)について説明する。実施例2の自動判定手段130は、投射型表示装置100aからスクリーンまでの距離を利用して使用形態を判定しているが、本実施例では、加速度センサを用いて投射型表示装置100aの振動を検出して使用形態を判定する。投射型表示装置100aを移動型として使用する場合、使用毎の設置に伴って起動後に投射画像のサイズや位置合わせなどで投射型表示装置100aの本体を移動させることが一般的に行われる。本実施例は、このときに生じる振動を検出して使用形態を判定する。本実施例は、自動判定手段の内部構成が変更されている点で実施例2と異なる。他の構成は実施例2と同様であるため、それらの説明は省略する。
図9を参照して、本実施例の自動判定手段130aについて説明する。図9は、自動判定手段130aの内部構成図である。図9において、加速度センサ60は投射型表示装置本体の振動を検出し、その振動情報をセンサ値解析部/振動状態ログ管理部61において過去の振動状態をログとして管理する。使用形態判定部62は、センサ値解析部/振動状態ログ管理部61からの振動情報に基づいて使用形態を判定する。
続いて、図10を参照して、本実施例における投射型表示装置100aの初期化処理について説明する。図10は、投射型表示装置100aの初期化処理を示すフローチャートである。まずステップS400において、投射型表示装置100aは起動命令により起動を開始する。そしてステップS401において、センサ値解析部/振動状態ログ管理部61は前回の使用時までに得られた振動情報があるか否かを判定する。前回の使用時までに得られた振動情報がある場合には、その振動情報を不揮発性メモリ131から読み出す。
前回の使用時までに得られた振動情報がある場合にはステップS402に進む。一方、振動情報がない場合にはステップS405に進む。ステップS402において、使用形態判定部62は、前回の使用時に振動の検出回数が所定値以上である場合、前回の使用時に投射型表示装置100aの本体を移動させたと認識し、使用形態を移動型と判定する。一方、振動の検出回数が所定値未満である場合、前回の使用時に投射型表示装置100aの本体を移動していないと認識し、使用形態を常時設置型と判定する。使用形態が移動型と判定された場合にはステップS403に進み、自動セットアップ機能フラグをオン、レンズ初期化フラグをオンにそれぞれ設定する。一方、使用形態が常時設置型と判定された場合にはステップS404に進み、自動セットアップ機能フラグをオフ、レンズ初期化フラグをオフにそれぞれ設定する。
次にステップS405では、ステップS403またはステップS404で設定された自動セットアップ機能フラグおよびレンズ初期化フラグに応じて起動シーケンス処理を行う。本実施例では、使用形態が移動型と判定された場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を行う。一方、使用形態が常時設置型と判定された場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を行わない。
続いてステップS406では、加速度センサ60(振動検出手段)を用いて投射型表示装置100aの振動を検出する。加速度センサ60は、振動状態が所定の振動であるか否かを検出する。所定の振動の検出の際には、投射型表示装置100aの設置時の画角合わせや移動などの人手によって発生する装置本体の振動のみを検出し、日常発生している微少振動は検出しないように適宜フィルタリングを行う。所定の振動を検出した場合にはステップS408に進む。一方、所定の振動を検出しない場合にはステップS409に進む。
ステップS408では、今回検出した振動情報を不揮発性メモリ131に保存する。本実施例では、振動回数を振動状態ログとして保存する。ステップS409では、終了命令の待ち状態となる。終了命令がない場合には再度ステップS406に進み、通常の投射状態を継続する。一方、終了命令があった場合にはステップS410に進み、図10の初期化処理を終了する。なお本実施例では、加速度センサ60を用いて振動を検出するが、これに限定されるものではなく、他の方法を用いて振動を検出してもよい。
また本実施例では、上述のように振動を検出する方法以外にも、他の方法で使用形態を判定してもよい。例えば、図11に示されるように、自動判定手段130の状態ログ管理の別方法として、商用電源ケーブルの抜き差し回数を検出し、かつ、そのログを管理する方法を採用することができる。図11は、本実施例における別形態の自動判定手段130bの内部構成図である。図11において、商用電源ケーブル接続検出スイッチ70は、投射型表示装置100aに商用電源を供給するための接続部に対する商用電源ケーブル(プラグ)の抜去回数(挿入回数)を検出する。抜去する瞬間には内部電源ユニットのコンデンサなどにより電荷が残っているため、抜去検出からメモリ書き込みの時間を高速に行うことにより、抜去回数のログを保存することができる。商用電源ケーブル接続状態ログ管理部71は、抜去回数の不揮発性メモリ131への保存および不揮発性メモリ131からの読み出しを行う。使用形態判定部72は、接続部におけるプラグの挿入回数に基づいて使用形態を判定する。例えば使用形態判定部72は、抜去回数が所定値よりも多い場合には使用毎に商用電源ケーブルの抜き差しを行っていると推測し、使用形態を移動型と判定する。
また、図12に示されるように、投射型表示装置100aの操作に関して、装置本体の操作パネルによる操作回数と、遠隔操作手段による操作回数を検出し、かつ、そのログを管理する方法を採用してもよい。図12は、本実施例における別形態の自動判定手段130cの内部構成図である。図12において、本体操作パネル検出部80は、投射型表示装置100aの本体に設けられた操作ボタンによって電源オンやその他の操作が行われたか否かを検出する。一方、遠隔操作受信部83は、シリアル通信やLAN経由などの遠隔コマンドで電源オンやその他の操作命令が行われたか否かを検出する。
操作命令方法管理/ログ管理部81は、本体操作パネル検出部80および遠隔操作受信部83の情報に基づいて、装置本体の操作パネルと遠隔操作手段のいずれからの操作命令が多いかを管理する。また、その操作比率(操作比率情報)を不揮発性メモリ131へ保存し、また、不揮発性メモリ131から読み出す。使用形態判定部82は、操作命令方法管理/ログ管理部81からの操作比率情報に基づいて使用形態を判定する。例えば使用形態判定部82は、装置本体の操作パネルによる操作が多い場合には使用形態を移動型と判定し、遠隔操作による操作が多い場合には使用形態を常時設置型と判定する。
続いて、図13を参照して、本実施例における別形態の投射型表示装置の初期化処理について説明する。図13は、別形態の投射型表示装置の初期化処理を示すフローチャートである。まずステップS500において、起動命令により起動開始する。続いてステップS501において、操作命令方法管理/ログ管理部81は前回までの操作命令方法情報(ログ)があるか否かを判定し、その操作命令方法情報がある場合には不揮発性メモリ131から読み出す。ステップS501において前回までの操作命令方法情報がある場合にはステップS502に進む。一方、前回までの操作命令方法情報がない場合にはステップS505に進む。
ステップS502において、使用形態判定部82は、本体操作パネルによる操作割合が所定値よりも大きい場合、前回までの使用の際には本体パネルによる操作が多く行われたと認識し、使用形態が移動型であると判定する。一方、本体操作パネルによる操作割合が所定値以下、すなわち遠隔操作による操作割合が大きい場合、使用形態が常時設置型であると判定する。使用形態が移動型と判定された場合にはステップS503に進み、自動セットアップ機能フラグをオン、レンズ初期化フラグをオンにそれぞれ設定する。一方、使用形態が常時設置型と判定された場合にはステップS504に進み、自動セットアップ機能フラグをオフ、レンズ初期化フラグをオフにそれぞれ設定する。
次にステップS505では、ステップS503またはステップS504で設定された自動セットアップ機能フラグおよびレンズ初期化フラグに応じて起動シーケンス処理を行う。本実施例では、使用形態が移動型と判定された場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を行う。一方、使用形態が常時設置型と判定された場合には自動セットアップ機能およびレンズ初期化(初期化設定動作)を行わない。
続いてステップS506において、本体操作パネル検出部80または遠隔操作受信部83は、操作命令があったか否かを検出する。操作命令があるまでステップS506は繰り返され、操作命令があった場合にはステップS507に進む。ステップS507では、操作命令方法管理/ログ管理部81は、ステップS506にて検出された操作命令が、本体操作パネル検出部80または遠隔操作受信部83のいずれにより検出されたかを判定する。
続いてステップS508では、ステップS507で判定された操作命令が本体操作パネルまたは遠隔操作のいずれからの命令かを、操作命令方法情報として不揮発性メモリ131に保存する。そしてステップS509において、終了命令の待ち状態となる。終了命令がない場合には再度ステップS506に進み、通常の投射状態を継続する。一方、終了命令があった場合にはステップS510に進み、図13の初期化処理を終了する。
上記各実施例によれば、使用形態に応じて適した起動方法を実行可能な投射型表示装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
上記各実施例では、投射型表示装置が移動型として使用されている場合、フォーカス位置、ズーム位置、台形補正、および、入力信号の選択の全てを初期化するように構成されているが、これに限定されるものではない。この場合、例えば、フォーカス、ズーム、台形補正、および、入力信号の選択の少なくとも一つを初期化するように構成してもよい。また上記各実施例では、投射型表示装置が常時設置型として使用されている場合、フォーカス、ズーム、台形補正、および、入力信号の選択の全てを初期化しないように構成されているが、これに限定されるものではない。この場合、例えば、フォーカスおよびズームのみ初期化を行わないように構成してもよい。
11 色処理回路
12 台形補正回路
15 レンズ駆動回路
25 初期化設定手段
30 自動判定手段
100 投射型表示装置

Claims (10)

  1. 投射画像の状態を決める設定値を設定する状態設定手段と、
    投射型表示装置の使用形態を自動的に判定する自動判定手段と、
    前記自動判定手段の判定結果に応じて前記状態設定手段による初期化設定動作を変更する初期化設定手段と、を有することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記使用形態は、前記投射型表示装置が常時設置型または移動型のいずれかで使用される形態であることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記初期化設定手段は、
    前記投射型表示装置が前記常時設置型として使用されている場合、前記状態設定手段による前記初期化設定動作を行わないように制御し、
    前記投射型表示装置が前記移動型として使用されている場合、前記状態設定手段による前記初期化設定動作を行うように制御することを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記初期化設定手段は、
    前記投射型表示装置が前記常時設置型として使用されている場合、フォーカス位置およびズーム位置の初期化を行わないように制御し、
    前記投射型表示装置が前記移動型として使用されている場合、フォーカス位置、ズーム位置、台形補正、および、入力信号の選択の少なくとも一つを初期化するように制御することを特徴とする請求項3に記載の投射型表示装置。
  5. 加速度検出手段を更に有し、
    前記自動判定手段は、前記加速度検出手段により前記投射型表示装置の天地反転を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  6. 前記投射型表示装置を常時設置型として使用するための工具取り付け部を更に有し、
    前記自動判定手段は、前記工具取り付け部に工具が取り付けられているか否かに基づいて前記使用形態を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  7. 前記投射型表示装置から前記投射画像の投射面までの距離を計測する測距手段を更に有し、
    前記自動判定手段は、起動時および前回の電源遮断時における前記距離を比較することにより前記使用形態を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  8. 前記投射型表示装置の振動を検出する振動検出手段を更に有し、
    前記自動判定手段は、前記振動検出手段により検出された前記振動に基づいて前記使用形態を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  9. 前記投射型表示装置に商用電源を供給するための接続部を更に有し、
    前記自動判定手段は、前記接続部におけるプラグの挿入回数に基づいて前記使用形態を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  10. 前記投射型表示装置に設けられた操作手段と、
    前記投射型表示装置の遠隔操作を行う遠隔操作手段と、を更に有し、
    前記自動判定手段は、前記操作手段と前記遠隔操作手段との操作比率に基づいて前記使用形態を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
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